本記事では、茅ヶ崎市職員採用試験の面接対策で必要な、茅ヶ崎市の特徴・基礎データ・行政課題・市政の方向・面接の流れ・想定される質問・評価の観点についてまとめています。
茅ヶ崎市役所の面接試験では、「なぜ茅ヶ崎市を志望したのか」「市職員としてどんな仕事に関わりたいのか」「その経験を市政でどう生かすのか」といった質問が想定されます。
茅ヶ崎市は求める人物像を一文で明示しており、市が誰を採りたいのかを言葉で示している市です。
まずはその一文の意味を自分なりに読み解くところから始めましょう。
本記事の内容を、市の実情に根ざした回答づくりの材料として使ってください。
第1部|自治体研究編
茅ヶ崎市の特徴
面接の準備に入る前に、茅ヶ崎市がどんな条件をもった市なのかを押さえておきましょう。この章の内容は、志望動機の土台としてそのまま使えます。
- 神奈川県の南部にあり、境を接するのは藤沢市、平塚市、高座郡寒川町の3市町だけ。県内19市のなかでも周囲との接点が絞られている。
- 市域は35.70平方キロメートルと小さい一方、人口は24万7,214人(令和8年1月1日現在の住民基本台帳)。県内19市では7番目の規模。
- 人口密度は6,925人/平方キロメートルで、県内19市のなかで5番目に高い密度のコンパクトな市。
- 高齢化率は27.0%、75歳以上の割合は16.4%。同じ調査の神奈川県全体(25.8%、15.4%)をやや上回る水準。
- 平成15年4月に特例市へ移行し、平成29年4月には保健所政令市へ移行して市が保健所を持つ体制になった。
- 神奈川県が掲げる保健所設置市6市(横浜市・川崎市・横須賀市・藤沢市・相模原市・茅ケ崎市)の一つで、市の保健所が食品衛生に関する業務等を担当している。
- 中核市への移行目標時期については、市の説明で「現時点では未定となっています。(平成31年3月)」とされている。
- 市の花はツツジ、市の木はアカシア。市役所は茅ヶ崎市茅ヶ崎一丁目1番1号に置かれている。
茅ヶ崎市の基礎データ
統計を丸暗記する必要はありませんが、市の大きさと密度を自分の言葉で説明できることは、自治体研究の入口として欠かせません。
次の表は、面接で市の話をするときに手元にあると助かる項目を、人口、年齢構成、市域、周辺との関係の順に並べたものです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 総人口 | 247,214人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在) |
| 高齢化率(65歳以上) | 27.0%(神奈川県全体は25.8%) |
| 75歳以上の割合 | 16.4%(神奈川県全体は15.4%) |
| 総面積 | 35.70平方キロメートル |
| 人口密度 | 6,925人/平方キロメートル(上記の総人口と総面積から算出。県内19市で5番目に高い) |
| 隣接自治体 | 3市町(藤沢市、平塚市、高座郡寒川町) |
| 保健所 | 市が設置(平成29年4月に保健所政令市へ移行) |
| 市の花・市の木 | ツツジ・アカシア |
総人口・高齢化率・75歳以上の割合は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」令和8年1月1日現在の値です。面積・人口密度・隣接自治体の出所は当研究会が整理した基礎データで、密度は上記の総人口を総面積で割って算出しています。住民基本台帳による集計と国勢調査は調査の方法が異なるため、後で触れる国勢調査ベースの県の数値と直接は比べられません。なお、市の正式表記は「茅ヶ崎市」ですが、神奈川県の資料では「茅ケ崎市」の表記が用いられています。
狭い市域に24万人が暮らすということ
茅ヶ崎市の特徴は、面積35.70平方キロメートルという小さな市域に24万人以上が暮らしている点にあります。人口密度6,925人は県内19市で5番目に高い水準です。行政サービスを届ける距離が短いかわりに、人と人、家と家の距離も近いという条件は、防災でも福祉でもまちづくりでも前提になります。(出典:住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数|令和8年1月1日現在)
