本記事では、白井市職員採用試験の面接対策で必要な、白井市の特徴基礎データ行政課題重点政策面接の流れ想定される質問評価の観点についてまとめています。

白井市役所の面接試験では、「なぜ白井市を志望したのか」「市職員として何に取り組みたいのか」「自分の強みを市政のどこで活かせるのか」といった質問が想定されます。白井市の選考でまず意識したいのは、書いたものが先に届くという構造です。

市は第1次試験の合格者に面接カードと履歴書の提出を求めています。二次・三次の面接は、その紙を土台に進みます。

本記事の掲載内容を参考に、自分の経験と白井市政の接点を整理し、面接での回答づくりに役立ててください。

第1部|自治体研究編

白井市の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずは白井市の全体像を押さえておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)

  • 人口61,704人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)・面積35.48km²・人口密度1,739人/km²の市である。市名の読みは「しろい」。
  • 市は職員採用案内で、千葉県北西部の都心から約30キロメートルに位置し、印西市・柏市・船橋市などに囲まれたコンパクトな街だと説明している。千葉ニュータウンの開発により東京のベッドタウンとして人口が増えた。
  • 隣接するのは船橋市、柏市、鎌ケ谷市、印西市、八千代市の5市である。
  • 市役所は白井市復に置かれている。市の花はサツキ、市の木はシイである。
  • 職員採用案内のキャッチコピーは「しろいで一緒に働こう」。市は職員像として「市民の目線で考え市民に信頼される職員」「現場主義の徹底」「前向き・共有・自己改善」の3つを掲げている。
  • 住民基本台帳をもとにした集計では、令和8年1月1日現在の高齢化率は29.3%、75歳以上の割合は17.0%。同じ集計による千葉県全体(27.6%・16.5%)をいずれも上回る。
  • 市は「一次試験は、印旛郡市職員採用共同試験となります」と示しており、二次試験・三次試験で面接等が実施される。
  • 千葉県全体の人口は、令和7年国勢調査の速報値で6,258,512人。前回(令和2年)から25,968人減り、大正9年の第1回調査以降ではじめての減少となった。

白井市の基礎データ

面接に向けた自治体研究では、統計値を細かく暗記する必要はありませんが、「白井市の大体のスケール感」を押さえておくことは重要です。

白井市は、都心から約30キロメートルの位置にある6万1千人規模の市です。表では、その規模と位置に加えて、市が高齢化のどのあたりにいるかまで確かめられるように項目を選びました。千葉県全体の数値は、市の数字を県と突き合わせるために添えています。

項目内容
総人口61,704人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)
総面積35.48km²
人口密度1,739人/km²(上記の総人口と総面積から算出)
高齢化率29.3%(令和8年1月1日現在・住民基本台帳による集計)
75歳以上の割合17.0%(同上)
位置づけ千葉県北西部。市の説明では都心から約30キロメートル
隣接自治体船橋市、柏市、鎌ケ谷市、印西市、八千代市
市役所所在地〒270-1492 千葉県白井市復1123番地
市の花・市の木サツキ・シイ
(参考)千葉県の総人口6,258,512人(令和7年10月1日現在・国勢調査速報値)
(参考)千葉県の面積5,156.48km²(全国第28位)

白井市の人口・面積・隣接自治体・市の花木は公表値をもとに整理したものです(総人口は住民基本台帳・令和8年1月1日現在)。位置の説明は令和8年度白井市職員採用案内によります。高齢化率と75歳以上の割合は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」(令和8年1月1日現在)によります。千葉県の数値は千葉県公式サイトの統計によります。市の統計の最新値は、白井市公式サイトであわせてご確認ください。

数字から読み取れる市政の論点

面積35.48km²に約6万1千人。人口密度は1,739人/km²です。

市自身が採用案内で「コンパクトな街」と表現しているとおり、市域はまとまっています。そして職場もコンパクトだと市は説明しています。仕事の幅が広く、若いうちからいろいろな経験ができることを、市は魅力として前に出しているのです。

人口構成は、県全体より高齢化が進んだ側にあります。高齢化率29.3%は千葉県全体の27.6%を1.7ポイント、75歳以上の割合17.0%は県全体の16.5%を0.5ポイント上回ります。

