本記事では、下田市職員採用試験の面接対策で必要な、下田市の特徴・基礎データ・行政課題・重点政策・面接の流れ・想定される質問・評価の観点についてまとめています。対象は静岡県下田市です。

下田市役所の面接試験では、「なぜ下田市を志望したのか」「市職員として何に取り組みたいのか」「自分の強みや経験を市政でどう活かしたいか」といった、自治体への理解を前提とする質問が想定されます。

下田市の場合、口述試験(面接)は第1次試験の科目に入っています。面接は最後に控える関門ではなく、最初の関門です。

ここに並べた事実を材料に、自分の関心と下田市の仕事がどこで重なるのかを言葉にしていってください。

第1部|自治体研究編

下田市の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずは下田市の全体像を把握しておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)

  • 伊豆半島の南端にあり、陸で接するのは賀茂郡の南伊豆町・河津町・松崎町の3町だけです。海上を隔てて東京都大島町とも境を接しています。
  • 市域は104.38km²、人口は18,770人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)、人口密度は180人/km²です。
  • 65歳以上の割合は43.8%、75歳以上は27.4%(令和8年1月1日現在の住民基本台帳)。県が別系列で公表する静岡県全体の30.9%・17.9%と比べても、水準がはっきり違います。
  • 市の花はアジサイ、市の木はオオシマザクラ。市役所は下田市河内101番地の1にあります。
  • 静岡県第4次地震被害想定のレベル2で、下田市の最大津波高は33mとされています。県が市町別に公表した一覧の中で最も高い値です。
  • 下田消防本部が管轄する賀茂圏域は、下田市に東伊豆町・河津町・南伊豆町・松崎町・西伊豆町を加えた6市町で総人口55,746人。この規模の圏域で行政サービスが組み立てられています。
  • 職員採用試験は下田市の単独実施です。令和9年度採用では、定期採用(令和9年4月採用)のほか秋日程(高卒等)など複数の日程で募集が行われています。

下田市の基礎データ

面接に向けた自治体研究では、厳密な統計値等を大量に暗記する必要はありませんが、「下田市の大体のスケール感」を知っておくことは重要です。

下田市の数字は、人口1万8千人前後という規模と、伊豆半島の先端という位置の2つを軸に置くと整理しやすくなります。表には県全体の値も添えていますが、両者は基準の違う統計です。

並べたのは引き算をするためではなく、桁の感覚をそろえるためです。

項目内容
総人口18,770人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)
総面積104.38km²
人口密度180人/km²(上記の総人口と総面積から算出)
65歳以上の割合43.8%(静岡県全体は30.9%)
75歳以上の割合27.4%(静岡県全体は17.9%)
隣接自治体賀茂郡南伊豆町・河津町・松崎町(海上を隔てて東京都大島町)
市役所所在地下田市河内101番地の1
市の花・市の木アジサイ/オオシマザクラ
(参考)静岡県の人口3,446,470人(令和8年6月1日現在の推計人口)
(参考)静岡県の面積約7,777km²(令和6年1月1日現在)

65歳以上・75歳以上の割合は、総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」の令和8年1月1日現在の値です。この統計での下田市の総人口は18,770人で、割合の分母にもこの値を用いています。併記した静岡県の30.9%・17.9%は、県が令和7年4月1日現在の住民基本台帳をもとに公表した高齢者福祉行政の基礎調査の値です。時点も調査も違いますので、市の数字と同じ列に置いて差を論じることはできません。参考として載せた県の推計人口は国勢調査を基準にした系列で、これも住民基本台帳とは別のものです。

数字から考えられる市政課題

104.38km²に1万8千人弱。人口密度180人/km²という値は、市街地と海沿いの集落が離れて置かれている地形の反映です。

そこへ、75歳以上が5,138人という構成が重なります(出典:住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数|令和8年1月1日現在)。

市民のおよそ4人に1人が75歳以上という構成では、通院と買い物の足、独居世帯の見守り、災害時の避難支援が、別々の課題ではなく同じ人に同時に降りかかります。移動に時間のかかる地形が、その難しさをさらに押し上げます。

