上島町消防本部を受験する方に向けて、面接で問われる前提となる組織研究の材料(本部の特徴・基礎データ・管轄地域の災害リスク・消防課題・重点方針)と、面接本番の流れ・想定される質問・評価の観点を、1ページに整理しました。

上島町消防本部の面接試験では、「なぜ警察官や自衛官ではなく消防官なのか」「なぜ上島町消防本部なのか」「島しょ部という管轄をどう理解しているか」といった、採用試験の仕組みと管轄地域への理解を前提とする質問が想定されます。

一般行政職等と同じ試験方法で実施される採用の仕組みや、瀬戸内海の島々からなる管轄の特性を知っておくことで、どの消防本部にも当てはまる一般論を避け、上島町に固有の事情を踏まえた説得力のある説明がしやすくなります。

ここでの整理を出発点に、上島町消防本部で働くイメージを自分の言葉にしていきましょう。

第1部|組織研究編

上島町消防本部の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずは上島町消防本部の全体像を把握しておきましょう(時間のない方はここだけでもチェック)。

  • 上島町消防本部は、瀬戸内海に浮かぶ島々からなる上島町を単独で管轄する市町村消防本部である。弓削島・佐島・生名島・岩城島の4島は「ゆめしま海道」(岩城弓削線・約6.1km)で結ばれている。
  • 消防吏員は23人(うち女性1人・令和7年4月1日現在)が在籍する。
  • 令和6年中の出動は火災4件・救急463件・救助2件で、救急が出動全体の大半を占めている。
  • 管内人口5,921人に対し高齢化率は47.0%、75歳以上人口の割合は30.5%に達する(住民基本台帳ベース・令和8年1月1日現在)。
  • 消防士の採用は「上島町職員採用候補者試験」の募集職種「消防士」として、一般行政・保育士・介護員・看護師・技能員・船員とあわせた7職種が同一の試験方法で実施される(令和9年4月1日採用・2次募集)。
  • 上島町は町営の生名フェリーを運航しており、船長・機関長・甲板員も消防士と同一の試験で募集している。

上島町消防本部の基礎データ

面接に向けた組織研究では、厳密な統計値等を大量に暗記する必要はありませんが、上島町消防本部のおおよそのスケール感を知っておくことは大切です。

下の表には、上島町消防本部の体制がどれほどの規模なのかが分かるよう、管内人口・年齢構成・職員体制・出動件数を集めました。

項目内容
管内人口5,921人(住民基本台帳ベース・令和8年1月1日現在)
高齢化率47.0%(同時点)
75歳以上人口の割合30.5%(同時点)
設置形態単独(上島町)
消防吏員数23人(うち女性1人)※令和7年4月1日現在
火災出動件数4件(令和6年中)
救急出動件数463件(令和6年中)
救助出動件数2件(令和6年中)

管内人口・高齢化率は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」(令和8年1月1日現在)、消防吏員数・出動件数は総務省消防庁が公表する消防本部別データによります。両者は基準となる時点が異なるため、同じ時点の数値として扱わないでください。(出典:総務省消防庁が公表する消防本部データ|令和7年4月1日現在)

数字から考えられる上島消防の課題

火災4件に対し救急は463件と、件数の差は115倍前後に上ります。消防の仕事の大部分を救急対応が占めている実態が、この数字からもうかがえます。

高齢化率47.0%(令和8年1月1日現在)という町の年齢構成を踏まえると、23人という体制でこの救急需要にどう応えていくかが、日常業務の中心的なテーマになっていると考えられます。

「上島町消防本部を調べていて、令和6年中の救急出動が463件と、火災の4件を大きく上回っていると知りました。高齢化率も5割近くとのことですので、島しょ部という条件のもとで、限られた人数でどう救急需要に応えていくかが課題になっているのではと感じています」