ニュータウンの開発でベッドタウンとして人口が増えた市が、その世代とともに年齢を重ねているという読み方ができます。かつて若い世代を迎え入れた市は、時間差でまとめて高齢化を迎えます。この構造は、市の計画の立て方にも影響します。

「白井市は面積が35平方キロほどで、人口は6万1千人ほどと聞きました。ニュータウンの開発で人が増えたまちですので、その時に移り住んだ方が今そろって年を重ねていくところに、市の仕事の難しさがあるのではと感じています」

白井市の経済・産業

和梨と工業地帯という2つの顔

白井市長は職員採用案内で、白井市を「栽培面積千葉県一、日本で一番おいしいと自負している和梨の産地」と紹介し、あわせて「高規格で整備された街並みや世界に誇る優秀な技術を有する工業地帯と、豊かな自然との調和がとれた穏やかなまち」と述べています。さらに、日本橋まで電車で一本、都内との往来にも成田空港へ行くにも便利な立地であることを挙げています(出典:白井市職員採用案内|令和8年度

農業と工業と住宅地が同じ市の中にあります。面積35.48km²にこの3つが同居していることが、白井市の産業の性格です。

志望動機で市の魅力に触れるなら、どれか一つを取り上げて終わらせず、3つが並んでいることの意味まで踏み込んでみてください。梨畑の隣に工場があり、その先に住宅がある市では、土地の使い方も環境への配慮も、調整の連続になります。

千葉県の産業構造との関係

県全体の姿も押さえておきましょう。千葉県の農業産出額は4,029億円で全国第4位(令和5年)。

京葉臨海地域には石油精製・石油化学・鉄鋼などの素材産業がコンビナートを形成し、製造品出荷額等は約15兆8,925億円で全国第6位(2023年経済構造実態調査)です。東葛地域にはものづくり中小企業やベンチャー企業、大学が集積しています(出典:千葉県の産業|経済構造実態調査ほか

白井市が接しているのは船橋市、柏市、鎌ケ谷市、印西市、八千代市の5市です。東葛地域の市とも接する位置にあり、県の産業の広がりの中では住宅地と生産の場が近接する一帯に含まれます

なお、市が人口増の要因として挙げる千葉ニュータウンは、白井市だけの区域ではなく複数の市にまたがる開発です。市の話として語るときは、その点を混同しないようにしてください。

白井市の主な行政課題

ここまでの内容を踏まえると、白井市が向き合っている論点が見えてきます。面接で「市の課題」を聞かれたときの引き出しとして、次の4つを押さえておきましょう。

県を上回る高齢化と、若い世代の定住

住民基本台帳をもとにした集計では、令和8年1月1日現在の白井市の高齢化率は29.3%、75歳以上の割合は17.0%です。同じ集計による千葉県全体は27.6%・16.5%でした(出典:住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数|令和8年1月1日現在

なお、この住民基本台帳による数値と、国勢調査をもとにした県の高齢化率は、調査そのものが異なります。近い数字に見えても、並べて比較することはできません。

市の第6次総合計画前期基本計画が掲げる6つのまちの先頭には、「若い世代が定住したいまち」が置かれています。高齢化が県より進んだ市で、若い世代の定住を最初に挙げています。

いま住んでいる方を支えることと、次の世代を迎えることを同時に進めるという宣言だと読めます。志望動機で子育てやまちづくりに触れるなら、この両立の難しさを踏まえた話にしておきましょう。

県が減少に転じた中で

千葉県の将来人口推計は、2020年に628万4千人だった県人口が2060年には514万8千人になると見通しています。県は2011年に死亡数が出生数を上回って自然減に転じ、2021年には社会増でも人口を支えきれなくなったと分析しています(出典:第3期千葉県地方創生総合戦略|人口の現状分析

県全体が縮む局面では、隣り合う市の間で人の移動を奪い合う形になりかねません。定住を語るときは、他から呼び込む話と、いま住んでいる方に住み続けてもらう話の両方を持っておくと、答えに厚みが出ます。

