本記事では、嬉野市職員採用試験の面接対策で必要な、嬉野市の特徴・基礎データ・行政課題・重点政策・面接の流れ・想定される質問・評価の観点についてまとめています。

嬉野市役所の面接では、「なぜ嬉野市を志望したのか」、「入庁後に何をしたいのか」、「これまで何に力を入れてきたのか」といった問いが想定されます。

嬉野市は、令和4年9月に鉄道が通ったばかりのまちです。それ以前、市内に駅はありませんでした。

第1部でその変化の中身を押さえていきましょう。

なお、第2部で扱うのは、令和9年4月1日採用の職員採用試験について嬉野市が令和8年度に公表した内容です。区分や種目は年度ごとに見直されますので、最新の受験案内を手元に置いたうえでお読みください。

第1部|自治体研究編

嬉野市の特徴

温泉のまち、という一言で片付けてしまうと、この市の面白さは半分も伝わりません。交通と県境という2つの条件を先に押さえておきましょう。

  • 西九州新幹線が令和4年9月23日に武雄温泉から長崎までの区間で開業し、それまで鉄道がなかった嬉野市に嬉野温泉駅が新設された。
  • 嬉野市の公式サイトは、嬉野温泉を「日本三大美肌の湯」として紹介している。
  • 人口は24,212人(令和8年1月1日現在の住民基本台帳)。同じ基準の佐賀県全体787,887人の約3.1%にあたる。
  • 市域は126.41平方キロメートル。同じ住民基本台帳の人口から計算すると、人口密度は1平方キロメートルあたり約192人。
  • 高齢化率は36.7%、75歳以上の割合は20.1%。県全体を同じ基準でみると31.8%・17.7%。どちらの指標でも県を上回っている。
  • 境を接するのは武雄市・鹿島市・杵島郡白石町と、長崎県の大村市・東彼杵郡東彼杵町・川棚町・波佐見町。隣接する7市町のうち4つが長崎県にある。
  • 市の花はさくらとふじ、市の木は茶。市役所は塩田庁舎(塩田町大字馬場下甲1769番地)と嬉野庁舎(嬉野町大字下宿乙1185番地)の2庁舎体制で運営されている。

嬉野市の基礎データ

人口24,212人。数字そのものより、周りに誰がいるかを見ておくと、この市の位置がつかめます。

項目内容
総人口24,212人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)
65歳以上人口8,882人(高齢化率36.7%)
75歳以上人口4,872人(総人口の20.1%)
総面積126.41km²(佐賀県の面積約2,400km²のおよそ5%)
人口密度約192人/km²(上記の総人口と総面積から算出)
隣接自治体武雄市・鹿島市・杵島郡白石町(佐賀県)/大村市・東彼杵郡東彼杵町・川棚町・波佐見町(長崎県)
市の花・木さくら/ふじ(花)・茶(木)
市役所の所在地塩田庁舎=嬉野市塩田町大字馬場下甲1769番地/嬉野庁舎=嬉野市嬉野町大字下宿乙1185番地

総人口・65歳以上人口・75歳以上人口は、総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」令和8年1月1日現在の数値です。佐賀県が国勢調査から公表している統計は別系列です。この表の数値とそのまま比べて増減を出すことはできません。市域の面積、隣り合う自治体、市の花と木の各項目は、当研究会が整理した基礎データから取っています。

県境のまちで、県平均より進む高齢化

高齢化率36.7%は、同じ住民基本台帳の基準でみた県全体の31.8%を4.9ポイント上回ります。

75歳以上でも20.1%で、県の17.7%より高い水準です。人数にすると65歳以上が8,882人、75歳以上が4,872人になります。

もう1つ、隣接する7市町のうち4つが長崎県だという点を押さえてください。通院、通学、買い物、働き先。

市民の生活が県境をまたいで成り立っている可能性が高いということです。市の施策を考えるときも、市域の内側だけを見ていては足りません。

「嬉野市は人口が2万4千人ほどで、3人に1人以上が65歳以上だとうかがいました。しかも隣り合う自治体の半分以上が長崎県ですので、暮らしそのものが県境をまたいでいるのだろうと感じています」

