本記事では、美濃加茂市職員採用試験の面接対策で必要な、美濃加茂市の特徴・基礎データ・行政課題・重点政策・面接の流れ・想定される質問・評価の観点についてまとめています。

美濃加茂市役所の面接試験では、「なぜ美濃加茂市を志望したのか」「市職員として何に取り組みたいのか」「自分の強みや経験を市政でどう活かしたいか」といった、自治体への理解を前提とする質問が想定されます。

美濃加茂市は求める職員像を4項目に整理して公表しており、しかもその文言を年度をまたいで変えていません。何を評価したい市なのかが、入口の時点ではっきり示されている試験です。

市の数字と、市自身が掲げている言葉。この2つを手元に置いてから、自分の経験のどこを差し出すかを決めていきましょう。

第1部|自治体研究編

美濃加茂市の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずは美濃加茂市の全体像を把握しておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)

  • 65歳以上の割合は23.7%で、岐阜県内21市のうち2番目に低い水準です(令和8年1月1日現在の住民基本台帳。岐阜県全体は31.2%)。
  • 市域は74.81km²と岐阜県の市としては小さめで、人口密度は771人/km²です(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)。
  • 住民基本台帳の人口は57,649人。75歳以上の割合は13.4%で、こちらも岐阜県全体の18.5%を大きく下回ります。
  • 市の人口57,442人のうち外国人は6,570人で、およそ1割を占めます(令和8年7月1日現在。世帯数24,972のうち外国人世帯は3,282)。
  • 接している自治体は関市・可児市・可児郡御嵩町・加茂郡七宗町・坂祝町・富加町・川辺町・八百津町の8つで、いずれも岐阜県内です。
  • 1891年の濃尾地震を起こした濃尾断層帯の関係市町村に、岐阜市・関市などとともに美濃加茂市が挙げられています。
  • 市の花はあじさい、市の木はむく。市役所は美濃加茂市太田町3431番地1にあります。
  • 職員採用試験は年度内に第1回・第2回に分けて募集され、試験会場は全国のテストセンターまたはオンラインと案内されています。

美濃加茂市の基礎データ

面接に向けた自治体研究では、厳密な統計値等を大量に暗記する必要はありませんが、「美濃加茂市の大体のスケール感」を知っておくことは重要です。

美濃加茂市の数字には、岐阜県の平均像から離れる特徴が2つあります。高齢化率の低さと、外国人住民の比率です。

この2つを並べて見ると、県内の他の市とは違う優先順位がこの市に生まれる理由が見えてきます。

項目内容
総人口57,649人(令和8年1月1日現在の住民基本台帳)
65歳以上人口13,669人(23.7%。岐阜県全体は31.2%)
75歳以上人口7,723人(13.4%。岐阜県全体は18.5%)
外国人住民6,570人(市の人口57,442人のうち。令和8年7月1日現在)
世帯数24,972世帯(うち外国人世帯3,282。令和8年7月1日現在)
総面積74.81km²
人口密度771人/km²(上記の総人口と総面積から算出)
隣接自治体関市・可児市・可児郡御嵩町・加茂郡七宗町・坂祝町・富加町・川辺町・八百津町
市役所所在地美濃加茂市太田町3431番地1

65歳以上・75歳以上の人口と割合は、総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」の令和8年1月1日現在の値です。この統計における美濃加茂市の総人口は57,649人、岐阜県全体は1,935,253人で、割合の分母にもこれらを用いています。外国人住民と世帯数は美濃加茂市が公表する令和8年7月1日現在の値で、基準の日と調査が異なるため住民基本台帳の全国集計とそのまま比較することはできません。「およそ1割」は市の掲載数値から当研究会が算出したものです。総面積・人口密度・隣接自治体・市役所所在地は、公表値をもとに当研究会が整理しました。

数字から考えられる市政課題

高齢化率23.7%という数字は、岐阜県全体の31.2%より7.5ポイント低い水準です(出典:住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数|令和8年1月1日現在)。

県内の多くの市が高齢化への対応を最優先に置く中で、美濃加茂市は子育てと教育、そして働く世代の暮らしに資源を割ける位置にいるということです。ただし、この位置は放っておいて維持されるものではありません。

そこに、外国人が人口のおよそ1割という条件が重なります(出典:美濃加茂市の人口・世帯数|令和8年7月1日現在)。

窓口の説明、学校の連絡、災害時の情報伝達といった行政の基本動作が、日本語だけでは完結しないということでもあります。この2つの数字を並べると、志望分野の説明は次のように組み立てられます。

