本記事では、美濃市職員採用試験の面接対策で必要な、美濃市の特徴・基礎データ・行政課題・重点政策・面接の流れ・想定される質問・評価の観点についてまとめています。

美濃市役所の面接試験では、「なぜ美濃市を志望したのか」「市職員として何に取り組みたいのか」「自分の強みや経験を市政でどう活かしたいか」といった、自治体への理解を前提とする質問が想定されます。

美濃市の第2期募集は、第1次試験のあとに面接が二度続く3段階の構成です。人物を見る場面が二度用意されている以上、その2回で何を伝えるかを分けて設計しておく価値があります。

まずは市の輪郭を数字でつかみ、そのうえで自分の経験のどこを差し出すかを決めていきましょう。

第1部|自治体研究編

美濃市の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずは美濃市の全体像を把握しておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)

  • 住民基本台帳の人口は18,719人で、岐阜県内21市のうち最も少ない規模です(令和8年1月1日現在)。
  • 市域は117.01km²、人口密度は160人/km²です。広さのわりに人の密度は低くなっています。
  • 接している自治体は関市と郡上市の2市だけで、岐阜県内の市としては隣り合う相手が限られています。
  • 65歳以上の割合は38.1%、75歳以上は22.0%で、岐阜県全体の31.2%・18.5%をどちらも上回ります(令和8年1月1日現在の住民基本台帳)。
  • 気象庁の日最高気温の歴代全国ランキングで、美濃は2018年8月8日に41.0℃を観測し全国9位に入っています。
  • 平成30年7月豪雨では、美濃市を含む岐阜県内16市町村に大雨特別警報が発表されました。
  • 市の花はウメ、市の木はカエデ。市役所は美濃市上条1350番地にあります。
  • 職員採用は期を分けた募集のほかに通年採用の枠があり、募集の機会が年度内に複数回設けられています。

美濃市の基礎データ

面接に向けた自治体研究では、厳密な統計値等を大量に暗記する必要はありませんが、「美濃市の大体のスケール感」を知っておくことは重要です。

美濃市の数字は、117.01km²という面積に1万8千人余りという組み合わせで読むと輪郭が出ます。市としては県内で最も人口が少なく、それでいて市域は決して狭くありません。

人が薄く広く暮らしている、という条件が行政の形を決めています。

項目内容
総人口18,719人(令和8年1月1日現在の住民基本台帳)
65歳以上人口7,140人(38.1%。岐阜県全体は31.2%)
75歳以上人口4,110人(22.0%。岐阜県全体は18.5%)
総面積117.01km²
人口密度160人/km²(上記の総人口と総面積から算出)
隣接自治体関市・郡上市
市役所所在地美濃市上条1350番地
(参考)岐阜県の人口1,879,539人(令和8年4月1日現在の推計人口)
(参考)気象の記録美濃で41.0℃(2018年8月8日)。日最高気温の歴代全国ランキング9位

65歳以上・75歳以上の人口と割合は、総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」の令和8年1月1日現在の値です。この統計における美濃市の総人口は18,719人、岐阜県全体は1,935,253人で、割合の分母にもこれらを用いています。表に併記した岐阜県の人口1,879,539人は令和7年国勢調査の速報値を基準とした県の推計人口であり、調査の基準が異なるため住民基本台帳の数値とそのまま比較することはできません。表中の総面積・隣接自治体・市役所所在地は、公表されている値にもとづく当研究会の整理です。人口密度は、この住民基本台帳人口を総面積で割って算出しました。

数字から考えられる市政課題

65歳以上38.1%という水準は、岐阜県全体の31.2%を6.9ポイント上回り、県内21市の中では5番目に高い数字です(出典:住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数|令和8年1月1日現在)。

75歳以上も22.0%で、市民のおよそ5人に1人が後期高齢者にあたる構成です。人口密度160人/km²という広がりと組み合わせると、支援の届け方そのものが課題になることが分かります。

同時に、人口が県内の市で最も少ないということは、市役所の職員数もそれに応じた規模だということです。一人が受け持つ分野は広くなり、担当者の名前が市民に覚えられるほど接触が近くなります。

