本記事では、下妻市職員採用試験の面接対策で必要な、下妻市の特徴基礎データ行政課題重点政策面接の流れ想定される質問評価の観点についてまとめています。

下妻市役所の面接試験では、「なぜ下妻市を志望したのか」「市職員として何に取り組みたいのか」「自分の強みや経験を市政でどう活かしたいか」といった、自治体への理解を前提とする質問が想定されます。第2次試験は自己PRプレゼンテーション面接に討論試験と作文試験が加わる構成で、人物を見る比重の大きさが試験の形そのものに表れています。

本記事の掲載内容を参考に、自分の強みや関心と下妻市政の接点を考え、面接での回答作りに役立ててください。

第1部|自治体研究編

下妻市の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずは下妻市の全体像を把握しておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)

  • 人口41,781人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)・面積80.88km²・人口密度517人/km²の市である。
  • つくば市・筑西市・常総市と市域を接し、結城郡八千代町とも隣り合う。市だけでなく町とも境を接している点が、位置関係を語るときの手がかりになる。
  • 人口密度517人/km²は、茨城県全体の463.3人/km²(令和5年10月1日現在)をわずかに上回る。県の平均的な人口の広がり方に近い市だといえる。
  • 市役所は〒304-8501 下妻市本城町三丁目13番地に置かれている(団体コード08210-4)。採用試験の会場も下妻市役所会議室である。
  • 市の花はキク、市の木はマツ
  • 茨城県全体の人口は令和7年国勢調査の速報集計で2,791,207人となり、前回(令和2年)から75,802人(2.6%)減った。4万人規模の市は、この県全体の流れの影響を受けやすい。
  • 市公式サイトには「下妻地方広域事務組合職員採用試験」の情報も併載されているが、これは実施主体の異なる別の試験である。応募先を取り違えないよう注意したい。

下妻市の基礎データ

面接に向けた自治体研究では、厳密な統計値等を大量に暗記する必要はありませんが、「下妻市の大体のスケール感」を知っておくことは重要です。

ここでは、人口規模、市域の広さ、位置関係など、市政の特徴を説明できる項目を優先的に整理しました。市の規模を測るときの比較先として、茨城県全体の数値もあわせて載せています。

項目内容
総人口41,781人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)
総面積80.88km²
人口密度517人/km²(上記の総人口と総面積から算出)
隣接自治体つくば市、筑西市、常総市、結城郡八千代町
市役所所在地〒304-8501 茨城県下妻市本城町三丁目13番地
市の花・市の木キク・マツ
(参考)茨城県の総人口2,791,207人(令和7年10月1日現在・国勢調査速報集計)
(参考)茨城県の人口密度463.3人/km²(令和5年10月1日現在・全国第12位)
(参考)茨城県の農業産出額5,494億円(2024年・全国第3位)

下妻市の人口・面積・隣接自治体・市の花木は、公表値をもとに整理したものです。茨城県の総人口・人口密度・農業産出額は茨城県公式サイトの統計による数値です。市の統計の最新値は、下妻市公式サイトであわせてご確認ください。総人口は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」(令和8年1月1日現在)の数値で、人口密度はこの総人口を総面積で割って算出しました。

数字から考えられる市政課題

下妻市の人口密度517人/km²は、茨城県全体の463.3人/km²(令和5年10月1日現在)とほぼ同じ水準です。県の平均に近いということは、県全体で起きていることが、そのまま市の課題として現れやすいということでもあります。

県の人口は令和7年国勢調査の速報集計で2,791,207人、前回から2.6%減りました(出典:令和7年国勢調査 人口速報集計|茨城県

ただし、県の減り方には二つの流れがあります。令和6年の1年間で、出生14,556人に対し死亡38,951人と24,395人の自然減だった一方、転入125,457人に対し転出118,116人で7,341人の転入超過でもありました(出典:茨城県の人口(年報)|令和6年

人口4万人規模の市にとって、この転入の流れに乗れるかどうかは小さな問題ではありません。転入の流れという論点を志望理由に持ち込むと、たとえばこう話せます。

「下妻市は人口が4万人ほどで、人口密度は茨城県の平均とほぼ同じくらいだと知りました。県全体では出ていく人より移り住む人のほうが多いと聞きましたので、その流れが下妻市にも向くように、住みやすさを伝えていく仕事に関わりたいと考えています」

