本記事では、大分市職員採用試験の面接対策で必要な、大分市の特徴・基礎データ・行政課題・重点政策・面接の流れ・想定される質問・評価の観点についてまとめています。

大分市の面接試験では、「なぜ大分市を志望したのか」「市職員として何に取り組みたいのか」「自分の強みや経験を市政でどう活かしたいか」といった、自治体への理解を前提とする質問が想定されます。大分市は令和8年度(夏)試験で第1次から第3次までの3段階に分かれ、段階ごとに前段階の成績を持ち越さない方式を取っているため、各段階の位置づけをあらかじめ正しく理解しておくことが欠かせません。

本記事の掲載内容を参考に、自分の強みや関心と大分市政の接点を考え、面接での回答作りにしっかりと役立ててください。

第1部|自治体研究編

大分市の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずは大分市の全体像を把握しておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)

  • 大分県の県庁所在地であり、平成9年4月に中核市へ移行した、人口が県内最大の市。県内の行政・経済の中心的な立場にある市です。
  • 沿革をたどると、明治44年4月に大分町が市制施行して大分市が誕生し、昭和38年3月に大分市・鶴崎市・大南町・大分町・大在村・坂ノ市町の6市町村が合併して現在の市域の骨格ができ、平成17年1月には佐賀関町・野津原町を編入した。
  • 隣接するのは別府市・臼杵市・竹田市・豊後大野市・由布市の5市に加え、豊予海峡を挟んで愛媛県西宇和郡伊方町とも隣接する。面積は502.39km²、市の花はサザンカ、市の木はホルトノキ。
  • 中核市への移行と同じ月に大分市保健所が開所し、以来、保健衛生分野の第一線を市自身の体制で担っている。
  • 令和7年11月、佐賀関地区で大規模火災が発生し196棟が焼損、災害救助法が適用された。防災・復旧の両面で市政の大きな出来事となっている。
  • 令和7年10月、119番の指令機能を担う「おおいた消防指令センター」の運用が始まり、あわせて救急医療電話相談(♯7119)もスタートした。
  • 令和8年2月、国が進める「脱炭素先行地域」に選定された。
  • 高齢化率29.0%、75歳以上人口は総人口の16.4%(令和8年1月1日現在)で、県内の他市と比べると比較的若い年齢構成を保っている。

大分市の基礎データ

面接に向けた自治体研究では、厳密な統計値等を大量に暗記する必要はありませんが、「大分市の大体のスケール感」を知っておくことは重要です。

ここでは、人口規模、市域の広さ、隣接自治体の構成など、市政の特徴を説明できる項目を優先的に整理しました。

項目内容
総人口470,718人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)
65歳以上人口136,676人(高齢化率29.0%)
75歳以上人口77,151人(総人口の16.4%)
総面積502.39km²
人口密度約937人/km²(上記の総人口と総面積から算出)
隣接自治体別府市、臼杵市、竹田市、豊後大野市、由布市、愛媛県西宇和郡伊方町(豊予海峡を挟んで隣接)
市の花・木サザンカ・ホルトノキ
中核市への移行平成9年4月

総人口・65歳以上人口・高齢化率・75歳以上人口・75歳以上率は、総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」令和8年1月1日現在によります。後述する県内人口シェア4割超という数字は、大分県が公表する推計人口(令和7年10月1日現在)にもとづく別系列の値であり、時点・調査方法が異なるため、上表の住民基本台帳の数字と直接足し引きしないでください。(出典:住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数(総務省))

数字から考えられる市政課題

同じ住民基本台帳の基準でみると、大分県全体の高齢化率は34.2%、75歳以上率は20.1%です。大分市の29.0%はこれを5.2ポイント下回り、県内では高齢化の進み方が比較的緩やかな部類に入ります。

ただし、75歳以上人口の実数は77,151人にのぼり、比率が低くても、対応が必要な高齢者の絶対数は県内でも大きな水準にあります。中核市として保健所を独自運営してきた市だからこそ、比率と実数の両方を見ておく必要があります。

人口密度も約937人/km²と県内で最も高く(次いで別府市が約886人/km²)、都市型の行政課題(住宅・交通・上下水道など)への対応力が問われる自治体だといえます。県内の他市の多くが人口減少と向き合う中で、県内人口の4割超が集まる大分市では、転入者を迎え入れる住宅政策や、子育て世代への支援を都市の規模に見合う形で用意できるかどうかが、市政運営の分かれ目になります。

