本記事では、立川市職員採用試験の面接対策で必要な、立川市の特徴・基礎データ・行政課題・重点政策・面接の流れ・想定される質問・評価の観点についてまとめています。
立川市役所の面接では、「立川市で何を形にしたいのか」、「人の話をどう聞き、どう伝えるのか」、「新しいことにどう踏み出すのか」といった質問が想定されます。
立川市の選考は4段階で、個別面接は第3次の1回だけ。第2次は集団ワークと集団面接、最終の第4次も集団面接です。一人で語り切る力だけでなく、人が並ぶ場での振る舞いが問われる試験だといえます。
ここまでの内容を下敷きに、自分の経験と立川市政の重なりを探しながら回答を作ってください。
第1部|自治体研究編
立川市の特徴
面接対策に入る前に、立川市の輪郭をつかんでおきましょう。(先を急ぐ方は、この箇条書きだけでも)
- 人口は187,440人(令和8年1月1日現在の住民基本台帳)。市域は24.36平方キロメートル、人口密度は1平方キロメートルあたり約7,695人。
- 接しているのは国立市・日野市・昭島市・国分寺市・武蔵村山市・東大和市・小平市・福生市の8市。多摩地域の中でも、多くの市と境を共有する位置にある。
- 令和7年度から、「魅力咲きほこり つどい華やぐまち 立川~新風を吹き込み 美風を守る~」という新しい未来ビジョンのもとで市政を運営している。
- 市長は採用試験案内のメッセージで、立川市職員の仕事を「まさに『まちのクリエイター』の仕事」と表現している。
- 同じメッセージには、最終面接に進んだ人に対して「市民のための新たな行政サービス」を市長へ直接提案してほしいと明記されている。
- 市職員が業務内容や職場環境を紹介するショート動画を公開しており、企画・出演・撮影・編集はすべて市職員が行っている。
- 令和9年度採用の一般事務は上級(大卒程度)区分で、募集人数は20名程度。ほかに一般事務(障害者)3名程度、一般事務(社会福祉)3名程度を募集する。
- 市の花はコブシ、市の木はケヤキ(いずれも1974年5月制定)。
立川市の基礎データ
統計の暗記は必要ありませんが、18万人規模という立川市の大きさを説明できることは準備の前提になります。
立川市を語るときに手元に置きたいのは、人口と高齢層の内訳、市域の広さ、そして8市と接するという位置関係です。並べておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 総人口 | 187,440人(令和8年1月1日現在・住民基本台帳) |
| 65歳以上人口 | 46,487人(高齢化率24.8%) |
| うち75歳以上人口 | 28,167人(総人口の15.0%) |
| 総面積 | 24.36平方キロメートル |
| 人口密度 | 7,695人/平方キロメートル(上記の総人口と総面積から算出) |
| 隣接する自治体 | 国立市、日野市、昭島市、国分寺市、武蔵村山市、東大和市、小平市、福生市 |
| 市の花・市の木 | コブシ・ケヤキ(1974年5月制定) |
総人口と年齢別人口は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」の令和8年1月1日現在の値です。面積および隣接自治体は市の基礎プロフィールによるもので、人口密度は令和8年5月1日現在の人口から算出した概数です。住民基本台帳による数値と国勢調査による数値は前提が異なりますので、都の値と直接比較する形では使わないでください。
数字から読み取れること
高齢化率は24.8%で、市民の4人に1人が65歳以上です。
65歳以上46,487人のうち28,167人、6割を超える人が75歳以上にあたります(令和8年1月1日現在)。
高齢者が増えるという話ではなく、支援の重い層に人が移っていると捉えるほうが、政策の議論には近づきます。(出典:住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数|令和8年1月1日現在)
もう一つ、8市と境を接しているという条件も押さえておきましょう。
市の広報や施設の案内が、市外の住民の目にも入りやすい環境だということです。人が集まりやすいということは、まちのにぎわいを語るうえで有利な条件になります。
立川市の経済・産業
東京都という行財政の規模
東京都の令和7年度の一般会計予算は9兆1,580億円(前年度比8.3%増)、全会計では17兆8,497億円(同7.8%増)という規模です。都は地方交付税の不交付団体で、令和6年度決算の財政力指数は1.211(都道府県平均は0.491)でした。
この財政規模の都の中に、立川市という基礎自治体が置かれているという構図が、立川市の仕事を考えるときの出発点になります。(出典:広報東京都 令和7年度予算案)
都が担う仕事と市が担う仕事は重なりません。広域的な基盤や制度の枠組みは都が持ち、日々の暮らしに接する部分は市が持ちます。
