飛騨市消防本部を受験する方に向けて、面接で問われる前提となる組織研究の材料(本部の特徴・基礎データ・管轄地域の災害リスク・消防課題・重点方針)と、面接本番の流れ・想定される質問・評価の観点を、1ページに整理しました。

飛騨市消防本部の面接試験では、「なぜ警察官や自衛官ではなく消防官なのか」「なぜ飛騨市消防本部なのか」「自分の強みや経験を消防の仕事でどう活かしたいか」といった、組織への理解を前提とする質問が想定されます。管轄地域の災害リスクや本部の実情を知っておくことで、どの消防本部にも当てはまる一般論を避け、飛騨市に固有の事情を踏まえた説得力のある説明がしやすくなります。

ここで押さえた材料をもとに、自分の強みや関心と飛騨市消防本部の仕事との接点を考え、面接での回答づくりに役立ててください。

第1部|組織研究編

飛騨市消防本部の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずは飛騨市消防本部の全体像を把握しておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)

  • 飛騨市消防本部は、飛騨市が単独で設置し管轄区域も飛騨市のみとする消防本部である。消防職の採用は、一般行政職・技術職とあわせて実施される飛騨市職員採用試験の募集の中で、「消防職(高卒)」「消防職(大卒)」「消防職(ふるさと枠)」の3区分として行われる。
  • 令和7年4月1日現在の消防吏員は78名で、うち女性は1名である。
  • 令和6年中の出動件数は、火災9件に対し救急1,277件、救助27件で、救急が大部分を占めている。
  • 勤務地は飛騨市消防本部のほか古川消防署・古川消防署北分署・神岡消防署で、勤務時間は24時間三交替制勤務である。
  • 消防職(高卒・大卒)の第二次試験には個別面接試験に加えて体力試験が課され、一般行政職・技術職の第二次(個別面接試験のみ)とは選考の中身が異なる。救急救命士の実務経験者を対象とする「ふるさと枠」は体力試験の対象外である。
  • 採用後は、ふるさと枠を除き岐阜県消防学校で9か月の教育訓練を受ける。

飛騨市消防本部の基礎データ

面接に向けた組織研究では、厳密な統計値等を大量に暗記する必要はありませんが、「飛騨市消防本部の大体のスケール感」を知っておくことは重要です。

次の表には、管内人口と消防吏員の体制、そして出動件数という、この本部の規模と仕事の量を語るのに欠かせない項目を集めました。

項目内容
管轄区域飛騨市
管内人口21,295人(高齢化率40.6%・75歳以上率26.0%)
消防吏員数78名(うち女性1名)※令和7年4月1日現在
救急出動件数1,277件(令和6年中)
火災出動件数9件(令和6年中)
救助出動件数27件(令和6年中)

消防吏員数・出動件数は総務省消防庁の公表データ(令和7年4月1日現在・令和6年中)によります。管内人口・高齢化率は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」令和8年1月1日現在の値です。

数字から見える飛騨市消防本部の仕事量

火災の出動は年間9件にとどまる一方、救急出動は令和6年中に1,277件を数え、桁が二つ以上違います。管内人口2万1千人ほどの規模でも、消防の仕事の大部分を救急が占めている実態がうかがえます。

飛騨市の高齢化率は40.6%、75歳以上率は26.0%(いずれも令和8年1月1日現在)で、岐阜県全体の高齢化率31.1%(令和6年時点の「長寿社会ぎふDATA」による)を大きく上回ります。(参考:長寿社会ぎふDATA|岐阜県)限られた人数でこれだけの高齢化を支える体制づくりが、本部の実質的な課題になっています。

「飛騨市消防本部の管内人口はおよそ2万1千人ですが、令和6年中の救急出動は1,200件を超えると資料で見ました。高齢化率も4割を超えていると知り、限られた人数でも救急にしっかり対応できる体制づくりが大切だと感じています」