嬉野市の経済・産業

市の木に茶が選ばれているまち

嬉野市の木は茶です。市が自らの象徴として何を選んだかは、その土地の産業がどこにあるかを静かに示しています。

花にさくらとふじ、木に茶。観光と農業が並んでいる構図です。

令和5年度の佐賀県の県内総生産(名目)は3兆4363億円で、対前年度4.1%増(実質2.5%増)と3年連続のプラス成長でした。

構成比は第3次産業66.5%、第2次産業31.5%、第1次産業2.3%で、業種別では製造業が25.4%と最も大きな割合を占めます。一人当たり県民所得は304万4千円で、国の水準を100としたときの佐賀県は86.4にあたります。(出典:佐賀県県民経済計算|令和5年度)

県全体で最も大きいのは製造業ですが、嬉野市が日々向き合っているのは湯治客と茶畑の側です。県の数字は背景として置くにとどめ、市を語るときは市の材料へ持ち替えてください。

宿泊してもらえるかどうかが直撃する市

令和6年(2024年)の佐賀県の総来訪者数(日本人)は4,644万人で前年比2.8%減。内訳は日帰り客4,433万人(同2.6%減)に対し、宿泊者は212万人(同6.9%減)で、減り方は宿泊のほうが大きくなっています。(出典:佐賀県観光デジタル人流分析|令和6年)

この数字は、温泉地を抱える嬉野市にとって他人事ではありません。日帰りで通り過ぎられるか、一晩泊まってもらえるかで、地域に落ちるお金がまるで変わります。(参考:嬉野温泉|嬉野市公式サイト)

新幹線の駅ができたことは、来てもらう側の条件を変えました。

ただし、速く来られるようになるということは、速く帰れるようにもなるということです。観光を志望動機に置くなら、この両面を踏まえた話にしておきましょう。

嬉野市の主な行政課題

新幹線が通ったことは追い風ですが、それで課題が消えたわけではありません。3つに絞って整理します。

開業した区間と、つながっていない区間

西九州新幹線は令和4年9月23日に武雄温泉から長崎までの区間で開業し、鉄道がなかった嬉野市に嬉野温泉駅が新設されました。

ただし博多方面へは直通しておらず、武雄温泉駅での対面乗換方式(リレー方式)による運行が続いています。新鳥栖から武雄温泉までの区間はフル規格の新線が未整備で、現在の長崎本線・佐世保線をそのまま利用しています。(出典:西九州ルートの概要|佐賀県)

九州新幹線西九州ルートは博多から長崎まで約143キロメートルの計画で、博多から新鳥栖までは鹿児島ルートを共用しています。

嬉野市は、まだ全体が完成していない路線の上にある駅を持った市だということです。この状況を前提に、駅を生かす取組を考えることになります。

人口減少と、進む高齢化

県全体でも人は減り続けています。

佐賀県の推計人口は令和8年3月1日現在で778,856人。1年前の同じ月より6,068人少なくなりました。(出典:佐賀県推計人口月報|令和8年3月1日現在)

高齢化率36.7%の嬉野市が抱えるのは、観光客を呼び込む仕事と、いま暮らす2万4千人あまりの生活を保つ仕事の両方です。旅館や茶畑の担い手をどう確保するかという問いは、観光振興でもあり、人口対策でもあります。

どちらか一方だけを語ると、話が薄くなります。

県境をまたぐ暮らしをどう支えるか

隣接する7市町のうち4つが長崎県にあるという位置は、行政の仕事にそのまま影響します。医療も、交通も、買い物も、県境で止まってはくれません。

市域126.41平方キロメートルに人口密度約192人という条件と重ねると、市内だけで生活を完結させるのが簡単ではないことが見えてきます。

令和元年8月の佐賀豪雨では、県内で死亡4名(武雄市3名・佐賀市1名)、重傷2名の人的被害が生じました。境を接する武雄市が大きな被害を受けた災害です。(出典:令和元年佐賀豪雨の被害状況|佐賀県)

災害のときも、避難や支援は市の境界の内側だけでは完結しません。隣とどう組むかという視点は、嬉野市の職員にとって日常的な問いになります。

嬉野市の重点政策|県の方向づけと市の計画

新幹線の開業も、その先の整備も、市が単独で決められることではありません。県が人口減少をどう見ているかを先に知っておくと、嬉野市の計画がどの流れの中に置かれているかがつかめます。