下妻市の経済・産業

全国有数の農業県の中で

4万人規模の市の産業は、県全体の姿と重ねると位置づけが見えてきます。茨城県の農業産出額は5,494億円で全国第3位(2024年)。

2017年から8年連続で3位を保ち、生産農業所得2,002億円は全国第2位です。内訳は園芸2,629億円(48%)、米1,399億円(26%)、畜産1,286億円(23%)と続きます(出典:茨城県の農業産出額|令和6年

つまり、米よりも園芸が大きな比重を占める農業県だということです。市の農業を語るときも、この構成比を頭に入れてから話すと、県内での位置づけがぶれません

平地の広さという条件

この農業を支えているのが平地の広さです。茨城県の可住地面積3,888.92平方キロメートルは全国第4位(令和5年度)にあたり、住める土地も耕せる土地も広い県だといえます(出典:指標から見た茨城|令和5年

面積80.88km²の下妻市は県内では小ぶりな市ですが、その中に県平均並みの密度で人が暮らしています。土地の余裕がある県の中で、市街地と農地がほどよい距離で隣り合っているという性格は、まちづくりを語るときの前提になります。

交流人口という考え方

令和6年の茨城県の観光入込客数は延べ約6,180万人(前年比101.2%)、実人数では約3,777万人(前年比110.1%)で、このうち日帰り観光客が82.1%を占めます。観光消費額は約4,447億円で、前年より約24%増えました(出典:茨城県観光客動態調査|令和6年

定住人口が減っていく局面では、訪れる人や地域に関わる人をどう増やすかが市町村共通のテーマになります。ただし人数だけを追っても市の収入にはつながりません。人数の伸びより消費額の伸びが大きいというこの数字は、来た人にどう時間とお金を使ってもらうかという視点の大切さを示しています。

下妻市の主な行政課題

ここまでの数字を踏まえると、下妻市を含む茨城県内の市町村が向き合っている課題が見えてきます。面接で「市の課題」を聞かれたときの引き出しとして、次の4つを押さえておきましょう。

人口減少と、転入で支えられている構造

県全体の人口は令和7年国勢調査の速報集計で2,791,207人、世帯数は1,221,422世帯です。一方、令和7年1月1日現在の推計人口は2,806,403人で、対前年の減少は17,054人(0.60%減)にとどまりました。

県の人口減少は、県外から移り住む人によって、いくらか和らげられている状態です。裏を返せば、選ばれる材料を用意できない市から順に、減少の影響が濃く出るということでもあります。

過去最高を更新し続ける高齢化

茨城県の65歳以上人口は852,737人、県人口に占める割合は31.2%で、いずれも過去最高を更新しました(令和7年9月15日現在の推計値)(出典:茨城県の高齢者人口|令和7年9月県民のおよそ3人に1人が65歳以上という水準です。

人口4万人規模の市では、高齢の住民の通院や買い物の足をどう確保するかが、暮らしの満足度に直結します

農業を続けられる仕組み

園芸を中心とする農業が県の主力である以上、その担い手をどう保つかは県内の市町村に共通する課題です。作る人が減れば農地は荒れ、荒れた農地は元に戻すのに時間がかかります

市の職員が関わるのは、生産そのものよりも、農地の利用調整や販路づくり、新しく始める人への支援といった周辺の仕組みです。農業に関心があるなら、この「支える側の仕事」まで具体的に想像しておきましょう。

大規模地震への備え

茨城県地震被害想定調査報告書(平成30年12月公表)は、3つのタイプの地震を想定しています。県南部に被害が集中する「茨城県南部の地震」では死者90人から180人・建物全壊焼失3,400棟(夏12時)、県北部に被害が集中する「F1断層などの連動による地震」では死者330人・建物全壊焼失11,000棟(夏12時)と、想定3地震の中で最大の被害が見込まれています。

沿岸に津波をもたらす「茨城県沖から房総半島沖にかけての地震」では死者50人・建物全壊焼失9,500棟(夏12時)が想定されています(出典:茨城県地震被害想定調査報告書の概要|平成30年想定によって被害の出方が違うため、自分の住む地区がどの想定でどうなるのかは、市のハザードマップで確認しておきましょう

