本記事では、青梅市職員採用試験の面接対策で必要な、青梅市の特徴・基礎データ・行政課題・重点政策・面接の流れ・想定される質問・評価の観点についてまとめています。
青梅市役所の面接では、「なぜ青梅市を選んだのか」、「山と市街地が同居するまちをどう見ているか」、「市職員として何をやりたいのか」といった質問が想定されます。青梅市の採用試験は春と秋の年2回実施され、回によって試験の組み立てそのものが変わりますので、自分が受ける回を最初に確かめてください。
気になった事実に印をつけながら読み進め、そこから青梅市を志望する理由を組み立ててみてください。
第1部|自治体研究編
青梅市の特徴
対策を始める前に、青梅市という市の輪郭をつかんでおきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)
- 東京都の多摩地域西部に位置し、羽村市、あきる野市、西多摩郡の日の出町・瑞穂町・奥多摩町、そして埼玉県の入間市・飯能市と接している。
- 面積は103.31km²、人口は128,569人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)、人口密度は1,244人/km²。
- 市は自らを「東京にありつつ美しい山と渓谷を有しながら、住宅が立ち並ぶ市街地がある」市だと説明し、これを唯一無二の特徴であり持ち味だと位置づけている。
- 第7次青梅市総合長期計画が掲げるまちの将来像は「美しい山と渓谷に抱かれ、東京に暮らす 青梅」。目標年次は令和14年。
- 市の花はウメ、市の木はスギ。市役所は東青梅一丁目にあり、採用を担当するのは総務部職員課人財確保育成係。
- 職員採用試験は例年2回。春試験と秋試験で段階数も科目も異なる。
- 令和9年4月採用にあたる秋試験は、テストセンター方式の第1次試験のあと、小論文とグループワーク、面接2回と続く4段階の構成。
- 秋試験の募集人員は一般事務が40名程度、一般技術(土木)が10名程度で、多摩地域の市の中では小さくない採用規模。
- 市は採用試験の特徴として、公務員試験対策は不要で人物を重視した選考だと公表している。
青梅市の基礎データ
細かい統計を覚え込む場面は、面接ではまず訪れません。ただ、青梅市がどれだけの広さに、どれだけの人が暮らす市なのかを言えることは、志望動機の土台になります。
表には市の値を並べ、比較の手がかりとして東京都全体の値も添えました。調査の系統も時点も違いますので、差を論じる材料ではなく、規模の見当をつける材料として見てください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 総人口 | 128,569人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在) |
| 総面積 | 103.31km² |
| 人口密度 | 1,244人/km²(上記の総人口と総面積から算出) |
| 高齢化率(住民基本台帳) | 32.7%(令和8年1月1日現在)/75歳以上は19.2% |
| 65歳以上人口 | 42,028人(うち75歳以上24,669人。令和8年1月1日現在) |
| 隣接自治体 | 羽村市、あきる野市、西多摩郡日の出町・瑞穂町・奥多摩町、埼玉県入間市・飯能市 |
| 市役所所在地 | 〒198-8701 東京都青梅市東青梅一丁目11番地の1 |
| 市の花・市の木 | ウメ/スギ |
| まちの将来像 | 美しい山と渓谷に抱かれ、東京に暮らす 青梅(第7次青梅市総合長期計画・目標年次 令和14年) |
| 将来人口の目標 | 令和14年に自然体では118,512人と推計されるところ、施策展開により120,700人の維持を目指す |
| (参考)東京都の総人口 | 14,273,066人(令和7年10月1日現在の推計) |
| (参考)東京都の行政区域 | 特別区である23区と、26市5町8村 |
| (参考)東京都の高齢化率 | 23.4%(令和7年9月15日現在の推計) |
青梅市の人口・面積・隣接自治体・市の花木は、公表値をもとに当研究会が整理したものです(総人口は住民基本台帳・令和8年1月1日現在)。高齢化率と75歳以上の割合は、総務省が住民基本台帳をもとに集計した令和8年1月1日現在の値で、同じ集計での市の総人口は128,569人です。東京都の総人口・行政区域・高齢化率は都の推計等による値で、住民基本台帳による市の値とは集計の系統が異なりますので、両者を引き比べて差を論じることは避けてください。(出典:住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数|令和8年1月1日現在)
