本記事では、阿賀野市職員採用試験の面接対策で必要な、阿賀野市の特徴・基礎データ・行政課題・重点政策・面接の流れ・想定される質問・評価の観点についてまとめています。

阿賀野市役所の面接では、「なぜ阿賀野市を志望したのか」、「市職員としてどの分野に関わりたいのか」、「自分の経験を市政でどう活かすのか」といった質問が想定されます。

阿賀野市の採用試験は第1次が適性検査だけで構成され、人物を見る場は第2次の個別面接に集約されている設計です。筆記で差をつけにくい分、面接の準備がそのまま結果に響きます。

本記事の掲載内容を参考に、自分の強みや関心と阿賀野市政の接点を考え、面接での回答作りに役立ててください。

第1部|自治体研究編

阿賀野市の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずは阿賀野市の全体像を把握しておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)

  • 県都である新潟市に隣接し、新発田市・五泉市・阿賀町とも境を接する市。県内の主要都市への通勤圏に入る位置にある。
  • 住民基本台帳に基づく人口は38,454人(令和8年1月1日現在)。
  • 市域は192.74平方キロメートル、人口密度は200人/平方キロメートル。平場が広く、集落がまとまって分布している。
  • 高齢化率は36.4%、75歳以上は人口の19.7%。65歳以上が3人に1人を超える一方、75歳以上はまだ2割手前という年齢構成である。
  • 製造品出荷額等は1,492億円で、県内の市町村別で10位に位置する(令和4年実績)。
  • 新潟県は全域が豪雪地帯に指定されており、阿賀野市もその区域に含まれる(令和8年4月1日現在)。
  • 職員採用は年度内に複数回に分けて実施され、高校卒業程度の初級試験で一般事務が募集される回もある。
  • 化学の専門職員を採用し、上下水道局・浄水場への配属を予定している。水道という生活基盤を市が自前で抱えていることが分かる。
  • 市の花はコスモス、市の木は桜。

阿賀野市の基礎データ

面接に向けた自治体研究では、厳密な統計値等を大量に暗記する必要はありませんが、「阿賀野市の大体のスケール感」を知っておくことは重要です。

次の表で市の輪郭をつかんでください。数字を暗記するよりも、この規模の役所がどんな体制で動いているかを想像しながら読むほうが役に立ちます。

項目内容
総人口38,454人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)
65歳以上人口13,984人(高齢化率36.4%)
75歳以上人口7,576人(人口の19.7%)
総面積192.74km²
人口密度200人/km²(上記の総人口と総面積から算出)
隣接自治体新潟市、新発田市、五泉市、東蒲原郡阿賀町
市役所の所在地阿賀野市岡山町
市の花・市の木コスモス・桜

総人口・65歳以上人口・75歳以上人口は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」の令和8年1月1日現在の値です。面積・隣接自治体・市の花と木は、当研究会の自治体基礎データ(令和8年5月1日時点)によるものです。人口密度は、この住民基本台帳人口を総面積で割って算出しました。

数字から考えられる市政課題

阿賀野市の高齢化率36.4%は、新潟県全体の34.6%(令和7年10月1日現在)に近い水準です。もっとも、県の値は国勢調査をもとにした推計人口、市の値は住民基本台帳の集計ですから、数字が近いこと自体に大きな意味はありません。

むしろ注目したいのは内訳です。65歳以上が36.4%である一方、75歳以上は19.7%。

つまり、これから75歳以上に移っていく年齢層が厚いということです。介護や医療の需要は、今の水準ではなくこれから増える前提で考える必要があります。(出典:住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数|令和8年1月1日現在/新潟県の高齢者の現況|令和7年)

もう一つ、密度の話をしておきます。1平方キロメートルあたり200人という数字は、山間部の広い市に比べればまとまっている部類ですが、県都に隣接しているぶん、通勤や買い物、通院で市外へ出ていく流れも生まれやすい位置です。

市内で暮らしが完結しない前提のなかで、どの機能を市が自前で持ち続けるのか。化学職を採用して上下水道を担わせるという選択は、その答えの一つだと読むことができます。

「阿賀野市は人口3万8千人ほどで、65歳以上の方が3分の1を超えています。ただ75歳以上はまだ2割手前ですので、これから支援を必要とする方が増えていく段階だと考えています。今のうちに支え合いの仕組みを整えておくことが大切なのではと感じています」

