上野原市消防本部を受験する方に向けて、面接で問われる前提となる組織研究の材料(本部の特徴・基礎データ・管轄地域の災害リスク・消防課題・重点方針)と、面接本番の流れ・想定される質問・評価の観点を、1ページに整理しました。

上野原市消防本部の面接試験では、「なぜ警察官や自衛官ではなく消防官なのか」「なぜ上野原市消防本部を志望するのか」「自分の強みや経験を消防の仕事でどう活かしたいか」といった、組織への理解を前提とする質問が想定されます。

管轄地域の災害リスクや採用の仕組みを知っておくことで、どの消防本部にも当てはまる一般論を避け、上野原市に固有の事情を踏まえた説得力のある説明がしやすくなります。

この記事の内容を踏まえて、自分の強みや関心と上野原市消防本部の仕事の接点を考え、面接での回答作りに役立ててください。

第1部|組織研究編

上野原市消防本部の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずは上野原市消防本部の全体像を把握しておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)

  • 上野原市消防本部は、山梨県の最東部・首都圏近接の上野原市を単独で管轄する市直営の消防本部である。行政職とは別に、消防職単独の受験案内で職員を募集している。
  • 市直営の体制は、消防士という階級から始まる職、すなわち消防吏員59人で成り立っている。うち2人が女性である(令和7年4月1日現在)。
  • 令和6年中の出動件数は、火災15件・救急1,364件・救助20件である。
  • 本部は上野原市松留に所在し(令和7年4月1日現在)、桂川・秋山川などの河川がつくる河岸段丘の上に広がる市域全体を管轄する。
  • 令和8年1月には上野原市扇山付近で林野火災が発生し、鎮圧まで半月余り、鎮火まで1か月を超える対応が続いた。
  • 採用試験には、消防吏員としての実務経験者を対象にした別枠が設けられ、教養試験を免除する仕組みになっている。

上野原市消防本部の基礎データ

面接に向けた組織研究では、厳密な統計値等を大量に暗記する必要はありませんが、「上野原市消防本部の大体のスケール感」を知っておくことは重要です。

管内人口、高齢化の水準、職員体制、出動件数を、まとまった数字として押さえておきましょう。

項目内容
管内人口20,763人(令和8年1月1日現在の住民基本台帳人口)
高齢化率40.9%(令和8年1月1日現在)
75歳以上率23.2%(令和8年1月1日現在)
設置形態単独(上野原市)
消防吏員数59人(うち女性2人)※令和7年4月1日現在
出動件数火災15件・救急1,364件・救助20件(令和6年中)

管内人口・高齢化率・75歳以上率は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」令和8年1月1日現在によります。消防吏員数・出動件数・所在地は総務省消防庁の全国消防本部データ検索(上野原市消防本部のページ)によります。

数字が映す上野原市消防の姿

59人という体制で、令和6年中は救急だけで1,364件の出動をこなしています。単純に割ると、消防吏員ひとりが年間に20件以上の救急に関わる計算になり、少ない人数で幅広い対応を積み重ねている実情がうかがえます。

あわせて押さえておきたいのが高齢化率です。

上野原市の高齢化率は40.9%、75歳以上率は23.2%と、住民のおよそ10人に4人が65歳以上という水準にあります(いずれも令和8年1月1日現在)。

救急要請の背景にこの年齢構成があることを理解しておくと、志望動機に厚みが出ます。

「上野原市消防本部は59人という体制で、令和6年の救急出動が1,300件を超えたと聞きました。高齢化率も4割を超えていますので、これからも救急への対応力を高めていくことが大事な仕事になると考えています」