103km²という市域が行政の前提になる
人口12万人台という数字だけを見れば、多摩地域では中くらいの市です。ところが面積は103.31km²あり、人口密度は1,244人/km²にとどまります。
市が計画の中で山と渓谷を市街地と並べて語っているとおり、市域には市街地とそうでない場所が同居しており、人の住む場所は広い面の一部に偏っています。
この形は、行政の仕事のほとんどに影響します。ごみの収集も、道路の維持も、消防や救急の到達も、面積が広ければそれだけ手間と時間がかかります。
窓口をひとつ置いたときに歩いて来られる人の数も限られます。同じ12万人でも、密集した市とは仕事のかかり方が違うという理解を持っておくと、施策の話が具体的になります。
青梅市の経済・産業
市の経済を語る足場をどこに置くか
青梅市の公式サイトのうち、市政情報と採用関連のページでは、市の経済規模を単独で示す統計は公表されていませんでした。ここでは東京都全体の数字を土台に置き、その中での青梅市の位置を示します。
- 令和4年度の経済活動別都内総生産は名目で120兆2千億円、全国シェアは21.2%。
- 実質経済成長率は同じ令和4年度で3.9%。卸売・小売業や金融・保険業、運輸・郵便業の増加がこれを押し上げた。
- 都の人口14,273,066人(令和7年10月1日現在の推計)のうち市部は4,249,936人。青梅市の128,569人はその3.1%ほどにあたる(時点の違う値をもとにしたおよその割合)。
自然そのものが市の資源として位置づけられている
青梅市が計画の基本理念に置いているのは、「豊かな自然と都市機能が調和した持続可能なまち」「多様性を認め合い、みんなが健やかに暮らせるまち」「歴史と文化を継承し、人も産業も育むまち」の3つです。
自然が守るべき対象としてだけでなく、産業や暮らしと組み合わせるべき資源として扱われているのがこの市の考え方だと読めます。
市は「あそぼうよ!青梅」という姿勢も基本に据えています。(出典:第7次青梅市総合長期計画)
面接で産業や観光に触れるなら、名所を挙げるだけでは足りません。訪れた人の消費をどう市内に落とすか、山や渓谷を守る手入れを誰がどう続けるか、といった行政の仕事に接続してください。3つ目の基本理念に「人も産業も育む」と書かれていることも、材料として使えます。
都県境に接する市であること
青梅市は、埼玉県の入間市・飯能市と接しています。生活圏が都県境をまたぐということは、通勤も買い物も通院も、東京都という枠の内側で完結しないということです。
災害時の応援や広域的な取り組みも、都内の市町村だけを相手にすればよいわけではありません。市境と都県境の両方を意識した広域の視点は、この市を志望する理由を語るときの下地になります。
青梅市の主な行政課題
広さ、人口構成、そして自然。青梅市の条件は、そのまま課題の形になって表に出てきます。ここでは4つに絞りました。課題を問われたときに、ここから一つ取り出して話せるようにしておきましょう。
3人に1人が65歳以上という人口構成
総務省が住民基本台帳をもとに集計した令和8年1月1日現在の値では、青梅市の人口128,569人のうち65歳以上が42,028人で、高齢化率は32.7%です。75歳以上は24,669人、率にして19.2%にあたります。東京都全体では令和7年9月15日現在の推計で高齢化率23.4%、75歳以上人口は184万6千人と前年から3万2千人増えて過去最多でした。集計の系統が違うため単純な引き比べはできませんが、都の平均像とは異なる人口構成を持つ市だとは読み取れます。(出典:敬老の日にちなんだ東京都の高齢者人口(推計)|令和7年)
この率が、103km²の市域の上に乗っているところが青梅市の難しさです。買い物、通院、行政手続きのいずれも、家から出る距離が生活の質を左右します。
この話題を選ぶなら、率を伝えたところで止めないことです。移動と距離の問題として具体化するところまで進めると、説得力が増します。
人口12万人台を保てるかどうか
市の総合長期計画は、目標年次である令和14年の総人口を、自然体では118,512人と推計しています。そのうえで、少子化対策や移住定住の促進などの施策展開によって120,700人の維持を目指すと明記しています。何もしなければ12万人を割るという前提を、市が公式の計画で示しているということです。