災害に強いまちをどうつくるか

令和8年5月26日に公表された千葉県の地震被害想定調査は、千葉県北西部直下地震(モーメントマグニチュード7.3、最大震度6強)について、全壊・焼失建物約76,000棟、死者約2,400人、避難者約87.2万人(2週間後)という想定を示しました(出典:千葉県地震被害想定調査|令和6・7年度県北西部に位置する市にとっては、正面から向き合う想定です。

第6次総合計画前期基本計画が6つのまちの一つに「災害に強いまち」を挙げているのも、この地域の条件と無関係ではありません。自分の関わる地区にどこまでの想定があるのかは、市のハザードマップで確かめておきましょう。

限られた人数で幅広い仕事を回す

市は職場のコンパクトさを魅力として語っていますが、それは裏を返せば、一人が受け持つ分野が広いということでもあります。令和8年度の上級職では一般行政のほか学芸員・土木・建築・化学・社会福祉士の区分が置かれ、社会人経験者向けの枠も複数用意されました。

職種を細かく立てながら、それぞれの人数は絞られていますこの形で行政を回していくためには、職員一人ひとりが担当の外にも手を伸ばせることが前提になります

白井市の重点政策|第6次総合計画と3つの職員像

白井市の総合計画の内容と最新の施政方針は、市公式サイトの最新版で必ず確認しておきましょう。ここでは、市が採用案内に載せている計画の骨格と、職員に求める3つの姿を続けて見ます。市がどこへ向かい、そのために誰を必要としているのかが、この2つでつながります。

「世代を超えた笑顔と豊かさを未来へつなぐまち」

白井市第6次総合計画前期基本計画が掲げる将来像は「世代を超えた笑顔と豊かさを未来へつなぐまち」です。その下に、次の6つのまちが並びます。

  • 若い世代が定住したいまち
  • 誰もが交流し支え合えるまち
  • 自ら学び育ちチャレンジできるまち
  • 白井らしい環境を活かすまち
  • 新しい産業が栄えるまち
  • 災害に強いまち

市はこの6つを、「循環」「挑戦」「守り」という3つの言葉で進めるとしています。6項目を暗記する必要はありません。自分の志望分野がどのまちに当たるのかを一つ選び、それが「循環」「挑戦」「守り」のどれで進められる話なのかまで考えておくと、面接での説明に筋が通ります。

3つの職員像と、市長の言葉

白井市が掲げる職員像は3つです。「市民の目線で考え市民に信頼される職員」「現場主義の徹底」「前向き・共有・自己改善」。数を絞っているぶん、一つひとつが重く扱われていると考えたほうがよいでしょう。

注目したいのは、3つ目の「前向き・共有・自己改善」が、市長のメッセージにもそのまま登場することです。市長は採用案内で「人口減少や少子高齢化、ライフスタイルの多様化など、予測できない時代を乗り越えていくためには、『前向き・共有・自己改善』の柔軟性を持ち、可能性の広がる職場で、活き活きと働く職員が必要です!」と述べています。

組織として掲げる言葉と、市長が受験者に語りかける言葉が一致しているということです。

「現場主義の徹底」も、この市では言葉だけのものではないと考えられます。市域がまとまっていて職場もコンパクトだという条件は、職員が現場へ足を運びやすい環境でもあります。市は官民協働で地域情報サイト「しろいまっち」を運営しており、地域の情報を市の外の担い手と一緒に届ける取組も進めています。

働き方の数字と、若手職員の受け止め

入庁後の条件も公表されています。一般行政職上級の初任給は251,856円(大学新卒者・地域手当を含む)、初級は219,102円(高校新卒者)。

専門職では保健師287,578円、管理栄養士258,746円、歯科衛生士249,100円、保育士235,956円です。一般行政職上級・大学新卒者の昇給例は5年後283,020円、10年後315,774円。

期末・勤勉手当は夏と冬にそれぞれ2.325カ月分、合計4.65カ月分です。年次有給休暇の平均取得日数は13.5日(令和7年度実績)。毎週水曜日をノー残業デーとし、軽装勤務や、午前7時30分からと午前9時30分からを選べる時差出勤制度も設けられています。

