本記事では、砂川市職員採用試験の面接対策で必要な、砂川市の特徴基礎データ行政課題重点政策面接の流れ想定される質問評価の観点についてまとめています。

砂川市役所の面接試験では、「なぜ砂川市を志望したのか」「市職員として何に取り組みたいのか」「自分の強みや経験を市政でどう活かしたいか」といった、自治体への理解を前提とする質問が想定されます。砂川市は「求める人物像」を4つの項目にまとめて公式サイトで公表している市ですから、その4項目と自分の経験をどう結び付けるかが、回答の説得力を左右します。

本記事の掲載内容を参考に、自分の強みや関心と砂川市政の接点を考え、面接での回答作りに役立ててください。

第1部|自治体研究編

砂川市の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずは砂川市の全体像を把握しておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)

  • 北海道の空知総合振興局管内にある人口15,015人・総面積78.68km²の市。全国の市のなかでは小規模な部類に入る。
  • 人口密度は191人/km²。北海道全体の人口密度(2020年時点で約67人/km²、全国で最も低い水準)を大きく上回っており、限られた面積に暮らしが集まっている。
  • 隣接するのは滝川市・赤平市・歌志内市・空知郡上砂川町・空知郡奈井江町・樺戸郡新十津川町の3市3町。市どうしが近い距離で並ぶ、道央の内陸部に位置している。
  • 市役所は砂川市西7条北2丁目1-1に置かれ、市の花はスズラン、市の木はナナカマドと定められている。
  • 職員採用試験の名称は「砂川市職員採用候補者登録試験」で、合格者を採用候補者として登録する方式がとられている。
  • 採用情報は市公式サイトの「すながわではたらく」ページに集約され、募集職種の欄とあわせて、職員インタビューと求める人物像への入口が置かれている。試験の担当は総務部総務課職員係。
  • 市内の事業所や暮らしの最新の様子は、市公式サイトや広報紙で確かめられる。数字で押さえた砂川市の輪郭に、そこで見つけた具体例を足していくと、面接で話せる材料になる。

砂川市の基礎データ

面接に向けた自治体研究では、厳密な統計値等を大量に暗記する必要はありませんが、「砂川市の大体のスケール感」を知っておくことは重要です。

ここでは、人口規模、市域の広さ、人口密度、隣接する自治体など、砂川市の輪郭がつかめる項目を整理しました。北海道全体の数値も並べておきますので、道内の平均像と見比べながら砂川市の位置を押さえてください。

項目内容
総人口15,015人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)
総面積約78.68km²
人口密度191人/km²(上記の総人口と総面積から算出)
所属振興局空知総合振興局
隣接自治体滝川市・赤平市・歌志内市・空知郡上砂川町・空知郡奈井江町・樺戸郡新十津川町
市の花・市の木スズラン・ナナカマド
市役所所在地砂川市西7条北2丁目1-1
(参考)北海道の総人口約498万5千人(令和7年10月1日現在)
(参考)北海道の人口密度約67人/km²(2020年時点、全国で最も低い水準)

砂川市の面積・隣接自治体・市の花木・市役所所在地は、自治体データベースによる数値です。北海道の総人口は令和7年国勢調査速報(令和7年10月1日現在)、人口密度は北海道データブック2025による数値です。総人口は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」(令和8年1月1日現在)の数値で、人口密度はこの総人口を総面積で割って算出しました。

数字から考えられる市政課題

砂川市の人口密度191人/km²は、北海道全体の約67人/km²(2020年時点、全国で最も低い水準)を大きく上回ります(出典:北海道データブック2025|人口統計

人口が1万5千人に満たない市というと、広い土地に人がまばらに住む姿を思い浮かべがちですが、砂川市はむしろ、まとまった市街地に暮らしが集まっている形の市です。行政サービスを届ける距離が短いという点では、この形は有利に働きます

