久万高原町消防本部を受験する方に向けて、面接で問われる前提となる組織研究の材料(本部の特徴・基礎データ・管轄地域の災害リスク・消防課題・重点方針)と、面接本番の流れ・想定される質問・評価の観点を、1ページに整理しました。社会人・消防職経験者を対象とした募集区分での受験を想定して構成しています。

久万高原町消防本部の面接試験では、「なぜ警察官や自衛官ではなく消防官なのか」「なぜ久万高原町消防本部なのか」「これまでの社会人経験や消防吏員としての経験を、この本部でどう活かしたいか」といった、これまでの経験と管轄地域への理解を前提とする質問が想定されます。

標高800mの高原に位置する管轄の特性や、随時募集という採用の仕組みを知っておくことで、どの消防本部にも当てはまる一般論を避け、久万高原町に固有の事情を踏まえた説得力のある説明がしやすくなります。

ここでの整理を出発点に、久万高原町消防本部で働くイメージを自分の言葉にしていきましょう。

第1部|組織研究編

久万高原町消防本部の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずは久万高原町消防本部の全体像を把握しておきましょう(時間のない方はここだけでもチェック)。

  • 久万高原町消防本部は、平均標高800mの高原に位置し「四国の軽井沢」とも呼ばれる久万高原町を単独で管轄する市町村消防本部である。西日本最高峰の石鎚山(1,982m)や、仁淀川源流域の面河渓を町内に持つ。
  • 消防吏員は43人(うち女性1人・令和7年4月1日現在)が在籍し、町内全域の消火・救急・救助・予防をこの陣容で担っている。
  • 令和6年中の出動は火災7件・救急600件・救助55件で、救助出動が火災出動を上回っている。
  • 管内人口6,693人に対し高齢化率は51.6%、75歳以上人口の割合は32.4%に達する(住民基本台帳ベース・令和8年1月1日現在)。
  • 消防職の採用は「久万高原町職員採用試験」の募集職種「消防職(社会人・消防職経験者)」として、久万高原町が直接実施している。受付期間は随時で、採用予定人員に達した時点で試験を中断する仕組みである。
  • 愛媛県が令和7年9月2日に公表した地震被害想定調査の中間報告では、久万高原町は震度6強を想定される13市町の一つである。

久万高原町消防本部の基礎データ

面接に向けた組織研究では、厳密な統計値等を大量に暗記する必要はありませんが、久万高原町消防本部のおおよそのスケール感を知っておくことは大切です。

下の表には、久万高原町消防本部の体制がどれほどの規模なのかが分かるよう、管内人口・年齢構成・職員体制・出動件数を集めました。

項目内容
管内人口6,693人(住民基本台帳ベース・令和8年1月1日現在)
高齢化率51.6%(同時点)
75歳以上人口の割合32.4%(同時点)
設置形態単独(久万高原町)
消防吏員数43人(うち女性1人)※令和7年4月1日現在
火災出動件数7件(令和6年中)
救急出動件数600件(令和6年中)
救助出動件数55件(令和6年中)

管内人口・高齢化率は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」(令和8年1月1日現在)、消防吏員数・出動件数は総務省消防庁が公表する消防本部別データによります。両者は基準となる時点が異なるため、同じ時点の数値として扱わないでください。(出典:総務省消防庁が公表する消防本部データ|令和7年4月1日現在)

数字から考えられる久万高原消防の課題

火災7件に対し救急は600件と、件数の差は85倍前後に上ります。あわせて、救助出動55件が火災出動7件を上回っている点も、この本部の特徴的な数字です。

高齢化率51.6%(令和8年1月1日現在)という町の年齢構成を踏まえると、43人という体制で救急・救助の両方にどう対応していくかが、日常業務の中心的なテーマになっていると考えられます。