県の構えを一度だけ確認しておく

県の姿勢は、佐賀県人口ビジョン(平成27年6月策定)に表れています。

県はここで、若い世代の都市部への流出や出生率の低下により人口減少時代を迎えたと述べ、このまま進めば経済活動や集落機能の低下など地域の活力が失われていくことが懸念される、と課題を明記しました。国立社会保障・人口問題研究所の2013年3月推計を基礎とした試算では、県の総人口は2040年に68.0万人、2060年に54.3万人と見込まれています。(出典:佐賀県人口ビジョン|平成27年6月)

数字を引くときは年次も一緒に言いましょう。ビジョンの策定は平成27年、基礎とした推計は2013年のものです。

それでも押さえておく価値があるのは、県が人口減少を最上位の課題に据えているという事実のほうです。

事業を支える財源はどこから来るか

佐賀県の令和8年度一般会計当初予算額は5,470億66百万円(対前年度当初比340億45百万円増)でした。歳入の56.0%は依存財源で、内訳をみると地方交付税1,732億44百万円(31.7%)、県税1,001億06百万円(18.3%)、県債454億04百万円(8.3%)となっています。(出典:佐賀県当初予算の概要|令和8年度)

県がこの構造であれば、市の事業も同じです。単独の予算だけで完結する取組は多くありません。

新しいことを語るときに、どこからお金が来るのかまで意識できていると、話の現実味が違ってきます。

POINT|駅ができた「その後」を語る

嬉野温泉駅の開業は、志望動機の題材として選びやすい出来事です。ただし開業したこと自体は誰でも知っています。開業から数年が経ったいま何が足りないのか、というところまで踏み込んでください。

悪い例「新幹線の開業を生かした観光振興に取り組みたいと考えています」

改善例「県全体でみると、来られる方の多くが日帰りで、宿泊は減っていると知りました。せっかく駅ができたのですから、その日のうちに帰らずに一晩泊まってもらう理由をつくる仕事に関わってみたいです」

あわせて確認したい公式資料

申込書を手で書いて出す市ですから、書く前に開いておくものを挙げます。

  • 嬉野市職員採用試験の受験案内と申込書の記載例(市公式サイトの採用試験ページに掲載される最新のもの)
  • 嬉野市役所職員採用特設ページ
  • 嬉野市の総合計画をはじめとする市の主要な計画(市公式サイト掲載の最新版)
  • 西九州ルートの概要(佐賀県公式サイト)
  • 佐賀県人口ビジョン(平成27年6月)

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、嬉野市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。嬉野市の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

嬉野市役所の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

嬉野市役所の面接の概要

嬉野市の試験は、申込から会場まで、いまどきの採用試験としてはかなり手触りの違う作りになっています。申込書は紙で持参または郵送し、第一次試験は市内の公民館で一斉に受ける形です。

令和8年度実施の試験の枠組み

令和9年4月1日採用の試験区分と採用予定人員は、一般事務(大学卒業程度)4名程度、一般事務(高校卒業程度)1名程度、土木(高校卒業程度)1名程度で、いずれも住所要件はありません。

段階・項目内容(令和8年度実施・令和9年4月1日採用)
第一次試験(全区分共通)基礎能力検査(文章読解能力、数的能力、論理的思考能力、人文・社会、自然に関する一般知識、基礎英語等についての択一式問題120問・60分)、事務能力検査(職務遂行に必要な事務処理能力についての検査)、適性検査(公務員に求められる資質特性をみる検査)
第一次試験の会場嬉野市中央公民館(塩田公民館)で実施。応募者多数の場合は会場を変更することがある
第二次試験(全区分共通)論文試験(思考力・構成力・論理性・表現力等を総合的に評価する試験)と面接試験(職員として適する人物かどうかを評価する面接)。あわせて受験資格の有無、申込書等記載事項の真否について調査する
合否の決め方各試験の合格者は総合得点の高得点順に決定する。ただし一定の基準に満たない科目がある場合、及び総合得点が一定の基準に満たない場合は不合格とする
申込方法採用試験申込書に必要事項を記入し、試験日より6カ月以内に撮影した本人の写真(裏面に氏名を記入したもの)を写真欄に貼って、嬉野市役所(塩田庁舎)総務課に持参または簡易書留で郵送する
提出書類採用試験申込書(Excel様式)。最終学校以降に職歴がある人は職務経歴書(Excel様式)もあわせて提出する
受験案内の記載表紙に「住所要件なし」「特別な公務員試験対策不要」と明記されており、基礎能力検査についても特別な公務員試験対策は不要と記載されている
採用担当塩田庁舎の総務課人事グループ。市は職員採用の特設ページも開設している

