本記事では、光市職員採用試験の面接対策で必要な、光市の特徴・基礎データ・行政課題・重点政策・面接の流れ・想定される質問・評価の観点についてまとめています。試験の構成は令和8年度の受験案内をもとに、先行募集と二次募集を並べて整理します。
回次によって段階の数と面接の置き方が変わるためです。
光市役所の面接試験では、「なぜ光市を志望したのか」「入庁後にどんな仕事へ携わりたいのか」「光市の課題をどう捉えているか」といった、このまちの暮らしを具体的に思い描けていないと続かない質問が想定されます。市の実情を理解しておくことで、抽象的な回答を避け、光市ならではの事情を踏まえた説得力のある説明がしやすくなります。
ここから並べる数字や地名は、覚えて披露するためのものではありません。光市で働く自分を思い描くときの、足がかりとして読んでください。
第1部|自治体研究編
光市の特徴
本格的な面接対策をはじめる前に、まずは光市の全体像を把握しておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)
- 虹ケ浜海岸・室積海岸という白砂青松の海岸を持ち、瀬戸内海国立公園に含まれる市。市役所は中央六丁目にある。
- 住民基本台帳人口は47,176人(令和8年1月1日現在)。同じ時点の山口県全体は約127万5千人で、その4%弱にあたる規模。
- 高齢化率は36.7%で、同じ時点の山口県全体(35.4%)を上回る。75歳以上の割合も23.6%と県全体の21.5%より重い。
- 市域は92.13km²で、人口密度は約512人/km²。下松市、周南市、柳井市、岩国市、熊毛郡田布施町と接する。
- 母乳育児と子育て支援のまちづくりを掲げる「おっぱい都市宣言」を市が掲げている。
- 海岸は「快水浴場百選」などに選ばれている。
- 令和8年度の職員採用試験は、先行募集・一次募集・二次募集の複数回次に分けて実施されている。
- 市の花はウメ、市の木はクロマツ。
光市の基礎データ
統計を細かく暗記する必要はありません。光市で押さえたいのは、県の平均より高齢化が進んだ市であるという前提のほうです。
市の姿がつかめる項目を、表の形にしておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 総人口 | 47,176人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在) |
| 65歳以上人口 | 17,335人(36.7%/山口県全体は35.4%) |
| 75歳以上人口 | 11,155人(23.6%/山口県全体は21.5%) |
| 総面積 | 92.13km² |
| 人口密度 | 約512人/km²(上記の総人口と総面積から算出) |
| 市役所所在地 | 光市中央六丁目 |
| 隣接する自治体 | 下松市、周南市、柳井市、岩国市、熊毛郡田布施町 |
| 市の花・市の木 | ウメ/クロマツ |
人口および年齢別人口は、総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」(令和8年1月1日現在)で、市・県のいずれも同じ調査の値です。総面積、隣接する自治体、市の花と市の木は、当研究会の基礎データによります。住民基本台帳による人口は国勢調査による人口と基準が異なるため、二つを並べて増減を計算することはできません。
数字から考えられる市政課題
光市の高齢化率36.7%は、同じ時点の山口県全体(35.4%)を上回ります。
75歳以上の割合も23.6%で、県全体の21.5%より2ポイント以上重い水準です。
市民のおよそ4人に1人が75歳以上という年齢構成は、介護や医療だけでなく、外出の手段、災害時の避難、日々の窓口対応にまで影響します。(出典:住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数|令和8年1月1日現在)
興味深いのは、この年齢構成を持つ市が、子育て支援を前面に掲げている点です。市域は92.13km²で、人口密度は約512人/km²。
人口5万人弱の市が、高齢化への対応と子育て世代の呼び込みを同時に進めているという構図になります。面接では、この2つを対立させずに語れると理解の深さが伝わります。
光市の経済・産業
国立公園に含まれる海岸という資源
光市の虹ケ浜海岸・室積海岸は、白砂青松の海岸として瀬戸内海国立公園に含まれ、「快水浴場百選」などに選ばれています。
国立公園の一部が市街地のすぐ近くにあるという立地は、観光の資源であると同時に、景観の保全という責任も伴います。
海辺を活かす仕事は、観光振興の部署だけでなく、環境や都市計画、そして海岸の安全管理にもまたがります。(参考:光市の海辺の環境|光市公式)
県全体の産業構造の中で