たとえば面接では、次のように数字を暮らしの場面へ置き換えて話せます。

「下田市は市民の4割以上が65歳以上で、県の平均をかなり上回っていると知りました。海沿いの集落が離れて点在していますので、避難の呼びかけひとつ取っても時間がかかるのではと感じています。そこを支える仕事に関わりたいと考えています」

下田市の経済・産業

伊豆半島南端という観光の位置

静岡県の観光交流客数は令和6年度に1億4,034万人(前年度比100.5%)、宿泊客数は1,950万人(同104.4%)で、宿泊客は前年度を83万人上回りました(出典:静岡県観光交流の動向|令和6年度)。

伊豆半島の南端という下田市の位置は、日帰りで通り抜ける場所ではなく、泊まる場所として選ばれるかどうかで地域経済の水準が決まる位置です。県全体の数字を志望動機に使うなら、来訪者の総数ではなく、宿泊してもらうために市が何をできるかという角度で組み立てたほうが、実務の話に近づきます。

5万5千人の圏域という市場の大きさ

下田市が属する賀茂圏域の総人口は55,746人、圏域の高齢化率は46.8%です。内訳は西伊豆町53.1%、松崎町50.8%、南伊豆町48.7%、東伊豆町46.9%、河津町43.8%、下田市43.6%で、いずれも県全体を大きく上回ります(出典:高齢者福祉行政の基礎調査|令和7年4月1日現在)。

この圏域では、下田市が最も若い自治体になります。

医療も商業も交通も、6市町を合わせた5万5千人という規模で成り立っており、下田市はその中心にあたる都市機能を担っています。市の仕事を市域の内側だけで考えると、実際の役割を見誤ります。

静岡県の産業構造という背景

静岡県全体では、製造品出荷額等が19兆291億円で全国第3位、製造業従業者数も409,607人で全国第3位です(出典:静岡県産業データブック|令和6年度版)。県の経済は人口・県内総生産をはじめ多くの指標で全国第10位、全国のおよそ3%を占める規模とされています。

ものづくりが県の土台にある一方で、伊豆半島南部はその構図とは異なる条件で地域経済を組み立ててきました。同じ静岡県でも東部と西部では産業の形が違うという前提は、県庁との違いを語るときの下地になります。

下田市の主な行政課題

ここまでの数字と地理を重ねると、下田市が向き合っている論点が見えてきます。面接で市の課題を聞かれたときの引き出しとして、次の4つを用意しておきましょう。

最大津波高33mという想定

静岡県第4次地震被害想定によると、レベル2(南海トラフ巨大地震)で想定される下田市の最大津波高は33mで、県が公表した市町別の一覧の中で最も高い値です。レベル1(東海・東南海・南海地震)でも9mが想定されています。

海岸の水位が50cm上昇するまでの最短到達時間は、レベル2で12分、レベル1で13分です(出典:静岡県第4次地震被害想定 第一次報告(概要)|平成25年)。

県内には南海トラフ地震臨時情報に伴う高齢者等事前避難対象地域が指定されており、下田市はレベル2の津波浸水域がその対象です(出典:南海トラフ地震臨時情報に伴う事前避難対象地域の指定状況|令和8年5月時点)。

12分という数字は、避難計画が「呼びかけてから動く」設計では間に合わないことを意味します。防災を志望分野に挙げるなら、日頃の備えを住民自身にどう根づかせるかまで踏み込んでください。

県を大きく上回る高齢化

65歳以上43.8%、75歳以上27.4%という水準(令和8年1月1日現在の住民基本台帳)は、静岡県が別系列で公表する県全体の30.9%・17.9%を大きく上回ります。静岡県の高齢化率は令和2年の29.5%から令和7年の30.9%まで毎年上昇を続けており、県全体でも高齢化は進行中です。

下田市はその先を進んでいます。県が2050年に迎えるとしている高齢者39.6%という姿は、この市では遠い将来の話ではありません。

人口減少と若い世代の流出

静岡県は平成20年に出生数が死亡数を下回る自然減に転じ、進学・就職を機に若者を中心として毎年約6千人が首都圏へ転出する社会減が続いていると総合計画素案で指摘しています。県の人口は平成19年の379万7千人をピークに減少し、令和32年には282万9千人になる見込みです(出典:静岡県総合計画(しずおかウェルビーイングプラン)素案|令和7年7月)。

