本記事では、小千谷市職員採用試験の面接対策で必要な、小千谷市の特徴・基礎データ・行政課題・重点政策・面接の流れ・想定される質問・評価の観点についてまとめています。

小千谷市役所の面接では、「なぜ小千谷市を志望したのか」、「市職員として何に取り組みたいのか」、「自分の経験を市政でどう活かすのか」といった質問が想定されます。

小千谷市は平成16年の中越大震災で震度6強を観測し、市道の1,697箇所が被災した市です。

そこから立ち直った経験は、いまも市政の前提として残っています。

本記事の掲載内容を参考に、自分の強みや関心と小千谷市政の接点を考え、面接での回答作りに役立ててください。

第1部|自治体研究編

小千谷市の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずは小千谷市の全体像を把握しておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)

  • 市域の全域が特別豪雪地帯に指定されている市。新潟県内でこの指定を全域で受けているのは11の市町村である(令和8年4月1日現在)。
  • 住民基本台帳に基づく人口は32,044人(令和8年1月1日現在)。市域は155.19平方キロメートル、人口密度は206人/平方キロメートル。
  • 隣接するのは長岡市、魚沼市、十日町市の3市。中越地方の中央に位置する。
  • 高齢化率は37.1%、75歳以上は人口の22.2%を占める。
  • 平成16年10月23日の中越大震災では震度6強を観測し、死者19名・負傷者785名の人的被害を受けた。
  • 震災では住宅の全壊が622棟、市道の被災が1,697箇所に及び、復旧には約2か年を要した。
  • 平成19年の中越沖地震でも震度6弱を観測しており、大きな地震を2度経験している。
  • 製造業の事業所数は139(令和5年6月1日現在)で、県内でも事業所数の多い市の一つに数えられる。
  • 職員採用は年度内に1期・2期・3期と追加募集に分けて行われ、募集要項は外部の採用サイトに掲載される。
  • 市の花はスイセン。

小千谷市の基礎データ

面接に向けた自治体研究では、厳密な統計値等を大量に暗記する必要はありませんが、「小千谷市の大体のスケール感」を知っておくことは重要です。

震災の記憶とともに語られることの多い市ですが、まずは現在の姿を数字で確認しておきます。

項目内容
総人口32,044人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)
65歳以上人口11,884人(高齢化率37.1%)
75歳以上人口7,104人(人口の22.2%)
総面積155.19km²
人口密度206人/km²(上記の総人口と総面積から算出)
隣接自治体長岡市、魚沼市、十日町市
市役所の所在地小千谷市城内
市の花スイセン

総人口・65歳以上人口・75歳以上人口は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」の令和8年1月1日現在の値です。面積・隣接自治体・市の花は、当研究会の自治体基礎データ(令和8年5月1日時点)に収録された値です。人口密度は、この住民基本台帳人口を総面積で割って算出しました。

数字から考えられる市政課題

小千谷市の高齢化率37.1%は、新潟県全体の34.6%(令和7年10月1日現在)より高い値です。

もっとも、県の数字は国勢調査を土台にした推計、市の数字は住民基本台帳の集計です。出どころが違う以上、この差の幅そのものを市の特徴として持ち出すことはできません。

それでも、75歳以上が22.2%、およそ5人に1人という水準は動かない事実です。

雪の多い土地では、この年齢層の増加が屋根の雪下ろしや通院の足という形で、直接的な行政課題として現れます。(出典:住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数|令和8年1月1日現在/新潟県の高齢者の現況|令和7年)

市域155.19平方キロメートルに3万2千人という規模も押さえておきましょう。

1平方キロメートルあたり206人という密度は、平場の市街地と山あいの集落が同じ市に同居していることを意味します。

除雪の路線をどこまで延ばすか、集落の暮らしをどう守るかという判断は、この地形の上で毎年繰り返されています。

「小千谷市は人口3万2千人ほどで、75歳以上の方が5人に1人という状況です。市の全域が特別豪雪地帯ですので、雪下ろしや冬の移動をどう支えるかが、高齢化と重なって重い課題になっているのではと考えています」