「久万高原町消防本部を調べていて、令和6年中の救急出動が600件、救助出動が55件と、火災の7件をどちらも大きく上回っていると知りました。高齢化率も5割を超えているとのことですので、限られた人数でどう対応していくかが、大きな課題になっているのではと感じています」

管轄地域の特性と災害リスク

管轄地域の全体像

  • 久万高原町は平均標高800mの高原に位置し、「四国の軽井沢」とも呼ばれる。西日本最高峰の石鎚山(1,982m)や、水質日本一で知られる仁淀川の源流域である面河渓を町内に持つ。(出典:石鎚山系(久万高原町エリア))
  • 管内人口は6,693人で、高齢化率51.6%は愛媛県全体の34.00%(令和7年度)を大きく上回る水準にある。
  • 愛媛県が令和7年9月2日に公表した地震被害想定調査の中間報告では、県内20市町のうち今治市・宇和島市・新居浜市・西条市・大洲市・四国中央市・西予市の7市が震度7を想定される一方、久万高原町を含む残る13市町は震度6強を想定されている。

つまり久万高原町消防本部は、標高800mの高原という地理的な条件と、県内でも高い水準の高齢化が重なる管轄だと整理できます。「なぜ久万高原町の消防なのか」を問われたら、まずここから話を起こすと筋が通ります。

大規模地震への備え

前章で触れた震度6強という想定を踏まえると、山間部を管轄する本部では、道路事情によって現場までの到達に時間を要する場面も想定しておく必要があります。

全国の消防本部の約99%にあたる718本部(6,661隊・令和6年4月1日現在)が緊急消防援助隊に登録しており、久万高原町消防本部もこの登録本部の一つとして、大規模災害時には広域応援の一翼を担うことになります。(出典:緊急消防援助隊|消防白書)

43人で対応できる範囲と、県内外からの応援を前提にすべき範囲を分けて考えておくと、大規模災害への備えを聞かれたときに具体的に答えられます。

久万高原町の主な消防課題

ここまでの数字と管轄の姿を踏まえると、久万高原町消防本部が今向き合っている課題が見えてきます。面接で「消防の課題」を聞かれたときの引き出しとして、次の4つを押さえておきましょう。

高齢化が進む地域を支える救急体制

令和6年中の全国の救急出動は771万8,380件、搬送人員に占める65歳以上の割合は63.3%でした(いずれも令和6年中の確定値)。(出典:令和7年版 救急・救助の現況)町民の半数以上が65歳以上という久万高原町では、この高齢者搬送の比重の高さが、600件という管内の救急出動の中身にもそのまま重なってくると考えられます。

山間部の地形特性と救助への備え

令和6年中の救助出動55件は、火災出動7件を大きく上回っています。標高800mの高原という地理的な条件のもとで、43人という体制がどのような場面で救助にあたっているのかを理解しておくことは、管轄理解の土台になります。

人材確保と女性消防吏員の活躍

久万高原町消防本部の消防吏員43人のうち女性は1人で、割合は約2.3%です。全国では消防吏員168,230人のうち女性は6,386人・約3.8%にとどまっており(令和7年4月1日現在)、国は「令和8年度当初までに5%」という目標を掲げています。(出典:女性消防吏員の活躍推進|消防庁)

久万高原町消防本部の割合は全国平均を下回っており、社会人・消防職経験者を対象とする随時募集という仕組みの中で、多様な人材をどう確保していくかが今後の課題です。

少人数体制による地域防災力

43人という体制は、消火・救急・救助に予防・防災啓発までを担う規模です。

募集職種が「社会人・消防職経験者」に絞られていることからも、民間企業や他の消防本部での職務経験を、この規模の組織にどう活かしてもらうかが意識されていることがうかがえます。6,693人が暮らす町で、43人が住民一人ひとりとどれだけ近い距離で仕事をできるかが、久万高原町の地域防災力を支える土台になります。

