本記事では、小山市職員採用試験の面接対策で必要な、小山市の特徴基礎データ行政課題重点政策面接の流れ想定される質問評価の観点についてまとめています。

小山市役所の面接試験では、「なぜ小山市を志望したのか」「市職員として何に取り組みたいのか」「自分の強みや経験を市政でどう活かしたいか」といった、自治体への理解を前提とする質問が想定されます。小山市の試験は筆記の科目が絞られている分、人物を見る場面の比重が実質的に大きく、市をどれだけ具体的に語れるかがそのまま差になります。

本記事の掲載内容を参考に、自分の強みや関心と小山市政の接点を考え、面接での回答作りに役立ててください。

第1部|自治体研究編

小山市の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずは小山市の全体像を把握しておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)

  • 栃木県内の14市のなかで、宇都宮市に次ぐ第2位の人口規模をもつ市である。
  • 人口166,856人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)・面積171.75km²・人口密度972人/km²。面積は県内では小さい部類だが、県内14市のなかでは宇都宮市に次いで人口密度が高い
  • 隣接する7市町のうち3市が茨城県(結城市・筑西市・古河市)で、県境をまたいで市域が接している。県内側は栃木市、下野市、真岡市、野木町と接する。
  • 市役所は〒323-8686 小山市中央町一丁目1番1号に置かれている(団体コード09208-8)。
  • 市の花はオモイガワ、市の木はシラカシ。
  • 栃木県の観光客入込数の市町別上位5市(宇都宮市・日光市・那須塩原市・佐野市・栃木市)には入っておらず、観光より暮らしと生業で成り立つ都市という性格が強い。
  • 栃木県全体の人口は1,857,921人(令和8年6月1日現在)で、前月に比べ948人減少している。県内第2位の市が、この局面で何を担うかが問われている。

小山市の基礎データ

面接に向けた自治体研究では、厳密な統計値等を大量に暗記する必要はありませんが、「小山市の大体のスケール感」を知っておくことは重要です。

ここでは、人口規模、市域の広さ、県内での位置づけなど、市政の特徴を説明できる項目を優先的に整理しました。市の規模を測るときの比較先として、栃木県全体の数値もあわせて載せています。

項目内容
総人口166,856人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)
総面積171.75km²
人口密度972人/km²(上記の総人口と総面積から算出)
県内での位置づけ県内14市のうち人口第2位・人口密度第2位(いずれも宇都宮市に次ぐ)
隣接自治体栃木市、下野市、真岡市、野木町、茨城県結城市、筑西市、古河市
市役所所在地〒323-8686 栃木県小山市中央町一丁目1番1号
市の花・市の木オモイガワ・シラカシ
(参考)栃木県の総人口1,857,921人(令和8年6月1日現在・毎月人口推計)
(参考)栃木県の構成14市11町(村なし)・面積6,408.09km²(全国第20位)

小山市の人口・面積・隣接自治体・市の花木は、公表値をもとに整理したものです。栃木県の総人口・面積・市町数は栃木県公式サイトの統計による数値です。市の統計の最新値は、小山市公式サイトであわせてご確認ください。総人口は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」(令和8年1月1日現在)の数値で、人口密度はこの総人口を総面積で割って算出しました。

数字から考えられる市政課題

16万人という規模は、県内では上位でも、全国で見れば中規模の市です。この数字が意味を持つのは、二つの比較と重ねたときです。

ひとつは県全体との比較で、栃木県の総人口は令和8年6月1日現在で1,857,921人、この1か月だけで948人減りました(出典:栃木県毎月人口推計月報|令和8年6月

県内には14市11町があり、村はありません(参考:栃木県の人口・面積

もうひとつは面積との比較です。171.75km²という市域は県内では小さい部類ですが、そこに16万人が暮らすため、県内14市のなかで人口密度は宇都宮市に次ぐ水準になります。

人が密に住むまちでは、道路や上下水道といった基盤を比較的効率よく維持できる一方、住宅地の混み合いや交通、子育て施設の需要といった課題が同時に立ち上がります。

密度の高さを利点と課題の両面から話せるかどうかが分かれ目になります。答え方の一例を挙げます。

「小山市は16万人ほどが暮らす、栃木県では2番目に人口の多い市だと知りました。面積はそれほど広くないので人口密度は県内でも高いほうですけれども、県全体では人口が減り続けていますので、住み続けたいと思ってもらえる理由をどう増やすかが大事になるのではと感じています」

