本記事では、かすみがうら市職員採用試験の面接対策で必要な、かすみがうら市の特徴基礎データ行政課題重点政策面接の流れ想定される質問評価の観点についてまとめています。

かすみがうら市役所の面接試験では、「なぜかすみがうら市を志望したのか」「市職員として何に取り組みたいのか」「自分の強みや経験を市政でどう活かしたいか」といった、自治体への理解を前提とする質問が想定されます。人口4万人規模の市では、市の現状をどれだけ自分の言葉で語れるかが、そのまま他の受験者との違いになりやすいといえます。

本記事の掲載内容を参考に、自分の強みや関心とかすみがうら市政の接点を考え、面接での回答作りに役立ててください。

第1部|自治体研究編

かすみがうら市の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずはかすみがうら市の全体像を把握しておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)

  • 人口39,408人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)・面積156.60km²・人口密度252人/km²の市である。
  • 石岡市・土浦市と市域を接し、行方市とは霞ヶ浦大橋によって隣接している。陸続きの2市に加え、橋を介して結ばれる隣接先をもつ点が位置関係の特徴である。
  • 人口密度252人/km²は、茨城県全体の463.3人/km²(令和5年10月1日現在)のおよそ半分。市域の広さのわりに人口が薄く分布している。
  • 市名の正式表記はひらがなの「かすみがうら市」。湖の名称や旧町名の漢字表記と混同しやすいため、申込書類でも面接でも言い方と書き方をそろえておきたい。
  • 市役所は〒300-0124 かすみがうら市大和田562に置かれている(団体コード08230-9)。
  • 市の花は紫陽花(あじさい)、市の木は栗で、いずれも2007年12月1日に制定された。
  • 茨城県全体の人口は令和7年国勢調査の速報集計で2,791,207人となり、前回(令和2年)から75,802人(2.6%)減った。人口39,408人というかすみがうら市の規模も、この減少局面の中で読む必要がある。

かすみがうら市の基礎データ

面接に向けた自治体研究では、厳密な統計値等を大量に暗記する必要はありませんが、「かすみがうら市の大体のスケール感」を知っておくことは重要です。

ここでは、人口規模、市域の広さ、位置関係など、市政の特徴を説明できる項目を優先的に整理しました。市の規模を測るときの比較先として、茨城県全体の数値もあわせて載せています。

項目内容
総人口39,408人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)
総面積156.60km²
人口密度252人/km²(上記の総人口と総面積から算出)
隣接自治体石岡市、土浦市、行方市(霞ヶ浦大橋による隣接)
市役所所在地〒300-0124 茨城県かすみがうら市大和田562
市の花・市の木紫陽花(あじさい)・栗(2007年12月1日制定)
(参考)茨城県の総人口2,791,207人(令和7年10月1日現在・国勢調査速報集計)
(参考)茨城県の人口密度463.3人/km²(令和5年10月1日現在・全国第12位)
(参考)茨城県の高齢化率31.2%(令和7年9月15日現在・推計値)

かすみがうら市の人口・面積・隣接自治体・市の花木は、公表値をもとに整理したものです。茨城県の総人口・人口密度・高齢化率は茨城県公式サイトの統計による数値です。市の統計の最新値は、かすみがうら市公式サイトであわせてご確認ください。総人口は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」(令和8年1月1日現在)の数値で、人口密度はこの総人口を総面積で割って算出しました。

数字から考えられる市政課題

かすみがうら市の人口4万人規模という数字は、それだけでは良し悪しを判断できません。意味が出てくるのは、県全体の動きと重ねたときです。茨城県の総人口は令和7年10月1日現在で2,791,207人、前回調査から2.6%減りました(出典:令和7年国勢調査 人口速報集計|茨城県

ただし、減り方の中身には二つの流れがあります。令和6年の1年間で、県全体では出生14,556人に対し死亡38,951人と24,395人の自然減でしたが、転入125,457人に対し転出118,116人と7,341人の転入超過でもありました(出典:茨城県の人口(年報)|令和6年

生まれる人より亡くなる人が大きく上回る一方で、県外から移り住む人が出ていく人を上回っているという構図です。かすみがうら市の人口密度252人/km²が県全体のおよそ半分であることと重ねると、「選ばれる材料をどう用意するか」が市の側の課題として浮かびます。