面接で「なぜ市役所か」を語るときは、この役割の違いを自分の言葉で説明できることが土台になります。
8つの市と接するという条件
東京都の人口は14,273,066人で、うち市部が4,249,936人です。世帯総数は7,664,866世帯にのぼります(いずれも令和7年10月1日現在の推計)。
人口を世帯数で割ると1世帯あたり2人を下回り、単身や少人数の世帯が標準になっていることがわかります。(出典:東京都の人口(推計)|令和7年10月1日現在)
ここから2文は、公表された数字ではなく当研究会の読み筋です。8市と接する立川市では、市内で使われる商業やサービスの利用者に市外の住民が含まれることが自然に起こります。
逆に、立川市民が隣の市で用を足すことも同じだけあるはずです。産業やにぎわいを語るときには、市域の内側だけを数える発想から離れて、周辺の市と行き来する人の流れの中で立川市がどんな役割を持つのかという問いに置き換えたほうが、実態に近い議論になります。
働く場としての立川市役所
令和9年度採用の一般事務(上級)の募集は20名程度です。
市はこのほかに、一般事務の経験者採用、一度退職した職員を対象とするアルムナイ採用、非正規雇用者を対象とした採用、土木・建築・電気・保育士といった専門職の試験も年内に併走させています。(出典:立川市職員採用試験(令和9年度採用)|立川市)
職員が自ら企画・出演・撮影・編集まで手がけるショート動画を公開している点も、市の姿勢がよく出ている取り組みです。
外部に発注して整った映像を作るのではなく、働いている本人が伝える形を選んでいる。仕事の中身を自分の言葉で説明できる職員を育てたい、という考え方の表れだと読むことができます。
立川市の主な行政課題
ここまで見てきた数字をもとに、立川市が向き合うテーマを整理します。課題を問われた場面ですぐ引き出せるよう、4つに絞ってあります。
後期高齢層が6割を超えるという構成
65歳以上46,487人のうち28,167人が75歳以上という内訳は、医療と介護の需要が同時に厚みを増していく段階に入っていることを示します。24.36平方キロメートルという市域は移動の負担が比較的軽い一方で、対象となる人数は3万人近い規模です。
一人ずつ訪ねる形だけでは支えきれない人数をどう受け止めるかが問われます。
世帯が小さくなっていくこと
東京都全体では人口14,273,066人に対して世帯総数が7,664,866世帯で、1世帯あたりの人数は2人を下回ります(令和7年10月1日現在の推計)。
家族の中で支え合うことを前提にできない世帯が増えれば、行政や地域が担う部分は必然的に広がります。高齢者の見守りも、子育ての支援も、この変化の上で設計し直す必要があります。
窓口に来た人の背後に家族がいるとは限らない、という前提で対応を考えられるかどうかが、これからの職員には問われます。
面接でこの分野に触れるなら、制度の名前を挙げるより、届け方の工夫に話を寄せたほうが実務に近い議論になります。
大規模地震への備え
東京都が令和4年5月に公表した被害想定では、都心南部直下地震が冬の夕方に発生した場合、避難者は約299万人、帰宅困難者は約453万人と見込まれています。
死者は約6,100人、負傷者は約9万3,400人という想定です。(出典:首都直下地震等による東京の被害想定|令和4年5月公表)
人が集まる場所を抱える市では、災害時に市外から来ている人をどう扱うかという論点が加わります。
避難所は市民のためのものだ、という説明だけでは現場が回りません。面接で防災を語るなら、この難しさに触れられると理解の深さが伝わります。
職員をどう確保していくか
一般事務(上級)20名程度という募集に加え、経験者採用、アルムナイ採用、非正規雇用者を対象とした採用と、市は入口を複数用意しています。
新卒だけに頼らず、いろいろな経歴の人を迎え入れる方向に舵を切っているということです。市の未来ビジョンが掲げる「新風」は、採用のやり方にも表れていると読むことができます。
立川市の重点政策|未来ビジョンと「まちのクリエイター」
立川市は、市政の方向性と、そこで働く職員の姿を、どちらも短い言葉で示しています。面接対策としては、この2つを結び付けて読むのが有効です。
「魅力咲きほこり つどい華やぐまち 立川」
立川市は令和7年度から、「魅力咲きほこり つどい華やぐまち 立川~新風を吹き込み 美風を守る~」という未来ビジョンのもとで市政を運営しています。(出典:立川市職員採用試験案内(一般事務)|令和9年度採用)
この一文には、新しいものを入れることと、これまでのものを守ることが同居しています。
「新風」と「美風」を並べたのは、変化だけを称える宣言にしないためでしょう。面接で改革の話をするときも、何を残すのかを一緒に語れると、この市の言葉づかいに合った答えになります。
市長が語る「まちのクリエイター」
