本記事では、滝川市職員候補者登録試験の面接対策で必要な、滝川市の特徴基礎データ行政課題めざす将来像面接の流れ想定される質問評価の観点についてまとめています。

滝川市役所の面接試験では、「なぜ滝川市を志望したのか」「市職員として何に取り組みたいのか」「自分の強みや経験を市政でどう活かしたいか」といった、自治体への理解を前提とする質問が想定されます。登録予定人員が若干名とされる試験では、一つひとつの受け答えの中身がそのまま比べられることになります。

本記事の掲載内容を参考に、自分の強みや関心と滝川市政の接点を考え、面接での回答作りに役立ててください。

第1部|自治体研究編

滝川市の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずは滝川市の全体像を把握しておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)

  • 北海道空知総合振興局の管内にある、人口35,851人・面積115.90km²の市。市役所は滝川市大町1丁目に置かれている。
  • 人口密度は約309人/km²。北海道全体の人口密度は67人/km²(2020年国勢調査ベース)なので、道内では人が集まって暮らしている市だといえる。
  • 砂川市、赤平市、深川市、妹背牛町、雨竜町、新十津川町の6つの市町と境を接している。
  • 市が掲げるまちの将来像は「心が育ち 人を紡ぐ いつまでも住み続けたい“ちょうどいい田舎”」
  • 市が自ら挙げる持ち味は、地方都市として必要な機能やサービスがそろっていること、道内の各都市を結ぶ交通の拠点としての利便性があること、災害が少なく四季を感じられる農村景観に恵まれていることの3点。
  • 市の花はツツジとコスモス、市の木はプラタナス。市が持ち味に挙げる四季の景観とあわせて覚えておくと、まちの印象を語るときに使える。
  • 職員の採用は「滝川市職員候補者登録試験」という名称で行われる。「採用試験」ではない点が、他の自治体と大きく異なる。
  • 令和9年度採用(高校の部)の職種は一般職で、登録予定人員は若干名。この区分では、大学・短期大学・高等専門学校を卒業した方や卒業見込みの方は受験できない。

滝川市の基礎データ

面接に向けた自治体研究では、厳密な統計値等を大量に暗記する必要はありませんが、「滝川市の大体のスケール感」を知っておくことは重要です。

下の表には、滝川市の人口と面積、空知総合振興局に属するという位置づけ、そして砂川市など6市町と接する周辺関係を並べました。滝川市の数字だけでは広さの感覚がつかみにくいため、北海道全体の人口と総面積も同じ表に入れてあります。

項目内容
総人口35,851人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)
総面積115.90km²
人口密度約309人/km²(上記の総人口と総面積から算出)
所属する振興局空知総合振興局
隣接自治体砂川市、赤平市、深川市、妹背牛町、雨竜町、新十津川町の6市町
市役所の所在地滝川市大町1丁目2番15号
(参考)北海道の総人口4,985,419人(令和7年10月1日現在)
(参考)北海道の総面積83,422km²(全国第1位・国土の約22.1%)

滝川市の面積・隣接自治体・市役所所在地・市の花木は、自治体データベースによる数値です。北海道の総人口は令和7年国勢調査の速報値(令和7年10月1日現在)、総面積は北海道データブック2025(2025年1月1日現在)の数値です。総人口は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」(令和8年1月1日現在)の数値で、人口密度はこの総人口を総面積で割って算出しました。

数字から考えられる市政課題

滝川市の人口は3万5千人台で、北海道全体の1%に満たない規模です。ただし、人口密度は道全体の4倍を超えています。

広い北海道の中では、限られた面積に人口がまとまっている市だということです。市が「必要な機能やサービスがそろっている」と自らを紹介できるのは、この集まり方があってのことでしょう。

その一方で、北海道全体は大きな転換点にあります。令和7年国勢調査の速報値では、道の人口は4,985,419人となり、前回の令和2年から239,195人の減少(4.6%減)。

