本記事では、結城市職員採用試験の面接対策で必要な、結城市の特徴基礎データ行政課題重点政策面接の流れ想定される質問評価の観点についてまとめています。

結城市役所の面接試験では、「なぜ結城市を志望したのか」「市職員として何に取り組みたいのか」「これまでの経験を市政のどこで活かせるのか」といった質問が想定されます。

結城市の試験は第1次と第2次の2段階で、人物を見る種目は第2次試験の集団討論と個人面接だけです。人物評価がこの第2次試験に集約されているという点が、対策を考えるうえでの出発点になります。

本記事の掲載内容を参考に、自分の経験と結城市政の接点を整理し、面接での回答づくりに役立ててください。

第1部|自治体研究編

結城市の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずは結城市の全体像を押さえておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)

  • 人口49,039人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)・面積65.76km²・人口密度746人/km²の市である。
  • 人口密度746人/km²は、茨城県全体の463.3人/km²(令和5年10月1日現在)を大きく上回る。市域は広くないが、そのぶん人が集まって暮らすコンパクトなまちである。
  • 隣接するのは筑西市、古河市、結城郡八千代町、そして栃木県の小山市。接する自治体は4つで、うち1つは栃木県側という位置にある。
  • 「結城市」と「結城郡」は別の行政単位である。結城郡八千代町は市の一部ではなく、隣接する自治体にあたる。
  • 市役所は〒307-8501 結城市中央町二丁目3番地に置かれている(団体コード08207-4)。
  • 市の花はユリ、市の木はクワである。
  • 茨城県全体の人口は令和7年国勢調査の速報集計で2,791,207人となり、前回(令和2年)から75,802人(2.6%)減った。人が集まって暮らす結城市でも、減少そのものから外れているわけではない。

結城市の基礎データ

面接に向けた自治体研究では、統計値を細かく暗記する必要はありませんが、「結城市の大体のスケール感」を押さえておくことは重要です。

面積の小さい市では、人口の多さよりも、その人たちがどれくらいの広さに住んでいるかのほうが市政の性格を映します。表には人口と面積、人口密度、そして隣接する自治体を並べました。規模を測るときの比較先として、茨城県全体の数値もあわせて載せています。

項目内容
総人口49,039人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)
総面積65.76km²
人口密度746人/km²(上記の総人口と総面積から算出)
隣接自治体筑西市、古河市、結城郡八千代町、小山市(栃木県)
市役所所在地〒307-8501 茨城県結城市中央町二丁目3番地
市の花・市の木ユリ・クワ
(参考)茨城県の総人口2,791,207人(令和7年10月1日現在・国勢調査速報集計)
(参考)茨城県の人口密度463.3人/km²(令和5年10月1日現在・全国第12位)
(参考)茨城県の高齢化率31.2%(令和7年9月15日現在・推計値)

結城市の人口・面積・隣接自治体・市の花木は、公表値をもとに整理したものです。茨城県の総人口・人口密度・高齢化率は茨城県公式サイトの統計による数値です。市の統計の最新値は、結城市公式サイトであわせてご確認ください。総人口は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」(令和8年1月1日現在)の数値で、人口密度はこの総人口を総面積で割って算出しました。

数字から読み取れる市政の論点

結城市の面積65.76km²は、県内の市としては小さい部類に入ります。それでいて人口密度は746人/km²で、茨城県全体の463.3人/km²を大きく上回ります(出典:指標から見た茨城|令和5年

移動に時間のかかる広域型の自治体とは、課題の出方が違うということです。市役所から市内のどこへでも比較的短時間で行けるということは、職員が現場に足を運びやすいということでもあります。

この条件を県全体の動きと重ねてみます。茨城県の総人口は令和7年10月1日現在で2,791,207人、前回調査から2.6%減りました(出典:令和7年国勢調査 人口速報集計|茨城県

一方、令和6年の1年間では24,395人の自然減に対して7,341人の転入超過が生じています(出典:茨城県の人口(年報)|令和6年県全体では、人口が減る力と外から人が入る力が同時に働いているということです。

栃木県小山市と接する結城市は、県境をまたぐ通勤の流れの上にあります。面接では、次のように立地と課題をつなげられます。

「結城市は人口が4万9千人ほどで、面積は県内でも小さいほうですが、人口密度は茨城県の平均よりかなり高いと知りました。まとまった市街地を持つまちだと思います。栃木県の小山市とも接していますので、県境をまたいで働きに出る方も多いのではと感じています。その方たちに住み続けてもらう理由をつくる仕事に関わりたいです」