採用試験案内に掲載された市長のメッセージは、立川市職員の仕事を「市民の暮らしを支え、このまちの魅力を自らの手で形にしていく、まさに『まちのクリエイター』の仕事」と表現し、「立川の新しい未来を共に創る“まちのクリエイター”になってみませんか」と呼びかけています。
あわせて、求める姿勢も具体的に挙げられています。地域の課題を発見し、自ら考え、柔軟に対応していく姿勢。
市民の声に真摯に耳を傾ける「聞く力」と、市の想いや施策をわかりやすく届ける「伝える力」。寄り添う優しさ。
そして、新人ならではの恐れを知らぬ「チャレンジ精神」です。立川市の人物像を考えるうえでは、このメッセージがいちばん具体的な手がかりになります。
最終面接で市長に提案するという仕組み
同じメッセージには、次のような一節があります。市は「最終面接に進まれた際には、あなたが立川に吹き込む【新風】として、『市民のための新たな行政サービス』を直接、私に提案してください。心躍る提案はプロジェクト化し、あなた自身に参加していただく道をご用意します」と明記しています。
提案を求めることを、採用の段階で先に公表しているという点が、立川市の際立った特徴です。
POINT|提案は「大きさ」ではなく「実現の道筋」で作る
提案を求められると、つい壮大な構想を用意したくなります。しかし採用の場で見られるのは着想の派手さではなく、誰の困りごとを、どんな手順で解くのかという道筋のほうです。
悪い例「立川を日本一魅力的なまちにするため、大規模なイベントを毎月開催することを提案します」
改善例「駅の周りで、乳幼児を連れた方が休める場所を探して歩いている姿を何度か見かけました。まずは既にある施設の空き時間を使えないかというところから始められないかと考えています。私も大学の相談窓口で、使われていない部屋を借りて居場所を作った経験がありますので、その進め方を活かしたいです」
あわせて確認したい公式資料
全部に当たる必要はありません。提案づくりと志望動機に効くものを選び、読んだ内容を自分の言い方に直しておきましょう。
- 立川市職員採用試験案内(受験する年度・区分のもの。市長メッセージもここに載っています)
- 市職員が制作しているショート動画(仕事の中身と職場の雰囲気が具体的にわかります)
- 未来ビジョンの内容を紹介する市の公表資料
- 立川市の総合計画と直近の予算資料。年度が替わると内容も変わりますので、市公式サイトで現行のものに当たってください
なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。
当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、立川市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。立川市の採用面接で問われる可能性がある約60問の質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。
第2部|面接対策編
立川市役所の面接の概要
ここからは、立川市役所の選考の形と質問の全体像を、公表資料と当研究会の分析にもとづいて整理します。
立川市役所の試験の流れ
令和9年度採用の一般事務(上級)の選考は4段階です。ここで必ず確認しておきたいのは、人物を見る場の並び方です。
第2次が集団ワークと集団面接、第3次が個別面接、そして最終の第4次はふたたび集団面接という順で進みます。個別に向き合うのは1回だけ、という構成です。
| 項目 | 内容(令和9年度採用・一般事務・上級) |
|---|---|
| 試験の段階 | 第1次試験(筆記)→ 第2次試験(集団ワーク・集団面接)→ 第3次試験(個別面接)→ 第4次試験(集団面接)の4段階 |
| 第1次試験 | 全国のテストセンターから会場と日程を選んで受験。内容は基礎能力試験45分と事務能力試験50分程度で、基礎能力試験の出題分野は文章読解能力、数的能力、推理判断能力です |
| 筆記対策の位置づけ | 試験案内は「基礎的な能力を測る試験のため、公務員試験対策不要です」と明記しています |
| 第1次の合否判定 | 「基礎能力試験、事務能力試験の結果に申込内容を加味して決定します」とされ、筆記の点数だけでは決まりません |
| 面接の会場 | 第2次から第4次までいずれも立川市役所内の会議室。実施日は市が指定する1日で変更できません |
| 配点 | 採用試験案内・市ホームページとも記載がなく、非公表です |
| 提出書類 | 最終学歴の成績証明書(原本)をWeb申込時にデータで添付します。卒業証明書や成績通知書では受理されません |
上記は立川市の令和9年度採用の一般事務(上級)の採用試験案内および市ホームページの記載にもとづく内容です。一般事務(障害者)は第2次試験を実施せず第3次試験を行います。立川市は経験者採用やアルムナイ採用など複数の試験を併走させていますので、区分の取り違えにご注意ください。試験の構成・日程等は年度や区分によって異なる可能性がありますので、受験の際は必ず最新の試験案内をご確認ください。