「大分市の高齢化率は29.0%と、大分県平均より5ポイントほど低い水準です。ただ、75歳以上の方だけで7万人を超えていますので、若い世代への子育て支援と、高齢者を支える福祉サービスの両方を、中核市としての体制で支えていく必要があると考えています」

大分市の経済・産業

県都・中核市としての位置づけ

大分県が公表する推計人口(令和7年10月1日現在)でみると、県内で最も人口が多いのは大分市の468,938人で、県総人口の43.7%を大分市一つで占めています。市単独の市内総生産にあたる公表統計は確認できていませんが、この人口の集積そのものが、大分市の経済的な重みを物語る数字です。(出典:大分県の人口推計|令和7年版)

大分空港へのアクセス改善

令和7年7月26日、大分市と大分空港を結ぶホーバークラフトによるアクセス便が就航し、所要時間は約35分に短縮されました。発着地には新しいターミナルも整備され、県都としての大分市の玄関口機能はさらに強まっています。(出典:大分県勢の概要(大分県IR資料))

県全体の産業構造との関係

大分県全体でみると、令和5年度の県内総生産は名目5兆887億円(前年度比7.0%増)、産業別構成比は第2次産業35.7%(うち製造業29.6%)・第3次産業62.4%で、製造業の比率の高さは九州トップクラスとされています。

県庁所在地である大分市には行政機関や商業・サービス業が集積する一方、県全体では製造業の比重が高い状態が続いています。市の経済を語るときは、この両面を押さえておくと話が一面的になりません。(出典:大分県の県民経済計算|令和5年度確報)

観光・交流人口への波及

大分県全体の令和6年の宿泊客数は、国内・外国人ともに統計開始以降の過去最高を記録しました。大分空港と大分市を結ぶホーバークラフトの就航は、こうした県全体の観光の流れを県都に呼び込む役割も担っています。

大分市単独の観光統計は確認できていませんが、県内最大の人口集積地であり交通の結節点でもある大分市は、観光客の宿泊・消費が経由する拠点としての性格も持っていると考えられます。(出典:大分県観光統計調査 結果の概要|令和6年)

大分市の主な行政課題

ここまでの数字と最近の出来事を並べると、大分市が向き合っている課題の輪郭が浮かんできます。面接で市の課題を問われたときに備えて、次の5つを整理しておきましょう。

佐賀関大規模火災からの復旧と防災体制の強化

令和7年11月に発生した佐賀関大規模火災は196棟が焼損し、災害救助法が適用される規模となりました。その前月にあたる令和7年10月には「おおいた消防指令センター」の運用が始まり、救急医療電話相談(♯7119)も同時にスタートしていた矢先の出来事であり、指令機能の高度化と、実際の大規模災害への対応力の両方が問われる局面にあります。

佐賀関地区は平成17年1月に大分市へ編入された地域でもあり、被災された方の生活再建と、地域コミュニティの立て直しをどう両立させるかも、今後の市政の重い課題です。

なお、この出来事は生活再建がなお続いている段階の事案です。面接で触れるときは、被害の大きさを強調するのではなく、市がこれから何を積み上げていくべきかという視点で語るようにしてください。

南海トラフ巨大地震・中央構造線断層帯地震への備え

内閣府の南海トラフ巨大地震の新想定(令和7年3月公表)では、大分市の最大津波高は9mとされています。大分県地震被害想定調査(平成31年3月)では、南海トラフ巨大地震(夏12時・早期避難率が低い場合)の県全体の死者は20,077人と想定される一方、早期避難率が高く効果的な呼びかけが行われた場合は592人まで軽減されるとされています。

加えて、中央構造線断層帯による地震(夏12時)では大分市が最大震度7の想定地域に含まれ、県全体の死者は最大28,972人と想定されています。(出典:南海トラフ巨大地震の新想定(内閣府)|令和7年3月/大分県地震被害想定調査|平成31年3月)

高齢者数の多さと中核市としての保健福祉体制

比率としての高齢化率は県平均より低い大分市ですが、75歳以上人口は77,151人と実数では県内最大級です。中核市移行と同時に大分市保健所を開所した経緯もあり、保健・医療・福祉にまたがる仕事を市自身の体制で担ってきた蓄積が、この課題に対応する土台になっています。

