御殿場市・小山町広域行政組合消防本部を受験する方に向けて、面接で問われる前提となる組織研究の材料(本部の特徴・基礎データ・管轄地域の特性と災害リスク・消防課題・重点方針)と、面接本番の流れ・想定される質問・評価の観点を、1ページに整理しました。

この本部の面接試験では、「なぜ警察官・自衛官ではなく消防官なのか」「なぜ御殿場市・小山町広域行政組合消防本部なのか」「自分の経験や強みを消防の仕事でどう活かしたいか」といった、組織への理解を前提とする質問が想定されます。富士山を望む2市町を1つの組合で受け持つ体制や、管内が背負う火山防災の役割を知っておくと、この本部ならではの事情を踏まえた説明がしやすくなります。

本記事の掲載内容を参考に、自分の強みや関心とこの本部の仕事の接点を考え、面接での回答作りに役立ててください。

第1部|組織研究編

御殿場・小山消防本部の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずは御殿場市・小山町広域行政組合消防本部の全体像を把握しておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)

  • 御殿場市・小山町広域行政組合消防本部は、御殿場市と小山町の2団体でつくる一部事務組合が運営する消防本部である。所在地は御殿場市東田中で、災害現場に出動する消防吏員は168人、うち女性は6人である(令和7年4月1日現在)。
  • 採用試験は組合が直接実施している。告知は御殿場市の職員採用情報サイト(サイト名「THE LIFE WITH FUJISAN」)でも市職員の募集と併せて行われるが、試験案内そのものは組合が公表する別文書であり、市の一般事務等の試験案内に消防職は含まれない。
  • 令和6年中の出動件数は火災151件・救急5,490件・救助56件で、救急が出動の大半を占める。
  • 試験はSPI3(マークシート方式による基礎能力検査及び性格検査)・消防適性検査・体力試験による第1次と、個別面接試験による第2次の2段階で構成される。
  • 申込方法は、組合消防本部消防総務課への書面申込と、logoform.jpを使った電子申請の2通りが用意されている。
  • 令和9年度採用では「消防職(短大・高専卒、高校卒)」の区分で秋期試験として募集が行われた。
  • 富士山火山防災対策協議会を構成する静岡県側6つの消防機関の一つで、噴火に備える広域の枠組みにも加わっている。

御殿場・小山消防本部の基礎データ

面接に向けた組織研究では、厳密な統計値等を大量に暗記する必要はありませんが、「御殿場・小山消防本部の大体のスケール感」を知っておくことは重要です。

この本部の規模は、御殿場市だけを見てもつかめません。組合を構成する御殿場市・小山町2団体の合計人口に、人員と年間の出動量を重ねて確かめておきましょう。

項目内容
設置形態一部事務組合(御殿場市・小山町の2団体)
管内人口99,702人(2団体の合算。住民基本台帳・令和8年1月1日現在)
消防吏員数168人(うち女性6人)※令和7年4月1日現在
火災出動件数151件(令和6年中)
救急出動件数5,490件(令和6年中)
救助出動件数56件(令和6年中)

管内人口は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」令和8年1月1日現在の2団体の合算によります。消防吏員数・出動件数は総務省消防庁が公表する本部別データ(御殿場市・小山町広域行政組合消防本部のページ)によります。

数字から考えられる御殿場・小山消防の課題

令和6年中の救急出動は5,490件で、同じ年の火災151件を大きく上回ります。約10万人の管内人口を持つ組合本部として、限られた人員でこの救急需要にどう向き合うかが、日々の業務の軸になっていることがうかがえます。

構成2団体の規模を見ると、人口は御殿場市の83,034人に対し小山町は16,668人、高齢化率は御殿場市26.9%に対し小山町32.9%(いずれも住民基本台帳・令和8年1月1日現在)と差があります。

都市機能が集まる御殿場市と、山あいに位置する小山町の両方を、同じ組合本部が受け持っていることは、面接で管内の広がりを問われたときにそのまま使える材料です。

あわせて、令和6年中の火災151件という出動を、都市機能の集まる御殿場市と山あいの小山町の双方で受け止める体制である点も意識しておきたいところです。

「この消防本部を運営しているのは、御殿場市と小山町でつくる組合だと聞きました。富士山を間近に望む地域で、火山防災を含めた広い視野で管内を支える仕事に関わりたいと考えています」