小山市の経済・産業

ものづくりの県の南に位置する

小山市の産業は、栃木県全体の姿と重ねると位置づけが見えてきます。県内総生産に占める製造業の割合は39.6%(令和3年度)で全国第3位、製造品出荷額等も全国12位です。

大手企業の生産拠点と技術力の高い中小企業が集まり、医療用X線装置や歯科用機械器具、シャッターなど出荷額が全国1位の品目もあります(出典:栃木県の財政状況(IR資料)|令和6年

つまり、県内総生産の約4割を製造業が生み出す「ものづくりの県」の一角という理解が土台になります。

1人当たり県民所得3,307千円(令和3年度)が全国第5位である背景にも、この構造があります。

小山市は県の南端寄りにあって茨城県の3市と接しており、働く場所と住む場所が県境をまたいで結び付きやすい位置にあります。

雇用や産業の話題では、市内で完結しない人の動きを前提に語れると説得力が増します。

農業と食のブランド

栃木県の農業産出額は2,718億円(令和4年度)で全国第9位です。

いちごは昭和43年から半世紀以上にわたって生産量日本一を続け、「とちおとめ」「とちあいか」といった品種が育てられてきました。

工業だけでなく農業にも厚みがあることが、この県の産業の特徴です。市の仕事としては、生産を支える施策に加えて、加工や販路、担い手の確保まで視野に入ります

観光ではなく、暮らしで人を集める

令和6年の栃木県の観光客入込数は8,997.3万人(前年比107.3%)で、市町別では宇都宮市1,573.6万人、日光市1,019.2万人、那須塩原市771.2万人、佐野市740.2万人、栃木市625.8万人が上位を占めます(出典:栃木県観光客入込数・宿泊数推計調査|令和6年

この上位5市に小山市は入っていません。観光を主な柱としない都市だということです。

裏返せば、住む人と働く人を引き寄せる力で規模を保ってきたまちだといえます。

志望動機で交流人口に触れるなら、名所の話ではなく、住み続けてもらうための施策として語るほうが小山市には合います。

小山市の主な行政課題

ここまでの数字を踏まえると、小山市が向き合っている課題が見えてきます。面接で「市の課題」を聞かれたときの引き出しとして、次の5つを押さえておきましょう。

県全体の人口減少と、県内第2位の市の役割

栃木県の令和5年の出生数は9,958人となり、はじめて年間1万人を割り込みました。同じ年の合計特殊出生率は1.19で、全国の1.20を下回る過去最低の値です。

県の総人口は平成17年の2,016,631人がピークで、令和22年に約165万人、令和42年に約128万人まで減ると推計されています(出典:栃木県人口未来会議資料|令和7年

県全体が縮んでいくなかで、人口第2位の市が住まいと子育ての受け皿として機能し続けられるかどうかは、県の見通しにも影響します。

若い世代の首都圏への流出

栃木県の社会動態は平成17年以降、転出が転入を上回る状態が続いています。とくに20歳代前半の女性の転出超過が顕著で、行き先は東京都・埼玉県・神奈川県に集中しています。

栃木県はJR東北新幹線で東京まで約50分という位置にあり、この近さは通勤圏としての強みであると同時に、進学や就職で人が出ていきやすい条件でもあります。

小山市のように県南に位置する市では、この両面がとりわけ強く出ます。

県境をまたぐ生活圏と行政の区域

小山市は隣接する7市町のうち3市が茨城県側(結城市・筑西市・古河市)です。通勤や通学、買い物といった暮らしの範囲は、県境で切れるわけではありません。

一方で、行政サービスの区域は市の境界で区切られます。暮らしの範囲と行政の区域がずれるという条件は、交通や医療、防災といった分野で調整の手間として現れます。

この構図を理解しておくと、「なぜ県庁ではなく市役所か」という質問にも、実感を伴った答えを返しやすくなります。

大規模地震への備え

栃木県地域防災計画が想定する地震は、栃木県庁直下地震(マグニチュード7.3)です。

冬の深夜に発生した場合、死者3,926人・負傷者32,081人(うち重傷者6,746人)、1週間後の避難者339,833人、建物全壊70,812棟が見込まれています(出典:栃木県地震被害想定調査の概要

栃木県は自然災害が比較的少ない県とされてきましたが、被害の想定そのものは決して小さくありません。人口密度の高い市街地では、避難所の収容や住宅の耐震化が実務上の論点になります。