管轄地域の特性と災害リスク

管轄地域の全体像

  • 上島町は瀬戸内海の島々からなる町で、上島架橋「岩城橋」が令和4年3月20日に開通し、弓削大橋・生名橋とあわせて弓削島・佐島・生名島・岩城島の4島を結ぶ「ゆめしま海道」(岩城弓削線・約6.1km)が全線開通した。(出典:上島架橋(岩城橋)の開通について|上島町)
  • 消防士のほかに船長・機関長・甲板員といった船員も町職員として任用されており、離島の自治体ならではの職員構成になっている。
  • 管内人口は5,921人で、高齢化率47.0%は愛媛県全体の34.00%(令和7年度)を大きく上回る水準にある。

つまり上島町消防本部は、橋で結ばれた島々という地理的な条件と、県内でも高い水準の高齢化が重なる管轄だと整理できます。「なぜ上島町の消防なのか」を問われたら、まずここから話を起こすと筋が通ります。

南海トラフ巨大地震への備え

愛媛県が令和7年9月2日に公表した地震被害想定調査の中間報告では、県内20市町のうち今治市・宇和島市・新居浜市・西条市・大洲市・四国中央市・西予市の7市が震度7を想定される一方、上島町を含む残る13市町は震度6強を想定されている。市町別浸水面積(南海トラフ巨大地震・浸水深1cm以上ベース)では上島町は143haである。(出典:地震被害想定調査中間報告|愛媛県(令和7年9月2日))

内閣府「南海トラフ巨大地震モデル・被害想定手法検討会」(令和7年3月31日公表)が示す市町村別の最大津波高では、上島町内の最大値は4m(満潮位・地殻変動考慮・11ケースの最大値)とされている。(出典:南海トラフ巨大地震モデル・被害想定手法検討会|内閣府(令和7年3月31日))

全国の消防本部の約99%にあたる718本部(6,661隊・令和6年4月1日現在)が緊急消防援助隊に登録しており、上島町消防本部もこの登録本部の一つです。(出典:緊急消防援助隊|消防白書)

上島町の主な消防課題

ここまでの数字と管轄の姿を踏まえると、上島町消防本部が今向き合っている課題が見えてきます。面接で「消防の課題」を聞かれたときの引き出しとして、次の4つを押さえておきましょう。

高齢化が進む地域を支える救急体制

令和6年中の全国の救急出動は771万8,380件。搬送人員に占める65歳以上の割合も63.3%に達しました(いずれも令和6年中の確定値)。(出典:令和7年版 救急・救助の現況)

住民の47.0%が65歳以上という上島町では、463件という救急出動の背景にも同じ人口構成があるとみられ、23人という体制でこの需要をどう受け止めるかが日々の課題になります。

島しょ部という地理的条件への備え

上島町は4つの島が橋でつながる管轄です。橋の開通によって島間の移動は大きく改善されましたが、本土からは海を隔てた立地にあることに変わりはありません。

23人という体制がこの地理的条件のもとで動いていることを押さえておくと、志望動機の説明に具体性が出ます。

人材確保と女性消防吏員の活躍

上島町消防本部の消防吏員23人のうち女性は1人で、割合は約4.3%です。全国では消防吏員168,230人のうち女性は6,386人・約3.8%にとどまっており(令和7年4月1日現在)、国は「令和8年度当初までに5%」という目標を掲げています。(出典:女性消防吏員の活躍推進|消防庁)

上島町消防本部の割合は全国平均をやや上回りますが、母数が23人ですので、一人の入退職で比率は大きく動きます。島しょ部で人材をどう集め、どう定着させるかは、この本部が継続して抱える論点になります。

少人数体制による地域防災力

23人という体制は、消火・救急・救助に予防・防災啓発までを担う規模です。

一般行政職や船員など他の職種と同じ試験方法で採用が行われていることからも、島しょ部という条件の中で、限られた人数の職員がそれぞれの持ち場で役割を果たしていく組織であることがうかがえます。5,921人が暮らす4つの島で、23人がどこまで住民と顔の見える関係を築けるかが、この本部の地域防災力を形づくっていきます。