一方で、人口15,015人という規模は、税収の基盤も、地域の担い手の数も限られることを意味します。北海道全体でも、令和7年国勢調査の速報値は前回調査(令和2年)から23万9,195人(4.6%)の減少となり、この減少数・減少率はいずれも調査開始以来最大でした(出典:令和7年国勢調査 人口速報集計|北海道

面接では、たとえば次のように、規模の数字と自分の働き方を結び付けて話せます。

「砂川市は人口が1万5千人ほどで、面積は79平方キロメートルくらいだと知りました。北海道の平均と比べると人が集まっているまちで、暮らしがひとまとまりになっているのではと感じています。規模が大きくないぶん、一人が受け持つ仕事の幅は広くなると思いますので、まずは目の前の業務を確実に覚えて、市民の方の相談にその場で応えられる職員になりたいです」

砂川市の経済・産業

砂川市の経済は、市の内側だけを見ていても全体像がつかめません。ここでは、隣接する市町との距離という地理の条件と、北海道全体の産業の姿という2つの手がかりから、市が置かれている条件を読み解きます。

市の境界を越えて広がる生活圏

砂川市が隣接するのは3市3町です。とくに市どうしが近く、滝川市(人口35,851人)、赤平市(8,150人)、歌志内市(2,473人)と、規模の異なる市が短い距離に並んでいます(いずれも2026年4月30日時点)。

人口密度191人/km²という数字とあわせて考えると、買い物や通勤、通学といった暮らしの行動が、市の境界の内側だけで完結しにくい地域だと分かります。面接で地域の話をするときは、砂川市の中だけを見るのではなく、周辺の市町とのつながりの中で砂川市がどんな役割を果たせるか、という視野を持っておくと厚みが出ます。

北海道の産業構造の中での位置づけ

  • 道内総生産は20兆5,409億円(令和3年度)。産業別の構成比は第1次産業3.9%(全国1.0%)、第2次産業17.8%(全国26.5%)、第3次産業77.0%(全国71.9%)。
  • 農業産出額は1兆3,478億円で全国の14.1%を占め、全国第1位。生乳・ばれいしょ・たまねぎ・小麦など、多くの品目で全国第1位の産地となっている。
  • 1経営体当たりの経営耕地面積は34.1haで都府県の13.6倍。カロリーベースの食料自給率は218%(令和4年度概算値)で、こちらも全国第1位。

つまり、全国と比べて第1次産業と第3次産業の比重が高い北海道経済の一部に砂川市がある、という捉え方をしておくと、産業振興や雇用の話題に落ち着いて答えられます。砂川市の中でどんな事業所が地域の雇用を支えているかは、市公式サイトや広報紙で確認しておきましょう(出典:北海道の農林水産業の概要|令和7年版

働き手そのものが減っていく前提

北海道の将来推計人口(令和5年推計)では、2050年の総人口は2020年比で約27%減の382万人となる見通しです。65歳以上の割合は32.1%から42.6%へ上昇し、生産年齢人口(15〜64歳)の割合は57.2%から48.9%へ低下すると推計されています(出典:日本の地域別将来推計人口(北海道)|令和5年推計

産業や雇用を語るときも、この「働き手そのものが減っていく」という前提は外せません。新しい事業をどう呼び込むかという発想に加えて、いまある事業や暮らしの機能をどう続けるかという発想が、人口規模の小さい市ではより重い意味を持ちます。

砂川市の主な行政課題

ここまでの数字と地理の姿を踏まえると、砂川市が向き合っている条件が見えてきます。面接で「市の課題」を聞かれたときの引き出しとして、次の4つを押さえておきましょう。

人口1万5千人規模で行政サービスの幅を保つこと

戸籍や税、福祉、道路、上下水道といった業務は、人口15,015人のまちにも大都市と同じように必要です。人口が小さくなっても、市が担う業務の種類そのものは小さくなりません

前掲の将来推計では、2050年には道内すべての市町村で人口が減少し、2020年比で減少率が50%以上となる市町村が67にのぼるとされています。職員一人が複数の分野を受け持つ前提で、限られた人数でどう質を保つかが、小規模な市の行政運営の出発点になります。

