北はりま消防本部を受験する方に向けて、面接で問われる前提となる組織研究の材料(本部の特徴・基礎データ・管轄地域の災害リスク・消防課題・重点方針)と、面接本番の流れ・想定される質問・評価の観点を、1ページに整理しました。

北はりま消防本部の面接試験では、「なぜ北はりま消防本部を志望したのか」「消防官としてどんな仕事に取り組みたいのか」「自分の強みや経験をこの仕事でどう活かせるか」といった、組織への理解を前提とする質問が想定されます。北はりま消防本部の管轄は4つの市町にまたがるため、地域ごとの特色をどこまで具体的に語れるかで、答えの厚みが変わってきます。

本記事の掲載内容を参考に、自分の強みや関心と北はりま消防本部の仕事の接点を考え、面接での回答作りに役立ててください。

第1部|組織研究編

北はりま消防本部の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずは北はりま消防本部の全体像を把握しておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)

  • 北はりま消防本部は、西脇市・加西市・加東市・多可町の4市町で構成する「北はりま消防組合」が設置する消防本部である。採用試験も組合が直接実施する「北はりま消防組合消防職員採用試験」として行われている。
  • 4市町の消防を担う消防吏員は224人で、うち女性は7人である(令和7年4月1日現在)。
  • 出動件数は令和6年中で火災57件・救急8,099件・救助152件となっている。
  • 本部は西脇市野村町の西脇消防署に併設されており、西脇市を中心に4市町を管轄している。
  • 令和9年度採用は消防職8名程度の採用予定で、受験資格は27歳未満(平成12年4月2日以降生まれで、高等学校以上を卒業、または卒業見込みの人)と定められている。
  • 受験申込は「北はりま消防本部総務課まで持参」と定められ、郵送での受付は行っていないという珍しい方式を取っている(親族による代理提出は可能)。
  • 試験結果は西脇市役所・加西市役所・加東市役所・多可町役場の掲示板に告示するとともに、受験者全員に通知される。合格発表から1か月以内であれば、事前に総務課へ連絡したうえで、本人であることを証明する書類を持参し、口頭で試験結果の開示を請求することもできる。
  • 過去7年分の受験者数・合格者数・倍率をホームページで公表しており、直近の令和8年度採用は倍率2.8倍だった。年度によっては募集が行われない年や、2次募集が実施された年もある。

北はりま消防本部の基礎データ

面接に向けた組織研究では、厳密な統計値等を大量に暗記する必要はありませんが、「北はりま消防本部の大体のスケール感」を知っておくことは重要です。

北はりま消防組合は4市町からなるため、下では市町ごとの人口と高齢化率を並べたうえで、本部全体の吏員数と出動件数を確認します。

構成市町人口(住基・令和8年1月1日現在)高齢化率
西脇市37,037人34.8%
加西市40,973人35.6%
加東市39,132人28.1%
多可町18,225人40.2%

人口・高齢化率は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」令和8年1月1日現在によります(構成4市町の合算135,367人)。

項目内容
管内人口(4市町合算)135,367人(住基・令和8年1月1日現在)
消防吏員数224人(うち女性7人)※令和7年4月1日現在
火災出動件数57件(令和6年中)
救急出動件数8,099件(令和6年中)
救助出動件数152件(令和6年中)

吏員数・出動件数は総務省消防庁が公表する全国の消防本部データによります(吏員数は令和7年4月1日現在、出動件数は令和6年中で、時点が異なります)。

数字から考えられる北はりま消防の課題

この表で最初に確認したいのは、救急と火災の件数の隔たりです。令和6年中の救急出動は8,099件で、火災の57件に対して140倍以上にのぼります。加東市を除く3市町で高齢化率が県平均を上回っており、なかでも多可町は40.2%に達します。

構成4市町の中で最も人口の少ない多可町が、最も高齢化率の高い市町でもあるという構図は、消防が支える地域の姿を考えるうえで見逃せません。吏員224人という体制で、4市町13.5万人の暮らしと年間8,000件を超える救急を支えていることになります。

「北はりま消防組合を構成する4市町の中では、多可町の高齢化率が40%を超えていると知りました。人口が最も少ない町が、最も高齢化の進んだ地域でもあるという状況を踏まえて、救急体制の維持を考える必要があるのではと感じています」