管轄地域の特性と災害リスク

管轄地域の全体像

  • 飛騨市は岐阜県北部の飛騨地方に位置する山あいのまちで、神岡町地区にはニュートリノ研究でノーベル物理学賞につながった「スーパーカミオカンデ」をはじめ宇宙・素粒子の研究拠点が集まる。市はひだ宇宙科学館「カミオカラボ」を設置している。
  • 古川町地区の古川祭「起し太鼓・屋台行事」は毎年4月19日・20日に気多若宮神社の例祭として行われ、国の重要無形民俗文化財であるとともに、ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」の一つに登録されている。
  • 管内人口は前章のとおり21,295人で、高齢化率は40.6%(令和8年1月1日現在)。
  • 岐阜県の県土の54.9%が豪雪地帯に属し、飛騨市が含まれる飛騨地方では毎年大量の降雪がある。

つまり飛騨市消防本部は、研究施設や伝統行事など特色ある地域資産を抱えつつ、豪雪の山あいを78名の体制で守る本部だと整理できます。

地震のリスク|跡津川断層と飛越地震

飛騨市神岡町の周辺を跡津川断層が通っています。県が実施した内陸直下型地震の被害想定(平成23〜24年度調査)では、跡津川断層地震について死者最大980人、建物全壊20,000棟が見込まれています。(出典:岐阜県南海トラフの巨大地震等被害想定調査|平成23〜24年度)

実際に起きた地震としては、1858年(安政5年)の飛越地震(マグニチュード7.0〜7.1)で飛騨地方に死者203人・家屋全壊319棟の被害が出た記録が残っています(地震本部「岐阜県の地震活動の特徴」による)。県内には牛首断層帯・高山・大原断層帯など、他にも複数の活断層帯が分布しています。

豪雪・豪雨のリスク

県内の雪崩危険箇所は1,630箇所にのぼります。昭和55年12月には飛騨市宮川町で雪崩により2名が亡くなり、県は昭和61年度から雪崩対策事業を実施しています。(出典:雪崩に関するページ|岐阜県)

豪雨では、令和2年7月豪雨(7月7日〜8日)で高山市・中津川市・恵那市・飛騨市・郡上市・下呂市の6市に大雨特別警報が発表され、県内11地点で降り始めからの降水量が1,000mmを超えました。飛騨川を中心に河川の氾濫や土砂災害が発生しましたが、県内では死者・行方不明者は生じませんでした。(出典:令和2年7月豪雨災害検証報告書の概要|岐阜県)

平成30年7月豪雨でも、大雨特別警報が発表された県内16市町村の一つに飛騨市が含まれています。

飛騨市消防本部の主な消防課題

ここまでの数字と地域の姿を踏まえると、飛騨市消防本部が今向き合っている課題が見えてきます。面接で「消防の課題」を聞かれたときの引き出しとして、次の3つを押さえておきましょう。

救急需要の増加

救急出動は全国的に増え続けており、令和6年中の出動件数は771万8,380件となり、統計を取り始めて以降で最も多い水準を記録しています(出典:令和7年版 救急・救助の現況)。飛騨市消防本部の1,277件(令和6年中)もこの流れの中にあり、高齢化率40.6%という管内の人口構成を踏まえると、限られた78名の体制で今後も高い水準の救急需要に応え続けることが見込まれます。

大規模災害への備え

跡津川断層地震や豪雪地帯特有の雪崩リスクを抱える管内では、本部単独の体制だけでなく、全国からの応援を受け入れる備えも欠かせません。

緊急消防援助隊には、全国の消防本部の約99%にあたる718本部(6,661隊・令和6年4月1日現在)が登録されています。(出典:令和6年版 消防白書|総務省消防庁)78名という体制だからこそ、こうした広域応援の仕組みを平時から理解しておくことが求められます。

