本記事では、茨木市職員採用試験の面接対策で必要な、茨木市の特徴・基礎データ・行政課題・重点政策・面接の流れ・想定される質問・評価の観点についてまとめています。

茨木市役所の面接試験では、「なぜ茨木市を志望したのか」「市職員として何に取り組みたいのか」「自分の強みや経験を市政でどう活かしたいか」といった、自治体への理解を前提とする質問が想定されます。

令和8年度の6月実施分でみると、事務系(大学卒)は申込の時点で9問・2,500字程度の設問を書いたうえで、動画面接と個別面接に進む流れです。市の姿を自分の言葉で語れるかが、文章と口頭の両方で問われます。

本記事の掲載内容を参考に、自分の強みや関心と茨木市政の接点を考え、面接での回答作りに役立ててください。

第1部|自治体研究編

茨木市の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずは茨木市の全体像を把握しておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)

  • 大阪と京都のあいだに広がる北摂地域の市で、中核市ではなく施行時特例市にあたる。総務省の一覧(令和5年4月1日現在)では、大阪府内の施行時特例市は岸和田市と茨木市の2市とされている。
  • 人口は28万6,089人(令和8年1月1日現在の住民基本台帳人口)。
  • 面積は76.49平方キロメートル。人口密度は1平方キロメートルあたり約3,740人で、南部の市街地と北部の丘陵地では暮らしの条件がかなり違う。
  • 市域の北部には、大阪府・茨木市・箕面市と都市再生機構等が産学官で進めてきた新都市彩都(国際文化公園都市)が広がる。
  • 隣接するのは吹田市・高槻市・箕面市・摂津市・豊能郡豊能町と、京都府の亀岡市。
  • 65歳以上の割合は24.3%で、大阪府全体の26.8%を下回る。75歳以上の割合も14.8%と府全体(16.4%)より低い。
  • 平成30年6月には、市内で最大震度6弱を観測する地震に見舞われている。
  • 市の花はバラ、市の木はカシ。

茨木市の基礎データ

面接に向けた自治体研究では、厳密な統計値等を大量に暗記する必要はありませんが、「茨木市の大体のスケール感」を知っておくことは重要です。

ここでは、人口規模、市域の広さ、人口の年齢構成、隣接する自治体など、市政の特徴を説明できる項目を優先的に整理しました。

項目内容
総人口286,089人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)
65歳以上人口6万9,429人(24.3%、大阪府全体は26.8%)
75歳以上人口4万2,289人(14.8%、大阪府全体は16.4%)
総面積76.49km²
人口密度約3,740人/km²(上記の総人口と総面積から算出)
隣接自治体吹田市・高槻市・箕面市・摂津市・豊能郡豊能町/京都府亀岡市
市の区分施行時特例市(総務省の一覧・令和5年4月1日現在)
市の花・市の木バラ/カシ

総人口・65歳以上人口・75歳以上人口および各割合は、総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」令和8年1月1日現在の数値です。大阪府の割合も同じ調査の府全体の値によります。国勢調査を基準とする人口とは調査の性格が異なるため、両者を直接は比較していません。総面積・隣接自治体・市の花木は、当研究会が整理した基礎データによります。年齢3区分別人口や総世帯数は茨木市の統計のページに最新版が掲載されますので、必要に応じてそちらをご覧ください。市内総生産(市民経済計算)は市単独では公表されていないため、本記事の経済の記述は大阪府全体の統計によっています。

数字から考えられる市政課題

茨木市の年齢構成は、大阪府の中では比較的落ち着いた形をしています。65歳以上は6万9,429人で24.3%、75歳以上は4万2,289人で14.8%。いずれも府全体(26.8%と16.4%)より低い水準です(令和8年1月1日現在)。

ただし、これは高齢化を免れているという意味ではなく、備える時間がまだ残っているという意味にすぎません。(出典:住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数|令和8年1月1日現在)

もう一つ、76.49平方キロメートルの市域が南北で性格を変える点も押さえておきたいところです。駅を中心とした市街地と、北部の丘陵地とでは、必要になる施策が同じにはなりません。

たとえば面接では、茨木市の現状について説明する際、次のように数字と課題を結び付けられます。

「茨木市は65歳以上の割合が2割台の前半で、大阪府全体よりは低いと知りました。ただ、これから同じように高齢化が進んでいくと思いますので、今のうちに地域で支え合う仕組みを整えておく仕事に関わりたいと考えています」