「美濃加茂市は65歳以上の割合が2割台と、岐阜県の中では若い市だと知りました。同時に市民の1割ほどが外国籍の方だとも聞きましたので、子育てや教育の情報が全員に届いているかどうかを確かめる仕事に関心があります」

美濃加茂市の経済・産業

県のものづくりを背景に持つ市

就業者に占める製造業の割合を見ると、岐阜県は25.0%で全国6位。全国平均の16.0%を9ポイント上回ります(出典:岐阜県の概要)。

美濃加茂市の暮らしは、この製造業に厚く傾いた労働市場の上に成り立っています。

市域は74.81km²と小さく、そこに5万7千人が暮らしていて人口密度は771人/km²。人が集まって住み、周囲の市町とも近い距離で行き来する市だという理解が、産業や雇用の話題を扱うときの土台になります。

働き手の層が厚いという条件

65歳以上23.7%、75歳以上13.4%という数字は、岐阜県内21市の中でも低いほうから2番目です。介護と医療の需要が県内の他市ほど急には立ち上がらない一方で、保育の受け皿、小中学校の環境、住まいの確保といった分野に人と予算を配分する必要が先に来ます。

行政サービスの重心が、支える側ではなく育てる側に寄っている市だと言えます。県内の自治体の多くが高齢者福祉を軸に施策を組み立てているとすれば、美濃加茂市の担当者は別の順番で仕事を並べていることになります。

志望分野をこの領域に置くなら、県内の一般的な自治体像との違いを説明できると強いです。

逆に高齢者福祉を志望するなら、需要が本格化する前の準備期間にある市だという捉え方ができます。

暮らしの多様さが前提になっている市

市が公表する人口57,442人のうち外国人は6,570人、世帯では24,972のうち3,282が外国人世帯です。1割という比率は、翻訳や多言語対応が特別な配慮ではなく通常業務の一部になる水準です。

ごみの出し方から健診の案内、学校の手紙、避難所の掲示まで、伝える相手の幅を前提にした設計が求められます。

世帯単位で届く通知となれば、書き方そのものが検討の対象です。日本語の案内を作ってから翻訳を足すのか、最初から複数の言語で読まれる前提で文を短く組むのか。

この違いは、担当者の判断ひとつで実際に変わります。面接でこの話題に触れるなら、支援する側とされる側という構図ではなく、同じ市民に等しく情報を届けるための工夫という言い方のほうが、実際の業務の姿に近づきます。

美濃加茂市の主な行政課題

ここまでの数字と市の姿を重ねると、美濃加茂市が抱える論点が見えてきます。「この市の課題は何ですか」と問われる場面を想定して、次の4つを用意しておきましょう。

若い構成をどう保ち続けるか

就職や転職の時期にあたる15歳から34歳で県外への流出が大きく、行き先としては愛知県が最大です。県全体の転出超過は、近年6千人に及ぶ勢いで続いています。

県全体では2050年に人口137万人まで減ると推計され、その内訳は15歳から64歳が47万人減、0歳から14歳が11万人減です(出典:岐阜県人口問題研究会中間報告|令和6年12月)。

県全体で減っていくのは、まさに美濃加茂市の強みを支えている世代です。今の年齢構成は与件ではなく、維持するために手を打ち続ける対象だという捉え方が要ります。

1割の市民に情報がどう届いているか

外国人住民が6,570人、外国人世帯が3,282という規模になると、対応の巧拙がそのまま行政サービスの公平さに直結します。制度を作っても、使い方が伝わらなければ使われません。

学校での学習支援、就労と生活の相談、災害時の避難行動と、必要な場面は分野をまたぎます。

県の人口問題研究会も、岐阜県全体で外国人県民が2023年末現在で約6.9万人在住していることに触れています。市民のおよそ1割という比率を日常業務の前提に置く市として、先に経験を積む立場にあると考えておきましょう。

濃尾地震を起こした断層帯の上にあること

1891年の濃尾地震はマグニチュード8.0で、死者4,990人・負傷者12,783人・住家全壊50,125棟という被害をもたらしました。

このとき長さ約76kmの地表地震断層が現れ、根尾谷断層に沿って最大7.4mの左横ずれが生じています。

地震本部の評価では、濃尾断層帯主部の根尾谷断層帯でマグニチュード7.3程度、梅原断層帯で7.4程度の地震が想定され(いずれも30年以内の発生確率はほぼ0%)、関係市町村として岐阜市・関市などと並んで美濃加茂市が挙げられています(出典:濃尾断層帯の長期評価)。