人材確保と女性吏員の活躍

78名の消防吏員のうち女性は1名で、割合は約1.3%。全国平均(約3.8%・168,230人中6,386人・令和7年4月1日現在)を下回る水準です。

国は「令和8年度当初までに5%」とする目標を掲げており(出典:女性消防吏員の活躍推進|消防庁)、78名という小さな組織だからこそ、一人ひとりの採用が組織全体の姿を大きく変える伸びしろにもなります。

重点方針|飛騨市の総合計画と消防

飛騨市消防本部そのものの重点方針にあたる単独の公表文書は確認できませんが、本部の配置や地域特性からは重点の置き所を読み取ることができます。

豪雪地帯における消防活動

飛騨市消防本部は、本部のほか古川消防署・古川消防署北分署・神岡消防署の3署体制で市域をカバーしています。前章で触れたとおり、飛騨市宮川町ではかつて雪崩による死者が出た記録もあり、豪雪や雪崩といった冬季特有のリスクへの備えは、この管内ならではの重い任務です。

古川祭と地域行事の防火

前章で紹介した古川祭の起し太鼓・屋台行事のように、木造建築や伝統行事、そして神岡町の研究施設が集まる飛騨市では、火災予防の視点がとりわけ重みを持ちます。地域の資産を守る仕事として、消防の予防業務が担う役割は小さくありません。

POINT|地域の資産を守る視点を志望動機に

飛騨市消防本部は求める人物像を明文では公表していません。だからこそ、豪雪地帯としての備えや、研究施設・伝統行事といった地域の特色のどこに関心を持つのかを、具体的なエピソードとあわせて語れるようにしておきましょう。

悪い例「人の役に立ちたいので、飛騨市消防本部を志望します」

改善例「雪の多い地域で育ち、冬場の生活の大変さを実感してきました。飛騨市消防本部が古川消防署や神岡消防署など複数の署で管内を支えていると知り、雪崩や豪雪といった地域特有のリスクにも対応できる消防官になりたいと考えています」

あわせて確認したい公式資料

1点目は出願前に必ず目を通す実務的な資料で、残り2点は管内への理解を深めるための資料です。試験区分や年齢要件は年度によって変わることがあるため、出願前に必ず最新の受験案内をご確認ください。

  • 飛騨市の職員採用試験受験案内(令和9年4月採用・第2回、消防職3区分を含む全職種共通)
  • 飛騨市消防本部の所在地・組織に関する公式ページ
  • ひだ宇宙科学館「カミオカラボ」の公式紹介ページ

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字をただ丸暗記しただけの状態では、面接本番での深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、飛騨市消防本部専用の面接想定問答集をご用意しています。飛騨市消防本部の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

飛騨市消防本部の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

飛騨市消防本部の面接の概要

ここからは、飛騨市消防本部の面接の形式と流れ、質問の全体像、合否を分ける質問への備え方を、公式資料と当研究会の分析に基づいて整理していきます。

飛騨市消防本部の面接の流れ

飛騨市消防職(高卒・大卒・ふるさと枠)は、令和9年4月採用の飛騨市職員採用試験(第2回)の一区分として実施されます。第一次はSPI3(性格検査・基礎能力検査)のみで、合格は基礎能力検査の結果とエントリーシート内容の審査で決まり、第二次は個別面接試験(消防職の高卒・大卒はこれに体力試験が加わる)という2段階の構成です。

項目内容(令和9年4月採用・第2回)
試験の段階2段階制。第一次=適性検査(SPI3〈性格検査・基礎能力検査〉)、第二次=個別面接試験(消防職〈高卒・大卒〉は体力試験を追加)
面接の種類個別面接試験(第二次で1回)
体力試験消防職(高卒・大卒)のみ。種目は第一次試験合格者に通知され、募集要項では非公表
性格検査の扱いSPI3の性格検査は試験科目ではなく得点化されず、第二次試験の面接時に参考資料として使用される旨が明記されている
配点・面接カード配点、面接カード等の提出書類の有無とも募集要項に記載がなく非公表。最新の受験案内でご確認ください

