本記事では、真岡市職員採用試験の面接対策で必要な、真岡市の特徴基礎データ行政課題重点政策面接の流れ想定される質問評価の観点についてまとめています。

真岡市役所の面接試験では、「なぜ真岡市を志望したのか」「市職員として何に取り組みたいのか」「自分の強みや経験を市政でどう活かしたいか」といった、自治体への理解を前提とする質問が想定されます。真岡市の第2次試験は集団討論と作文と個別面接が短い期間に集まるため、市について考えてきた蓄積が一気に問われる形になります。

本記事の掲載内容を参考に、自分の強みや関心と真岡市政の接点を考え、面接での回答作りに役立ててください。

第1部|自治体研究編

真岡市の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずは真岡市の全体像を把握しておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)

  • 人口77,685人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)・面積167.34km²・人口密度464人/km²の市である。栃木県内14市のなかでは人口第8位にあたる。
  • 県内で人口が最も多い宇都宮市と、第2位の小山市の双方に市域を接している。県の南東部にあって、東側は茨城県と境を接する。
  • このほか下野市、芳賀町、市貝町、益子町、上三川町と接し、茨城県側は筑西市・桜川市。隣接先は9市町にのぼる。
  • 市役所は〒321-4395 真岡市荒町5191番地に置かれている(団体コード09209-6)。
  • 市の花はワタ、市の木はケヤキ。市の花に綿が選ばれている点は、面接での話題づくりの手がかりになる。
  • 隣接する芳賀町へは、令和5年に開業した芳賀・宇都宮LRT(ライトライン)が宇都宮市から延びている。
  • 栃木県全体の人口は1,857,921人(令和8年6月1日現在)で、前月に比べ948人減少している。

真岡市の基礎データ

面接に向けた自治体研究では、厳密な統計値等を大量に暗記する必要はありませんが、「真岡市の大体のスケール感」を知っておくことは重要です。

ここでは、人口規模、市域の広さ、県内での位置づけなど、市政の特徴を説明できる項目を優先的に整理しました。市の規模を測るときの比較先として、栃木県全体の数値もあわせて載せています。

項目内容
総人口77,685人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)
総面積167.34km²
人口密度464人/km²(上記の総人口と総面積から算出)
県内での位置づけ県内14市のうち人口第8位
隣接自治体宇都宮市、下野市、小山市、芳賀町、市貝町、益子町、上三川町、茨城県筑西市、桜川市
市役所所在地〒321-4395 栃木県真岡市荒町5191番地
市の花・市の木ワタ・ケヤキ
(参考)栃木県の総人口1,857,921人(令和8年6月1日現在・毎月人口推計)
(参考)栃木県の構成14市11町(村なし)・面積6,408.09km²(全国第20位)

真岡市の人口・面積・隣接自治体・市の花木は、公表値をもとに整理したものです。栃木県の総人口・面積・市町数は栃木県公式サイトの統計による数値です。市の統計の最新値は、真岡市公式サイトであわせてご確認ください。総人口は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」(令和8年1月1日現在)の数値で、人口密度はこの総人口を総面積で割って算出しました。

数字から考えられる市政課題

7万人台という規模は、それ自体が良し悪しを決めるものではありません。意味が出てくるのは、県全体の動きと隣接関係の二つと重ねたときです。

栃木県の総人口は令和8年6月1日現在で1,857,921人、この1か月だけで948人減りました(出典:栃木県毎月人口推計月報|令和8年6月。県内には14市11町があり、村はありません(参考:栃木県の人口・面積

そのうえで真岡市の位置を見ると、県内で人口が最も多い宇都宮市と、第2位の小山市の双方に接しています。近くに大きな都市が複数あるということは、通勤も買い物も市外を選べるということでもあります。

人口を保つには、住む場所として選ばれる理由を市の側が用意しなければなりません。近隣の大きな市の存在を、不利ではなく前提として語れると印象が変わります。

次のような言い方が考えられます。

「真岡市は7万7千人ほどが暮らすまちで、宇都宮市や小山市、下野市と隣り合っていると知りました。大きなまちが近いのは便利ですけれども、その分だけ通勤や買い物で外に出やすいということでもあります。だからこそ、真岡市に住み続けたいと思ってもらう理由をつくる仕事に関心があります」

