本記事では、つくばみらい市職員採用試験の面接対策で必要な、つくばみらい市の特徴基礎データ行政課題重点政策面接の流れ想定される質問評価の観点についてまとめています。

つくばみらい市役所の面接試験では、「なぜつくばみらい市を志望したのか」「市職員として何に取り組みたいのか」「自分の強みや経験を市政でどう活かしたいか」といった、自治体への理解を前提とする質問が想定されます。二次試験と最終試験がどちらも個別面接で、最終試験にはプレゼンテーションが含まれるため、話して伝える力そのものが最後まで見られる試験です。

本記事の掲載内容を参考に、自分の強みや関心とつくばみらい市政の接点を考え、面接での回答作りに役立ててください。

第1部|自治体研究編

つくばみらい市の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずはつくばみらい市の全体像を把握しておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)

  • 人口53,720人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)・面積79.16km²・人口密度679人/km²の市である。
  • つくば市・守谷市・取手市・常総市・龍ケ崎市という県内5市に囲まれ、県外の自治体とは接していない。県南の市どうしの往来の中に置かれた位置である。
  • 人口密度679人/km²は、茨城県全体の463.3人/km²(令和5年10月1日現在)を上回る。市域は広くないが、その中に人が集まって暮らしている。
  • 市役所の所在地は〒300-2395 つくばみらい市福田195番地。採用試験の会場となる伊奈庁舎がこれにあたる。
  • 市の花はなのはな、市の木はさくら
  • 市名の表記は「つくばみらい市」。隣接するつくば市とは別の市で、職員採用試験もそれぞれ別に実施されている。
  • 茨城県全体の人口は令和7年国勢調査の速報集計で2,791,207人となり、前回(令和2年)から75,802人(2.6%)減った。つくばみらい市の人口を考えるときも、この県全体の縮小が前提になる。

つくばみらい市の基礎データ

面接に向けた自治体研究では、厳密な統計値等を大量に暗記する必要はありませんが、「つくばみらい市の大体のスケール感」を知っておくことは重要です。

ここでは、人口規模、市域の広さ、位置関係など、市政の特徴を説明できる項目を優先的に整理しました。市の規模を測るときの比較先として、茨城県全体の数値もあわせて載せています。

項目内容
総人口53,720人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)
総面積79.16km²
人口密度679人/km²(上記の総人口と総面積から算出)
隣接自治体つくば市、守谷市、取手市、常総市、龍ケ崎市(いずれも茨城県内)
市役所所在地〒300-2395 茨城県つくばみらい市福田195番地(伊奈庁舎)
市の花・市の木なのはな・さくら
(参考)茨城県の総人口2,791,207人(令和7年10月1日現在・国勢調査速報集計)
(参考)茨城県の人口密度463.3人/km²(令和5年10月1日現在・全国第12位)
(参考)茨城県の社会動態7,341人の転入超過(令和6年の1年間)

つくばみらい市の人口・面積・隣接自治体・市の花木は、公表値をもとに整理したものです。茨城県の総人口・人口密度・社会動態は茨城県公式サイトの統計による数値です。市の統計の最新値は、つくばみらい市公式サイトであわせてご確認ください。総人口は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」(令和8年1月1日現在)の数値で、人口密度はこの総人口を総面積で割って算出しました。

数字から考えられる市政課題

人口5万人という数字だけでは、市の姿はまだ見えてきません。手がかりになるのは、面積79.16km²に対する人口密度679人/km²という組み合わせです。

茨城県全体の人口密度463.3人/km²(令和5年10月1日現在)と比べると、県平均のおよそ1.4倍の濃さで人が暮らしていることになります(出典:指標から見た茨城|令和5年

この濃さには理由があります。県全体では令和6年の1年間で出生14,556人に対し死亡38,951人と24,395人の自然減でしたが、転入125,457人に対し転出118,116人で7,341人の転入超過でもありました(出典:茨城県の人口(年報)|令和6年

移り住む人が出ていく人を上回る県の中で、県平均を超える密度を保っているということは、住む場所として選ばれてきた結果が、いまの人口密度に表れていると読むことができます。だとすれば市政の課題は、選ばれた後、その人たちに長く住み続けてもらうための環境をどう用意するかに移ります。