重点方針|消防庁が示す方向性と久万高原町の実情を重ねる

久万高原町公式サイトの範囲では、久万高原町消防本部が独自に公表する運営方針や基本計画は見当たりません(2026年9月時点)。この章は本部独自の方針文書を紹介するものではなく、消防庁が示す全国的な方向性を、久万高原町固有の地域特性と重ね合わせて面接準備の物差しにするという組み立てになります。

全国的に進む主な取組

取組内容
女性職員の活躍推進全国の消防吏員のうち女性はおよそ3.8%にとどまる(令和7年4月1日現在)。国が掲げる目標は「令和8年度当初までに5%」
緊急消防援助隊としての広域応援令和6年4月1日現在で718本部・6,661隊が登録。全国の本部の約99%にあたり、応援出動と受援の両方が想定される
救急需要への対応強化令和6年中の救急出動は771万8,380件にのぼり、統計開始以降で最多。高齢者の搬送割合の高さが続いている

3つとも、久万高原町消防本部が向き合う実情に通じています。救急需要は高齢化率51.6%という管内でそのまま重みを持ちますし、女性吏員1人・全体43人という体制は人材確保の話につながります。

広域応援も、山間部で震度6強の地震想定を抱える本部だからこそ受援・応援の両面で意味を持ちます。3つすべてを暗記する必要はなく、自分の経験と結び付けやすいものを一つ選んでおくと準備が進めやすくなります。

POINT|募集の仕組みから、自分の考えを言葉にする

久万高原町消防本部として公表されている独自の方針文書は見当たりませんが、43人という体制、高齢化率51.6%、そして採用予定人員に達し次第試験を中断する随時募集という仕組みは確認できています。これらの事実と自分のこれまでの経験を、面接前にどう結び付けて話すか考えておきましょう。

悪い例「自然が好きなので、久万高原町消防本部を志望します」

改善例「これまでの職務経験の中で、限られた人数の中でも自分から役割を広げて動くことを意識してきました。久万高原町消防本部は43人という体制で、消火から救急、救助まで幅広く担っていると知りましたので、この経験を活かして、住民の方に近い距離で頼りにされる消防官を目指したいと考えています」

あわせて確認したい公式資料

久万高原町職員採用試験(消防吏員)は随時募集のため、応募のタイミングによって受付状況が変わります。次の資料をあわせて確認しておきましょう。

  • 久万高原町職員採用試験(消防吏員)の実施要領(受付状況・受験資格の最新版)
  • 久万高原町消防本部のページ
  • 総務省消防庁が公表する消防本部別データ(吏員数・出動件数)
  • 愛媛県の地震被害想定調査(震度・被害想定の詳細)

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、久万高原町消防本部専用の面接想定問答集をご用意しています。久万高原町消防本部の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

久万高原町消防本部の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

久万高原町消防本部の面接の概要

ここからは、久万高原町消防本部の面接の形式と流れ、質問の全体像、合否を分ける質問への備え方を、公式資料と当研究会の分析に基づいて整理していきます。

確認事項|募集区分を必ず確認してください

現在確認できる久万高原町職員採用試験(消防吏員)の実施要領は、募集職種「消防職(社会人・消防職経験者)」を対象とするものです。高校卒業程度(新卒)を対象とする受験案内は、久万高原町公式サイトの範囲では見当たりませんでした。受験の際は、必ずご自身が対象とする募集区分の最新の受験案内をご確認ください。

久万高原町消防本部の面接の流れ

久万高原町職員採用試験(消防吏員・社会人経験者枠)は、第1次試験が書類選考(小論文800字)、第2次試験が面接試験(役場・約15分程度)と体力測定試験(消防本部)の2種目という2段階で構成されます。受付期間は随時で、応募状況により個別に決定されます。