税収を支える人口が細るなかでの財政運営

栃木県の財政指標そのものは良好です。

令和5年度決算の実質公債費比率は9.4%(全国14位・全国平均10.1%)、将来負担比率は102.8%(全国6位・全国平均148.7%)で、いずれも全国平均を下回り、前年度から改善しています。

財政力指数も全国平均の0.49を上回る水準で推移しています(出典:栃木県の財政状況(IR資料)|令和6年

ただし、これは現時点の健全さであって、将来の余裕ではありません。

県の公式資料は、人口減少と少子高齢化の進行に伴って生活関連サービスの縮小、地域コミュニティの弱体化、公共交通機関の縮小、税収減少や社会保障費増加による財政の悪化、行政サービス水準の低下が起こりうると指摘しています。

今の健全さのうちに、何を残し何を畳むかを決めていけるかどうかが、市町村の実務にとっての分かれ道になります。

市の職員には、限られた財源と人手をどこに振り向けるかという優先順位の判断が求められます。

小山市の重点政策|新とちぎ未来創造プランと小山市

小山市の総合計画の内容と最新の施政方針は、市公式サイトの最新版で必ず確認しておきましょう。ここでは、市政の下地にある県の計画と、採用情報がどこに載るのかを押さえます。

密度の高い市で何が課題になるかは、県の描く見通しを通したほうが見えやすいためです。

栃木県の最上位計画が掲げる方向

栃木県の最上位計画は、計画期間を2026年度から2030年度とする新とちぎ未来創造プランです。

県は、人口減少と少子高齢化の進行による労働力や地域の担い手の不足、気候変動によるリスクの高まりを課題に挙げ、オール栃木体制で人口減少・少子化対策に取り組む必要があるとしています(出典:新とちぎ未来創造プラン|2026〜2030年度

県はまた、地方創生の10年の取り組みでも東京圏への一極集中の流れを変えるには至らなかったと総括しています。

これは県の計画であって、小山市の計画ではありません。ただ、県が挙げた課題は市の現場にそのまま降りてきます。

市の総合計画を読むときは、県が示したこれらの論点に市がどの順番で答えようとしているかという目線で見ると、理解が早くなります。

小山市の採用情報をどこで見るか

小山市の職員採用は、市公式サイトの募集要項一覧から年度ごとの受験案内が公表される形をとっています。

申込は職員採用管理システムによるオンライン申し込みのみで、窓口や郵送の受付はありません。

エントリー入力でエントリーシートを作成し、本登録まで完了しないと申し込みが受け付けられない仕組みです(参考:小山市職員採用試験案内|令和8年度

募集が出たら、案内をその場で保存し、試験科目と提出物を手元に残しておくのが確実です。

POINT|資料が少ないときほど、順番が効く

市が公表している資料の量には自治体ごとの差があります。少ないときは、①小山市の人口規模と市域の広さを知る → ②栃木県全体の人口・産業・防災の見通しの中に市を置く → ③その中で自分が携わりたい仕事を選ぶ → ④その仕事に自分の経験がどう使えるかを言葉にする、という順で準備すれば十分に戦えます。

悪い例「小山市の子育て支援に貢献したいです」

改善例「まずは窓口の仕事で、市民の方の相談を直接うかがうところから始めたいです。その上で、小山市は県内で2番目に人口が多く人口密度も高いまちですので、保育や学童の受け皿がどの地区で足りていないのかを、現場の声を聞きながら整理していく仕事に関わりたいです」

あわせて確認したい公式資料

すべてを読む必要はありません。志望動機に関係する資料を選び、重要な部分を自分の言葉で説明できるように準備しておきましょう。

  • 小山市職員採用試験の受験案内(最新年度・自分が受ける職種のもの)
  • 小山市公式サイトの市政情報(総合計画・最新年度の予算・広報紙)
  • 市のハザードマップ(自分の関わる地区の想定を知る材料として)
  • 新とちぎ未来創造プラン、栃木県の統計資料(市政の背景を知る参考として)

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、小山市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。小山市の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