近接する自治体との距離をどう生かすか

3市3町に囲まれ、人口2千人台の歌志内市から3万5千人台の滝川市まで、規模の異なる自治体が近い距離に並んでいます。

医療や商業、公共交通のように、一つの市だけで完結させることが難しい分野では、周辺と補い合う発想が現実的な選択肢になります。面接で「砂川市の課題」を問われたときに、市の内側の話だけで終わらせず、地域全体の中での役割まで触れられると、調べた範囲の広さが伝わります。

限られた財源での行政運営

市の行政運営は、道内全体の財政環境と切り離せません。北海道の公表資料をみると、令和6年度の実質公債費比率は20.0%で全国最下位、将来負担比率は307.0%で全国46位、経常収支比率は99.8%で全国47位、財政力指数は0.46で全国25位です(出典:都道府県別主な財政指標一覧|令和6年度

実質公債費比率は、地方債の発行に許可が必要となる18%を上回る水準です。こうした環境の下では、何を先に行い何を後に回すかという判断が日常的に発生し、職員にも「なぜその順番なのか」を市民に説明する力が求められます。

大規模地震への備えと避難所の運営

令和4年に公表された日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震の被害想定では、早期避難率が低い場合の死者数は最大約14万9千人、建物全壊棟数は最大約13万4千棟とされました。一方、早期避難の呼びかけが行われれば、千島海溝モデルの冬の深夜で死者数を約5万人まで軽減できるとも示されています(出典:日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震の被害想定|令和4年

内陸に位置する砂川市で津波が直接の脅威になる場面は限られますが、揺れへの備えと避難所の運営は共通の課題です。とくに被害想定が冬の時間帯を条件に置いていることが示すとおり、寒さの中での避難生活をどう支えるかは、北海道の市町村に共通する重い論点です。

重点政策|北海道の状況と砂川市の行政運営

砂川市の行政運営は、道全体の財政環境と人口の見通しという枠の中で動いています。ここでは先にその枠を押さえ、そのうえで砂川市がどこに立っているのかを考えます。

志望する分野の具体的な取組は、市公式サイトや広報紙で最新の情報を確かめておきましょう。

北海道全体の財政運営の方針

令和8年度の北海道一般会計当初予算は3兆1,681億9百万円で令和7年度比103.9%、特別会計を含む当初予算総額は4兆2,058億3,838万円(同102.4%)です。道財政は今後も多額の収支不足額が見込まれ、持続可能な財政構造の確立に向けて健全化に取り組む必要があるとされています(出典:財政状況の公表|令和8年度当初予算

道内の市町村も、この財政環境を前提に行政サービスを組み立てています。市の予算に直結する話ではありませんが、面接で「厳しい財政」という言葉を使うなら、その根拠として道の指標を挙げられるようにしておくと説得力が変わります。

人口減少社会の中の1万5千人の市

同じ将来推計では、人口5千人未満の市町村数が2020年の84から2050年には122へ増えると見込まれています。道内の市町村の3分の2近くが5千人未満になるという見通しであり、その中で人口15,015人の砂川市は、周辺の市町村と比べれば規模の大きい側に位置します。

小さくなっていく地域が周りに増えていく環境で、砂川市が地域の機能をどこまで引き受けられるのかは、これから重みを増す論点です。面接では、道全体の見通しを踏まえたうえで、それでもこのまちで働きたい理由まで語れると、資料を読んだだけの志望動機とは違って聞こえます。

POINT|砂川市研究は「求める人物像」から組み立てる

覚えた計画名を並べても、面接の評価は上がりません。①砂川市の人口・面積・人口密度と隣接自治体という基本の形を押さえる → ②市が公表している「求める人物像」の4項目を読み、どんな働き方が期待されているかをつかむ → ③自分の経験のどれがその4項目に対応するかを言葉にする、という順で進めれば、砂川市について語る材料はそろいます。