管轄地域の特性と災害リスク

管轄地域の全体像

  • 上野原市は山梨県の最東部に位置し、首都圏の中心部からおよそ60〜70km圏にある。東は神奈川県相模原市、南は道志村、西は大月市・都留市、北は小菅村・東京都西多摩郡に接する。
  • 市域は桂川・秋山川・鶴川・仲間川などの河川がつくる河岸段丘の上に広がり、これが住民の生活基盤になっている。桂川・秋山川はともに相模川水系に属し、神奈川県における主要な水道水源のひとつでもある。
  • 中央自動車道の上野原ICと談合坂スマートIC、JR中央本線の上野原駅・四方津駅、国道20号が通り、首都圏への交通アクセスは比較的整っている。
  • 市域は、リニア中央新幹線の山梨リニア実験線(笛吹市〜大月市〜都留市〜上野原市・総延長42.8km)の通過区間にも含まれる。

つまり上野原市消防本部は、首都圏に近接しながら、河川がつくる急峻な地形の上に生活圏が広がる中山間地域を単独で管轄する本部だと整理できます。平地が少ない地形そのものが、消火・救急活動の前提条件になります。(出典:上野原市の紹介|上野原市公式サイト)

実績としての林野火災|令和8年1月の扇山付近

山梨県が公表した情報によると、令和8年1月8日に上野原市扇山付近で発生した林野火災は、同月24日に鎮圧、令和8年2月12日13時に鎮火しました。発生から鎮火まで1か月を超える対応が続いたことになります。(出典:上野原市扇山林野火災について|山梨県)

これは上野原市の管内で実際に発生した林野火災の事実であり、想定ではなく実績として押さえておきたい出来事です。中山間地域を管轄する本部にとって、林野火災への備えは日常的な課題のひとつだと考えられます。

想定される地震|曽根丘陵断層帯地震(県想定)

山梨県が令和5年にまとめた地震被害想定調査では、県内で最大の被害をもたらすと想定されているのが曽根丘陵断層帯による地震で、建物全壊・全焼94,102棟、死者3,843人、避難者(1週間後)207,242人という数値が示されています(時点:令和5年地震被害想定調査)。

上野原市固有の被害数値は公表資料からは確認できませんが、県内のどの地域を管轄する本部にとっても、この規模の想定を念頭に置いた備えが求められていると理解しておきましょう。(出典:山梨県地震被害想定調査(概要版)|令和5年)

上野原市の主な消防課題

ここまでの数字と地域の姿を踏まえると、上野原市消防本部が向き合っている課題が見えてきます。面接で「消防の課題」を聞かれたときの引き出しとして、次の3つを押さえておきましょう。

救急需要と高齢化への対応

救急出動は全国的にも増え続けており、令和6年中は771万8,380件と集計開始以降の最多を更新しました。

高齢者搬送は全国で63.3%を占めています(いずれも令和6年中)。

上野原市消防本部の令和6年中の救急出動1,364件も、この全国的な流れの中にあります。(出典:令和7年版 救急・救助の現況)

限られた人数で救急需要の増加に向き合うことが、この規模の本部に共通する課題だと考えられます。上野原市の高齢化率40.9%(前述)は、今後も救急需要が高い水準で推移する可能性を示しています。

中山間地域の災害への備え

前章で触れた令和8年の扇山付近の林野火災、そして曽根丘陵断層帯地震の被害想定は、いずれも中山間地域という管轄の性格と切り離せません。

河岸段丘の上に集落が点在し、平地の少ない地形での消火・救助活動には、都市部とは異なる難しさがあります。

少人数の体制でこうした地形にどう向き合うかは、面接でも問われやすいテーマです。

人材確保と女性消防吏員

消防吏員59人のうち女性は2人で、割合は約3.4%です。全国では消防吏員168,230人中女性6,386人・約3.8%(令和7年4月1日現在)で、国は「令和8年度当初までに5%」という目標を掲げています。(参考:女性消防吏員の活躍推進|消防庁)

加えて、上野原市消防本部の採用試験には消防吏員経験者向けの別枠が設けられており、教養試験を免除して性格検査のみを行う仕組みになっています(性格検査での合否はありません)。59人という体制を保っていくうえで、経験者を含めた幅広い人材の確保を意識した設計だと読み取れます。

