本記事では、那須塩原市職員採用試験の面接対策で必要な、那須塩原市の特徴基礎データ行政課題重点政策面接の流れ想定される質問評価の観点についてまとめています。

那須塩原市役所の面接試験では、「なぜ那須塩原市を志望したのか」「市職員として何に取り組みたいのか」「自分の強みや経験を市政でどう活かしたいか」といった、自治体への理解を前提とする質問が想定されます。那須塩原市の後期募集は集団の場で見られる段階を経てから個別面接へ進むため、話す力と、他の受験者と一緒に考える力の両方が問われます。

本記事の掲載内容を参考に、自分の強みや関心と那須塩原市政の接点を考え、面接での回答作りに役立ててください。

第1部|自治体研究編

那須塩原市の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずは那須塩原市の全体像を把握しておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)

  • 人口114,896人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)に対して面積592.74km²と広く、人口密度は194人/km²にとどまる市である。
  • 市域は栃木県全体6,408.09km²のおよそ9%を占める。県内でも指折りの広さを持つ市だといえる。
  • 大田原市・矢板市・日光市・那須郡那須町・塩谷郡塩谷町に加え、福島県の南会津町・下郷町・西郷村とも接する県境の市である。
  • 令和6(2024)年の市町別観光客入込数は771.2万人で県内第3位。宇都宮市1,573.6万人、日光市1,019.2万人に次ぐ規模である。
  • 市役所は〒325-8501 那須塩原市共墾社108番地2に置かれ、団体コードは09213-4。市の花はヤシオツツジ、市の木はマツ。
  • 令和8(2026)年度の職員採用試験は「前期募集」「通年募集」「後期募集」の3本立てで実施されている。
  • 市公式サイトの現行ドメインは www.city.nasushiobara.tochigi.jp。検索結果に旧アドレスが残っていることがあるため、資料を集める際は現行のページかどうかを確かめたい。

那須塩原市の基礎データ

面接に向けた自治体研究では、厳密な統計値等を大量に暗記する必要はありませんが、「那須塩原市の大体のスケール感」を知っておくことは重要です。

ここでは、人口規模、市域の広さ、位置関係など、市政の特徴を説明できる項目を優先的に整理しました。規模を測るときの物差しとして、栃木県全体の数値もあわせて載せています。

項目内容
総人口114,896人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)
総面積592.74km²
人口密度194人/km²(上記の総人口と総面積から算出)
隣接自治体大田原市、矢板市、日光市、那須郡那須町、塩谷郡塩谷町/福島県南会津郡南会津町、下郷町、西白河郡西郷村
観光客入込数771.2万人(令和6年・県内第3位)
市役所所在地〒325-8501 栃木県那須塩原市共墾社108番地2(団体コード09213-4)
市の花・市の木ヤシオツツジ・マツ
(参考)栃木県の総人口1,857,921人(令和8年6月1日現在・毎月人口推計)
(参考)栃木県の面積6,408.09km²(全国第20位・関東地方で最大)

那須塩原市の人口・面積・隣接自治体・市の花木は、公表値をもとに整理したものです。観光客入込数は栃木県の調査による令和6年(暦年)の数値、栃木県の総人口・面積は栃木県公式サイトの統計による数値です。市の統計の最新値は、那須塩原市公式サイトであわせてご確認ください。総人口は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」(令和8年1月1日現在)の数値で、人口密度はこの総人口を総面積で割って算出しました。

数字から考えられる市政課題

那須塩原市の数字で目を引くのは、人口と面積の組み合わせです。

人口11万人台という県内でも大きい規模を持ちながら、市域は592.74km²あり、人口密度は194人/km²にとどまります。

県全体の人口1,857,921人を県面積6,408.09km²で割るとおよそ290人/km²ですから、県内で人口の多い市でありながら、密度は県平均を下回っていることになります(出典:栃木県毎月人口推計月報|令和8年6月栃木県の人口・面積|令和6年

市街地と山あいの地域を同じ行政が抱えているということでもあります。

県全体の人口の流れも押さえておきましょう。

栃木県の総人口は平成17(2005)年の201万6,631人をピークに減少へ転じ、令和42(2060)年には約128万人になると推計されています。

令和5(2023)年の出生数は9,958人とはじめて1万人を割り込み、同年の合計特殊出生率は1.19と、全国の1.20を下回る過去最低でした(出典:栃木県人口未来会議資料|令和7年4月