管轄地域の特性と災害リスク

御殿場市・小山町の地理的特性

  • 御殿場市・小山町広域行政組合は、御殿場市と小山町の2団体で構成される。
  • 管内は富士山の東麓に位置し、静岡県側で富士山に最も近い地域の一つである。
  • 管内には東富士演習場が所在する。演習場は御殿場市・小山町に裾野市を加えた2市1町にまたがり、面積は約8,800ヘクタールで2市1町の区域面積の約2割を占める(土地は民有地や公有地が60.8%、国有地が39.2%)(出典:東富士演習場について|御殿場市)。

つまり御殿場・小山消防本部は、富士山の火山防災という広域の役割と、広大な演習場を含む特有の土地利用を併せ持つ管内を受け持つ本部だと整理できます。管内の地理的な特殊性を理解しておくことは、志望動機に厚みを持たせる材料になります。この2つの特徴は、次章以降の課題や重点方針でも繰り返し登場する視点です。

富士山火山防災への参画

富士山は気象庁の常時観測火山に指定され、平成24年6月8日には3県20市町村・4地方気象台・関東と中部の地方整備局・陸上自衛隊第1師団・3県警察本部・計13の消防機関で構成される富士山火山防災対策協議会が設立されました。

静岡県側の構成消防機関は静岡市消防局・富士宮市消防本部・富士市消防本部・御殿場市・小山町広域行政組合消防本部・駿東伊豆消防本部・富士山南東消防本部の6機関で、この本部もその一つです(時点:2026年8月時点の気象庁公式ページ。出典:富士山の火山防災体制|気象庁)。

令和3年3月には富士山ハザードマップが改定され、噴火現象の影響がより短時間・より遠方まで及ぶことが判明したのを受け、火山災害警戒地域は3県27市町村に拡大しています(出典:富士山火山防災対策協議会の取組概要|静岡県)。

令和5年3月には「逃げ遅れゼロ」を目標に掲げる富士山火山避難基本計画が策定されており、噴火現象ごとの避難対象エリアの見直しや、渋滞抑制のための徒歩避難の導入などが盛り込まれています。

2025年夏の富士登山者数は静岡県側全体で84,032人にのぼり、うち御殿場ルートの登山者は7,119人でした(時点:2025年〔令和7年〕夏山シーズン確定報。出典:富士山夏山シーズンの利用状況|静岡県)。

静岡県全体の地震リスクという背景

御殿場市・小山町は内陸に位置し、県が公表する南海トラフ地震の津波高一覧には含まれていませんが、静岡県は県全体として南海トラフ地震・駿河トラフ地震に繰り返し備えてきた地域です。県第4次地震被害想定のレベル2(駿河トラフ・南海トラフ沿いの地震・津波の最大クラス)では、県全体で死者数約105,000人(うち津波約96,000人)、全壊・焼失棟数約30万棟という数値が示されています(時点:平成25年6月第一次報告。出典:静岡県第4次地震被害想定第一次報告の概要|平成25年6月)。

この数値は津波被害の大きい沿岸部を含む県全体の想定であり、御殿場市・小山町固有の値ではありませんが、内陸の管内であっても強い揺れそのものへの備えは避けて通れないという背景として押さえておくとよいでしょう。

御殿場・小山消防本部の主な消防課題

ここまでの数字と地域の姿を踏まえると、御殿場・小山消防本部が今向き合っている課題が見えてきます。面接で「消防の課題」を聞かれたときの引き出しとして、次の4つを押さえておきましょう。

救急需要の増加

全国の救急出動は令和6年中に771万8,380件まで積み上がり、過去のどの年よりも多い件数となりました(出典:令和7年版 救急・救助の現況)。御殿場・小山消防本部の令和6年中の救急出動5,490件もこの流れの中にあり、10万人規模の管内人口を支える体制として、日常業務の中心にある課題です。

富士山火山への備え

第1部3章で見たとおり、この本部は静岡県側の富士山火山防災対策協議会を構成する6機関の一つであり、富士山火山避難基本計画の対象エリアにも含まれています。火山噴火という他の多くの消防本部が直接は経験しない災害類型への備えを、平時から広域の枠組みの中で担っているという点は、この本部を志望するうえで押さえておきたい特徴です。