阿賀野市の経済・産業

県内10位の製造品出荷額

阿賀野市の製造品出荷額等は1,492億円(令和4年実績)で、県内の市町村別では10位にあたります。上位は新潟市1兆2,194億円、長岡市7,229億円、上越市6,287億円、燕市4,906億円と並び、阿賀野市はその上位9市1町の一角に入っています。

人口3万8千人台の市が、この顔ぶれのなかに名前を残していることになります。市内にものづくりの働く場があるかどうかは、若い世代が住み続けられるかどうかに直結します。

産業振興を志望動機にするなら、この数字を出発点にしてください。(出典:新潟県の工業統計(市町村別の製造品出荷額等)|令和4年実績)

県の産業構造との関係

新潟県全体では、製造品出荷額等4兆1,797億円(令和2年実績)のうち食料品等が8,325億円(19.9%)で最大の業種です。化学5,451億円、金属製品4,560億円がこれに続きます。

米菓の出荷額は全国一位、水産練り製品も平成24年から生産量・出荷額とも全国1位です。県の産業が農林水産物の加工を軸に組み立てられているということは、原料をつくる地域と加工する地域がつながっているということでもあります。

阿賀野市のような平場の市では、農業と製造業のどちらかだけを語るのではなく、その間をどうつなぐかという発想が説得力を持ちます。(出典:新潟県 食品産業のすがた)

県全体で進む人口の減少

新潟県の総人口は2,071,066人(令和7年10月1日現在の推計人口)で、前年同月比では27,738人の減少です。この27,738人という数字は、阿賀野市の人口38,454人の7割を超える規模にあたります。

県全体で1年に、市が一つ消えかけるほどの人口が失われている、という言い方もできます。市の側でできることは限られますが、住み続けられる条件を一つずつ整えることが、結果として県全体の流れを緩めることにつながります。(出典:新潟県の人口と世帯|令和7年10月1日現在)

阿賀野市の主な行政課題

数字と産業の姿を並べると、阿賀野市がいま抱えている論点が見えてきます。面接で市の課題を尋ねられたときのために、4つの角度から整理しておきます。

これから増える後期高齢者への備え

高齢化率36.4%に対して75歳以上が19.7%という構成は、支援の需要がこれから本格化する段階であることを示しています。新潟県人口ビジョンが示す現状認識は、はっきりしています。

少子化が長く続いたうえに、進学や就職の節目で若い世代が県外へ出ていく。この2つが重なる以上、人口減少の局面は今後も避けられないという見立てです。

支える人が減りながら支えられる人が増える局面が、これから深まっていくという前提で、介護、通院、見守り、除雪の支援といった業務の設計を見直していくことになります。(出典:新潟県人口ビジョン)

生活基盤を自前で維持すること

阿賀野市が化学の専門職員を採用し、上下水道局・浄水場への配属を予定していることは、市が水道という生活の土台を自ら運転していることを意味します。水道事業は、利用者が減れば料金収入が減る一方で、管路や施設の更新費用は待ってくれません。

人口が減っていく市にとって、上下水道の維持は避けて通れない課題です。技術職を志望する人はもちろん、事務職を志望する人にとっても、料金や財政の面から関わる可能性のある分野だと知っておいてください。

大規模地震と雪への備え

新潟県が公表している地震被害想定調査では、9つの想定地震のうち長岡平野西縁断層帯の地震(マグニチュード7.50)が最も大きな被害をもたらすとされています。その場合、全壊は171,244棟、避難者数は471,386人、死者は7,920人(冬・深夜、強風時のケース)と見込まれています。

阿賀野市を含む新潟平野の市町村は、この想定を前提に備えを組み立てています。あわせて、新潟県は全域が豪雪地帯に指定されており、冬期の道路確保や高齢者世帯の除雪支援は毎年の実務です。(出典:新潟県地震被害想定調査の結果/豪雪地帯・特別豪雪地帯の指定状況|令和8年4月1日現在)