一つの市の中に違う課題が並ぶという見方まで届くと、志望動機に厚みが出ます。面接での例を挙げます。

「那須塩原市は人口が11万人ほどある一方で、市域が広くて人口密度は県の平均を下回ると知りました。市街地に住む方と山あいに住む方とで、暮らしの困りごとがかなり違うのではと思っています。同じ市の中で違う課題に向き合う仕事になる、というつもりで準備してきました」

那須塩原市の経済・産業

観光で県内第3位という位置

那須塩原市の産業を語るとき、最初に置きたいのが観光です。

令和6(2024)年の市町別観光客入込数は771.2万人で、宇都宮市1,573.6万人、日光市1,019.2万人に次ぐ県内第3位

県全体の観光客入込数は8,997.3万人(前年比107.3%)、宿泊数は延べ830.4万人(同105.8%)、外国人宿泊数は延べ27.9万人で過去最高を更新しました(出典:栃木県観光客入込数・宿泊数調査|令和6年

県庁所在地と世界遺産のまちに次ぐ規模の来訪者を、人口11万人台の市が受け止めているという構図です。

これは強みであると同時に、宿泊や飲食、交通、清掃、災害時の避難といった場面で、住民の数を超える人を相手にする行政が必要になるということでもあります。

面接で観光に触れるなら、来訪者数を誇るのではなく、その人数を支える裏側の仕事に目を向けましょう。

製造業が県内総生産の4割を占める県で

市の産業のもう一方の土台は、県全体の産業構造です。栃木県の県内総生産に占める製造業の割合は39.6%(令和3年度)で全国第3位。

製造品出荷額等は全国12位で、出荷額が全国1位の工業製品には医療用X線装置、歯科用機械器具、硬質プラスチック発泡製品、シャッター、砕石、ふとんが並びます。

1人当たり県民所得は3,307千円(令和3年度)で全国5位です(出典:栃木県の財政状況(IR資料)|令和6年

農業も県の柱の一つで、栃木県の農業産出額は2,718億円(令和4年度)で全国9位。とちぎのいちごは昭和43年から半世紀以上にわたり生産量日本一を続けています。

観光・製造業・農業という三つの顔を県が持っていることを踏まえると、那須塩原市の仕事も観光一色ではないと理解できます

面接で志望分野を語るときは、市を観光地としてだけ見ていないことが伝わる言い方を選びましょう。

県境をまたぐ位置と交通

那須塩原市は、福島県の南会津町・下郷町・西郷村と接しています。県をまたいで人や物が動く場所であり、広域での連携が前提になる位置です。

栃木県は東北新幹線で東京まで約50分、仙台まで約70分という交通条件を持ち、東北自動車道・北関東自動車道に圏央道を加えた道路網が国内各地とつながっています。

県北に位置し、市域が広く、県境を越えた交流もある。この位置の特性が、観光と防災の両面で市の仕事の性格を決めています

那須塩原市の主な行政課題

ここまでの数字と産業の姿を踏まえると、那須塩原市を含む栃木県内の市町が向き合っている課題が見えてきます。面接で「市の課題」を聞かれたときの引き出しとして、次の4つを押さえておきましょう。

人口減少と若い世代の流出

栃木県では平成17(2005)年以降、転出が転入を上回る状態が続いています。とくに20歳代前半の女性の転出超過が目立ち、行き先は東京都・埼玉県・神奈川県といった首都圏です。