重点方針|採用の仕組みにみる上野原市消防の重視点

上野原市消防本部が独自に掲げる運営方針や重点目標は、公表資料の範囲では確認できませんでした。そこでこの章では、採用試験の設計そのものから、本部が何を大事にしているかを読み取る形で整理します。

行政職とは切り離された消防職単独の試験

上野原市を含む東部地域の一部の市町村では、行政職の採用試験を近隣自治体と共同で実施する枠組みがありますが、消防職についてはこの共同試験とは別に、上野原市が単独で試験を実施しています。専門職である消防吏員の採用を、市が直接見極めようとする姿勢のあらわれだと考えられます。

経験者枠と居住要件にみる採用の狙い

受験資格を見ると、消防吏員としての実務経験者を対象にした別枠が用意されており、この枠では第1次試験の教養試験が免除され、性格検査のみが行われます。

また、採用後は上野原市に居住できる者であることが条件として明記されています。

即戦力となる経験者を取り込みつつ、採用した職員に地域へ根を下ろしてもらうことを重視した設計だと言えるでしょう。(出典:令和8年度上野原市職員採用試験案内(消防職))

POINT|自分がどちらの区分にあたるか先に確認する

上野原市消防本部の採用試験は、新卒者を主な対象にした一般の区分と、消防吏員としての実務経験を条件にした経験者の区分に分かれています。自分がどちらに該当するかを最初に確認したうえで、それぞれの要件を満たしているかをチェックしましょう。一般区分であれば教養試験の対策も欠かせません。

悪い例「消防の仕事に興味があるので、上野原市消防本部を志望します」

改善例「消防吏員として、まずは目の前の一件一件に丁寧に向き合いたいと思っています。上野原市は救急の出動が年間1,300件を超えていて高齢化も進んでいますので、地域の方に安心してもらえる対応を積み重ねていきたいです」

あわせて確認したい公式資料

受験案内は出願そのものに関わる情報なので、まずここに目を通してください。残りは志望動機の材料として、関心のある範囲から確認していくとよいでしょう。

  • 令和8年度 上野原市職員採用試験案内(消防職)
  • 総務省消防庁「全国消防本部データ検索」上野原市消防本部のページ
  • 山梨県地震被害想定調査(令和5年)
  • 山梨県が公表する扇山林野火災に関する情報

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、上野原市消防本部専用の面接想定問答集をご用意しています。上野原市消防本部の採用面接で問われる可能性がある約60問の質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

上野原市消防本部の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

上野原市消防本部の面接の概要

ここからは、上野原市消防本部の試験の流れ、質問の全体像、評価の観点の考え方を、公式資料と当研究会の分析にもとづいて整理していきます。

上野原市消防本部の採用試験の流れ

上野原市消防本部の消防職採用試験は、前述のとおり行政職とは別立てで実施され、第1次試験・第2次試験の二段階構成です。第1次試験は全国のテストセンターで受験する方式で、基礎能力を測る教養試験(基礎能力検査SCOA)と性格検査が課されます。

項目内容(令和8年度・消防職)
試験区分・採用予定人員初級(消防業務に従事)・若干名
試験の段階二段階制。第1次=教養試験(SCOA・60分)+性格検査(20分)、第2次=論述試験・面接試験・体力試験
面接の種類受験案内に個別・集団の別の明記がなく確認できず。最新の受験案内でご確認ください
体力試験職務に必要な体力の検査(種目は非公表)
消防吏員経験者枠吏員として通算3年以上の経験がある者向けの別枠。第1次試験(教養試験)を免除し、性格検査のみ実施(合否なし)
免許要件準中型自動車免許(AT限定を除く)または大型自動車免許(採用までの取得見込みも可)
居住要件採用後、上野原市に居住できる者