年齢構成は高齢化率27.0%で、神奈川県全体の25.8%をやや上回る程度です。同じ資料で県内19市を並べると10番目の高さで、極端に高齢化が進んでいるわけではありません。
ただし75歳以上の割合が16.4%にのぼることを踏まえると、これから支援を必要とする人が増える局面にあると読めます。
面接で「これから何が課題になると思いますか」と聞かれたときは、いまの高齢化率ではなく、その先で何が増えるのかを語れると一段深く聞こえます。
茅ヶ崎市の経済・産業
3市町にしか接しない市域
茅ヶ崎市が境を接するのは藤沢市、平塚市、寒川町の3市町です。
神奈川県は33市町村(19市13町1村)で構成されますが、そのなかで茅ヶ崎市は接する相手が少なく、市の輪郭がはっきりしています。
市域が狭く密度が高いということは、住宅地の割合が大きいということでもあります。
働く場の多くが市外にあり、住む場所として選ばれてきた市という性格を踏まえると、市の産業政策が何を目指すのかも見えやすくなります。
神奈川県の産業構造という背景
市ごとの生産統計はほとんど公表されていません。そこで、県全体の構造を土台に置いて話を組み立てるのが現実的です。
令和5年度の神奈川県は、名目県内総生産が37兆3,313億円(前年度比5.4%増)、1人当たり県民所得が334万9千円でした。
経済活動別に見ると、第3次産業が76.5%、第2次産業が22.6%、第1次産業が0.1%という内訳になります。(出典:令和5年度神奈川県県民経済計算)
業種別では製造業が18.3%で最大、不動産業が17.5%、専門・科学技術や業務支援サービス業が11.9%と続きます。
住まいとオフィスの集積そのものが県経済の柱の一つになっている構造は、住宅地としての性格が強い市を考えるうえでも押さえておきたい点です。
住まいと農地が隣り合う市域
神奈川県の令和6年の農業産出額は744億円で、内訳は野菜が381億円と約5割を占め、畜産160億円、果実86億円が続きます。主な品目はキャベツの70億円、豚の61億円、だいこんの57億円です。注目したいのは経営の規模で、農家一戸当たりの耕地面積は0.84ヘクタールと、全国平均の2.5ヘクタールを大きく下回ります。広い農地を確保できないなかで営まれる集約型の都市農業が、神奈川県の農業の姿です。(出典:神奈川県の農業概要|令和7年)
市街地の中に農地が点在する地域では、農地の保全と住宅需要への対応が同じ土地の上で衝突します。人口密度が高い市ほど、この調整は難しくなります。
都市計画や農政の分野を志望する場合はもちろん、まちづくり全般を語るときにも、限られた土地の使い道を誰がどう決めるのかという視点は持っておきたいところです。
市の総合計画や都市計画の資料を読むときも、この観点を意識すると内容が頭に入りやすくなります。
茅ヶ崎市の主な行政課題
ここまでの内容を、面接で扱える課題の形に整えます。次の5つから関心の近いものを選び、自分の経験と結び付けておきましょう。
人口減少局面への転換と高齢化
令和7年国勢調査の速報値で、神奈川県の人口は9,193,657人。前回の令和2年調査から0.5%にあたる43,680人が減りました。
2020年から2025年にかけて人口が増加から減少へ転じた府県は6つあり、神奈川県はそのなかに含まれます。
県の新かながわグランドデザイン基本構想も、高齢者数も高齢化率も2040年頃にピークを打ち、県の総人口は900万人を下回ると見通しています。
住宅地として人を集めてきた市にとって、この局面は選ばれ続けられるかという問いにもなります。(出典:令和7年国勢調査人口速報集計|神奈川県の結果)
保健所を持つ市としての責任
茅ヶ崎市は平成29年4月に保健所政令市へ移行し、県内では保健所設置市6市の一つとなっています。
市の保健所は食品衛生に関する業務等を担当しており、感染症への対応や衛生行政の第一線を市が持っているということです。
