本記事では、鹿島市職員採用試験の面接対策で必要な、鹿島市の特徴・基礎データ・行政課題・重点政策・面接の流れ・想定される質問・評価の観点についてまとめています。ここで扱うのは佐賀県の鹿島市です。

鹿島市役所の面接では、「なぜ鹿島市を志望したのか」、「市職員としてどんな仕事をしたいのか」、「これまでの経験をどう活かすのか」といった問いが想定されます。令和8年度の大卒程度の試験では、第2次試験が集団面接、第3次試験が個別面接と、性格の違う人物試験が続けて課されます。

第2部で扱う試験の内容は、令和8年度鹿島市職員採用試験(採用区分 大卒程度)の一般事務Aを基準に整理しています。鹿島市は大卒程度・高卒程度・社会人経験者の3系統で募集していますので、受験する区分の試験案内を必ず確かめてください。

第1部|自治体研究編

鹿島市の特徴

鹿島市を説明するときに使える事実を、先にまとめておきます。読み飛ばさずにここから入ってください。

  • 佐賀県の南西部にあり、隣接する4市町のうち1つが長崎県大村市という県境の市。県内では嬉野市・杵島郡白石町・藤津郡太良町と境を接する。
  • 人口は26,863人(令和8年1月1日現在の住民基本台帳)。市域112.12km²に対して、人口密度は1平方キロメートルあたり約240人。
  • 高齢化率は35.2%で、同じ住民基本台帳でみた県全体の31.8%を3.4ポイント上回る。75歳以上の割合も19.9%と県全体の17.7%を上回る。
  • 令和8年度の職員採用は、大卒程度・高卒程度・社会人経験者の3系統で募集されている。
  • 大卒程度の第1次試験は鹿島市役所5階会議室ほかに集合して受ける筆記試験で、午前9時30分集合とされている。
  • 大卒程度の人物試験は、第2次の集団面接と第3次の個別面接という順に2回課される。
  • 市の花はサクラ、市の木はキンモクセイ。市役所は大字納富分2643番地1に置かれている。

鹿島市の基礎データ

鹿島市の数字で最も重いのは、年齢構成です。県平均との差を含めて頭に入れておくと、どの分野を志望する場合でも話の芯ができます。

項目内容
総人口26,863人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)
65歳以上人口9,451人(高齢化率35.2%。県全体の値は同一基準で31.8%)
75歳以上人口5,349人(総人口の19.9%。県全体の値は同一基準で17.7%)
総面積112.12km²(佐賀県全体の約2,400km²のおよそ5%)
人口密度約240人/km²(上記の総人口と総面積から算出)
隣接自治体(県内)嬉野市・杵島郡白石町・藤津郡太良町
隣接自治体(県外)長崎県大村市
市の花・木サクラ(花)・キンモクセイ(木)
市役所の所在地鹿島市大字納富分2643番地1

総人口・65歳以上人口・75歳以上人口は、総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」令和8年1月1日現在の数値です。佐賀県が国勢調査をもとに公表している人口や高齢化率は基準が異なるため、この表の値と並べて増減を計算することはできません。県と市の面積、隣接自治体、市の花と木、市役所の所在地は、当研究会が整理した基礎データによります。

5人に1人が75歳以上という年齢構成

高齢化率35.2%は、同じ基準の県全体31.8%を3.4ポイント上回ります。75歳以上の割合19.9%も県の17.7%を2.2ポイント上回っており、市民の5人に1人が75歳以上という水準です。

県内の平均より一段進んだ局面にあると理解しておきましょう。

これに人口密度が重なります。112.12km²に26,863人で約240人。

同じ計算を県全体に当てはめると約328人ですから、県の平均よりまばらな範囲に、県の平均より高齢の市民が暮らしているという構図です。

移動、通院、買い物、そして災害時の避難。どれをとっても、この2つの数字が前提条件になります。

「鹿島市は人口が2万7千人ほどで、高齢化率は3割半ばだとうかがいました。5人に1人が75歳以上ということですので、市役所まで来られない方にどう手を届けるかが大事になるのではと感じています」

鹿島市の経済・産業

県経済を支えているのは製造業

佐賀県の県内総生産(名目)は、令和5年度で3兆4,363億円。対前年度4.1%増となり、これで3年連続のプラス成長です。

経済活動別に見ると第1次産業2.3%・第2次産業31.5%・第3次産業66.5%という構成で、単独では製造業が最大の25.4%(8,734億2,400万円)にあたります。県民一人当たりの所得は304万4千円、国を100とした場合の水準は86.4です。(出典:佐賀県県民経済計算|令和5年度)