小山市役所の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

小山市役所の面接の概要

ここからは、小山市役所の面接の形式と流れ、質問の全体像、差がつく質問への備え方を、公式資料と当研究会の分析に基づいて整理していきます。

小山市役所の面接の流れ

令和8年度の試験は第1次から第3次までの三段階構成です。特徴は入口の軽さで、第1次試験は基礎能力検査(SCOA)のみ、公務員試験の専門的試験はありません

受験案内は「試験の特徴」としてテストセンター方式を挙げ、全国約350カ所の会場から自分で選んで受験できると説明しています。

筆記で差がつきにくいということは、その後の人物を見る場面の重みが増すということでもあります。

項目内容(令和8年度・一般事務等)
試験の段階三段階選抜。第1次試験 → 第2次試験 → 第3次試験と、段階ごとに合格者を絞り込みます
第1次試験基礎能力検査(SCOA)のみ。言語・数理・論理・常識・英語の5尺度で、全国約350カ所の会場から選んで受験するテストセンター方式です。公務員試験の専門的試験はありません
第2次試験WEB適性検査(パーソナリティ検査)・個別面接・グループワークの3種目。適性検査は受験者自身のパソコンやスマートフォンから受験し、個別面接とグループワークは小山市役所で実施されます
第3次試験個別面接のみ
面接の種類個別面接が第2次・第3次の計2回。加えて第2次でグループワークが1回あります。「集団討論」という名称の種目は設けられていません
配点受験案内に記載はありません。試験結果は本人に限り口頭で簡易開示され、示されるのは総合得点及び合格最低点です
申込・提出書類職員採用管理システムによるオンライン申し込みのみ。エントリー入力でエントリーシートを作成し、本登録まで完了する必要があります。入力文字数が指定に達していない場合は受験できません

上記の試験構成は、小山市の令和8年度受験案内(一般事務等)にもとづくものです。保育士は別の受験案内で募集されており、試験構成が同一とは限りません。試験の構成・日程・配点等は、年度や職種によって異なる可能性があります。受験の際は、必ずご自身の職種の最新の試験情報をご確認ください。

令和8年度の採用予定人数は、一般事務が【一般】5人程度・【経験者】若干名、このほか社会福祉士2人、学芸員(考古学)1人、土木技師(一般・経験者の計)5人、機械技師1人、保健師2人、管理栄養士1人です。

複数の職種へ同時に応募することはできません。採用はすべて条件付採用で、6カ月の勤務を経て正式採用となります。

もうひとつ見落とせないのが、第2次試験に置かれたグループワークです。受験案内が種目名として掲げているのは「グループワーク」であり、「集団討論」ではありません。

人数や時間、課題の形式までは公表されていませんが、与えられた課題に複数人で取り組む種目である以上、準備の方向は討論対策とは変わります。

論破の技術ではなく、話が止まったときに口火を切る、意見をまとめて確認する、時間を見て進める、といった役割を自然に引き受けられるかどうかが見られていると考えて臨みましょう。

小山市役所が求める人物像

小山市の令和8年度受験案内には「求める人物像」にあたる見出しがありません。そこで、試験の組み立て方から、何が見られているかを読み解きます。

手がかりは3つあります。テストセンター方式で受験日時を自分で決めること、エントリーシートに文字数の要件があること、そして第2次にグループワークが置かれていることです。

受験者の側から準備を考えると、「自分で段取りして期日を守る力」「書いて伝える力」「初対面の相手と作業を前に進める力」の3点が、この試験で見られやすいところです。

自己PRを「協調性があります」で終えると、グループワークの評価とはつながりません。誰と何をして、場の進み方がどう変わったのかを具体で示しましょう。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。小山市の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク今日はどのくらい時間をかけて来ましたか身構えていない場面での声の出し方と表情。会話の入り方
② 動機・志望公務員を志望したきっかけは何ですか職業選択の筋道が自分の経験とつながっているか
③ 自己理解あなたの短所と、その付き合い方を教えてください弱みを認めた上で、対処のしかたまで語れるか
④ 経験・行動何人かで進めた作業で、あなたが担った役割は何ですか集団の中での立ち位置と、自分から動いた場面の中身
⑤ 学業・経歴力を入れて学んだ内容を、一分ほどで説明してください限られた時間で要点を選び取れるか
⑥ 適性・将来5年後、どんな職員になっていたいですか仕事への理解の解像度と、成長の道筋の描き方
⑦ 公共性・社会性住民の意見が二つに割れたとき、行政はどうすべきだと思いますか公平さについての自分なりの考えを述べられるか

ただし、この7カテゴリーは小山市に限らず全国の官公庁でほぼ共通です。受験者全員が対策してくる領域なので、ここでは大きな差がつきにくいのです。

では、どこで差がつくのか。それが次の「小山市ならではの事情を踏まえた質問」です。

差がつくのは「小山市役所ならでは」の質問

「なぜ栃木県庁ではなく、小山市役所なのですか」
「小山市の魅力と課題を、それぞれ挙げてください」

どちらも小山市の現状を知らなければその場では答えようがない質問ですが、逆に言えば、材料さえ持っていれば、他の受験者との違いをはっきり示せる質問でもあります。こうした質問に答えるための「小山市の事実」を、面接で使いやすいものに絞り、答え方とセットで整理しました。