市の守備範囲がそれだけ広いことは、「なぜ県庁ではなく市役所か」という質問に答える際の具体的な材料になります。(出典:保健所設置市について|神奈川県)
密集した市街地での災害への備え
県が被害想定調査の対象としているのは、県内に影響を与える6つの想定地震です。このうち最も被害が大きいとされる大正型関東地震では、冬の18時に発生した場合の想定として死者19,780人、建物全壊303,300棟、最大避難者数2,365,850人が示されました。都心南部直下地震では、同じ条件で死者1,850人、建物全壊42,920棟という想定です。人口密度の高い市では、避難所に集まる人の数と、道路が使えなくなった場合の影響がそのまま大きくなります。(出典:神奈川県地震被害想定調査)
住宅地としての持続と暮らしの基盤
県は基本構想の骨子で、空き家や空き店舗の増加による「都市のスポンジ化」を背景に、地域コミュニティや経済活動の衰退が予測されると整理しています。密度が高い市であっても、住宅が古くなり住み手が入れ替わらない地区が出れば、同じ問題が起こります。
県が地域公共交通の課題に対して神奈川版ライドシェアの「かなライド」などを進めているように、暮らしの足をどう確保するかも共通のテーマです。
住宅地として選ばれ続けるための手当ては、市の実務では複数の部署にまたがります。空き家の管理は建築や防災の担当、地域の集まりの支援は市民協働の担当、移動の確保は交通の担当というように、同じ地区の課題が別々の窓口に分かれて届くからです。
面接でまちづくりを語るときは、一つの部署で完結する話として描かないほうが実態に近くなりますし、仕事の理解が届いていることも伝わります。
権限移譲の次をどう考えるか
茅ヶ崎市は特例市、保健所政令市と段階的に県から事務の権限を受けてきました。中核市への移行については、市の説明で「現時点では未定となっています。(平成31年3月)」とされています。この記載は平成31年3月時点のものであり、現在の検討状況は市の最新の発表で確認する必要があります。面接では移行の見通しを断定するのではなく、権限を積み重ねてきた市の歩みを踏まえて語りましょう。
市政の方向|権限移譲を積み重ねてきた市
茅ヶ崎市の総合計画や最新年度の予算資料は、市公式サイトで現行版を確認してください。年度で入れ替わる部分なので、志望分野に関わる施策は直接読んでおくことをおすすめします。ここでは、その手前にある市の枠組みを整理します。
特例市から保健所政令市へ
市が公表している中核市制度に関する説明では、平成15年4月に特例市へ移行し、その後平成29年4月に保健所政令市へ移行するなど、県からの事務権限の移譲に取り組んできた経過が整理されています。
できることを一段ずつ増やしてきた市だと理解しておくと、市の仕事の幅を説明しやすくなります。(出典:中核市制度について|茅ヶ崎市)
権限が増えるということは、市の職員が扱う仕事の種類が増えるということでもあります。
保健所業務のような専門性の高い分野を市が担う体制では、部署をまたいだ連携や、専門職と事務職の協働が日常的に必要になります。
志望動機を組み立てるとき、この点に触れられると理解の深さが伝わります。
市の窓口に持ち込まれる相談も、権限が市にある分野とそうでない分野が混ざります。どこまでが自分たちの仕事で、どこから先は別の機関につなぐのかを判断する場面は、日常的に発生します。
行政の仕事を「決まった手続きを処理すること」だと捉えていると、この幅の広さは見えてきません。
県の長期構想が置いている前提
県の新かながわグランドデザイン基本構想は、神奈川においても人口減少局面に入ったと明記し、超高齢社会の到来が現実のものとして訪れ始めていると述べています。市の施策も、この認識の上に組み立てられています。県の構想を一度読んでおくと、市の取り組みが何への応答なのかを説明しやすくなります。(参考:新かながわグランドデザイン|神奈川県)
POINT|「ともに」を自分の経験で言い換える
茅ヶ崎市が示す人物像には「ともに」という言葉が入っています。抽象的なままにせず、自分が誰かと一緒に物事を進めた場面を一つ選び、そこで自分が果たした役割まで言えるようにしておきましょう。