悪い例「人口が減っている砂川市を、元気にする仕事がしたいです」

改善例「まずは窓口や事務の仕事を一つずつ覚えて、市民の方の質問にその場で答えられるようになりたいです。その上で、砂川市は人口が1万5千人ほどで職員の数も限られると聞きましたので、いくつかの仕事を並行して回せるところまで力をつけて、頼ってもらえる職員になっていきたいと考えています」

あわせて確認したい公式資料

すべてを読む必要はありません。志望動機に関係する資料を選び、重要な部分を自分の言葉で説明できるように準備しておきましょう。

  • 砂川市公式サイトの職員採用ページ「すながわではたらく」(募集職種の公表と、職員インタビュー・求める人物像への入口)
  • 砂川市が公表する「求める人物像」の4項目(面接での自己PRを組み立てる土台になります)
  • 志望する職種の受験案内(試験の種目・提出書類・受験資格について、正確に確認できる唯一の資料です)
  • 北海道の当初予算・統計資料(道内における砂川市の位置づけを知る参考として)

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、砂川市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。砂川市の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

砂川市役所の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

砂川市役所の面接の概要

ここからは、砂川市役所の採用試験の形と、面接で問われやすい質問の全体像、合否を分ける質問への備え方を、公式資料と当研究会の分析に基づいて整理していきます。

砂川市役所の採用試験の形

砂川市の職員採用試験は「砂川市職員採用候補者登録試験」という名称です。合格すると採用候補者として登録される方式で、募集は職種ごと・時期ごとに公表されます。

採用情報は市公式サイトの「すながわではたらく」ページにまとめられており、志望する職種の募集が出たタイミングで受験案内を取りに行く、という進め方になります。

事務職の受験案内として当研究会が確認できたのは、令和4年度(令和3年度実施)のものです。当時は大学卒・高校卒のいずれも採用予定人数が若干名とされ、第一次試験と第二次試験の2段階で構成されていました(出典:令和4年度砂川市職員採用候補者登録試験(事務職)受験案内

公表から年数が経っている資料である点には注意が必要ですが、試験の骨格を知る手がかりにはなります。

項目内容(令和4年度・事務職の受験案内で確認できる範囲)
試験の名称砂川市職員採用候補者登録試験(合格者を採用候補者として登録する方式)
募集の出し方職種別・時期別の公募。採用情報は市公式サイトの「すながわではたらく」に集約されています
採用予定人数事務職(大学卒・高校卒)ともに若干名
試験の段階第一次試験と第二次試験の2段階
第一次試験の種目教養試験、職場適応性検査
第二次試験の種目適性試験、面接試験
提出書類受験申込書、卒業証明書(見込証明書)、成績証明書、受験票返送用の切手。面接カードに相当する書類の記載はありません
面接の形式・回数・配点公表資料では確認できません。最新の受験案内でご確認ください

上記のうち採用予定人数・試験の段階・試験種目・提出書類は、令和4年度砂川市職員採用候補者登録試験(令和3年度実施)の事務職受験案内にもとづくものです。公表から年数が経っており、現行年度の試験構成が同じであるとは限りません。砂川市では職種ごとに募集が公表され、年度や職種によって試験の構成も変わります。受験の際は、必ずご自身が志望する職種の最新の受験案内をご確認ください。

紛らわしい名称に注意

砂川市の隣には空知郡上砂川町があります。名前は似ていますが別の自治体で、公式サイトも職員採用試験も別に運営されています。検索で資料にたどり着いたときは、発行元が「砂川市」になっているかどうかを確かめる習慣をつけておきましょう。申込先や受験資格を取り違えると、準備そのものが無駄になってしまいます。

砂川市役所が求める人物像

砂川市は、公式サイトで求める人物像を4つの項目にまとめて公表しています。「市民に信頼され、自立的に行動する職員」「職員としての使命感を持ち、職務を遂行する職員」「行政環境の変化に柔軟かつ的確に対応する職員」「政策形成能力と職務に対する専門知識を持つ職員」の4つです(出典:砂川市が求める人物像|職員採用