人口密度という一つの数字から、ここまで話を伸ばすことができます。面接での答え方に直すと、次のような形です。

「つくばみらい市は人口が5万人ほどのまちですが、人口密度は茨城県の平均を上回っていると知りました。県全体では出ていく人より移り住む人のほうが多いと聞きましたので、移ってきた方に長く住み続けてもらうための仕事に関わっていきたいと感じています」

つくばみらい市の経済・産業

全国有数の農業県という土台

5万人規模の市の産業は、県全体の姿と重ねると位置づけが見えてきます。茨城県の農業産出額は5,494億円で全国第3位(2024年)。

2017年から8年連続で3位を保ち、生産農業所得2,002億円は全国第2位です。内訳は園芸2,629億円(48%)、米1,399億円(26%)、畜産1,286億円(23%)と続きます(出典:茨城県の農業産出額|令和6年

つまり、産出額の半分近くを園芸が占める、野菜や花に強い農業県だという理解が土台になります。米どころという印象だけで語らないよう気をつけたいところです。

平地の広さという県の条件

この農業を支えているのが平地の広さです。前掲の「指標から見た茨城」によれば、茨城県の可住地面積3,888.92平方キロメートルは全国第4位(令和5年度)にあたります。

住める土地も耕せる土地も広いという条件は、住宅地の広がり方にも産業の立地にも効いてきます。その中でつくばみらい市は、土地に余裕のある県にあって人が集まっている側の市だと位置づけられます。人口密度が県平均を上回るという事実は、この文脈に置いてはじめて意味を持ちます。

県南の交通が変わろうとしている

県南地域の将来を左右する動きが、つくばエクスプレス(TX)の県内延伸です。延伸方面は2024年に「土浦方面」に決定し、JR常磐線と接続する駅は土浦駅とされました。

県は採算性を確保するための需要拡大やコスト削減の方策を検討しながら、延伸計画素案の策定を進めています(出典:つくばエクスプレスの県内延伸方面|2024年。道路では東関東自動車道水戸線の整備も進んでおり、県内区間約51キロメートルのうち潮来インターチェンジから鉾田インターチェンジまでの約31キロメートルが暫定2車線で工事中です(出典:東関東自動車道水戸線|茨城県

鉄道と道路の両方で人の動き方が変われば、住まいの選ばれ方も変わります。市の将来を語るときの材料として押さえておきましょう。

つくばみらい市の主な行政課題

ここまでの数字を踏まえると、つくばみらい市を含む茨城県内の市町村が向き合っている課題が見えてきます。面接で「市の課題」を聞かれたときの引き出しとして、次の4つを押さえておきましょう。

転入で支えられている県の人口構造

茨城県の総人口は令和7年国勢調査の速報集計で2,791,207人となり、前回から75,802人(2.6%)減りました。世帯数は1,221,422世帯です(出典:令和7年国勢調査 人口速報集計|茨城県

一方、令和7年1月1日現在の推計人口は2,806,403人で、対前年の減少は17,054人(0.60%減)にとどまっています(出典:茨城県人口移動調査(推計人口)|令和7年1月1日現在減り方をゆるめているのが転入である以上、住まいや子育ての環境が弱まれば減少はすぐに加速します。

県平均を超える密度で人が暮らすつくばみらい市にとって、これは他人事ではありません

過去最高を更新し続ける高齢化

茨城県の65歳以上人口は852,737人、県人口に占める割合は31.2%で、いずれも過去最高を更新しました(令和7年9月15日現在の推計値)(出典:茨城県の高齢者人口|令和7年9月。注目したいのは、転入超過と高齢化が同じ県の中で同時に進んでいるという点です。

新しく移り住んでくる世帯への対応と、長く住んできた世帯の高齢化への対応は、まったく違う仕事になります。市の職員には、この二つを同じ窓口で受け止める場面が出てきます。

人が集まって暮らす市域での生活基盤

面積79.16km²に約5万3千人が暮らすということは、道路や上下水道、学校や公共施設が比較的まとまった範囲に必要になるということでもあります。広く薄く分布する市とは課題の出方が異なり、住宅地の周辺では通学路の安全や渋滞、公共施設の混み具合といった、日常の使い勝手に関わる論点が前に出やすくなります。