県は人口減少を抑える対策に加えて、減った社会に「適応する対策」が必要だと明記しました。伊豆半島南端の市にとって、この2本立ての発想はそのまま日々の判断になります。

1万8千人の市を単独で運営するということ

下田市の職員採用は、近隣町との共同実施ではありません。募集案内には一般事務職が①②③、技術職が①②、そして保健師、保育教諭が並び、1回の募集で市の主要な職種をひととおり埋める形になっています。

人口1万8千人弱の市が、事務も技術も専門職も自前で抱えるということです。加えて、定期採用のほかに秋日程(高卒等)などの募集も行われています。

担当の幅が広くなる代わりに、市の仕事の全体像を早くつかめる環境でもあります。

下田市の重点政策|賀茂地域という単位と静岡県の課題認識

この章で扱うのは、下田市が単独では動かしにくい2つの前提です。市の総合計画と最新年度の予算については、下田市公式サイトの現行版に直接あたって、志望分野に関係する章だけを読み込んでください。

ここでは、その計画が置かれている土台のほうを押さえます。

6市町でひとつの生活圏

賀茂圏域の6市町(下田市・東伊豆町・河津町・南伊豆町・松崎町・西伊豆町)を合わせた人口は55,746人。消防は下田消防本部がこの圏域を管轄しています。

医療も消防も交通も、行政区域より広い単位で組まないと成り立たない規模だということです。面接で医療や防災を志望分野に挙げるなら、下田市単独の事業として語るより、圏域の中で下田市がどの役割を持つかという置き方のほうが、実際の仕事の形に合います。

静岡県が示している方向

静岡県の令和7年度当初予算は一般会計1兆3,723億円で、前年度比563億円・4.3%の増でした(参考:静岡県令和7年度当初予算の概要|令和7年度)。

県は総合計画素案で、南海トラフ地震と激甚化する自然災害への備えを重点課題に位置づけ、令和6年8月に初めて発表された南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を受けて地震・津波対策の重要性が高まっているとしています。

県が力を入れる方向と、下田市が現場で抱える条件は、この一点で明確に重なります。市の事業を調べるときは、県のこの重点と接している部分から入ると、限られた時間でも要点にたどり着けます。

POINT|事業名を並べることが目的ではない

下田市の数字をひとつ選び、そこから生まれる困りごとを具体的な場面として描き、市がすでに打っている手を確かめ、自分の経験と結ぶ。この4つの順序が、そのまま回答の構成になります。事業名を覚えることは、その次の作業です。

悪い例「豊かな自然と歴史に恵まれた下田市で、観光振興に取り組みたいです」

改善例「まずは配属先の仕事を自分で調べ切れるようになりたいです。そのうえで、下田市は伊豆半島の先端にあって泊まっていただくことが地域の収入に直結すると聞きましたので、宿や交通を担う方々を支える仕事に関わっていきたいです」

あわせて確認したい公式資料

先に手を付けるべきは職員募集の案内です。総合計画と県の資料は、志望分野に関係する部分だけ拾えば足ります。

  • 下田市の職員募集の案内(最新のもの)と、市公式サイトの職員採用のカテゴリ
  • 下田市の総合計画と、その年度の予算に関する市の説明資料
  • 下田市の地域防災計画と、津波避難に関する市の案内
  • 静岡県総合計画(しずおかウェルビーイングプラン)の素案(県全体の課題認識を押さえるため)

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、下田市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。下田市の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

下田市役所の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

下田市役所の面接の概要

ここからは、下田市の選考がどう進むのか、そして「第2次試験は申込みの状況により実施予定」という一文をどう読めばよいのかを整理していきます。

下田市役所の試験の構成

令和9年度採用(令和9年4月採用)の定期募集では、第1次試験の科目が教養試験(SPI3-U)、小論文、事務能力検査、口述試験(面接)の4つです。

第1次試験の段階ですでに面接が科目に入っており、第2次試験は申込みの状況によって実施が決まる設計になっています。第2次試験が行われる場合の種目は、事務能力検査、口述試験、実技試験(保育教諭のみ)です(出典:下田市職員募集の案内|令和9年度採用)。