職員をどう確保するか

阿賀野市の採用は、年度内に複数回に分けて実施されています。令和8年9月実施分では、初級試験(高校卒業程度)が一般事務若干名・土木4人・建築1人、上級試験(大学卒業程度)が化学1人という構成でした。

土木4人という枠は、この規模の市としては小さくありません。技術職の確保が、事務職以上に切実な課題になっていると読むこともできます。

全国的にも土木・建築の技術職員の確保は自治体共通の悩みであり、面接で人材確保の話題に触れるなら、この採用の構成そのものが材料になります。

阿賀野市の重点政策|採用の設計から読む市の行政

阿賀野市がいま何を守ろうとしているかは、職員募集の中身を見ると具体的につかめます。何人を、どの区分で、どの部署に迎え入れようとしているか。

募集の内訳は、市が手放せない機能をそのまま映します。総合計画や当初予算の資料と突き合わせれば、輪郭はさらにはっきりしていきます。

令和8年9月実施分の試験区分と職種

試験区分職種・採用予定人員ここから読めること
初級試験(高校卒業程度)一般事務 若干名この回では、事務職の入口が高校卒業程度に置かれています。上級=事務職と決めてかからないことが大切です
初級試験(高校卒業程度)土木 4人この回で最も枠が大きい職種。道路、河川、上下水道の現場を支える人員です
初級試験(高校卒業程度)建築 1人公共施設の整備と維持を担う分野。施設の老朽化対応が中心の仕事になりやすい
上級試験(大学卒業程度)化学 1人上下水道局・浄水場への配属予定。水質という専門領域を市が自前で持つ姿勢の表れです
別案内消防 2人消防職は「試験案内(消防)」で別に募集されます

初任給は、令和8年度新規学校卒業者で高校卒業程度199,418円、大学卒業程度230,979円です。最終学歴が大学卒で職務経験3年を有する場合は244,718円となります。

数字そのものより、高校卒業程度と大学卒業程度の両方に入口が用意されていることを押さえておきましょう。(出典:阿賀野市職員採用試験案内|令和8年度)

POINT|「どの区分で受けるか」を最初に確定する

阿賀野市の採用は実施回によって募集職種が入れ替わります。志望動機を組み立てる前に、自分が受ける回の区分と職種を確定させてください。そのうえで、その職種が市のどの機能を担うのかを一つ調べておくと、話が具体的になります。

悪い例「市民のみなさんの暮らしを支える仕事がしたいです」

改善例「阿賀野市は水道を市で運営していて、化学の専門職まで採用していると知りました。事務の立場でも、料金や施設の更新計画といった面から水道を支える仕事に関わっていきたいと考えています」

あわせて確認したい公式資料

すべてを読む必要はありません。志望動機に関係する資料を選び、重要な部分を自分の言葉で説明できるように準備しておきましょう。

  • 受験する回の阿賀野市職員採用試験案内(実施回ごとに職種が異なります)
  • 阿賀野市の総合計画と、直近年度の当初予算の概要資料
  • 上下水道事業の経営に関する市の計画(料金と施設更新の見通し)
  • 新潟県が公表する人口ビジョンと、地震被害想定調査の結果

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、阿賀野市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。阿賀野市の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

阿賀野市役所の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

阿賀野市役所の面接の概要

ここからは、阿賀野市役所の面接の形式と流れ、質問の全体像、合否を分ける質問への備え方を、公式資料と当研究会の分析に基づいて整理していきます。

阿賀野市役所の面接の流れ

阿賀野市の採用試験は二段階です。第1次試験はテストセンター方式の総合適性検査、第2次試験はWEBでのパーソナリティ検査と会場での個別面接試験。

長期間の科目学習を前提とする教養試験・専門試験型ではないため、受験までの準備時間の多くを面接に振り向けられる代わりに、面接以外に挽回の場がない試験構成だといえます。