管轄地域の特性と災害リスク

管轄地域の全体像

  • 西脇市は東経135度と北緯35度が交差する「日本のへそ」として知られ、交点周辺には日本へそ公園が整備されている。(出典:日本のへそ|西脇市)
  • 西脇市を中心とする北播磨地域では、江戸時代中期の寛政4年(1792年)に技術が伝わったとされる播州織が地場産業として発展してきた。
  • 多可町は、酒米の最高峰「山田錦」発祥のまち、1000年以上の歴史をもつ手すき和紙「杉原紙」発祥のまち、そして国民の祝日「敬老の日」発祥のまちとしても知られる。
  • 加東市には加古川の景勝地「闘竜灘」があり、県の「ひょうごの景観ビューポイント150選」の一つに選ばれている。

つまり北はりま消防本部は、「日本のへそ」という地理的な中心性と、伝統産業・農業が根付く地域性を併せ持つ北播磨地域を管轄する本部だと整理できます。4市町のどの特色に関心を持ったのかを具体的に示せると、志望動機に説得力が増します。

「敬老の日発祥のまち」多可町と高齢化

多可町は、戦後の動乱期に旧八千代町域の野間谷村が村主催の敬老会を開催し、9月15日を「としよりの日」と定めたことが起源とされ、昭和41年に国民の祝日「敬老の日」が加えられました。

(出典:多可町の紹介|多可町)高齢者を敬う土地柄と、実際に高齢化率40.2%という現実が重なる多可町を含む管轄では、高齢者への見守りや救急対応が、他の地域以上に身近な業務になると考えられます。播州織の産地として知られる西脇市も高齢化率34.8%と県平均に近い水準にあり、北はりま消防本部の管轄全体で高齢化への対応が求められていることがうかがえます。

兵庫県の防災体制と自主防災組織

兵庫県内の消防体制は41市町24本部体制(令和6年4月1日現在)で、北はりま消防本部もこの24本部の一つです。県全体では消防吏員6,235人(うち女性239人)、消防団は62団1,201分団・団員38,016人という体制が組まれています。

県内の自主防災組織率は98.4%(令和6年4月1日現在)ですが、構成市町のうち西脇市と多可町は組織率100.0%を達成しており、地域の防災意識の高さがうかがえます。(出典:令和6年版消防防災年報|兵庫県)

北はりま消防組合の主な消防課題

ここまでの数字と地域の姿を踏まえると、北はりま消防本部が今向き合っている課題が見えてきます。面接で「消防の課題」を聞かれたときの引き出しとして、次の5つを押さえておきましょう。

救急需要の増加

全国の救急出動件数は令和6年中で771万8,380件となり、昭和38年に統計を取り始めて以来の最多を記録しました。

北はりま消防本部の同年の救急出動8,099件も、この右肩上がりの流れの上にあります。(出典:令和7年版 救急・救助の現況|総務省消防庁)多可町をはじめ高齢化率の高い地域を抱えるため、今後も高い水準で推移することが見込まれます。

広い管轄での大規模災害への備え

4市町にまたがる管轄には、市街地から農村地域まで幅広い地形が含まれます。兵庫県は南海トラフ巨大地震・津波被害想定(県独自・平成26年6月3日公表)を公表しており、北播磨地域を含む県内広範囲でも一定の揺れが想定されています。

沿岸部から離れた内陸の管轄では津波の直接的な影響は限定的ですが、揺れそのものへの備えは変わりません。(出典:南海トラフ巨大地震・津波被害想定|兵庫県(平成26年6月))内陸に位置する管轄であっても、地震による建物被害や土砂災害への備えは欠かせません。

加西市・加東市・多可町にまたがる山間部を含む地形では、豪雨時の土砂災害にも注意が必要で、地域ごとの地形の違いを踏まえた警戒が求められます。

予防・住宅防火

西脇市・多可町の自主防災組織率100.0%に象徴されるように、管内には地域の防災意識が高い地区が含まれています。北はりま消防本部は、この地域の力を活かしながら、住宅密集地の火災予防や住宅用火災警報器の設置啓発を進める役割を担っています。

