本記事では、高萩市職員採用試験の面接対策で必要な、高萩市の特徴基礎データ行政課題重点政策面接の流れ想定される質問評価の観点についてまとめています。

高萩市役所の面接試験では、「なぜ高萩市を志望したのか」「市職員として何に取り組みたいのか」「自分の経験を市の仕事にどう活かすのか」といった質問が想定されます。高萩市は求める人物像を要項で言葉にして公表しており、何を見られるかが事前に示されている試験だといえます。

本記事の掲載内容を参考に、公表されている人物像と自分の経験を結び付け、面接での回答づくりに役立ててください。

第1部|自治体研究編

高萩市の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずは高萩市の全体像を押さえておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)

  • 人口25,174人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)・面積193.55km²・人口密度130人/km²の市である。
  • 北茨城市・日立市・常陸太田市に加え、福島県東白川郡塙町と接する県境の市である。暮らしや産業のつながりが県をまたぐ点が、市政を理解するうえでの前提になる。
  • 人口密度130人/km²は、茨城県全体の463.3人/km²(令和5年10月1日現在)の3割弱。面積の広さに比べて、住んでいる人の数は多くない。
  • 市の花は、市の木は松。市名と市の花が重なるのは、面接の場でも覚えてもらいやすい特徴である。
  • 市名の読みは「たかはぎ」市。隣接する北茨城市や、同じ県北の日立市・常陸太田市と取り違えないよう注意したい。
  • 市役所は〒318-8511 高萩市本町1丁目100-1番地に置かれている(団体コード08214-7)。
  • 市は「市民が主役のまちづくりの実現」を基本理念に掲げている。
  • 茨城県全体の人口は令和7年国勢調査の速報集計で2,791,207人となり、前回(令和2年)から75,802人(2.6%)減った。2万5千人に満たない高萩市では、数十人の増減がまちの様子を変える。

高萩市の基礎データ

面接に向けた自治体研究では、統計値を細かく暗記する必要はありませんが、「高萩市がどれくらいの規模の市なのか」を数字で言えることは重要です。

ここでは、人口規模、市域の広さ、位置関係など、市政の性格を説明できる項目を優先して整理しました。規模を測るときの比較先として、茨城県全体の数値もあわせて載せています。

項目内容
総人口25,174人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)
総面積193.55km²
人口密度130人/km²(上記の総人口と総面積から算出)
隣接自治体北茨城市、日立市、常陸太田市、福島県東白川郡塙町
市役所所在地〒318-8511 茨城県高萩市本町1丁目100-1番地
市の花・市の木萩・松
まちづくりの基本理念市民が主役のまちづくりの実現
(参考)茨城県の総人口2,791,207人(令和7年10月1日現在・国勢調査速報集計)
(参考)茨城県の人口密度463.3人/km²(令和5年10月1日現在)
(参考)茨城県の高齢化率31.2%(令和7年9月15日現在・推計値)

高萩市の人口・面積・隣接自治体・市の花木は、公表値をもとに整理したものです。茨城県の総人口・人口密度・高齢化率は茨城県公式サイトの統計による数値です。市の統計の最新値は、高萩市公式サイトであわせてご確認ください。総人口は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」(令和8年1月1日現在)の数値で、人口密度はこの総人口を総面積で割って算出しました。

数字が示す高萩市政の輪郭

人口25,174人という数字は、それだけでは良し悪しを判断できません。意味が出てくるのは、面積193.55km²と並べたときです。

人口密度130人/km²は茨城県全体の463.3人/km²の3割弱で、広い市域に人が薄く分かれて住んでいる形が見えてきます。

県全体の人口がどう動いているかも、あわせて見ておきましょう。

茨城県の総人口は令和7年国勢調査の速報集計で2,791,207人となり、前回(令和2年)から2.6%減りました(出典:令和7年国勢調査 人口速報集計|茨城県

中身を見ると、令和6年の1年間で出生14,556人に対し死亡38,951人と24,395人の自然減である一方、転入125,457人に対し転出118,116人と7,341人の転入超過でもありました(出典:茨城県の人口(年報)|令和6年

県全体では、移り住む人の流れが人口減少を和らげている状態です。2万5千人に満たない市では、その流れをどう引き寄せるかが、そのまま将来の姿を左右します。

面接では、次のような形で数字を自分の言葉に変えられます。

「高萩市は人口が2万5千人ほどで、面積は190平方キロメートルを超えると知りました。人口密度は県全体の3割ほどだそうです。県全体では移り住む人のほうが出ていく人より多いと聞きましたので、市民が主役という理念のとおり、暮らしている方の声から住みやすさをつくっていく仕事に関わりたいと思っています」