真岡市の経済・産業

ものづくりの県の中で

真岡市の産業は、栃木県全体の姿と重ねると位置づけが見えてきます。県内総生産に占める製造業の割合は39.6%(令和3年度)で全国第3位、製造品出荷額等も全国12位です。

大手企業の生産拠点と技術力の高い中小企業が集まり、医療用X線装置や歯科用機械器具、シャッターなど、出荷額が全国1位の品目もあります(出典:栃木県の財政状況(IR資料)|令和6年

つまり、県内総生産の約4割を製造業が生み出す「ものづくりの県」の一角という理解が土台になります。1人当たり県民所得3,307千円(令和3年度)が全国第5位である背景にも、この構造があります。

真岡市は宇都宮市と芳賀町に接しており、その芳賀町へは令和5年開業のライトラインが宇都宮市から延びています。働く場と住む場が市域をまたいで結び付く地域だという前提で、雇用や交通の話題を組み立てましょう。

農業と食のブランド

栃木県の農業産出額は2,718億円(令和4年度)で全国第9位です。いちごは昭和43年から半世紀以上にわたって生産量日本一を続け、「とちおとめ」「とちあいか」といった品種が育てられてきました。

真岡市の市の花がワタであることも、この地域が古くから農と手仕事に支えられてきたことをうかがわせます。市の仕事としては、生産を支える施策に加えて、加工や販路、担い手の確保まで視野に入ります。

観光より暮らしで成り立つまち

令和6年の栃木県の観光客入込数は8,997.3万人(前年比107.3%)で、市町別の上位は宇都宮市1,573.6万人、日光市1,019.2万人、那須塩原市771.2万人、佐野市740.2万人、栃木市625.8万人です(出典:栃木県観光客入込数・宿泊数推計調査|令和6年

この上位5市に真岡市は入っていません。観光を主な柱としない都市だということです。

裏返せば、住む人と働く人によって規模を保ってきたまちだといえます。志望動機で交流人口に触れるなら、名所の話ではなく、地域とつながる人をどう増やすかという角度で語るほうが真岡市には合います。

真岡市の主な行政課題

ここまでの数字を踏まえると、真岡市が向き合っている課題が見えてきます。面接で「市の課題」を聞かれたときの引き出しとして、次の5つを押さえておきましょう。

県全体の人口減少と少子化

栃木県の令和5年の出生数は9,958人となり、はじめて年間1万人を割り込みました。同じ年の合計特殊出生率は1.19で、全国の1.20を下回る過去最低の値です。

県の総人口は平成17年の2,016,631人がピークで、令和22年に約165万人、令和42年に約128万人まで減ると推計されています(出典:栃木県人口未来会議資料|令和7年7万人台の市にとって、この減少は施設や路線の維持可能性に直結します

高齢化の進行と、支える人の減少

栃木県の年齢構成は2020年実績で、15歳から64歳が約1,137千人(約58.8%)、65歳から74歳が約292千人(約15.1%)、75歳以上が約273千人(約14.1%)、0歳から14歳が約232千人(約12.0%)でした。65歳以上をあわせると3割近くに達します。

支えられる側が増え、支える側が細っていくという構図です。医療や介護、見守り、移動の支援といった分野で、人手をどう確保するかが市の実務上の課題になります。

近隣の大きな都市との関係

真岡市は、県内で人口が最も多い宇都宮市、第2位の小山市、そして下野市と接しています。日常の買い物や通院、通勤の行き先を市外に求めやすい環境です。

加えて東側では茨城県筑西市・桜川市とも接しており、暮らしの範囲は県境も越えます。行政サービスの区域は市の境界で区切られる一方、住民の生活はそれを越えて広がる。

このずれをどう埋めるかが、小規模な市の職員に共通する仕事になります。

若い世代の首都圏への流出

栃木県の社会動態は平成17年以降、転出が転入を上回る状態が続いています。とくに20歳代前半の女性の転出超過が顕著で、行き先は東京都・埼玉県・神奈川県に集中しています。

栃木県はJR東北新幹線で東京まで約50分という位置にあり、この近さは強みであると同時に、進学や就職で人が出ていきやすい条件でもあります。戻ってくる選択肢をどう用意するかが、市の施策の焦点になります。

高齢者を災害からどう守るか

栃木県地域防災計画が想定する地震は、栃木県庁直下地震(マグニチュード7.3)です。冬の深夜に発生した場合、県全体で死者3,926人・負傷者32,081人(うち重傷者6,746人)、1週間後の避難者339,833人、建物全壊70,812棟が見込まれています(出典:栃木県地震被害想定調査の概要