数字をそのまま述べるのではなく、市の仕事へ引き寄せると次のようになります。

「美濃市は県内の市で最も人口が少なく、65歳以上の方が4割近くだと知りました。市域はそれなりに広いので、窓口で待つだけでは届かない方がいるのではと感じています。出向いて関係を作るような仕事に関わりたいです」

美濃市の経済・産業

県のものづくりという土台

製造業で働く人の割合は、岐阜県では25.0%。全国平均が16.0%ですから、順位にすると全国6位です(出典:岐阜県の概要)。

ものづくりが県の就業構造の柱になっている以上、美濃市のような小規模な市でも、企業の相談対応や人材確保の支援は仕事の一部になります。市の規模が小さいほど、一件ごとの相談に担当者が最初から最後まで付き合う形になりやすいという面もあります。

暑さが生活条件の一つになる土地

美濃は、2018年8月8日に41.0℃を観測し、気象庁の日最高気温の歴代全国ランキングで全国9位に入っています(出典:日最高気温の歴代全国ランキング|気象庁)。これは観光の話題としてではなく、行政課題として扱うべき数字です。

熱中症の予防、学校や公共施設の環境、屋外で働く人や高齢者への注意喚起は、いずれも夏のたびに実務として立ち上がります。

気候そのものが行政サービスの前提条件になっている市だと理解しておくと、防災や健康の話題で厚みが出ます。

二つの市とだけ接するという位置

美濃市が接しているのは関市と郡上市の2市です。県内の他の市と比べて隣り合う相手が少ないぶん、広域で連携する相手も自然と絞られます。

令和6年の県内の観光消費額は4,012億73百万円に達し、前年から31.8%伸びて過去最高となりました(出典:岐阜県観光入込客統計調査|令和6年)。

この流れの中で美濃市が単独で集客を競うのか、隣接する2市とつながる線の上で役割を持つのか。観光や地域振興を志望分野にするなら、この選択を自分の言葉で語れるようにしておきましょう。

美濃市の主な行政課題

ここまでの数字と土地の条件を重ねると、美濃市が向き合っている論点が見えてきます。面接で課題に触れる場面を想定して、次の4つを順に見ていきます。

県内で最も人口の少ない市であること

18,719人という人口は、岐阜県内21市の中で最少です。行政サービスの単価は人口が少ないほど上がりやすく、施設の維持も、専門職の確保も、規模の大きい市と同じやり方では立ち行きません。

できることを絞り、その代わり絞ったところで確実に成果を出すという発想が要ります。面接で施策の話をするときも、あれもこれもと並べるより、優先順位の考え方を示すほうがこの市の実情に合います。

若い世代が県外へ出ていく流れ

岐阜県から出ていく人が入ってくる人を上回る状態が続いており、その差は近年6千人に及ぶ勢いです。年齢では15歳から34歳、理由では「職業上」、行き先では愛知県が最も多くなっています。

県は2050年に人口137万人まで減ると推計しており、減少の中心は15歳から64歳の層です(出典:岐阜県人口問題研究会中間報告|令和6年12月)。

同じ報告は、社会減対策の現状について、限られた人口を自治体間で取り合う構図になっている点を課題に数えています。人口規模の小さい市ほど、他市の真似ではない理由づけが必要になります。

大雨特別警報が出た市であること

平成30年7月豪雨では、美濃市を含む岐阜県内16市町村に大雨特別警報が発表されました。県全体では住家全壊12棟・半壊236棟、避難指示(緊急)の対象が102,094人、実際に避難した人は9,544人にのぼっています(出典:平成30年7月豪雨(岐阜県まとめ)|平成30年)。

特別警報が出るということは、これまでの経験が通じない事態が起きているということです。避難情報の出し方と、届いた情報で人が実際に動くかどうかは別問題であり、そこを埋める仕事が市役所にはあります。

暑さへの備えを毎年更新できるか

41.0℃という記録は2018年のものですが、その後も夏の高温は各地で更新が続いています。全国ランキングの1位は2025年8月5日の伊勢崎41.8℃です。

記録が塗り替えられていくということは、過去の対応をそのまま繰り返すだけでは足りないということでもあります。高齢化率38.1%という構成と重ねれば、暑さはこの市では福祉と防災が交わる場所にある課題だと分かります。