項目内容(令和9年度採用・定期採用)
試験の段階第1次試験。第2次試験は申込みの状況により実施予定とされています
第1次試験の科目教養試験(SPI3-U)、小論文、事務能力検査、口述試験(面接)
第2次試験の種目事務能力検査、口述試験、実技試験(保育教諭のみ)
募集職種一般事務職①②③、技術職①②、保健師、保育教諭。年齢・学歴の要件は職種ごとに異なります
提出書類下田市職員採用試験申込書、履歴書、個人調査票、卒業証明書等、資格証明書等
申込方法電子申請(LoGoフォーム)のほか、郵送・持参も可
他の日程令和9年度採用では、定期採用のほか秋日程(高卒等)など複数の日程で募集

上記は下田市の令和9年度採用(令和8年度実施)の職員募集の案内にもとづく内容です。面接の形式(個別か集団か)、面接の回数、集団討論の有無、各科目の配点は、募集ページに記載がなく公表されていません。「面接カード」という名称の提出書類もありません。なお、電子申請にLoGoフォームが使われていますが、これは申込みの窓口であり、近隣自治体との共同実施を意味するものではありません。試験の構成・区分・日程は年度によって変わる可能性がありますので、受験の際は必ず最新の募集案内をご確認ください。

下田市役所が求める人物像

下田市の職員募集の案内と、市公式サイトの職員採用のカテゴリには、求める職員像を項目立てで示した記載はありませんでした。代わりに読み取れるのは、募集案内が並べた職種の幅です。一般事務職が3区分、技術職が2区分、そこへ保健師と保育教諭が加わります。

1万8千人の市が、一度の募集で市役所の主要な機能をひととおり埋めようとしているという事実そのものが、いちばん確かな手がかりです。

この職種構成から、当研究会なりの見方をひとつ足しておきます。7つの職種区分をひとつの案内で埋める市役所には、担当を細かく割って「その仕事だけをする人」を置く余裕がありません。

引き継ぎの資料が薄い案件を、県や近隣の町に問い合わせながら期限までに仕上げる。そういう進め方を苦にしない方が、力を発揮しやすいはずです。

人口1万8千人という規模では、市役所の応対のしかたが口づてで地域に伝わりやすくもなります。言葉づかいの丁寧さと、仕事で知った事情を外へ持ち出さない線引きが、そのまま市への信頼として積み上がっていくとみておくのが安全でしょう。

では何から手を付けるか。下田市の場合は提出書類です。

この市は申込みの段階で履歴書と個人調査票の提出を求めます。面接官は初対面のあなたではなく、書類を一度読んだうえでのあなたと向き合うということです。

しかも口述試験は第1次試験の中にあります。書いた内容と話す内容を突き合わせる時間は、そう長く残されていません。

個人調査票に並べた経歴のうち、どれがこの市のどの仕事と結び付くのか。そこまで詰めておけば、掘り下げられても答えは崩れません。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。下田市の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイクここまでどのくらい時間がかかりましたか市外から通う道のりを実感として持っているか
② 動機・志望公務員という仕事を選ぼうと思った理由は何ですか民間との比較で語れるだけの検討をしてきたか
③ 自己理解自分に足りないと感じている点はどこですか弱点の自覚と、そこへの向き合い方の具体性
④ 経験・行動調べながら進めるしかなかった仕事の経験はありますか前例のない件を任される市役所での再現性
⑤ 学業・経歴学んだ内容を初対面の人に説明するとどうなりますか小論文と口述試験が同じ日に並ぶ試験での説明力
⑥ 適性・将来希望と違う職種の業務に就いたらどうしますか職種が細かく分かれた市役所での配属への構え
⑦ 公共性・社会性地方の人口減少について考えていることはありますか県が示す課題を自分の関心に引き寄せられるか