下妻市の重点政策|第3次茨城県総合計画と下妻市

県の計画は下妻市政の背景を映す材料、採用情報は市が受験者へ直接向けている材料です。この章では、性格の違うこの2つを分けて読んでいきます。下妻市が定める計画そのものと年度の施政方針は、公式サイトで現在の版を確かめておきましょう。

第3次茨城県総合計画が掲げる基本理念

県の最上位計画は、計画期間を令和8年度から11年度とする第3次茨城県総合計画(〜「新しい茨城」への挑戦〜)です。基本理念に「活力があり、県民が日本一幸せな県」を掲げ、加速する人口減少や超高齢社会への対応、大規模災害リスクへの対応、飛躍的に進化するデジタル技術がもたらす社会変革といった時代の変化を、「新しい茨城」づくりに向けて留意すべき重要な視点として整理しています(出典:第3次茨城県総合計画|令和8〜11年度

計画は加えて、激動する国際情勢や気候変動による影響の拡大も、県を取り巻く環境の変化として明記しています。

これは県の計画であって、下妻市の計画ではありません。市の総合計画を読むときは、県が挙げたこれらの環境変化に、市がどの順番で答えようとしているかという目線で見ると、理解が早くなります。

下妻市の採用情報をどこで確認するか

下妻市は令和8年度に、A日程とB日程の2回の職員採用試験を実施しています。日程が違えば職種も試験の構成も変わり得るため、自分が受ける日程の受験案内を、募集期間中に手元へ保存しておくことが対策の出発点になります。

申込先は下妻市役所総務課人事係で、申込方法は入力フォーム、電子メール、持参または郵送から選べます。入力フォームを使う場合は、アピールシートをPDF・PowerPoint・Wordのいずれかの形式で添付します。

POINT|アピールシートが、そのまま面接の舞台になる

下妻市の提出書類は、受験申込書・受験票・アピールシートの3点です。アピールシートは志望動機や学生時代に力を入れたこと、資格や特技、経験などを自由にまとめるA4横1枚の書類で、右下に氏名を入れます。字体や大きさは自由です。そしてこの1枚は、第2次試験でモニターに映し出され、そのままプレゼンテーションの資料になります。作るときから「これを見せながら自分が話す」場面を想定してください。

悪い例「下妻市のまちづくりに貢献したいです」

改善例「まずは窓口の仕事で、市民の方の相談を直接うかがうところから始めたいです。その上で、下妻市は人口が4万人ほどで県の平均くらいの密度のまちですから、県全体で起きていることが市にもそのまま出てくると思います。高齢の方の移動の困りごとに関わる仕事に取り組みたいです」

あわせて確認したい公式資料

すべてを読む必要はありません。志望動機に関係する資料を選び、重要な部分を自分の言葉で説明できるように準備しておきましょう。

  • 下妻市職員採用試験の受験案内(自分が受ける日程・職種のもの)
  • 下妻市公式サイトの市政情報・総合計画・最新の広報紙
  • 市のハザードマップ(自分の関わる地区の想定を知る材料として)
  • 第3次茨城県総合計画、茨城県の統計資料(市政の背景を知る参考として)

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、下妻市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。下妻市の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

下妻市役所の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

下妻市役所の面接の概要

ここからは、下妻市役所の採用試験の構成と、面接で問われやすい質問の全体像、合否を分ける質問への備え方を、公式資料と当研究会の分析に基づいて整理していきます。

下妻市役所の面接の流れ

令和8年度B日程の受験案内によれば、試験は第1次と第2次の2段階です。注目したいのは第2次の中身で、事務職の第2次試験は、自己PRプレゼンテーション面接・討論試験・作文試験の3本立てになっています。1回の面接で終わらず、人物を別々の角度から確かめる設計だといえます。