市単独の総生産にあたる数値については、公表資料からは確認できません(当研究会調べ)。産業の話を振られたときは、県の構造を土台に置いたうえで、鹿島市の条件をそこへ重ねる形で語るのが確実です。

佐賀県という土地の輪郭

佐賀県は九州の北西部に位置し、東は福岡県、西は長崎県に接しています。

北は玄界灘、南は有明海に面し、面積は約2,400平方キロメートル、10市10町で構成されます。年間の平均気温は16度前後の地域が多く、降水量は脊振山から国見山にかけての山あいで年2,500ミリメートル以上、玄界灘近くや佐賀平野では年1,800ミリメートル程度と、地域差が大きいのが特徴です。(出典:佐賀県の紹介|佐賀県)

同じ県のなかでも、降る雨の量が地域によって大きく違うという事実は、防災や治水を語るときに効いてきます。県全体の平均だけを見て市の事情を語らないよう気をつけてください。

長崎県と接するという位置

鹿島市が接する自治体のうち、長崎県大村市は県外にあたります。

県境の市では、通勤・通学・買い物といった生活の動線が県の境界で切れません。行政区域と生活圏がずれていることを前提に、広域での連携をどう組むかという視点が求められます。

面接で移住定住や交流人口の話をするなら、市内の魅力を並べるだけでは足りません。県境の向こうの選択肢と並べられたときに何が残るのかを、自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。

鹿島市の主な行政課題

鹿島市の課題は、年齢構成と地理という2つの条件から枝分かれします。次の3つを押さえてください。

県平均より一段進んだ高齢化

高齢化率35.2%、75歳以上19.9%という構成は、行政サービスの届け方に直接影響します。

窓口に来られる方の年齢層、説明にかかる時間、必要とされる支援の種類。そして何より、災害のときに自力で動ける人の割合です。

人口密度が約240人と県平均を下回ることを重ねると、支援を必要とする人が、比較的広い範囲に散らばって暮らしていることになります。窓口で待つ形の行政では届かない層が生まれるという前提で、仕事の組み立てを考える必要があります。

県全体の縮小と、その先を歩く市

佐賀県の推計人口は令和8年3月1日現在で778,856人、前年同月比6,068人減です。内訳をみると、令和8年2月の自然動態は556人減、社会動態は60人減です。

なお、第2章の基礎データ表に置いた県全体の787,887人は住民基本台帳(令和8年1月1日現在)の値で、この推計人口とは基準日も調査の系列も異なります。並べて増減を語ることはできません。(出典:佐賀県推計人口|令和8年3月1日現在)

佐賀県人口ビジョン(平成27年6月策定)は、若い世代の都市部への流出や出生率の低下により人口減少時代を迎えているとし、国立社会保障・人口問題研究所の推計を基にした試算として、県の総人口が2040年に68.0万人、2060年に54.3万人になるとしています。(出典:佐賀県人口ビジョン|平成27年6月)

県平均を上回る高齢化率を抱える鹿島市は、この流れの先を歩いている市だといえます。

大雨と地震への備え

佐賀県は令和元年8月27日からの大雨で大きな被害を受けました。県の公表では、令和5年1月13日現在で死亡4名、重傷2名とされています。(出典:令和元年8月佐賀豪雨の被害状況|佐賀県)

県内の降水量に大きな地域差があることを踏まえれば、大雨は県内のどこでも同じ強さで降るわけではないという理解が要ります。

地震については、内閣府が令和7年3月に公表した南海トラフ巨大地震の市町村別の一覧で、佐賀県内20市町の最大震度はすべて5弱以下とされ、県内には最大津波高が数値化された市町がありません。(参考:南海トラフ巨大地震の市町村別最大震度・津波高一覧|令和7年3月)

太平洋側の県とは災害の重心が異なるという点を、正確に押さえておきましょう。

鹿島市の重点政策|県の高潮対策と市の計画

市が防災の施策を組むとき、その前提には県が示した想定があります。鹿島市の場合、それが高潮の浸水想定です。

この章では県の取組を見たうえで、市の条件と重ねます。市の総合計画や個別計画は、公式サイトの掲載分でご確認ください。

県が指定した高潮浸水想定区域

佐賀県は令和4年3月31日、想定し得る最大規模の高潮による高潮浸水想定区域(有明海沿岸・松浦沿岸)を指定・公表しました。想定の条件は、中心気圧900hPa(室戸台風規模)・最大旋衡風速半径75km・移動速度73km/h(伊勢湾台風規模)の台風が大潮かつ満潮時に襲来し、河川洪水の発生と海岸堤防等の全決壊を組み合わせるという最悪の組み合わせです。(出典:高潮浸水想定区域の指定・公表|佐賀県)