もっとも、ここは受験者全員が対策してくる領域なので、大きな差はつきにくいところです。

では、どこで差がつくのか。それが次の「下田市ならでは」の質問です。

合否を分けるのは「下田市役所ならでは」の質問

「なぜ静岡県庁ではなく、下田市役所なのですか」
「下田市の魅力と課題を、それぞれ挙げてください」

どちらも下田市の現状を知らなければその場では答えようがない質問ですが、逆に言えば、材料さえ持っていれば、他の受験者との違いをはっきり示せる質問でもあります。

こうした質問に答えるための「下田市の事実」を、面接で使いやすいものに絞り、答え方とセットで整理しました。

質問テーマ知っておきたい下田市の事実答え方のヒント
人口と高齢化の現在地65歳以上43.8%、75歳以上27.4%(令和8年1月1日現在の住民基本台帳)。県全体の30.9%・17.9%を大きく上回る数字を言い切って終わりにせず、4人に1人が75歳以上という構成が窓口や訪問の仕事をどう変えるかまで進めてください
なぜ県庁ではなく市役所か賀茂圏域6市町の総人口は55,746人。医療も消防も、この広がりの中で市が中心の機能を担う県と市の制度上の違いを説明するより、5万5千人の圏域で顔の見える距離の仕事をしたいという線で話すほうが具体的になります
防災・危機管理レベル2の最大津波高33mは県の市町別一覧で最も高い値。水位50cm上昇までの最短到達時間はレベル2で12分被害の大きさを述べるだけで止めず、12分という時間が住民の日常の備えを前提にした計画を要求する点まで触れましょう
下田市の魅力と課題伊豆半島南端という位置。県の観光交流客数は令和6年度に1億4,034万人、宿泊客数は1,950万人景観や歴史を挙げたあとで、それを支える担い手が減っている点へ必ずつなげてください。魅力と課題が別の話に見えないことが大切です
市の仕事の広がり一般事務職①②③、技術職①②、保健師、保育教諭が同じ募集案内に並ぶやりたい仕事を1つ挙げたうえで、この職種構成の市役所では担当が広くなることを織り込んだ話し方にしましょう

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 市職員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

面接は、これまでに実際どう行動してきたかを確かめる場です。いわゆるコンピテンシー評価が基本にあり、答えの美しさではなく、経験の中身と行動の再現性が見られています。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
自力で調べて形にする力手本のない状態から、どこまで自分で進めたか一般事務職から保育教諭まで一度に募る市役所では、担当が広くなります。自分で決めた部分と人に委ねた部分を切り分けて話せるようにしておきましょう
短時間で考えを組み立てる力小論文と口述試験が同じ第1次試験に置かれている点に表れます小論文の練習は時間を計って行い、書いた内容をそのまま口頭で1分に縮める練習まで続けてください
地域で働き続ける構え伊豆半島南端という立地について、どこまで具体的に想像しているか通勤や生活の条件を確かめたうえで、賀茂圏域の暮らしをどう受け止めているかを自分の言葉で用意しておきましょう

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。

下田市では第1次試験の段階で面接があるため、準備の遅れがそのまま結果に出ます。自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. 最新の職員募集の案内を読み、受ける職種と、年齢・学歴の要件を確認する(一般事務職は①②③で条件が異なります)
  2. 申込書・履歴書・個人調査票に書く内容を先に固め、面接で話す内容と食い違わないようにそろえる
  3. 小論文を時間を計って1本書き上げ、書いた主張を1分で口頭に直す練習をする
  4. これまでの経験から、資料や人にあたって自分で調べ切った場面を3つ書き出す
  5. 第1部の事実を3つ選び、志望職種と結び付けて説明できるかを点検する
  6. 声に出して練習し、答えるたびに「ここを掘られたら何と返すか」を書き足していく

優先順位に注意

ステップ5〜6の自治体研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ4の経験の棚卸しと、その経験を下田市の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。自分のことを語れない状態で市の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません。

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、下田市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

下田市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。特に試験本番までに時間がない方は、必要に応じてご活用ください。

下田市役所の想定問答集を見る

さいごに

下田市の試験は、口述試験が第1次から始まります。第2次試験は申込みの状況しだいで実施が決まりますから、受験する側は「1回で決まるかもしれない」という前提で臨むほかありません。

伊豆半島の南端で、5万5千人の圏域の中心を担う市役所。そこで自分が何をしたいのかを、履歴書に書いた事実と地続きの言葉で語れるようにしておいてください。

準備の順番を間違えなければ、規模の小ささはそのまま、自分の考えが仕事に届きやすいという意味になります。