数字の差はおよそ2千人分ですが、これは施策の成果として積み上げるべき目標値です。子育て、住まい、雇用、交通のどれもが関わります。志望動機でこの話題を使うなら、目標人口を暗記するのではなく、自分の関心のある分野がこの目標にどうつながるかを語りましょう。
広い市域にサービスを行き渡らせる
密度1,244人/km²という数字は、施設や職員が同じだけあっても、一人あたりに届く手が薄くなりやすいことを意味します。市が秋試験で一般事務40名程度・一般技術(土木)10名程度という募集を出しているのも、この市域を支える仕事の量と無関係ではないでしょう。
広い面をどう受け持つかが、青梅市役所の仕事の基本設計になっています。
面接では、この条件を前向きに引き受ける姿勢が伝わるかどうかが分かれ目になります。効率化の話だけでも、寄り添いの話だけでも足りません。限られた人手で優先順位をつけながら、それでも届かせる工夫を考えられるか。そこが問われていると考えてください。
災害への備え
都が令和4年5月に示した被害想定では、冬の夕方に都心南部直下地震が発生したケースで、死者約6,100人、負傷者約9万3,400人、建物被害約19万4,400棟、避難者約299万人、帰宅困難者約453万人が見込まれています。都全域を対象とした想定であり、青梅市に限った数字ではありません。(出典:首都直下地震等による東京の被害想定|令和4年5月公表)
山と渓谷を抱える市域では、地震だけでなく、風水害や土砂災害への備えも日常の仕事に組み込まれます。道が寸断されれば孤立する地域も出ます。防災を語るなら、想定の紹介で終えず、広い市域という条件を踏まえて自分は何ができるかまで進めてください。
青梅市の重点政策|第7次青梅市総合長期計画
青梅市の施策は「第7次青梅市総合長期計画」の下に組み立てられています。目標年次は令和14年で、まちの将来像に「美しい山と渓谷に抱かれ、東京に暮らす 青梅」を掲げています。市はこの将来像について、東京にありながら山と渓谷を持ち、そこに住宅の立ち並ぶ市街地があることを唯一無二の特徴であり持ち味だと説明しています。
3つの基本理念が示すもの
計画は「あそぼうよ!青梅」という姿勢を基本に置き、基本理念として自然と都市機能の調和、多様性を認め合う暮らし、歴史と文化の継承と産業の育成の3つを掲げています。
並べてみると、守ることと育てることが必ず組になっているのが分かります。自然も、歴史も、置いておけば残るものではなく、人が手を入れ続けて初めて次に渡せるという前提が読み取れます。
面接の準備としては、3つの理念のうち自分の関心がどこに乗るかを決めておくのが実用的です。環境や土地利用なら1つ目、福祉や多文化共生なら2つ目、観光や産業、文化財なら3つ目です。どの理念の下で働きたいのかを先に決めておくと、志望動機の芯が一本通ります。
POINT|計画の全体像を諳んじる必要はない
計画の章立てを覚えることが目的ではありません。関心のある分野をひとつ選び、①今どんな困りごとがあるか → ②市はどんな状態を目指すと書いているか → ③そのために何をしているか → ④市役所だから担えることは何か → ⑤自分の経験のどこが使えるか、の順で調べてください。計画も予算も、市公式サイトの現行版で必ず確かめましょう。
悪い例「青梅市の自然を活かしたまちづくりに関わりたいです」
改善例「計画に、自然と都市機能の調和という理念があると知りました。山を守る手入れには人手がいりますので、市外から来た人が関わる仕組みをつくって、担い手を増やす仕事に携わりたいと考えています」
あわせて確認したい公式資料
並べた資料を最初から順に追う必要はありません。志望動機に直結するものだけを選び、内容を声に出して説明できるまで整理しておきましょう。
- 青梅市職員採用試験の実施要項(自分が受ける回のもの。春試験と秋試験で構成が違います)
- 第7次青梅市総合長期計画(将来像・3つの基本理念・将来人口の目標)
- 市の職員採用ページに掲載されている求める人財、採用試験の特徴、過去の試験実施結果
- 面接カードと採用試験履歴書の指定様式(第2次試験で提出します)
なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。
当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、青梅市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。青梅市の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。
第2部|面接対策編
青梅市役所の面接の概要