結城市の経済・産業

全国有数の農業県の中のコンパクトな市

人口4万人台の市の産業は、県全体の姿と重ねると位置づけが見えてきます。茨城県の農業産出額は5,494億円で全国第3位(2024年)。

2017年から8年連続で3位を保ち、生産農業所得2,002億円は全国第2位です。内訳は園芸2,629億円(48%)、米1,399億円(26%)、畜産1,286億円(23%)と続きます(出典:茨城県の農業産出額|令和6年

全国屈指の農業県という土台の上に、結城市のようなまとまった市街地を持つ市が置かれている、という構図です。

面積の小さい市には、面積の小さい市なりの強みがあります。市街地が集まっているということは、店や施設、住まいが徒歩や自転車の距離に収まりやすいということです。

人口減少と高齢化が進む局面では、この距離の短さがそのまま暮らしやすさの資源になります。市の産業やまちの姿を語るなら、規模の小ささを弱点として述べるのではなく、まとまりの良さをどう活かすかという角度から話を組み立ててみてください。

市の仕事の幅は、区分の名前より広い

結城市の採用試験には、事務のほか保健師、管理栄養士、福祉、学芸員、技術といった区分が置かれています。ここで押さえておきたいのは、事務以外の区分で採用された場合でも、勤務課所によっては専門的業務ではなく一般行政事務に従事することがある、と市が明記している点です。

専門職として入った人でも行政の仕事を担う場面があるということは、裏返せば、どの区分で入っても市役所の仕事全体を理解している必要があるということです。志望する区分の業務だけを調べて面接に臨むのは、この市では少し危うい準備といえます。

結城市の主な行政課題

ここまでの数字を踏まえると、結城市を含む茨城県内の市町村が向き合っている課題が見えてきます。面接で「市の課題」を聞かれたときの引き出しとして、次の3つを押さえておきましょう。

人口減少と、転入に支えられた構造

茨城県の総人口は令和7年国勢調査の速報集計で2,791,207人となり、前回から75,802人(2.6%)減りました。世帯数は1,221,422世帯です。

一方で令和6年の推計人口の減少幅は対前年17,054人(0.60%減)にとどまり、同じ年の社会動態は7,341人の転入超過でした。県全体の減少は、移り住む人によっていくらか和らげられている状態です。

栃木県との県境に位置し、まとまった市街地を持つ結城市は、住まいの選択肢として比較される立場にあります。選ばれるための条件を市の側がどう整えるかが問われます。

過去最高を更新した高齢化

茨城県の65歳以上人口は852,737人、県人口に占める割合は31.2%で、いずれも過去最高を更新しました(令和7年9月15日現在の推計値)(出典:茨城県の高齢者人口|令和7年9月

県民のおよそ3人に1人が65歳以上という水準です。市域が狭くまとまっている結城市では、移動距離そのものは短くて済みます。

ただし距離が短いことと、高齢の住民が一人で外出できることは別の問題です。市の職員として何ができるかを考えるなら、そこまで踏み込んでおきたいところです。

災害時に動ける体制をどう保つか

茨城県地震被害想定調査報告書(平成30年12月公表)は、3つのタイプの地震を想定しています。以下の被害の数値は、いずれも夏の12時に地震が起きた場合の想定です。

県北部に被害が集中する「F1断層などの連動による地震」は死者330人・建物全壊焼失11,000棟で想定3地震の中で最大、県南部に大きな被害をもたらす「茨城県南部の地震」は死者90人・建物全壊焼失3,400棟(死者は想定ケースにより最大180人)、「茨城県沖から房総半島沖にかけての地震」は死者50人・建物全壊焼失9,500棟で沿岸部全域に津波被害が及ぶとされています(出典:茨城県地震被害想定調査報告書の概要|平成30年

死者の内訳は揺れによる建物倒壊がほとんどを占めるとされている点は、住宅の耐震化という日常の施策に直結します。自分の関わる地区がどの想定に当たるかは、結城市のハザードマップで確認しておきましょう。

結城市の重点政策|第3次茨城県総合計画と結城市

結城市の総合計画の内容と最新の施政方針は、市公式サイトの最新版で必ず確認しておきましょう。茨城県全体の計画を先に置き、結城市の採用情報の探し方を後から重ねます。市政の背景と、受験者が実際に動く手順を順につないでいきます。