県の数字をかすみがうら市の姿に引き寄せると、面接では次のような話し方ができます。

「かすみがうら市は人口が4万人ほどのまちで、人口密度は茨城県全体の半分くらいだと知りました。土浦市や石岡市と接していて、行方市とは霞ヶ浦大橋でつながっています。県全体では出ていく人より移り住む人のほうが多いと聞きましたので、この位置のよさを住み続けたい理由に変えていくことが大事なのではと感じています」

かすみがうら市の経済・産業

全国有数の農業県の中で

4万人規模の市の産業は、県全体の姿と重ねると位置づけが見えてきます。まずは市が属する茨城県全体から押さえます。

茨城県の農業産出額は5,494億円で全国第3位(2024年)。2017年から8年連続で3位を保ち、生産農業所得2,002億円は全国第2位です。内訳は園芸2,629億円(48%)、米1,399億円(26%)、畜産1,286億円(23%)と続きます(出典:茨城県の農業産出額|令和6年

この構造を支えているのが、平地の広さです。茨城県の可住地面積3,888.92平方キロメートルは全国第4位(令和5年度)にあたります(出典:指標から見た茨城|令和5年

つまり、住める土地も耕せる土地も広く、その広さの上に全国有数の農業が成り立っている県だという理解が土台になります。かすみがうら市の市の木が栗であることも、面接での話題づくりに使える小さな手がかりです。

観光と交流人口

令和6年の茨城県の観光入込客数は延べ約6,180万人(前年比101.2%)、実人数では約3,777万人(前年比110.1%)で、このうち日帰り観光客が82.1%を占めます。観光消費額は約4,447億円で、前年より約24%増えました(出典:茨城県観光客動態調査|令和6年

人数の伸びより消費額の伸びが大きいという点が、この数字の読みどころです。日帰り中心の県で消費額が伸びたということは、一人あたりの使い方が変わってきたことを意味します。

定住人口が減っていく局面では、訪れる人や地域に関わる人をどう増やすかが市町村共通のテーマになりますが、そこで問われるのは人数だけではありません。面接で観光に触れるなら、来た人にどうお金と時間を使ってもらうかという視点まで持っておきたいところです。

交通の変化がもたらすもの

県南地域の将来を左右する動きが、つくばエクスプレス(TX)の県内延伸です。延伸方面は2024年に「土浦方面」に決定し、JR常磐線と接続する駅は土浦駅とされました。

県は採算性を確保するための需要拡大やコスト削減の方策を検討しながら、延伸計画素案の策定を進めています(出典:つくばエクスプレスの県内延伸方面|2024年かすみがうら市はその土浦市と市域を接しています

実現までには時間がかかる計画ですが、隣の市の交通が変われば、通勤や通学、住まいの選ばれ方も変わります。市の将来を語るときの材料として押さえておきましょう。

かすみがうら市の主な行政課題

ここまでの数字を踏まえると、かすみがうら市を含む茨城県内の市町村が向き合っている課題が見えてきます。面接で「市の課題」を聞かれたときの引き出しとして、次の4つを押さえておきましょう。

人口減少と、転入で支えられている構造

茨城県の総人口は令和7年国勢調査の速報集計で2,791,207人となり、前回から75,802人(2.6%)減りました。世帯数は1,221,422世帯です。

一方で令和6年の社会動態は7,341人の転入超過で、推計人口の減少幅も対前年17,054人(0.60%減)にとどまっています。県全体の人口減少は、転入によっていくらか和らげられている状態だといえます。

裏を返せば、転入の流れが弱まったときに減少が加速するということでもあり、住まいや子育ての環境をどう整えるかが市町村の勝負どころになります。

過去最高を更新し続ける高齢化

茨城県の65歳以上人口は852,737人、県人口に占める割合は31.2%で、いずれも過去最高を更新しました(令和7年9月15日現在の推計値)(出典:茨城県の高齢者人口|令和7年9月県民のおよそ3人に1人が65歳以上という水準です。

人口が薄く広がる市域では、通院や買い物といった日常の移動の負担が高齢の住民に重くのしかかります。かすみがうら市の人口密度が県全体の半分ほどであることを踏まえると、移動手段の確保は市政の中心的な論点になり得ます。

広い市域での生活基盤の維持

面積156.60km²に約3万9千人が暮らすということは、集落や住宅地が広い範囲に分かれて点在しているということでもあります。道路や上下水道、公共施設といった生活基盤は、人口が少ないからといって短くなったり減ったりするわけではありません。