小千谷市の経済・産業

事業所の数が示すものづくりの層

県の工業統計によると、小千谷市の製造業の事業所数は139(令和5年6月1日現在)です。県内では上越市377、柏崎市226、新発田市160、村上市154、十日町市150に続く位置にあります。人口3万2千人の市に、これだけの数の事業所が立地していることになります。大きな工場が一つあるのではなく、小さな事業所が層をなしているという構造は、景気の波を受けにくい反面、一つひとつの事業所で後継者や人手の確保が課題になりやすいという性格も持ちます。(出典:新潟県の工業統計(市町村別の製造業)|令和5年6月1日現在等)

雪を前提にした暮らしと仕事

気象庁の最深積雪の歴代全国ランキングでは、上位12地点のうち8地点を新潟県内の観測地点が占めています。

県内では守門で463センチメートル(1981年2月)、津南で419センチメートル(2022年2月)、十日町で391センチメートル(1981年2月)といった記録が残っています。

小千谷市は全域が特別豪雪地帯に指定されており、隣接する十日町市や魚沼市とともに、県内でも雪の多い地域に位置します。

雪は除雪費という支出を毎年生む一方で、地域の産業や景観を形づくってきた要素でもあります。

面接で雪の話をするなら、負担の面だけでなく、それを前提にした暮らしの工夫まで話せると印象が変わります。(出典:気象庁 最深積雪の歴代全国ランキング/豪雪地帯・特別豪雪地帯の指定状況|令和8年4月1日現在)

県全体の観光と地域の見せ方

令和5年の新潟県の観光入込客数は6,240万人で、前年比12.8%増と1割以上伸びました。

分類別ではスポーツ・レクリエーションが18.3%、歴史・文化が13.0%、自然が5.9%を占めています。

令和6年7月には「佐渡島の金山」が世界文化遺産に登録され、県外から新潟県へ目を向ける流れも生まれています。

小千谷市のような市にとって、この流れをどう自分の地域に引き寄せるかは実務的な課題です。

名所を並べるのではなく、雪や震災からの復興といった地域の経験をどう伝えるかという発想を持っておきましょう。(出典:新潟県の観光入込客統計|令和5年)

小千谷市の主な行政課題

小千谷市の課題は、震災の経験と雪、そして人口構成が絡み合った形で現れます。面接で市の課題を問われたときのために、4つに分けて整理しました。

中越大震災の経験をどう引き継ぐか

平成16年10月23日午後5時56分、中越地方を震源とするマグニチュード6.8の地震が発生し、川口町(現在の長岡市)で最大震度7、小千谷市・山古志村・小国町で震度6強を観測しました。県全体では死者68人、住家の全壊3,175棟という被害です。小千谷市に限ってみると、人的被害は死者19名(うち関連死12名)・負傷者785名、住宅被害は全壊622棟、大規模半壊370棟、半壊2,386棟、一部損壊7,514棟に及びました。震災から20年以上が経ち、当時を知らない世代が市民の中で増えているという事実そのものが、いまの課題です。(出典:平成16年新潟県中越大震災(新潟県災害アーカイブ)/新潟県中越大震災 小千谷市の被害の概要)

復旧したインフラが迎える更新の時期

震災で小千谷市が受けたインフラの被害は、市道の被災箇所1,697箇所(復旧工事費約49億円、復旧完了までおよそ2か年)、水道の給水不能13,446戸、ガスの供給停止約12,000戸という規模でした。

当時、復旧のために集中的に整備された道路や管路は、20年以上を経て順次更新の時期に入っていきます。

人口が減り、税収の伸びも見込みにくいなかで、これらをどう維持するか。

地味に見えますが、市の財政と職員体制に長く影響し続ける論点です。

雪と高齢化が重なる場面

市域の全域が特別豪雪地帯であることと、75歳以上が人口の22.2%を占めることは、別々の事実ではありません。

屋根の雪下ろし中の事故、除雪車が入れない狭い道、通院や買い物の足の確保。この3つは、どれも高齢化と積雪が重なるところで起きます。

加えて、地震のあとには孤立集落の問題もありました。中越地震では県内の7市町村61集落で外部に通じるすべての道路が寸断され、1,938世帯が孤立しています。

雪と地震という2つの条件が、集落の孤立という同じ結果に結びつく地域であることを押さえておいてください。(出典:内閣府「防災」特集(中越地震から20年))