人材確保と選考の在り方

北はりま消防組合の令和9年度採用は消防職8名程度の枠に対し、直近数年の倍率は2.8倍から9.3倍の間で推移してきました。令和9年度採用からは論文・作文試験が廃止され、教養試験・消防適性検査・体力検定試験・面接試験・健康診断という構成に変わっています。

過去の試験構成をそのまま持ち込まず、最新の受験案内で確認する姿勢が欠かせません。令和2年度採用では本募集に加えて2次募集が行われた実績もあり、年度によって募集の枠組み自体が変わる可能性がある点も押さえておきたいところです。

女性吏員の活躍

北はりま消防本部の消防吏員224人のうち、女性は7人です。全国では消防吏員168,230人のうち女性が6,386人、比率にすると約3.8%です(令和7年4月1日現在)。

国はこれを「令和8年度当初までに5%」へ引き上げる目標を掲げています。(参考:女性消防吏員の活躍推進|消防庁)組合が公表する試験実施結果でも、直近の令和7年度採用・令和8年度採用は受験者のうち女性が0名でした。

性別を問わず受験者の裾野を広げることは、組合にとって継続的なテーマだと言えます。採用後は消防吏員としての基礎を身につけるため、直ちに兵庫県消防学校へ約6か月間、全寮制で入校する仕組みになっています。

重点方針|北はりま消防組合の体制整備

北はりま消防組合が運営方針や重点目標をまとめた独立の文書は、公表が確認できませんでした(2026年9月時点・当研究会調べ)。この章では、試験案内から読み取れる選考設計と勤務条件の事実を材料に、組合の姿勢を整理します。

受験者に開かれた情報公開の姿勢

北はりま消防組合は、過去7年分の受験者数・合格者数・倍率を年度ごとに一覧で公表しています。採用実施の有無や倍率の推移まで開示する姿勢は、受験者が自分の準備の必要度を判断しやすくする工夫だと考えられます。令和5年度は募集がなかった年もあり、年度によって実施状況が変わる点にも注意が必要です。

選考方式の変更と体制の見直し

令和9年度採用では論文・作文試験が廃止されるなど、選考の構成が見直されています。

試験科目を絞り込む一方で、消防適性検査や体力検定試験は継続されており、知識よりも実技・適性の面を重視する方向への調整がうかがえます。あわせて、初任給や勤務条件(隔日24時間交替制勤務、兵庫県消防学校への入校)も受験案内で明示されており、採用後の生活を具体的にイメージしたうえで応募できるよう配慮されています。

POINT|倍率の変動に一喜一憂しない

倍率は年度によって2倍台から9倍台まで変動しています。過去の数字にとらわれるより、自分がその年に何を積み上げてきたかを具体的に語れるように準備しましょう。

悪い例「倍率が低い年だと聞いたので、北はりま消防本部を志望しました」

改善例「体育の授業のたびに体力測定の記録を自分でノートにつけ、少しずつ数値を伸ばしてきました。北はりま消防本部でも、日々の積み重ねを大事にしながら、地域の方々の役に立てる消防官になりたいと考えています」

あわせて確認したい公式資料

下の5点のうち、試験案内は申込の手続きに直結するため早めに確認し、地域紹介や統計のページは志望動機の材料として自分の言葉に置き換えながら読み込むとよいでしょう。

  • 北はりま消防組合の消防職員採用試験案内
  • 過去の受験者数・合格者数・倍率の一覧(ホームページ掲載)
  • 構成4市町(西脇市・加西市・加東市・多可町)の公式サイトの防災・地域紹介ページ
  • 兵庫県が公表する消防防災年報(県全体の消防体制の参考として)
  • 北はりま消防本部の統計・活動報告ページ

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、北はりま消防本部専用の面接想定問答集をご用意しています。北はりま消防本部の採用面接で問われる可能性がある約60問の質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

北はりま消防本部の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

北はりま消防本部の面接の概要

ここからは、北はりま消防本部の面接の形式と流れ、質問の全体像、合否を分ける質問への備え方を、公式資料と当研究会の分析に基づいて整理していきます。

北はりま消防本部の面接の流れ

北はりま消防組合消防職員採用試験は、第一次〔筆記試験・体力検定試験〕、第二次〔面接試験〕、第三次〔健康診断〕という3段階で進みます。

第一次で知識と体力の基礎を確かめたうえで、第二次の面接に進むという、段階を追って絞り込む構成です。

項目内容(令和9年度採用)
実施主体北はりま消防組合(受付・問合せは北はりま消防組合消防本部総務課)
試験の段階第一次〔教養試験・消防適性検査・体力検定試験〕、第二次〔面接試験〕、第三次〔健康診断〕
面接の種類受験案内には「面接試験」とのみ記載。個別・集団の別は公表されていません
教養試験120分、高等学校卒業程度の学力を問う内容
消防適性検査20分、消防職員としての適応性を性格特性の面からみるもの