発生確率が低いことと、備えが要らないことは別です。この区別を言葉にできると、防災の質問での答えが薄くなりません。

すぐ隣まで来た豪雨への備え

平成30年7月豪雨では、岐阜県内16市町村に大雨特別警報が発表されました。その中には美濃加茂市に隣接する富加町・川辺町・七宗町が含まれています。

県全体では住家全壊12棟・半壊236棟、避難指示(緊急)の対象が102,094人にのぼりました(出典:平成30年7月豪雨(岐阜県まとめ)|平成30年)。

大雨は市の境界を選びません。隣の町で起きたことは自分の市でも起こりうるという前提で、避難情報をどの言語で、どの手段で届けるかまで考えておく必要があります。

重点政策|若い人口構成と多文化のまちという前提

行政計画は数年ごとに作り替えられます。だからこそ、改定をまたいで残る条件を先に押さえておくほうが面接では役に立ちます。

美濃加茂市の場合、それは次の2つです。計画そのものの中身に触れるなら、市公式サイトの現行版で予算と人の配分まで確かめてから話してください。

2つの前提が施策の順番を決める

1つ目は、65歳以上23.7%という県内でも若い年齢構成。2つ目は、市民のおよそ1割が外国籍という構成です。

この2つを掛け合わせると、子育て・教育・住まいの分野で、多言語を前提にした設計が必要になるという結論が出てきます。

保育の申込、就学の手続き、健診の案内。どれも若い世代向けの施策であり、同時に言葉の壁と接する場面です。

面接で施策を語るときは、分野を1つ挙げて終わらせず、この掛け算まで踏み込むと市の実情に届きます。

県全体の見通しの中に置いてみる

岐阜県の推計人口は令和8年4月1日現在で1,879,539人、1世帯当たりの平均世帯人員は2.37人です(出典:岐阜県の推計人口|令和8年4月1日現在)。

県の人口問題研究会は、どの自治体も同じような対策を並べた結果として、互いに人口を引き抜き合う状態が生まれていると指摘しています。

美濃加茂市が他市と同じ施策で競うのか、若さと多様さという手持ちの条件から出発するのか。ここを自分なりに考えておくと、志望動機が借り物でなくなります。

POINT|施策名を覚えることが目的ではない

事業名をいくつ挙げられるかは、面接の評価とほとんど関係しません。関心のある分野を1つ決め、その分野について美濃加茂市が公表している数字を1つ探し、その数字が動いたときに誰の生活が変わるのかを書き出してみる。準備としてはそれで足ります。

悪い例「多文化共生が進む美濃加茂市で、外国人支援に携わりたいです」

改善例「若いうちは目の前の仕事を一つずつ覚えていきたいと思っています。そのうえで、美濃加茂市は市民の1割ほどが外国籍の方だと知りましたので、健診や就学の案内が本当に全員へ届いているかを確かめる仕事に関わっていきたいです」

あわせて確認したい公式資料

読む順番を決めておきましょう。最初は自分が受ける回次の募集要項、次に志望分野に近いものを1つ選び、要点を自分の言葉で言い直せるところまで進めれば十分です。

  • 美濃加茂市の職員採用試験総合案内と、募集要項が掲載されるパブリックコネクト上の市のページ
  • 美濃加茂市の総合計画と、直近年度の予算に関する市の説明資料
  • 美濃加茂市が毎月公表している人口・世帯数のページ(外国人住民の内訳まで載っています)
  • 岐阜県人口問題研究会中間報告(若い世代の動きに関する県の分析)

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、美濃加茂市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。美濃加茂市の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

美濃加茂市役所の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

美濃加茂市役所の面接の概要

ここからは、美濃加茂市が公表している採用の枠組みと求める職員像を押さえ、そこから逆算して何を準備すべきかを組み立てていきます。

美濃加茂市役所の試験の枠組み

令和8年度の職員採用試験は、主事(事務職)、技師(土木)、技師(建築)、保健福祉主事(言語訓練指導員)、同(保健師)、同(保育士)の6職種で、年度内を第1回・第2回に分けて募集する形がとられています。