起こり得る最悪の条件を先に描いて、そこから備えを組み立てるという考え方が、県の防災施策の土台にあります。

市の地域防災計画やハザードマップも、この枠組みの上に置かれています。市域が想定区域にどう関わるかは、市が公表している最新の資料で確かめてください。

高齢化率35.2%のもとで避難をどう成り立たせるか

想定の精度が上がっても、実際に逃げられなければ被害は減りません。ここで効いてくるのが第1部で見た数字です。

市民の5人に1人が75歳以上で、人口密度は約240人。情報を出すことと、届いて動いてもらうことのあいだには距離があります。

防災を志望動機に据えるなら、計画の名称を挙げるより、この距離をどう縮めるかという話をしたほうが伝わります。

POINT|市の条件を数字で語る

鹿島市の受験者が使える数字は多くありません。だからこそ、高齢化率35.2%、75歳以上19.9%、人口密度約240人という3つを自分のものにしてください。この3つだけで、防災も福祉も交通も語れます。

悪い例「高齢化が進む鹿島市で、市民に寄り添う仕事がしたいです」

改善例「5人に1人が75歳以上で、住んでいる場所も広く散らばっているとうかがいました。市役所まで来ていただくのを待つのではなく、こちらから出向いて話を聞くような仕事に関わりたいと考えています」

あわせて確認したい公式資料

次の資料は、受験を決めた段階で一度目を通しておいてください。

  • 受験する区分の鹿島市職員採用試験案内(市公式サイトの職員採用のページ)
  • 鹿島市の総合計画をはじめとする市の主要な計画(市公式サイト掲載の最新版)
  • 鹿島市の地域防災計画・ハザードマップなど防災に関する市の公表資料
  • 佐賀県の高潮浸水想定区域に関する公表資料
  • 佐賀県人口ビジョン

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、鹿島市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。鹿島市の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

鹿島市役所の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

鹿島市役所の面接の概要

令和8年度の鹿島市職員採用試験(大卒程度)は、第1次から第3次までの三段階です。第1次試験の受け方が、近隣の市とは違う形をとっています。

令和8年度試験(大卒程度)の流れ

項目内容(令和8年度・採用区分 大卒程度・一般事務A)
試験の段階第1次試験 → 第2次試験 → 第3次試験の三段階構成
第1次試験(教養試験)試験区分に関係なく全員が受験。大学卒業程度の一般的知識・知能について、5枝択一式問題40問による筆記試験・120分(午前10時から)
第1次試験(専門試験)土木C・建築E・保健師Fの申込者のみ受験。5枝択一式問題30問(土木C・建築Eは120分、保健師Fは90分、いずれも午後1時から)。一般事務Aに専門試験はありません
第1次試験の会場鹿島市役所5階会議室ほか(予定)。午前9時30分集合
第2次試験作文試験(表現力・文章構成力・知識等を評価する筆記試験)と面接試験(集団面接による試験)
第3次試験面接試験(個別面接による試験)
合格者の決定「各試験の合格者の決定は試験ごとに決定します。ただし、第2次試験の合格者決定の際は第1次試験の結果を加味して決定します。また、第3次試験において同順位の者がある場合等は第1次試験及び第2次試験の結果を加味して決定します。」と明記
提出書類インターネットの申込フォームへの入力と顔写真データの添付。「面接カード」等に相当する様式は試験案内に記載がありません
採用予定一般事務A5名程度(一般行政の業務に従事)、土木C・建築E・保健師Fはいずれも若干名

上記は令和8年度鹿島市職員採用試験(大卒程度)の試験案内に記載された内容です。試験種目ごとの満点や人物試験の比重は、同案内に示されていません。採用区分ごとに種目が異なり、年度によっても変わりますので、受験する区分の案内を必ず確認してください。(出典:令和8年度鹿島市職員採用試験案内(大卒程度))

最初に押さえたいのは、第1次試験の受け方です。

鹿島市役所の会議室に午前9時30分に集合し、その場で5枝択一式40問の教養試験を受ける。自宅や最寄りのテストセンターではなく、市役所の建物に足を運んで受ける筆記試験です。

もう一つの要点が、合格者の決め方です。試験ごとに合格者を決めるのが原則ですが、第2次の合格者決定の際には第1次の結果が加味され、第3次で同順位の者がある場合等には第1次と第2次の結果が加味されます。

