守口市門真市消防組合消防本部を受験する方に向けて、面接で問われる前提となる組織研究の材料(本部の特徴・基礎データ・管轄地域の災害リスク・消防課題・重点方針)と、面接本番の流れ・想定される質問・評価の観点を、1ページに整理しました。

守口市門真市消防組合消防本部の面接試験では、「なぜ警察官や自衛官ではなく消防官なのか」「なぜ守口市門真市消防組合消防本部なのか」「2つの市をどちらも支える組合本部で何をしたいか」といった、組織の成り立ちへの理解を前提とする質問が想定されます。守口市・門真市という2市がなぜ1つの組合をつくったのか、管内にどんな災害リスクがあるのかを知っておくと、一般論に終わらない受け答えがしやすくなります。

掲載している事実を手がかりに、自分の経験と守口市門真市消防組合消防本部の仕事との接点を考えてみてください。

第1部|組織研究編

守口市門真市消防組合消防本部の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずは守口市門真市消防組合消防本部の全体像を把握しておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)

  • 守口市門真市消防組合消防本部は、守口市と門真市の2市が共同で設ける一部事務組合の消防本部である。昭和23年3月の設立で、大阪府内に5つある消防の一部事務組合の一つであり、採用試験も組合が直接実施している。
  • 令和7年4月1日現在の消防吏員は363人で、このうち女性が5人を占める。
  • 出動件数は令和6年中で火災61件・救急21,873件・救助197件で、2市を合わせた救急需要の大きさがそのまま数字に表れている。
  • 採用試験の発行名義は「守口市門真市消防組合 消防職員採用試験委員会」であるが、要綱の表題は「消防吏員採用試験実施要綱」であり、「消防職員」と「消防吏員」という2つの呼び方が公式資料の中で併存している。
  • 令和8年度の採用予定者数は5名程度(内、女性は若干名)で、区分は大卒3名・短大等卒1名・高卒1名。得点率によって区分を超えた採用予定者数の調整が行われる場合がある。
  • 直近4年の実施状況を見ると、令和8年度4月採用(令和7年度実施)は受験者187人に対し合格者15人だった。年度によって受験者数・合格者数はともに変動している。
  • 所在地は門真市殿島町で、第1次試験から第3次試験まで、すべての試験がこの消防本部庁舎で実施される。

守口市門真市消防組合消防本部の基礎データ

面接に向けた組織研究では、統計値を大量に暗記する必要はありませんが、「守口市門真市消防組合消防本部の大体のスケール感」を知っておくことは重要です。

下の表には、2市を1つの組合として支える体制がどれほどの規模なのかが分かるよう、管内人口・吏員体制・出動件数を集めています。

項目内容
管轄守口市・門真市(一部事務組合、昭和23年3月設立)
管内人口約25.6万人(守口市140,707人+門真市115,029人の合算・住民基本台帳 令和8年1月1日現在)
消防吏員数363人(うち女性5人)※令和7年4月1日現在
火災出動件数61件(令和6年中)
救急出動件数21,873件(令和6年中)
救助出動件数197件(令和6年中)
令和8年度の採用予定者数5名程度(内、女性若干名)。大卒3名・短大等卒1名・高卒1名で、得点率による区分間調整あり

管内人口は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」令和8年1月1日現在によります。守口市・門真市の値を合算していますが、高齢化率など他の指標は市ごとに別の値がある点に留意してください。消防吏員数・出動件数は総務省消防庁が公表する全国消防本部のデータによります。

数字から考えられる守口市門真市消防組合消防本部の課題

数字の並びで真っ先に気づくのは、火災と救急の件数差でしょう。火災は61件に対して救急は21,873件と、360倍近い開きがあります(出典:消防吏員数・出動件数(大阪府)|総務省消防庁)。

25.6万人という管内人口の規模を踏まえると、この救急件数は決して小さくありません。

また、守口市の高齢化率は28.0%、門真市は29.3%(いずれも住民基本台帳 令和8年1月1日現在)と、両市ともほぼ同じ水準の高齢化が進んでいます。1つの組合が支える2つの市が、似た年齢構成の課題を抱えている点は、この本部ならではの特徴です。

「守口市門真市消防組合消防本部では、火災の出動が年間60件ほどなのに対して、救急は2万件を超えると知りました。守口市も門真市も高齢化率が3割近くにのぼるので、救急の需要はこれからも大きな課題になっていくのではと感じています」