職員の確保と採用の形

小千谷市の職員採用は、年度内に1期・2期・3期と追加募集に分けて実施されています。複数の日程を用意するのは、一度の募集で必要な人数が揃わない可能性を織り込んでいるからだとも読めます。実際、追加募集の対象は建築技師・保育士・消防士でした。現場を担う職種ほど、確保に時間をかけている構図が見て取れます。人材確保を面接で語るなら、この採用の形そのものが具体的な材料になります。

小千谷市の重点政策|複数の募集日程から読む採用

小千谷市を志望するなら、採用の情報がどこに置かれているかを最初に押さえてください。この市の場合、募集要項の公開も申込の受付も外部の採用サイトが担い、市公式サイトはそこへの案内と応募状況・合格発表を伝える役割にとどまります。市政の方向性は総合計画や予算の資料で確かめるとして、ここでは市が公表している採用の枠組みから、いまの市役所の姿を読み取っていきます。(出典:小千谷市 職員採用のご案内)

令和9年4月採用の募集の組み立て

募集の区切り内容ここから読めること
1期・2期・3期令和9年度に採用となる職員の採用試験は、複数の日程に分けて実施されます一度の募集で完結しない前提です。受ける期によって職種も条件も変わります
追加募集対象職種は建築技師・保育士・消防士技術職と現場職に絞った追加募集です。確保の必要度が高い分野が表れています
掲載中の職種消防士【1種】【2種】、保育士、建築技師【新卒者対象】【社会人経験者対象】(令和8年8月時点)同じ職種でも新卒者と社会人経験者で入口が分かれています
事務職の扱い令和8年8月時点で募集中の職種に一般事務は含まれていません事務職の募集は年度や期によって変動します。常にあるものと考えず、都度確認が必要です

この表から分かるのは、小千谷市を志望するなら募集情報を定期的に確認する習慣が要るということです。

志望先が決まっているのに募集を見落とすほど惜しいことはありません。

外部の採用サイトの小千谷市のページを、こまめに見に行くところから準備が始まります。

POINT|受ける期と職種を決めてから志望動機を書く

募集が期ごとに切り替わる市では、志望動機の組み立ても受ける職種に合わせて変わります。まず自分が受ける期と職種を確定させ、その職種が市のどの仕事を担うのかを一つ調べてから、動機を書き始めてください。

悪い例「災害に強いまちづくりに関わりたいです」

改善例「小千谷市は中越大震災で市道の1,700か所近くが被災し、2年ほどかけて直したと知りました。当時整えた道路や水道がこれから更新の時期を迎えると思いますので、その計画づくりに関わっていきたいです」

あわせて確認したい公式資料

すべてを読む必要はありません。志望動機に関係する資料を選び、重要な部分を自分の言葉で説明できるように準備しておきましょう。

  • 外部の採用サイトに掲載される小千谷市の募集要項(受ける期のもの)と、市公式サイトの採用情報
  • 小千谷市の総合計画(震災からの復興がどう位置づけられているか)と直近年度の予算資料
  • 市が公表している中越大震災の記録と、地域防災計画・ハザードマップ
  • 小千谷市の除雪計画など、冬期の暮らしに関わる市の資料

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、小千谷市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。小千谷市の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

小千谷市役所の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

小千谷市役所の面接の概要

ここからは、小千谷市役所の面接の形式と流れ、質問の全体像、合否を分ける質問への備え方を、公式資料と当研究会の分析に基づいて整理していきます。

小千谷市役所の面接の流れ

はじめに、この記事で書けることの範囲をはっきりさせておきます。小千谷市の試験内容、面接の形式や回数、配点、提出書類は、市公式サイトの本文には掲載されておらず、外部の採用サイト側の募集要項にのみ記載されています。