重点政策|二つの市に挟まれた小さな市の条件

計画の名前を覚えることに時間を使うより、その計画が何に応えようとしているのかを掴むほうが早く進みます。美濃市について言えば、応えるべき相手は次の条件によって決まっています。

計画の中身そのものは、市公式サイトの現行版で予算と人の配分まで確かめてください。

規模が施策の形を決める

人口1万8千人台、市域117.01km²、接する市は2つ。この3つの条件から導かれるのは、市単独で完結させる事業と、近隣や県と組んで進める事業を最初から仕分けておく必要があるということです。

医療、公共交通、専門人材を要する分野は、市の境界の内側だけでは組み立てにくくなります。面接で「やりたい仕事」を語るときも、市の中で完結する話として描くか、外と組む話として描くかで説得力が変わります。

県の見通しを背景として押さえる

県の推計人口は令和8年4月1日現在で1,879,539人。世帯数は793,615世帯で、1世帯当たりの平均世帯人員は2.37人まで下がっています(出典:岐阜県の推計人口|令和8年4月1日現在)。

世帯人員が2.37人まで下がっているということは、一人暮らしや二人暮らしの世帯が主流になりつつあるということです。高齢化率38.1%の美濃市では、この傾向が先に表れていると読めます。

見守りや生活支援を語るなら、世帯の小ささという視点を添えると具体になります。

POINT|事業名を並べても評価にはつながらない

覚えた事業名の数は、面接の結果とほとんど関係しません。調べる範囲は狭くて構いません。美濃市の広報を1号読み、気になった記事を1本選び、そこに出てくる困りごとを自分の言い方に直してみる。それだけで、話の核になる材料が手に入ります。

悪い例「自然に恵まれた美濃市で、まちづくりに貢献したいです」

改善例「最初の数年は、先輩のやり方を見て覚える時間にしたいです。そのうえで、美濃市は県内で最も人口が少なく高齢化も進んでいると聞きましたので、限られた人手でどこまで手を届かせるかを考える仕事に関わっていきたいです」

あわせて確認したい公式資料

読む順番を決めておきましょう。最初は自分が受ける募集の実施要項、次に志望分野に近いものを1つ選び、要点を自分の言葉で言い直せるところまで進めれば十分です。

  • 美濃市の職員募集ページと、大学卒程度・高校卒程度それぞれの実施要項
  • 美濃市の総合計画と、直近年度の予算に関する市の説明資料
  • 岐阜県人口問題研究会中間報告(2050年までの見通しが載っています)
  • 平成30年7月豪雨の岐阜県まとめ(自分の志望分野が防災に近い場合)

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、美濃市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。美濃市の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

美濃市役所の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

美濃市役所の面接の概要

ここからは、美濃市が公表している募集の形を確かめ、面接が二度あるという構成から準備の組み立て方を考えていきます。

美濃市役所の試験の流れ

令和9年4月1日採用の第2期募集は、第1次試験、第2次試験(面接)、第3次試験(面接)という3段階です。3段階のうち二つが面接で、筆記を抜けたあとは人物を見る場が二度続きます。

採用予定人数は大学卒程度の事務職で5名程度です。同じ経験を角度を変えて二度尋ねられる前提で、話す材料を組んでおきましょう。

項目内容(令和8年度・第2期募集/令和9年4月1日採用)
試験の段階第1次試験→第2次試験(面接)→第3次試験(面接)の3段階
面接の回数2回(第2次・第3次)
試験区分・採用予定人数大学卒程度は事務職5名程度、技術職(土木)2名程度、技術職(建築)1名程度、保健師1名程度。高校卒程度は技術職(土木)2名程度、技術職(建築)1名程度
申込方法オンライン。氏名、住所や受験職種のほか志望動機などを入力し、添付ファイルは顔写真のみが指定されています
提出書類募集ページに、エントリーシートや面接カードを事前に提出するという記載はありません
第1次試験の科目・面接の形式・配点大学卒程度・高校卒程度それぞれの実施要項でご確認ください
そのほかの採用ルート事務職・社会福祉士・土木技術職・建築技術職・学芸員(発掘)・保健師を対象とする通年採用があり、技能労務職も随時募集。通年採用には10月1日採用の回次も設けられています