限られた職員と財源をどこに重点配分するかという判断は、こうした市でも避けて通れません

大規模地震への備え

茨城県地震被害想定調査報告書(平成30年12月公表)は、3つのタイプの地震を想定しています。県南部に大きな被害をもたらす「茨城県南部の地震」では、死者が全県で90人から180人(夏12時のケースで90人)、建物の全壊・焼失が3,400棟(夏12時)と見込まれています(出典:茨城県地震被害想定調査報告書の概要|平成30年

死者の内訳は揺れによる建物倒壊がほとんどを占めるとされており、住宅の耐震化が被害を左右します。自分の住む地区がどの想定に当たるかは、市のハザードマップで確認しておきましょう。

つくばみらい市の重点政策|第3次茨城県総合計画とつくばみらい市

この章は、つくばみらい市政を外から囲んでいる茨城県の計画から入り、そのあとで市の採用情報をどこで拾うかへ進みます。市が自ら掲げる総合計画と施政方針は改訂が入りますので、読むときは公式サイトに出ている最新のものを開いてください。

第3次茨城県総合計画が示す方向

県の最上位計画は、計画期間を令和8年度から11年度とする第3次茨城県総合計画(〜「新しい茨城」への挑戦〜)です。基本理念に「活力があり、県民が日本一幸せな県」を掲げ、加速する人口減少や超高齢社会への対応、大規模災害リスクへの対応、飛躍的に進化するデジタル技術がもたらす社会変革といった時代の変化を、「新しい茨城」づくりに向けて留意すべき重要な視点として整理しています(出典:第3次茨城県総合計画|令和8〜11年度

計画は加えて、激動する国際情勢や気候変動による影響の拡大も、県を取り巻く環境の変化として明記しています。

これは県の計画であって、つくばみらい市の計画ではありません。ただ、県が示す方向と市の施策は無関係ではいられません。市の総合計画を読むときは、県が挙げたこれらの環境変化に、市がどの順番で答えようとしているかという目線で見ると、理解が早くなります。

つくばみらい市の採用情報をどこで確認するか

つくばみらい市は、8月1日採用と4月1日採用という2つの系統で職員採用試験を実施しています。系統が違えば試験の構成も変わり得るため、自分が受ける系統の受験案内を、募集期間中に手元へ保存しておくことが対策の出発点になります。

市は職員採用の情報とあわせて「つくばみらい市人材育成基本方針の公表」というページも設けており、市がどんな職員を育てようとしているかを知る手がかりになります。募集が出ていない時期でも、このページは読めます。

POINT|エントリーシートの3問が、面接の設計図になる

つくばみらい市の申込では、エントリーシートで3つの質問に答えます。①つくばみらい市で働きたいと思った理由(200文字以内。国・県・他市ではなくつくばみらい市役所を選んだ理由を踏まえる)②自分の強みと、それを市のためにどう活かせるか(300文字以内。強みを活かせる課や業務を挙げる)③仕事や学生生活での失敗経験と、その解決のしかた(300文字以内)。この3問がそのまま二次試験・最終試験の個別面接で掘り下げられると考え、書いた内容を声に出して説明できるところまで仕上げておきましょう。

悪い例「つくばみらい市の子育て支援に貢献したいです」

改善例「まずは窓口で市民の方の相談を受けるところから始めたいです。その上で、つくばみらい市は人口が5万人ほどで、県の平均より人が集まって暮らしているまちだと知りましたので、移り住んできた方が地域になじめるような支援に関わっていきたいと考えています」

あわせて確認したい公式資料

すべてを読む必要はありません。志望動機に関係する資料を選び、重要な部分を自分の言葉で説明できるように準備しておきましょう。

  • つくばみらい市職員採用試験の受験案内(自分が受ける系統・職種のもの)
  • つくばみらい市公式サイトの市政情報・総合計画・最新の広報紙
  • つくばみらい市人材育成基本方針(市が育てたい職員像を知る材料として)
  • 第3次茨城県総合計画、茨城県の統計資料(市政の背景を知る参考として)

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、つくばみらい市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。つくばみらい市の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

つくばみらい市役所の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

つくばみらい市役所の面接の概要

ここからは、つくばみらい市役所の採用試験の構成と、面接で問われやすい質問の全体像、合否を分ける質問への備え方を、公式資料と当研究会の分析に基づいて整理していきます。

つくばみらい市役所の面接の流れ

令和9年4月1日採用の受験案内によれば、試験は3段階で構成され、二次試験と最終試験がどちらも個別面接、しかも最終試験にはプレゼンテーションが含まれます。一次試験にも自己PRの動画試験があるため、書いて出す力より、自分の言葉で話して伝える力が繰り返し確かめられる試験だといえます。