しかも募集期間が終わると、その要項は参照できなくなります。

したがって、試験の詳細は、募集が始まったその時点で自分の目で確認するしかないというのが正確な説明です。

項目内容(令和8年度時点で公表されている範囲)
募集要項の所在外部の採用サイト「PUBLIC CONNECT」の小千谷市職員採用情報サイトに掲載されます。市公式サイトは同サイトへの案内と、応募状況・合格発表の掲載が中心です
試験の段階市公式サイトに2期募集の第二次試験合格者を知らせるページがあり、少なくとも第二次試験まで実施されることがうかがえます。段階の詳細は最新の募集要項でご確認ください
試験の内容教養試験か適性検査かといった科目の別は、市公式サイトの本文には記載がありません。募集要項での確認が必要です
面接の形式・回数面接の進め方も、市公式サイトの本文からは読み取れません。一人ずつ行うのか複数人でまとめて行うのか、討論形式の選考があるのかを含め、募集要項でお確かめください
配点・提出書類公表の範囲では確認できません。募集要項に記載があるかどうかも含め、受験時に確かめてください
募集の回数令和9年度採用は1期・2期・3期および追加募集の複数日程で実施されます

情報が限られているからといって、準備ができないわけではありません。むしろ試験の形式が分からない状態で臨む可能性があると分かっているなら、対策の重心は自然に決まります。どんな形式でも問われるのは、志望の理由、これまでの経験、この市で何をしたいのかの3点です。形式に左右されない土台をつくっておけば、要項を手にした時点で足りない部分を足すだけで済みます。

上記は、小千谷市が公式サイトで公表している職員採用に関する情報(令和8年度時点)にもとづく整理です。試験の構成・日程・配点等は年度や募集の期によって異なります。受験の際は、必ず外部の採用サイトに掲載される最新の募集要項をご確認ください。

小千谷市役所が求める人物像

小千谷市の場合、人物像にあたる記載は、市公式サイトの職員採用のご案内にも採用試験情報のページにも見当たりません。

募集要項側に書かれていたとしても、募集期間が終われば読めなくなります。

そこで、確かめられる事実の側から考えていきます。

建築技師・保育士・消防士といった現場の職種を追加募集までして確保しようとしていること、募集を年度内に複数回に分けていること、大きな災害を経験して復旧を成し遂げた組織であること。公式に確かめられるのは、この3点です。

以下は、当研究会が実務の経験から補う部分です。規模の小さい市役所ほど、一人が受け持つ制度の数は増えていきます。

そこへ小千谷市の場合は、雪と地震という2つの災害への備えが日常業務として重なります。

こうした職場では、状況が変わったときに手順を組み替えられる柔軟さと、分からないことを人に聞ける素直さが効いてくるはずです。

災害の現場では、決められた手順どおりに進まないことのほうが多いからです。

そのうえで、面接に向けて作り込むべきは、理想化された職員像ではありません。

予定が崩れた場面で自分がどう動いたか、初めての人に助けを求めた経験があるか。そうした実際の記憶を掘り起こして、この市の仕事に重ねて話すことが準備になります。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。小千谷市の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク市内にはよく来られますか市との関わりの深さが自然と出ます。知らないなら知らないと言える正直さも含めて見られます
② 動機・志望近隣の長岡市や十日町市ではなく、小千谷市を選んだ理由は何ですか隣に大きな市がある土地で、あえてこの規模を選ぶ理由を言えるか
③ 自己理解自分の弱点を、どう補ってきましたか弱さを認めたうえで手を打てているか
④ 経験・行動予定していたことが崩れたとき、どう立て直しましたか災害を経験した市らしい問いです。想定外への向き合い方
⑤ 学業・経歴これまでの経験のうち、市の仕事に近いものはありますか経験を仕事の言葉に翻訳できるか
⑥ 適性・将来雪の多い土地で働くことについて、どう考えていますか全域が特別豪雪地帯という条件を、生活者として受け止めているか
⑦ 公共性・社会性防災に関して関心を持っていることはありますか防災を人ごとにしていないか。関心の持ち方に具体性があるか

ただし、この7カテゴリーは小千谷市に限らず全国の官公庁でほぼ共通です。受験者全員が対策してくる領域なので、ここでは大きな差がつきにくいのです。では、どこで差がつくのか。それが次の「小千谷市ならではの事情を踏まえた質問」です。