この減少数と減少率は、いずれも調査開始以来最大です。世帯数が減ったのも調査開始以来はじめてでした。(出典:北海道の人口・世帯数(令和7年国勢調査速報)|令和7年

さらに令和5年の将来推計では、2050年には道内のすべての市町村で人口が減り、2020年と比べて半分以下になる市町村が67に上ると見込まれています。人口5千人未満の市町村も、2020年の84から2050年には122へ増える見通しです。

道全体がこの局面にある以上、人が減っていくことを前提に市の仕事を考える姿勢は、面接でも自然に伝わります。(出典:日本の地域別将来推計人口(北海道)|令和5年推計

たとえば面接では、滝川市の現状について説明する際、次のように数字と課題を結び付けられます。

「滝川市の人口は3万5千人ほどですけれども、北海道全体では前回の国勢調査から過去いちばん大きく人口が減ったと聞きました。だからこそ、今住んでいる方が住み続けられるように、学校や病院やお店といった暮らしの土台を守る仕事に関わりたいと考えています」

滝川市の経済・産業

北海道の産業構造から見る滝川市

ここでは北海道全体の産業の姿を土台に、滝川市の持ち味と重ねて整理します。北海道の道内総生産は20兆5,409億円(令和3年度)で、産業別の構成比は第1次産業3.9%、第2次産業17.8%、第3次産業77.0%。

全国(第1次1.0%・第2次26.5%・第3次71.9%)と比べると、第1次産業の比重が全国の4倍近く、逆に第2次産業は全国より低いという、農と食を土台にした経済だとわかります。(出典:北海道の農林水産業の概要|令和7年版

この構造は、市が自らを農村景観に恵まれたまちだと紹介していることとも重なります。面接で産業や経済の話題が出たときは、大きな工場や有名企業を探しにいくより、農業と、それを支える暮らし・物流の機能という順で語るほうが、滝川市の実像に近づきます。

農業と食が支える地域

同じ令和7年版の資料によると、北海道の農業産出額は1兆3,478億円で全国の14.1%を占め、全国第1位。生乳、ばれいしょ、たまねぎ、小麦など多くの品目が全国1位で、カロリーベースの食料自給率は218%(令和4年度概算値)に達します。

1経営体当たりの経営耕地面積は34.1haと都府県の13.6倍で、規模の大きな専業経営が中心です。

受験生としては、「北海道の農業は強い」で止めないことが大切です。1経営体あたりの規模が大きいということは、担い手が一人減ったときに引き受け先を探さなければならない面積も大きいということです

後継者の確保、農地の集約、機械化や共同作業の仕組みづくりは、市町村の窓口や産業振興の部署が現場で向き合う話題になります。

交通の拠点という位置と観光

市は、道内の各都市を結ぶ交通の拠点としての利便性を自らの持ち味に挙げています。人と物が通過するまちは、通過するだけで終わらせない工夫ができれば、規模以上の交流を生み出せます。

北海道全体では、令和6年度の観光入込客数が実人数で4,964万人(前年度比3.9%増)、訪日外国人来道者数は約283万人(前年度比20.7%増)で、過去最高だった平成30年度に次ぐ水準でした。(出典:北海道観光入込客数調査|令和6年度

道内を移動する人の流れの中に滝川市が置かれているという事実は、交流人口や移住定住を語るときの出発点になります。観光を話題にするなら、名所を挙げるより「立ち寄ってもらう理由をどう作るか」まで踏み込みましょう。

滝川市の主な行政課題

ここまでの数字と産業の姿を踏まえると、滝川市が今向き合っている課題が見えてきます。面接で「市の課題」を聞かれたときの引き出しとして、次の5つを押さえておきましょう。

人口減少と高齢化の進行

令和5年の将来推計では、北海道の65歳以上の割合は2020年の32.1%から2050年には42.6%へ上がり、15歳から64歳の割合は57.2%から48.9%へ下がると見込まれています。働く世代が半分を切るという見通しは、税収にも、地域の担い手にも、介護や医療の需要にも同時に効いてきます

