本記事では、大府市職員採用試験の面接対策で必要な、大府市の特徴・基礎データ・行政課題・重点政策・面接の流れ・想定される質問・評価の観点についてまとめています。

大府市役所の面接試験では、「なぜ大府市を志望したのか」「市職員として何に取り組みたいのか」「自分の強みや経験を市政でどう活かしたいか」といった、自治体への理解を前提とする質問が想定されます。

大府市の採用は、年に一度の募集をみんなで受けにいく形ではありません。複数の入口が並んで動いています。

まずはそこを把握したうえで、以下の事実を面接の材料として読み進めてください。

第1部|自治体研究編

大府市の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずは大府市の全体像を把握しておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)

  • 昭和62年3月に「健康づくり都市宣言」を行い、平成18年に健康都市連合とその日本支部へ加盟したまち。健康を市政の看板に掲げ続けています。
  • 市内に国立長寿医療研究センターが立地し、市は同センターと連携した認知症関連の事業を進めています。
  • 人口は93,227人(令和8年1月1日現在の住民基本台帳)。市域は33.67km²、人口密度は2,769人/km²です。
  • 65歳以上の割合は21.6%、75歳以上は13.3%。いずれも愛知県全体の25.5%・15.2%を下回る水準です。
  • 接するのは名古屋市・東海市・豊明市・刈谷市・知多郡東浦町の5団体。周囲との行き来が多い位置です。
  • 求める職員像は「行政経営感覚を持って、変革と創造にチャレンジする職員」。第6次大府市総合計画基本構想に基づくものです。
  • 市の花はクチナシとツツジ、市の木はクロガネモチとサクラ。市役所は大府市中央町五丁目70番地にあります。
  • 採用は一般行政職などの募集に加え、ディスカバリー採用・カムバック採用・障がい者通年採用・キャリア2.0採用といった複数のルートで構成されています。

大府市の基礎データ

面接に向けた自治体研究では、厳密な統計値等を大量に暗記する必要はありませんが、「大府市の大体のスケール感」を知っておくことは重要です。

大府市の数字には、ひとつ目を引く組み合わせがあります。長寿医療の研究拠点を抱えながら、人口構成そのものは県全体より若いという点です。

項目内容
総人口93,227人(令和8年1月1日現在の住民基本台帳)
65歳以上の割合21.6%(愛知県全体は25.5%)
75歳以上の割合13.3%(愛知県全体は15.2%)
総面積33.67km²
人口密度2,769人/km²(上記の総人口と総面積から算出)
隣接自治体名古屋市・東海市・豊明市・刈谷市・知多郡東浦町
市の花・市の木クチナシとツツジ・クロガネモチとサクラ
市役所所在地大府市中央町五丁目70番地
市内の主な国の施設国立長寿医療研究センター

総人口および65歳以上・75歳以上の割合は、総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」の令和8年1月1日現在の値です。比較のために置いた愛知県全体の値も同じ統計から取っています。愛知県が人口動向調査で公表する高齢化率や、国勢調査を基準とする県の人口は調査の系列が異なるため、同じ列に並べて比べることはできません。面積・隣接する自治体・市の花と木は当研究会が整理した基礎データによるもので、人口密度は上記の総人口を総面積で割って算出した値です。採用予定人員は募集ごとに異なりますので、市の試験・選考情報でご確認ください。

数字から考えられる市政課題

65歳以上21.6%という値は、愛知県全体の25.5%を3.9ポイント下回ります。75歳以上でも13.3%と、県の15.2%より1.9ポイント低い水準です(出典:住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数|令和8年1月1日現在)。

高齢化の進み方でいえば、大府市は県の平均よりかなり手前にいます。

その市に、高齢期の医療と研究を担う国の機関が置かれている。ここに大府市らしさがあります。市民の年齢構成と、市が向き合うテーマが一致していないのです。

まちの中に高齢者があふれているから健康や長寿に取り組むのではなく、その手前の段階から備えを組んでいる。たとえば面接では、次のように数字と市の姿勢を結び付けられます。

「大府市は65歳以上の割合が県の平均より低い市だと知りました。それでも健康を前面に掲げているのは、困ってから手を打つのではなく、その前から取り組むという考え方なのではと感じています」

