本記事では、古賀市職員採用試験の面接対策で必要な、古賀市の特徴・基礎データ・行政課題・重点政策・面接の流れ・想定される質問・評価の観点についてまとめています。
福岡県古賀市の面接では、「なぜ古賀市を選んだのですか」「古賀市の職員として何をしたいですか」「あなたの経験は古賀市のどこで生きますか」といった問いが想定されます。古賀市の選考は、申込みの時点からすでに一次試験が始まっています。この構造を知らずに準備を始めると、出だしでつまずきます。
第2部で扱う試験の内容は、令和8年度(第二回)の募集要項にもとづくものです。古賀市は年度内に複数回の募集を行っており、回によって試験区分も要項も変わります。ご自身が受ける回の要項を必ず手元に置いてください。
第1部|自治体研究編
古賀市の特徴
本格的な面接対策をはじめる前に、まずは古賀市の全体像を把握しておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)
- 福岡県の北部に位置する市。接しているのは宮若市・福津市・糟屋郡新宮町・久山町の4市町で、市域はすべて福岡県内にある。
- 人口は58,957人(令和8年1月1日現在・住民基本台帳)。面積42.07km²に対して人口密度は約1,401人/km²と高い。
- ニビシ醤油・ハウス食品・ピエトロ・ヤマザキなどの食品関連企業が工業団地に集積する、食品産業のまち。「古賀モノづくり博 食の祭典」や工場直売イベントが開かれている。
- 65歳以上の割合は29.2%。県内29市を高齢化率の高い順に並べると19番目で、県内では若い側に位置する市にあたる。
- 75歳以上の割合は16.1%。高齢化の負荷は、これから重くなっていく段階にある。
- 隣接する新宮町は令和2年国勢調査の人口増加率が8.5%で全国11位・県内3位。周辺一帯に人口が流入している地域である。
- 当研究会が整理した基礎データでは、市の花はコスモス、市の木はクロガネモチ。市役所は古賀市駅東一丁目にある。
- 職員採用試験の一次試験は筆記ではなく、エントリーフォームと録画面接。申込期間がそのまま一次試験の期間になる。
(出典:古賀市の商工業|古賀市/新宮町の人口|令和2年国勢調査)
古賀市の基礎データ
面接で問われるのは統計の細かさではなく、市の輪郭のほうです。古賀市がどんな年齢構成で、どれくらいの密度の市なのかを言葉にできる状態にしておきましょう。
密度の高さと年齢構成が古賀市の特徴です。その2つが見える形で項目を選びました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 総人口 | 58,957人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在) |
| 65歳以上人口 | 17,206人(29.2%) |
| 75歳以上人口 | 9,491人(16.1%) |
| 総面積 | 42.07km² |
| 人口密度 | 約1,401人/km²(上記の総人口と総面積から算出) |
| 隣接自治体 | 4市町(宮若市・福津市・新宮町・久山町) |
| 市役所所在地 | 古賀市駅東一丁目1番1号 |
| 市の花・市の木 | コスモス/クロガネモチ |
総人口・65歳以上人口・75歳以上人口は、総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」令和8年1月1日現在の値です。面積・所在地・隣接自治体・市の花木は、当研究会が整理した基礎データによります。福岡県全体の高齢化率(令和8年4月1日現在28.26%)も同じ住民基本台帳の系列ですが、基準日が異なります。国勢調査を基準とする数値とは調査の枠組みが違うため、直接比較はしないでください。
数字から考えられる市政課題
古賀市の年齢構成を見るときに大事なのは、29.2%という数字の位置づけです。県内29市の中で19番目という順位は、県内の他市に比べれば高齢化がまだ進んでいないことを意味します。ただし、65歳以上17,206人のうち9,491人が75歳以上で、すでに5割を超えています。
この層はこれから厚くなります。
もうひとつの特徴が密度です。面積42.07km²に約5万9千人が暮らし、人口密度は約1,401人/km²。市域がコンパクトで、行政サービスを届ける距離が短い市だといえます。
面接で数字を使うなら、規模の紹介ではなく、条件と打ち手をつなげた形にしておきましょう。
古賀市の経済・産業
食品産業の集積
古賀市の産業を語るときの中心は食品です。市内の工業団地には、ニビシ醤油・ハウス食品・ピエトロ・ヤマザキといった食品関連企業が集まり、市は「古賀モノづくり博 食の祭典」や工場直売イベントを通じて、その集積を市民や来訪者に見える形にしています。
「食のまち」という看板が、企業誘致の結果としてではなく、日常のイベントにまで下りてきているのが古賀市の特徴です。(出典:古賀市の商工業|古賀市)