同じ量の施設を、より少ない人数で支えることになります。県全体で高齢化が進み、生産年齢の人口が細っていく中で、限られた職員と財源をどこに重点配分するかという判断が、市の職員にも求められます。

大規模地震への備え

茨城県地震被害想定調査報告書(平成30年12月公表)は、3つのタイプの地震を想定しています。県南部に大きな被害をもたらす「茨城県南部の地震」では死者が全県で90人から180人(夏12時のケースで90人)・建物全壊焼失3,400棟(夏12時)、県北部に被害が集中する「F1断層などの連動による地震」では死者330人・建物全壊焼失11,000棟と、想定3地震の中で最大の被害が見込まれています。

「茨城県沖から房総半島沖にかけての地震」では死者50人・建物全壊焼失9,500棟が想定され、沿岸部全域で津波被害が発生するとされています(出典:茨城県地震被害想定調査報告書の概要|平成30年。死者の内訳は揺れによる建物倒壊がほとんどを占めるとされており、自分の住む地区がどの想定に当たるかは、市のハザードマップで確認しておきましょう。

かすみがうら市の重点政策|第3次茨城県総合計画とかすみがうら市

かすみがうら市の総合計画の内容と最新の施政方針は、市公式サイトの最新版で必ず確認しておきましょう。この章では、市政の背景にある第3次茨城県総合計画と、年度ごとに公表されるかすみがうら市の採用情報の探し方を扱います。

第3次茨城県総合計画が掲げる基本理念

県の最上位計画は、計画期間を令和8年度から11年度とする第3次茨城県総合計画(〜「新しい茨城」への挑戦〜)です。基本理念に「活力があり、県民が日本一幸せな県」を掲げ、加速する人口減少や超高齢社会への対応、大規模災害リスクへの対応、飛躍的に進化するデジタル技術がもたらす社会変革といった時代の変化を、「新しい茨城」づくりに向けて留意すべき重要な視点として整理しています(出典:第3次茨城県総合計画|令和8〜11年度

計画は加えて、激動する国際情勢や気候変動による影響の拡大も、県を取り巻く環境の変化として明記しています。

これは県の計画であって、かすみがうら市の計画ではありません。ただ、県が示す方向と市の施策は無関係ではいられません。市の総合計画を読むときは、県が挙げたこれらの環境変化に、市がどの順番で答えようとしているかという目線で見ると、理解が早くなります。

県のプロジェクトと市の距離

県が進める大型プロジェクトのうち、かすみがうら市に最も近いのがつくばエクスプレスの県内延伸です。延伸方面が「土浦方面」に決まり、接続駅は土浦駅とされたことで、隣接する市の将来像に具体的な輪郭が生まれました。

県内では東関東自動車道水戸線の未開通区間の整備も進んでおり、道路と鉄道の両面で県南から県東にかけての交通が変わろうとしています。市の仕事を志望する立場でも、こうした県の動きを一つ知っているだけで、まちの将来についての話に厚みが出ます。

かすみがうら市の採用情報をどこで見るか

かすみがうら市の職員採用に関する情報は、市公式サイトの職員採用のページにまとめられ、年度ごとの募集は、そこから案内される採用情報のページで公表されます(参考:かすみがうら市の職員採用。年度ごとの実施案内は、受付が終わると公開が終了することがあります。

募集が出たら受験案内をその場で保存し、試験科目・面接の形式・提出書類を手元に残しておくのが確実です。

POINT|市の資料が少ないときほど、順番が効く

公表資料の量は自治体によって差があります。少ないときは、①かすみがうら市の人口規模と市域の広さを知る → ②茨城県全体の人口・産業・防災の見通しの中に市を置く → ③その中で自分が携わりたい仕事を選ぶ → ④その仕事に自分の経験がどう使えるかを言葉にする、という順で準備すれば十分に戦えます。

悪い例「かすみがうら市の地域振興に貢献したいです」

改善例「まずは窓口の仕事で、市民の方の困りごとを直接うかがうところから始めたいです。その上で、市の人口は4万人ほどで市域が広いので、地区ごとに違う移動の不便さについて、現場の声を聞きながら考えていく仕事に関わりたいと思っています」