項目内容(令和8年度B日程)
試験の段階第1次試験 → 第2次試験の2段階。会場はいずれも下妻市役所会議室
第1次試験【共通】職務能力試験(択一式・60分)、事務適正検査(択一式・10分)、職務適応性検査(択一式・20分)。建築職はBの要件で受験する場合のみ専門試験(択一式・120分)が加わります
第2次試験【共通】自己PRプレゼンテーション面接。【事務職】討論試験・作文試験
自己PRプレゼンテーション面接方法は「個別面接・プレゼンテーション」。事前に提出したアピールシートをモニターに映し出してプレゼンテーションを行い、主として表現力や人柄、性格等の人物を見る試験です
討論試験(事務職)方法は「集団討論」。指定課題に対するグループでの討論により、集団における人物及び社会性、課題に対する知識を見る試験です
作文試験(事務職)記述式・60分。指定課題に対する作文(800字程度)で、文章による表現力と課題に対する理解力を見ます。第1次試験日に実施されますが位置づけは第2次試験で、第1次試験不合格者の作文は採点されません
配点受験案内に記載がありません。最新の受験案内でご確認ください
提出書類受験申込書、受験票、アピールシート(A4横向き・自由デザイン・1枚・右下に氏名)

第1次試験の科目にも性格があります。職務能力試験は「論理的に思考する力、文章を正確に理解する力、統計等の資料を分析する力、国内外の社会情勢への理解等を確認する基礎的な試験」、事務適正検査は正確さや迅速さといった作業能力を見る検査、職務適応性検査は職務への対応や対人関係面での性格特性を見る検査とされています。

知識の量よりも、仕事に必要な基礎の力と適性を確かめる構成です。なお、不合格者は本人が来庁すれば、第1次・第2次とも受験者数、総合得点及び順位、合格者最低得点の開示を受けられます(結果発表から1か月間)。

上記の試験構成は、下妻市の令和8年度【B日程】(令和9年4月1日採用)の受験案内にもとづくものです(出典:下妻市職員採用試験受験案内|令和8年度B日程。市はA日程の試験も実施しており、日程・職種・年度によって試験の構成は異なる可能性があります。受験の際は、必ず最新の受験案内でご自身の区分の試験情報をご確認ください。

下妻市役所が求める人物像

「求める人物像」として定型化された公表文言は、下妻市の受験案内と職員採用試験情報のページには見当たりませんでした。ただ、第2次試験の3科目が何を見ると書かれているかを並べると、市が確かめたい力の輪郭は読み取れます。

プレゼンテーション面接は表現力と人柄、討論試験は集団における人物及び社会性、作文試験は文章による表現力と課題に対する理解力です。

3本立ての第2次試験が測ろうとしているものを並べ直すと、「自分のことを人前で語れる表現力」「集団の中で議論を前に進める社会性」「課題を読み取って書ける理解力」の3点に行き着きます。自己PRプレゼンテーション面接がある以上、「まじめに取り組みます」の一言では持ちません。

その力を何に向けて使い、まわりにどんな変化が起きたのかまで組み立てておきましょう。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。下妻市の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク今日の体調はいかがですか形式ばらない問いへの反応と、声の出し方
② 動機・志望公務員を選んだ理由を教えてください職業選択の筋道が自分の経験とつながっているか
③ 自己理解自分を一言で表すと、どんな人ですか短く言い切ったうえで根拠を添えられるか
④ 経験・行動人と意見が違ったとき、どうしてきましたか集団の中での立ち位置と、合意への持っていき方
⑤ 学業・経歴力を入れて取り組んだことを教えてください取り組みの中身と、続けられた理由
⑥ 適性・将来市役所のどんな仕事に関心がありますか仕事への理解の解像度と、志望の具体性
⑦ 公共性・社会性最近気になった社会の出来事は何ですか社会の動きへの関心と、自分の意見の述べ方

ただし、この7カテゴリーは下妻市に限らず全国の官公庁でほぼ共通です。受験者全員が対策してくる領域なので、ここでは大きな差がつきにくいのです。

では、どこで差がつくのか。それが次の「下妻市ならでは」の質問です。

合否を分けるのは「下妻市役所ならでは」の質問

「なぜ茨城県庁ではなく、下妻市役所なのですか」
「下妻市の魅力と課題を、それぞれ挙げてください」

どちらも下妻市の現状を知らなければその場では答えようがない質問ですが、逆に言えば、材料さえ持っていれば、他の受験者との違いをはっきり示せる質問でもあります。こうした質問に答えるための「下妻市の事実」を、面接で使いやすいものに絞り、答え方とセットで整理しました。