滝川市も、この流れの外側にいるわけではありません。(出典:日本の地域別将来推計人口(北海道)|令和5年推計

暮らしを支える機能をどう残すか

滝川市が持ち味として挙げるのは、地方都市として必要な機能やサービスがそろっていることでした。裏を返せば、その機能が細っていくことこそが最大の心配ごとになります

人口が減れば、店も交通も医療も採算が合いにくくなり、周辺の町から通ってくる人の分まで含めて成り立っていた機能が、真っ先に揺らぎます。「住み続けたい」という将来像の言葉は、この維持の努力とセットで読むべきものです。

農業の担い手と、稼ぎ方の見直し

大規模で専業的な農業は北海道の強みですが、その強みは担い手がいて初めて成り立ちます。作って出荷するだけでなく、加工や販売まで地域に残す工夫、農地を引き受ける仕組み、新しく就農する人の受け入れなど、市が関われる余地は広い分野です。

志望動機に農業を選ぶなら、「自然が豊かだから」ではなく、担い手と収益という現実的な語り口を用意しておきましょう。

行財政運営の厳しさ

北海道の財政指標を見ると、令和6年度の経常収支比率は99.8%で全国47位、実質公債費比率は20.0%でこちらも全国47位、財政力指数は0.46です。これは道庁の数値であって滝川市の財政ではありませんが、道内の自治体が置かれた環境の厳しさを示す物差しにはなります

市の財政状況は、市が公表している決算や予算の資料で必ず自分の目で確かめてください。(出典:都道府県別主な財政指標一覧|令和6年度

災害への備えと広域の助け合い

市は「災害が少ない」ことを持ち味に挙げています。ただし、北海道全体では日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震の被害想定(令和4年)が示されており、早期避難率が低い場合の死者数は日本海溝モデルの冬の夕で最大約149,000人と見積もられています。

同じ想定でも、早期の避難が進めば死者数は大きく減らせるとされており、備えの有無が結果を分けることがはっきり示されています。(出典:日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震の被害想定(北海道)|令和4年

この想定がそのまま内陸の滝川市に当てはまるわけではありません。それでも、道内のどこかで大きな災害が起きれば、応援職員の派遣や避難してきた方の受け入れといった形で、被災地の外にある市町村にも役割が生まれます

防災を語るなら、市の地域防災計画やハザードマップに目を通したうえで、自分の住む地域で何が起こりうるかを確かめておきましょう。

重点政策|滝川市がめざす将来像

滝川市が職員候補者登録試験の実施要領の冒頭に掲げているまちの将来像は、「心が育ち 人を紡ぐ いつまでも住み続けたい“ちょうどいい田舎”」です。市はこの将来像とあわせて、生活に必要な機能やサービスがそろっていること、道内各都市を結ぶ交通の拠点であること、災害が少なく四季を感じられる農村景観に恵まれていることを、まちの持ち味として紹介しています。

採用の入り口に置かれた文章がまちの将来像だという点は、それ自体が市の姿勢の表れだといえます。

将来像を3つの柱に分けて読む

「ちょうどいい田舎」という言い方は、規模の小ささを引け目ではなく、選ばれる理由として語り直した言葉だと読めます。採用の資料の冒頭にこの一文を置いているということは、市が受験者にも同じ目線を求めているということです。

当研究会では、この将来像を面接で使いやすい形に、次の3つの柱へ分けて整理しました。

将来像が示していること面接での使いどころ
暮らしの機能地方都市として必要な機能やサービスがそろっていること医療、教育、買い物、交通など「住み続けるための条件」を守る仕事に結び付けて話す
交通の利便性道内の各都市を結ぶ拠点としての位置人と物の行き来を活かした交流、来訪者や事業者の受け入れという切り口に広げる
自然と農村景観災害が少なく、四季を感じられる農村景観農業、景観の保全、移住定住など「田舎を選ぶ理由」を作る仕事に結び付ける