上記は、令和8年度実施の嬉野市職員採用試験(令和9年4月1日採用)について市が公表している内容です。各科目の満点や、面接の比重を示す数字は案内にありません。また、第二次試験の面接について、案内は「職員として適する人物かどうかを評価する面接」と記すのみで、個別面接か集団面接かの別、面接時間、集団討論の有無は記載されていません。区分・種目・配点は年度ごとに見直されますので、受験の際はご自身の区分について最新の受験案内でご確認ください。(出典:令和8年度嬉野市職員採用試験の受験案内|令和8年度)

この枠組みで効いてくるのは、次の2点です。1つは、面接の形式が公表されていない以上、個別でも集団でも通用する準備をしておくほかないということ。

もう1つは合否の決め方です。総合得点順でありながら、基準に届かない科目が1つでもあれば不合格になります。

論文でも面接でも、極端に落とせる科目がないということです。

合否の決め方から読めること

嬉野市は、受験案内にも採用試験のページにも職員採用特設ページにも、求める人物像を文章の形では置いていません。読み取れる材料は、採用の規模と、この市が置かれた地理と組織の条件のほうです。

出発点は、採用予定が3区分あわせて6名程度という規模です。温泉地を抱えた観光の仕事も、茶の産地としての農業も、高齢化が進む地域の福祉も、この人数の延長線上で回っています。

担当が交代しても仕事が止まらないほどの厚みは望めませんから、任された範囲を自分の判断で動かす場面が早い時期から来ます。指示を待たずに次の一手を出せるかどうかは、この規模では現実的な問いです。

次に、隣接する7市町のうち4つが長崎県という位置です。市民の暮らしが県境をまたぐ以上、市の仕事も市域の内側で完結しません。

隣の自治体や県と話をつなぐ場面が、想像より早く来ると考えておいてください。

そして、庁舎が塩田と嬉野の2か所に分かれているという条件です。組織が1か所にまとまっていない環境では、離れた相手へ正確に情報を渡す習慣がものを言います。

連絡の丁寧さは、この市では実務上の能力に直結します。

合否の決め方も会場も提出書類も案内に書かれた事実ですが、そこから何が問われるかという先の話は、当研究会が読み取った範囲にとどまります。では、実際に何を用意すればよいのか。

手で書いた申込書と、職歴がある人は職務経歴書。紙に残したその内容が、そのまま面接の入口になります。

書いた一行を掘られても答えられる状態で提出しましょう。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。嬉野市の場合、面接の形式が案内に書かれていませんので、この7分類はどんな形で聞かれても使える土台になります。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク朝は何時ごろ家を出られましたか?面接の形式が公表されていない試験。どの形で始まっても構えを崩さずに答えられるか
② 動機・志望なぜ公務員を志望するのですか?住所要件のない試験。市外から受ける人も含め、嬉野市を選んだ理由がどこまで具体的か
③ 自己理解あなたの短所(弱み)は何ですか?採用予定は3区分あわせて6名程度。短所の申告で終わらず、仕事の場面ならどう出るかまで想像できているか
④ 経験・行動これまでで最も苦労した経験と、その乗り越え方を教えてください申込書と職務経歴書に書いた内容が、口頭でどこまで細かく出てくるか
⑤ 学業・経歴学生時代に力を入れたことを教えてください第二次試験には論文もある。書く力と話す力の両方が見られる
⑥ 適性・将来入庁後、どんな仕事に取り組みたいですか?観光も農業も福祉も一人の職員が触れる市。どの現場を担いたいのかが具体的か
⑦ 公共性・社会性最近関心を持ったニュースは何ですか?新幹線の開業を経験したまち。社会の動きを地域の変化と結び付けて考えているか