茨木市の経済・産業

経済・産業構造の概要

茨木市単独の市民経済計算は公表されていないため、まず大阪全体の経済の姿を土台に置きます。

  • 大阪の製造業は、事業所数1万4,412事業所、従業者数41万7,816人、製造品出荷額等16兆9,758億円(令和3年6月1日現在)。事業所数は前回調査から10.7%減った。
  • 茨木市は、大阪都心と京都方面のどちらにも出やすい位置にあり、住まいとしての需要が経済の下支えになっている。
  • 北部の彩都では、中部地区に大規模な物流施設が立地している。
  • 市域の北端は豊能町と京都府亀岡市に接し、市街地の外側に丘陵と農地が広がる。

つまり、茨木市の経済は、住宅地としての需要と、丘陵部に開かれた新しい産業用地の両方に支えられているという構造です。片方だけを見ると、市の姿を読み違えます。(出典:大阪の製造業の概況(経済センサス活動調査)|令和3年)

住宅地としての需要と、その裏側

大阪と京都という二つの都市圏に挟まれた位置は、住まいを選ぶ人にとって分かりやすい強みになります。一方で、働く場所も買い物の場所も市外という人が増えれば、市内でお金が回る量は伸びにくくなります。

人口の割に昼間の人の動きが外に向かうという構図は、商業や雇用の施策を考えるときの前提になります。

産業を志望分野にするなら、住みやすさの話と、市内で稼ぐ力の話を分けて考えておきましょう。

物流と新しい産業用地

彩都の中部地区には、大規模な物流施設が立地しています。北部の丘陵に開かれた土地は、市街地の中では確保しにくいまとまった面積を持ち、道路網とつながることで産業の受け皿になります。

ただし、こうした施設は雇用と交通量の両方を生みます。トラックの往来が増えれば周辺の生活道路にも影響が及びます。

開発の話をするときは、生み出すものと引き受けるものを両方言えると、話が一段深くなります。(参考:彩都(国際文化公園都市)の概要|茨木市公式)

施行時特例市という枠組み

茨木市は中核市ではなく、施行時特例市に位置づけられています。総務省の一覧(令和5年4月1日現在)では、大阪府内の施行時特例市は岸和田市と茨木市の2市です。

中核市と一般の市の中間にあたるこの枠組みでは、府から一定の事務が市に移されています。どの事務をどこまで市が担っているかは、志望分野が許認可や環境に関わるなら一度調べておくと、面接での言葉が正確になります。(参考:中核市・施行時特例市の一覧|令和5年4月1日現在)

茨木市の主な行政課題

ここまでの人口と市域の姿から、茨木市が向き合っている課題を整理します。面接で市の課題を問われたときにすぐ取り出せるよう、次の5つを頭に入れておきましょう。

備える時間があるうちに何を仕込むか

65歳以上24.3%、75歳以上14.8%という数字は、府全体と比べれば低い水準です(令和8年1月1日現在)。しかし、いま働いている世代はそのまま年を重ねます。

介護や医療の需要が本格的に増える前に、地域の支え合いの仕組みや住まいの手立てをどこまで整えておけるか。時間の余裕があるうちに手を打てるかどうかが、この市の分かれ目になります。

地震を経験した市としての備え

平成30年6月18日7時58分、大阪府北部を震源とするマグニチュード6.1(暫定値)の地震が発生し、茨木市では最大震度6弱を観測しました。

このとき、茨木市・高槻市・摂津市・吹田市の4市では最大約11万戸のガス供給が止まり、全戸の復旧は1週間以内でした。市民が実際にライフラインの断絶を経験した市であるという事実は、防災の話を具体にする材料になります。(出典:大阪府北部の地震について(気象庁報道発表)|平成30年6月/令和元年版 防災白書|平成30年の災害)

新しい市街地と既にあるまちの二重の管理

彩都は計画面積約743ヘクタール、うち茨木市域はおよそ579ヘクタールを占め、西部地区は平成16年春にまちびらきしています。新しい市街地は、道路も下水も学校も、これから長く維持していく対象になります。