合否を分けるのは「小千谷市役所ならでは」の質問

「なぜ新潟県庁ではなく、小千谷市役所なのですか」
「小千谷市の魅力と課題を、それぞれ挙げてください」

どちらも市の現状を知らなければその場では答えようがない質問ですが、逆に言えば、材料さえ持っていれば、他の受験者との違いをはっきり示せる質問でもあります。第1部で触れた事実から、小千谷市の面接で使える形のものを5つ選び、答え方を添えました。

質問テーマ知っておきたい小千谷市の事実答え方のヒント
中越大震災の被害震度6強を観測し、死者19名(うち関連死12名)、住宅の全壊622棟、市道の被災1,697箇所被害の大きさを語るだけで終えず、復旧に約2か年を要したという時間の話まで触れると、行政の仕事として理解していることが伝わります
雪との暮らし市域の全域が特別豪雪地帯。県内で全域指定を受けているのは11市町村除雪の負担と、高齢化が重なる場面を具体的に挙げます。自分が雪国で暮らす覚悟も一言添えられると自然です
人口と高齢化人口32,044人、高齢化率37.1%、75歳以上が22.2%(令和8年1月1日現在)数字を挙げたうえで、雪下ろしや通院の足など、自分が関心を持つ場面に一つ絞って話を進めます
なぜ県庁ではなく市役所か小千谷市は建築技師や保育士、消防士まで市が直接採用し、暮らしの現場を自前で担っている制度の比較ではなく、住民と直接向き合う現場に自分を置きたい理由として語ります
採用の仕組み1期・2期・3期と追加募集に分かれ、募集要項は外部の採用サイトに掲載されるどの期のどの職種を受けているのかを一言添えるだけで、募集をきちんと追ってきたことが伝わります

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分が語りたいと思えるテーマを一つか二つに絞り、「事実 → 自分の問題意識 → 市職員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

面接は、ここまでの読み解きに照らして「これまでに実際どう行動してきたか」を確かめる場です。いわゆるコンピテンシー評価が基本にあり、答えの美しさではなく、経験の中身と行動の再現性が見られています。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
想定外への対応力計画どおりに進まなかった場面で、何を優先して動いたか2度の大きな地震と毎年の雪に向き合う市です。順序を組み替えた経験を、判断の理由まで含めて話せるようにします
人に頼れる素直さ自分の手に余ったとき、誰にどう助けを求めたか少人数で回す市役所では、抱え込みが事故につながります。早めに相談して物事が動いた話を選びます
雪国で働き続ける覚悟冬の暮らしをどう考えているか、この土地に根を下ろす意思があるか全域が特別豪雪地帯という条件を踏まえ、生活者としてどう向き合うつもりかを自分の言葉で用意します

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. 外部の採用サイトの小千谷市のページを確認し、受ける期と職種を決めて、募集要項が出たらすぐ内容を控える
  2. これまでの経験を棚卸しする。学業や課外活動、アルバイトや職務の経験から、語れる場面を1つずつ選び出す
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  4. 第1部を読み返し、震災と復旧、雪、高齢化のうち、自分の関心に近い事実を2つか3つ選んで説明できるようにする
  5. 固有質問の対応表から材料を選び、「事実 → 自分の問題意識 → やりたいこと」の一続きの話に編む
  6. 声に出して練習し、答えるたびに「ここを掘られたら何と返すか」を書き足していく

優先順位に注意

ステップ4〜5の自治体研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ2の経験の棚卸しと、その経験を市の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。自分のことを語れない状態で市の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません。

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、小千谷市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

小千谷市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。特に試験本番までに時間がない方は、必要に応じてご活用ください。

小千谷市役所の想定問答集を見る

さいごに

小千谷市の採用は、試験の中身が募集要項を開くまで分からないという特徴があります。

裏を返せば、形式に左右されない準備をした人ほど強い試験でもあります。

震度6強の揺れから市道1,700か所近くを直し、毎年の雪と向き合いながら3万2千人の暮らしを支えてきたまち。その歩みのどこに自分の関心が重なるのかを、要項を待つ間に言葉にしておいてください。

募集が始まったとき、あなたはすでに一歩先にいます。