県は、地方創生の10年をもってしても東京圏への一極集中の流れを変えるには至らなかったと公式資料で認めています。

人が減ること自体より、若い世代が抜けていくことのほうが市町村には重いという点を押さえておきましょう。

那須塩原市の採用試験にふるさとへの愛着を要件とする枠があるのも、この文脈で読むと意味がつかめます

広い市域での生活基盤の維持

面積592.74km²に約11万人が暮らすということは、住まいや集落が広い範囲に分かれて点在しているということでもあります。

道路や上下水道、公共施設といった生活基盤は、人口が減ったからといって短くなったり数が減ったりするわけではありません。

県の公式資料も、人口減少に伴って生活関連サービスの縮小、地域コミュニティの弱体化、公共交通機関の縮小が起きると指摘しています。

市街地と山あいを一つの市として運営する那須塩原市では、どこに何を残し、どこを見直すかという判断が具体的な地名を伴って現れます。

観光地としての受け入れ体制

年間771.2万人(令和6年)の来訪者は、住民の数のおよそ70倍にあたる規模です。

宿泊施設や飲食店の人手、道路の混雑、ごみの処理、そして災害が起きたときの観光客の避難まで、住民向けの行政サービスとは別の備えが必要になります

県全体で外国人宿泊数が過去最高を更新していることを踏まえると、案内表示や情報提供のあり方も課題になります。

観光を志望分野に選ぶなら、にぎわいを作る仕事と、にぎわいを支える仕事は別物だという理解を示せると強いでしょう。

大規模災害への備え

栃木県は、地震や風水害などの大規模な自然災害が比較的少ない県とされています。それでも県地域防災計画は、栃木県庁直下地震(マグニチュード7.3)を想定地震に置いています。

冬深夜のケースで死者数3,926人、負傷者数32,081人(うち重傷者6,746人)、1週間後の避難者数339,833人、建物全壊70,812棟という規模です(出典:栃木県地震被害想定調査の概要版|栃木県地域防災計画

市域が広く、山あいの地域と観光客の多い地域を抱える市では、避難の呼びかけ方も場所によって変わります。自分の関わる地区の想定は、市のハザードマップで確認しておきましょう。

那須塩原市の重点政策|新とちぎ未来創造プランと那須塩原市

那須塩原市の総合計画の内容と最新の施政方針は、市公式サイトの最新版で必ず確認しておきましょう。ここでは、県が定めた計画の柱と、採用情報の調べ方をたどります。

市街地と山あいを同時に抱える市では、県がどこへ軸足を置いているかが効いてきます。

県の最上位計画が見ている先

栃木県の最上位計画は、計画期間を2026年度から2030年度とする「新とちぎ未来創造プラン」です。

県はこの計画で、人口減少・少子高齢化の進行による労働力や地域の担い手の不足、気候変動によるリスクの高まりを課題に挙げ、オール栃木体制で人口減少・少子化対策に取り組む必要があるとしています(出典:新とちぎ未来創造プラン|2026〜2030年度

県の年齢構成は2020年実績で15歳から64歳が約58.8%、65歳以上が約29.2%、0歳から14歳が約12.0%です。

これは県の計画であって、那須塩原市の計画ではありません。ただ、県が示す方向と市の施策は無関係ではいられません。

市の総合計画を読むときは、県が挙げたこれらの環境変化に、那須塩原市がどの順番で答えようとしているかという目線で見ると、理解が早くなります。

那須塩原市の採用情報をどこで見るか

那須塩原市の職員採用情報は、市公式サイトの総務課職員採用のページにまとめられています。

令和8年度は前期募集・通年募集・後期募集の3本立てで、募集の回次によって試験の構成が変わり得る点が那須塩原市の特徴です(参考:那須塩原市の職員採用|令和8年度

自分が受ける回次の案内を取り違えないよう、募集が出たら受験案内をその場で保存しておきましょう。

POINT|募集が3本あるということの意味

前期・通年・後期と入口が複数あるのは、受験する側にとっては機会が増えるということです。一方で、回次ごとに試験種目や対象が違えば、対策の中身も変わります。①自分が受ける回次を決める → ②その回次の案内で試験種目を確認する → ③那須塩原市の市域の広さと観光の規模から自分が携わりたい仕事を選ぶ → ④その仕事に自分の経験がどう使えるかを言葉にする、という順で進めてください。

悪い例「那須塩原市の観光振興に携わりたいです」

改善例「観光で年間770万人ほどが訪れるまちだと知りました。人を呼ぶ仕事だけでなく、それだけの人が来ることで住んでいる方に負担がかからないようにする仕事もあると思いますので、まずは現場で両方を見てみたいです」

あわせて確認したい公式資料

すべてを読む必要はありません。志望動機に関係する資料を選び、重要な部分を自分の言葉で説明できるように準備しておきましょう。

  • 那須塩原市職員採用試験の受験案内(受験する回次・職種のもの)
  • 那須塩原市公式サイトの市政情報・総合計画・最新の広報紙
  • 市のハザードマップ(自分の関わる地区の想定を知る材料として)
  • 新とちぎ未来創造プラン、栃木県の観光・統計資料(市政の背景を知る参考として)

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、那須塩原市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。那須塩原市の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