悪い例「市民の皆さんとともに、まちづくりを進めていきたいです」
改善例「サークルの運営で、意見が割れたときに一人ずつ話を聞いて折り合いを探した経験があります。市役所でも、住民の方と一緒に考える場をつくる仕事に関わりたいと思っています」
あわせて確認したい公式資料
全部を読み込む必要はありません。志望動機に近いものを選び、中身を自分の言葉で言い直せるところまで確かめておきましょう。
- 茅ヶ崎市職員採用試験の試験案内(最新年度・受験する区分のもの)
- 茅ヶ崎市の総合計画と、最新年度の予算・市政運営に関する資料
- 中核市制度についての市の説明(権限移譲の経過がまとまっている)
- 関心分野の個別計画(保健衛生、地域防災、都市計画、子育て支援など)
なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。
当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、茅ヶ崎市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。茅ヶ崎市の採用面接で問われる可能性がある約60問の質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。
第2部|面接対策編
茅ヶ崎市役所の面接の概要
ここからは、公表されている試験案内と当研究会の分析にもとづいて、試験の形式、質問の全体像、評価の観点を整理します。
茅ヶ崎市役所の試験の流れ
2026年度の事務Aなど(2027年4月1日採用予定)の試験は、案内に「職員採用試験は第3次試験まで行います」と明記された3段階構成です。注目したいのは、いわゆる教養試験や専門試験が課されず、筆記にあたるのは第3次のウェブ適性検査だけという点です。第1次から人物を見る種目が並びます。
| 項目 | 内容(2026年度・事務Aなど) |
|---|---|
| 試験の段階 | 第1次、第2次、第3次の3段階 |
| 第1次試験 | 録画面接とエントリーシート。受験用URLがメールで送られ、期間内に回答する |
| 録画面接の内容 | 「茅ヶ崎市に対する思いなど出題された内容について動画で回答」と案内に記載 |
| エントリーシート | 「自己PRなど出題された内容についてご記入」と案内に記載 |
| 第2次試験 | 個人面接(会場は茅ヶ崎市役所) |
| 第3次試験 | 適性検査(ウェブテスト)と個人面接(会場は茅ヶ崎市役所)。事務Aと事務A(障がい者)は同日にグループワークも実施 |
| 対面の面接回数 | 個人面接が2回(第2次・第3次)。第1次の録画面接はこれとは別 |
| 集団形式 | 集団討論の実施記載はなく、事務A等の第3次グループワークのみ |
| 提出書類 | 申込はe-kanagawa電子申請。第2次試験合格者は「面接シート」を電子申請で提出 |
| 配点 | 非公表。不合格者本人の依頼があった場合に総合順位と得点のみ情報提供 |
| 採用予定 | 事務A10名程度、事務A(障がい者)・保育士A・土木A・機械A・建築Aは各若干名 |
上記は2026年度茅ヶ崎市職員採用試験(2027年4月1日採用予定のA区分)の試験案内にもとづく構成です。2026年10月入庁のB区分は試験案内も日程も別に用意されており、内容が異なります。試験の構成・日程は年度によって変わる可能性があるため、受験の際は必ずご自身が申し込む区分の最新の試験案内をご確認ください。(出典:2026年度茅ヶ崎市職員採用試験案内(事務Aほか))
配点は公表されていないため、面接の比重を数値で断定することはできません。ただ、動画での回答、エントリーシート、個人面接2回、そして事務Aではグループワークまで並ぶ構成を見れば、受験者の人物像を複数の方法で確かめようとしていることは読み取れます。第2次に合格すると面接シートの提出が求められるので、第3次の面接はその記載を土台に進むと考えて準備しましょう。
茅ヶ崎市役所が求める人物像