重点方針|全国方針と上島町の地域事情を重ねて考える

上島町公式サイトの範囲では、上島町消防本部が独自に公表する運営方針や基本計画は見当たりません(2026年9月時点)。この章は本部独自の方針文書を紹介するものではなく、消防庁が示す全国的な方向性を、上島町固有の地域特性と重ね合わせて面接準備の物差しにするという組み立てになります。

全国的に進む主な取組

取組内容
女性職員の活躍推進令和7年4月1日現在、女性消防吏員の割合は全国で約3.8%にとどまる。国の目標は「令和8年度当初までに5%」
緊急消防援助隊としての広域応援全国718本部・6,661隊が登録(令和6年4月1日現在)。全国本部数の約99%にあたり、規模の小さい本部も体制に含まれる
救急需要への対応強化令和6年中の救急出動件数771万8,380件は過去最多。搬送人員に占める高齢者の割合も引き続き高い

この3つの取組は、上島町消防本部の管内が抱える事情ともつながっています。救急需要は高齢化率47.0%という管内でそのまま重みを持ちますし、女性吏員1人・全体23人という体制は人材確保の話につながります。

広域応援も、島しょ部で震度6強の地震想定を抱える本部だからこそ受援・応援の両面で意味を持ちます。3つを丸暗記するのではなく、自分ならどれに一番向き合いたいかを面接前に一つ選んでおきましょう。

POINT|7職種共通の採用設計を、自分の言葉に変える

上島町消防本部として公表されている独自の方針文書は見当たりませんが、23人という体制、島々をつなぐ「ゆめしま海道」、7職種共通の採用試験という3つの事実は確認できています。この3つの事実を、自分の志望動機とどうつなげて話すか、あらかじめ考えておきましょう。

悪い例「島が好きなので、上島町消防本部を志望します」

改善例「文化祭の実行委員では、当日の役割分担を委員一人ひとりの得意なことに合わせて決め、直前のトラブルにも手分けして対応してきました。上島町は23人という体制で島しょ部の暮らしを支えていると知りましたので、この経験を活かし、限られた人数の中で自分の役割を広げながら頼りにされる消防官を目指したいと考えています」

あわせて確認したい公式資料

上島町職員採用候補者試験は7職種を同一の方法で実施しているため、実施要領の中から消防士に関わる欄だけを正確に拾い出す必要があります。

  • 上島町職員採用候補者試験の実施要領(募集職種「消防士」の該当箇所)
  • 上島町消防本部のページ
  • 総務省消防庁が公表する消防本部別データ(吏員数・出動件数)
  • 愛媛県の地震被害想定調査(震度・浸水想定の詳細)

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、上島町消防本部専用の面接想定問答集をご用意しています。上島町消防本部の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

上島町消防本部の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

上島町消防本部の面接の概要

ここからは、上島町消防本部の面接の形式と流れ、質問の全体像、合否を分ける質問への備え方を、公式資料と当研究会の分析に基づいて整理していきます。

上島町消防本部の面接の流れ

上島町の消防士採用は、上島町職員採用候補者試験の募集職種「消防士」として行われます(令和9年4月1日採用・2次募集)。一般行政・保育士・介護員・看護師・技能員・船員・消防士の7職種が、同一の試験方法で実施される点が大きな特徴です。