項目内容(令和9年4月1日採用)
試験の段階一次試験(動画試験・SPI3―U試験)→ 二次試験(個別面接試験)→ 最終試験(個別面接試験)の3段階
一次試験の内容自己PRしたい経歴・特技・経験・知識などについての動画試験(WEB試験)と、基礎能力検査・性格検査からなるSPI3―U試験
面接の種類個別面接が2回。二次試験は「主として人物・知識・意欲などについての個別面接による試験」、最終試験は同じ内容にプレゼンテーションが加わります
集団形式集団面接・集団討論を実施する旨の記載はありません
試験会場二次試験・最終試験ともつくばみらい市役所伊奈庁舎
配点受験案内に記載がありません。最新の受験案内でご確認ください
提出書類WEB申込み(いばらき電子申請・届出サービス)でエントリーシートを入力。あらかじめ3か月以内に撮影した証明写真(600px×450px)が必要です
採用予定人員一般事務職5人程度のほか、保健師・精神保健福祉士・社会福祉士・言語聴覚士・心理職が各1人程度

受験案内には、成績が合格基準に満たない場合は「合格者なし」とすることがある旨も明記されています。採用予定人員を必ず埋める試験ではないということです。一般事務職5人程度という枠に対して、基準に届くかどうかで判断されると考えれば、個別面接2回のそれぞれで何を確かめられているのかを意識した準備が要ります。

上記の試験構成は、つくばみらい市の令和9年4月1日採用の受験案内にもとづくものです(出典:つくばみらい市職員採用試験受験案内|令和9年4月1日採用。市は8月1日採用の試験も実施しており、系統や年度、職種によって試験の構成は異なる可能性があります。受験の際は、必ず最新の受験案内でご自身の区分の試験情報をご確認ください。

つくばみらい市役所が求める人物像

「求める人物像」として定型化された公表文言は、つくばみらい市の受験案内と市職員の採用ページの本文には見当たりませんでした。手がかりになるのは、申込時のエントリーシートで何を書かせているかです。

市が3問で聞いているのは、①国・県・他市ではなくつくばみらい市役所を選んだ理由 ②強みと、それを活かせる課や業務 ③失敗の経験と、そこから学んだことの3点でした。

ここまでを受験者の準備に落とし込むと、「この市を選んだ理由を自分の言葉で言える力」「強みを具体的な職場に結び付けて考える力」「失敗を隠さず整理して話せる力」の3つが得点しやすい方向だと見込めます。自己PRで「責任感があります」と言い切って終わるのは惜しい使い方です。

その力をどこで発揮し、目の前の人や場の状態がどう動いたのかまで語れて、はじめてプレゼンテーションにも耐えます。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。つくばみらい市の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク今日は緊張していますか用意していない問いへの返し方。表情と声のトーン
② 動機・志望民間企業ではなく市役所を選んだ理由は何ですか安定という言葉以外で職業選択を説明できるか
③ 自己理解自分の短所を、どう補っていますか弱みを認めた上で、対処のしかたまで語れるか
④ 経験・行動思うように進まなかった経験を教えてください行き詰まった場面で何を考え、どう動いたか
⑤ 学業・経歴学んできたことを、知らない人に説明してください相手の前提に合わせて言葉を選べるか
⑥ 適性・将来希望と違う部署に配属されたらどうしますか仕事への理解の解像度と、環境に合わせる柔軟さ
⑦ 公共性・社会性市民の要望に応えられないとき、どう伝えますか公平さと説明責任についての自分なりの考え

ただし、この7カテゴリーはつくばみらい市に限らず全国の官公庁でほぼ共通です。受験者全員が対策してくる領域なので、ここでは大きな差がつきにくいのです。

では、どこで差がつくのか。それが次の「つくばみらい市ならでは」の質問です。

合否を分けるのは「つくばみらい市役所ならでは」の質問

「なぜ茨城県庁ではなく、つくばみらい市役所なのですか」
「つくばみらい市の魅力と課題を、それぞれ挙げてください」

どちらもつくばみらい市の現状を知らなければその場では答えようがない質問ですが、逆に言えば、材料さえ持っていれば、他の受験者との違いをはっきり示せる質問でもあります。こうした質問に答えるための「つくばみらい市の事実」を、面接で使いやすいものに絞り、答え方とセットで整理しました。