那須塩原市役所の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

那須塩原市役所の面接の概要

ここからは、那須塩原市役所の面接の形式と流れ、質問の全体像、合否を分ける質問への備え方を、公式資料と当研究会の分析に基づいて整理していきます。

那須塩原市役所の面接の流れ

那須塩原市の令和8(2026)年度後期募集は、筆記から集団、そして個別へと進む三段階の構成です。第2次試験が「集団面接及びグループワーク」、最終試験が「個別面接」と分かれており、集団の場での振る舞いを確かめてから、一人ずつ掘り下げる流れになっています。

項目内容(令和8年度後期募集)
試験の段階三段階選抜。第1次試験、第2次試験、最終試験と、段階ごとに合格者を絞り込みます
第1次試験教養試験(行政職・資格職等)または専門試験(建築・土木・機械)
第2次試験集団面接及びグループワーク
最終試験個別面接
提出書類履歴書と質問シート。いずれも第1次試験の合格者のみが提出します。「面接カード」という名称の様式ではありません
採用予定人数各職種若干名。採用年月は令和9年4月1日付、本人の希望により令和9年1月1日付も選べます

上記は那須塩原市の令和8年度後期募集の案内にもとづくものです。各試験の配点は公表されていません。同年度には前期募集・通年募集もあり、回次によって試験の構成が異なる可能性があります。受験の際は、必ずご自身の回次の最新の受験案内をご確認ください。

準備の設計で意識したいのは、書類が出るタイミングです。履歴書と質問シートは第1次試験に合格してから提出します。

つまり筆記を通過した直後に、自分を説明する文章を書く作業が待っているということです。第2次のグループワークと最終の個別面接は、この質問シートの内容と地続きになります。

筆記対策と並行して、志望動機の骨格だけは先に固めておきましょう(出典:那須塩原市職員採用試験案内|令和8年度後期募集

もう一つ、那須塩原市に特徴的なのが採用の入り方です。後期募集の採用年月は令和9年4月1日付が基本ですが、本人の希望により令和9年1月1日付を選ぶこともできるとされています。

年度の途中から働きはじめる道が用意されているということです。

面接で必ず問われる項目ではありませんが、市が採用の設計に幅を持たせていることは、志望動機を組み立てるうえで知っておいて損はありません

那須塩原市役所が求める人物像

那須塩原市が全庁的に掲げる「求める人物像」の公表文言を、公表資料からは確認できません(当研究会調べ)。ただし、後期募集の行政E枠には対象を示す一文があります。

そこには、「生まれ育ったふるさと(那須塩原市)に愛着を持ち、市の将来を担う気概のある人」と書かれています。

これは特定の枠の受験資格を説明する文であって、市全体の求める人物像として公表されたものではありません。それでも、市がどんな志望動機を評価しやすいかを推し量る手がかりにはなります。

市外の出身者にとっても同じで、この市に関わりたいと思った理由が、なぜ他の自治体ではないのかまで説明できる状態にしておきたいところです。

「積極性があります」と言うだけでは、志望の理由と結び付きません。どこで踏み込み、関わった相手の状況がどう変わったのかまで添えてください。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。那須塩原市の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイクここまでの試験を受けてみて、どう感じましたかその場で考えた言葉を出せるか。表情と声の調子
② 動機・志望数ある自治体の中で、この市を選んだ理由は何ですか他の自治体でも通じる説明で終わっていないか
③ 自己理解集団の中では、どんな役回りになることが多いですか自分の立ち位置を客観視できているか
④ 経験・行動意見が食い違ったとき、どう折り合いをつけましたかグループワークでの振る舞いと矛盾しないか
⑤ 学業・経歴力を入れて取り組んだことを、一分で説明してください限られた時間で要点をまとめる力
⑥ 適性・将来市のどの分野で働きたいですか市の仕事への理解の解像度と、配属への構え
⑦ 公共性・社会性観光客と住民の利害がぶつかったとき、行政はどうすべきですか立場の違う相手を同時に考えられるか

ただし、この7カテゴリーは那須塩原市に限らず全国の官公庁でほぼ共通です。受験者全員が対策してくる領域なので、ここでは大きな差がつきにくいのです。

では、どこで差がつくのか。それが次の「那須塩原市ならでは」の質問です。

合否を分けるのは「那須塩原市役所ならでは」の質問

「なぜ栃木県庁ではなく、那須塩原市役所なのですか」
「那須塩原市の魅力と課題を、それぞれ挙げてください」

どちらも那須塩原市の現状を知らなければその場では答えようがない質問ですが、逆に言えば、材料さえ持っていれば、他の受験者との違いをはっきり示せる質問でもあります。こうした質問に答えるための「那須塩原市の事実」を、面接で使いやすいものに絞り、答え方とセットで整理しました。