1年目から5年目の若手職員へのアンケートでは、「そう思う」「まあそう思う」の合計が、「白井市の職員になって良かったと思いますか」で83%、「休暇を取りやすい職場環境だと思いますか」で81%、「白井市の仕事はやりがいがあると思いますか」で77%、「白井市は好きですか」で83%となっています。やりがいの数字が他の3項目より低いという点は、そのまま受け止めておいてよいでしょう。

市が都合のよい数字だけを並べていないという読み方もできます。

この規模の市役所で重視されやすいこと

ここから先は市の公表資料に基づく話ではなく、規模から見た一般論として読んでください。人口6万1千人台の市役所は、市域も庁内も見渡せる大きさです。

誰がどの仕事を持っているかが互いに見えている職場では、担当の線引きよりも、目の前に出てきた用件を誰が拾うかで物事が動く場面が増えます。白井市が採用案内で職場のコンパクトさと仕事の幅の広さを並べて挙げているのは、その働き方を魅力として示したものだと読めます。

こうした環境では、自分の担当かどうかを先に確かめるより、まず現場に足を運んで状況をつかんでから考えられる人が動きやすいと考えられます。市の公表資料でいえば、「市民の目線で考え市民に信頼される職員」「現場主義の徹底」という2つの職員像が、この構造と重なります。

なお、市に合わせて自分を作り替える必要はありません。面接カードに書ける経験のうち、この職場の進み方と噛み合う面を選んで見せれば十分です。自分の目で確かめてから判断した経験を一つ用意しておくと、現場主義という言葉と自然につながります。

POINT|面接カードから逆算する

白井市では、第1次試験の合格者が面接カードと履歴書を提出します。二次試験と三次試験の面接は、そこに書いた内容から始まると考えておきましょう。書ける分量には限りがありますから、話を広げてほしいところを意図して残しておくのが実戦的です。

悪い例「面接カードは事実を漏れなく書いて、面接では暗記した内容をそのまま話そうと思います」

改善例「カードには、地域の清掃活動に自分から加わった話を短く書きました。実際に現場に行ってみて分かったことがあるので、そこを聞かれたら詳しくお話しできるように準備しています」

あわせて確認したい公式資料

すべてを読む必要はありません。志望動機に関係する資料を選び、重要な部分を自分の言葉で説明できるように準備しておきましょう。

  • 白井市職員採用案内(総合計画の骨格・職員像・働き方の数字がまとまっている)
  • 共同で実施される一次試験の試験案内と、白井市の面接カード・履歴書の様式
  • 白井市公式サイトの市政情報・第6次総合計画・最新の広報紙
  • 白井市のハザードマップ(自分の関わる地区の想定を知る材料として)

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、白井市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。白井市の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

白井市役所の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

白井市役所の面接の概要

ここからは、白井市職員採用試験の流れと、面接で問われやすい質問の全体像、差がつく質問への備え方を、公式資料と当研究会の分析にもとづいて整理していきます。

受験から採用までの流れ

白井市は、受験から採用までの道のりを次のように示しています。試験案内・申込書の入手、電子申請での申込み、受験票の受け取り、一次試験、二次試験、三次試験、最終合格、採用への意向調査(書面)、内定、採用。

市は「一次試験は、印旛郡市職員採用共同試験となります。二次試験、三次試験で面接等を実施します。」と明記しています。

ここで押さえたいのは、最終合格の後に意向調査が置かれていることです。合格が採用の確定ではなく、書面で意思を確認する段階が挟まれています。併願をしている場合、この場面で自分の答えを出すことになります。

申込みは市ホームページからの電子申請によります。令和8年度に白井市が募集した職種と採用予定人数は次のとおりです。

職種(令和8年度・上級職等)採用予定人数
一般行政上級10名程度
一般行政上級(社会人経験者)3名程度
一般行政上級(学芸員)若干名
土木上級若干名
土木上級(社会人経験者)若干名
建築上級若干名
建築上級(社会人経験者)若干名
化学上級若干名
社会福祉士若干名