食品産業は、原材料の調達、衛生管理、物流、販路といった複数の分野が同時に関わる産業です。市職員としてこの分野に関わるとき、窓口は商工だけではありません。環境や衛生、雇用、シティプロモーションと、担当がまたがります。
志望動機で食品産業を挙げるなら、どの角度から関わりたいのかまで言えるようにしておきましょう。
県内の企業構成から見た古賀市
福岡県の企業の姿を数字で見ると、県内企業数の99.8%、従業員数の77.3%を中小企業が占めています。大企業の名前で語られがちな県ですが、雇用の実態を支えているのは中小企業のほうだということです。(出典:福岡県の産業|福岡県)
県内の産業としては、県北部に日産・トヨタ・ダイハツの生産拠点が集まる自動車の集積(北部九州の生産台数は国内市場の15%以上)や、230社以上に増えたバイオ関連企業がよく取り上げられます。古賀市の食品産業は、それらとは別の系統にあり、県産の農産物を加工して県内外へ出していく流れの一部を担っています。
「なぜこの市で食品なのか」という問いには、この位置関係から答えると筋が通ります。
人が集まる地域の中での立ち位置
隣接する新宮町は、令和2年国勢調査で人口増加率8.5%を記録し、全国11位・県内3位となりました。古賀市の周辺は、人が流入している地域だということです。人口密度が約1,401人/km²という古賀市の数字も、この文脈で読むと意味が変わります。
住まいとして選ばれ続けられるかどうかが、そのまま産業の担い手確保にも効いてくる構造です。企業がここに立地し続ける理由の一部を、市の暮らしの側がつくっているということでもあります。
古賀市の主な行政課題
数字と産業の姿をここまで見てくると、古賀市が向き合う課題の形が浮かんできます。課題を挙げてくださいと言われたときの手札として、次の4つを用意しておきましょう。
高齢化は「これから」の局面にある
65歳以上29.2%、75歳以上16.1%という水準は、県内29市の中では高いほうではありません。ただし県全体の高齢化率は、令和8年4月1日現在で28.26%(前年同日は28.19%)と、じわじわ上がり続けています。(出典:福岡県の高齢者人口|令和8年4月1日現在)
県の人口ビジョンは、この先2060年に県の高齢化率が約36%まで達すると見込んでいます。県全体が向かう先を、古賀市はまだ少し手前の位置から見ているという状況です。準備の時間が残っているうちに何を仕込むかが問われます。(出典:福岡県人口ビジョン)
食品産業を支える人と設備
企業の集積は、そこで働く人がいて初めて続きます。県内企業数の99.8%を中小企業が占める県で、古賀市の工業団地に立地する企業もまた、人材の確保という共通の課題を抱えます。市が担えるのは、住まい・通勤・子育て環境といった暮らしの側の条件整備です。
産業政策と定住政策が同じ問題の裏表になっている点は、この市の特徴として押さえておきたいところです。
災害への備え
福岡県が令和7年10月31日に公表した地震防災アセスメント調査では、県内7つの主要活断層と南海トラフ地震が想定され、7つの活断層はいずれも最大震度7を予測しています。中でも警固断層帯(南東部、M7.7)の想定は大きく、死者1,800人・災害関連死800人、全壊全焼36,000棟、避難者319,000人(冬18時・強風のケース)という県全体の被害が示されました。
地震発生確率は30年以内0.3〜6%とされています。(出典:福岡県地震防災アセスメント調査|令和7年10月)
水害の側も無視できません。県内では平成29年から令和3年まで、5年続けて大雨特別警報が出されました。5年連続で発表されたのは全国で福岡県だけです。
特定の年の異常ではなく、毎年起こりうる前提として備えるという考え方が、県全体で共有されているということです。
選ばれ続ける市であるために
周辺で人口が増えている地域にあるということは、裏を返せば比較にさらされているということでもあります。人口密度が高くコンパクトな市域は、公共交通・子育て・買い物の利便性を高めやすい条件です。その条件を実際の暮らしやすさに変換できているかが、これからの古賀市の分かれ目になります。
古賀市の重点政策|市の計画と県の方向性
市の政策を面接で語るときは、調べる順番を決めておくと迷いません。古賀市の場合、募集要項に書かれた言葉から入るのが早道です。要項に出てくる「経営感覚」「共創」といった語は、市の政策文書と地続きだからです。
ここでは、その背景にある県の方向性から整理します。
福岡県総合計画が示す4つの変化
県が令和4年度から令和8年度までを期間として定めた福岡県総合計画は、これから向き合う状況の変化を次の4つに整理しています。そのうえで、誰一人取り残さない社会というSDGsの考え方が一層重要になるとしています。(出典:福岡県総合計画(令和4年度〜令和8年度))
- 人口減少・少子高齢化の進行
- デジタル化・脱炭素社会への対応
- グローバル化の進展
- 頻発化・激甚化する自然災害
この4点を古賀市に当てはめると、優先度の付き方が見えてきます。高齢化はまだ手前の局面、自然災害は県全体で共有された前提、グローバル化は食品企業の販路の話。どれも他人事ではありませんが、市によって重さが違います。