注目したいのは、第二次試験が個別面接試験等の結果のみで合格が決まる点です。第一次のSPI3で足切りをした後は、人物評価に絞って選考する構造だと分かります。

一般行政職・技術職の第二次も個別面接試験のみで完結しますが、消防職(高卒・大卒)だけはこれに体力試験が加わる点が異なります。ふるさと枠は体力試験の対象外なので、自分の受験区分に応じた準備が必要です。

上記の試験構成は、飛騨市が公表する令和9年4月採用(第2回)飛騨市職員採用試験の消防職の募集要項にもとづくものです。試験の構成・日程等は年度や受験区分によって異なる可能性があります。受験の際は、必ずご自身の区分の最新の試験情報をご確認ください。

飛騨市消防本部が求める人材

飛騨市は、消防職に特化した求める人物像を明文では公表していません(当研究会調べ)。参考になるのは、市の採用試験全体の特徴として掲げられている「一人ひとりの個性を直接感じ取り、飛騨市職員としてどのように活躍していただけるかを丁寧に見極めています」という姿勢です。

あわせて、本部・分署合わせて78名という組織で、古川と神岡という離れた地域を3署体制で支えている構造も手がかりになります。この規模・形態の単独消防本部では、特定分野への強い専門志向だけでなく、どの持ち場でも学び直して務める柔軟性が重視されやすいと考えられます。

実際の経験や強みを、飛騨市消防本部という業務環境に合わせてどう語れるかが、この本部の面接では特に問われます。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。飛騨市消防本部の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク試験会場までは、どうやって来ましたか?緊張をほぐす雑談に、素の受け答えと会話の自然さが表れます
② 動機・志望なぜ飛騨市消防本部を志望するのですか?消防官という仕事と飛騨市という土地を、自分の言葉で選べているか
③ 自己理解あなたの短所(弱み)は何ですか?自己分析の深さと、弱みへの向き合い方に人柄が表れます
④ 経験・行動これまでで最も困難だった経験と、どう乗り越えたかを教えてください壁にぶつかった経験から何を学んだかが、現場対応力の判断材料になります
⑤ 学業・経歴採用後は消防学校で9か月間の訓練がありますが、どのような心構えで臨みますか?長期の集団訓練に向けた覚悟と、自分なりの準備の仕方
⑥ 適性・将来豪雪地帯での勤務や24時間の交替制勤務に対応できますか?気候や勤務形態への理解と、体力面・生活面での適性
⑦ 公共性・社会性消防官(公務員)に最も必要な資質は何だと思いますか?仕事の公共性への理解と、社会の出来事への当事者意識

この7カテゴリーの土台自体は、大規模な本部でも、78名規模の小さな本部でも大きくは変わりません。差がつくのは、この先に続く飛騨市消防本部に固有の質問にどこまで具体的に答えられるかです。