人材確保と女性消防吏員の活躍

御殿場・小山消防本部の消防吏員168人のうち、女性は6人で、割合は約3.6%と全国平均(約3.8%・168,230人中6,386人・令和7年4月1日現在)とほぼ同水準にあります。国は「令和8年度当初までに5%」という目標を掲げており(出典:女性消防吏員の活躍推進|消防庁)、この本部でも多様な人材をどう確保していくかは組合本部としての継続課題だといえます。

御殿場市・小山町の地域特性への理解

組合の管轄は御殿場市・小山町の2団体に及び、都市機能の集まる御殿場市と、山間部の広がる小山町とでは、人口規模も暮らしの姿も異なります。加えて管内には広大な東富士演習場という特有の土地利用も存在しており、志望動機を組み立てる際には、特定の一方の地域だけで完結させず、管内全体の多様さへの理解を示せるかどうかが問われます。

重点方針|富士山火山防災への参画と選考設計

御殿場・小山消防本部は消防運営の基本方針や戦略文書を単独では公表していませんが、富士山火山防災対策協議会への参画という事実と、複数の適性検査を1次に集約する選考設計という2つの手がかりから、組合が何を大切にしているかを読み解くことができます。

富士山火山防災対策協議会への参画

第1部3章で見たとおり、この本部は静岡県側6機関の一つとして富士山火山防災対策協議会に参画し、噴火現象ごとの避難計画づくりに関わる立場にあります。富士山という国内有数の観光地・信仰の対象を抱える地域の消防として、住民と来訪者の双方への対応を見据えた広域の防災体制の一翼を担っていることは、志望動機を語るうえでの土台になります。

1次に集約された選考設計

この本部の試験は、SPI3・消防適性検査・体力試験という3種類の検査をすべて第1次に集約し、第2次で個別面接試験を行うという2段階構成です。基礎能力・適性・体力を1次でまとめて確かめたうえで、2次の面接に進むという設計は、早い段階から幅広い角度で受験者を見極めようとする姿勢の表れだと読み取れます。

申込方法に書面と電子申請の2通りを用意している点も、受験のしやすさへの配慮がうかがえる部分です。令和9年度採用では、御殿場市の職員採用情報サイト「THE LIFE WITH FUJISAN」でも市職員の募集とあわせて告知されており、受験希望者が情報にたどり着きやすい導線が意識されています。

あわせて確認したい公式資料

下の3点のうち、まず優先したいのは組合の採用情報ページです。提出書類や申込方法など、出願の可否そのものに関わる情報が含まれています。

次に優先したいのは富士山関連の資料で、火山防災という管内特有のテーマを自分の言葉で説明できるようにしておくと、志望動機に厚みが出ます。時間に余裕があれば、東富士演習場に関する市の説明ページにも目を通しておくと理解が一段深まります。

  • 御殿場市・小山町広域行政組合の消防職員採用に関する案内(組合公式サイト)
  • 総務省消防庁「消防本部の情報」御殿場市・小山町広域行政組合消防本部のページ
  • 富士山火山避難基本計画・富士山ハザードマップ(静岡県)

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、この本部専用の面接想定問答集をご用意しています。御殿場市・小山町広域行政組合消防本部の採用面接で問われる可能性がある約60問の質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

御殿場市・小山町広域行政組合消防本部の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

御殿場・小山消防本部の面接の概要

ここからは、御殿場・小山消防本部の面接の形式と流れ、質問の全体像、合否を分ける質問への備え方を、公式資料と当研究会の分析に基づいて整理していきます。

組合が実施する消防職採用試験の流れ

この本部の採用試験は、御殿場市・小山町広域行政組合が実施主体となり、組合消防本部の消防総務課が窓口を担っています。第1次はSPI3(基礎能力検査及び性格検査)・消防適性検査・体力試験、第2次は個別面接試験という2段階です。

項目内容
試験区分(令和9年度採用)消防職(短大・高専卒、高校卒)の秋期試験
試験の段階2段階。第1次=SPI3・消防適性検査・体力試験、第2次=個別面接試験
面接の種類個別面接試験(第2次)。集団面接・集団討論の記載は確認できず
提出書類申込書(専門・専修学校卒業見込者は履修課程証明書も提出)
申込方法書面申込(組合消防本部消防総務課)または電子申請(logoform.jp)