大府市の経済・産業

健康を都市経営の軸に据えた市

大府市は昭和62年3月、市民総ぐるみで健康づくりを推進するため「健康づくり都市宣言」を行いました。平成18年には国内外の健康都市との交流と情報交換を目的として、健康都市連合および健康都市連合日本支部に加盟しています。

市内に立地する国立長寿医療研究センターとは連携した認知症関連の事業を実施しています(出典:大府市 健康都市のあゆみ|昭和62年からの取組)。

40年近く同じ看板を掲げ続けているという事実そのものが、この市の行政の性格を表しています。市の産業や暮らしを語るときには、健康というテーマがどこまで横に広がっているかを見てください。

福祉だけでなく、公園や道路、学校給食、企業との連携にまで話が伸びる可能性があります。

5つの自治体に接する位置

大府市が接するのは名古屋市・東海市・豊明市・刈谷市・知多郡東浦町の5団体です。北は県内最大の都市、西は鉄鋼の集積する臨海部、東は西三河の工業地帯へとつながります。

市域33.67km²に人口密度2,769人/km²という数字が並ぶ背景には、この結節点という位置があります。市の外へ働きに出る人と、市の外から来る人の両方が多いという前提は、交通や産業の話をするときの土台になります。

県のものづくりに囲まれて

愛知県の製造品出荷額等は58兆218億円で全国1位です。1977年に首位となって以来、その地位が続いています(出典:愛知県の産業構造|2024年経済構造実態調査)。

大府市はその只中にあり、隣接する市には大規模な工場が立地しています。働く場に恵まれた地域だということですが、裏返せば、勤め先の都合で人口が動きやすい地域でもあります。

健康というテーマを軸に、住み続けたいと思われるまちをつくること。それが産業の厚い地域における市役所の仕事だと整理すると、志望動機の芯が通ります。

大府市の主な行政課題

ここまでの内容を課題の形にすると、大府市が抱える論点は次の4つに集約できます。面接で市の課題を聞かれたら、この中から選んで話せば十分です。

若いうちに健康の基盤をつくる

65歳以上21.6%という構成は、いま高齢者向けのサービスが逼迫していないことを意味します。だからこそ手を打てるという言い方もできますが、同時に、成果が見えにくい取組に予算をつけ続ける難しさもあります。

予防や健康づくりは、効果が数字に表れるまでに時間がかかるからです。効果が出るのが十年先の仕事を、いまの市民に説明して続けられるか。これは大府市の職員に問われ続ける課題です。

認知症という全国的なテーマの現場を抱える

市内に国立長寿医療研究センターが立地しているため、大府市は認知症をめぐる取組を全国に先んじて具体化しやすい位置にいます。市も同センターと連携した事業を進めています。

ただし研究機関があることと、市民の暮らしが変わることは別の話です。研究の成果を、地域での見守りや相談の仕組みにどう落とすかが実務の中心になります。

福祉や健康の分野を志望するなら、施設の名前を挙げるだけで止まらず、この落とし込みの部分まで考えておいてください。

地震と水害、二つの記録

愛知県の南海トラフ地震被害予測調査は、過去地震最大モデル(マグニチュード8.9程度)による建物の全壊・焼失を計約92,000棟と見込んでいます。その内訳は、揺れによる全壊が約50,000棟、火災による焼失が約20,000棟です(出典:愛知県南海トラフ地震被害予測調査結果|2026年6月公表)。

水害の記録も残っています。愛知県の過去の水害一覧によれば、昭和51年9月の台風17号では県内で床上浸水13,050世帯・床下浸水102,677世帯、被災者は423,000人。

平成3年9月の台風18号でも床上浸水3,897世帯・床下浸水12,488世帯の被害が出ました(出典:愛知県 過去の水害|昭和51年から平成12年)。揺れと火災、そして浸水。備えの対象は一つではありません。

人を採り続けるという課題

大府市の採用は、一般行政職や消防職、保育職、保健職といった募集に加えて、公務員経験者を対象とするディスカバリー採用、一度離れた人を迎えるカムバック採用、技術職経験者を対象とするキャリア2.0採用、そして障がい者通年採用が並びます(出典:大府市の職員採用案内|2026年度)。