高萩市の経済・産業

全国第7位の製造業を持つ県の北部で

2万5千人規模の市の産業は、県全体の姿と重ねると位置づけが見えてきます。茨城県の製造品出荷額等は12兆1,773億円で全国第7位(令和2年)。

重化学工業が全体の65.1%を占め、化学工業が最も多く、次いで生産用機械器具製造業、電気機械器具製造業と続きます(出典:茨城県の工業|令和2年

重化学工業が3分の2を占める産業構造は、働く場が特定の産業に集まりやすいことを意味します。高萩市は日立市と市域を接しており、市民の働く場所が市の外にも広がる位置にあります。

市の産業を考えるときは、市内で完結する話としてではなく、通勤圏の中で暮らしと仕事をどう支えるかという視点を持っておきましょう。

全国第3位の農業県という一面

茨城県は工業の県であると同時に、全国有数の農業県でもあります。県の農業産出額は5,494億円で全国第3位(2024年)。

2017年から8年連続で3位を保ち、生産農業所得2,002億円は全国第2位です。

内訳は園芸2,629億円(48%)、米1,399億円(26%)、畜産1,286億円(23%)と続きます(出典:茨城県の農業産出額|令和6年

手間と人手のかかる園芸が半分近くを占めるということは、担い手の確保が産地全体の課題になるということでもあります。

県全体の産業を語るときは、工業と農業の両輪で押さえておくと話に厚みが出ます。

県境に位置するという条件

高萩市の位置には、市政を考えるうえで見落とせない条件があります。北茨城市、日立市、常陸太田市という県内3市に加えて、福島県東白川郡塙町と接しているという点です。

県境をまたぐ地域では、通勤や通学、買い物、医療といった暮らしの動きが、県という行政の区切りとは一致しません。災害時の助け合いや広域の連携も、県内だけを見ていては組み立てられません。

面接で「市の特徴」を問われたときに、この位置の話を自分の言葉でできる受験者は多くありません。地図を開いて、市の北と西にどんな地域が広がっているかを確かめておきましょう。

高萩市の主な行政課題

ここまでの数字を踏まえると、高萩市を含む茨城県内の市町村が向き合っている課題が見えてきます。面接で「市の課題」を聞かれたときの引き出しとして、次の4つを押さえておきましょう。

転入に支えられている人口構造

茨城県の推計人口は令和7年1月1日現在で2,806,403人、対前年17,054人(0.60%)の減少にとどまっています。

この水準で収まっている背景には令和6年の7,341人の転入超過があります。逆に言えば、移り住む人の流れが細れば、人口減少は一気に加速するということです。

人口2万5千人に満たない市では、数十人、数百人の増減がまちの空気を変えます。暮らしの条件をどこまで具体的に用意できるかが、市町村側の分かれ目になります。

3人に1人が65歳以上という前提

茨城県の65歳以上人口は852,737人、県人口に占める割合は31.2%で、いずれも過去最高を更新しました(令和7年9月15日現在の推計値)(出典:茨城県の高齢者人口|令和7年9月

県民のおよそ3人に1人が65歳以上という水準です。人口密度130人/km²の市域では、通院や買い物のための移動そのものが暮らしの課題になります。

市民と協働という理念を実際の仕事に落とすとき、まず向き合うことになるのがこの現実です。

少ない人数で広い市域を支える

面積193.55km²に約2万5千人が暮らすということは、道路や上下水道、公共施設といった生活基盤を、少ない人数で維持していくということでもあります。

人口が減っても、道路の長さや施設の数がそれに合わせて縮むわけではありません。職員一人あたりが受け持つ分野も広くなり、専門ごとに人を配置する余裕は大きくありません。

何を残し、何を見直すのかという判断を、住民と一緒に考えていく場面が増えていきます。

県北部で被害が最大となる地震

茨城県地震被害想定調査報告書(平成30年12月公表)は3つのタイプの地震を想定していますが、県北部に大きな被害をもたらす「F1断層などの連動による地震」は死者330人・建物全壊焼失11,000棟(夏12時のケース)と、想定3地震の中で最大の被害が見込まれています。

県南部に被害が及ぶ「茨城県南部の地震」は死者90人から180人・建物全壊焼失3,400棟、「茨城県沖から房総半島沖にかけての地震」は死者50人・建物全壊焼失9,500棟で、沿岸部全域に津波被害が想定されています(出典:茨城県地震被害想定調査報告書の概要|平成30年