各段階の成績が完全にはリセットされない仕組みだと理解しておきましょう。教養試験の得点は、通過の切符であると同時に、後の段階でも生きる可能性があります。

集団面接と個別面接の役割の違い

大卒程度の人物試験は2回です。第2次が集団面接、第3次が個別面接。先に複数人が並ぶ場で見られ、そのうえで一対一の場に進むという順序になっています。

集団面接では、他の受験者の答えを聞いたあとで自分が話す場面が生じます。同じ質問が回ってきたときに、前の人と同じ内容をなぞらず、自分の経験に引き寄せて話せるかどうか。

ここが試される場面です。一方の個別面接は、ひとつの話題を掘り下げられる場です。

同じ経験でも、集団の場では要点だけを短く、個別の場では細部まで、という切り替えが要ります。

なお、社会人経験者の区分では第2次試験の面接が個別面接と明記されており、大卒程度とは面接の形式が異なります。区分をまたいで情報を持ち込まないよう注意してください。

人物像の公表がない市で、何を手がかりにするか

大卒程度と社会人経験者の試験案内、そして市公式サイトの本文を確認しましたが、求める人物像にあたる定型の文言はありませんでした。使えるのは、選考がどう運ばれるかという条件だけです。

まず、一般事務Aの採用予定が5名程度で、業務は「一般行政の業務」と示されている点です。人口26,863人の市で分野を限定せずに採るということは、配属された先ごとに一から覚え直す働き方になるということでもあります。

異動のたびに、初めて聞く制度の説明を市民から求められることになります。分からないことを分からないまま抱えず、その場で調べて答えに変えていけるかどうかが効いてきます。

次に、市役所の会議室に集合して筆記試験を受け、同じ市役所で2回の面接に臨むという選考の流れです。受験者は選考の過程で何度も庁舎に足を運ぶことになります。

働く場所を実際に見たうえで志望を語れるという条件は、そのまま準備に活かせます。

そして、市民の5人に1人が75歳以上で、住まいが約240人の密度で広がっているという環境です。

窓口や訪問の場面で、相手の速さに合わせて言い方を変えられるかどうかは、日々の業務の質に直結するでしょう。窓口で待つだけでは届かない層があることは第1部で見たとおりで、こちらから出向く場面も想定して構えておきたいところです。

市が人物像を文章にしていない以上、以上の3点はあくまで当研究会の判断です。そのうえで準備の話をすると、集団面接で使う「短く要点を述べる形」と、個別面接で使う「ひとつの経験を細部まで語る形」を、同じ経験から2通り作っておくことをおすすめします。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。集団面接と個別面接のどちらも、この7分類が土台になります。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク席についてみて、いかがですか?第2次は集団面接。他の受験者が並ぶ場でも、普段の話し方が出せるか
② 動機・志望なぜ公務員を志望するのですか?長崎県と境を接する市。他の選択肢と比べたうえでの志望かどうか
③ 自己理解あなたの短所(弱み)は何ですか?集団の場で短く、個別の場で深く。同じ内容を2通りの長さで語れるか
④ 経験・行動これまでで最も困難だった経験と、どう乗り越えたかを教えてください提出するのは申込フォームの入力と顔写真のみ。経験の中身を口頭でどこまで出せるか
⑤ 学業・経歴学生時代に力を入れたことを教えてください市民の5人に1人が75歳以上。専門的な話を相手に合わせて言い換えられるか
⑥ 適性・将来入庁後、どんな仕事に取り組みたいですか?一般事務Aは一般行政の業務に従事。配属の幅を理解したうえで希望を語れるか
⑦ 公共性・社会性最近関心を持ったニュースは何ですか?降水量の地域差が大きい県にある市。身近な出来事から自分なりの論点を立てられるか