9つの区分のうち3つが社会人経験者の枠です。一般行政・土木・建築のそれぞれに、新卒とは別の入り口が用意されています。

新卒だけで人を揃える前提を取っていないということです。白井市を受ける人の第1次試験会場は千葉敬愛高等学校(四街道市四街道1522)となっています。

白井市の職種と人数は、令和8年度白井市職員採用案内と、令和8年度 第1回 印旛郡市職員採用共同試験(上級職等)の試験案内の白井市欄によります。配点については、試験案内・白井市公式サイト・職員採用案内のいずれにも示されていません。また、二次試験と三次試験のどちらでどの形式の面接を行うかについても公表されていません。募集職種・試験の構成・日程・配点等は年度によって異なりますので、受験の際は必ず最新の試験案内でご自身が受ける区分の内容をご確認ください。

面接カードという前提

白井市は上級職の第1次試験合格者に対して、面接カードと履歴書の提出を求めています。市公式サイトには面接カードの様式が3種類と、履歴書の様式が掲載されています。どの様式を使うかは、案内の指示に従って確認してください(出典:白井市職員採用試験の提出書類|令和8年度

面接カードがあるということは、面接官はあなたが書いた紙を手元に置いて質問を組み立てるということです。その場の思いつきで話を変えると、書いた内容との食い違いがすぐに分かります。

逆に言えば、カードの書き方で面接の流れをある程度こちらから設計できます。話したい経験を書き、そこから自然に伸びる質問を予想しておきましょう。この準備ができている受験者と、カードを事務書類として埋めただけの受験者では、二次・三次で差が出ます。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。白井市の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク白井市には来たことがありますか用意していない問いへの反応と、受け答えのトーン
② 動機・志望近隣の市も受けていますか、その理由は何ですか併願を隠さずに、職業選択の筋道を説明できるか
③ 自己理解面接カードに書いた強みは、いつ身についたものですか提出書類の内容を自分の言葉で裏づけられるか
④ 経験・行動自分で足を運んで確かめた経験はありますか机上で済ませずに現場を見る習慣があるか
⑤ 学業・経歴学びの中でつまずいた経験はありますか行き詰まったときの立て直し方を持っているか
⑥ 適性・将来担当の外の仕事を頼まれたらどうしますか幅の広い職場で働くことへの理解
⑦ 公共性・社会性市民に信頼されるとはどういうことだと考えますか抽象語を自分の経験で言い換えられるか

ただし、この7カテゴリーは白井市に限らず全国の官公庁でほぼ共通です。受験者全員が対策してくる領域なので、ここでは大きな差がつきにくいのです。

では、どこで差がつくのか。それが次の「白井市ならでは」の質問です。

差がつくのは「白井市役所ならでは」の質問

「なぜ千葉県庁ではなく、白井市役所なのですか」
「白井市の魅力と課題を、それぞれ挙げてください」

どちらも白井市の現状を知らなければその場では答えようがない質問ですが、逆に言えば、面接カードに書いた志望の理由がどこまで本物かを確かめる質問でもあります。こうした質問に答えるための「白井市の事実」を、面接で使いやすいものに絞り、答え方とセットで整理しました。

質問テーマ知っておきたい白井市の事実答え方のヒント
市の位置と規模人口61,704人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)、面積35.48km²。市は都心から約30キロメートルのコンパクトな街と説明しているコンパクトという言葉を借りるだけで終わらせず、市域も職場もまとまっていることが仕事の進め方に何をもたらすかを述べます
なぜ県庁ではなく市役所か市は職員像の一つに「現場主義の徹底」を掲げ、職場のコンパクトさと仕事の幅の広さを魅力として挙げている県と市の役割の違いを説明して終わらせず、現場に足を運びながら幅広く担う働き方を選んだ理由として組み立てます
3つの職員像「市民の目線で考え市民に信頼される職員」「現場主義の徹底」「前向き・共有・自己改善」の3つを掲げ、市長のメッセージにも同じ言葉が現れる3つを言い直すのではなく、自分の経験と結び付く一つを選び、その場面で実際に何をしたのかを具体的に語ります
総合計画の将来像第6次総合計画前期基本計画は「世代を超えた笑顔と豊かさを未来へつなぐまち」を掲げ、6つのまちを「循環」「挑戦」「守り」で進めるとしている将来像を暗唱せず、自分の志望分野が6つのどれに当たり、3つの進め方のどれで動く話なのかまで整理して述べます
高齢化と定住の両立高齢化率29.3%・75歳以上17.0%と県を上回る一方、計画の先頭には「若い世代が定住したいまち」が置かれているどちらか一方に肩入れせず、いま住む方を支える仕事と次の世代を迎える仕事が同時に要ることを踏まえて答えます

