本記事では、本巣市職員採用試験の面接対策で必要な、本巣市の特徴・基礎データ・行政課題・重点政策・面接の流れ・想定される質問・評価の観点についてまとめています。
本巣市役所の面接試験では、「なぜ本巣市を志望したのか」「市職員として何に取り組みたいのか」「自分の強みや経験を市政でどう活かしたいか」といった、自治体への理解を前提とする質問が想定されます。
本巣市は同じ年度に複数回の募集を行っており、回次によって募集職種も試験の形も変わります。まず自分が受ける募集の要綱を手元に置いてください。
第1部で市の姿を押さえ、そこから自分の経験と本巣市政の接点を組み立てていきましょう。
第1部|自治体研究編
本巣市の特徴
本格的な面接対策をはじめる前に、まずは本巣市の全体像を把握しておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)
- 市域は374.65km²と広く、人口は32,627人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)、人口密度は87.1人/km²。県土の3.5%ほどにあたる面積に、県人口の1.7%ほどが暮らしています。
- 南は濃尾平野の市街地に、北は山地に接する縦に長い市域を持ち、県内では岐阜市・関市・山県市・瑞穂市と、揖斐郡揖斐川町・大野町、本巣郡北方町に隣接します。
- 県外では福井県の大野市と接しています。県境をまたいで山を挟む位置関係です。
- 65歳以上の割合は31.5%、75歳以上は18.6%で、いずれも岐阜県全体の31.2%・18.5%とほぼ同じ水準です(令和8年1月1日現在の住民基本台帳)。
- 市の花は淡墨桜、市の木は柿で、どちらも2005年2月1日に制定されました。
- 1891年(明治24年)の濃尾地震で地表に現れた根尾谷断層は、地震調査研究推進本部が濃尾断層帯の関係市町村の筆頭に本巣市を挙げる根拠になっています。
- 職員採用は同じ年度に複数回実施されており、令和8年度は第2回募集(一般行政職)、第3回募集(本巣市職員アルムナイ、保育士・幼稚園教諭)、第4回募集(一般行政職)が公表されました。
- 市役所は本巣市早野255番地。採用の担当は人事秘書課です。
本巣市の基礎データ
面接に向けた自治体研究では、厳密な統計値等を大量に暗記する必要はありませんが、「本巣市の大体のスケール感」を知っておくことは重要です。
ここでは、人口規模、市域の広さ、年齢構成、隣接する自治体など、本巣市政の輪郭を数字で説明できる項目を整理しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 総人口 | 32,627人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在) |
| 総面積 | 374.65km² |
| 人口密度 | 87.1人/km²(上記の総人口と総面積から算出) |
| 65歳以上の割合 | 31.5%(岐阜県全体は31.2%) |
| 75歳以上の割合 | 18.6%(岐阜県全体は18.5%) |
| 県内の隣接自治体 | 岐阜市・関市・山県市・瑞穂市・揖斐川町・大野町・北方町 |
| 県外の隣接自治体 | 福井県大野市 |
| 市役所所在地 | 本巣市早野255番地 |
| 市の花・市の木 | 淡墨桜・柿(ともに2005年2月1日制定) |
65歳以上・75歳以上の割合は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」の令和8年1月1日現在の値によるもので、この統計における本巣市の総人口は32,627人です。割合の分母にもこの数値を用いました。並記した岐阜県全体の割合も同じ統計にもとづく値です。国勢調査を基準とする県の推計人口とは調査の性質が異なるため、直接の比較はできません。総面積・隣接自治体・市役所所在地・市の花と木は公表値をもとに整理しています。
数字から考えられる市政課題
本巣市の高齢化率31.5%は岐阜県全体の31.2%とほぼ同じで、75歳以上の割合も県とほぼ並びます(出典:住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数|令和8年1月1日現在)。
つまり本巣市は、県の平均的な高齢化の状況をそのまま抱えた市だといえます。この市を語るときの独自性は、年齢構成ではなく市域の使われ方のほうにあります。
374.65km²という広さに対して、人口密度は87.1人/km²です。同じ市の中に、平野部の住宅地と、山を背にした集落の両方があるということです。