美濃市の第2期募集のページには、段階の構成と面接の回数までが記されており、第1次試験の科目や検査の名称、面接が個別か集団かの別、配点は各実施要項に委ねられています。

申込時に入力する志望動機が、事実上の第一関門になる点は押さえておきましょう。面接カードの提出を求めない代わりに、申込フォームの記入内容が面接官の手元に渡る前提で書くのが安全です。

上記の内容は、美濃市の職員募集ページ(第2期募集・令和9年4月1日採用)および職員採用の一覧ページにもとづく整理です(出典:美濃市職員採用試験【第2期募集】|令和8年度/美濃市 職員採用|令和8年度)。試験の構成・日程・配点等は年度や募集の回次、受験区分によって異なりますので、必ずご自身が受ける募集の最新の実施要項をご確認ください。なお、岐阜県内には名称の似た美濃加茂市があり、採用情報も別に公表されています。資料を集める際は市名を最後まで確認してください。

美濃市役所が求める人材

美濃市が職員募集ページで示している求める人材は、「公務に対する強い関心と、市民の奉仕者として働く熱意のある方」という一文です。

項目を並べた形式ではなく、姿勢を一息で述べる書き方をとっています。ここで使われている「奉仕者」という語は、公務員の立場を規定する古典的な言葉であり、市が働き手に求めているものの基本線がそこにあると読めます。

この一文だけでは輪郭が足りないので、市の条件と重ね合わせて読んでみます。人口1万8千人台、事務職の採用は5名程度、接する市は2つ。

この規模の市役所では、一人の職員が受け持つ分野が広くなり、事業を組み立てた本人がそのまま窓口で説明に立つことも起こります。企画する側と説明する側が同じ人になる職場では、決めた理由を市民の言葉に置き換えて話せるかどうかが実務の質を左右します。

そこに、県内で最も人口が少ないという条件が重なります。市民が職員の顔と名前を覚えている環境では、一度の応対がその後の関係にも残ります。

市が「熱意のある方」という書き方を選んでいるのも、この距離の近さと無関係ではないはずです。

美濃市の選考は面接が2回あります。同じ話を二度たどられる場では、作り込んだ答えほど二度目に綻びます。

起点にすべきなのは、申込フォームに自分で入力した志望動機のほうです。そこに書いた出来事のうち、どれが美濃市の環境と噛み合うのかを整理しておけば、2回分の質問に同じ芯で答えられます。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。美濃市の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイクここまでの道のりはいかがでしたか肩の力が抜けた場面での話し方と、間の取り方
② 動機・志望申込書に書かれた志望動機を、もう少し詳しく教えてください申込時に入力した内容と、口頭での説明が食い違わないか
③ 自己理解ご自身の弱いところはどこだと思いますか面接が2回ある試験で、同じ問いに一貫した答えを返せるか
④ 経験・行動ひとりで抱え込まずに人に頼った経験はありますか職員数の限られた職場で、抱え込む癖がないかどうか
⑤ 学業・経歴専門外の内容を、人に説明した経験はありますか担当分野が広くなる職場で必要になる、言い換えの力
⑥ 適性・将来事務職として採用された場合、どの分野に関心がありますか採用が5名程度という規模の中で、配属の幅をどう見ているか
⑦ 公共性・社会性最近、地域で気になった出来事はありますか身近な範囲への関心と、それを言葉にする力