質問テーマ知っておきたい小山市の事実答え方のヒント
市の規模と県内での位置人口166,856人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)、面積171.75km²、人口密度972人/km²。県内14市のうち人口第2位で、人口密度も同じく宇都宮市に次ぐ水準順位を言うだけで終わらせず、面積が広くないのに人口が多いという組み合わせが暮らしに何をもたらすかまで話します
なぜ県庁ではなく市役所か県は新とちぎ未来創造プランで県全体の方向を示し、暮らしの窓口や日々のサービスは市が担う県と市の役割分担を述べて終わらせず、小山市の窓口で自分が向き合いたい相手を具体的に挙げます
県境をまたぐ生活圏隣接7市町のうち結城市・筑西市・古河市の3市は茨城県。暮らしの範囲は県境で切れないが、行政サービスの区域は市の境界で区切られる県境という言葉を出すだけでなく、通勤や医療、防災のどの場面でずれが生じるかを一つ選んで具体化します
人口減少と若い世代の流出栃木県の合計特殊出生率は1.19(令和5年)で、全国の1.20を下回る過去最低。県の推計では令和42年に人口約128万人まで減少県の数字をそのまま暗唱せず、東京まで約50分という距離が小山市にとって強みにも弱みにもなる点を押さえて述べます
小山市の魅力観光客入込数の県内上位5市には入らず、住む人と働く人で規模を保ってきた都市。県の農業産出額は2,718億円(令和4年度)で全国第9位名所を挙げる方向ではなく、住み続けてもらう理由をどう増やすかという市の課題に接続して語ります

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 市職員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

面接は、前述の「評価されやすい資質」に照らして「これまでに実際どう行動してきたか」を確かめる場です。いわゆるコンピテンシー評価が基本にあり、答えの美しさではなく、経験の中身と行動の再現性が見られています。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
自分で段取りして期日を守る力締め切りのある物事を、どう組み立てて間に合わせてきたかテストセンター方式で受験日時を自分で決める試験だからこそ、予定を前倒しで押さえた経験を一つ用意しておく
書いて伝える力限られた分量で、要点を落とさずに説明できるかエントリーシートに文字数の要件がある試験に備え、自分の経験を指定字数で書き切る練習を申込前から始めておく
初対面の相手と作業を前に進める力役割が決まっていない場で、自分から何を引き受けたか第2次試験のグループワークを想定し、話が止まったときに口火を切った場面を具体的に思い出しておく

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。

小山市は個別面接が2回ある分、同じ話題を別の面接官から角度を変えて問われる前提で準備しておく必要があります。

自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. 最新年度の受験案内を読み、試験の段階と、エントリーシートの入力項目・文字数の要件を確認する(本登録まで終えないと申し込みが完了しません)
  2. 高校・大学生活の経験を棚卸しする。学業・課外活動・アルバイトから、話せる具体例を1つずつ用意する
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  4. 自治体研究のインプットをする。この記事の前半部分を読み返し、志望分野に近い事実を2〜3個、自分の言葉で説明できるようにする
  5. 固有質問の材料を対応表から集め、「事実 → 自分の問題意識 → やりたいこと」の一続きの話に編む
  6. 声に出して練習する。グループワークを想定し、複数人で話を前に進める場面の役割まで練習の型に入れておく

優先順位に注意

ステップ4〜5の自治体研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ2の経験の棚卸しと、その経験を市の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。自分のことを語れない状態で市の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、小山市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

小山市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。特に試験本番までに時間がない方は、必要に応じてご活用ください。

小山市役所の想定問答集を見る

さいごに

小山市の試験は、第1次が基礎能力検査だけという軽い入口から始まり、第2次で個別面接とグループワーク、第3次でもう一度個別面接という順で進みます。

筆記で大きく差がつかない設計である以上、勝負は人と向き合う場面に集まります

県内で2番目に人口が多く、面積のわりに人が密に住み、隣は茨城県という位置にあるまちで、自分は誰のどんな困りごとに手を伸ばしたいのか

申込のエントリーシートを書き始める時点から、その答えを一行ずつ言葉にしていってください。