茅ヶ崎市は求める人物像を、「未来に向けて 市民のために『ともに』『考え、行動する』ことができる人を求めます」という一文で公表しています。
短い文ですが、要素は3つに分けられます。未来を見据えること、市民のためであること、そして誰かとともに考え行動することです。
ここまでは市の公表文です。以下は、当研究会が採用の現場を見てきたなかでの読み取りとして受け取ってください。
人口24万人台で、保健所まで市が持つ体制の市役所では、扱う分野の幅に対して職員の数がそれほど多いわけではありません。
専門職と事務職が同じ課題を別の角度から見ている場面も多く、自分の担当の外にある事情を聞き取ったうえで、実行できる形にまとめる動き方のほうに、評価の重心が寄りやすいと言えそうです。
市域が狭く人の距離が近い環境では、市民の反応が早く返ってくるという特徴もあります。
茅ヶ崎市が「ともに」という言葉を人物像の中心に置いているのは、この環境と地続きだと読めます。だからといって、面接で協調的な人物を演じる必要はありません。これまで誰かと一緒に何かを進めた経験のなかから、この市の仕事に近い場面を選んで話すという準備の仕方が現実的です。
想定される質問
面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる
当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、質問を7つのカテゴリーに整理しています。茅ヶ崎市の面接も、この見取り図に沿って準備すれば大きな抜けは防げます。
| カテゴリー | 代表質問 | ここで見られていること |
|---|---|---|
| ① 導入・アイスブレイク | 今日の体調はいかがですか? | 身構えすぎていないか。やりとりのテンポと表情 |
| ② 動機・志望 | 民間企業ではなく公務員を選んだ理由は何ですか? | 民間でも実現できる動機にとどまっていないか |
| ③ 自己理解 | 自分の課題だと感じている点はありますか? | 自分を客観視できているか。改善の努力まで語れるか |
| ④ 経験・行動 | 意見が対立した場面をどう乗り越えましたか? | 対立の内容ではなく、その場での考え方と関わり方 |
| ⑤ 学業・経歴 | これまで学んできたことを教えてください | 専門外の相手にも届く言葉に置き換えられるか |
| ⑥ 適性・将来 | やってみたい仕事と、その理由を教えてください | 市の仕事への理解の細かさと、配属の希望が通らない場合の構え |
| ⑦ 公共性・社会性 | 最近の出来事で関心を持ったことは何ですか? | 社会への関心と、自分の考えを短くまとめる力 |
この7カテゴリーは茅ヶ崎市に限らず、どの官公庁でもほぼ共通です。多くの受験者が準備してくる領域なので、ここだけでは差がつきません。差が出るのは次の質問です。
合否を分けるのは「茅ヶ崎市役所ならでは」の質問
どちらの質問も、市の中身を知らないまま臨むと言葉が続きません。裏返せば、準備してきた人だけが具体的に踏み込める質問だといえます。手元に置いておきたい事実と、それを答えへ変える道筋をまとめました。
| 質問テーマ | 知っておきたい茅ヶ崎市の事実 | 答え方のヒント |
|---|---|---|
| 市の規模と密度 | 人口24万7,214人(令和8年1月1日現在の住民基本台帳)に対し面積は35.70平方キロメートル。人口密度は県内19市で5番目に高い | 数字を並べるだけでなく、人の距離が近い市だと行政の仕事がどう変わるかまで言葉にします |
| なぜ県庁ではなく市役所か | 平成29年4月に保健所政令市へ移行し、県内の保健所設置市6市の一つとして市が保健所を持つ | 市が担う仕事の広さを具体例で示し、住民に近い立場で働きたいという希望に結び付けます |
| 求める人物像 | 「未来に向けて 市民のために『ともに』『考え、行動する』ことができる人を求めます」 | 公表文をなぞるのではなく、「ともに」を自分の経験の場面に置き換えて説明します |