特徴的なのは受験の場所です。試験会場は「全国のテストセンターまたはオンライン」と案内されており、市役所まで足を運ばずに受けられる設計になっています。

項目内容(令和8年度・職員採用試験総合案内)
募集職種主事〔事務職〕/技師〔土木〕/技師〔建築〕/保健福祉主事〔言語訓練指導員〕/保健福祉主事〔保健師〕/保健福祉主事〔保育士〕
募集の回次年度内に第1回・第2回に分けて募集
試験会場全国のテストセンターまたはオンライン
申込方法自治体採用管理プラットフォーム「パブリックコネクト」上の美濃加茂市のページから申込み。募集要項も同ページに掲載されます(申込みの仕組みを外部サービスに委ねているもので、近隣自治体との共同実施ではありません)
試験の段階構成・面接の形式申し込む回次の募集要項でご確認ください
各種目の配点・採用予定人数申し込む回次の募集要項でご確認ください

美濃加茂市の職員採用試験総合案内には、募集職種と回次、会場、申込先までが記されており、段階の構成や面接の形式、配点、提出書類は各回の募集要項に委ねられています。

つまり、受ける回次の要項を読むまでは、試験の全体像は確定しないということです。

第1回と第2回で条件が同じとは限りませんから、自分が申し込む回のページを開いて、そこに書かれている内容だけを前提に準備を進めてください。

上記の内容は、美濃加茂市「令和8年度 職員採用試験 総合案内」にもとづく整理です(出典:美濃加茂市 令和8年度職員採用試験総合案内|令和8年度)。試験の構成・日程・配点等は年度や受験区分、募集の回次によって異なりますので、受験の際は必ずご自身が申し込む回次の最新の募集要項をご確認ください。

美濃加茂市役所が求める職員像

美濃加茂市は、求める職員像として「美濃加茂市を第一に考え、市民サービスを向上させる職員」「チームとして業務を遂行する職員」「変化に対応し、改革を実行する職員」「いつまでも成長し続ける職員」の4項目を掲げています。

注目したいのは、この4項目が令和7年度の総合案内にも同じ文言で載っていることです(参考:美濃加茂市 令和7年度職員採用試験総合案内|令和7年度)。年度替わりで書き換えられていない言葉は、その年の流行ではなく組織の芯に近いと考えてよいでしょう。

準備に落とすなら、4項目それぞれに自分の出来事を1つずつ当てておくのが早道です。市を主語にして考えた場面、一人で抱えずに周りと組んだ場面、やり方を変えた場面、そして今も続けている学び。とくに2つ目と3つ目は別のエピソードを用意しておくと、質問の角度が変わっても対応できます。

ここからは、総合案内の4項目の外側を当研究会なりに補います。人口5万7千人台の市で、6つの職種を2回に分けて募集する。

1回あたりに採る人数が大きくないことは、この形から自然に導かれます。そうした職場では、配属された部署の仕事を一通り自分で回せるようになるまでの時間が短く、はじめて聞く制度を扱う場面も早く訪れます。

そこへ、市民のおよそ1割が外国籍という環境が重なります。

案内を出したところで区切らず、相手に届いたかどうかを相手の側から確かめる一手間を面倒がらない人のほうが、この市では力を発揮しやすいのではないでしょうか。

求める職員像の4項目は、この環境で働く人の姿を市の言葉で表したものだと読むと、腑に落ちるはずです。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。美濃加茂市の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク今日は緊張していますか硬い場面での受け答えの間合いと、言葉数の調整
② 動機・志望近隣にも市役所はありますが、美濃加茂市を選んだ理由は何ですか関市や可児市など8市町に接する中で、この市を選び取った理由になっているか
③ 自己理解周囲からどんな人だと言われますか「チームとして業務を遂行する職員」という市の言葉と、自己認識が重なるか
④ 経験・行動うまくいかない状況で、やり方を変えた経験はありますか「変化に対応し、改革を実行する職員」に対応する質問。変えた理由の説明
⑤ 学業・経歴いま学んでいることや、学び直していることはありますか「いつまでも成長し続ける職員」という文言と、現在進行形でつながるか
⑥ 適性・将来言葉が通じにくい相手に説明する場面では、どう工夫しますか市民の1割が外国籍という環境を、事前に知って考えてきたか
⑦ 公共性・社会性最近気になった行政の話題を教えてください関心の持ち方と、それを短くまとめて伝える力

ただし、ここまでは美濃加茂市を受ける人だけが準備してくる領域ではありません。受験者全員が対策してくる領域なので、ここでは大きな差がつきにくいのです。では、どこで差がつくのか。それが次の「美濃加茂市ならでは」の質問です。