1次選考は応募書類審査と総合能力試験(SPI3)、2次選考は作文試験・面接試験(個人面談)に加えて消防士のみ体力試験が課されます。

項目内容(募集職種「消防士」・令和9年4月1日採用)
試験の段階2段階。1次=応募書類審査・総合能力試験(SPI3)、2次=作文試験・面接試験・体力試験(消防士のみ)
面接の種類個人面談(2次選考)。集団面接・集団討論の実施は実施要領に記載がない
面接以外の検査体力試験(消防士のみ):懸垂、かがみ跳躍、腕立て伏せ、起き上がり、疾走(54.86m×5)
受験資格30歳以下の枠と、消防吏員としての通算経験(原則3年以上、一定の資格保有で2年以上)を持つ経験者向けの枠がある
身体要件視力は矯正視力を含め両眼で0.7以上かつ一眼それぞれ0.3以上、色覚が正常であること、聴力が左右とも正常であること

注目したいのは、SPI3の受験会場です。全国のテストセンター(オンライン会場を含む)または上島町役場弓削総合支所のいずれかを選択できる方式が取られています。

提出書類には履歴書・面接カード(町ホームページからダウンロードして作成)に加え、消防士のみ指定様式の健康証明書が求められます。

最終合格者は採用候補者名簿に記載され(有効期間1年)、名簿に記載された方が必ず採用されるとは限らない点にも留意が必要です。(出典:上島町職員採用候補者試験実施要領|令和9年4月1日採用(2次募集))

上記の試験構成は、上島町が公表する令和9年4月1日採用(2次募集)の募集職種「消防士」にもとづくものです。募集は年度内に複数回実施されることがあり、試験の構成・区分・要件等は回次によって異なる可能性があります。受験の際は、必ず最新の実施要領でご自身が対象とする回次の内容をご確認ください。

上島町消防本部が求める人材

上島町消防本部の実施要領には、明文の「求める人物像」も配点の記載も見当たりません(2026年9月時点・当研究会調べ)。

手がかりとして参考になるのが、募集そのものの設計です。7職種を同一の試験方法で募集し、消防士だけに体力試験を加える仕組みからは、行政職員としての基礎的な能力を土台にしたうえで、消防特有の体力面を確認しようとする姿勢が読み取れます。

吏員23人という体制では、一人が欠けたときの影響が組織全体に及びやすくなります。島しょ部という管轄の条件も踏まえると、限られた人数の中で自分の持ち場をどう果たせるかが問われやすい傾向があります。

応募先ごとに人物像を作り変えるのではなく、自分がこれまで積んできた経験や強みを、上島町消防本部の業務環境に合わせてどう表現するかを考えてみてください。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。上島町消防本部の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク試験会場までは、どうやって来ましたか?緊張をほぐす何気ない雑談に、素の受け答えと会話の自然さが表れます
② 動機・志望なぜ上島町消防本部を志望するのですか?消防官という仕事と上島町という土地を、自分の言葉で選べているか
③ 自己理解あなたの短所(弱み)は何ですか?自分を客観視できているか。弱みへの向き合い方に人柄が出ます
④ 経験・行動これまでで最も困難だった経験と、どう乗り越えたかを教えてください過去の行動の事実。壁にぶつかったときの対処が現場の仕事に通じるか
⑤ 学業・経歴学生時代や、これまでの経験の中で力を入れて取り組んだことは何ですか?取り組みの過程を順序立てて説明できるか
⑥ 適性・将来懸垂やかがみ跳躍などの体力試験に向けて、どのような準備をしていますか?交替制勤務と現場活動を続けるための体力・生活習慣・覚悟
⑦ 公共性・社会性消防官(公務員)に最も必要な資質は何だと思いますか?仕事の公共性への理解と、社会の出来事への当事者意識

ここまでの7つは、本部の規模を問わず準備の土台になります。差がつくのは、上島町でなければならない理由まで踏み込めるかどうかです。

合否を分けるのは上島町消防本部に固有の質問

「なぜ警察官や自衛官ではなく、消防官なのですか?」
「なぜ上島町消防本部なのですか?」

どちらも、島しょ部という管轄をどこまで具体的に理解しているかで、答えの深さが決まる質問です。

似た職業と比べたうえでの職業理解と、上島町という土地を選んだ理由の両方を、自分の言葉で結びつけておきましょう。面接で使いやすい「上島町の事実」を絞り、答え方とセットで整理しました。