第3次茨城県総合計画が示す方向

県の最上位計画は、計画期間を令和8年度から11年度とする第3次茨城県総合計画(〜「新しい茨城」への挑戦〜)です。

基本理念に「活力があり、県民が日本一幸せな県」を掲げ、加速する人口減少や超高齢社会への対応、大規模災害リスクへの対応、飛躍的に進化するデジタル技術がもたらす社会変革といった時代の変化を、「新しい茨城」づくりに向けて留意すべき重要な視点として整理しています(出典:第3次茨城県総合計画|令和8〜11年度

計画は加えて、激動する国際情勢や気候変動による影響の拡大も、県を取り巻く環境の変化として明記しています。

これは県の計画であって、結城市の計画ではありません。ただ、県が挙げた課題は市の現場に降りてきます。市の総合計画を読むときは、県が示した変化のうち結城市がどれを先に扱おうとしているかという目線で見ると、志望動機に使える論点が見つかります。

職員として働くということ

市が公表している勤務条件からも、市政の姿勢は読み取れます。休暇は年次休暇が年間20日で、20日を限度に翌年度へ繰り越せるほか、療養休暇、夏季・結婚・出産・忌引などの特別休暇、介護休暇が設けられています。

ワーク・ライフ・バランスの推進として、育児と介護の両立支援に加え、時差出勤勤務やテレワークが導入されています。また、採用後は茨城県市町村職員共済組合の組合員となります。

こうした制度は志望動機そのものにはなりませんが、長く働く前提をどう考えているかを問われたときの土台になります。

POINT|まとまった市域から、市政の形を読む

結城市は求める人材を文章の形では公表していません。こうしたときは、①結城市の人口規模とまとまった市域の姿を知る → ②茨城県全体の人口・農業・防災の見通しの中に市を置く → ③距離の近さを活かせる仕事のうち、自分が関わりたいものを選ぶ → ④一度きりの個人面接で言い切れるよう、自分の経験との接点を一文にする、という順で準備すれば十分に戦えます。

悪い例「結城市の暮らしやすさを高める仕事がしたいです」

改善例「まずは窓口の仕事で、市民の方の手続きを一つずつ確実に進めるところから始めたいです。その上で、結城市は面積が小さいぶん市街地がまとまっていますので、その近さを活かして、高齢の方が外に出やすくなる取り組みに関わっていきたいと考えています」

あわせて確認したい公式資料

すべてを読む必要はありません。志望動機に関係する資料を選び、重要な部分を自分の言葉で説明できるように準備しておきましょう。

  • 結城市職員採用試験の案内(自分が受ける年度・試験区分のもの)
  • 結城市公式サイトの市政情報・総合計画・最新の広報紙
  • 結城市のハザードマップ(自分の関わる地区の想定を知る材料として)
  • 第3次茨城県総合計画、茨城県の統計資料(市政の背景を知る参考として)

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、結城市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。結城市の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

結城市役所の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

結城市役所の面接の概要

ここからは、結城市役所の採用試験の構成と、面接で問われやすい質問の全体像、合否を分ける質問への備え方を、公式資料と当研究会の分析にもとづいて整理していきます。

2段階の試験と、集約された人物評価

結城市が公表した令和8年度の試験案内によれば、試験は第1次と第2次の2段階です。第1次試験はテストセンター方式で、全国のテストセンター会場から受験者が希望する会場を選びます。

種目は基礎能力検査と事務能力検査で、いずれも職務遂行に必要な基礎知識や事務能力をみる択一筆記試験です。第2次試験は結城市役所4階大会議室で行われ、種目は集団討論と、個人の人柄等をみるための個人面接です(出典:令和8年度 結城市職員採用試験案内

この構成が意味するところは明快です。人物を見る種目は第2次試験だけで、個人面接は1回しかありません。第1次で挽回の余地を残しつつ二度三度と面接を重ねる試験とは、準備の重心が変わります。

しかも同じ第2次試験で集団討論も課されますから、他の受験者と議論する自分と、一人で問いに答える自分の両方を、同じ会場で見られることになります。

段階試験の種目受験する場所
第1次試験基礎能力検査、事務能力検査(いずれも択一筆記試験)全国のテストセンター会場から希望する会場
第2次試験集団討論、個人面接(個人の人柄等をみるための試験)結城市役所4階大会議室
結果の通知第1次試験の合格者にはメールで通知し、合格者の受験番号を市ホームページで公表。第2次試験の合否は受験者全員にメールで通知メールおよび市ホームページ