まず意識したいのは、第1次の合否に申込内容が加味されるという点です。筆記の点数がすべてではない以上、申込の段階で書く内容は選考の一部だと考えてください。
なお第1次試験の順位は、発表後の指定期間内に立川市役所の人事課窓口で申請した本人にのみ直接伝えられます(郵送での対応はありません)。
そして最大の特徴が、集団の場が2回置かれていることです。第2次の集団ワークと集団面接、第4次の集団面接。人物を見る4つの場面のうち3つが、他の受験者と同席する形になります。
ここで見られているのは、議論に勝つ力ではないはずです。他の人の発言を受けて場を前に進められるかどうかのほうが、市の職場で必要な力に近いからです。
準備としては、自分の意見を1つ持ったうえで、人の話を引き取って言い直す練習をしておくと安定します。
人物像を、どこから読み取るか
立川市が人物像をまとめて示しているのは、採用試験案内に載る市長のメッセージです。ここに求める姿勢が具体的な言葉で並んでいます。
聞く力、伝える力、寄り添う優しさ、そしてチャレンジ精神。評価の軸を推し量るなら、まずこの4つに戻るのが確実です。
ここからは市が書いていない領域に入ります。当研究会が他市と見比べたうえでの推測として扱ってください。
18万人規模の市役所は、担当が細かく分かれる大都市の組織と、一人が何役も担う小さな市の組織の、ちょうど中間にあります。部署としての専門性を持ちながら、隣の分野の話も自分ごととして扱わなければ回らない。
そういう働き方になりやすい規模です。断定はできませんが、自分の担当を持ちながら、その外側にも手を伸ばせる人が働きやすい環境だと考えられます。
市長が挙げた聞く力と伝える力は、まさにその橋渡しの部分に当たります。そう聞くと身構えるかもしれませんが、面接で語る中身を作り替える話ではありません。
誰かと組んで一つのことを進めたときのやり取りを思い出し、それを立川市役所の課の中に置いてみる。その作業だけで、話は十分に届きます。
想定される質問
面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる
当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。立川市の面接も、この見取り図に沿って準備すれば大きな抜けは防げます。
| カテゴリー | 代表質問 | ここで見られていること |
|---|---|---|
| ① 導入・アイスブレイク | まず、お名前と一言だけ自己紹介をお願いします | 集団面接では最初の一言が全員と比べられます。長さの見極めが出ます |
| ② 動機・志望 | 近隣に多くの市がある中で、なぜ立川市なのですか | 多摩地域の中で立川市に絞り込んだ根拠を持っているか |
| ③ 自己理解 | ご自身の強みが発揮された場面を教えてください | 主張と実際の行動がつながっているか。裏づけの場面を出せるか |
| ④ 経験・行動 | 人の意見を聞いて、自分の案を作り直した経験はありますか | 市長が挙げる「聞く力」の実際。集団の場での振る舞いとも重なります |
| ⑤ 学業・経歴 | 取り組んだ内容を、他の方にも伝わるように話してください | 「伝える力」がその場で試されます。聞き手の知識量に合わせて言い方を変えられるか |
| ⑥ 適性・将来 | 市民のために新しく始めたいことはありますか | 提案を求める市として、着想と実現の道筋を両方持っているか |
| ⑦ 公共性・社会性 | 最近関心を持った出来事について、考えを聞かせてください | 情報を追っているだけでなく、そこに自分の判断を足せるか |
7カテゴリーは全国の官公庁に共通する土台で、ここでの差は小さくなります。立川市で分かれ目になるのは、次の質問です。
差がつくのは「立川市役所ならでは」の質問
いずれも、立川市を調べていない人には答えの芯が作れない質問です。裏を返せば、材料さえ持っていれば違いをはっきり示せる質問だといえます。
面接で使いやすい立川市の事実を、答え方とセットで並べます。
| 質問テーマ | 知っておきたい立川市の事実 | 答え方のヒント |
|---|---|---|
| 市の規模と接する市の数 | 人口187,440人(令和8年1月1日現在)、面積24.36平方キロメートル。国立市や昭島市など8市と接している | 人口だけでなく、8市と接する位置まで進めます。市外から来る人も含めて仕事を設計する、という視点まで見せられます |
| なぜ都庁ではなく市役所か | 市長は職員の仕事を「まちのクリエイター」と表現し、市民の暮らしを支えながらまちの魅力を自らの手で形にする仕事だと述べている | 制度の枠を作る側ではなく、18万人の暮らしに直接届く形そのものを作りたい、と言えば筋が通ります |