死者の内訳は揺れによる建物倒壊がほとんどを占めるとされており、住宅の耐震化と家具の固定という地道な備えが被害を左右します

自分の関わる地区の想定は、市のハザードマップで確認しておきましょう。

高萩市の重点政策|第3次茨城県総合計画と高萩市

高萩市の総合計画の内容と最新の施政方針は、市公式サイトの最新版で必ず確認しておきましょう。高萩市が掲げる基本理念が先、県の総合計画の基本理念が後。

この順で読むと、市の言葉がどこから来ているのかがつかめます。

市民が主役のまちづくりという基本理念

高萩市は「市民が主役のまちづくりの実現」を基本理念として掲げています。職員採用試験の要項にもこの言葉が置かれており、市の考え方が採用の入口から示されている形です。

理念は抽象的な言葉に見えますが、市の仕事に引き寄せれば、決めてから知らせるのではなく、決める前に聞くという順番のことだと理解できます。

人口2万5千人に満たない市では、住民一人ひとりの声が届きやすい反面、届いた声にどう応えるかが常に問われます。

面接でこの理念に触れるなら、言葉をなぞるのではなく、自分が聞く側に回った経験と結び付けて語りましょう。

第3次茨城県総合計画が掲げる基本理念

県の最上位計画は第3次茨城県総合計画(〜「新しい茨城」への挑戦〜)で、計画期間は令和8年度から11年度です。基本理念は「活力があり、県民が日本一幸せな県」

加速する人口減少や超高齢社会への対応、大規模災害リスクへの対応、飛躍的に進化するデジタル技術がもたらす社会変革といった時代の変化を、「新しい茨城」づくりに向けて留意すべき重要な視点として整理しています(出典:第3次茨城県総合計画|令和8〜11年度

これは県の計画であって、高萩市の計画ではありません。

ただ、県が留意すべき重要な視点として挙げた変化と、市の要項にある「時代の変化に柔軟に対応し」という言葉は、同じ方向を向いています。

市の計画を読むときは、県が示した変化のうち市がどれを引き受けているかという目線で見ると、理解が早くなります。

POINT|高萩市は、消防までを市の組織として持っている

令和8年度の採用試験では、一般事務のほかに土木、保育教諭、消防が同じ要項の中で募集されています。人口2万5千人に満たない市が消防を市の組織として持っているという事実は、県の計画を読むだけでは見えてきません。市役所の仕事は、窓口の対応にとどまらない広さを持っています。志望動機を組み立てるときは、市がどこまでを自分の手で担っているかを先に押さえ、市公式サイトの組織や部署の一覧から、自分の関心に近い部署を1つ見つけておきましょう。

悪い例「市民に寄り添う行政に携わりたいと考えています」

改善例「高萩市は人口が2万5千人ほどの市ですが、一般事務のほかに土木や保育、消防まで市が自前で採用していると知りました。幅の広い仕事を限られた人数で担っているのだと思います。まずは窓口で市民の方の相談を受けるところから始めて、市民が主役という理念のとおり、聞いた声を仕事に返せる職員になりたいです」

あわせて確認したい公式資料

すべてを読む必要はありません。志望動機に関係する資料を選び、重要な部分を自分の言葉で説明できるように準備しておきましょう。

  • 高萩市職員採用試験の要項(受験する年度・職種のもの)
  • 高萩市公式サイトの市政情報・総合計画・最新の広報紙
  • 市のハザードマップ(自分の関わる地区の想定を知る材料として)
  • 第3次茨城県総合計画、茨城県の統計資料(市政の背景を知る参考として)

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、高萩市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。高萩市の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

高萩市役所の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

高萩市役所の面接の概要

ここからは、高萩市役所の採用試験の構成と、公表されている求める人物像、面接で問われやすい質問への備え方を、公式資料と当研究会の分析にもとづいて整理していきます。

高萩市役所の採用試験の構成

令和8年度の採用試験要項によると、試験は第1次試験と、第1次試験の合格者のみを対象とする第2次試験で構成されます。第2次試験は全職種共通で、口述試験とストレス耐性テストという二つの角度から人物を確かめる組み立てになっています。