人口の絶対数が大きい分、一つの制度改正や体制変更が及ぶ範囲も広く、県内の他市よりも慎重な合意形成が必要になる場面が多いと考えられます。

脱炭素先行地域としての取組

令和8年2月に国の「脱炭素先行地域」に選定されたことで、大分市は今後、地域の脱炭素化を具体的な事業として進める立場になりました。産業構造で製造業の比重が高い大分県の中心市として、経済活動と環境対応を両立させる舵取りが求められます。

県都として選定を受けたことは、県内の他市に対しても取組のモデルを示す役割につながると考えられ、単独の環境政策にとどまらない広がりを持つ課題だといえます。

県都としての都市基盤の維持

県人口の4割超が集まる大分市では、住宅・交通・上下水道といった都市基盤を、周辺市と比べて大きな規模で維持し続ける必要があります。人口密度が県内で最も高い分、すでにある都市機能をどう更新していくかも、継続的な課題です。

昭和38年の6市町村合併と平成17年の2町編入という経緯を経て市域が広がってきた歴史も踏まえると、旧市街地と編入地域とで整備の優先順位をどう調整するかも、都市基盤を語るうえで欠かせない視点になります。

大分市の重点政策|未来へつなぐ おおいたビジョン2034

大分市の総合計画は「未来へつなぐ おおいたビジョン2034」(令和7年3月策定)です。公式資料の範囲では、政策体系の詳細までは確認できていませんが、令和7年度以降の市政運営の土台となる計画であることは間違いありません。

志望する方は、市公式サイトに掲載されている最新版の概要を確認しておきましょう。(出典:市政のあゆみ(大分市))

職員に求める人材像を明文化した基本方針

大分市は令和7年3月、「大分市人材育成・確保基本方針」を策定しました。この方針が掲げる目指す職員像は「情熱あふれ市民に信頼される職員」で、方針本文は「大分市職員は、情熱をもって業務に取り組むとともに、市民一人ひとりと真摯に向き合い、相手の立場に寄り添いながら、常に最善の行政サービスを提供することで、市民に信頼される職員を目指します」と説明しています。(出典:大分市人材育成・確保基本方針|令和7年3月)

同方針は「求められる人材」として3項目を掲げています。①公務員としての誇りと使命感、高い倫理観を有し、自らの能力の向上等に努める職員 ②社会環境の変化に迅速に対応し、積極的にチャレンジしながら成長を続ける職員 ③市民の視点を持ち誠実に職務を遂行するとともに、地域づくりに貢献する職員、の3つです。この3項目は、第2部の「求める人物像」でもあらためて取り上げます。

令和7年度以降の市政の動き

計画の名称や体系だけでなく、市が公表している最近の出来事からも、市政の力点は読み取れます。令和7年11月の佐賀関大規模火災は市政にとって大きな出来事でしたが、その直前の令和7年10月には「おおいた消防指令センター」の運用開始と救急医療電話相談(♯7119)が同時に始まっていました。

令和8年2月には国の脱炭素先行地域に選定されるなど、防災・危機管理と環境対応の両面で、新しい取組が続いている時期だといえます。

POINT|計画名を覚えることが目的ではない

「未来へつなぐ おおいたビジョン2034」という名称を暗記することが自治体研究の目的ではありません。関心のある分野を一つ選び、「①大分市が中核市として担う事務の範囲→②そこでどんな出来事が起きているか→③市の裁量が及ぶ範囲はどこまでか→④自分はどう関わりたいか」の順で考えてみましょう。

悪い例「大分市の防災対策に携わりたいです」

改善例「佐賀関大規模火災の教訓を踏まえ、おおいた消防指令センターの体制強化と地域の防災意識づくりの両方に携わりたいです」

あわせて確認したい公式資料

全部を読み込む必要はありません。志望動機とつながる資料を一つ二つ選び、その要点を自分の言葉に置き換えられる状態まで持っていきましょう。

特に人材育成・確保基本方針は、面接で問われる「求める人物像」に直結する資料ですので、優先して目を通すことをおすすめします。

  • 大分市職員採用試験の最新の受験案内(志望区分のもの)と、市の職員採用情報のページ
  • 大分市人材育成・確保基本方針(求める人材像と、全職員に求められる4つの能力・管理監督者に求められる3つの能力)
  • 総合計画「未来へつなぐ おおいたビジョン2034」の公式サイト掲載資料
  • 市政のあゆみ(最近の出来事の年表)

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字や方針名を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、大分市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。大分市の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