山口県全体では、令和4年の製造業出荷額が7兆6,150億円で、業種別では化学工業製品が32.4%と最大を占めます。
付加価値額を1事業所当たり・従業者1人当たりで見ると、山口県はいずれも全国1位とされています。瀬戸内海沿岸に石油化学コンビナートなどの基礎素材型産業が集まる工業県だからです。
光市が面するのも、この瀬戸内海沿岸です。就職や産業の話題を扱うときは、県全体の産業がどこに厚みを持っているかを踏まえておきましょう。(出典:山口県の製造業の状況|令和4年)
光市の主な行政課題
ここまでの数字と立地を踏まえて、光市が向き合っている論点を4つに整理します。面接で「市の課題」を問われたときに、ここから選んで話せるようにしておきましょう。
県平均を上回る高齢化
前章で見たとおり、光市の高齢化率36.7%と75歳以上の割合23.6%は、いずれも県全体を上回ります。
75歳を超えると、通院の頻度や外出の手段、災害時に自力で避難できるかどうかといった条件が変わってきます。人口5万人弱という規模を考えると、一人ひとりの事情に近い距離で対応せざるを得ないのが実情でしょう。
県全体で進む人口減少と若い世代の流出
山口県の総合戦略は、人口減少が予測より早く進んでいるとし、令和5年8月に県人口が130万人を割り込んだと現状を示しています。要因の中心は自然減で、あわせて若者を中心に進学・就職による県外流出が一貫して続き、男性に比べて女性の流出が大きいことも課題に挙げられています。
子育て支援を掲げる光市にとって、若い世代がこのまちに残るか戻るかは、施策の成否に直結する論点です。(出典:山口県第3期総合戦略(2025改訂版)|令和7年3月)
南海トラフ地震と、県内最大の津波想定
山口県が令和7年に見直しを公表した南海トラフ巨大地震の被害想定で、県内の最大津波高3.7mが想定されているのは光市です。
県全体では最大震度6強(柳井市)、死者502人(うち津波によるものが474人)、全壊・焼失9,738棟、経済被害約1.9兆円が見込まれ、発災1日後の避難者数は245,720人と想定されています。瀬戸内海沿岸の全15市町が南海トラフ地震防災対策推進地域に指定されました。
海岸を市の資源としてきた市が、同時に津波への備えを求められている。この二面性は、防災を語るうえで欠かせない前提です。(出典:南海トラフ巨大地震の被害想定の見直し|令和7年)
子育てのまちという掲げ方を、どう続けるか
「おっぱい都市宣言」は、母乳育児と子育て支援のまちづくりを市の姿勢として示したものです。宣言は方向を定めますが、それだけで人が移り住むわけではありません。
住まい、働く場、保育や医療の体制といった条件が揃って初めて、宣言は選ばれる理由になります。高齢化が県平均を上回る市で、この掛け算をどう成立させるか。
面接で子育て分野を志望するなら、この問いに自分なりの見通しを持って臨みましょう。
光市の重点政策|子育ての宣言と海辺の環境
光市が何を大切にしているかは、市が掲げてきた宣言と、守り続けている環境に表れています。ここでは3つの角度から確かめます。
「おっぱい都市宣言」が示す姿勢
光市は、母乳育児と子育て支援のまちづくりを掲げる「おっぱい都市宣言」を打ち出しています。
名称の印象が強いため話題になりやすいのですが、面接で触れるなら中身のほうが重要です。
子育てを家庭の私事ではなく、まち全体で支える対象として位置づけた宣言だと捉えると、市の施策との接続が見えてきます。
子育て分野を志望するかどうかにかかわらず、市の姿勢を示す資料として一度は目を通しておきましょう。(参考:おっぱい都市宣言|光市公式)
海岸を守り続けるという仕事
瀬戸内海国立公園に含まれる海岸を抱えることは、市にとって恒常的な仕事を伴います。
砂浜と松林の状態を保つには手入れが要り、海水浴の季節には安全の確保が必要で、津波の想定も併せて考えなければなりません。資源を持つことと、それを維持することは別の仕事です。
観光を志望分野にするなら、集客の企画だけでなく、この維持の側にも目を向けておくと話に厚みが出ます。
県の総合計画が置く柱
市の政策を読むときは、県の方向も知っておくと視野が広がります。
山口県が策定している総合計画は「やまぐち未来維新プラン」(令和4年12月策定)で、計画期間は2022年度から2026年度にあたります。産業維新・大交流維新・生活維新を3つの柱とし、デジタル変革とグリーン成長(脱炭素)が重点プロジェクトに位置づけられています。
県の計画であって光市の計画ではありませんが、県が人口減少を前提に施策を組んでいることは押さえておく価値があります。(参考:やまぐち未来維新プラン|令和4年12月策定)
POINT|宣言の名前ではなく、その先の仕事を語る