一方で、市街地には先に整備された住宅地や施設もあります。新旧のまちを同時に手入れしていくという負荷は、財政の話にも人手の話にもつながります。

市域をまたぐ広域の課題

茨木市が接するのは、府内の5市町に加えて京都府亀岡市です。彩都そのものも大阪府と箕面市を含む枠組みで進められてきました。

道路も水系も、行政の境界で切れているわけではありません。近隣の自治体や府と足並みをそろえて進める場面が多いという事実は、市の仕事を語るうえで欠かせない前提です。

人材の確保と、採用のかたちの見直し

令和8年度の受験案内は、令和7年度採用試験からの変更点として「事務職の受験資格(上限年齢)を35歳から50歳に引き上げます」「電気職・化学職の採用試験を行います」「希望者に対して年度内での採用を行う場合があります」の3点を挙げています。

採用の入り口を広げるという判断は、それだけ人を確保する必要があることの裏返しです。行政課題としての人材確保は、受験生にとっても他人事ではありません。

茨木市の重点政策|市が掲げる「共創」

茨木市の受験案内には「◇茨木市とは◇」という項目があり、市の方向性がまとめられています。

そこで示されているのが、様々な主体をつなぎ、手を取り合って「共創」することで地域課題の解決や新たな価値を生むまちづくりという考え方です。あわせて、誰もが「安全・安心」や「豊かさ・幸せ」を実感できるまちづくりを持続的に進めることが掲げられています。(出典:茨木市職員採用試験受験案内(6月実施分・大学卒)|令和8年度)

「共創」が実際の事業として現れている場所

言葉だけでは分かりにくいこの考え方が、形になって現れているのが彩都です。国際文化公園都市という別名を持つこの新都市は、大阪府・茨木市・箕面市と都市再生機構等が産学官で進めてきた事業で、計画面積は約743ヘクタールに及びます。

一つの市の力だけでは動かない規模の事業を、複数の主体で担ってきたという点で、共創という言葉の実例として読めます。

地区計画面積と状況
西部地区313ヘクタール。平成16年春にまちびらき
中部地区63ヘクタール。大規模な物流施設が立地
東部地区367ヘクタール
全体計画面積は約743ヘクタール。うち茨木市域は約579ヘクタール

彩都の面積・地区構成は、茨木市が公表する概要によります。事業の進捗は年度によって変わりますので、最新の状況は市の公式サイトでご確認ください。

POINT|「共創」を言葉のまま使わない

市の掲げる言葉をそのまま繰り返しても、面接では印象に残りません。関心のある分野を一つか二つ選び、「①その分野でいま何が起きているか → ②市はどうしたいのか → ③誰と組んで進めているのか → ④市が担う部分はどこか → ⑤自分の経験はどこで使えるか」の順に調べていくと、共創という言葉が自分の話になります。

悪い例「共創のまちづくりに貢献したいです」

改善例「大学のゼミで地域のお祭りの運営を手伝ったとき、自治会の方と学生とで進め方の感覚が違って苦労しました。立場の違う人と一緒に何かを進める仕事に、その経験を使いたいと思っています」

あわせて確認したい公式資料

4つとも読み込む必要はありません。自分が面接で話すつもりの分野に関わるものを選び、その要点を口頭で説明できるところまで持っていきましょう。

  • 茨木市職員採用試験の受験案内(最新年度)と、市の職員採用のページ
  • 市の総合計画と、その進行状況を示す資料(市公式サイトに最新版が置かれます)
  • 最新年度の当初予算と、市長の施政方針に関する資料
  • 茨木市の統計のページ(年齢別人口や世帯数を分野別に収録)

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、茨木市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。茨木市の採用面接で問われる可能性がある約60問の質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

茨木市役所の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

茨木市役所の面接の概要

ここからは、茨木市役所の面接の形式と流れ、質問の全体像、合否を分ける質問への備え方を、公式資料と当研究会の分析に基づいて整理していきます。

茨木市役所の面接の流れ

令和8年度の職員採用試験は6月実施分と9月実施分の2回に分けて実施され、事務系(大学卒)は6月実施分での実施でした。その事務系(大学卒)は3段階構成で、第2次に動画面接試験、第3次に個別面接試験等が置かれています。

そして、選考は申込の時点から始まっています。事務系・技術系(大学卒)は申込時に9問・計2,500字程度の設問を入力する必要があるからです。

面接カードという名称の書類はありませんが、この設問が実質的に同じ役割を果たします。

項目内容(令和8年度6月実施分・事務系(大学卒))
試験の段階3段階。第1次試験 → 第2次試験 → 第3次試験と進みます
第1次試験SPI3(総合能力試験)。全国の常設・臨時会場のテストセンターで、期間内の都合のよい日に受験します
第2次試験動画面接試験
第3次試験個別面接試験等
提出物申込時に設問9問・計2,500字程度を入力します。第1次試験合格者は、別に通知される日までに学業成績証明書と卒業証明書(または卒業見込証明書)を提出します
配点各試験の配点や満点は、令和8年度の受験案内には記載がありません
採用予定人員6月実施分の事務系は30人。合格基準に満たない場合は不合格とするため、合格者数が採用予定人員を下回る場合があるとされています