入口をこれだけ用意しているという事実は、人材の確保そのものが市の課題として扱われていることを示しています。

新卒での受験を考えている人にとっても、この設計は他人事ではありません。同じ職場に、まったく違う経歴を持つ人が随時入ってくるからです。

大府市の重点政策|第6次大府市総合計画基本構想と求める職員像

第6次大府市総合計画の本文は、市の公式サイトで最新の版を確認してください。この節で扱うのは、その基本構想から導かれ、採用のページに掲げられている職員像です。

ひとつの文にまとめられた職員像

大府市が求める職員像は、「行政経営感覚を持って、変革と創造にチャレンジする職員」という一文です。第6次大府市総合計画基本構想(計画期間は令和2年度から令和12年度まで)に基づいています(出典:大府市が求める職員像(第6次大府市総合計画基本構想)|令和2年度から令和12年度)。

注目したいのは、先頭に来ているのが情熱でも誠実さでもなく、経営感覚だという点です。市民のためにという気持ちの前に、限られた資源をどう使うかという視点が置かれています。

5つに分けて説明された内容

この一文は、さらに5つの職員像に分けて説明されています。

  • 行政経営感覚に優れた職員
    高いコスト意識を持って、地域の特性に応じた自主的、自立的な行財政運営について考えることができる職員
  • 変革と創造にチャレンジする職員
    自らの責任で、自ら考え、変革と創造にチャレンジしていくことができる職員
  • 広い視野で新たな発想のできる職員
    前例にとらわれず、持続可能な施策を総合的、中長期的な視野から考えることができる職員
  • 地域に飛び出す職員
    自ら積極的に地域に飛び出し、市民の立場に立って考え、市民に対して説明責任を果たすことができる職員
  • 自己成長意識の強い職員
    自ら高めていこうとする意識が強く、改善・改革を繰り返しながら、常に積極的な学習意欲を持つ職員

5つのうち、面接で使いやすいのは4つ目の「地域に飛び出す職員」です。市民の立場に立って考えるだけでなく、市民に対して説明責任を果たすところまでが一文に含まれています。

相手の気持ちを想像する話で止めず、なぜその判断になったのかを相手に伝えた経験まで用意しておくと、この項目に正面から答えられます。

計画期間の後半に入るということ

第6次大府市総合計画基本構想の計画期間は、令和2年度から令和12年度までの11年間です。いま採用される人は、この計画の終盤を担当し、次の計画づくりにも関わることになります。

始まったばかりの計画を運ぶのと、仕上げて次につなぐのとでは、求められる働き方が違います。これまでの取組の何が残り、何が積み残されているのかを見る目が、後半に入る職員には要るでしょう。

前例にとらわれずという3つ目の項目は、そういう文脈で読むと具体性が出ます。

POINT|「経営感覚」を学生の言葉で語る

コスト意識という語に身構える必要はありません。使えるお金や人手が足りない中で、何を優先し、何を諦めたか。その判断の理由を説明できれば、経営感覚を語ったことになります。大事なのは節約した金額ではなく、優先順位を決めた基準のほうです。

悪い例「コスト意識を持って、効率的に業務を進められる職員になりたいです」

改善例「学園祭の企画で予算が足りなくなったとき、装飾を減らして人が座れる場所を増やしました。来てくれた人が長くいられるほうが大事だと考えたからです」

あわせて確認したい公式資料

大府市は募集ごとに情報が分かれています。順番を間違えないよう、上から当たってください。

  • 大府市の試験・選考情報のページ(自分が該当する募集を特定するための入口です)
  • 特定した募集の個別ページと、その募集の要項
  • 大府市が求める職員像のページ(5つの職員像が掲載されています)
  • 第6次大府市総合計画と、志望する分野に関係する個別計画
  • 市の健康都市としての取組を紹介するページ

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、大府市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。大府市の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

大府市役所の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

大府市役所の面接の概要

ここからは、大府市が公表している採用の枠組みをもとに、受験までに確かめるべきことと、面接で問われるものを整理します。

大府市役所の採用の枠組み

大府市の採用でまず理解すべきなのは、募集が年度内の一度きりではないという点です。一般行政職や消防職などの募集が日程を変えて複数回組まれ、そこに経験者向けや通年のルートが重なります。