市の計画を読むときは、県の課題認識のうち古賀市がどこに厚く手当てしているのかを探してください。
市の政策を調べるときの順番
おすすめは、①募集要項と求める職員像 → ②市の総合計画(現行版) → ③関心分野の個別計画、という順です。要項の言葉づかいを先に頭に入れておくと、計画を読むときに「これは要項のあの言葉のことか」と結び付き、記憶に残ります。逆順で計画から読み始めると、量に押されて何も残りません。
時間が取れないときは、要項と職員像だけでも先に読んでおいてください。
POINT|言葉ではなく、場面で語る
計画の用語をそのまま口にしても、面接では響きません。関心のある分野を一つ選び、「①古賀市で何が起きているか → ②市はどうしようとしているか → ③自分ならどの場面に立ちたいか」の順で、具体的な場面まで降ろしてください。
悪い例「古賀市の共創のまちづくりに貢献したいです」
改善例「古賀市には食品の会社がたくさんあって、工場直売やイベントで市民と接点を作っていると知りました。企業と市民の間に立って、両方にとって続けやすい形を一緒に考える仕事に関わりたいです」
あわせて確認したい公式資料
募集要項と職員像だけは必ず目を通してください。残りは志望分野に近いものから手を付ければ十分です。
- 古賀市職員採用試験の募集要項(自分が受ける回のもの)と、市が公表している求める職員像
- 古賀市の総合計画(現行版)。志望が福祉や産業ならその分野の個別計画も
- 古賀市の商工業の紹介ページ(立地企業とイベント)
- 福岡県総合計画(県の課題認識と市の計画がどこで重なるかを見るため)
なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。
当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、古賀市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。古賀市の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。
第2部|面接対策編
古賀市役所の面接の概要
ここからは、令和8年度(第二回)の募集要項をもとに、試験の形と質問の全体像、そして備え方を整理していきます。
古賀市役所の試験の流れ
まず押さえてほしいのは、一次試験の中身です。古賀市の一次試験は筆記ではありません。「エントリーフォーム」と「録画面接」の2つで構成され、要項には「採用試験の申込期間が、一次試験の期間ということになります」と書かれています。
申込みのボタンを押した時点で、選考はもう始まっているということです。
エントリーフォームは「設問に自由記述で回答するもの」で、意欲・経験・能力等を問う試験と位置づけられています。録画面接は「主に人物、知識等について録画された動画による試験」で、約90秒の動画を撮影してフォームに添付する形です。筆記に相当するSPI3は二次試験、対面の個人面接は三次試験にあたります。
| 項目 | 内容(令和8年度・第二回募集) |
|---|---|
| 試験の段階 | 一次試験・二次試験・三次試験の3段階 |
| 一次試験 | エントリーフォーム(設問に自由記述で回答)と録画面接(約90秒の動画を撮影して添付)。申込期間がそのまま一次試験の期間です |
| 二次試験 | 適性検査。SPI3による能力検査及び性格検査を、SPIテストセンターの指定会場で受検します |
| 三次試験 | 個人面接(古賀市役所)。「主に人物、知識等についての個別面接による試験」です |
| 集団形式 | 集団討論・集団面接の実施は、要項に記載されていません |
| 合否の決め方 | 「二次試験の合否判定には、一次試験の得点を加味します」と明記されています。各試験の具体的な配点数値は、要項には記載がありません |
| 申込み・連絡 | 職員募集サイト「パブリックコネクト」で受付。古賀市からの連絡も原則としてこのサイトを通じて行われます |
| 合格発表 | 市公式ホームページと市役所前掲示板で発表。あわせてパブリックコネクトからも案内されます(三次試験の合格者には文書で通知、電話での合否問合せは不可) |
| 受験の制限 | 同一年度内に複数の試験区分を受験することはできません |
| 試験区分(第二回) | 一般事務C(高卒程度)1名程度、一般事務D(保健師)2名程度。いずれも令和9年4月採用予定です |
上記の試験構成は、古賀市の令和8年度(第二回)職員採用試験の募集要項にもとづくものです。同じ年度でも回によって試験区分や要項の内容が異なります。試験の構成・日程・配点等は、年度や受験区分によって異なる可能性があります。受験の際は、必ずご自身が受ける回と区分の最新の試験情報をご確認ください。
なお、申込みに使う職員募集サイトは民間の採用プラットフォームです。近隣自治体との共同実施や統一試験の枠組みではなく、古賀市の単独実施の試験ですので、他市の情報をそのまま当てはめないよう注意してください。