項目内容
試験の構成第1次試験と第2次試験。第2次試験は第1次試験の合格者のみを対象とする
第1次試験(一般事務)基礎能力試験、適性検査、作文試験の3種
基礎能力試験の内容論理的に思考する力、文章を正確に理解する力、統計等の資料を分析する力、国内外の社会情勢への理解等を確認するための基礎的な試験
適性検査の内容公務員としての適応性を性格の面からみる検査
作文試験の内容文章表現力、課題に対する理解力等をみる試験(字数制限あり)
第2次試験(全職種共通)口述試験(主として人物、知識等をみるための個別面接試験)及びストレス耐性テスト(ストレス要因への耐性、対処する資質を診断)
職種別に加わる試験土木は第1次に専門試験(択一式。土木施工管理技士の資格を有する場合は免除)、保育教諭は音楽実技試験と言語実技試験、消防は体力試験(懸垂、跳躍、腕立て伏せ、起き上がり、疾走等)
職種と採用人数一般事務4名程度(大学卒・短大卒・高校卒の3区分)、土木2名程度、保育教諭1名程度、消防2名程度(令和8年度)
申込方法インターネットによる申込。国が運営する「マイナポータル ぴったりサービス」から申込む
成績の開示不合格者は第1次・第2次試験の順位及び総合得点の開示を請求できる。合格発表の日から1か月間、総務課人材育成グループで受験者本人が直接来庁して請求する(電話・はがき等による請求はできない)
給料月額(参考)行政職は大学卒232,000円・短大卒216,500円・高校卒200,300円、消防職は大学卒259,600円・短大卒244,300円・高校卒225,600円(令和8年4月1日現在・学校卒業直後に採用された場合)
勤務時間午前8時30分から午後5時15分まで。休日は土曜・日曜、祝日及び年末年始(職種・勤務場所により異なる)
配点令和8年度採用試験要項に記載がなく未公表

上記は令和8年度高萩市職員採用試験の要項にもとづく内容です(出典:高萩市職員採用試験要項|令和8年度。試験の科目・職種・区分は年度によって変わることがあります。受験の際は、必ず最新の受験案内でご自身の職種の試験情報をご確認ください。

この構成で注目したいのは2点です。1つは、第2次試験に集団討論や集団面接がなく、個別面接とストレス耐性テストで組まれていること。

もう1つは、消防職も市が直接採用しており、体力試験を除けば一般事務と同じ要項の中で試験が進む点です。

受験者が向き合うのは、他の受験者ではなく面接官と自分自身だと考えて準備を進めましょう。

高萩市役所が求める人物像

高萩市は、求める人物像を採用試験の要項で公表しています。

「高萩市では、『市民が主役のまちづくりの実現』を基本理念とし、前例にとらわれず、時代の変化に柔軟に対応し、市民と協働のもとに課題の解決に取り組むことができる人材を求めています」

この一文には、前例にとらわれない姿勢、時代の変化への柔軟さ、市民と協働して課題を解決する力という3つの要素が含まれています。

要項はあわせて「高萩市職員として、市民と市政発展のために働いてみませんか。協調性に富み、バイタリティあふれる方のご応募をお待ちしています」と呼びかけており、協調性と行動力が並べて示されている点も見逃せません。

自己PRでは「柔軟性があります」と言い切るのではなく、前のやり方を変えて、その結果どうなったのかまで話せるようにしておきましょう。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。高萩市の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク今日はどちらから会場まで来られましたか構えていない場面での表情と、会話の入り方
② 動機・志望なぜ生まれ育った地域以外も含めて、この市を選んだのですか職業選択の理由を、待遇以外の言葉で説明できるか
③ 自己理解自分に足りないと感じている力は何ですか弱みを認めたうえで、補うための行動まで語れるか
④ 経験・行動やり方を変えたほうがよいと感じて、実際に変えた経験はありますか前例を疑い、動いた経験があるか
⑤ 学業・経歴学んできたことの中で、いまも役に立っていることは何ですか学びを実際の場面に結び付けられるか
⑥ 適性・将来少ない人数で幅広い仕事を任される職場をどう思いますか職場の現実をどこまで想像できているか
⑦ 公共性・社会性市民の声を聞くとは、具体的にどうすることだと思いますか協働という言葉を自分の言葉に置き換えられるか

ただし、この7カテゴリーは高萩市に限らず全国の官公庁でほぼ共通です。受験者全員が対策してくる領域なので、ここでは大きな差がつきにくいのです。

では、どこで差がつくのか。それが次の「高萩市ならでは」の質問です。

合否を分けるのは「高萩市役所ならでは」の質問

「なぜ茨城県庁ではなく、高萩市役所なのですか」
「高萩市の魅力と課題を、それぞれ挙げてください」

どちらも高萩市の現状を知らなければその場では答えようがない質問ですが、逆に言えば、材料を持っている人だけが、他の受験者との違いをはっきり示せる質問でもあります。こうした質問に答えるための「高萩市の事実」を、面接で使いやすいものに絞り、答え方とセットで整理しました。