4項目を面接対策の言葉に置き換えると、前半2つは仕事に向かう姿勢を、後半2つは変化と課題への対応力を指しています。とくに「自立的に行動する」という表現は、指示を待つ働き方を想定していないことの表れです。

自己PRでは「責任感があります」と述べるだけでなく、その姿勢がどんな行動として表れ、周囲に何が起きたのかまで説明しましょう。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。砂川市の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク会場までは迷わずに来られましたか張り詰めた空気の中でも、身構えずに言葉が出てくるかどうか
② 動機・志望なぜ民間企業ではなく市役所なのですか職業選択の理由が、自分の経験と結び付いて語られているか
③ 自己理解自分の弱みと、その付き合い方を教えてください自己評価の客観性と、弱みを踏まえて実際に変えた行動があるか
④ 経験・行動チームで意見が割れたとき、どう関わりましたか立場の異なる相手との間で何を考え、その場でどう動いたか
⑤ 学業・経歴学んだことのうち、市の仕事に生きそうなものはありますか学びを仕事の場面へ翻訳できるか。無理に結び付けていないか
⑥ 適性・将来10年後、どんな職員になっていたいですか将来像の具体性と、組織の中で働く自分を想像できているか
⑦ 公共性・社会性公務員に必要な資質を一つ挙げるとしたら何ですか公共の仕事への理解と、自分の価値観を短い言葉にできるか

ただし、この7カテゴリーは砂川市に限らず全国の官公庁でほぼ共通です。受験者全員が対策してくる領域なので、ここでは大きな差がつきにくいのです。

では、どこで差がつくのか。それが次の「砂川市ならでは」の質問です。

合否を分けるのは「砂川市役所ならでは」の質問

「なぜ北海道庁ではなく、砂川市役所なのですか」
「砂川市の魅力と課題を、それぞれ挙げてください」

砂川市が求める人物像の筆頭に「市民に信頼され、自立的に行動する職員」を掲げていることを踏まえると、市民との距離の近さを前提にした問いは出やすいと考えられます。

どちらも市の現状を知らなければその場では答えようがない質問ですが、逆に言えば、材料さえ持っていれば、他の受験者との違いをはっきり示せる質問でもあります。こうした質問に答えるための「砂川市の事実」を、面接で使いやすいものに絞り、答え方とセットで整理しました。

質問テーマ知っておきたい砂川市の事実答え方のヒント
市の規模と形人口15,015人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)、面積78.68km²、人口密度191人/km²。空知総合振興局管内の道央内陸部に位置する人口密度が北海道全体の約67人/km²を大きく上回る点まで触れると、砂川市を「人口の少ない市」ではなく「まとまった市街地を持つ市」として理解していることが伝わります
なぜ道庁ではなく砂川市役所か道庁が広域の政策を担うのに対し、市役所は住民に最も近い窓口。砂川市は職種ごとに募集が公表される方式で、令和4年度の事務職では大学卒・高校卒ともに採用予定人数が若干名だった若干名という採用規模から、一人が受け持つ範囲の広さを想像したうえで、その働き方をあえて選ぶ理由を述べます。「幅広く関わりたい」で止めると印象が薄くなります
求める人物像との接続市が公表する4項目(市民に信頼され自立的に行動する/使命感を持ち職務を遂行する/行政環境の変化に柔軟かつ的確に対応する/政策形成能力と専門知識を持つ)4項目のうち自分に最も近いものを1つ選び、その言葉どおりに動いた場面を具体的に語ります。4つ全部に自分を当てはめようとすると、どれも薄くなります
周辺自治体との関係隣接するのは滝川市・赤平市・歌志内市・上砂川町・奈井江町・新十津川町の3市3町。滝川市は35,851人、歌志内市は2,473人(いずれも2026年4月30日時点)暮らしの行動範囲が市の境界と一致しない地域であることを前提に、砂川市が周辺の中でどんな役割を担えるかという広さで答えます
大規模地震への備え令和4年公表の被害想定(日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震)は、建物の全壊が最大約13万4千棟に及ぶとし、冬の夕方や冬の深夜という時間帯を条件に置いている内陸の砂川市では津波よりも揺れと避難所の運営が中心になります。被害想定が冬を条件にしている点を引き、寒さの中の避難生活まで想像して話します