この7つを押さえただけでは、集団面接と個別面接の2回は抜けられません。もう一段の材料が要ります。

合否を分けるのは「鹿島市役所ならでは」の質問

「なぜ佐賀県庁ではなく、鹿島市役所なのですか?」
「鹿島市の魅力と課題を、それぞれ挙げてください」

鹿島市の場合、この2問は年齢構成と県境という2つの条件から組み立てられます。

県の平均より進んだ高齢化と、生活圏が県境をまたぐという位置。この2つが課題の話にも魅力の話にも顔を出します。話の起点にできる事実を、5つだけ選んで並べます。

質問テーマ知っておきたい鹿島市の事実答え方のヒント
人口と年齢構成住民基本台帳ベースで人口26,863人、高齢化率35.2%、75歳以上19.9%(令和8年1月1日現在)。県全体の値は同一基準で31.8%と17.7%県平均との差を指摘して終えず、5人に1人が75歳以上という構成が窓口や訪問の仕事に何をもたらすかへ進めます
なぜ県庁ではなく市役所か市域112.12km²に26,863人が暮らし、人口密度は約240人。一般事務Aの採用予定は5名程度で、一般行政の業務に従事制度の比較ではなく、一人が幅広く担う市役所で誰にどう関わりたいのかを、自分の経験に即して述べます
県境という位置隣接するのは嬉野市・杵島郡白石町・藤津郡太良町と、長崎県大村市生活圏が県の境界で切れないことを踏まえ、広域の連携や近隣との役割分担という視点を添えます
防災県は令和4年3月31日に高潮浸水想定区域(有明海沿岸・松浦沿岸)を指定・公表。想定は中心気圧900hPaの台風が大潮かつ満潮時に襲来し、河川洪水と海岸堤防等の全決壊を組み合わせた最悪条件想定の枠組みを正確に述べたうえで、高齢化率35.2%の市で避難をどう成り立たせるかへつなげます
選考の設計第1次は鹿島市役所5階会議室ほかに集合しての筆記試験。人物試験は第2次の集団面接と第3次の個別面接の2回試験の形式を理解していることを、集団の場と個別の場での話し方の切り替えとして実際に示します

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 市職員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

集団面接と個別面接という2段の構えに、市の年齢構成を重ねます。そこから浮かぶ観点を3つ並べました。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
場に応じて話の長さを変える力第2次の集団面接では簡潔に、第3次の個別面接では細部まで。同じ経験を語り分けられるか1つの経験について、30秒版と3分版の2通りを用意し、声に出して確かめる
幅広い業務を引き受ける姿勢希望と違う分野に配属されたときの構え。未経験の仕事にどう入っていくか一般事務Aは一般行政の業務に従事。知らないことを調べて形にした経験を、着手から結果まで話せるようにする
相手の速さに合わせて伝える力年齢や背景の違う相手に、言い方を変えて伝えた経験があるか市民の5人に1人が75歳以上。急がず言い直しながら伝え切った場面を、相手の反応まで含めて用意する

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。集団面接で触れた話題が個別面接で掘り下げられることもあります。細部まで自分の言葉で語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

第1部と第2部で見たことを、当日までの手順に組み直します。

  1. 市公式サイトの職員採用のページから受験する区分の試験案内を入手し、試験種目・会場・集合時刻と合格者の決定方法を書き出す
  2. これまでの経験を棚卸しする。学業・課外活動・アルバイトから、話せる具体例を1つずつ用意する
  3. 第1次の教養試験(5枝択一式40問・120分)に向けて、時間配分を意識した演習を積む
  4. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  5. 同じ経験について、集団面接向けの短い版と個別面接向けの詳しい版を作り、声に出して切り替える練習をする
  6. この記事の第1部を読み返し、年齢構成と県境の立地に関する鹿島市の事実を2〜3個、資料を見ずに話せるところまで持っていく

優先順位に注意

ステップ6は、余力があるときに効いてくる工程です。時間が足りないときでも、ステップ3の教養試験の演習は削らないでください。第2次の合格者決定に第1次の結果が加味される以上、筆記の出来は面接に進んだあとにも関わってきます。そのうえで、ステップ2で棚卸しした経験を、ステップ5で集団面接向けと個別面接向けの2通りに整えておくことが、続けて課される2回の人物試験への備えになります。

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、鹿島市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

鹿島市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。特に試験本番までに時間がない方は、必要に応じてご活用ください。

鹿島市役所の想定問答集を見る

さいごに

令和8年度鹿島市職員採用試験(大卒程度)の一般事務Aは、市役所の会議室に集合して受ける5枝択一式40問の教養試験による第1次、作文試験と集団面接による第2次、個別面接による第3次という順に進みます。配点は公表されていませんが、第2次の合格者決定に第1次の結果が加味され、第3次で同順位の場合には第1次と第2次の結果が加味されることは案内に明記されています。

人口26,863人、高齢化率35.2%、隣に長崎県大村市。この条件のもとで市民に何を届けたいのかを、自分が実際に動いた場面とあわせて話せるようにしておいてください。

鹿島市は大卒程度・高卒程度・社会人経験者の3系統で募集していますので、受験する区分の試験案内を必ず確かめましょう。