管轄地域の特性と災害リスク

管轄地域の全体像

  • 守口市・門真市は大阪市の北東に隣接する京阪間の都市地域で、京阪電鉄や地下鉄谷町線・長堀鶴見緑地線が通り、大阪市中心部へのアクセスがよい。
  • 門真市は松下電器産業(現パナソニック)の本社が長く置かれてきた地域としても知られ、企業や工場が集積してきた歴史を持つ。
  • 大阪府内で「地震時等に著しく危険な密集市街地」に該当していた7市11地区・約2,248haのうち、守口市・門真市はともにこの7市に含まれている(平成24年当初)。
  • 両市は淀川と大和川に挟まれた東部大阪の低地に位置し、寝屋川とその支川に囲まれた市街地が広がる。

つまり守口市門真市消防組合消防本部は、木造住宅の密集地域と、低地ならではの水害リスクの両方に向き合う本部だと整理できます。

都市部の消防でありながら、火災の予防と水害への備えの両方を語れると、管轄理解の厚みが伝わります。

京阪間という交通の要衝に位置し、住宅と工場・事業所が混在してきた歴史を踏まえると、火災の原因や規模も一様ではないことがうかがえます。

都市型水害のリスク|寝屋川流域

守口市・門真市が位置する一帯は、内水浸水を主体とする都市型水害が多発してきた寝屋川流域(面積267.6平方キロメートル・12市にまたがる)にあたります。

このため平成2年4月に寝屋川流域整備計画が策定され、河川と下水道を一体的に整備する総合治水対策(地下河川等)が進められてきました(出典:寝屋川流域の総合治水対策|大阪府)。

低地特有の内水浸水は、地震のような突発的な災害とは違う備えが必要になるため、面接で災害リスクを語る際の切り口にしやすい事実です。

南海トラフ地震への備え|大阪880万人訓練

大阪府は平成24年(2012年)から、南海トラフ巨大地震による大津波警報の発表を想定した府域一斉の防災訓練「大阪880万人訓練」を実施しています。

訓練用の緊急速報メールを配信し、府民に情報の受け取り方と避難行動を確認してもらう取組みで、守口市・門真市も府内の他の市町村とともにこの訓練の対象に含まれます(出典:大阪880万人訓練について|大阪府)。

組合単独の防災訓練だけでなく、府域全体の訓練にも組み込まれている点は、大規模災害への備えを語る材料になります。

守口市門真市消防組合消防本部の主な消防課題

以上の数字と2市の地域像を並べてみると、守口市門真市消防組合消防本部が今向き合っている課題が見えてきます。面接で「消防の課題」を聞かれたときの引き出しとして、次の5つを押さえておきましょう。

救急需要の増加

全国では令和6年中に771万8,380件の救急出動があり、昭和38年の統計開始以来で最多を更新しました(出典:令和7年版 救急・救助の現況)。組合の救急出動21,873件(令和6年中)もこの動きと無縁ではなく、両市とも高齢化率が3割近くに達している(前章参照)ことを踏まえると、救急需要はこの先も高い水準で推移すると見込まれます。

密集市街地の予防対策

守口市・門真市は、大阪府内で「地震時等に著しく危険な密集市街地」に該当する7市に含まれています(前章参照)。

木造住宅が密集する市街地では、火災が発生すると延焼が広がりやすいため、日常の予防・査察と住民への啓発活動の比重が大きくなります。

火災の出動自体は年間61件(令和6年中)にとどまりますが、密集市街地という管轄の特性を踏まえると、火災を出さないための取組みが重要な意味を持ちます。

25.6万人という管内人口を、狭い道路や隣接した建物が多い市街地でどう守るかは、大都市の消防局とは違う難しさがある課題です。

都市型水害への備え

寝屋川流域という内水浸水が多発してきた低地に管轄が広がっている以上、地震だけでなく水害への備えも欠かせません。

地下河川の整備など府の総合治水対策が進む一方で、消防としては浸水時の救助・避難支援の体制を維持していくことが課題になります。

守口市・門真市はいずれも淀川に近い低地に市街地が広がっているため、河川の増水や内水氾濫が同時に起きる場面を想定した備えも欠かせません。

人材確保と女性吏員の活躍

令和7年4月1日現在で在籍する363人の消防吏員のうち、女性は5人、割合は約1.4%にとどまります。

全国の消防吏員168,230人のうち女性は6,386人・約3.8%で、国は「令和8年度当初までに5%」という目標を掲げていますが、令和7年4月1日時点ではなお全国的にこの水準にとどまっていました(出典:女性消防吏員の活躍推進|消防庁)。