同じ制度を届けるにも、市の南側と北側では距離も交通手段も違います。除雪、通院、通学、買い物といった日常の条件が地区ごとに変わることを前提に、施策の実行方法を考える必要があります。
市の姿を面接で説明するなら、次のような言い方が考えられます。
本巣市の経済・産業
県の就業構造という土台
本巣市の経済を語る土台として、岐阜県全体の姿を押さえておきましょう。県公式の「岐阜県の概要」によると、岐阜県は就業者の25.0%が製造業に従事しており、この割合は全国で6番目にあたります(全国平均は16.0%)。
日本のほぼ中央に位置する内陸県で、七つの県に囲まれ、県土面積は約1万621km²と全国で7番目の広さです。北部の飛騨地域には標高3000メートルを超える山々が連なり、南部の美濃地域には木曽三川が流れる濃尾平野が広がります(出典:岐阜県の概要)。
本巣市はちょうどこの平野と山地の境目にまたがる位置にあります。
高速道路の整備が距離感を変える
県が整備を進める東海環状自動車道は、愛知・岐阜・三重の3県にまたがる総延長約153kmの高速道路で、岐阜県内の区間は約99kmです。
西回り区間は建設が続いており、本巣インターチェンジと大野神戸インターチェンジの間の6.8kmが令和7年8月に開通する予定とされるなど、段階的な整備が進められてきました(出典:東海環状自動車道の概要|岐阜県)。
市の名前がインターチェンジの名称に入っているという事実は、この道路が市にとってどれだけ大きな条件かを示しています。産業や観光を志望動機にするなら、道路が通ることそのものではなく、通ったあとに市が何を用意するかまで考えておきましょう。
本巣市の主な行政課題
面接で市の課題を問われたときのために、本巣市の条件から導ける論点を3つ用意しておきましょう。
広い市域を限られた職員で支える
令和6年12月の岐阜県人口問題研究会中間報告は、2050年の県人口を137万人と推計しています。2020年比で約31%の減少です。
あわせて同報告は、自然減対策について、財政制約などにより個々の自治体の努力だけで減少を食い止めることには限界があるとも指摘しています(出典:岐阜県人口問題研究会 中間報告|令和6年12月)。
人口3万人規模で市域374.65km²を受け持つ本巣市では、この制約がそのまま日々の業務量として表れます。令和8年4月1日付の新規採用者数は6人(実務経験者を対象とした試験による採用を含む)でした。
濃尾地震の震源域にあるという地盤
1891年(明治24年)10月28日の濃尾地震はマグニチュード8.0で、死者4,990人・負傷者12,783人・住家全壊50,125棟という被害をもたらしました。
このとき長さ約76kmの地表地震断層が現れ、根尾谷断層に沿って最大7.4メートルの左横ずれが生じたと記録されています。
地震調査研究推進本部の評価では、濃尾断層帯主部の根尾谷断層帯でマグニチュード7.3程度、梅原断層帯で7.4程度の地震が想定され(いずれも30年以内の発生確率はほぼ0%)、関係市町村の先頭に本巣市が挙げられています(参考:濃尾断層帯の長期評価|地震調査研究推進本部)。
防災を志望動機にするなら、確率の数字を並べるのではなく、断層が市域にあるという事実を市民にどう伝えるかという実務の話へ進めてください。
大雨のたびに試される山間部の備え
平成30年7月豪雨では、岐阜市や山県市、関市などとともに本巣市を含む県内16市町村に大雨特別警報が発表されました。県全体では死者1名、住家全壊12棟、床上浸水72棟、床下浸水420棟などの被害が生じ、避難指示の対象は102,094人にのぼりました(出典:平成30年7月豪雨の被害状況|岐阜県)。
令和2年7月豪雨でも本巣市樽見で1,126.5ミリの降水量が観測されています。
山を抱える市域では、避難の呼びかけが届く範囲と、道路が通れなくなったあとの対応を、あらかじめ地区ごとに考えておく必要があります。
重点政策|広い市域と交通網の整備
本巣市の総合計画と当年度の予算方針は、市公式サイトに掲載されている最新版で確認してください。ここでは、その計画を読むときの前提として、市の外側で動いている条件を整理します。
県の政策環境という外枠
令和7年度の岐阜県の当初予算(一般会計)は9,020億円で、前年度当初の8,861億円から1.8%増えました。もっとも、知事改選期にあたる年のため「骨格的予算」という位置づけです(出典:岐阜県 令和7年度当初予算|令和7年2月)。
県の財政力指数は令和5年度決算で0.54003にとどまります。