ここからは、青梅市役所の採用試験の構成と、問われやすい質問の全体像、差がつく質問への備え方を、公式資料と当研究会の分析にもとづいて整理します。
青梅市役所の試験の流れ
令和9年4月採用にあたる2026秋試験は、第1次から第4次までの4段階です。第1次はテストセンター方式の基礎能力検査と事務能力検査、第2次で性格適性検査と小論文とグループワーク、そのあと第3次と第4次で面接が2回置かれています。
| 項目 | 内容(令和9年4月採用・2026秋試験) |
|---|---|
| 試験の段階 | 第1次試験、第2次試験、第3次試験、第4次(最終)試験の4段階 |
| 第1次試験 | テストセンター方式(基礎能力検査・事務能力検査) |
| 第2次試験 | 性格適性検査、小論文およびグループワーク |
| 第3次試験 | 面接試験 |
| 第4次(最終)試験 | 面接試験 |
| 第2次試験で提出する書類 | 青梅市職員採用試験履歴書(指定様式)、最終学歴の卒業(見込み)証明書および成績証明書、面接カード(指定様式) |
| 募集人員 | 一般事務40名程度、一般技術(土木)10名程度、その他の職種は若干名 |
| 年齢要件 | 一般事務は18歳から45歳、一般技術(土木・建築・電気)は18歳から50歳。秋試験で要件が拡充されました |
| 春試験との違い | 春試験は、書類選考、テストセンター方式の第1次試験、プレゼンテーション試験、面接という組み立てで、段階数も科目も秋試験と異なります |
| 合否の決め方 | 各試験の配点と合否決定の方法は公表されていません。試験結果のページで公表されているのは各段階の受験者数と合格者数です |
| (参考)春試験の実施結果 | 令和8年度の春試験では、一般事務が応募者419人、第1次受験321人、第2次受験110人、第3次受験94人、第4次受験55人、最終合格37人。全職種の合計は応募者462人・最終合格40人 |
上記は令和9年4月採用(2026秋試験)の公表内容にもとづくものです。青梅市は職員採用試験を例年2回実施しており、春試験と秋試験では試験の構成が大きく異なります。受験の際は、必ずご自身が申し込む回の最新の実施要項をご確認ください。各試験の配点と合否決定の方法は公表されておらず、公表資料からは確認できません(当研究会調べ)。なお、参考として挙げた実施結果は令和8年度の春試験(令和8年10月採用および令和9年4月採用)のもので、最終合格37人の内訳は10月採用9人と4月採用28人です。(出典:令和9年4月採用 青梅市職員採用試験|青梅市/青梅市の採用試験の特徴|青梅市)
面接カードの様式が公開されているという強み
青梅市の第2次試験では、履歴書と証明書に加えて面接カードを提出します。この面接カードは指定様式で、記入欄の構成が公表されています。何を書かされるかが事前に分かるということは、面接で何を聞かれるかの見取り図が手元にあるということです。
公表されている記入欄は、志望の動機・理由(志望の理由と、市役所でどのような仕事を希望するか)、学生生活(印象に残る思い出、クラブやサークル活動で体験したこと)、仕事・アルバイト・ボランティア活動(内容と、そこで得たもの)、性格(長所と短所)、趣味・娯楽、交友関係(親しい友人との交友で得たもの、友人とのエピソード)、その他(最近関心をもった事柄、自己PRしたいこと)、そして併願状況です。(出典:面接カード(指定様式)|青梅市職員採用試験)
注目したいのは、趣味や交友関係の欄が独立して置かれていることです。仕事の実績だけでなく、人となりが見える情報を面接官が持ったうえで対話が始まると考えてください。書いた内容はそのまま質問の入口になりますので、自分で説明できないことは書かないのが原則です。
青梅市が求める人財
青梅市は、求める人財を4つの類型で公表しています。市が「人材」ではなく「人財」という表記を使っているところにも、育てて長く働いてもらう対象として職員を見ている姿勢が表れています。(出典:求める人財|青梅市職員採用)
- 笑顔で親切心を持ち市民から信頼される職員
市民の立場で行政を行い、青梅市に愛着を持って、自らも地域の一員としてまちづくりを進めることが挙げられています。 - 人との繋がり、組織の和を大切にする職員
規律性があり、職員の和すなわちチームワークを重んじて組織に貢献することが示されています。 - 経営感覚を備えた職員
長期的展望の視点に立ち、費用対効果を追求することが求められています。 - 課題解決に向け積極的に行動する職員
常に問題意識を持ち、自ら課題を発見し、最後までやり遂げることが挙げられています。