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。志望分野に近いテーマを1つか2つに絞り、事実から自分の問題意識、そして市職員として関わりたい仕事までを一息で話せる形にしておくことです。

想定される評価の観点

面接は、市が掲げる職員像に照らして「これまでに実際どう行動してきたか」を確かめる場です。いわゆるコンピテンシー評価が基本にあり、答えの美しさではなく、経験の中身と行動の再現性が見られています。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
現場に足を運ぶ姿勢職員像に「現場主義の徹底」が置かれており、実際に見に行った経験の有無は掘られやすい資料や人づてで済ませず自分で確かめに行った場面を選び、行った結果として判断がどう変わったかまで話せるようにしておく
共有して改善する動き「前向き・共有・自己改善」は職員像であり、市長のメッセージにも同じ言葉が使われている気づいたことを一人で抱えず周囲に伝えて改善につなげた経験を用意し、伝え方の工夫まで説明できるようにしておく
提出書類との一貫性面接カードと履歴書を先に提出する以上、書いた内容と話す内容のずれはすぐに表れるカードに書いた経験を声に出して説明する練習をし、書ききれなかった細部を口で補える状態にしておく

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。二次試験と三次試験で面接の場が複数回ありますから、同じ話題を別の面接官から角度を変えて問われる前提で準備しましょう。

準備の中心に置きたいのは、どこを切り取っても自分の言葉で説明できる実体験に根ざした答えです。ここが固まっていれば、場が変わるたびに話を組み直す必要はありません。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. 最新の試験案内で、白井市が募集している区分と自分が受ける区分を確認する。社会人経験者の枠が置かれている職種もあるため、条件を読み違えないようにする
  2. 電子申請の手順と、第1次試験合格後に提出する面接カード・履歴書の様式を先に見ておく。何を書くことになるかを知ってから経験の棚卸しに入る
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  4. 自治体研究のインプットをする。この記事の前半部分を読み返し、第6次総合計画の6つのまちと3つの職員像から、志望分野に近い事実を2〜3個、自分の言葉で説明できるようにする
  5. 固有質問の材料を対応表から集め、事実から問題意識、やりたい仕事までを一続きの話に編む
  6. 自分で足を運んで確かめた経験を一つ選び、行く前と後で判断がどう変わったかまで語れるようにしておく。「現場主義の徹底」を職員像に掲げる市では、確かめられやすい観点になる

優先順位に注意

ステップ4〜5の自治体研究は、他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ2の面接カードの準備と、ステップ6の現場に行った経験の整理を優先してください。カードに書いた一行が、二次と三次の面接の入口になります

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、白井市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

白井市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。特に試験本番までに時間がない方は、必要に応じてご活用ください。

白井市役所の想定問答集を見る

さいごに

白井市の選考は、一次試験が印旛郡市の団体との共同試験、二次試験と三次試験で面接等という流れです。そして第1次試験の合格者は、面接カードと履歴書を提出します。

市公式サイトには面接カードの様式が3種類置かれています。つまり、面接官はあなたの書いた紙を読んでから会いに来るということです。

書いた言葉と話す言葉がそろっているかどうかが、この市では特に見えやすくなります。掲げられている職員像は「市民の目線で考え市民に信頼される職員」「現場主義の徹底」「前向き・共有・自己改善」の3つ。

数が絞られているぶん、どれも避けて通れません。人口約6万1千人、面積35.48km²のこの市は、高齢化率も75歳以上の割合も県を上回りながら、第6次総合計画の先頭に「若い世代が定住したいまち」を置いています。

梨畑と工業地帯と住宅地が同居する市で、自分は誰の何を支えたいのか。その一行をカードに書き、面接の場で自分の声で説明できるところまで持っていってください。