受験の準備は、自分がどの募集に該当するのかを特定するところから始まります。この作業を飛ばすと、対策の方向そのものがずれます。

項目内容(2026年度に市が公表している採用情報)
実施主体大府市(各募集ページは市の単独名義で掲載されています)
採用の考え方年度内の一度きりではなく、複数のルートを組み合わせた通年の採用
職種の区分一般行政職、技能労務職、高卒技術職、消防職、保育職、保健職
経験者・再就職向けのルートディスカバリー採用(公務員経験者採用)、カムバック採用(一般行政職・保育職・保健職)、キャリア2.0採用(技術職経験者採用)
通年で行われる募集障がい者通年採用
日程の呼び分け同一年度内にA日程・B日程・C日程・S日程・大学3年生向け募集など、名称の異なる募集が並行して実施されます
採用予定日募集によって異なります。たとえば一般行政職B日程は2027年1月1日と4月1日採用、障がい者通年採用は2026年7月1日から2027年4月1日までの複数の時期が示されています
その他の募集2026年度インターンシップ実習生の募集も掲載されています
試験の段階・面接の形式・提出書類募集ごとに個別のページと要項で案内されます。受験の際は、試験・選考情報のページから自分の募集のページを開いて確認してください

上記は、大府市が試験・選考情報のページと職員採用案内のページで公表している内容にもとづく2026年度時点の整理です(出典:大府市の試験・選考情報|2026年度)。各試験の段階構成、面接の形式と回数、配点、提出書類は募集ごとに定められ、市の個別の募集要項で案内されます。大府市の職員採用案内と試験・選考情報の各ページには、配点や人物試験の比重を示す記載はありませんでしたので、この記事では選考の形を募集ごとに確かめる前提で整理しました。募集の区分・日程・採用予定日は随時更新されますので、受験の際は必ず最新の募集情報をご確認ください。

大府市役所が求める人物像

大府市には、はっきりと文章化された職員像があります。「行政経営感覚を持って、変革と創造にチャレンジする職員」という一文と、それを分解した5つの職員像です。

面接の準備は、この5つを読み込むところから始められます。市が言葉にしていない部分を推測で埋める必要はありません。

5つを並べて読むと、動詞の主語がすべて自分自身であることに気づきます。自ら考え、自ら責任を持ち、自ら地域に飛び出し、自ら高めていく。

指示を受けて動く姿勢は、この5つのどこにも書かれていません。市が求めているのは、担当を与えられたあとに自分で範囲を決められる人だということになります。

最後に、当研究会が採用の形から読み取ったことを添えます。人口9万3千人台・市域33.67km²という規模の市役所では、ひとつのテーマを見る人数がそもそも限られます。

健康づくりのように40年近く続けてきた分野でも、いま何を足すかを考えるのは目の前の担当者です。しかも大府市は、経歴の異なる人を随時迎え入れる採用の形をとっています。

同じ部署に、去年まで民間にいた人や他の自治体にいた人が並ぶということです。そういう職場では、自分の担当を自分の言葉で説明できることが日常的に要求されます。

市が4つ目の職員像に説明責任という言葉を入れているのは、この実態と重なっているのでしょう。だからこそ、面接で問われるのは経験の華やかさではなく、それを他人に伝わる形で語れるかどうかになるはずです。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。大府市の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク大府市には、どんな用事で来たことがありますか健康づくりの施設や公園を挙げられるか。暮らしの側から市を見た経験
② 動機・志望民間ではなく市役所を選んだ理由を教えてください経験者採用の枠も並ぶ市です。民間との違いをどう理解しているか
③ 自己理解自分から範囲を広げて動いたことはありますか職員像の5つがすべて「自ら」で始まる市。受け身でない経験の有無
④ 経験・行動限られた予算や人手で、何かを諦めた経験を教えてください先頭に置かれた「行政経営感覚」を、判断の側から確かめる問い
⑤ 学業・経歴学んできたことを、専門でない人にどう説明しますか4つ目の職員像にある説明責任。伝える相手を想定できているか
⑥ 適性・将来経歴の違う職員と同じ部署で働くことを、どう考えますか複数のルートで人が入る組織。多様な同僚への構え
⑦ 公共性・社会性健康や高齢期の医療で、関心を持っている話題はありますか健康を看板に掲げる市。関心の具体度と、論点の絞り方