古賀市役所が求める職員像
古賀市は、求める職員像を4つの項目で公表しています。それぞれに副題が付いているのが特徴で、この副題のほうに市の考え方がよく表れています。
- 使命感と倫理観
市民の信頼と期待に応える職員 - コミュニティへの熱い想い
市民、地域を愛し、市民、地域のために働く職員 - スピードと挑戦
経営感覚を持ち、主体的に考え、新たな発想で果敢にチャレンジする職員 - 共創とコミュニケーション
「ひと」とのつながりを意識し、新しい価値を生み出し、組織に貢献する職員
(出典:古賀市が求める職員像|古賀市)
ここで注目したいのが、市が処遇の面でも同じ方向を示している点です。要項には、市内の賃貸住宅に新たに住む職員に対して5年間に限り住居手当を1.5倍にする特例(上限は通常28,000円、特例42,000円)があり、その理由として「市民と市職員が一体となり、まちづくりを積極的に進めていくため、職員の市内居住を奨励しています」と書かれています。
2つ目に挙がっている「コミュニティへの熱い想い」が、制度の形にまでなっているということです。
ただし要項は同時に、「居住地の判断はあくまで任意であり、市内居住の可否により選考において不利益が生じることはありません」とも明記しています。住む場所は選考の材料ではないと市自身が言い切っているので、面接で「引っ越します」と宣言する必要はありません。
面接で確かめられるのは住所ではなく、地域とどう関わってきたか、これからどう関わるつもりかです。
ここで、要項の文面から一歩踏み込んだ話を挟みます。人口5万9千人規模の市役所では、企業の相談を受ける窓口と、住民の手続きを扱う窓口が、同じ建物の中で数歩の距離にあります。職員数が限られる分、ひとつの案件で複数の窓口をまたいで動く場面が増えます。
要項が「共創」という語を使うとき、そこには市民や企業との関係だけでなく、庁内で部署をつなぐ動き方も含まれていると読んでおくと、「共創とコミュニケーション」の項目が具体的に見えてきます。
想定される質問
面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる
当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。古賀市の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。
| カテゴリー | 代表質問 | ここで見られていること |
|---|---|---|
| ① 導入・アイスブレイク | 今日はどちらから来られましたか? | 身構える前の受け答えのトーン。録画面接を経ての対面なので、動画との印象の一致も見られます |
| ② 動機・志望 | なぜ公務員を志望するのですか? | 民間の食品会社でもできる話になっていないか。市役所を選んだ筋道が経験とつながっているか |
| ③ 自己理解 | あなたの短所は何ですか? | 自分を客観的に見られているか。短所との付き合い方まで語れるか |
| ④ 経験・行動 | これまでで一番大変だった経験を教えてください | 大変さの度合いではなく、その場面で何を考え、どう手を動かしたか |
| ⑤ 学業・経歴 | 学校や仕事で身につけたことを教えてください | 身につけたことを、初めて聞く相手に届く言葉へ言い換えられるか |
| ⑥ 適性・将来 | 入庁後に取り組みたい仕事は何ですか? | やりたい仕事の輪郭がどこまで具体的か。配属が希望どおりでなくても動けるか |
| ⑦ 公共性・社会性 | 最近気になったニュースを教えてください | 身の回りの出来事に関心を向けているか。自分の考えを一言で言えるか |
録画面接でも個人面接でも、聞かれる範囲はここから大きく外れません。逆に言えば、この7つの答えだけでは、古賀市を受ける理由までは伝わらないということです。
合否を分けるのは「古賀市役所ならでは」の質問
古賀市は、周辺に人口が流入している地域の中にあります。だからこそ「住みやすそうだから」で止まった答えは、他の受験者と区別がつきません。産業と暮らしのどちらか一方ではなく、両方の言葉で語れるかどうかがこの2問の分かれ目です。
古賀市について押さえておきたい事実を5つ選び、使い方まで書き添えました。
| 質問テーマ | 知っておきたい古賀市の事実 | 答え方のヒント |
|---|---|---|
| 市の産業 | ニビシ醤油・ハウス食品・ピエトロ・ヤマザキなどの食品関連企業が工業団地に集積。「古賀モノづくり博 食の祭典」や工場直売イベントを開催 | 企業名を並べるのではなく、市がその集積を市民に見える形にしている点に触れると、行政の役割を理解していると伝わります |
| 市の規模と密度 | 人口58,957人、面積42.07km²、人口密度は約1,401人/km²(令和8年1月1日現在の住民基本台帳人口による) | コンパクトな市域という条件を、公共交通や子育て支援の届けやすさに結び付けて話します |