掲げられている言葉を紹介できることが自治体研究の到達点ではありません。関心のある分野を一つ決めて、①光市でその分野に何が起きているか → ②市はどんな姿勢を示してきたか → ③その仕事で職員はどう動くか → ④自分の経験のどれを重ねられるか、と順にたどってください。
悪い例「光市は子育て支援に力を入れているので、その仕事がしたいです」
改善例「光市は子育てのまちづくりを宣言されている一方で、高齢化率は県の平均より高いと知りました。子育て中の方と高齢の方が同じ地域で暮らしていますので、両方の相談を受けられる窓口の仕事から関わっていきたいです」
あわせて確認したい公式資料
一度に全部を読む必要はありません。次の4つを、面接までに順に開いていきましょう。
- 令和8年度光市職員採用試験の受験案内(自分が受ける回次と区分のもの)
- おっぱい都市宣言に関する市の公表資料
- 光市の総合計画(市公式サイトの最新版)
- やまぐち未来維新プラン(県が何を柱に置いているかを知るため)
なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。
当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、光市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。光市の採用面接で問われる可能性がある約60問の質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。
第2部|面接対策編
光市役所の面接の概要
ここからは、光市役所の面接の形式と流れ、質問の全体像、合否を分ける質問への備え方を、公式資料と当研究会の分析に基づいて整理していきます。
光市役所の面接の流れ
光市の令和8年度の職員採用試験は、先行募集・一次募集・二次募集という複数の回次に分かれて実施されています。
ここで注意したいのは、回次によって試験の段階数も、面接が置かれる位置も異なることです。
「光市は何段階」と一括りに覚えず、自分が受ける回次の構成を確認してください。
| 項目 | 内容(令和8年度・令和9年4月1日付採用) |
|---|---|
| 先行募集の段階 | 三段階。第1次試験=SPI3-U(110分・全職種共通)→ 第2次試験=小論文試験および面接試験 → 第3次試験=面接試験 |
| 二次募集の段階 | 二段階。第1次試験=SPI3-U又はSPI3-H(110分)および面接試験(10分)→ 第2次試験=小論文試験および面接試験 |
| 面接の形式 | いずれの回次も「個別面接により試験を行います」と明記。集団討論・集団面接の記載はありません |
| 個別面接の回数 | 先行募集・二次募集とも計2回。ただし二次募集は第1次試験の段階から面接があります |
| SPI3の内容 | 職務を遂行する上で必要となる基礎的な知的能力・素質・適性を問う択一の筆記試験。SPI3-Uは性格検査と基礎能力検査(大学卒業程度)、SPI3-Hは高等学校卒業程度。教養試験・専門試験は課されません |
| 小論文試験 | 思考力、判断力、表現力、構成力等について評定されます |
| 申込と提出物 | 「やまぐち電子申請サービス」による電子申請。市サイトから「自己紹介シート」をダウンロードしてあらかじめ作成し、申込フォーマットに添付して送信します |
| 試験当日の持参物 | 受験票および署名票(誓約内容を確認のうえ本人が署名)と、申込前6か月以内に撮影した写真1枚。写真を忘れると受験できなくなることがあります |
| 採用予定人員(先行募集) | 翌年度4月採用は行政(一般)6人程度・行政(社会福祉士)2人程度・土木2人程度・保健師2人程度 |
| 配点 | 受験案内に配点・満点の記載はありません |
先行募集と二次募集に共通するのは、筆記がSPI3だけで、個別面接が2回と小論文で人物を見る設計になっている点です。
二次募集では第1次試験の段階で10分の個別面接が置かれており、筆記を受けたその日に人物の確認が始まります。
教養科目の対策で差をつける試験ではない以上、準備の時間は面接と小論文に振り分けるのが合理的です。(出典:光市職員採用情報|令和8年度/令和8年度光市職員採用試験(二次募集)受験案内|令和8年度)
上記は令和8年度の令和9年4月1日付採用の構成です。回次・区分・職種によって段階数や試験科目は異なり、年度によっても変わる可能性がありますので、受験の際は必ずご自身が受ける回次と区分の最新の受験案内をご確認ください。なお、初任給は職務経験に応じて調整され、卒業後に民間企業等で5年または10年勤務した場合の目安も受験案内に示されています。
光市役所が求める人物像
光市の受験案内と職員採用のページを見ても、「求める人物像」を明文で掲げた項目は設けられていません。