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 市職員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

面接は、前述の「求める人物像」に照らして「これまでに実際どう行動してきたか」を確かめる場です。いわゆるコンピテンシー評価が基本にあり、答えの美しさではなく、経験の中身と行動の再現性が見られています。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
市民に信頼され、自立的に行動する指示を待たずに動いた場面はあるか。信頼を積み重ねた過程の中身人口1万5千人規模の砂川市では、同じ市民の方と何度も顔を合わせることが前提になります。一度の対応で終わらない関係の中で信頼を得た経験を、そのときの判断ごと用意しておきます
使命感を持ち、職務を遂行する投げ出したくなった状況で、何を支えに続けたか「やり遂げました」で話を終えず、続ける理由を自分の中でどう作ったのかまで話せると、使命感という言葉が実体を持ちます
行政環境の変化に柔軟かつ的確に対応する前提が途中で変わったときに、やり方をどう組み替えたか職種別・時期別に募集が出る砂川市では、配属も担当業務も固定的ではないと考えておくのが自然です。予定の変更に合わせて動いた経験を選びます
政策形成能力と職務に対する専門知識を持つ課題の背景を自分で調べ、根拠を持って提案した経験北海道の実質公債費比率20.0%(令和6年度)が示すとおり、道内の行政は限られた財源のなかで順番を決めています。何かを実現するために何を諦めたかまで考えた経験があれば、政策形成の入口として語れます

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。砂川市は面接の形式も回数も公表されていないため、どの段階で誰に問われても揺らがないよう、自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. 砂川市公式サイトの職員採用ページ「すながわではたらく」を定期的に確認する。志望する職種の募集が公表されたら、受験案内で試験の種目・提出書類・受験資格をその日のうちに押さえる
  2. 高校・大学・アルバイトの経験を棚卸しする。学業・課外活動・仕事から、話せる具体例を1つずつ用意する
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る。過去の事務職試験では第一次試験で教養試験と職場適応性検査が課されていたため、筆記の準備も並行して進める
  4. 自治体研究のインプットをする。人口15,015人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)・面積78.68km²・人口密度191人/km²という砂川市の基本と、北海道全体の人口と財政の見通しを、自分の言葉で説明できるようにする
  5. 市が公表する求める人物像の4項目と、ステップ2で棚卸しした経験を線で結び、「事実 → 自分の問題意識 → やりたいこと」の一続きの話に編む
  6. 声に出して練習し、答えるたびに「ここを掘られたら何と返すか」を書き足していく

優先順位に注意

ステップ4〜5の自治体研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ2の経験の棚卸しと、その経験を市の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。自分のことを語れない状態で市の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、砂川市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

砂川市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。特に試験本番までに時間がない方は、必要に応じてご活用ください。

砂川市役所の想定問答集を見る

さいごに

砂川市の採用は、合格者を採用候補者として登録する方式で、募集は職種ごとに公表されます。事務職の受験案内として公表が残っているのは令和4年度のもので、面接の形式も回数も配点も公表されていません。

試験の形を先読みして対策を組み立てるより、どんな聞かれ方をしても自分の経験から答えを出せる状態を作っておくほうが、この市では確実な備えになります。

また、人口1万5千人規模のまちで、限られた人数の職員が市民の暮らしのほとんどに関わっています。市が掲げる4項目の人物像のどこに自分が重なるのかを、これまでの経験に照らして言葉にできたとき、砂川市の面接に向けた準備はひとつの形になります。