項目内容(令和8年度・令和9年4月1日採用)
試験の段階二段階選抜。第1次試験の合格者が第2次試験に進みます
第1次試験総合適性検査(SCOA)。基礎能力検査(60分・120問/言語、数理、論理、常識、英語)と事務能力検査(約50分/照合、分類、言語、計算、読図、記憶)で構成されます
難易度の別初級試験(一般事務・土木・建築)は高校卒業程度、上級試験(化学)は大学卒業程度で実施されます
受験方法第1次試験は全国約350か所のテストセンターから、受験者自身が日時と会場を予約して受験します
第2次試験全職種共通で、WEBでのパーソナリティ検査(SCOA)と、会場での個別面接試験。会場は阿賀野市で、日時は第1次合格者に通知されます
申込・提出書類電子申請(顔写真データを添付)または郵送・持参。受験案内に「面接カード」「エントリーシート」の記載はありません
試験結果の開示本人に限り開示。第1次不合格者には受験者数・総合得点・順位、第2次不合格者には総合得点と総合順位が示されます(合格者への開示はなく、請求期間は結果発表日から1か月間)

ここで一つ注意しておきたいのは、第2次試験のWEBでのパーソナリティ検査は面接とは別に行われる検査だという点です。性格検査の結果がそのまま面接の評価になるわけではありませんし、逆に、検査で良く見せようとして面接の受け答えと食い違えば、そこを掘られることになります。

正直に答え、面接では自分の言葉で説明する。この二つを揃えておくのが最も安全です。

上記の試験構成は、阿賀野市の令和8年度職員採用初級・上級試験(令和9年4月1日採用)の試験案内にもとづくものです。阿賀野市の採用試験は年度内に複数回実施され、回によって募集職種と試験区分が異なります。試験の構成・日程・配点等は年度や受験区分によって変わりますので、必ずご自身の区分の最新の試験情報をご確認ください。

阿賀野市役所が求める人物像

阿賀野市の職員採用試験案内と市の採用情報ページを読むと、人物像を文章の形で示した項目は設けられていないことが分かります。代わりに、採用の中身そのものが市の考えを語っています。

採用は実施回ごとに区分と職種を入れ替えながら行われ、事務職の入口が高校卒業程度に置かれる回があり、水道の運転を担う化学職まで市が自前で採用している。以上はいずれも、市が自ら公表している事実です。

この採用の形を、日々の実務に引き直して考えてみます。大きな市であれば課や係で分け合う仕事も、この規模では一人の机の上でつながります。

窓口で受けた相談が、そのまま制度の見直しの検討に発展することもよくあります。しかも阿賀野市は、上下水道のような現場を抱えたまま、それを限られた人数で回している組織です。

こうした職場では、誰の担当とも決まっていない案件を引き取って、自分の手で前へ進められる人の存在が大きくなると考えられます。県都に隣接し、市外で働く選択肢もある土地ですから、それでも阿賀野市を選び、ここで働き続ける理由を自分の言葉にできるかどうかも、面接の場では確かめられていると考えておくのが自然です。

面接で語るべきは、理想の市職員像ではなく、あなたが実際にやってきたことです。そのどれがこの市の仕事に近いのかを、あらかじめ見当づけておきましょう。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。阿賀野市の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク今日は緊張していますか構えすぎていないか。第1次が検査だけの試験では、この一往復が最初の印象になります
② 動機・志望新潟市が隣にありますが、なぜ阿賀野市なのですか近隣の市と比べたうえでの選択か。通いやすさだけで選んでいないか
③ 自己理解自分に足りないと感じている点はどこですか弱みを言葉にできるか。それを補う努力をしているか
④ 経験・行動担当が決まっていない仕事を引き受けた経験はありますか少人数で回す市役所との相性。引き受けた後の進め方
⑤ 学業・経歴これまで学んだことのうち、市の仕事に近いものはありますか学びを実務に翻訳できるか。専門職志望なら特に問われます
⑥ 適性・将来上下水道のような専門部署に配属されたら、どう取り組みますか希望と違う配属を受け止められるか。学ぶ姿勢があるか
⑦ 公共性・社会性最近気になった行政の話題はありますか社会の動きへの関心と、自分なりの受け止め方