合否を分けるのは「美濃加茂市役所ならでは」の質問

「なぜ岐阜県庁ではなく、美濃加茂市役所なのですか」
「美濃加茂市の魅力と課題を、それぞれ挙げてください」

どちらも市の現状を知らなければその場では答えようがない質問ですが、逆に言えば、材料さえ持っていれば、他の受験者との違いをはっきり示せる質問でもあります。こうした質問に答えるための「美濃加茂市の事実」を、面接で使いやすいものに絞り、答え方とセットで整理しました。

質問テーマ知っておきたい美濃加茂市の事実答え方のヒント
年齢構成の若さ65歳以上23.7%・75歳以上13.4%で、岐阜県内21市のうち低いほうから2番目(令和8年1月1日現在)若さを長所として述べるだけでなく、県全体で減るのがこの世代だという見通しを添えると、維持のための施策という話に進めます
外国人住民の比率市の人口57,442人のうち外国人6,570人。世帯でも24,972のうち3,282が外国人世帯(令和8年7月1日現在)支援という言葉に寄せず、同じ案内を全員に届けるための工夫と言い換えると、担当業務の姿に近い話になります
なぜ県庁ではなく市役所か市域74.81km²に5万7千人。8つの市町に接し、通勤や通学が市境をまたぐ暮らしが日常距離の近さという一般論に、この規模だから届けたい相手の顔が見えるという具体を足すと、市を選んだ理由が伝わります
災害への備え濃尾断層帯の関係市町村。平成30年7月豪雨では隣接する富加町・川辺町・七宗町に大雨特別警報市内での被害だけを探すより、隣で起きたことを自分の市の想定に持ち込む姿勢を示すほうが、防災の理解として伝わります
市が掲げる職員像4項目の求める職員像。令和7年度の案内にも同一の文言で掲載され、年度をまたいで継続4つのうち自分の経験と最も重なる項目を1つ選び、その言葉づかいで自己PRの結論を言い直しておきましょう

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 市職員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

面接は、前述の「求める職員像」に照らして「これまでに実際どう行動してきたか」を確かめる場です。いわゆるコンピテンシー評価が基本にあり、答えの美しさではなく、経験の中身と行動の再現性が見られています。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
チームとして業務を遂行する職員一人で抱えずに、誰にどう頼ったか市が2番目に掲げている項目です。役割分担を決めた場面と、決めきれずに調整した場面の両方を用意しておくと、掘り下げに耐えます
変化に対応し、改革を実行する職員やり方を変えた判断と、その後どうなったか募集の会場が全国のテストセンターやオンラインに開かれているように、この市は運用を変えることをためらわない側にいます。変えた理由まで語れるようにしましょう
いつまでも成長し続ける職員今も続けている学びや、直近で身につけたことがあるか過去形の実績ではなく現在形で答えられる材料を1つ持っておくと、4項目のうちこの観点に正面から応えられます

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. 自分が申し込む回次の募集要項をパブリックコネクト上の美濃加茂市のページで開き、段階構成・種目・提出書類を書き出す(第1回と第2回で条件が同じとは限りません)
  2. テストセンターとオンラインのどちらで受けるかを早めに決め、機材や会場の条件を確認しておく
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  4. 求める職員像の4項目を紙に書き出し、自分の経験を1項目につき1つずつ割り当てる
  5. 高齢化率と外国人住民の比率について、自分がなぜその数字を重要だと思うのかを一言で言えるようにする
  6. 声に出して練習し、答えるたびに「ここを掘られたら何と返すか」を書き足していく

優先順位に注意

ステップ5の自治体研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ4の割り当て作業と、その経験を美濃加茂市の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。自分のことを語れない状態で市の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません。

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、美濃加茂市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

美濃加茂市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。特に試験本番までに時間がない方は、必要に応じてご活用ください。

美濃加茂市役所の想定問答集を見る

さいごに

美濃加茂市は、求める職員像を4項目で示し、その言葉を年度が替わっても動かしていません。何を大事にする組織なのかが最初から開示されている以上、受ける側にできるのは、その4つに自分の経験を正直に当てはめてみることです。

当てはまらない項目があっても構いません。どれか1つで、細部まで語れる出来事を持っていること。

県内でも若い年齢構成と、1割の外国籍市民という条件を抱えたこの市で、その経験がどう働くのかまで言えたとき、あなたの志望はこの市のものになります。