大分市役所の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

大分市役所の面接の概要

ここからは、大分市役所の面接の形式と流れ、質問の全体像、合否を分ける質問への備え方を、公式資料と当研究会の分析にもとづいて整理していきます。

大分市役所の面接の流れ

大分市の事務職等(現業職A・B及び消防士以外の職種)の試験は、3段階で行われ、各段階は前段階の成績を反映しない「段階リセット方式」です。第1次・第2次を通過しても、最終合格は第3次試験の得点だけで決まります。

項目内容(令和8年度・夏・事務職等)
試験の段階第1次試験→第2次試験→第3次試験の3段階。各段階の合格者はその段階の得点のみで決定し、前段階の成績は反映されません
面接の種類集団面接(第2次試験)と個人面接(第3次試験)の2回
集団形式第2次試験に集団面接あり。集団討論の記載はありません
配点第1次=教養試験100点。第2次=専門試験100点+集団面接300点(合計400点、適性検査は配点なし)。第3次=個人面接240点。最終合格はこの240点のみで決まります
提出書類面接カードに相当する様式の定めはなく、職種に応じた資格関係書類の提出が求められます
実施主体大分市総務部人事課(消防士のみ大分市消防局総務課)。人事委員会による実施ではありません

特に注目したいのが第2次試験の内訳です。専門試験100点に対して集団面接は300点と、専門知識よりも人物を重く見る配点になっています。そのうえで最終合格は第3次試験の個人面接240点だけで決まりますから、実質的に合否を左右するのは面接での受け答えだといえます。

ただし、第1次試験は教養試験100点だけで合格者が決まりますから、筆記対策を軽くしてよいという意味ではありません。教養試験で確実に第1次を通過したうえで、そこから先は面接の準備に重心を移す、という順序で考えてください。

上記は、大分市の令和8年度(夏)職員採用試験の受験案内にもとづく事務職等の内容です。現業職A・B及び消防士は配点構成が異なります。試験の構成・区分・配点等は、年度や受験区分によって異なる可能性があります。受験の際は、必ずご自身の区分の最新の試験情報をご確認ください。(出典:大分市職員採用試験 受験案内|令和8年度(夏))

大分市役所が求める人物像

令和7年3月策定の大分市人材育成・確保基本方針が掲げる目指す職員像は「情熱あふれ市民に信頼される職員」です。同方針は「求められる人材」として、①公務員としての誇りと使命感、高い倫理観を有し自らの能力の向上等に努める職員 ②社会環境の変化に迅速に対応し、積極的にチャレンジしながら成長を続ける職員 ③市民の視点を持ち誠実に職務を遂行し地域づくりに貢献する職員、の3項目を掲げています。

この3項目を面接の準備という角度から読み直すと、倫理観と誠実さ変化への対応力と挑戦する姿勢市民目線と地域への貢献意識の3つが評価の軸になっていると考えられます。自己PRでは「誠実さがあります」と述べるだけでなく、その姿勢が具体的にどんな行動として表れたのかまで語れるようにしておきましょう。

同方針は職員に求められる能力として、対人関係能力・職務遂行能力・政策総合能力・自己管理能力という全職員共通の4つの能力もあわせて掲げています。管理職に限らず、若手のうちからこの4つを意識した経験の積み方を求められていると読み取ることができます。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。大分市の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク会場までの道のりで困ったことはありましたか?不意の一言に、緊張したままでも自然に返せるか
② 動機・志望なぜ大分市の職員を志望したのですか?県都・中核市という規模を踏まえた志望理由になっているか
③ 自己理解あなたの短所は何ですか?自分を客観視できているか、短所との付き合い方まで話せるか
④ 経験・行動集団で何かに取り組んだ経験を教えてください役割分担の中で、自分が具体的に何をしたか
⑤ 学業・経歴大学(学校)で学んだことを教えてください専門外の相手にも伝わる言葉に翻訳できているか
⑥ 適性・将来入庁後、どんな仕事に取り組みたいですか?中核市が担う幅広い事務のどこに関心があるか、解像度
⑦ 公共性・社会性最近関心を持ったニュースは何ですか?社会の動きへの関心と、自分の意見を一言で言えるか

7つのカテゴリーは、大分市に限らず全国の自治体で共通する骨組みです。骨組みをなぞるだけでは評価に差はつきません。

差が生まれるのは、次に見る大分市ならではの質問のほうです。

合否を分けるのは「大分市役所ならでは」の質問

「なぜ大分県庁ではなく、大分市役所なのですか?」
「大分市の魅力と課題を、それぞれ挙げてください」

大分市は県内人口の4割超が集まる県都ですから、規模の大きさに頼った抽象的な答えでは差がつきません。当研究会では、大分市の事実のうち面接で使いやすいものに絞り、答え方とセットで整理しました。