ただし、この7カテゴリーは阿賀野市に限らず全国の官公庁でほぼ共通です。受験者全員が対策してくる領域なので、ここでは大きな差がつきにくいのです。

では、どこで差がつくのか。それが次の「阿賀野市ならではの事情を踏まえた質問」です。

合否を分けるのは「阿賀野市役所ならでは」の質問

「なぜ新潟県庁ではなく、阿賀野市役所なのですか」
「阿賀野市の魅力と課題を、それぞれ挙げてください」

どちらも市の現状を知らなければその場では答えようがない質問ですが、逆に言えば、材料さえ持っていれば、他の受験者との違いをはっきり示せる質問でもあります。第1部の事実のなかから、阿賀野市の面接で扱いやすいものを5つ抜き出し、答え方まで添えました。

質問テーマ知っておきたい阿賀野市の事実答え方のヒント
なぜ県庁ではなく市役所か阿賀野市は人口38,454人。上下水道の運転まで市が自前で担っている県と市の役割を制度として比べるより、水道のように暮らしに直結する現場を持つ市で働きたい、という具体で語ります
県都に隣接する立地新潟市に隣接し、新発田市・五泉市・阿賀町とも接する。人口密度は200人/平方キロメートル通勤や買い物で市外に出る人が多い前提を認めたうえで、市に残す機能をどう考えるかへ話を進めます
産業と働く場製造品出荷額等1,492億円で県内10位(令和4年実績)働く場があることを強みとして挙げ、その場を維持するために市が何をできるかまで一歩踏み込みます
高齢化の段階高齢化率36.4%、75歳以上は19.7%すでに大変だという話ではなく、これから需要が増える段階だという認識を示すと解像度が上がります
募集の組み立て実施回ごとに区分が異なり、一般事務が高校卒業程度で募集される回もある。化学職は上下水道局・浄水場に配属予定自分が受ける区分を正確に把握していることを、志望理由の説明のなかで自然に示します

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。気持ちの乗るテーマを一つ、多くても二つに絞り、「事実 → 自分の問題意識 → 市職員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

面接は、これまでの読み解きに照らして「実際にどう行動してきたか」を確かめる場です。いわゆるコンピテンシー評価が基本にあり、答えの美しさではなく、経験の中身と行動の再現性が見られています。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
知らない分野に取り組む力未経験の仕事や課題に、どんな手順で入っていったか阿賀野市は上下水道のような専門分野まで市で抱えています。分からない状態から調べ始めた経験を、順番どおりに話せるようにしておきます
人に聞ける力行き詰まったときに誰へ、どう相談したか職員数が限られる市では、一人で抱え込む人より早く相談できる人が助かります。相談して進んだ経験を選びます
この市で働き続ける意思隣接する新潟市ではなく阿賀野市を選ぶ理由、この先の暮らし方通いやすさ以外の理由を一つ用意します。市の現場や産業のどこに関心があるのかで答えると自然です

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. 受験する実施回の試験案内を入手し、募集職種と区分、申込方法、テストセンターの予約期間を確認する
  2. これまでの経験を棚卸しする。学業、課外活動、アルバイトや職務経験のなかから、話せる題材を1つずつ決めておく
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  4. 第1部を読み返し、製造業の集積、高齢化の段階、上下水道の運営のうち、自分の関心に近い事実を2つか3つ選んで説明できるようにする
  5. 固有質問の対応表から材料を選び、「事実 → 自分の問題意識 → やりたいこと」の一続きの話に編む
  6. 声に出して練習し、答えるたびに「ここを掘られたら何と返すか」を書き足していく

優先順位に注意

ステップ4〜5の自治体研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ2の経験の棚卸しと、その経験を市の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。自分のことを語れない状態で市の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません。

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、阿賀野市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

阿賀野市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。特に試験本番までに時間がない方は、必要に応じてご活用ください。

阿賀野市役所の想定問答集を見る

さいごに

阿賀野市の試験は、第1次が適性検査、第2次がパーソナリティ検査と個別面接という組み立てです。長い筆記対策で勝負する試験ではないぶん、面接で何を話すかがそのまま結果になります。

県都の隣という位置で、水道の運転まで自前で担い、土木や建築の担い手を毎年探している市。そこであなたが何を引き受けたいのかを、実際の経験に紐づけて語れるようにしておいてください。

準備の一つひとつが、そのまま本番の落ち着きにつながります。