ここまでは、どこを受けても通用する準備です。嬉野市の場合、面接の形式が読めないぶん、どんな聞かれ方をしても出せる中身が要ります。次の2問がその核になります。

合否を分けるのは「嬉野市役所ならでは」の質問

「なぜ佐賀県庁ではなく、嬉野市役所なのですか?」
「嬉野市の魅力と課題を、それぞれ挙げてください」

個別で聞かれるのか、複数人の前で聞かれるのかは案内から分かりません。

形式が読めない以上、どちらでも通る材料を用意しておくのが現実的な備えです。答えの土台になる事実を表にまとめました。

質問テーマ知っておきたい嬉野市の事実答え方のヒント
人口と年齢構成住民基本台帳ベースで人口24,212人、高齢化率36.7%、75歳以上20.1%(令和8年1月1日現在)。同基準の県全体は31.8%・17.7%県との比較で止めず、旅館や茶畑の担い手が確保できるかという具体的な場面まで踏み込みます
なぜ県庁ではなく市役所か採用予定は一般事務(大卒程度)4名程度、一般事務(高卒程度)1名程度、土木(高卒程度)1名程度。住所要件はない県と市の優劣を論じず、2万4千人のまちで顔を覚えてもらえる立場に立ちたい理由を、住む人の目線を交えて述べます
西九州新幹線と嬉野温泉駅令和4年9月23日に武雄温泉から長崎までの区間が開業し、鉄道がなかった市に嬉野温泉駅が新設された。博多方面は武雄温泉駅での対面乗換方式が続く開業した事実の紹介で終えず、まだ全線がつながっていない路線の上にあるという条件まで踏まえて語ります
宿泊してもらう難しさ令和6年の県内総来訪者4,644万人のうち日帰りが4,433万人、宿泊は212万人で、宿泊のほうが減り方が大きい観光客数の話で終えず、駅ができて速く帰れるようにもなったという裏側に触れ、滞在の理由づくりへつなげます
県境をまたぐ生活圏隣接する7市町のうち4つが長崎県(大村市・東彼杵町・川棚町・波佐見町)。市域126.41km²に人口密度約192人「長崎に近い」で止めず、医療や買い物が県境をまたぐ前提で仕組みを考える必要があるところまで進めます

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 市職員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

基準に満たない科目が1つでもあれば不合格になる試験では、突出した一芸より、どの場面でも一定の水準を出せることが効いてきます。いわゆるコンピテンシー評価が基本にあり、答えの美しさではなく、経験の中身と行動の再現性が見られています。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
書いたことを話せる一貫性申込書や職務経歴書の記載を掘られたとき、同じ内容が口頭で出るか紙で提出する市。書いた一行ごとに、聞かれたら何を足すかを決めてから出す
形式が変わっても崩れない受け答え個別でも複数人の場でも、話の要点が最初に出てくるか面接の形式が公表されていない試験。主要な回答を、30秒版と2分版の2通りで用意しておく
離れた相手へ正確に伝える力その場にいない人へ、状況を過不足なく説明した経験庁舎が2か所に分かれている市。電話や文書で人に動いてもらった場面を1つ用意する

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. 受験案内と申込書の様式・記載例を、市の採用試験ページからそろえる。持参と郵送のどちらで出すかも先に決める
  2. これまでの経験を棚卸しする。学業や部活動、アルバイト、仕事の中から、細部まで思い出せる場面を選び出す
  3. 申込書と、職歴がある場合は職務経歴書を書く。書いた一行ごとに、掘られたら何を足すかをメモしておく
  4. 第二次試験の論文に備え、志望動機と関心分野を一度文章にまとめる
  5. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る。30秒で言い切る版も用意する
  6. 固有質問の対応表から材料を選び、「事実 → 自分の問題意識 → やりたいこと」の一続きの話に編む

優先順位に注意

ステップ6の自治体研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間が足りないときは、ステップ2の経験の棚卸しと、ステップ3の書類づくりを先に終わらせてください。自分のことを語れない状態で嬉野市の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません。

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、嬉野市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

嬉野市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。特に試験本番までに時間がない方は、必要に応じてご活用ください。

嬉野市役所の想定問答集を見る

さいごに

令和8年度実施の試験では、一般事務(大学卒業程度)4名程度、一般事務(高校卒業程度)1名程度、土木(高校卒業程度)1名程度が募集され、住所要件は置かれていませんでした。申込書は紙で出し、第一次試験は市内の公民館で受け、第二次試験では論文と面接に臨みます。

面接が個別か集団かは案内に書かれていませんので、どちらでも話せる準備をしておくことになります。

人口2万4千人あまり、3人に1人以上が65歳以上、隣り合う7市町のうち4つが長崎県、そして令和4年に新幹線の駅ができたまち。この4つを、申込書を書く段階から自分の志望と結び付けておきましょう。

紙に残した言葉が、そのまま第二次試験で問われます。区分ごとの種目と会場については、受験する年度の案内で必ず確認してください。