東海環状自動車道のような広域の基盤整備は県と国が主体で進みますが、開通後に人の流れをどう受け止めるかは市の仕事になります。この役割分担の理解は、「なぜ県庁ではなく市役所なのか」という定番質問への備えにもなります。
POINT|道路の話を、市の仕事の話に戻す
高速道路の整備は本巣市を語るときの定番の題材です。だからこそ、そこで止まると他の受験者と同じ話になります。「①開通で何が変わるか → ②変わったときに困る人は誰か → ③市がすでに手をつけていることは何か → ④まだ空いている部分はどこか → ⑤自分の経験のどこが使えるか」の順で降ろしてみてください。
悪い例「高速道路の整備を生かしたまちづくりに関わりたいです」
改善例「本巣インターチェンジができて、市の外から来る方が増えるのではと思っています。ただ、市の北のほうに住んでいる方の移動が楽になるかは別の話だと感じました。市内の移動を支える仕組みのほうにも関わってみたいです」
あわせて確認したい公式資料
まず1点目を押さえてください。残りは、志望する分野に合わせて拾えば十分です。
- 受ける募集回次の本巣市職員採用試験要綱(回次ごとに募集職種と試験の構成が異なります)
- 市公式サイトの職員採用情報のページ(年度内のどの回で何を募集しているかがわかります)
- 本巣市の総合計画と、その年度の予算に関する市の説明資料
- 岐阜県人口問題研究会の中間報告(県全体の人口の動きを押さえるため)
なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。
当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、本巣市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。本巣市の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。
第2部|面接対策編
本巣市役所の面接の概要
ここからは、本巣市役所の試験の形と質問の全体像を、市が公表している要綱と当研究会の分析にもとづいて整理します。
本巣市役所の面接の流れ
まず用語の確認からです。本巣市の第2次試験に置かれているのは「集団面接試験」であって、集団討論ではありません。
要綱では、社会性、協調性、指導性等について試験を行うと説明されています。受験者どうしで議論して結論を出す形式を前提にした対策に時間をかけすぎないよう、ここは正確に押さえてください。
| 項目 | 内容(令和8年度第4回募集・一般行政職) |
|---|---|
| 試験の段階(一般試験) | 2段階。第1次試験と第2次試験で構成されます |
| 第1次試験 | 教養試験(40題・2時間)、事務適性検査(100題・10分間)、性格特性検査(150題・20分間) |
| 第2次試験 | 作文試験、口述試験、集団面接試験 |
| 口述試験 | 人物について面接による試験を行うと要綱に規定されています(個別面接に相当) |
| 集団面接試験 | 社会性、協調性、指導性等について試験を行うと規定されています |
| 民間企業等勤務経験者試験 | 3段階。第1次が職務基礎力試験(60題・60分間)と事務適性検査、性格特性検査。第2次が作文試験と面接試験、第3次が面接試験 |
| 試験区分 | 一般試験(大学卒程度)、一般試験(短大卒程度)、民間企業等勤務経験者試験 |
| 採用予定人数 | いずれも若干名(参考:令和8年4月1日付けの新規採用者数は6人) |
| 配点 | 各種目の配点と人物試験の比重は要綱に記載がありません(非公表) |
| 申込・提出書類 | オンライン申込のみ。面接カード等の別様式の提出書類は要綱に定めがありません |
もう一つ押さえておきたいのが、民間企業等勤務経験者試験だけが3段階だという点です。第2次と第3次の両方に面接試験が置かれ、いずれも人物について面接による試験を行うと規定されています。
受験資格は、大学または短期大学卒業程度で、民間企業または官公署等での勤務経験が5年以上ある方とされています(生年による年齢要件も定められているため、要綱で必ず確認してください)。
経験者採用のほうが人物を見る回数が多い設計になっている点は、志望動機の組み立て方にも影響します。
上記の試験構成は、本巣市が公表した令和8年度第4回募集(令和9年度採用)の職員採用試験要綱にもとづくものです。試験の構成・日程・配点等は、年度や募集回次、受験区分によって異なる可能性があります。本巣市は同じ年度に複数回の募集を行っており、回次ごとに募集職種も試験の形も変わります。受験の際は、必ずご自身が受ける回次と区分の最新の試験情報をご確認ください。