4類型は市の公表そのままです。ここから先は、試験の作り方や市域の広がりから当研究会が推し量った部分になります。
1つ目に「青梅市に愛着を持ち」「自らも地域の一員として」という言葉が入っている点は見逃せません。103km²の市域で12万人台の暮らしを支える市役所では、職員が住民としてもまちに関わる場面が出てきます。
この地域と長く付き合う気持ちがあるかどうかは、質問の形をとらずに確かめられていると考えたほうがよいでしょう。
とはいえ、市外から受験する人が不利だという意味ではありません。秋試験で年齢要件を広げ、公務員試験対策は不要だと明言している市が、出身地で線を引くとは考えにくいからです。
求められているのはむしろ、この市の何に引っかかったのかを自分の経験から説明できることでしょう。山と市街地が同居する市域を歩いて感じたことでも、面接カードに書いた活動と市の課題の接点でもかまいません。面接官が見たいのは、青梅市に合わせて整えられた人物ではなく、これまで何をしてきた人なのかという事実です。
想定される質問
面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる
当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。青梅市の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。
| カテゴリー | 代表質問 | ここで見られていること |
|---|---|---|
| ① 導入・アイスブレイク | ここまでの道のりはいかがでしたか | 肩の力が抜けた状態で応じられるか。表情と声の調子が素に近いか |
| ② 動機・志望 | 青梅市を志望した理由を教えてください | 面接カードに書いた志望動機と食い違わないか。他市でも通る理由で止まっていないか |
| ③ 自己理解 | ご自身の短所と、その付き合い方を教えてください | 面接カードの性格欄に書いた内容を、自分の言葉で説明できるか |
| ④ 経験・行動 | 最後までやり遂げた経験を教えてください | 求める人財の4つ目に直結します。途中で何を変え、どう続けたか |
| ⑤ 学業・経歴 | 学生生活で印象に残っていることは何ですか | 面接カードの記入欄がそのまま質問になります。書いたことを掘られる前提です |
| ⑥ 適性・将来 | 市役所でどのような仕事を希望しますか | 希望と市の仕事の実際が噛み合っているか。配属の幅を受け入れられるか |
| ⑦ 公共性・社会性 | 最近関心をもった事柄を教えてください | これも面接カードの記入欄にあります。関心の理由まで語れるか |
ここまでの7つは、青梅市に限った話ではなく官公庁の面接に広く共通する枠組みです。誰もが手を打ってくる範囲なので、差がつくのは次の青梅市ならではの質問になります。
差がつくのは「青梅市役所ならでは」の質問
どちらも、事前の下調べなしに筋の通った答えを出すのは難しい質問です。裏返せば、調べてきた人だけが自分の言葉で語れる質問だということです。答えの材料になる青梅市の事実と、その使い方を並べておきます。
| 質問テーマ | 知っておきたい青梅市の事実 | 答え方のヒント |
|---|---|---|
| 市の広さと人の分布 | 面積103.31km²、人口128,569人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)、人口密度1,244人/km²。市は山と渓谷と市街地が同居する点を持ち味と説明している | 広さを数字で示したうえで、サービスを届ける難しさに触れます。魅力と課題が同じ条件から出ていることを一続きで話せると強いです |
| なぜ都庁ではなく市役所か | 秋試験の募集は一般事務40名程度。市は市民の立場で行政を行い、地域の一員としてまちづくりを進める人財を求めると公表している | 広域の制度を扱う都と、暮らしの現場に手を届かせる市の違いを、自分の経験に引きつけて説明します |
| 将来人口の目標 | 令和14年の総人口は自然体で118,512人と推計され、市は施策展開により120,700人の維持を目指すとしている | 目標値を暗記するのではなく、自分の関心分野がこの目標にどう効くのかを述べます。子育て、住まい、雇用のどれでも接続できます |
| 市の将来像への理解 | 第7次青梅市総合長期計画の将来像は「美しい山と渓谷に抱かれ、東京に暮らす 青梅」。基本理念は自然と都市機能の調和など3つ | 理念を3つとも並べると印象が散ります。ひとつに絞り、なぜそこに惹かれたのかを経験から語ってください |