上記は令和8年度結城市職員採用試験の案内に基づく内容です。配点や人物試験の比重は公表されていません。試験区分は事務のほか保健師、管理栄養士、福祉、学芸員、技術が設けられています。受験の際は、必ずご自身が受ける年度・試験区分の最新の受験案内をご確認ください。

申込の入力欄が、そのまま面接の材料になる

結城市の申込は電子申請のみで、市公式ホームページの案内から申し込みます。申込画面ではエントリー用の必要事項を入力し、顔写真データの登録が必須です。

入力欄には決まりがあり、学歴は高等学校から最終学歴までを上段から順に学部・学科まで、職歴は直近のものを5つまで、資格・免許は名称と取得年月日を正確に記入するとされています。

紙の面接カードの提出は案内に現れません。つまり、面接官の手元に届く受験者の情報は、申込画面で入力した内容が中心になると考えられます。学歴と職歴と資格しか書く欄がないということは、そこに書いた一行から質問が伸びてくるということです。

入力した内容は必ず控えを取り、記入した資格や職歴について「なぜそれを取ったのか」「そこで何をしていたのか」を説明できる状態にしておきましょう。

結城市役所が求める人物像

「求める人材」にあたる公表文言は、結城市の案内本文には見当たりませんでした。ただし、受験資格の中に手がかりがあります。

災害対応等の業務遂行上、全ての職種において普通自動車を運転することができる運転免許が必要とされているのです(年齢要件等により採用までの取得が困難な場合は、採用後6か月以内に取得することとされています)。

職種を問わず免許を求めるということは、何かが起きたときに現場へ動ける職員であることを、市が採用の条件として置いているということです。ここに、第2次試験で集団討論と個人面接を並べて課すという設計を重ねると、面接対策の言葉としては「一度きりの場で人柄を伝える力」「他の人の意見を受けて話をまとめる力」「いざというときに動く構え」の3点が、面接官の目の向きやすい部分になります。

自己PRの材料は、申込画面に入力した学歴や職歴、資格の中にあります。強みを言葉で飾るより、その欄に書いた一行が、自分のどんな行動に支えられていたかを説明できるようにしておきましょう。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。結城市の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク今日はどのようにして市役所まで来られましたか身構えていない場面での表情と、話し出しの自然さ
② 動機・志望民間企業ではなく行政の仕事を選んだ理由を教えてください待遇以外の言葉で職業選択を説明できるか
③ 自己理解自分の短所と、どう付き合ってきましたか弱みを認めた上で、対処のしかたまで語れるか
④ 経験・行動人の輪の中で自分が担うことの多い役割は何ですか集団の中での立ち位置を自覚しているか
⑤ 学業・経歴申込に書いた資格や経験について詳しく教えてください書いた内容を自分の言葉で説明できるか
⑥ 適性・将来採用から5年後、どんな職員になっていたいですか仕事の理解の解像度と、成長の道筋の描き方
⑦ 公共性・社会性住民の意見が二つに割れたとき、行政はどうすべきだと考えますか公平さについての自分なりの考えを述べられるか

ただし、この7カテゴリーは結城市に限らず全国の官公庁でほぼ共通です。受験者全員が対策してくる領域なので、ここでは大きな差がつきにくいのです。

では、どこで差がつくのか。それが次の「結城市ならでは」の質問です。

合否を分けるのは「結城市役所ならでは」の質問

「なぜ茨城県庁ではなく、結城市役所なのですか」
「結城市の魅力と課題を、それぞれ挙げてください」

どちらも結城市の現状を知らなければその場では答えようがない質問ですが、逆に言えば、一度きりの個人面接で、下調べの差が最もはっきり出る質問でもあります。こうした質問に答えるための「結城市の事実」を、面接で使いやすいものに絞り、答え方とセットで整理しました。