令和8年度の採用予定者数5名程度のうち女性が若干名とされている点は、組織として女性吏員の確保に取り組んでいることの表れだといえます。

363人という規模の吏員数を踏まえると、女性吏員が数人増えるだけでも割合は大きく動く段階にあり、採用試験の入口の時点から取組みの成果が表れやすい組織だとも言えます。

組合という組織形態を生かした連携

守口市門真市消防組合は、大阪府内の消防の一部事務組合5組合のうちの一つです(出典:消防の広域化の取組状況|大阪府)。

守口市・門真市という隣接する2市が昭和23年という早い時期から共同で消防を運営してきた実績は、行政区域をまたいだ連携の土台になっています。

1つの本部が2つの市の事情を等しく理解し、対応する姿勢は、組合という組織形態ならではの課題であり強みでもあります。

単独市の消防本部であれば市の総合計画や施策と足並みをそろえやすい一方、組合本部は構成する2市それぞれの動きに目を配りながら、消防としての一貫した対応を保つ必要があります。

重点方針|構成市の行政と消防

守口市門真市消防組合消防本部について、運営方針や基本理念を名称付きで明文化した公表資料は見当たりませんでした(2026年9月時点・当研究会調べ)。そこでこの章では、組合を構成する守口市・門真市それぞれの地域特性と、組合が積み重ねてきた組織運営の事実を、重点方針を読み解く手がかりとして整理します。

守口市門真市消防組合は昭和23年3月の設立から、2市の消防を1つの組織で担い続けてきました。個々の市が単独で消防を持つのではなく、早い段階から共同運営を選んだ経緯は、行政区域を超えた効率的な体制づくりという考え方の表れだと捉えられます。

組織運営の事実内容
組合の設立昭和23年3月、守口市・門真市による一部事務組合として設立。大阪府内5組合の一つ
採用試験実施状況(直近4年)令和8年度4月採用187人受験・15人合格/令和7年度80人受験・18人合格/令和6年度65人受験・13人合格/令和5年度69人受験・14人合格
試験会場の一元化第1次試験から第3次試験まで、すべて消防本部庁舎(門真市殿島町)で実施

面接では、自分がこの組合本部にどう関わりたいのかを、守口市・門真市どちらか一方に偏らない視点で語れると、組織の成り立ちを踏まえた志望だと伝わります。

POINT|組織の細部をすべて暗記しなくてよい

設立年や実施状況の数字をすべて覚えることが組織研究の目的ではありません。「①2市が組合を組んでいる理由 → ②管内で自分が関心を持つ課題 → ③消防吏員としてどう関わりたいか」の順で、自分なりの理解を1つ持っておきましょう。

悪い例「安定した仕事だと思ったので、守口市門真市消防組合消防本部を志望しました」

改善例「消防官を志望したのは、人の命に直接関わる仕事に強く惹かれたからです。守口市門真市消防組合消防本部は2つの市を1つの組織で支えており、幅広い地域の事情を理解する力が求められると考えました。まずは体力試験や個別面接でしっかり結果を出し、その後は救急や予防の現場で、どちらの市の住民にも同じように向き合える消防吏員になりたいです」

あわせて確認したい公式資料

守口市門真市消防組合は2市が共同で設置する組合で、試験の実施主体も組合になります。次の資料は、組合と府の両方から集めることになります。

  • 守口市門真市消防組合の消防吏員採用試験実施要綱
  • 大阪府の寝屋川流域における総合治水対策のページ
  • 総務省消防庁が公表する全国消防本部のデータ
  • 大阪府の消防の広域化の取組状況

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、守口市門真市消防組合消防本部専用の面接想定問答集をご用意しています。守口市門真市消防組合消防本部の採用面接で問われる可能性がある約60問の質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

守口市門真市消防組合消防本部の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

守口市門真市消防組合消防本部の面接の概要

ここからは、守口市門真市消防組合消防本部の面接の形式と流れ、質問の全体像、合否を分ける質問への備え方を、公式資料と当研究会の分析に基づいて整理していきます。

守口市門真市消防組合消防本部の面接の流れ

守口市門真市消防組合消防本部の採用試験は、組合が直接実施する試験で、令和8年度の要綱名は「守口市門真市消防組合 消防吏員採用試験実施要綱」です(出典:守口市門真市消防組合 消防吏員採用試験実施要綱|令和8年度)。試験は3段階で構成され、第3次試験の個別面接試験は1回のみという設計です。