人的被害の大半は建物の倒壊によるものと想定されており、自力での避難が難しい高齢の住民をどう守るかが重い論点になります。このテーマは、後述するとおり真岡市の採用試験そのものにも表れています。

真岡市の重点政策|栃木県の計画と、真岡市が受験者に問うたテーマ

真岡市の総合計画の内容と最新の施政方針は、市公式サイトの最新版で必ず確認しておきましょう。

ここでは、県が示している将来像と、市が受験者に投げかけた課題から読み取れる関心を並べます。市が何を問うたかは、市が何を気にしているかの裏返しだからです。

栃木県の最上位計画が掲げる方向

栃木県の最上位計画は、計画期間を2026年度から2030年度とする新とちぎ未来創造プランです。県は、人口減少と少子高齢化の進行による労働力や地域の担い手の不足、気候変動によるリスクの高まりを課題に挙げ、オール栃木体制で人口減少・少子化対策に取り組む必要があるとしています(出典:新とちぎ未来創造プラン|2026〜2030年度

これは県の計画であって真岡市の計画ではありませんが、県が挙げた課題は市の現場にそのまま降りてきます。

過去の集団討論テーマが示すもの

真岡市の受験案内には、集団討論の過去の出題テーマが例示されています。それが「高齢者を災害から守るために、市民と市役所はそれぞれどのような取り組みをすべきか」です(出典:真岡市職員採用試験受験案内|令和8年度

市が受験者に考えさせたテーマは、市が重く見ている論点の手がかりになります。

この一問には、二つの要素が組み込まれています。高齢化という人口構造の課題と、災害という危機管理の課題です。

しかも「市民と市役所はそれぞれ」と問うており、行政が何でもやるという答えを求めていません。自助・共助・公助の役割分担を自分の言葉で説明できるかどうかが、そのまま準備の差になります。

作文試験の過去課題も、一般の採用枠が「これまでの生活の中で、適切な人間関係を築くためにあなたが取り組んできたこと」、社会人の採用枠が「これまでの職務経験を生かして、あなたが真岡市職員として成し遂げたいこと」と公表されています。いずれも知識ではなく、自分の経験を筋道立てて書けるかを見る問いです。

POINT|市の資料が少ないときは、試験問題から逆算する

公表資料の量は自治体によって差があります。少ないときは、①真岡市の人口規模と隣接関係を知る → ②栃木県全体の人口・産業・防災の見通しの中に市を置く → ③市が過去に出したテーマから関心の所在を推し量る → ④そこに自分の経験をどう接続するかを言葉にする、という順で準備すれば十分に戦えます。

悪い例「真岡市の防災に貢献したいです」

改善例「まずは窓口の仕事で、市民の方の困りごとを直接うかがうところから始めたいです。その上で、県内では65歳以上の方が3割近くになっていますので、ひとりで避難するのが難しい方をどう把握しておくかを、自治会の方と一緒に考える仕事に関わりたいです」

あわせて確認したい公式資料

すべてを読む必要はありません。志望動機に関係する資料を選び、重要な部分を自分の言葉で説明できるように準備しておきましょう。

  • 真岡市職員採用試験の受験案内(自分が受ける試験区分・実施回のもの)
  • 真岡市公式サイトの市政情報(総合計画・最新年度の予算・広報紙)
  • 市のハザードマップと避難に関する市の案内(高齢の住民の避難を考える材料として)
  • 新とちぎ未来創造プラン、栃木県の統計資料(市政の背景を知る参考として)

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、真岡市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。真岡市の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