質問テーマ知っておきたい結城市の事実答え方のヒント
市の規模と位置人口49,039人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)、面積65.76km²、人口密度746人/km²で県平均463.3人/km²を大きく上回る。接する自治体は4つで、うち小山市は栃木県側市域の狭さを短所として述べるのではなく、まとまった市街地を持つ市だからできることは何かという形で言い直します
なぜ県庁ではなく市役所か第3次茨城県総合計画(令和8〜11年度)は県全体の方針を定めるもので、栃木県境のこのまちで住民票や福祉の相談に応じるのは結城市の窓口一般的な役割の違いではなく、市街地がまとまった結城市だからこそ保てる距離の近さを、志望の理由に結び付けます
市の課題令和7年国勢調査の速報集計で県人口は2,791,207人、前回から2.6%の減少。ただし令和6年の1年間だけを見ると、転入が転出を7,341人上回っている栃木県小山市と接する立地を踏まえ、住まいの選択肢として比較される市がどう選ばれるかという視点で組み立てます
職員に求められる構え災害対応等の業務遂行上、全ての職種で普通自動車を運転できる運転免許が必要とされている免許を持っているという事実を述べるだけでなく、災害時に現場へ動ける職員を市が求めていると理解している旨を示します
防災・危機管理県の被害想定では3タイプの地震が想定され、死者の内訳は揺れによる建物倒壊がほとんどを占めるとされている数字の紹介で終えず、自分が住む地区の揺れやすさを結城市のハザードマップで調べ、耐震化の呼びかけをどう進めるかまで答えます

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。志望分野に近いテーマを1つか2つに絞り、事実から自分の問題意識、そして市職員として関わりたい仕事までを一息で話せる形にしておくことです。

想定される評価の観点

面接は、前述の「評価されやすい資質」に照らして「これまでに実際どう行動してきたか」を確かめる場です。いわゆるコンピテンシー評価が基本にあり、答えの美しさではなく、経験の中身と行動の再現性が見られています。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
一度きりの場で人柄を伝える力個人面接は「個人の人柄等をみるための試験」と定義され、第2次試験で1回だけ行われるやり直しの利かない1回であることを前提に、志望動機と自己PRを声に出して録音し、初対面の相手に伝わる速さと長さへ削っておく
他の人の意見を受けて話をまとめる力同じ第2次試験で集団討論が課され、他の受験者との議論の中で見られる結論を押し通す練習ではなく、出た意見を整理して次の論点へ渡す役回りを、事前に人を相手に試しておく
いざというときに動く構え全職種で運転免許を求める市の姿勢に、災害時に動ける職員という前提が表れている免許の有無だけでなく、突発的な出来事に対応した経験を一つ用意し、そのとき自分が最初に何をしたかを話せるようにしておく

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. 結城市公式ホームページの職員採用試験のページを定期的に確認し、募集が公表されたら試験案内を保存して最後まで読む
  2. 電子申請の入力内容を下書きする。学歴・職歴・資格の欄は面接で参照される材料になるため、送信前に必ず控えを取っておく
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  4. 自治体研究のインプットをする。この記事の前半部分を読み返し、市の人口とまとまった市域、茨城県全体の見通しから、志望分野に近い事実を2〜3個、自分の言葉で説明できるようにする
  5. 固有質問の材料を対応表から集め、事実から問題意識、やりたい仕事までを一続きの話に編む
  6. 集団討論の練習を組み込む。個人面接と同じ第2次試験で課される種目なので、討論で消耗しない進め方まで含めて試しておく

優先順位に注意

ステップ4〜5の自治体研究は、他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ2の申込内容の下書きと、そこに書いた経験を市の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。個人面接が1回しかない結城市では、その一度で語れることがすべてになります

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、結城市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

結城市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。特に試験本番までに時間がない方は、必要に応じてご活用ください。

結城市役所の想定問答集を見る

さいごに

結城市の試験は2段階です。第1次試験は全国のテストセンターで受けられますが、人柄が見られるのは結城市役所4階の大会議室で行われる第2次試験だけで、しかも個人面接は1回しかありません。

同じ第2次試験で集団討論も課されますから、議論する自分と一人で答える自分の両方を、その一つの段階で見せることになります。準備の重心をどこに置くべきかは明らかです。

申込画面に入力した学歴と職歴と資格が、面接官の手元に届く情報の中心になりますから、書いた一行ずつを説明できる状態で当日を迎えてください。

そのうえで持っていきたいのが、面積65.76km²というまとまった市域に4万9千人が暮らすこのまちで、自分は何をしたいのかという答えです。全職種に運転免許を求める市が見ているのは、何かが起きたときに動ける人かどうかでもあります。