段階内容(令和8年度)
第1次試験教養試験(SCOA)。一般常識、基礎英語、長文読解、四則演算、論理的思考力等
第2次試験体力試験(6種目:シャトルスタミナ10m3分間・上体起こし・反復横とび・握力・長座体前屈・立ち幅とび)。体力試験の前にクレペリン検査を実施
第3次試験個別面接試験。あわせて健康診断書を提出する(尿、血圧、血液、胸部X線、心電図、聴力、視力等)
身体基準視力は矯正を含み両眼で0.8以上、かつ1眼でそれぞれ0.5以上。色彩識別が職務遂行に支障がないこと
結果開示第1次・第2次試験の不合格者を対象に、順位と得点をマイページで通知(開示期間は11月末日まで)

注目してほしいのは、個別面接が第3次試験の1回だけに設計されている点です。

教養試験と体力試験という2段階の関門を越えた人だけが面接に進む仕組みのため、面接の場に立てた時点で一定の基礎力はすでに示せていると考えられます。

だからこそ、1回の面接でどれだけ自分の考えを深く伝えられるかが重要になります。

最終合格者は採用候補者名簿に登載され(有効期間は登載の日から1年間)、採用後は大阪府立消防学校の全寮制の課程で6か月間の初任教育を修めたうえで、消防本部・消防署に配属されて警防業務にあたる流れです。

上記は組合が公表する令和8年度の消防吏員採用試験実施要綱にもとづく内容です。試験の構成・実施内容は年度によって異なる可能性があります。受験の際は、必ず最新の要綱でご確認ください。

守口市門真市消防組合消防本部が求める人材

組合が採用向けの「求める人物像」を明文で示した資料は見当たりません(2026年9月時点・当研究会調べ)。

代わりに参考になるのが、複数市町村で構成する組合本部について一般に指摘される傾向です。

管内が複数の自治体にまたがる組合本部では、特定の1市だけでなく管内全体への視点を持てるかどうかが評価の対象になりやすいと言えます。

守口市門真市消防組合消防本部も、守口市・門真市という似た高齢化の課題を抱える2つの市を1つの組織で支えている点で、この傾向にあてはまる本部だと考えられます。

志望動機がどちらか一方の市だけで完結していると、面接で管内全体への理解を問われたときに答えに詰まりやすくなります。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。守口市門真市消防組合消防本部の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク今日はここまでどうやって来ましたか緊張をほぐすやり取りの中に、素の受け答えの自然さが表れます
② 動機・志望なぜ守口市門真市消防組合消防本部を志望するのですか消防官という仕事と、2市にまたがる管内を、自分の言葉で選べているか
③ 自己理解自分の短所をどう乗り越えようとしていますか自分を客観視できているか。弱みへの向き合い方に人柄が出ます
④ 経験・行動目標に向けて計画的に取り組んだ経験を教えてください過去の行動の事実。計画性や粘り強さが現場の仕事に通じるか
⑤ 学業・経歴今の進路を選んだきっかけを教えてください進路選択の筋道。自分の決断を順序立てて説明できるか
⑥ 適性・将来体力試験に向けてどんな準備をしていますか交替制勤務と現場活動を続けるための体力・生活習慣・覚悟
⑦ 公共性・社会性消防官(公務員)として大切にしたいことは何ですか仕事の公共性への理解と、地域の出来事への当事者意識

7つの枠組みは、大きな消防局でも組合形式の本部でもおおむね共通します。その先、守口市門真市消防組合消防本部を選んだ理由まで語れるかどうかが、次の固有質問で問われます。