質問テーマ知っておきたい大分市の事実答え方のヒント
なぜ県庁ではなく市役所か大分市は平成9年4月に中核市へ移行し、同じ月に開所した大分市保健所を市自身で運営してきた住民に最も近い基礎自治体として、暮らしに直結する事務を担いたいという理由を自分の言葉で説明します
市の魅力令和7年7月26日にホーバークラフトによる大分空港アクセス便が就航し、所要時間が約35分に短縮利便性の向上をどう地域の活力につなげたいかまで踏み込みます
防災令和7年11月の佐賀関大規模火災(196棟焼損・災害救助法適用)。前月におおいた消防指令センターの運用が開始被害の大きさだけでなく、指令機能の強化と住民への周知の両輪で語ります
高齢化高齢化率29.0%は県平均より低いが、75歳以上人口は77,151人と実数では県内最大級比率と実数の両方を押さえたうえで、自分が関わりたい分野を一言添えます
配点構造第2次試験は専門試験100点に対し集団面接300点。最終合格は第3次個人面接240点のみで決定知識量よりも、行動として語れる経験を優先して準備する姿勢を示します

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 市職員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

評価の観点は、大分市が公表している「求められる人材」3項目を出発点に組み立てるのが確実です。そのうえで、公務員の採用面接に広く用いられている考え方としてコンピテンシー評価(過去の行動事実から職務遂行力を確かめるやり方)があり、これを重ねると準備の的が絞りやすくなります。

答えの美しさではなく、経験の中身と、行動として再現できるかどうかが見られていると考えてよいでしょう。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
倫理観と誠実さルールや約束事を、見られていない場面でも守り通した経験があるかアルバイトや部活動で、地道に信頼を積み重ねた場面を用意する
変化への対応力・挑戦する姿勢環境の変化やトラブルに直面したとき、自分から動いて対処した経験市が令和7年10月に消防指令センターの運用を始めたように、必要に応じて仕組みそのものを見直す動きを念頭に、自分の経験を語る
市民目線と地域への貢献意識相手の立場に立って考え、行動した経験があるか中核市として幅広い住民サービスを担う大分市の業務の広さと、自分の関わり方を結び付ける

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。大分市は最終合格が第3次の個人面接だけで決まる試験ですから、この傾向はより強く出ます。自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. 志望区分の最新の受験案内を読み、試験の構成と各段階の配点を確認する(段階リセット方式であることを踏まえて計画を立てる)
  2. 高校・大学生活の経験を棚卸しする。学業・課外活動・アルバイトから、話せる具体例を1つずつ用意する
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  4. 自治体研究のインプットをする。この記事の前半部分を読み返し、志望分野に近い事実を2〜3個、自分の言葉で説明できるようにする
  5. 固有質問の材料を対応表から集め、「事実 → 自分の問題意識 → やりたいこと」の一続きの話に編む
  6. 声に出して練習し、答えるたびに「ここを掘られたら何と返すか」を書き足していく。大分市は個人面接が最終選考にあたるため、同じ話題を別の角度から重ねて聞かれても崩れないよう、複数回にわたって練習しておく

優先順位に注意

ステップ4〜5の自治体研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ2の経験の棚卸しと、その経験を市の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。自分のことを語れない状態で市の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません。

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、大分市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

大分市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・回答のコツまでをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。特に試験本番までに時間がない方や、段階リセット方式の試験構成に不安を感じている方は、必要に応じてご活用ください。

大分市役所の想定問答集を見る

さいごに

令和8年度(夏)の大分市の採用試験は、段階が進むごとに前段階の成績が切り離される方式で、事務職等の最終合格は第3次試験の個人面接240点だけで決まります。

県内人口の4割超が集まる県都であり、平成9年の中核市移行以来、保健所業務まで独自に担ってきた大分市だからこそ、面接では規模の大きさに頼った答えではなく、市の事務の広さを踏まえた具体的な語りが求められます。

佐賀関大規模火災からの復旧や脱炭素先行地域としての取組など、令和7年度以降だけでも市政には動きが続いていますので、直近の出来事にも目を配りながら、この記事で整理した内容を土台に、最終の個人面接に向けた準備を進めてください。