| 立川市の方向性 | 令和7年度から「魅力咲きほこり つどい華やぐまち 立川~新風を吹き込み 美風を守る~」という未来ビジョンのもとで市政を運営 | 新風と美風の両方が入っている点に触れます。変えたいことと守りたいことを一緒に語ると、市の言葉に沿った答えになります |
| 立川市の課題 | 65歳以上46,487人のうち75歳以上が28,167人。後期高齢層が高齢者の6割を超える | 高齢化の言葉で止めず、6割超という内訳の重さまで踏み込みます。市域が広くない条件をどう活かすかまで進めましょう |
| 市長への提案 | 市長は最終面接に進んだ人へ、市民のための新たな行政サービスを直接提案するよう求めている | 提案は1つに絞り、誰の困りごとかを最初に言います。実現の手順まで話せる案を選ぶのが安全です |
表の5つを丸ごと持ち歩く必要はありません。自分が語りたい分野に寄せて1つ決め、「事実 → 自分が引っかかった点 → 市職員としてやりたいこと」を一本の話に編み直しておいてください。
想定される評価の観点
面接は、市長が挙げた姿勢に照らして「これまで実際にどう行動してきたか」を確かめる場です。いわゆるコンピテンシー評価が基本にあり、答えの整い方ではなく経験の中身と行動の再現性が見られています。
| 評価の観点 | 面接でどう確かめられるか | 準備のポイント |
|---|---|---|
| 聞く力 | 集団の場で、他の受験者の発言をどう受け止めるか。聞いた結果、自分の考えが動いたか | 市長が真摯に耳を傾ける力を挙げている点が根拠です。人の意見を要約してから自分の意見を足す型を練習します |
| 伝える力 | 限られた時間で、施策や自分の考えをわかりやすく届けられるか | 専門用語を避け、一文を短く切る練習をします。市が職員自作の動画で発信していることとも重なる観点です |
| チャレンジ精神 | 新しいことを始めた経験と、その後どう続けたか。提案として形にできるか | 最終面接で提案を求められる市です。実現の手順まで説明できる案を1つ、準備段階から温めておきましょう |
なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。立川市では個別面接が第3次の1回に絞られている分、その場での掘り下げは濃くなると考えておくほうが安全です。
自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを、事前に用意しておきましょう。
本番までの準備6ステップ
ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。
- 最新の採用試験案内を読み、4段階の流れと申込内容を確認する(第1次の合否に申込内容が加味されるため、書く段階から選考は始まっています)
- 高校・大学生活の経験を棚卸しする。学業・課外活動・アルバイトから、話せる具体例を1つずつ用意する
- 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
- この記事の第1部を読み返し、立川市の事実を3つ選んで自分の言葉で説明できるようにする(人口と接する市の数、75歳以上の割合、未来ビジョンの一文が使いやすい)
- 市民のための新しいサービスの案を1つ作る。誰の困りごとを、どんな手順で解くのかまで書き出しておく
- 集団の場を想定して練習する。人の発言を受けて自分の話につなぐ言い方を、声に出して身につけておく
優先順位に注意
ステップ4〜5の自治体研究と提案づくりは、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ2の経験の棚卸しと、その経験を市の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。自分のことを語れない状態で市の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません。
なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、立川市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。
立川市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。特に試験本番までに時間がない方は、必要に応じてご活用ください。
さいごに
立川市の選考は、集団ワークと集団面接から始まり、個別面接をはさんで、最後もまた集団面接という順で進みます。人が並ぶ場での振る舞いが、それだけ長く見られるということです。
そのうえで市長は、最終面接で市民のための新しいサービスを提案してほしいと先に書きました。新風を吹き込み、美風を守る。
この二つを同時にやろうとしている市で、自分は何を持ち込み、何を残したいのか。人の話を引き取りながらそれを語れる状態まで、準備を進めてください。