質問テーマ知っておきたい下妻市の事実答え方のヒント
市の規模と位置人口41,781人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)、面積80.88km²、人口密度517人/km²。つくば市・筑西市・常総市・結城郡八千代町と隣接隣接自治体の名前を挙げて終わらせず、4万人規模の下妻市が自前で担うべき仕事は何かというところまで進めます
なぜ県庁ではなく市役所か県の第3次茨城県総合計画(令和8〜11年度)は4年間の全体方針を示すもので、下妻市役所は本城町の庁舎で市民の相談を直接受け止める県と市を対比するだけで終わらせず、下妻市役所の窓口で自分が向き合いたい相手を一人思い浮かべて語ります
県の平均に近い市であること市の人口密度517人/km²は、県全体の463.3人/km²(令和5年10月1日現在)とほぼ同水準県で起きていることが市にも出やすいという読み方を示し、県の統計を市の話に翻訳して使います
農業と地域の産業県の農業産出額は5,494億円で全国第3位(2024年)。内訳は園芸2,629億円(48%)、米1,399億円(26%)、畜産1,286億円(23%)作ることだけでなく、農地の利用調整や販路づくりなど市職員が関わる周辺の仕事に話をつなげます
防災・危機管理県の被害想定は3タイプ。県南部の地震で死者90人から180人・建物全壊焼失3,400棟(夏12時)など、想定によって被害の出方が異なるどの想定が自分の地区に効くかをハザードマップで確かめたうえで、避難所運営など手伝える場面を一つ選んで語ります

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 市職員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

面接は、前述の「評価につながりやすい力」に照らして「これまでに実際どう行動してきたか」を確かめる場です。いわゆるコンピテンシー評価が基本にあり、答えの美しさではなく、経験の中身と行動の再現性が見られています。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
人前で語れる表現力アピールシートを映しながらのプレゼンテーションで、資料と話が噛み合うかA4横1枚のアピールシートを実際に作り、画面に映した状態で話す練習を時間を測って繰り返す
集団での社会性討論試験で、他の受験者の発言を踏まえて議論を進められるか指定課題は市政に関わるテーマが想定されるため、下妻市と茨城県の人口や産業の数字を議論の材料として持ち込めるようにしておく
課題を読み取って書く力800字程度の作文で、課題に正面から答えられるか作文は第1次試験日に実施されるため、試験当日に一日で筆記と作文を書き切る体力配分まで想定して練習しておく

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。プレゼンテーションで自分から話した内容ほど、掘り下げの対象になります。自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. 自分が受ける日程(A日程かB日程か)の受験案内を保存し、第1次・第2次の科目と提出書類を最後まで読む
  2. アピールシートに載せる材料を選ぶ。志望動機と学生時代に力を入れたことを軸に、資格や特技も含めて書き出す
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  4. 自治体研究のインプットをする。この記事の前半部分を読み返し、市の人口密度と茨城県全体の動きから、志望分野に近い事実を2〜3個、自分の言葉で説明できるようにする
  5. 固有質問の材料を対応表から集め、「事実 → 自分の問題意識 → やりたいこと」の一続きの話に編む
  6. アピールシートを画面に映した状態で、声に出して説明する練習をする。討論試験を想定し、人の意見を受けてから話す練習も加える

優先順位に注意

ステップ4〜5の自治体研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ2のアピールシートづくりと、そこに書いた経験を市の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。自分のことを語れない状態で市の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、下妻市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

下妻市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。特に試験本番までに時間がない方は、必要に応じてご活用ください。

下妻市役所の想定問答集を見る

さいごに

下妻市の試験は、筆記と検査で基礎の力を見たあと、第2次試験でプレゼンテーション・討論・作文と、表現の形を変えながら人物を確かめる構成になっています。中心にあるのはアピールシート1枚です。

あの紙に何を書くかを決めることは、下妻市役所で自分が何をしたいかを決めることとほとんど同じ作業になります。人口4万人ほど、県の平均に近い密度で人が暮らすこのまちで、県全体の動きが市にどう表れるのかを自分なりに読み、その読みをシートの1行に落としてみてください。