面接では、自分の取り組みたい仕事がこの3つのどれに近いのかを一言添えられるだけで、市の掲げる方向を踏まえた志望だと伝わります。3つとも語ろうとすると散らかるので、軸足は1つに決めておきましょう。

市政の最新情報をどう追いかけるか

総合計画や当初予算といった、より踏み込んだ計画・財政の資料は、市の公式サイトから確認できます。志望する分野が決まっている方は、次の資料まで目を通しておくと、面接での説明に厚みが出ます。

POINT|計画の名称を覚えることが目的ではない

資料を読む目的は、名称を暗記することではありません。関心のある分野を1〜2つ選び、「①何が課題か → ②市はどんな状態をめざすか → ③今どんな取り組みがあるか → ④市だからこそ担える役割 → ⑤自分の経験や強みをどう生かすか」の順に整理しましょう。

悪い例「滝川市の農業を盛り上げる仕事がしたいです」

改善例「まずは窓口の仕事から地道に覚えたいです。その上で、北海道は一戸あたりの畑がとても広いので、農家の方が引退されるときに引き受け手が見つからないという話も聞きますから、続けたい方と地域をつなぐお手伝いができる職員になりたいと考えています」

あわせて確認したい公式資料

すべてを読む必要はありません。志望動機に関係する資料を選び、重要な部分を自分の言葉で説明できるように準備しておきましょう。

  • 滝川市職員候補者登録試験の実施要領(最新のもの・受験する区分のもの)
  • 滝川市の総合計画やまちづくりの計画(関心分野の個別計画もあわせて)
  • 最新年度の予算・決算に関する公表資料
  • 市の地域防災計画・ハザードマップ

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、滝川市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。滝川市の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

滝川市役所の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

滝川市役所の面接の概要

ここからは、滝川市役所の面接の形式と流れ、質問の全体像、合否を分ける質問への備え方を、公式資料と当研究会の分析に基づいて整理していきます。

滝川市役所の面接の流れ

滝川市の職員採用は「滝川市職員候補者登録試験」という名称で実施されます。合格は採用の決定ではなく、職員候補者としての登録を意味するのがこの試験の性格で、募集人数も「採用予定人員」ではなく登録予定人員として示されます。

他の自治体の採用試験と同じ感覚で語ると足元が揺らぐので、名称の意味は正確に押さえておきましょう。

令和9年度採用(高校の部)の実施要領によると、試験は第1次と第2次の2段階です。第1次は職務能力試験、性格特性検査、小論文。

第2次は面接試験(予定)と記されています。一方で、配点や合格基準、人物試験の比重についての記載はなく、面接の形式や回数も公表されていません(出典:滝川市職員候補者登録試験実施要領|令和9年度採用(高校の部)

項目内容(令和9年度採用・高校の部)
試験の段階第1次試験 → 第2次試験の2段階
第1次試験の内容職務能力試験、性格特性検査、小論文
第2次試験の内容面接試験(予定)。日時と会場は第1次試験の合格者に文書で通知されます
面接の形式個別面接・集団面接・集団討論の別や回数について、実施要領に記載はありません
配点・合格基準実施要領に記載がなく、人物試験の比重は公表されていません
提出書類市が交付する願書・履歴書・エントリーシート、最終学校の卒業(見込み)証明書と成績証明書、受験通知書に使う郵便はがき1枚。提出書類は返却されません
受験資格平成16年4月2日以降に生まれ、高等学校を卒業または令和9年3月までに卒業見込みの方。大学・短期大学・高等専門学校を卒業または卒業見込みの方は受験できません
申込み・照会先総務部総務課職員係。Eメールでの照会は受け付けていません