| 年齢構成 | 65歳以上29.2%で県内29市中19番目。65歳以上17,206人のうち9,491人が75歳以上 | 「まだ低い」で終わらせず、これから伸びる局面にある今だからできる備えの話へ進めます |
| なぜ県庁ではなく市役所か | 古賀市は面積42.07km²の基礎自治体。企業への支援も、住民への窓口も、同じ庁舎の中で完結する規模である | 「住民に近い」で止めず、市の規模だと自分がどの距離で仕事をするのかまで具体化しましょう |
| 地域との関わり方 | 市は職員の市内居住を奨励する住居手当の特例を設ける一方、「市内居住の可否により選考において不利益が生じることはありません」と明記している | 住む場所の宣言ではなく、地域の行事や活動にどう関わってきたか、これからどう関わるかで答えます |
使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 市職員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。
想定される評価の観点
古賀市は求める職員像を4項目で公表しています。面接では、その言葉を覚えているかではなく、これまでの行動の中に現れているかが確かめられます。いわゆるコンピテンシー評価が基本にあり、答えの美しさではなく、経験の中身と行動の再現性が見られています。
録画面接から個人面接まで、同じ人物像を別の形式で見られる試験だという点も意識しておきましょう。
| 評価の観点 | 面接でどう確かめられるか | 準備のポイント |
|---|---|---|
| 使命感と倫理観 | ルールや約束を、都合が悪いときにどう扱ってきたか | 正しさを主張した話ではなく、面倒でも手順を守った場面を選ぶと、無理なく伝わります |
| コミュニティへの熱い想い | 地域や身近な集団に、自分から関わった経験があるか | 規模の大きさは問われません。続けた期間と、関わり方が変わっていった過程を話しましょう |
| スピードと挑戦 | 判断を先送りせずに動いた場面と、その理由 | 要項に「経営感覚」という語があります。かけた手間と得られたものを、自分なりに天秤にかけた話が合います |
| 共創とコミュニケーション | 異なる立場の相手と、どう合意をつくったか | 企業と市民の間に立つ仕事が多い市です。板挟みになった場面をどう動かしたかを言葉にしてください |
なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。
本番までの準備6ステップ
ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。
- 自分が受ける回の募集要項を入手し、試験区分・3段階の内容・エントリーフォームの設問を確認する。申込みが一次試験である以上、締切間際の作成は避ける
- これまでの経験を棚卸しする。学業・課外活動・アルバイト・職務経験から、話せる具体例を1つずつ用意する
- 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
- この記事の第1部を読み返し、古賀市の事実を2〜3個、自分の言葉で説明できる状態にする
- 固有質問の対応表から材料を選び、「事実 → 自分の問題意識 → やりたいこと」の一続きの話に編む
- 約90秒の録画面接を想定して撮影し、自分で見返す。表情と話す速さを整えてから、三次の個人面接に向けた口頭練習に移る
優先順位に注意
ステップ4〜5の自治体研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ2の経験の棚卸しと、その経験を市の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。自分のことを語れない状態で市の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません。
なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、古賀市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。
古賀市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。特に試験本番までに時間がない方は、必要に応じてご活用ください。
さいごに
令和8年度(第二回)の古賀市の試験は、申込みが一次試験、SPI3が二次試験、対面の個人面接が三次試験という3段階でした。文章と動画で自分を見せ、そのうえで対面に進む形です。書いた内容と話す内容がずれていれば、そこは必ず突かれます。
食品の企業が集まり、周りに人が集まってきている市です。その中で自分がどの現場に立ちたいのかを、要項の設問に答えながら形にしていってください。エントリーフォームに書いた言葉は、三次の個人面接まで持ち越されます。