ただし、ここまでは美濃市を受ける人だけが準備してくる領域ではありません。

受験者全員が対策してくる領域なので、ここでは大きな差がつきにくいのです。

では、どこで差がつくのか。それが次の「美濃市ならでは」の質問です。

合否を分けるのは「美濃市役所ならでは」の質問

「なぜ岐阜県庁ではなく、美濃市役所なのですか」
「美濃市の魅力と課題を、それぞれ挙げてください」

どちらも市の現状を知らなければその場では答えようがない質問ですが、逆に言えば、材料さえ持っていれば、他の受験者との違いをはっきり示せる質問でもあります。

こうした質問に答えるための「美濃市の事実」を、面接で使いやすいものに絞り、答え方とセットで整理しました。

質問テーマ知っておきたい美濃市の事実答え方のヒント
市の規模住民基本台帳の人口18,719人は岐阜県内21市で最少。市域は117.01km²、人口密度160人/km²(令和8年1月1日現在ほか)小さいことを弱点として述べるより、限られた人手でどこに力を集めるかという判断の話に持っていくと、実務の視点が伝わります
高齢化の水準65歳以上38.1%・75歳以上22.0%で、いずれも県全体を上回る(令和8年1月1日現在)数字を挙げたうえで、人口密度の低さを重ねると、届けに行く仕組みという具体的な話へ進めます
気候という条件美濃は2018年8月8日に41.0℃を観測し、日最高気温の歴代全国ランキング全国9位珍しい記録として紹介せず、熱中症予防や施設の環境という毎年の実務に結び付けると、行政の目線で見ていることが伝わります
災害の経験平成30年7月豪雨で、美濃市を含む県内16市町村に大雨特別警報。県全体の避難指示(緊急)対象は10万人を超えた警報を出す側の視点まで踏み込み、情報を届けたあと人が動くかどうかという論点に触れると、答えが一段深くなります
なぜ県庁ではなく市役所か接するのは関市と郡上市の2市のみ。事務職の採用は5名程度で、担当の幅は広くなる住民に近いという一般論に、この採用規模なら早くから任されるという具体を足すと、市を選んだ理由として届きます

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 市職員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

面接は、前述の「求める人材」に照らして「これまでに実際どう行動してきたか」を確かめる場です。いわゆるコンピテンシー評価が基本にあり、答えの美しさではなく、経験の中身と行動の再現性が見られています。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
公務への関心の質なぜ公務なのかを、職業の比較ではなく自分の経験から説明できるか市が掲げる「公務に対する強い関心」に直接対応します。面接が2回ある試験なので、二度聞かれても同じ芯で答えられる材料を選びましょう
市民に向き合う姿勢相手が納得するまで説明を続けた経験があるか「市民の奉仕者として働く熱意」という文言に対応する観点です。うまくいった話だけでなく、伝わらなかった経験も用意しておくと深掘りに耐えます
書いたことと話すことの一致申込時に入力した志望動機と、面接での説明にずれがないか美濃市は面接カードの事前提出を求めない代わりに、申込フォームで志望動機を書かせます。提出前に控えを残し、本番までに読み返しておきましょう

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. 自分が受ける募集の実施要項を開き、第1次試験の科目と面接の形式を確認する(大学卒程度と高校卒程度で内容が分かれます)
  2. 申込フォームに入力する志望動機の下書きを作り、送信前に必ず控えを手元へ残す
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  4. 第2次と第3次で同じ話をされる前提で、一つの経験を短く話す版と詳しく話す版の2通りに整えておく
  5. 第1部の事実を2つ選び、第2次で話す分と第3次で足す分に配分しておく
  6. 声に出して練習し、答えるたびに「ここを掘られたら何と返すか」を書き足していく

優先順位に注意

ステップ5の自治体研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ2の志望動機の下書きと、その内容を美濃市の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。自分のことを語れない状態で市の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません。

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、美濃市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

美濃市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。特に試験本番までに時間がない方は、必要に応じてご活用ください。

美濃市役所の想定問答集を見る

さいごに

美濃市の第2期募集は、筆記のあとに面接が二度続きます。同じ人が同じ話を二度されるのですから、暗記した答えを再生する準備では足りません。

県内で最も人口が少なく、5人に1人が75歳以上で、夏には全国ランキング9位の41.0℃を記録した土地。そこで事務職を5名程度採る試験です。

あなたがこれまでにやってきたことのうち、この条件の中で使えるものはどれか。その一点を選び抜いて、二度の面接で同じ芯を通してください。