質問テーマ知っておきたい上島町の事実答え方のヒント
救急需要の増加令和6年中の救急出動は463件で、火災4件の115倍前後。高齢化率は47.0%(詳細は第1部2章・4章)数字の大きさだけでなく、島しょ部という条件との関係にも触れる
島しょ部という地理的条件弓削島・佐島・生名島・岩城島の4島が「ゆめしま海道」で結ばれている(詳細は第1部3章)橋でつながる島々という管轄の特性を、自分の言葉で説明できるようにする
採用の仕組み消防士は一般行政職等とあわせた7職種共通の試験方法で採用され、消防士のみ体力試験がある(詳細は第2部1章)行政職員としての基礎力と、消防特有の体力面の両方を意識して語る
人材確保・女性吏員の活躍消防吏員23人のうち女性は1人・約4.3%で、全国平均をやや上回る(詳細は第1部4章)全国平均をやや上回る水準を踏まえ、さらに働きやすい環境をどう作るか考えを述べる

使い方のコツは、4つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 消防吏員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

上島町消防本部は、試験の段階と種目を公表していますが、配点までは明らかにしていません。そのため観点は、公表されている選考の組み立てから読み取れる範囲で整理することになります。総合能力試験(SPI3)、作文試験、面接試験、体力試験という4つの場面から、基礎能力・文章力・人物・体力の各面を確かめようとする構造だと読み取れます。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
基礎的な行政能力総合能力試験(SPI3)で測る基礎能力・性格特性が、面接での受け答えと一致しているか行政職員としての基礎的な素養も見られていることを意識して準備する
文章での表現力作文試験で、職務遂行に必要な見識や理解力を筋道立てて書けるか限られた時間の中で要点を絞り、最後まで書き上げる練習を重ねておく
個人面談での一貫性作文で書いた内容と、個人面談での受け答えに矛盾がないか作文に書いたことを面接でも同じ熱量で語れるよう、内容を覚えておく

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. 上島町職員採用候補者試験の実施要領を確認し、募集職種「消防士」の対象回次と受験資格を確かめる
  2. これまでの経験を棚卸しする。学校生活やアルバイト、地域活動から、自分から調べて動いた具体例、周囲と協力した具体例を1つずつ用意する
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  4. 組織研究のインプットをする。この記事の前半部分を読み返し、志望分野に近い事実を2〜3個、自分の言葉で説明できるようにする
  5. 固有質問の材料を対応表から集め、「事実 → 自分の問題意識 → やりたいこと」の一続きの話に編む
  6. 実際に声に出してリハーサルし、答えるたびに「ここを掘られたら何と返すか」を書き足していく。懸垂やかがみ跳躍、疾走など体力試験の種目に応じたトレーニングも並行して進める

優先順位に注意

ステップ4〜5の組織研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ2の経験の棚卸しと、その経験を消防の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。自分のことを語れない状態で上島町の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません。

上島町消防本部の選考は総合能力試験・作文・個人面談・体力試験と場面が多いため、それぞれに応じた準備を並行して進める必要があります。想定問答集を活用し、面接で聞かれそうな質問への答えを先に組み立てておくと安心です。

上島町消防本部の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。

上島町消防本部の想定問答集を見る

さいごに

上島町消防本部は、消防吏員23人という体制で、橋で結ばれた4つの島からなる上島町を支える消防本部です。採用は一般行政・保育士・船員など7職種と同じ試験方法で行われ、消防士のみ体力試験が課されます。

令和6年中の救急出動は火災の115倍前後に上り、高齢化率47.0%という管内の姿とあわせて理解しておくことが欠かせません。島しょ部という管轄の特性を踏まえたうえで、この本部で働きたい理由を、自分の経験と結びつけて話せるように準備しておいてください。