上記の試験構成は、上野原市が公表する令和8年度の消防職の採用試験情報にもとづくものです。試験の構成・日程・配点等は、年度や受験区分によって異なる可能性があります。受験の際は、必ず最新の受験案内でご確認ください。

身体要件は、身長・体重の目安に加え、視力は矯正を含み両眼で0.7以上・一眼でそれぞれ0.3以上、色覚は職務遂行上支障がないこと、聴力は左右とも正常であることなどが細かく定められています。

体力試験の種目は公表されていませんが、二段階目に論述・面接・体力の3種目が並ぶ構成そのものが、人物と適性を多面的に確かめようとする姿勢のあらわれだといえます。

上野原市消防本部が求める人材

上野原市消防本部は、採用向けの「求める人物像」を明文では公表していません(2026年9月時点・当研究会調べ)。そこで参考になるのが、この規模の本部に共通しやすい業務の実態です。

吏員59人という体制では、一人ひとりが消火・救急・救助・予防といった複数の業務に日常的に関わることになりやすく、未経験の業務にも自分で調べ、周囲に確認しながら対応していく姿勢が評価の土台になっていると見ておくとよいでしょう(規模から見た当研究会の見立てです)。

また、採用後に上野原市への居住が条件になっている点も見逃せません。

地域の住民と日常的に顔を合わせる距離感の中で、公私にわたって誠実に過ごせるかどうかも、少人数の組織では自然と問われる部分だと考えられます。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。上野原市消防本部の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク試験会場までは、どうやって来ましたか?緊張をほぐす何気ない雑談に、素の受け答えと会話の自然さが表れます
② 動機・志望なぜ上野原市消防本部を志望するのですか?消防官という仕事とこの土地を、自分の言葉で選べているか
③ 自己理解あなたの短所(弱み)は何ですか?自分を客観視できているか。弱みへの向き合い方に人柄が出ます
④ 経験・行動これまでで最も困難だった経験と、どう乗り越えたかを教えてください過去の行動の事実。壁にぶつかったときの対処が現場の仕事に通じるか
⑤ 学業・経歴学生時代(社会人経験)で力を入れて取り組んだことは何ですか?物事への取り組み方の筋道を、自分の言葉で説明できるか
⑥ 適性・将来体力に自信はありますか?交替制勤務と現場活動を続けるための体力・生活習慣・覚悟
⑦ 公共性・社会性消防官(公務員)に最も必要な資質は何だと思いますか?仕事の公共性への理解と、社会の出来事への当事者意識

この7つの型は多くの消防本部の面接であてはまりますが、上野原市消防本部ならではの深掘りに耐えられるかどうかは、次に見る固有の質問への備えで差がつきます。

合否を分ける上野原市消防本部に固有の質問

「なぜ警察官や自衛官ではなく、消防官を志望するのですか?」
「なぜ上野原市消防本部を志望するのですか?地域への思いを聞かせてください」

1問目は消防という職業そのものへの理解を、2問目は上野原市という土地への理解を確かめる質問です。

回答の厚みは、日頃からどれだけ地域や仕事の実態に関心を向けてきたかで変わってきます。

面接で使いやすい上野原市の事実を、答え方のヒントとあわせて整理しました。

質問テーマ知っておきたい上野原市の事実答え方のヒント
消防という仕事の性格吏員59人の体制で消火・救急・救助・予防など幅広い業務に日常的に関わる(詳細は第1部1章)警察官・自衛官との違いを、地域の生活に直接関わる幅広さという観点から説明できると具体性が増します
管内の地形と災害の実績桂川などがつくる河岸段丘の上に生活圏が広がる中山間地域で、令和8年1月には扇山付近で林野火災が発生した(詳細は第1部3章)実際に起きた災害の事実を挙げたうえで、備えの必要性まで言及すると理解の深さが伝わります
想定される地震県の地震被害想定調査で最大の被害を想定するのは曽根丘陵断層帯地震(詳細は第1部3章)想定と実績(林野火災)を区別しながら、管轄の災害リスクを説明できるようにする
救急需要と高齢化令和6年中の救急出動は1,364件、高齢化率は40.9%(詳細は第1部2章・4章)件数と高齢化率をセットで示し、救急対応力がこれからも欠かせない理由を自分の言葉で説明する
採用の仕組み消防吏員経験者向けの別枠や居住要件がある(詳細は第1部5章)自分がどの区分で受験するのかを明確にしたうえで、地域に根を下ろして働く意欲を伝える