とりわけ注目したいのは、消防適性検査という名称です(原典表記は「消防適性検査」で、「消防適正検査」ではありません)。SPI3・消防適性検査・体力試験という3種類の検査がすべて第1次に組まれているため、知識・性格・適性・体力のいずれも早い段階から見られる構成になっています。

第2次の個別面接試験は、この1次を通過してはじめて進める段階です。提出書類は基本的に申込書のみで、専門・専修学校卒業見込者だけ履修課程証明書の提出が追加で求められる点も、受験区分ごとの違いとして押さえておきましょう。

上記の試験構成は御殿場市・小山町広域行政組合が公表する採用試験案内にもとづくものです。試験の構成や内容は、年度が変われば変更される場合があります。出願前に組合が公表する最新の案内を必ずご自身でご確認ください。なお採用予定人数・受験資格の詳細・配点・体力試験の種目名は、組合の採用情報ページ本文には記載がなく、受験案内本体に委ねられています。

御殿場・小山消防本部が求める人材

御殿場・小山消防本部が示す「求める人物像」の明文公表は、2026年9月時点の資料からは確認できませんでした。代わりに手がかりとなるのは、2つの市町を1つの本部で受け持つという組織のかたちです。

管内は御殿場市・小山町にまたがり、都市部と山間部という異なる性格の地域を同じ本部が担うため、特定の一方だけでなく管内全体への理解と、富士山火山防災という広域の役割への意識が期待されやすいと考えられます。

ここまでは本部が示した選考基準ではなく、複数市町村にまたがる組合本部一般について当研究会が述べている一般論です。御殿場市・小山町のいずれの出身であっても、管内全体とどう関わっていきたいのかを具体的に語れれば、それで十分に応えられます。

試験の申込方法に書面と電子申請の両方を用意している点からは、受験者の利便性に配慮する姿勢もうかがえます。あわせて、富士山火山防災対策協議会に構成消防機関として参画している事実からは、目の前の119番通報だけでなく、広域の防災計画づくりにも関わる本部だという性格も読み取れます。

志望動機を組み立てる際は、この2つの側面のどちらに自分の関心が近いかを意識しておくと、話に軸ができます。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。御殿場・小山消防本部の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク試験会場までは、どうやって来ましたか?緊張をほぐす何気ない雑談に、素の受け答えと会話の自然さが表れます
② 動機・志望なぜこの消防本部を志望するのですか?消防官という仕事とこの管内を、自分の言葉で選べているか
③ 自己理解あなたの短所(弱み)は何ですか?自分を客観視できているか。弱みへの向き合い方に人柄が出ます
④ 経験・行動これまでで最も困難だった経験と、どう乗り越えたかを教えてください過去の行動の事実。壁にぶつかったときの対処が現場の仕事に通じるか
⑤ 学業・経歴専攻分野(学科・コース)を選んだ理由を教えてください進路選択の筋道。自分の決断を順序立てて説明できるか
⑥ 適性・将来体力に自信はありますか?交替制勤務と現場活動を続けるための体力・生活習慣・覚悟
⑦ 公共性・社会性消防官(公務員)に最も必要な資質は何だと思いますか?仕事の公共性への理解と、社会の出来事への当事者意識

この7つの型は面接の骨格として様々な消防本部で共通して使えますが、御殿場・小山消防本部ならではの答えになっているかどうかは、次の固有質問への準備で分かれます。

合否を分けるのはこの本部に固有の質問

「なぜ警察官や自衛官ではなく、消防官なのですか」
「なぜこの消防本部を志望するのですか」

この2問はいずれも、管内をどれだけ理解し、自分の言葉に置き換えられているかが試される質問です。似た仕事との違いや、富士山という地域の特性を踏まえた志望理由を、自分の言葉で説明できるように準備しておきましょう。

質問テーマ知っておきたいこの本部の事実答え方のヒント
管轄地域の理解御殿場市・小山町の2団体で構成され、管内人口は合算で約10万人(詳細は第1部1章・2章)都市部と山間部で異なる暮らしの姿まで踏まえて答える
救急需要への理解令和6年中の救急出動5,490件で、火災151件を大きく上回る(詳細は第1部2章・4章)件数の規模を自分の言葉で語れるようにしておく
富士山火山への理解静岡県側6機関の一つとして富士山火山防災対策協議会に参画し、避難基本計画の対象エリアにも含まれる(詳細は第1部3章・5章)火山防災という他にあまりない役割まで踏み込んで話せると理解の深さが伝わる
地域の特殊性への理解管内には東富士演習場が所在し、2市1町の区域面積の約2割を占める(詳細は第1部3章)特有の土地利用がある地域だという理解を、自分の受け止め方とあわせて話せるようにする