項目内容(消防職・社会人/消防職経験者枠)
試験の段階2段階。第1次=書類選考(小論文800字)、第2次=面接試験・体力測定試験
面接の種類個別面接(「主として人物についての面接」・約15分程度)。集団面接・集団討論の実施は実施要領に記載がない
面接以外の検査体力測定試験(消防本部で実施)。具体的な種目は公表されていません
受験資格社会人経験者=申込日現在30歳未満・正規の職務経験3年以上、消防吏員経験者=申込日現在40歳未満・消防吏員としての職務経験3年以上
身体要件矯正視力が両眼とも0.7以上、聴力が左右とも正常であること等。性別は問わない

注目したいのは、提出書類です。小論文(久万高原町ホームページより印刷し800字以内で作成)・市販の履歴書(写真貼付)・健康診断個人票の3点を、久万高原町役場総務課へ郵送または持参し、封筒に「消防職員」「受験申込書在中」と朱書きする決まりになっています。

社会人経験者については、採用後に愛媛県消防学校へ入校し、6ヶ月間全寮制により必要な教育を受けることも明記されています。(出典:久万高原町職員採用試験(消防吏員)実施要領)

上記の試験構成は、久万高原町が公表する募集職種「消防職(社会人・消防職経験者)」の実施要領にもとづくものです。試験の構成・要件等は年度や募集区分によって異なる可能性があります。受験の際は、必ず最新の実施要領でご自身の区分の内容をご確認ください。

久万高原町消防本部が求める人材

久万高原町消防本部の実施要領を確認しても、明文の「求める人物像」や配点の記載は見つかりません(2026年9月時点・当研究会調べ)。

その代わりに参考になるのが、募集そのものの設計です。社会人経験者・消防吏員経験者のいずれにも3年以上の職務経験を求めていることから、即戦力として組織に加わり、少人数の体制の中で早い段階から役割を担える人材が意識されていると読み取れます。

吏員43人という規模では、誰がどの役割を担っているかが職場全体で見えやすくなります。標高800mの高原という管轄の条件も踏まえると、これまでの職務経験をこの環境でどう発揮できるかが問われやすい傾向があります。

応募先ごとに人物像を作り変えるのではなく、自分がこれまで積んできた経験や強みを、久万高原町消防本部の業務環境に合わせてどう表現するかを考えてみてください。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。久万高原町消防本部の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク試験会場までは、どうやって来ましたか?緊張をほぐす何気ない雑談に、素の受け答えと会話の自然さが表れます
② 動機・志望なぜ久万高原町消防本部を志望するのですか?消防官という仕事と久万高原町という土地を、自分の言葉で選べているか
③ 自己理解あなたの短所(弱み)は何ですか?自分を客観視できているか。弱みへの向き合い方に人柄が出ます
④ 経験・行動これまでの職務経験の中で、最も困難だったことと、どう乗り越えたかを教えてください過去の行動の事実。壁にぶつかったときの対処が現場の仕事に通じるか
⑤ 学業・経歴これまでの職務経験の中で、どのような業務を担ってきましたか?経験の中身を順序立てて説明できるか
⑥ 適性・将来体力測定試験に向けて、どのような準備をしていますか?交替制勤務と現場活動を続けるための体力・生活習慣・覚悟
⑦ 公共性・社会性消防官(公務員)に最も必要な資質は何だと思いますか?仕事の公共性への理解と、社会の出来事への当事者意識

ここまでの7つは、本部の規模を問わず準備の土台になります。差がつくのは、久万高原町でなければならない理由まで踏み込めるかどうかです。

合否を分けるのは久万高原町消防本部に固有の質問

「なぜ警察官や自衛官ではなく、消防官なのですか?」
「なぜ久万高原町消防本部なのですか?」

どちらも、これまでの職務経験と管轄の実情をどれだけ結び付けて考えてきたかが、そのまま答えの説得力になる質問です。

似た職業と比べたうえでの職業理解と、久万高原町という土地を選んだ理由の両方を、自分の言葉で結びつけておきましょう。面接で使いやすい「久万高原町の事実」を絞り、答え方とセットで整理しました。