質問テーマ知っておきたいつくばみらい市の事実答え方のヒント
市の規模と位置人口53,720人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)、面積79.16km²、人口密度679人/km²。つくば市・守谷市・取手市・常総市・龍ケ崎市の5市に囲まれ、県外の自治体とは接していない「つくば市の隣」で説明を終わらせず、5市に囲まれた5万人規模の市が自前で担う仕事は何かというところまで踏み込みます
なぜ県庁ではなく市役所か市はエントリーシート問①で「国・県・他市ではなくつくばみらい市役所を選んだ理由」を書かせている。県の役割は第3次茨城県総合計画(令和8〜11年度)が示す全体の方向づけ市が申込段階から問うている論点だと踏まえ、200文字で書いた理由を面接では具体例つきで言い直します
人口密度の読み方市の人口密度679人/km²は、茨城県全体の463.3人/km²(令和5年10月1日現在)の約1.4倍数字を挙げるだけでなく、住む場所として選ばれてきた市で、選んだ後の暮らしをどう支えるかという話につなげます
県の人口の動き令和6年の1年間で、県内は亡くなった人が生まれた人を24,395人上回った一方、県外からの転入が転出を7,341人上回った減る力と入ってくる力が同時に働いていると整理し、つくばみらい市がどちらの力を取りに行くのかを自分の見立てで語ります
防災・危機管理県が想定する3タイプの地震のうち、県南部を震源とするものは建物の全壊・焼失3,400棟(夏12時)。死者の内訳は揺れによる建物倒壊がほとんどとされる耐震化が被害を左右するという読み方を示し、住宅密集地を抱える市で自分が手伝える場面を一つ選んで語ります

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 市職員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

面接は、前述の「評価につながりやすい力」に照らして「これまでに実際どう行動してきたか」を確かめる場です。いわゆるコンピテンシー評価が基本にあり、答えの美しさではなく、経験の中身と行動の再現性が見られています。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
この市を選んだ理由を言える力他の自治体でもよいのではないか、という角度から確かめられるエントリーシート問①の200文字を土台に、つくばみらい市を選んだ理由を口頭で30秒に伸ばす練習をしておく
強みを職場に結び付ける力その強みが市のどの仕事で使えるのかまで説明できるかエントリーシート問②で挙げた課や業務について、市公式サイトで実際の担当分野を確かめてから話す
失敗を整理して話せる力失敗の内容ではなく、その後どう立て直したかが問われる最終試験のプレゼンテーションでも使えるよう、問③の失敗経験を時間の流れに沿って一枚のメモにまとめておく

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。つくばみらい市は個別面接が2回ある分、この傾向はより強く出ます。自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. 自分が受ける系統(4月1日採用か8月1日採用か)の受験案内を保存し、試験の3段階と提出物を最後まで読む
  2. エントリーシートの3問に対応する経験を書き出す。志望理由・強み・失敗経験を、それぞれ1つずつ確定させる
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  4. 自治体研究のインプットをする。この記事の前半部分を読み返し、市の人口密度と茨城県全体の動きから、志望分野に近い事実を2〜3個、自分の言葉で説明できるようにする
  5. 固有質問の材料を対応表から集め、「事実 → 自分の問題意識 → やりたいこと」の一続きの話に編む
  6. 声に出して練習する。最終試験のプレゼンテーションを想定し、資料を見ないで話し切るところまでを練習の型に入れておく

優先順位に注意

ステップ4〜5の自治体研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ2の経験の書き出しと、その経験を市の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。自分のことを語れない状態で市の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、つくばみらい市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

つくばみらい市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。特に試験本番までに時間がない方は、必要に応じてご活用ください。

つくばみらい市役所の想定問答集を見る

さいごに

つくばみらい市の試験は、動画試験にはじまり、個別面接が2回、最後はプレゼンテーションつきという構成です。書類に書いた200文字や300文字が、そのまま話す材料として引き出される試験だと考えてください。

県平均を上回る密度で5万人が暮らすこのまちで、移り住んできた人と長く住んできた人の両方に向き合う仕事を、自分はどこから始めたいのか。エントリーシートに書いた3つの答えを、伊奈庁舎の面接室で声に出して説明する場面を思い浮かべながら、準備を進めてみてください。