技術系(大学卒)は第1次がSPI3、第2次が個別面接試験等の2段階です。また受験案内は、一部の試験で一定の基準に達しなければ他の試験の得点にかかわらず不合格となる場合があると明記しています。

どこか一つでも基準を下回れば、他で挽回できるとは限らないということです。段階の少なさを易しさと取り違えないようにしましょう。(出典:茨木市 令和8年度職員採用試験の実施区分|令和8年度)

上記の試験構成は、令和8年度6月実施分の茨木市職員採用試験受験案内にもとづく事務系(大学卒)のものです。各試験の配点や満点、前の段階の成績を次の段階へ引き継ぐかどうかは、同案内には記載がありません。試験の構成・日程・配点等は、年度や実施回、受験区分によって異なる可能性があります。受験の際は、必ずご自身の区分の最新の試験情報をご確認ください。

茨木市が求める職員像

受験案内は「◇茨木市が求める職員像◇」として、人材育成・確保基本方針にもとづく3つの要素を掲げています。「市民目線」は常に市民の目線に立ち、市民から信頼される職員。

「チャレンジ力」は新たな課題への挑戦を恐れず、自分を変革できる自律した職員。「マネジメント力」は政策形成能力や経営感覚などを備え、目標を達成できる職員、とされています。

この3つを、28万人規模の施行時特例市という条件に重ねてみます。茨木市は北部の丘陵に彩都という新しい市街地を抱え、その事業は大阪府や箕面市、都市再生機構等と組んで進められてきました。市の力だけで完結しない仕事が現にあるわけです。

そう考えると、「マネジメント力」は庁内の段取りの上手さというより、立場の違う相手と着地点を見つける力に近いところで問われるはずです。

「チャレンジ力」も、受験資格の上限年齢を35歳から50歳へ引き上げ、新たに電気職・化学職の試験を始めた市の姿勢と重ねると、前例のない判断への耐性を指していると受け取れます。(出典:茨木市 職員採用試験の申込について|令和8年度)

注意したいのは、この3つを面接の当日だけ意識しても間に合わないという点です。茨木市の試験は、申込の段階で9問・計2,500字程度を書かせます。

提出した文章はそのまま残り、面接ではそこが話の起点になります。だとすれば点検すべきは、市の言葉に寄せた言い回しを足すことではなく、自分が書いた一文ずつを口頭でそのまま説明しきれるかどうかです。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。茨木市の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイクはじめに、お名前と受験区分を教えてください第2次は動画による面接です。画面に向かって話す形式で、話し始めの声の届き方が最初の情報になります
② 動機・志望なぜ公務員を志望するのですか?申込時に書いた9問の設問と、口頭での説明の筋がそろっているか
③ 自己理解周りからはどんな人だと言われますか?事務系は受験資格の上限が50歳まで広がり、経歴の幅がある受験者が並びます。自分の立ち位置を落ち着いて語れるか
④ 経験・行動人と意見が食い違ったとき、どう折り合いをつけましたか?市が掲げる「共創」は立場の違う相手と進める仕事です。実際の調整のしかたが問われます
⑤ 学業・経歴学んだ内容を、専門でない人にも分かるように説明してください2,500字程度で書いた内容を、口頭で短く言い直せるか
⑥ 適性・将来入庁後、どんな分野に関わりたいですか?彩都のような大きな事業から日々の窓口まで幅のある市の仕事を、どこまで具体的に思い描けているか
⑦ 公共性・社会性気になっている社会の動きはありますか?関心の持ち方と、それを茨木市の課題に引き寄せて考えられるか

この見取り図で防げるのは、あくまで抜け漏れまでです。誰もが似た形で埋めてくるため、評価が分かれるのはさらに先にあります。

それが「茨木市ならではの事情を踏まえた質問」です。

合否を分けるのは「茨木市役所ならでは」の質問

「なぜ大阪府庁ではなく、茨木市役所なのですか?」
「茨木市の魅力と課題を、それぞれ挙げてください」

1問目は、茨木市の場合、市と府が一つの事業を分担してきた歴史があるだけに、答えの中身が見えやすい質問です。府の役割と市の役割を並べたうえで、自分がどちらの距離で働きたいのかを言えるかどうか。