市が文言を示していない部分について、以下は当研究会の推測です。よりどころは、回次ごとに形の変わる選考の置き方と、子育ての宣言を掲げながら高齢化率が県平均を上回るという市の姿にあります。
まず職場の大きさです。先行募集での行政(一般)の採用予定は6人程度、二次募集の大学卒業程度は2人程度。
人口5万人弱の市を、その人数で回していくことになります。部署ごとの役割は決まっていても、窓口に持ち込まれる相談のほうが制度の区分に沿って現れてくれるわけではありません。
自分の担当かどうかを判断する前に、まず話を最後まで聞けること。この規模の市役所では、そこが出発点になるはずです。
次に、市が掲げてきた姿勢です。子育て支援をまちづくりの柱に据える一方で、高齢化率は県平均を上回ります。
窓口に来る相手の年齢層も事情も幅があるということです。相手の状況に合わせて説明の仕方を変えられるかどうかが、この市では日常的に問われると考えられます。
自己PRで「人と接するのが得意です」と述べるなら、その先が要ります。年齢も事情も異なる相手にどう応じ分けたのか、実際の場面を一つ出して説明しましょう。
光市では、申込みの段階で自己紹介シートを自分で作成し、電子申請に添付して送ります。そのうえで個別面接が2回。
最初に出した文章が、2回の面接を通じて手元に置かれていると考えて臨むほうが安全です。準備は、面接ごとに新しい答えを足していく形ではなく、シートに書いた芯をどこまで掘り下げられるかを確かめていく形に向いています。
想定される質問
面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる
当研究会は、全国の自治体・官公庁で使われている面接想定問答を集め、問われる内容を7つのカテゴリーに整理してきました。光市の面接も、この区分けを土台に準備すれば、大きな取りこぼしは避けられます。
| カテゴリー | 代表質問 | ここで見られていること |
|---|---|---|
| ① 導入・アイスブレイク | 緊張していますか? | 二次募集では第1次試験の段階に10分の個別面接がある。短い時間で調子を作れるか |
| ② 動機・志望 | なぜ公務員を志望するのですか? | 筆記がSPI3だけの試験のため、公務員という職業を選んだ筋道そのものが確かめられる |
| ③ 自己理解 | あなたの短所(弱み)は何ですか? | 申込時に添付した自己紹介シートの自己像と、口頭での説明が重なるか |
| ④ 経験・行動 | これまでで最も困難だった経験と、どう乗り越えたかを教えてください | 行政(一般)の採用予定が回次ごとに数人程度という規模での、行動の具体性 |
| ⑤ 学業・経歴 | 卒業論文(研究)のテーマについて、簡単に説明してください | 学んだことを、分野の外にいる相手に伝わる言葉へ置き換えられるか |
| ⑥ 適性・将来 | 入庁後、どんな仕事に取り組みたいですか? | 5万人弱の市で、幅広い年齢層の相談を受ける働き方への理解があるか |
| ⑦ 公共性・社会性 | 最近関心を持ったニュースは何ですか? | 小論文で評定される思考力・判断力・表現力・構成力と地続きの力 |
もっとも、この7つは光市の受験案内から導いたものではなく、当研究会が全国の想定問答を整理してつくった枠組みです。
ここまでの領域は、多くの受験者が本番前に一度は目を通します。評価が割れるのは、次に挙げる光市の事情に踏み込んだ問いのほうです。
合否を分けるのは「光市役所ならでは」の質問
光市の場合、2問目は答えの幅が広く取れる分だけ、選び方に人柄が出ます。海岸を挙げるのか、子育ての宣言を挙げるのか、それとも高齢化の数字から入るのか。
1問目で「規模の小さい市だから」とだけ答えれば、県内のどの市にも当てはまる説明になってしまいます。2問目は逆に、選べる材料が多いぶん、何を選んだかで見ている場所が伝わります。
つまりどの材料を手元に持っているかで、答えの印象が大きく変わる質問です。
選ぶ手がかりになるよう、使える事実を下にまとめておきます。
| 質問テーマ | 知っておきたい光市の事実 | 答え方のヒント |
|---|---|---|
| 人口と年齢構成 | 住民基本台帳人口は47,176人、高齢化率36.7%、75歳以上の割合は23.6%(令和8年1月1日現在)。県全体の同じ指標は35.4%と21.5% | 県平均を上回っている点を正面から示し、4人に1人が75歳以上という前提から話を始めます |
| なぜ県庁ではなく市役所か | 行政(一般)の採用予定は回次ごとに数人程度。市域は92.13km²、人口密度は約512人/km² | 広域の調整ではなく、住民一人ひとりの事情に近い場所で幅広く関わりたい理由を、自分の経験で裏づけます |
| 光市の魅力 | 虹ケ浜海岸・室積海岸は白砂青松の海岸として瀬戸内海国立公園に含まれ、「快水浴場百選」などに選ばれている | 景色の紹介で終えず、その環境を誰がどう維持しているのかまで踏み込みます |