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、〈事実 → 自分の問題意識 → 消防吏員としてやりたいこと〉という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

上野原市は消防職について、試験の段階と種目を公表していますが、各種目の配点までは明らかにしていません。そのため観点は、公表されている試験設計から読める範囲と、一般的な公務員面接の考え方を手がかりに整理します。

設計から言えるのは、第2次試験に論述・面接・体力という3種目が並び、人物面を複数の角度から確かめる構成になっているという点です。

あわせて、一般論として知っておくと役に立つ考え方があります。公務員の採用面接で広く用いられるコンピテンシー評価、すなわち過去の行動の事実から採用後の再現性をみる方法です。

上野原市が評価方法として公表しているわけではありませんが、複数種目にわたって人物を確かめる場面では、この見方が助けになります。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
幅広い業務への対応力未経験の分野でも自分で調べ、周囲に確認しながら対応した経験があるか小さな組織・チームで複数の役割を任された経験があれば、そのときの動き方を具体的に説明できるようにする
地域との距離の近さ年齢や立場の違う相手に合わせて、自分の対応を変えた経験があるか上野原市は住民との距離が近い地域です。世代の異なる相手と関わった経験を用意しておく
一貫した受け答え論述・面接・体力という複数の種目をまたいで、話す内容に一貫性があるか論述で書く内容と面接で話す内容がずれないよう、同じ経験を軸にして準備しておく

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. 令和8年度の受験案内を読み、受験区分(一般区分か消防吏員経験者区分か)と提出書類を確認する
  2. 学校生活や仕事の経験を棚卸しする。部活動・アルバイト・学業から、自分で調べながら対応した具体例を1つ用意する
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  4. 組織研究のインプットをする。この記事の前半部分を読み返し、志望分野に近い事実を2〜3個、自分の言葉で説明できるようにする
  5. 固有質問の材料を対応表から集め、「事実 → 自分の問題意識 → 消防吏員としてやりたいこと」の一続きの話に編む
  6. 実際に口に出してリハーサルし、答えるたびに「ここを掘られたら何と返すか」を書き足していく。体力試験に向けたトレーニングと生活リズムづくりも並行して進める

優先順位に注意

ステップ4〜5の組織研究は、他の受験者と差をつけるための工程です。準備の時間が限られているなら、優先すべきはステップ2です。上野原市消防本部は消防吏員経験者の別枠を設けており、実務で積んだ経験の中身が問われる場面は多いと考えられます。上野原市に関する知識だけを増やしても、自分の経験を語れなければ評価にはつながりません。

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、上野原市消防本部専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

上野原市消防本部の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。体力試験の準備と面接対策を並行して進めたい方には、回答例をもとに自分の言葉を組み立てていく使い方が実践的です。

上野原市消防本部の想定問答集を見る

さいごに

上野原市消防本部の消防職試験は、行政職とは別に実施される単独の受験案内のもとで、教養試験と性格検査による第1次、論述・面接・体力による第2次という二段階で人物を確かめる仕組みです。消防吏員経験者向けの別枠が用意されている点も、この規模の本部ならではの特徴といえます。

59人という体制で年間1,300件を超える救急に対応しており、令和8年1月には管内の扇山付近で林野火災も発生しました。

管内の地形や災害の実際を踏まえたうえで、自分の経験のどこが上野原市消防本部の仕事につながるのかを言葉にしていってください。

20,763人が暮らすこのまちの安全を支える仕事に、しっかり準備を整えて臨んでください。