どちらの質問も市の現状を知らなければその場では答えようがありませんが、逆に言えば、材料さえ持っていれば、他の受験者との違いをはっきり示せる質問でもあります。

こうした質問に答えるための「茨木市の事実」を、面接で使いやすいものに絞り、答え方とセットで整理しました。

質問テーマ知っておきたい茨木市の事実答え方のヒント
年齢構成65歳以上6万9,429人(24.3%)、75歳以上4万2,289人(14.8%)で、いずれも大阪府全体を下回る「若い市です」で終えず、備える時間が残っているうちに何を仕込むかという時間の話に置き換えると、政策の話になります
なぜ府庁ではなく市役所か茨木市は施行時特例市。府内の施行時特例市は岸和田市と茨木市の2市とされる制度の名前を言うだけで終えず、自分が市民とどのくらいの距離で働きたいのかを具体的な場面で語ります
市が掲げる「共創」受験案内は、様々な主体をつなぎ手を取り合って地域課題の解決や新たな価値を生むまちづくりをめざすと記す言葉をなぞらず、自分が誰かと組んで何かを進めた経験を一つ添えると、市の言葉が自分の話に変わります
彩都という事業計画面積は約743ヘクタール、うち茨木市域は約579ヘクタール。西部地区は平成16年春にまちびらきし、中部地区には大規模な物流施設が立地開発の話だけで閉じず、新しい市街地と既にある住宅地の両方をどう支えるかという二重の視点で話します
災害の経験平成30年6月の大阪府北部の地震で市内は最大震度6弱。近隣4市で最大約11万戸のガス供給が止まった揺れた市であることを起点に、ライフラインが止まったときに市役所が何をするかまで考えておきます

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 市職員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

面接は、受験案内が掲げる「茨木市が求める職員像」に照らして「これまでに実際どう行動してきたか」を確かめる場です。いわゆるコンピテンシー評価が基本にあり、答えの美しさではなく、経験の中身と行動の再現性が見られています。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
市民目線市民から信頼される職員という言葉に沿って、信頼を得た場面を具体的に問われます約束を守り切った小さな出来事を選び、相手が何に安心したのかまで書き出しておきます
チャレンジ力新たな課題に向かった経験と、自分をどう変えたか。うまく運ばなかった経験の扱い方に表れますやり方を変えた場面を一つ選び、変える前と後で何が違ったかを数や状態で言えるようにします
マネジメント力限られた時間や人手をどう配ったか。目標に届くまでの段取りを聞かれます人数や期限といった制約を先に説明してから自分の判断を話す、という順番に整えておきます

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。

茨木市の場合は申込時の設問という文章が先にあるため、書いた内容を起点に掘られることも想定されます。自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. 最新年度の受験案内を読み、自分が受ける区分がどの実施回に含まれるかと、申込時に入力する設問の項目を確認する(面接での発言と食い違わないように)
  2. 高校・大学生活の経験を棚卸しする。学業・課外活動・アルバイトから、話せる具体例を1つずつ用意する
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  4. 自治体研究のインプットをする。この記事の第1部を読み返し、志望分野に近い茨木市の事実を2〜3個、自分の言葉で説明できるようにする
  5. 固有質問の材料を対応表から集め、「事実 → 自分の問題意識 → やりたいこと」の一続きの話に編む
  6. 声に出して練習する。第2次は動画面接なので、自分が画面に向かって話す様子を一度は録って確かめておく

優先順位に注意

ステップ4と5で扱う自治体研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ2の経験の棚卸しと、その経験を市の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。自分のことを語れない状態で市の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません。

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、茨木市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

茨木市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。特に試験本番までに時間がない方は、必要に応じてご活用ください。

茨木市役所の想定問答集を見る

さいごに

令和8年度の茨木市の採用試験は6月実施分と9月実施分に分かれ、事務系(大学卒)は6月実施分で3段階、採用予定人員は30人でした。

申込時に9問・2,500字程度を書き、動画面接を経て個別面接に進むという流れは、書く力と話す力の両方を見に来ているということでもあります。

書いた文章を読み返し、そこに出てくる出来事を声に出して説明してみる。この往復を何度か重ねれば、当日に出す答えは自然と自分のものになります。