ただし、ここに並ぶ問いは受験者全員が対策してくる領域なので、大きな差がつきにくいのです。

では、どこで差がつくのか。それが次の「大府市ならではの事情を踏まえた質問」です。

合否を分けるのは「大府市役所ならでは」の質問

「なぜ愛知県庁ではなく、大府市役所なのですか」
「大府市の魅力と課題を、それぞれ挙げてください」

どちらも市の現状を知らなければその場では答えようがない質問ですが、逆に言えば、材料さえ持っていれば、他の受験者との違いをはっきり示せる質問でもあります。こうした質問に答えるための「大府市の事実」を、面接で使いやすいものに絞り、答え方とセットで整理しました。

質問テーマ知っておきたい大府市の事実答え方のヒント
なぜ県庁ではなく市役所か人口93,227人。市域33.67km²に対し、5つの自治体と接する結節点にある県と市の役割を並べて説明するだけでは平板です。健康づくりのように、市民一人ひとりの生活に手が届く距離でしか進まない仕事を挙げてください
市が求める職員像「行政経営感覚を持って、変革と創造にチャレンジする職員」と、それを分けた5つの職員像5つを暗記する必要はありません。自分の経験が当たる1つを選び、なぜ他の4つではないのかまで言えると強くなります
健康都市としての歩み昭和62年3月の「健康づくり都市宣言」、平成18年の健康都市連合への加盟。市内には国立長寿医療研究センターが立地宣言の年号を述べるだけでは足りません。長く続けている取組だからこそ問われる、次の一手まで考えて話しましょう
人口構成のねじれ65歳以上21.6%・75歳以上13.3%と県全体より若いが、高齢期の医療研究の拠点を抱えるこのずれ自体が市の個性です。若いうちから備える市という読み方を示せると、調べた内容が分析に変わります
採用の形ディスカバリー採用・カムバック採用・キャリア2.0採用・障がい者通年採用など、複数の入口を持つ自分が受ける募集を正確に述べられることが前提です。そのうえで、経歴の違う同僚と働く覚悟を一言添えてください

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 市職員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

面接は、5つの職員像に照らして「これまでに実際どう行動してきたか」を確かめる場です。いわゆるコンピテンシー評価が基本にあり、答えの美しさではなく、経験の中身と行動の再現性が見られています。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
優先順位を決める力資源が足りない場面で、何を選び何を落としたか職員像の先頭にある行政経営感覚に直結します。落としたほうの理由まで語れると、判断として成立します
説明しきる力自分の決めたことを、納得していない相手にどう伝えたか4つ目の職員像に説明責任が明記されています。相手が最後にどう受け止めたかまで話してください
自ら範囲を広げる姿勢与えられた役割の外側へ、自分から踏み出したことがあるか5つの職員像はすべて「自ら」で始まります。頼まれていないのにやった経験を、ひとつ用意しておきましょう

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。

選考の形は募集ごとの要項で確かめる必要がありますが、この掘り下げに備えておく価値はどの募集でも変わりません。自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。大府市の場合、最初の2つが特に重要です。

  1. 市の試験・選考情報のページを開き、自分が該当する募集(職種と日程、または経験者向けのルート)を1つに絞り込む
  2. 絞り込んだ募集の個別ページから要項を入手し、試験の段階・面接の形式・提出書類・採用予定日を自分の手で書き出す
  3. これまでの経験を棚卸しし、学業・課外活動・アルバイトから語れる場面を1つずつ選ぶ
  4. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  5. 自治体研究として、5つの職員像から1つを選び、この記事の前半にある大府市の事実と結び付けて筋を通す
  6. 選んだ話を、事情を知らない相手に説明する形で声に出す。相手が引っかかった箇所を書き足していく

優先順位に注意

ステップ5の自治体研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ3の経験の棚卸しと、その経験を大府市の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。

5つの職員像に当てはめる作業は、そのあとでも間に合います。自分のことを語れない状態で市の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません。

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、大府市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

大府市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。特に試験本番までに時間がない方は、必要に応じてご活用ください。

大府市役所の想定問答集を見る

さいごに

大府市には、入口がいくつもあります。新卒で受ける人、公務員として働いた経験を携えて来る人、一度離れて戻ってくる人。採用の時期も一つではありません。

それでも5つの職員像は共通です。自ら考え、自ら責任を持ち、自ら地域へ出て、自ら学び続ける。どの入口から入っても、求められるものは同じだということです。

健康というテーマを昭和62年から掲げ続けてきた市で、あなたはその続きをどこから担うのか。受験する募集の要項は市のページで随時更新されますので、必ず自分のものを開いてから準備を始めてください。