質問テーマ知っておきたい久万高原町の事実答え方のヒント
救急・救助需要令和6年中の救急出動は600件、救助出動は55件で、いずれも火災7件を大きく上回る(詳細は第1部2章・4章)救急・救助の両方が多い理由を、自分なりに考えて言葉にしておく
大規模地震への備え愛媛県の中間報告で震度6強を想定される13市町の一つ(詳細は第1部3章)想定の数字だけで終えず、広域応援体制への理解も一言添える
採用の仕組み募集職種は「消防職(社会人・消防職経験者)」で随時募集。社会人経験者は採用後に愛媛県消防学校へ入校し、6ヶ月間全寮制の教育を受ける(詳細は第2部1章)これまでの職務経験を、この採用の仕組みにどう結び付けて語れるかを考える
人材確保・女性吏員の活躍消防吏員43人のうち女性は1人・約2.3%にとどまり、全国平均(約3.8%)を下回る(詳細は第1部4章)少人数の組織だからこそ、多様な人材が働きやすい環境について考えを述べる

使い方のコツは、4つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 消防吏員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

久万高原町消防本部は、試験の段階と種目を公表していますが、配点までは明らかにしていません。

そのため観点は、公表されている募集の設計から読める範囲を手がかりに組み立てることになります。書類選考の小論文と、面接試験・体力測定試験という3つの場面から、文章力・人物・体力の3方向で確かめようとする構造だと読み取れます。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
文章での表現力小論文で、与えられたテーマについて800字以内で筋道立てて書けるか字数の感覚をつかむため、実際に800字で書き上げる練習を複数回重ねておく
即戦力としての経験これまでの職務経験を、この本部の業務にどう活かせるかを具体的に語れるか3年以上の職務経験の中から、消防の仕事に通じる場面を具体的に選んでおく
個別面接での一貫性小論文で書いた内容と、面接での受け答えに矛盾がないか小論文に書いたことを面接でも同じ熱量で語れるよう、内容を覚えておく

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. 久万高原町職員採用試験(消防吏員)の実施要領を確認し、受付状況とご自身が該当する区分(社会人経験者/消防吏員経験者)を確かめる
  2. これまでの職務経験を棚卸しする。民間企業や他の組織での経験から、自分から役割を広げて動いた具体例を1つずつ用意する
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  4. 組織研究のインプットをする。この記事の前半部分を読み返し、志望分野に近い事実を2〜3個、自分の言葉で説明できるようにする
  5. 固有質問の材料を対応表から集め、「事実 → 自分の問題意識 → やりたいこと」の一続きの話に編む
  6. 実際に声に出してリハーサルし、答えるたびに「ここを掘られたら何と返すか」を書き足していく。小論文800字を時間内に書き上げる練習と、体力測定試験に向けた準備も並行して進める

優先順位に注意

ステップ4〜5の組織研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ2の経験の棚卸しと、その経験を消防の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。自分のことを語れない状態で久万高原町の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません。

久万高原町消防本部の選考は小論文と面接という2つの場面で人物が確かめられるため、限られた準備期間の中でも両方に手を抜けません。まずは想定される質問と回答例に目を通し、自分の経験に当てはめて考えるところから始めてみてください。

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、久万高原町消防本部専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

久万高原町消防本部の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。

久万高原町消防本部の想定問答集を見る

さいごに

久万高原町消防本部は、消防吏員43人という体制で、標高800mの高原に広がる久万高原町を支える消防本部です。採用は社会人・消防職経験者を対象とした随時募集で行われ、小論文と面接試験・体力測定試験を通じて人物が見極められます。

令和6年中は救急600件・救助55件がいずれも火災7件を大きく上回っており、高齢化率51.6%という管内の姿とあわせて理解しておくことが欠かせません。これまでの経験を、この管轄でどう活かしたいのかを、自分の言葉で語れるよう準備を進めておきましょう。