質問テーマ知っておきたい那須塩原市の事実答え方のヒント
市の規模と市域人口114,896人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)に対し面積592.74km²、人口密度194人/km²。県面積のおよそ9%を占める広い市域を持つ人口の多さと密度の低さを一組で示し、市街地と山あいという性格の違う地域を同じ市が抱えていることから話を起こします
観光のスケール令和6年の観光客入込数は771.2万人で県内第3位。宇都宮市、日光市に次ぐ規模で、県全体では外国人宿泊数が過去最高を更新入込数の大きさを紹介して終わらせず、住民の数を超える来訪者を受け止める側の仕事に目を向けた言い方にします
なぜ県庁ではなく市役所か市の採用は総務課が所管し、前期・通年・後期の3回制で募集を行う。市域の中で住民と来訪者の双方に直接向き合うのは市の側である役割分担の説明で止めず、那須塩原市の窓口や現場で自分が向き合いたい相手を具体的に挙げます
県境をまたぐ位置大田原市・矢板市・日光市・那須町・塩谷町のほか、福島県の南会津町・下郷町・西郷村とも接している県境の市であることを、災害時の応援や広域での連携といった具体的な場面に落として説明します
防災・危機管理県地域防災計画の想定地震は栃木県庁直下地震(マグニチュード7.3)。冬深夜のケースで死者数3,926人、1週間後の避難者数339,833人と想定数字を暗唱するのではなく、観光客が多く市域も広い那須塩原市では避難の呼びかけ方が地域ごとに変わる、という一段深い話に進めます

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 市職員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

面接は、市が公表している要件や試験の構成に照らして「これまでに実際どう行動してきたか」を確かめる場です。いわゆるコンピテンシー評価が基本にあり、答えの美しさではなく、経験の中身と行動の再現性が見られています。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
集団の中で力を出す姿勢初対面の人と短時間で成果を出した場面があるか那須塩原市の第2次試験は集団面接とグループワークです。仕切る役に限らず、話をまとめる役や記録する役で貢献した経験も棚卸ししておきます
市への関わりの動機この市でなければならない理由を自分の経験で語れるか行政E枠の対象要件がふるさとへの愛着と将来を担う気概を挙げている点を踏まえ、那須塩原市と自分をつなぐ具体的な接点を一つ用意します
広い市域を想像する力状況の違う相手を同時に考えられるか面積592.74km²の市では、同じ施策でも地区によって効き方が変わります。市街地と山あいで住民の困りごとがどう違うかを、自分の言葉で説明できるようにしておきます

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. 前期・通年・後期のどの募集を受けるかを決め、その回次の案内で試験種目と提出書類を確認する
  2. 高校・大学生活の経験を棚卸しする。学業・課外活動・アルバイトから、話せる具体例を1つずつ用意する
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  4. 自治体研究のインプットをする。この記事の前半部分を読み返し、市域の広さと観光の規模、栃木県全体の見通しから、志望分野に近い事実を2〜3個、自分の言葉で説明できるようにする
  5. 第1次試験の合格後に提出する履歴書と質問シートを想定して、志望動機の骨格を先に文章化しておく
  6. 集団面接とグループワークを想定し、人の発言を受けて自分の考えを重ねる練習をする。そのうえで個別面接用に一つの経験を深く掘る

優先順位に注意

ステップ4〜5の自治体研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ2の経験の棚卸しと、その経験を市の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。自分のことを語れない状態で市の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、那須塩原市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

那須塩原市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。特に試験本番までに時間がない方は、必要に応じてご活用ください。

那須塩原市役所の想定問答集を見る

さいごに

那須塩原市の後期募集は、筆記を抜けたところで履歴書と質問シートを書き、集団面接とグループワークで他の受験者と並び、最後に個別面接で一人ずつ確かめられます。

書く力と、集団で力を出す力と、掘り下げに耐える力が順番に問われる試験です。人口11万人台に対して市域は592.74km²あり、年間771.2万人が訪れる。

この二つの数字が同時に成り立つ市で、自分は誰の困りごとに向き合いたいのか。そこを決めておけば、三つの段階で聞かれ方が変わっても、話の芯はぶれません。