真岡市役所の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

真岡市役所の面接の概要

ここからは、真岡市役所の面接の形式と流れ、質問の全体像、差がつく質問への備え方を、公式資料と当研究会の分析に基づいて整理していきます。

真岡市役所の面接の流れ

令和8年度の前期試験は、第1次試験と第2次試験の二段階構成です。第1次は総合適性検査だけで、集団討論・作文・個別面接の3種目がすべて第2次に集まっています

第2次は「作文試験・集団討論」を行う日と「面接試験」の日の2回に分けて実施されます。段階が少ない分、通過後の負荷が一点に集中する構成だといえます。

項目内容(令和8年度・前期試験)
試験の段階二段階選抜。第1次試験 → 第2次試験の順で選考が進みます。第1次試験の会場は真岡市役所本庁舎4階会議室です
第1次試験SCOAを使用した総合適性検査。基礎能力検査(言語・数理・論理・常識・英語の120問・五肢択一式・60分)とパーソナリティ検査(240問・35分)の2種目です
第2次試験集団討論・作文試験・個別面接の3種目。「作文試験・集団討論」の日と「面接試験」の日の2回に分けて実施されます
集団討論6名程度のグループで、与えられたテーマについて50分間のディスカッション。討論の中での受験者の意欲や態度が評価されます。一般事務(障がい者対象)の受験者は免除されます
作文試験400字詰め原稿用紙3枚程度(1,200字程度)を90分。課題を正しく理解し、公務員として自分の考えを述べられているか等が評価されます
個別面接15分程度。使用する面接カードは、集団討論・作文試験の実施日に会場で作成します
配点受験案内に記載はありません。試験結果は閲覧でき、第1次は不合格者に得点及び順位、第2次は受験者に総合得点及び順位が示されます
提出書類第2次試験の受験時に、最終学校の卒業(見込)証明書及び成績証明書を提出します(専門学校卒業者は専門学校分もあわせて提出)

上記の試験構成は、真岡市の令和8年度受験案内(前期試験・一般)にもとづくものです。真岡市の採用試験は前期試験・後期試験・社会人を対象とする試験に分かれており、案内も別に公表されます。他の実施回の試験構成が同一とは限りません。受験の際は、必ずご自身が受ける試験の最新の情報をご確認ください。

ここで見落とせないのが、面接カードの扱いです。真岡市の面接カードは事前提出ではなく、集団討論・作文試験の実施日に会場で作成します。自宅で何日もかけて練り上げる前提が成り立ちません。

裏を返せば、その場で書ける程度に自分の経験が整理できているかが問われます。エピソードを暗記した文章として持つのではなく、要点を短く言い切れる形で持っておく準備が必要です。

真岡市役所が求める人物像

真岡市の令和8年度受験案内(前期試験・一般)には、「求める人物像」にあたる項目が見当たりません。そこで、課される種目の並びから、評価の向きを推し量ります。

手がかりは3つあります。6名程度で50分の集団討論が置かれていること、1,200字程度の作文が課されること、そして面接カードを当日その場で作成することです。

ここから逆算して準備するなら、「集団の議論に加わって前へ進める力」「考えを文章で組み立てる力」「短時間で自分の経験を整理する力」の3点が、点になりやすい資質だといえます。

自己PRを「主体性があります」で締めてしまうと、その場で書く面接カードには何も残りません。自分から始めた行動と、それによって生まれた変化を、短く言い切れる形で持っておきましょう。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。真岡市の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク先ほどの集団討論はいかがでしたか直前の出来事を落ち着いて振り返れるか。切り替えの早さ
② 動機・志望公務員を志望したきっかけは何ですか職業選択の筋道が自分の経験とつながっているか
③ 自己理解自分の長所を一つ挙げてください限られた時間で要点を選び、根拠を添えられるか
④ 経験・行動集団の中で意見をまとめた経験を教えてください合意をつくる場面で何を考え、どう働きかけたか
⑤ 学業・経歴力を入れて取り組んだことを一分ほどで説明してください短い時間で話を組み立てられるか
⑥ 適性・将来入庁後、どんな仕事に取り組みたいですか市の仕事への理解の解像度。希望どおりの配属でなくても働ける柔軟さ
⑦ 公共性・社会性行政がすべきことと、住民自身がすべきことの線引きをどう考えますか役割分担についての自分なりの考えを述べられるか