ここから読み取れることが2つあります。1つは、第2次試験に位置づけられているのが面接だけだということ。

最後に残る関門が面接である以上、そこでの受け答えが結果に直結します。もう1つは、提出書類が申込みの段階でそろうことです。

願書・履歴書・エントリーシートはいずれも市が交付する様式で、面接での発言はここに書いた内容と地続きになります。なお、「面接カード」という名称の様式は実施要領に見当たりません。

呼び名の違いに惑わされず、提出した内容と話す内容をそろえておくことが大切です。

上記の試験構成は、滝川市が公表している令和9年度採用(高校の部)の職員候補者登録試験実施要領にもとづくものです。本記事の執筆時点では、このほかに保健師や建築職の職員候補者登録試験が案内されており、職種・区分によって試験内容が異なる可能性があります。試験の構成・日程・配点等は、年度や受験区分によって異なる可能性があります。受験の際は、必ずご自身の区分の最新の試験情報をご確認ください。(参考:滝川市の職員採用情報|令和8年7月時点

滝川市役所が求める人物像

滝川市の採用情報や実施要領には、「求める人物像」として定型的にまとめられた文言を確認できません(当研究会調べ)。そこで、市が実施要領の冒頭に掲げているまちの将来像から、面接で評価されやすい資質を読み解きます。

将来像の言葉は「心が育ち」「人を紡ぐ」「いつまでも住み続けたい」の3つに分けられます。面接対策の言葉に置き換えると、「人の育ちに関心を持てること」「人と人をつなげられること」「暮らしを支え続ける意志があること」の3つが、評価の手がかりになると考えられます。

自己PRでは「人と関わるのが好きです」と述べるだけでなく、その関わりによって相手や周囲がどう変わったのかまで説明しましょう。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。滝川市の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク今日はここまで、どうやって来ましたか?身構えていない場面での話し方。声の大きさや表情、間の取り方がここで印象づけられる
② 動機・志望なぜ公務員という仕事を選ぼうと思ったのですか?安定という言葉に寄りかかっていないか。選んだ理由が自分の体験とつながっているか
③ 自己理解ご自身の長所と短所を教えてください短所を隠さずに認め、そのうえでどう付き合っているかまで話せるか
④ 経験・行動これまでで一番大変だったことと、その乗り越え方を教えてください出来事の大きさではなく、その場面で何を考え、どこまで自分で動いたか
⑤ 学業・経歴学校生活で力を入れたことは何ですか?取り組みの中身と、そこから得たものを仕事へつなげて考えられるか
⑥ 適性・将来採用されたら、どんな仕事をしてみたいですか?市役所の仕事への理解の解像度。希望の部署でなくても働ける柔軟さ
⑦ 公共性・社会性最近気になったニュースを1つ挙げてください世の中の動きに目を向けているか。そこに自分の意見を一言添えられるか

ただし、この7カテゴリーは滝川市に限らず全国の官公庁でほぼ共通です。受験者全員が対策してくる領域なので、ここでは大きな差がつきにくいのです。

では、どこで差がつくのか。それが次の「滝川市ならではの事情を踏まえた質問」です。

合否を分けるのは「滝川市役所ならでは」の質問

「なぜ北海道庁ではなく、滝川市役所なのですか?」
「滝川市の魅力と、課題だと思うことを教えてください」

どちらも滝川市のことを知らなければその場では答えようがない質問ですが、逆に言えば、材料さえ持っていれば、他の受験者との違いをはっきり示せる質問でもあります。こうした質問に答えるための「滝川市の事実」を、面接で使いやすいものに絞り、答え方とセットで整理しました。