合否を分けるのは守口市門真市消防組合消防本部に固有の質問

「なぜ警察官や自衛官ではなく、消防官なのですか」
「守口市と門真市の消防を1つの組合が担っていることについて、どう考えますか」

前者では似た職業との比較を通じた職業理解が、後者では組織の成り立ちへの理解が確かめられます。

いずれも、組合の仕組みをどこまで自分で調べたかで答えの密度が変わります。

材料は、要綱と管内の事実から前もって集めておけます。

面接で使いやすい「守口市門真市の事実」を絞り、答え方とセットで整理しました。

質問テーマ知っておきたい守口市門真市の事実答え方のヒント
組合という組織形態昭和23年3月から守口市・門真市が共同で消防を運営している一部事務組合(詳細は第1部1章)単に「2市を管轄する」と言うのではなく、早くから共同運営を選んだ経緯に触れると理解の深さが伝わります
救急需要の増加令和6年中の救急出動は21,873件で、火災(61件)の360倍近い(詳細は第1部2章)件数の差を示したうえで、両市とも高齢化率が3割近いことまで添えると説得力が増します
密集市街地の予防守口市・門真市はともに大阪府内の「地震時等に著しく危険な密集市街地」に該当する7市に含まれる(詳細は第1部3章)延焼リスクの高さと結び付けて、予防や査察の重みまで語れると業務理解の広さが伝わります
都市型水害への備え寝屋川流域という内水浸水が多発してきた低地に管轄が位置する(詳細は第1部3章)地震だけでなく水害にも触れられると、管轄理解の幅広さが伝わります
女性吏員の活躍令和8年度の採用予定者数5名程度のうち女性が若干名とされている(詳細は第1部4章)採用の枠に女性が明示されている事実を、職場づくりへの関心と結び付けて語れると効果的です

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、〈事実 → 自分の問題意識 → 消防吏員としてやりたいこと〉という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

組合は試験の段階と種目を公表していますが、各種目の配点までは明らかにしていません。

そのため評価の観点は、公表された構成から逆算して考えることになります。

加えて一般論として押さえておきたいのが、仕事に関する具体的な行動の実例を面接で尋ね、それが採用後の勤務でも再現されるかを見極める、コンピテンシー評価という考え方です。

組合が評価方法として公表しているわけではありませんが、教養試験・体力試験を経たうえで個別面接1回に人物評価が集約される設計を踏まえると、この見方は準備の助けになります。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
管内全体を見渡す視点守口市・門真市のどちらか一方に偏らず、2市を1つの管内として理解しているか両市それぞれの特徴を1つずつ言えるように整理しておく
基礎力の裏付け教養試験・体力試験という2段階を越えてきた過程を、自分の言葉で振り返れるか結果だけでなく、どう準備を重ねてきたかまで話せるようにしておく
個別面接1回に耐える一貫性1つの話題を深く掘り下げられても、答えの軸がぶれないか経験を1つに絞り込み、なぜその行動を選んだのか、結果どうなったのかまで具体的に語れるよう準備しておく

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。面接が1回しかない試験ではなおさらです。自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. 令和8年度の実施要綱を読み、採用予定区分(大卒・短大等卒・高卒)と申込方法(インターネット受付)を確認する
  2. 高校・大学生活の経験を棚卸しする。部活動・アルバイト・学業から、目標に向けて取り組んだ具体例を1つ用意する
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  4. 組織研究のインプットをする。この記事の前半部分を読み返し、守口市・門真市それぞれの事実を1つずつ、自分の言葉で説明できるようにする
  5. 固有質問の材料を対応表から集め、事実から自分の問題意識ややりたいことへの一続きの話に編む
  6. 実際に口に出してリハーサルし、答えるたびに「ここを掘られたら何と返すか」を書き足していく。体力試験6種目に向けたトレーニングも並行して進める

優先順位に注意

ステップ4〜5の組織研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ2の経験の棚卸しと、その経験を消防の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。自分のことを語れない状態で守口市門真市の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません。

面接カードに相当する提出書類はなく、第3次試験で健康診断書を提出する以外に個別の準備物はありません。

だからこそ、1回だけの個別面接でどう答えるかに、準備のすべてを注ぎ込む意識が大切になります。

教養試験と体力試験という2つの関門を越えた自分に自信を持ちつつ、油断せず1問ずつ丁寧に答える姿勢が求められます。

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、守口市門真市消防組合消防本部専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

守口市門真市消防組合消防本部の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。

守口市門真市消防組合消防本部の想定問答集を見る

さいごに

守口市門真市消防組合消防本部は、昭和23年から守口市と門真市の消防を1つの組織で担い続けてきた、大阪府内5つの消防組合の一つです。

試験は教養試験(SCOA)・体力試験(6種目とクレペリン検査)・個別面接という3段階で構成され、面接は第3次試験の1回に集約されています。

配点や求める人物像は公表されていませんが、2段階の関門を越えたうえでの1回の面接に人物評価が凝縮される設計です。

木造住宅の密集地域と寝屋川流域の水害リスクという2つの側面を踏まえたうえで、自分の経験のどこが生かせるのかを、自分の言葉でまとめていってください。