使い方のコツは、4つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 消防吏員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

御殿場・小山消防本部は、試験の段階と種目までは示していますが、配点や評価の基準までは公表していません。行動面接で広く使われるコンピテンシー評価、つまり過去の行動事実から入庁後の姿を確かめる考え方を軸に、以下を整理しました。

SPI3・消防適性検査・体力試験という3種類の検査を第1次にまとめ、通過者だけが第2次の個別面接に進む構成は、面接の前段階ですでに幅広い角度から人物を見ている設計だと読み取れます。個別面接が1回に絞られている分、面接そのものでは、それまでの検査で見えてきた人物像を本人の言葉で裏づけられるかが焦点になると考えられます。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
現場対応への適性第1次の体力試験・消防適性検査を突破する準備が整っているか適性面・体力面それぞれの準備の進み具合を、日々の取組とあわせて語れるようにしておく
管内への理解と定着の意思御殿場市・小山町を選んだ理由を、2団体の広がりも踏まえて具体的に語れるか富士山を含む地域の暮らしへの理解を、実感を伴って説明できるようにする
一貫性のある人物像第1次の性格検査と第2次の個別面接で、語る内容にぶれがないか面接で問われそうな内容を早い段階から整理し、繰り返し掘り下げられても答えの筋が変わらないようにしておく

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

個別面接が1回だけの試験だからこそ、その1回で自分の考えを過不足なく伝えられるように準備しておくことが重要です。第1次のSPI3・消防適性検査の結果と食い違う印象を面接で与えないよう、一貫した受け答えを意識することも忘れないようにしましょう。

本番までの準備6ステップ

令和9年度採用(秋期試験)の申込受付はすでに終了しています。次の募集に向けて準備を進める方は、まず組合の採用情報ページで最新の実施状況を確認したうえで、ここまでの内容を準備の手順に落とし込んでいきましょう。

  1. 採用試験案内を読み、第1次に含まれるSPI3・消防適性検査・体力試験の内容と、申込方法(書面か電子申請か)を確認する
  2. これまでの経験を棚卸しする。学業・部活動・アルバイトから、粘り強く取り組んだ具体例を1つずつ用意する
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  4. 組織研究のインプットをする。この記事の前半部分を読み返し、志望分野に近い事実を2〜3個、自分の言葉で説明できるようにする
  5. 固有質問の材料を対応表から集め、「事実 → 自分の問題意識 → やりたいこと」の一続きの話に編む
  6. 実際に口に出してリハーサルし、答えるたびに「ここを掘られたら何と返すか」を書き足していく。体力試験に向けたトレーニングも第1次までに並行して進めておく

特に体力試験・消防適性検査が第1次に組まれている以上、面接対策だけに偏らず、体づくりと生活リズムの調整を早い段階から並行させておくことが、結果的に第2次の面接にも余裕を持って臨む近道になります。

優先順位に注意

ステップ4〜5の組織研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ2の経験の棚卸しと、その経験を消防の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。自分のことを語れない状態で御殿場・小山消防本部の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません。

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、この本部専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

御殿場市・小山町広域行政組合消防本部の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。第1次に複数の検査が集約されている分、まずはそちらの準備を優先しつつ、通過を見据えて早めに想定問答にも目を通しておくと安心です。

御殿場市・小山町広域行政組合消防本部の想定問答集を見る

さいごに

御殿場・小山消防本部は、富士山東麓に広がる御殿場市と小山町を、168人の体制で支える組合本部です。

SPI3・消防適性検査・体力試験による第1次と、個別面接試験による第2次という2段階を経て、富士山火山防災対策協議会の静岡県側6機関の一つとして火山防災の一翼も担っています。

令和6年中の救急出動5,490件という日常の需要、そして火山防災という広域の役割を踏まえたうえで、約10万人の管内にどう向き合いたいのかを、自分の経験と結びつけて言葉にしていってください。

試験の申込方法には書面と電子申請の両方が用意されていますので、自分に合った方法を早めに選んでおき、余裕を持って手続きを進めましょう。