| 子育て支援の姿勢 | 母乳育児と子育て支援のまちづくりを掲げる「おっぱい都市宣言」を市が掲げている | 宣言の名前を挙げるのではなく、高齢化が進む市で子育て支援を続ける意味を自分の言葉で述べます |
| 防災への備え | 県が令和7年に公表した南海トラフ巨大地震の被害想定で、県内の最大津波高3.7mが想定されているのは光市。推進地域の指定は瀬戸内海沿岸の15市町に及ぶ | 海岸が資源であり同時にリスクでもあるという二面性に触れ、自分にできる備えまで話します |
使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 市職員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。
想定される評価の観点
人物像の公表がない光市では、選考の置き方から評価の軸を読むことになります。
土台にあるのはいわゆるコンピテンシー評価で、確かめられるのは過去にとった行動そのものです。話し方の巧拙より、行動の中身と、その行動が別の場面でも出てくるかどうかが問われます。
| 評価の観点 | 面接でどう確かめられるか | 準備のポイント |
|---|---|---|
| シートと口頭の一致 | 申込時に添付した自己紹介シートの記載と、2回の個別面接での説明が重なるか | 送信前に必ず控えを残し、書いた表現をそのまま声に出して確かめておく |
| 幅広く引き受ける構え | 数人規模の採用で、担当外の相談を最初に受ける場面をどう捉えているか | 役割が決まっていない場面で自分から手を挙げた経験を、結果とあわせて用意する |
| 相手に合わせて動く力 | 年齢層も事情も幅のある相手に、説明の仕方を変えられるか | 相手に応じて手順や言い方を変えた経験を、変えた理由まで話せるようにする |
| 短い文章で考えを示す力 | 小論文で評定される思考力・判断力・表現力・構成力 | 光市の課題を一つ選び、原因と打ち手を数百字でまとめる練習をしておく |
なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。先行募集も二次募集も個別面接は2回置かれていますので、同じ経験を別の場面で問い直される可能性を織り込んでおきましょう。
自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておくことが、遠回りに見えて最短の準備になります。
本番までの準備6ステップ
ここまでの内容を、本番までにやることの順番にまとめます。
- 最新年度の受験案内で、自分が受ける回次(先行募集・一次募集・二次募集)と区分を決め、段階構成と面接の置かれる位置を確認する
- これまでの経験を棚卸しする。学業・課外活動・アルバイトや職務経験から、話せる具体例を1つずつ用意する
- 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
- この記事の第1部を読み返し、志望分野に近い光市の事実を2〜3個、自分の言葉で説明できるようにする
- 固有質問の対応表から材料を選び、「事実 → 自分の問題意識 → やりたいこと」の一続きの話に編む
- 自己紹介シートを作成し、控えを手元に残したうえで、書いた内容を声に出して説明する練習をする
優先順位に注意
ステップ4とステップ5の自治体研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間が足りないときは、ステップ2の棚卸しと、ステップ6のシート作成を先に済ませてください。
自己紹介シートは申込みの時点で作成して提出するため、面接の準備は申込みの段階から始まっています。
なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、光市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。
光市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。回次が近づいている方は、必要に応じてご活用ください。
さいごに
令和8年度の光市職員採用試験は、先行募集なら三段階、二次募集なら第1次試験の段階から面接が入る二段階と、回次によって形が変わります。
先行募集・二次募集のいずれも、筆記はSPI3だけで、個別面接2回と小論文が評価の中心を占めます。県の平均を上回る高齢化を抱えながら子育てのまちづくりを掲げ、国立公園の海岸を守りつつ県内最大の津波想定と向き合う。
その両立に自分がどう関われるのかを、実際にしてきたことから語れるところまで持っていきましょう。