| 高齢化への理解 | 住民基本台帳(令和8年1月1日現在)で高齢化率32.7%、75歳以上は19.2%。同じ時期の都の推計では23.4% | 率だけで終えず、広い市域では移動そのものが壁になるという話まで進めましょう。集計の系統が違う点に触れられると丁寧です |
| 試験の性格 | 秋試験は第2次に小論文とグループワーク、第3次と第4次に面接。市は公務員試験対策は不要で人物重視だと公表している | 知識の量ではなく、関わり方と考え方を見る試験だと押さえておきましょう。集団で結論を出した経験が1つあれば、そのまま材料になります |
6つを丸暗記しても答えは出てきません。関心の近いものを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 市職員としてやりたいこと」という一続きの話にしておきましょう。
想定される評価の観点
面接は、これまでに実際どう行動してきたかを確かめる場です。いわゆるコンピテンシー評価が基本にあり、答えの美しさではなく、経験の中身と行動の再現性が見られています。
| 評価の観点 | 面接でどう確かめられるか | 準備のポイント |
|---|---|---|
| 最後までやり遂げる力 | 自分で見つけた課題に、どこまで関わり続けたか | 求める人財の4つ目です。途中で壁に当たってからの動きを、面接カードの記述と揃えて話せるようにする |
| グループの中での関わり方 | 第2次のグループワークで、議論の前進に何を足したか | 青梅市は小論文とグループワークを同じ段階に置いています。複数人で結論を出した経験を、自分の役割まで含めて用意する |
| 費用対効果を意識する視点 | 限られた時間やお金の中で、優先順位をどうつけたか | 求める人財に経営感覚が挙がっています。広い市域を限られた人手で支える市であることと結びつけて話す |
なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。
青梅市は秋試験で面接を2回課しますので、面接カードに書いた内容を軸に、角度を変えて問われる前提で備えましょう。細部まで自分の言葉で語れる実体験に根ざした答えが、そこで効いてきます。
本番までの準備6ステップ
ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。
- 自分が受ける回(春試験か秋試験か)の実施要項を読み、段階数と科目、提出書類を確認する
- これまでの経験を書き出す。学業、課外活動、アルバイト、職務経験から、それぞれ1つずつ具体例を選ぶ
- 面接カードの記入欄に沿って下書きを作る。志望動機、希望する仕事、学生生活、活動で得たもの、長所と短所、趣味、交友関係、関心をもった事柄まで一通り書き出す
- 自治体研究のインプットをする。この記事の前半を読み返し、103.31km²に128,569人、高齢化率32.7%という青梅市の骨格に加え、将来人口の目標を自分の言葉で言えるようにする
- 3つの基本理念のうち関心の近いものをひとつ選び、「事実 → 問題意識 → やりたいこと」の一続きの話に編む
- 下書きを声に出して読み、書いた一行ごとに「ここを掘られたら何と返すか」を書き足していく
手をつける順番
ステップ4と5は、他の受験生と差が出る工程です。とはいえ時間が足りないときは、ステップ2の書き出しとステップ3の面接カードの下書きを先に片づけてください。面接カードは提出したあと書き直せませんので、ここで手を抜くと面接の土俵が決まってしまいます。
なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、青梅市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。
青梅市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。特に試験本番までに時間がない方は、必要に応じてご活用ください。
さいごに
青梅市の選考は、面接カードを書くところから始まっています。志望の理由も、学生生活も、趣味も交友関係も、自分の手で書いた一行が面接の問いになります。
103km²の市域と12万人台の暮らし、そして自然体では12万人を割るという推計。この条件の中で自分は何をしたいのかを、書ける言葉にしておいてください。書けたことしか話せませんし、書いたことは必ず聞かれます。