質問テーマ知っておきたい高萩市の事実答え方のヒント
求める人物像「市民が主役のまちづくりの実現」を基本理念とし、前例にとらわれず、時代の変化に柔軟に対応し、市民と協働のもとに課題の解決に取り組むことができる人材を求めている公表された言葉をそのまま繰り返すのではなく、前のやり方を疑って動いた自分の経験を1つ添えて話します
市の規模と市域人口25,174人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)、面積193.55km²、人口密度130人/km²。県全体の463.3人/km²の3割弱2万5千人に満たない市で「市民が主役」が具体的に何を意味するのかというところまで踏み込んで話します
県境の市であること北茨城市・日立市・常陸太田市に加え、福島県東白川郡塙町と接している県境をまたぐ暮らしや広域の連携という視点を持ち込み、市単独では解けない課題を1つ挙げます
なぜ県庁ではなく市役所か県は第3次茨城県総合計画(令和8〜11年度)で県全体の方向を示し、市は2万5千人の暮らしの窓口を担う役割の違いを述べて終わらせず、市民が主役という理念のもとで自分が向き合いたい相手を具体的に挙げます
試験の性格第2次試験は口述試験とストレス耐性テスト。不合格者には第1次・第2次の順位と総合得点が開示される点数がつく試験だと理解したうえで、答えの長さより、聞かれたことに正面から答える姿勢を優先すると伝わります

コツは、5つを丸ごと覚えることではありません。自分の関心に近いテーマを1〜2つ選び、事実から自分の問題意識へ、そして市職員としてやってみたいことへと一続きにつないでおくと、掘り下げられても話が崩れません。

想定される評価の観点

面接は、公表された人物像に照らして「これまでに実際どう行動してきたか」を確かめる場です。いわゆるコンピテンシー評価が基本にあり、答えの整い方ではなく、経験の中身と行動の再現性が見られています。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
前例にとらわれない姿勢決まったやり方を見直して動いた経験があるか要項が「前例にとらわれず」と明記していることを踏まえ、やり方を変える前と後がわかる形で経験を1つ用意しておく
市民と協働する力立場の違う相手と一緒に物事を進めた経験があるか「市民が主役のまちづくりの実現」という基本理念に照らし、自分が主役ではなく支える側に回った場面を語れるようにしておく
変化に落ち着いて向き合う力想定していなかった質問や指摘に、どう反応するか第2次試験にストレス耐性テストが含まれることを踏まえ、答えに詰まったときこそ一呼吸おいてから話し出す練習をしておく

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. 高萩市公式サイトの職員採用のページを定期的に確認し、要項が公表されたら保存して最後まで読む。申込はマイナポータルのぴったりサービスから行うため、利用の手順を先に確かめておく
  2. 高校・大学生活の経験を棚卸しする。学業・課外活動・アルバイトから、話せる具体例を1つずつ用意する
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  4. 第1次試験の作文(字数制限あり)に備え、行政に関わるテーマで時間を計って書く練習をする。書いたものは、面接で話す内容の土台としても使える
  5. 自治体研究のインプットをする。この記事の前半を読み返し、市の人口・市域と茨城県全体の見通しから、志望分野に近い事実を2つか3つ、自分の言葉で説明できるようにする
  6. 声に出して練習する。公表されている人物像の3つの要素それぞれに、自分の経験を1つずつ結び付けて話すところまでを型にしておく

優先順位に注意

ステップ4と5は、他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ2の経験の棚卸しと、その経験を高萩市の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。人物像が公表されている市では、その言葉に自分の経験を貼り付けられるかどうかが分かれ目になります

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、高萩市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

高萩市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。特に試験本番までに時間がない方は、必要に応じてご活用ください。

高萩市役所の想定問答集を見る

さいごに

高萩市は、求める人物像を要項の中で言葉にして示しています。前例にとらわれないこと、時代の変化に柔軟であること、市民と協働して課題を解決すること。

この3つは、面接で何を確かめられるのかを市の側から予告しているようなものです。あとは、その一つひとつに自分の経験を差し出せるかどうかにかかっています。

2万5千人余りが193.55km²に暮らし、福島県塙町とも境を接する市で、「市民が主役」という理念を自分ならどの場面で形にするのか

そこまで具体的に語れれば、口述試験での受け答えは自然と落ち着いたものになります。