合否を分けるのは飛騨市消防本部に固有の質問

「なぜ警察官や自衛官ではなく、消防官なのですか?」
「飛騨市消防本部の管轄地域で、特に注意すべき災害にはどのようなものがありますか?」

2問目のような固有質問は、飛騨市を具体的に調べていなければ答えに窮する質問です。答えを支える材料は、飛騨市消防本部の実データから前もって組み立てられます。

質問テーマ知っておきたい飛騨市消防本部の事実答え方のヒント
想定される災害(地震)神岡町周辺を跡津川断層が通り、県の被害想定では死者最大980人・建物全壊20,000棟が見込まれている(詳細は第1部3章)断層の名前だけでなく、78名の体制でどう備えるかまで考えを述べられると印象が変わります
想定される災害(豪雪・雪崩)県内の雪崩危険箇所は1,630箇所で、飛騨市宮川町でも過去に雪崩による死者が出ている(詳細は第1部3章)豪雪地帯特有のリスクへの理解を、実体験や関心とあわせて語れるとよいでしょう
想定される災害(豪雨)令和2年7月豪雨で飛騨市を含む県内6市に大雨特別警報が発表された(詳細は第1部3章)実際に発表された災害の事実を、日頃の備えの大切さへつなげて話せると具体性が増します
救急需要の増加令和6年中の救急出動は1,277件で火災の100倍以上。高齢化率は40.6%と県平均を上回る(数値の詳細は第1部2章・4章)件数の多さだけでなく、高齢化率の高さという構造的な背景まで結び付けて話せると説得力が増します
神岡町の研究施設神岡町にはスーパーカミオカンデなど宇宙・素粒子の研究拠点が集まる(詳細は第1部3章)管内の地域性を幅広く理解している姿勢を示す材料になります

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 消防官としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

飛騨市消防本部(高卒・大卒)の選考は、第一次のSPI3で基礎能力とエントリーシートを審査し、第二次の個別面接試験の結果のみで最終合格が決まる構造です。

配点や具体的な評価基準までは公表されていませんが、この2段階の設計そのものが準備の手がかりになります。あわせて、公務員試験で広く用いられるコンピテンシー評価、つまり過去の行動事実から入庁後の再現性を判断する一般的な考え方も参考になります。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
エントリーシートとの一貫性第一次で提出したエントリーシートの内容と、面接での受け答えがつながっているか自分が書いた内容を、当日も同じ言葉で具体的に語れるようにしておく
個別面接での人物評価第二次は面接結果のみで合格が決まるため、一度の面接に評価が集中する短時間で伝えたいエピソードを2〜3個に絞り、深掘りに耐えられる粒度まで用意する
地域への理解と適性豪雪地帯や広い管轄といった飛騨市の地域性を、自分の言葉で説明できるか古川・神岡それぞれの特徴や管内の出動状況など、具体的な事実を語れるようにしておく

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. 令和9年4月採用(第2回)の受験案内を読み、消防職3区分(高卒・大卒・ふるさと枠)のどれに該当するか、体力試験の有無を確認する
  2. 高校・大学生活を棚卸しする。集団の中で役割を果たした場面と、一人で粘り強く取り組んだ場面を1つずつ選び出す
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  4. 組織研究のインプットをする。この記事の前半部分を読み返し、志望分野に近い事実を2〜3個、自分の言葉で説明できるようにする
  5. 固有質問の材料を対応表から集め、事実から自分の問題意識、消防官としてやりたいことへの一続きの話に編む
  6. 第二次の個別面接を想定して口に出してリハーサルする。消防職(高卒・大卒)は体力試験の練習も生活のリズムに組み込んで続ける

優先順位に注意

ステップ4〜5の組織研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ2の経験の棚卸しと、その経験を消防の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。自分のことを語れない状態で飛騨市の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません。

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、飛騨市消防本部専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

飛騨市消防本部の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。第一次のSPI3対策と並行して、第二次の個別面接に向けた準備を進めたい方は、あわせてご活用ください。

飛騨市消防本部の想定問答集を見る

さいごに

飛騨市消防本部は、飛騨市を単独で管轄する78名規模の本部で、令和9年4月採用の職員採用試験(第2回)では消防職に高卒・大卒・ふるさと枠の3区分が設けられています。第一次はSPI3のみで判定され、第二次の個別面接試験(高卒・大卒は体力試験も)で人物を見極める、比較的シンプルな二段階の選考です。

神岡町の研究施設や古川祭のような地域の特色を持ちながら、跡津川断層や豪雪地帯特有の雪崩リスクにも向き合う管内を、古川消防署・古川消防署北分署・神岡消防署の体制で支えています。

高齢化率が4割を超える中で救急需要にどう応えるか、限られた人数でどう災害に備えるか。ここまでの内容を自分の言葉に置き換え、本番までに何度も声に出して練習しておいてください。