あわせて確認したい公式資料

すべてを読む必要はありません。志望動機に関係する資料を選び、重要な部分を自分の言葉で説明できるように準備しておきましょう。

  • かすみがうら市職員採用試験の受験案内(募集が出た年度・受験する職種のもの)
  • かすみがうら市公式サイトの市政情報・総合計画・最新の広報紙
  • 市のハザードマップ(自分の関わる地区の想定を知る材料として)
  • 第3次茨城県総合計画、茨城県の統計資料(市政の背景を知る参考として)

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、かすみがうら市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。かすみがうら市の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

かすみがうら市役所の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

かすみがうら市役所の面接の概要

ここからは、かすみがうら市役所の採用試験の調べ方と、面接で問われやすい質問の全体像、合否を分ける質問への備え方を、公式資料と当研究会の分析に基づいて整理していきます。

かすみがうら市役所の採用試験の調べ方

かすみがうら市の採用試験は、募集する年度・職種ごとに実施案内が公表される形をとっています。実施案内のページは受付終了後に公開が終わることがあるため、募集が出た時点で受験案内を手元に保存しておくことが、対策の出発点になります。以下は、確認しておきたい項目の一覧です。

項目内容
採用情報の入手先かすみがうら市公式サイトの職員採用のページ。年度ごとの募集は、ここから案内される採用情報のページで公表されます
試験の構成・面接の形式・配点募集する年度・職種ごとの受験案内に記載されます。受付終了後に案内の公開が終わることがあるため、募集期間中に内容を保存しておくと確実です
提出書類・申込方法受験案内で指定されます。申込の受付方法とあわせて、募集開始の時点で必ず確認しておきましょう

上記はかすみがうら市公式サイトで確認できる職員採用の案内体系にもとづくものです。試験の科目・面接形式・配点等は、募集する職種や年度によって異なります。受験の際は、必ず最新の受験案内でご自身の職種の試験情報をご確認ください。

かすみがうら市役所が求める人物像

「求める人物像」にあたる公表文言は、かすみがうら市公式サイトの職員採用のページには見当たりませんでした。そこで、市の規模と市域の姿から、評価されやすい資質を考えます。

人口4万人規模で面積156.60km²という市では、一人の職員が担当する分野が広くなりやすく、住民との距離も近くなります。これを面接で見られる資質として言い直すと、「地域の事情をつかむ力」「一人で複数の役割を担う粘り強さ」「初対面の相手にも伝わる説明のしかた」の3点が、かすみがうら市の面接で中心に置かれると考えられます。

自己PRでは「責任感があります」と言い切って終わるのではなく、その責任感がどの場面で働き、結果として誰の状況が動いたのかまで話せるようにしておきましょう。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。かすみがうら市の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク今日はどのくらい時間をかけて来ましたか構えていない場面での声の出し方と表情。会話の入り方
② 動機・志望民間企業ではなく行政を選んだ理由は何ですか待遇以外の言葉で職業選択を説明できるか
③ 自己理解自分の短所と、どう付き合っていますか弱みを認めた上で、対処のしかたまで語れるか
④ 経験・行動計画どおりに進まなくなった経験を教えてください想定外の場面で何を考え、どう動いたか
⑤ 学業・経歴学んできたことを、知らない人に説明してください相手の前提に合わせて言葉を選べるか
⑥ 適性・将来5年後、どんな職員になっていたいですか仕事への理解の解像度と、成長の道筋の描き方
⑦ 公共性・社会性住民の意見が二つに割れたとき、行政はどうすべきだと思いますか公平さについての自分なりの考えを述べられるか

ただし、この7カテゴリーはかすみがうら市に限らず全国の官公庁でほぼ共通です。受験者全員が対策してくる領域なので、ここでは大きな差がつきにくいのです。

では、どこで差がつくのか。それが次の「かすみがうら市ならでは」の質問です。

合否を分けるのは「かすみがうら市役所ならでは」の質問

「なぜ茨城県庁ではなく、かすみがうら市役所なのですか」
「かすみがうら市の魅力と課題を、それぞれ挙げてください」

どちらもかすみがうら市の現状を知らなければその場では答えようがない質問ですが、逆に言えば、材料さえ持っていれば、他の受験者との違いをはっきり示せる質問でもあります。こうした質問に答えるための「かすみがうら市の事実」を、面接で使いやすいものに絞り、答え方とセットで整理しました。