本巣市役所が求める人物像
本巣市の職員採用試験要綱と職員採用情報のページには、「求める人物像」として明文化された記述は掲載されていません。ただし、要綱の書き方そのものが手がかりになります。
第2次試験の3種目は、作文試験が識見・論理性・思考能力等、口述試験が人物、集団面接試験が社会性・協調性・指導性等と、見る対象がそれぞれ書き分けられています。
一人で考える力と、人の中で振る舞う力を、別の種目で確かめる構成だということです。
要綱の記述から言えるのはここまでで、以下には一般論が混じります。人口3万人規模の市が374.65km²の市域を受け持ち、新規採用は年に数人という規模です。
担当が細かく分かれる組織ではありませんから、前例のない相談を持ち込まれたときに、手順を自分で組み立てて着地させる力が要ります。
市の北側と南側で暮らしの条件が違うことも、机の上だけで判断しにくい理由になります。加えて、市が同じ年度に何度も募集を出しているという事実は、必要な人を必要なときに採るという運用が続いていることを示しています。
採用の入口が細かく分かれている分、自分がなぜその回次のその区分で受けるのかを説明できることが、この市では実質的な志望動機になります。
準備の形は、要綱の書き分けがそのまま示してくれます。
作文試験と口述試験に向けては、一人で考え抜いて答えを出した経験を。集団面接試験に向けては、人の中で役割を果たした経験を。
同じ棚卸しを二通りに仕分けしておけば、当日はそこから出せば足ります。
想定される質問
面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる
当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。本巣市の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。
| カテゴリー | 代表質問 | ここで見られていること |
|---|---|---|
| ① 導入・アイスブレイク | 本巣市には来たことがありますか | 市域の広さを実際に知っているかどうかが、答えの具体さに出ます |
| ② 動機・志望 | この回次の募集で受けようと決めた理由は何ですか | 年度内に複数回ある募集のなかで、その回を選んだ判断の中身 |
| ③ 自己理解 | ご自身の弱みを一つ挙げてください | 口述試験で見る「人物」の部分。取り繕わずに向き合えているか |
| ④ 経験・行動 | 集団の中で自分が担ってきた役割を教えてください | 集団面接試験で見る社会性・協調性・指導性に直結する部分 |
| ⑤ 学業・経歴 | これまで一番時間をかけて取り組んだことは何ですか | 作文試験でも問われる、考えを筋道立てて示す力の下地 |
| ⑥ 適性・将来 | 担当したことのない分野を任されたらどうしますか | 職員数が限られる市で、幅の広い仕事に向き合えるか |
| ⑦ 公共性・社会性 | 災害に備えて、住民にできることは何だと思いますか | 断層と豪雨を抱える市で、自助と共助を自分の言葉で語れるか |
ただし、この7つの枠組みは本巣市に固有のものではありません。受験者全員が対策してくる領域なので、ここでは大きな差がつきにくいのです。では、どこで差がつくのか。それが次の「本巣市ならでは」の質問です。
合否を分けるのは「本巣市役所ならでは」の質問
どちらも市の現状を知らなければその場では答えようがない質問ですが、逆に言えば、材料さえ持っていれば、他の受験者との違いをはっきり示せる質問でもあります。こうした質問に答えるための「本巣市の事実」を、面接で使いやすいものに絞り、答え方とセットで整理しました。
| 質問テーマ | 知っておきたい本巣市の事実 | 答え方のヒント |
|---|---|---|
| 市域の広さと人口 | 面積374.65km²に人口32,627人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)、人口密度87.1人/km²。県内7自治体と福井県大野市に接する | 広いという印象で終えず、同じ市の中で条件が違う地区があるという話に進めると、生活者の目線が伝わります |
| 高齢化の位置 | 65歳以上31.5%、75歳以上18.6%。岐阜県全体の31.2%・18.5%とほぼ同水準(令和8年1月1日現在の住民基本台帳) | 県平均と並ぶという事実は、県の課題がそのまま市の課題になるという意味です。そこを一言添えると理解の深さが出ます |