上記は北はりま消防組合が公表する令和9年度採用の消防職員採用試験にもとづくものです。体力検定試験の種目・配点は公表されていません。試験の構成等は年度によって異なる可能性があるため、受験の際は必ず最新の受験案内でご確認ください。

持参物として「受験票」「筆記具(HB鉛筆、消しゴム)」に加えて「運動靴、運動のできる服」「昼食、飲料水」が指定されている点からも、筆記試験と体力検定試験が同じ日にまとめて行われることがうかがえます。1日で知識面と体力面の両方が試される点を踏まえた体調管理も準備のうちです。

第二次の面接試験は、公式の受験案内には「面接試験」とだけ記載されており、個別面接か集団面接かは明記されていません。形式が確定できない以上、どちらのパターンで呼ばれても落ち着いて対応できるよう、幅を持たせて準備しておくのが安全です。

北はりま消防本部が求める人材

北はりま消防組合は、求める人物像を明文では公表していません(2026年9月時点・当研究会調べ)。そこで手がかりになるのが、公表されている試験構成です。

教養試験・消防適性検査・体力検定試験を経て面接に進む流れからは、知識・適性・体力のいずれか一つに偏らず、バランスの取れた人物を確かめようとする姿勢が読み取れます。消防適性検査は「消防職員としての適応性について、性格特性の面からみるもの」と説明されており、学力試験だけでは測れない部分を早い段階から確認しようとする設計だと考えられます。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。北はりま消防本部の面接も、この見取り図を土台に準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク試験会場までは、どうやって来ましたか?緊張をほぐす何気ない雑談に、素の受け答えと会話の自然さが表れます
② 動機・志望なぜ北はりま消防本部を志望するのですか?4市町という管轄の広がりを、自分がどう担いたいかまで具体化できているか
③ 自己理解あなたの長所と短所を教えてください自分を客観視できているか。短所への向き合い方に人柄が出ます
④ 経験・行動目標に向けて継続して取り組んだ経験を教えてください過去の行動の事実。粘り強さが現場の仕事に通じるか
⑤ 学業・経歴学生時代に力を注いだことを教えてください取り組みの中身と、そこで果たした役割を具体的に語れるか
⑥ 適性・将来体力に自信はありますか?交替制勤務と現場活動を続けるための体力・生活習慣・覚悟
⑦ 公共性・社会性消防官(公務員)に最も必要な資質は何だと思いますか?仕事の公共性への理解と、社会の出来事への当事者意識

7分野の備えがひととおり整ったら、次に整理する北はりま消防本部に固有の材料をどこまで自分の言葉にできるかが問われます。

合否を分けるのは北はりま消防本部に固有の質問

「数ある公務員の仕事の中で、なぜ消防官を選んだのですか?」
「北はりま消防組合の管内で想定される災害には、どのようなものがありますか?」

2問目は、4市町にまたがる管轄地域の特性をどこまで理解しているかを確かめる質問です。「日本のへそ」西脇市、播州織の産地、山田錦や杉原紙・敬老の日発祥の多可町、闘竜灘のある加東市など、構成市町ごとの特色を押さえておく必要があります。

加西市についても、公表資料で確認できる範囲の統計・地域情報を自分なりに調べておくと、4市町のどこを聞かれても答えられる状態に近づきます。1つの地域だけを深掘りするより、4市町それぞれについて一言ずつでも語れる状態を目指すほうが、この管轄らしい準備だと言えます。