ただし、この7カテゴリーは真岡市に限らず全国の官公庁でほぼ共通です。受験者全員が対策してくる領域なので、ここでは大きな差がつきにくいのです。

では、どこで差がつくのか。それが次の「真岡市ならではの事情を踏まえた質問」です。

差がつくのは「真岡市役所ならでは」の質問

「なぜ栃木県庁ではなく、真岡市役所なのですか」
「真岡市の魅力と課題を、それぞれ挙げてください」

真岡市の場合、この2問は個別面接だけでなく、集団討論の発言内容にも影響します

市の現状を知らなければその場では答えようがない質問ですが、逆に言えば、材料さえ持っていれば、他の受験者との違いをはっきり示せる質問でもあります。

こうした質問に答えるための「真岡市の事実」を、面接で使いやすいものに絞り、答え方とセットで整理しました。

質問テーマ知っておきたい真岡市の事実答え方のヒント
市の規模と位置人口77,685人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)、面積167.34km²、人口密度464人/km²。県内人口第1位の宇都宮市と第2位の小山市の双方に接し、東側は茨城県と接する規模の小ささを弱みとして語らず、大きな都市に囲まれた市が自前で担うべき仕事は何かまで踏み込みます
なぜ県庁ではなく市役所か県は新とちぎ未来創造プランで県全体の方向を示し、市は住民一人ひとりの状況に応じた支援を担う役割分担の説明で終わらせず、真岡市の窓口や現場で自分が向き合いたい相手を具体的に挙げます
高齢化と災害への備え県の年齢構成は2020年実績で65歳から74歳が15.1%、75歳以上が14.1%。市の集団討論の過去テーマは「高齢者を災害から守るために、市民と市役所はそれぞれどのような取り組みをすべきか」行政が全部やるという方向に寄せず、住民自身や地域が担う部分と市が担う部分を分けて述べます
人口を保つための条件栃木県の出生数は令和5年に9,958人となり年間1万人を下回った。同じ年の合計特殊出生率1.19も全国の1.20を下回る。若い世代の転出先は東京都・埼玉県・神奈川県に集中している県の数字を並べるだけでなく、隣接する大きな都市に通勤しながら真岡市に住み続けてもらう視点を加えます
真岡市の魅力観光客入込数の県内上位5市には入らず、住む人と働く人で規模を保ってきた市。いちごは昭和43年から半世紀以上にわたり生産量日本一が続く県の一角にある名所を挙げる方向ではなく、暮らしの場としての良さを具体的な場面で説明できるようにしておきます

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 市職員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

面接は、前述の「評価されやすい資質」に照らして「これまでに実際どう行動してきたか」を確かめる場です。いわゆるコンピテンシー評価が基本にあり、答えの美しさではなく、経験の中身と行動の再現性が見られています。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
集団の議論に加わって前へ進める力複数人の話し合いで、自分がどんな役回りを担ってきたか6名程度で50分という集団討論を想定し、意見を整理して確認する言い方をあらかじめ用意しておく
考えを文章で組み立てる力与えられた課題に対し、順序立てて結論まで書けるか1,200字程度を90分で書く試験に備え、過去課題と同じ形式で時間を計って書く練習を重ねておく
短時間で自分の経験を整理する力準備の時間が限られた場で、要点を選んで示せるか面接カードを当日会場で作成する試験だからこそ、経験を長文で暗記せず、見出しの形で持っておく

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。真岡市の個別面接は15分程度と短い分、要点を先に述べてから具体を足す話し方が効きます。

自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. 受ける試験の受験案内を読み、二段階の構成と、第2次試験で提出する卒業証明書等の準備にかかる日数を確認する(証明書の発行には時間がかかります)
  2. 高校・大学生活の経験を棚卸しする。学業・課外活動・アルバイトから、話せる具体例を1つずつ用意する
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る(当日その場で面接カードを書くため、メモは短く)
  4. 自治体研究のインプットをする。この記事の前半部分を読み返し、志望分野に近い事実を2〜3個、自分の言葉で説明できるようにする
  5. 固有質問の材料を対応表から集め、「事実 → 自分の問題意識 → やりたいこと」の一続きの話に編む
  6. 声に出して練習する。集団討論を想定し、他の受験者の意見を受けて自分の考えを重ねる言い方まで用意しておく

優先順位に注意

ステップ4〜5の自治体研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ2の経験の棚卸しと、その経験を市の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。自分のことを語れない状態で市の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、真岡市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

真岡市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。特に試験本番までに時間がない方は、必要に応じてご活用ください。

真岡市役所の想定問答集を見る

さいごに

真岡市の試験は二段階ですが、第2次に集団討論と作文と個別面接が集まっているため、通過後にできることは多くありません。面接カードを会場で書くという方式も、事前の詰め込みが効かないことを示しています

過去の集団討論テーマが「高齢者を災害から守るために、市民と市役所はそれぞれどのような取り組みをすべきか」であったことを思い出してください。行政が何をし、住民が何をするのか。

その線引きを自分の言葉で語れるようになったとき、7万7千人のまちで働く実感が、志望動機のなかに立ち上がってきます。