| 断層と地震の記録 | 濃尾地震で根尾谷断層に沿って最大7.4メートルの左横ずれ。地震調査研究推進本部は濃尾断層帯の関係市町村の筆頭に本巣市を挙げている | 数字を述べるだけでなく、市に住む人へどう伝えるかという実務の話まで進めてください |
| 豪雨の経験 | 平成30年7月豪雨で県内16市町村に大雨特別警報。令和2年7月豪雨では本巣市樽見で1,126.5ミリを観測 | 過去の被害を語るのではなく、道路が通れなくなったあとに何が必要かという視点で述べると、防災の解像度が上がります |
| 交通網の整備 | 東海環状自動車道の西回り区間で、本巣インターチェンジと大野神戸インターチェンジの間6.8kmが令和7年8月に開通予定とされた | 開通そのものより、開通後に市が何を用意するかへ話をつなげると、他の受験者と差がつきます |
使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 市職員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。
想定される評価の観点
面接は、これまでに実際どう行動してきたかを確かめる場です。いわゆるコンピテンシー評価が基本にあり、答えの美しさではなく、経験の中身と行動の再現性が見られています。本巣市の場合、口述試験と集団面接試験で見る対象が要綱に書き分けられている点を意識しておきましょう。
| 評価の観点 | 面接でどう確かめられるか | 準備のポイント |
|---|---|---|
| 集団の中での役割 | 集団面接試験で、社会性・協調性・指導性がどう表れるか | 議論を仕切った経験でなくてかまいません。人の話を受けて自分の意見を組み替えた場面を、一つ具体的に用意してください |
| 手順を自分で組み立てる力 | 口述試験で、前例のない場面をどう進めたかを問われたとき | 採用が年に数人という規模の市です。誰かの指示を待たずに段取りを決めた経験を、判断の理由まで含めて話せるようにしましょう |
| この市で働く理由の具体性 | 複数回ある募集のなかで、この回次を選んだ説明ができるか | 市外の出身でも問題ありません。市域の広さや断層といった具体の事実に、自分の関心を結び付けて述べてください |
なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。
本番までの準備6ステップ
ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。
- 市公式サイトの職員採用情報から、自分が受ける募集回次と区分を確定させる
- その回次の要綱を読み、第1次・第2次の種目と、各種目が何を見るとされているかを書き出す
- これまでの経験を棚卸しし、一人で考え抜いた経験と、人の中で役割を果たした経験に分けて整理する
- 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
- 固有質問の材料を対応表から集め、「事実 → 自分の問題意識 → やりたいこと」の一続きの話に編む
- 集団面接試験に備えて、他の受験者の発言を受けたうえで自分の考えを述べる練習を重ねる
優先順位に注意
ステップ5の自治体研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ3の経験の棚卸しと、その経験を市の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。自分のことを語れない状態で市の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません。
なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、本巣市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。
本巣市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。特に試験本番までに時間がない方は、必要に応じてご活用ください。
さいごに
本巣市の試験は、要綱が種目ごとに何を見るかを書き分けているところに特徴があります。作文試験は考えの筋道、口述試験は人物、集団面接試験は社会性と協調性と指導性。
準備の側も同じように分けておけば、当日に慌てずに済みます。
374.65km²の市域を数人ずつの採用で受け持っていく市で、自分がどの地区の、どんな困りごとに関わりたいのか。そこまで決めてから、募集の回次を選んでください。