質問テーマ知っておきたい北はりまの事実答え方のヒント
管轄地域の特色「日本のへそ」西脇市、山田錦・杉原紙・敬老の日発祥の多可町など4市町それぞれの特色(第1部1章・3章)どの地域の特色に関心を持ったのかを具体的に述べる
高齢化と救急需要救急出動8,099件(火災の140倍以上)、多可町の高齢化率40.2%(第1部2章・4章)件数だけでなく、「敬老の日発祥のまち」という背景まで接続する
選考方式の変更令和9年度採用から論文・作文試験が廃止された変更点(第1部4章)過去の情報に頼らず、最新の試験構成を把握していることを示す
採用選考の透明性過去7年分の受験者数・合格者数・倍率の公表(第1部5章)公表された数字を踏まえたうえで、それでも挑戦したい理由を語る
地域の防災力西脇市・多可町の自主防災組織率100.0%(第1部3章)地域の防災意識の高さと、消防としての連携の意義を結び付ける

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 消防吏員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

北はりま消防組合は、試験の段階構成を公表していますが、求める人物像や配点までは明らかにしていません。そのため観点は、公表されている試験構成を手がかりに、一般的な面接評価の考え方を補って整理します。

教養・適性・体力という3つの土台のうえに面接が置かれている構造から、知識と体力を備えたうえで、人柄まで確かめるという段階的な設計だと理解できます。公務員の採用試験全般に共通する考え方として、一度の質問だけで判断するのではなく、複数の場面での様子を積み重ねて人物を確かめる方法が広く知られています。

北はりま消防組合がこの方法を明文で採用しているわけではありませんが、段階を追う試験構成を理解するうえでの参考になります。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
継続する力体力検定試験に象徴されるように、日々の積み重ねを続けてきた経験があるか短期間の頑張りではなく、継続してきた取組を具体的に説明できるようにする
地域への理解4市町にまたがる管轄の特色を、自分の言葉で説明できるか自分が関心を持った地域の事実を、体験や見学と結び付けて語る
公共性への意識限られた人員で広い管轄を支える組織の一員としての自覚があるか個人の成果より、周囲と協力して物事を進めた経験を選ぶ

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。

北はりま消防本部の面接試験は1回のみですが、それだけに一問一問への深掘りが丁寧に行われる可能性があります。自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. 北はりま消防組合の消防職員採用試験案内を確認し、持参が必要な書類(受験申込書・受験票など)を整理する
  2. 高校・大学生活やアルバイトの経験を棚卸しし、継続して取り組んだ経験や体力づくりの経験を具体的に整理する
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  4. 組織研究のインプットをする。この記事の前半部分を読み返し、志望分野に近い事実を2〜3個、自分の言葉で説明できるようにする
  5. 固有質問の材料を対応表から集め、「事実 → 自分の問題意識 → やりたいこと」の一続きの話に編む
  6. 実際に口に出して練習する。教養試験・体力検定試験と面接が別日程で行われるため、それぞれの準備を並行して進める

第一次と第二次の間には準備の時間があります。第一次を終えたらすぐに気持ちを切り替え、面接の準備に取りかかりましょう。

優先順位に注意

ステップ4〜5の組織研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ2の経験の棚卸しと、その経験を消防の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。自分のことを語れない状態で北はりまの知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません。

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、北はりま消防本部専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

北はりま消防本部の面接は1回のみですが、そのぶん一つひとつの質問への深掘りが丁寧に行われる可能性があります。必要に応じてご活用ください。

北はりま消防本部の想定問答集を見る

さいごに

北はりま消防本部の選考は、教養試験・消防適性検査・体力検定試験を経て面接に臨む3段階の構成です。令和9年度採用からは論文・作文試験が廃止されるなど、選考の仕組みも見直されています。

第二次の面接試験は個別か集団かが明記されていないため、どちらの形式であっても落ち着いて対応できるよう、両方を想定した練習をしておくことをおすすめします。過去には募集がなかった年度や、2次募集が行われた年度もあるなど、採用の枠組みそのものが年によって変わってきた歴史もあります。

「日本のへそ」として知られる西脇市から、山田錦や敬老の日発祥のまちとして知られる多可町まで、4市町それぞれの顔を知ったうえで、自分のこれまでの経験のどこがこの管轄の消防で役立つのかを、自分の言葉に置き換えていってください。教養試験・消防適性検査・体力検定試験と段階を追って進む選考を、一つずつ着実にクリアしていくつもりで臨んでください。

北はりまの地域で暮らす人たちの安全を支える仕事に挑む皆さまを、当研究会は最後まで応援しています。