質問テーマ知っておきたいかすみがうら市の事実答え方のヒント
市の規模と位置人口39,408人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)、面積156.60km²、人口密度252人/km²。石岡市・土浦市と接し、行方市とは霞ヶ浦大橋によって隣接「土浦市の隣」で説明を止めず、4万人規模のかすみがうら市が自前で担うべき仕事は何かまで踏み込みます
なぜ県庁ではなく市役所か県は第3次茨城県総合計画(令和8〜11年度)で県全体の方向を示す一方、住民の暮らしの窓口は市が担う県と市の役割の違いを述べて終わらせず、かすみがうら市の窓口で自分が向き合いたい相手を具体的に挙げます
市の課題県人口は令和7年国勢調査速報で2,791,207人と前回比2.6%減。一方、令和6年は自然減24,395人に対し7,341人の転入超過「生まれる人は減り、移り住む人は増える」という二つの流れを整理し、市がどちらの流れを取りに行くかで話を組み立てます
交通とまちの将来つくばエクスプレスの県内延伸方面は2024年に「土浦方面」に決定。JR常磐線との接続駅は土浦駅で、県が延伸計画素案の策定を進めている隣の市の話として片づけず、延伸が実現したときにかすみがうら市の暮らしがどう変わるかまで、自分の見立てを持っておきます
防災・危機管理県の被害想定では「茨城県南部の地震」で死者90人から180人・建物全壊焼失3,400棟(夏12時)。死者の内訳は揺れによる建物倒壊がほとんどを占める想定の数字を暗唱するのではなく、住宅の耐震化や避難所の運営など、自分が手伝える場面を一つ選んで語ります

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 市職員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

面接は、前述の「評価されやすい資質」に照らして「これまでに実際どう行動してきたか」を確かめる場です。いわゆるコンピテンシー評価が基本にあり、答えの美しさではなく、経験の中身と行動の再現性が見られています。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
地域の事情をつかむ力自分から足を運び、現場の事情を確かめた経験があるか石岡市・土浦市と接し、行方市とは霞ヶ浦大橋でつながるという位置関係を地図で確認し、自分ならどの地区の暮らしを見て回るかを決めておく
一人で複数の役割を担う粘り強さ手が足りない場面で、どこまで引き受けてきたか人口4万人規模の市役所では担当する分野が広くなりやすいことを前提に、掛け持ちで動いた経験を1つ用意しておく
初対面の相手にも伝わる説明のしかた前提を知らない相手に、順序立てて話せるか市名がひらがなの「かすみがうら市」であることも含め、自分が調べた市の情報を一から説明するつもりで声に出して整理しておく

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. かすみがうら市公式サイトの職員採用のページを定期的に確認し、募集が公表されたら受験案内を保存して最後まで読む
  2. 高校・大学生活の経験を棚卸しする。学業・課外活動・アルバイトから、話せる具体例を1つずつ用意する
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  4. 自治体研究のインプットをする。この記事の前半部分を読み返し、市の人口・市域と茨城県全体の見通しから、志望分野に近い事実を2〜3個、自分の言葉で説明できるようにする
  5. 固有質問の材料を対応表から集め、「事実 → 自分の問題意識 → やりたいこと」の一続きの話に編む
  6. 声に出して練習する。地図で市の位置関係を指しながら説明するところまでを、練習の型に入れておく

優先順位に注意

ステップ4〜5の自治体研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ2の経験の棚卸しと、その経験を市の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。自分のことを語れない状態で市の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、かすみがうら市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

かすみがうら市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。特に試験本番までに時間がない方は、必要に応じてご活用ください。

かすみがうら市役所の想定問答集を見る

さいごに

かすみがうら市の採用試験は、募集の年度ごとに案内が公表される仕組みです。だからこそ、市公式サイトの職員採用のページを早めに見つけ、募集が出たその日に受験案内を読める状態にしておくことが、いちばん現実的な第一歩になります。

そのうえで考えたいのは、人口4万人ほどのまちで自分は誰のために働きたいのか、という一点です。石岡市と土浦市に接し、霞ヶ浦大橋の先に行方市があるという位置に立ち、県全体では出ていく人より移り住む人のほうが多いという事実を手に持って、自分の志望を組み立ててみてください。

市名をひらがなで正しく書けることから、対策ははじまっています。