質問テーマ知っておきたい滝川市の事実答え方のヒント
市の規模感人口35,851人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)、面積115.90km²、人口密度は約309人/km²。北海道全体の人口密度67人/km²(2020年)を大きく上回る「小さな市です」で終えず、広い北海道の中では人口がまとまっている市だと言い換えると、暮らしの機能を守る話へ進めます
北海道庁との役割の違い滝川市は空知総合振興局管内にあり、砂川市、赤平市、深川市など6市町と接する。市役所は住民票や福祉の窓口など、住民に直接触れる仕事を担う道と市の役割の違いを、自分が誰と向き合いたいか(顔の見える市民か、北海道全体の仕組みか)という選択として語ります
市がめざす将来像実施要領の冒頭に掲げられた「心が育ち 人を紡ぐ いつまでも住み続けたい“ちょうどいい田舎”」市の言葉を借りたまま終わらせず、自分にとって滝川の何が「ちょうどいい」のかを、見聞きした具体で語ります
滝川市の魅力市が挙げる持ち味は、生活に必要な機能がそろっていること、道内各都市を結ぶ交通の拠点であること、災害が少なく四季を感じられる農村景観に恵まれていること3つのうち志望分野に近い1つを選び、実際に歩いて感じたことを添えると、借り物でない魅力の説明になります
滝川市の課題北海道は令和7年国勢調査速報で人口が4.6%減と調査開始以来最大の減少。令和5年推計では2050年に道内の全市町村が減少に転じ、2020年比で半分以下になる市町村は67に上るため、周辺から人が通うことで成り立ってきた滝川市の機能も揺らぎやすい人口減少を挙げるなら、減ること自体を嘆くのではなく、減っていく中で何を残すのかという言い方まで進めます

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 市職員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

面接は、前述の「求める人物像」に照らして「これまでに実際どう行動してきたか」を確かめる場です。いわゆるコンピテンシー評価が基本にあり、答えの美しさではなく、経験の中身と行動の再現性が見られています。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
人の育ちに関心を持てる年下や後輩、初対面の相手にどう接してきたかを尋ねられます誰かに教える側へ回った場面を1つ選び、相手がどこでつまずき、自分が何を変えたのかまで思い出しておきます
人と人をつなげられる立場の違う人の間に立った経験や、板挟みになったときの動き方を尋ねられます意見が割れた場面を、誰に何を伝え、どこで折り合いをつけたのかという順に並べ直しておきます
暮らしを支え続ける意志滝川で働き続ける気持ちや、地域との関わり方を尋ねられます市が掲げる「ちょうどいい田舎」に対して、自分は滝川の何を残したいのかを、一言で言える形にしておきます

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。滝川市の第2次試験は面接が中心ですから、限られた時間でどこまで掘り下げに耐えられるかが問われます。

自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. 最新の実施要領を、自分が受ける区分のものに絞って読み、試験の段階と、申込時に提出する願書・履歴書・エントリーシートの記入項目を確認する(面接での発言と食い違わないように)
  2. 学校生活の経験を棚卸しする。授業、部活動、行事、アルバイトから、話せる具体例を1つずつ用意する
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  4. 自治体研究のインプットをする。この記事の前半を読み返し、滝川市の人口規模とめざす将来像、北海道全体の人口の動きを、自分の言葉で説明できるようにする
  5. 固有質問の材料を対応表から集め、「事実 → 自分の問題意識 → やりたいこと」の一続きの話に編む
  6. 声に出して練習し、答えるたびに「ここを掘られたら何と返すか」を書き足していく

優先順位に注意

ステップ4〜5の自治体研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ2の経験の棚卸しと、その経験を市の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。自分のことを語れない状態で市の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、滝川市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

滝川市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。特に試験本番までに時間がない方は、必要に応じてご活用ください。

滝川市役所の想定問答集を見る

さいごに

滝川市の試験は、第1次で職務能力試験と小論文、第2次で面接という組み立てです。配点は公表されていませんが、最後に残る関門が面接である以上、そこで何を話せるかが結果を左右します

登録予定人員が若干名という枠の中で、人口3万5千人台のこのまちを選んだ理由を、自分の経験に引きつけて語れるかどうか。市が掲げる「心が育ち 人を紡ぐ」という言葉に、自分なりの答えを重ねる作業を、本番までの時間で進めてみてください。