| 防災 | 県の想定では、大正型関東地震で最大避難者数2,365,850人、都心南部直下地震で建物全壊42,920棟(いずれも冬18時の想定) | 想定条件を添えて話し、密度の高い市街地での避難という論点まで踏み込みます |
| 市の歩み | 平成15年4月に特例市、平成29年4月に保健所政令市。中核市の移行時期は平成31年3月時点で未定とされている | 移行の見通しを断定せず、権限を積み重ねてきた事実のほうを語ります |
使うのは自分の関心と重なる行だけで足ります。事実をひとつ挙げ、それをどう受け止めたかを述べ、市職員として関わりたいことへ進む。この流れを口に出して確かめておいてください。
想定される評価の観点
茅ヶ崎市の面接は、公表された一文の人物像を物差しにして、これまでの行動を確かめる場になります。土台にはコンピテンシー評価の考え方があり、答えの整い方ではなく、経験の中身と、その行動を繰り返せるかどうかが見られます。
| 評価の観点 | 面接でどう確かめられるか | 準備のポイント |
|---|---|---|
| 未来に向けて考える | 今の課題だけでなく、これから何が起きるかを見ているか | 高齢化率27.0%から75歳以上が増える局面を読むように、数字の先を語れるようにしておく |
| 市民のために | 誰のための仕事かを具体的に語れるか。相手の立場に立った経験があるか | 保健所業務まで市が担う茅ヶ崎市では、支援の相手が幅広い。誰を思い浮かべて話すかを決めておく |
| ともに考え、行動する | グループワークと個人面接の両方で、他者との関わり方が確かめられる | 一人で完結した成果ではなく、周囲を巻き込んだ場面を選び、自分の役割まで説明できるようにする |
市役所の個人面接では、一つの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」という問い返しが何度も来ます。茅ヶ崎市は録画面接から個人面接2回まで人物を見る場面が続くため、同じ経験を何度も語り直すことになります。何度話しても細部がぶれない実体験に根ざした答えを持っておきましょう。
本番までの準備6ステップ
ここまでの内容を、当日までの手順に置き換えます。
- 最新年度の試験案内で、自分が受ける区分の構成を確認する。茅ヶ崎市は採用時期の異なる区分があり、案内も日程も別なので取り違えないこと
- これまでの経験を洗い出す。学業、課外活動、アルバイトのそれぞれから、話せる場面を1つずつ選んでおく
- 7カテゴリーの代表質問について、答えの骨だけを短いメモにしておく
- この記事の第1部を読み直し、関心のある分野の事実を2つか3つ、自分の言い回しで話せるようにする
- 固有質問の対応表から使う行を決め、事実と問題意識、やりたいことをつないだ話を作る
- 第1次の録画面接に備えて、出題を想定した回答を撮影して見返す。エントリーシートと面接シートに書く内容も、この段階で方向をそろえておく
優先順位に注意
ステップ4と5の自治体研究は、他の受験者と差をつけるための工程です。時間が足りないときは、ステップ2の経験の棚卸しと、それを市の仕事へどうつなぐかという自己分析を先に終わらせてください。自分について語れないまま市の知識だけを増やしても、評価には届きません。
なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、茅ヶ崎市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。
茅ヶ崎市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。特に試験本番までに時間がない方は、必要に応じてご活用ください。
さいごに
茅ヶ崎市の試験は、動画で話し、書き、そして市役所で二度の個人面接に臨むという流れです。
筆記らしい筆記がないぶん、あなたという人がどう見えるかがそのまま結果に反映されます。
市が掲げる「ともに」「考え、行動する」という言葉に、自分の経験のどれを重ねるのか。
狭い市域に24万人が暮らし、保健所まで市が担うこの市で働く姿を思い描きながら、答えを準備していってください。