光地区消防組合消防本部を受験する方に向けて、面接で問われる前提となる組織研究の材料(本部の特徴・基礎データ・管轄地域の災害リスク・消防課題・重点方針)と、面接本番の流れ・想定される質問・評価の観点を、1ページに整理しました。

光地区消防組合消防本部の面接試験では、「なぜ警察官や自衛官ではなく消防官なのか」「なぜ光地区消防組合消防本部なのか」「2市1町にまたがる管轄をどう理解しているか」といった、組合という組織の成り立ちへの理解を前提とする質問が想定されます。管轄が単純な1市ではなく複数の自治体にまたがっていることや、第1次試験の段階から面接が組み込まれていることを知っておくことで、一般論に終わらない受け答えがしやすくなります。

ここでの整理を出発点に、光地区消防組合消防本部で働くイメージを自分の言葉にしていきましょう。

第1部|組織研究編

光地区消防組合消防本部の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずは光地区消防組合消防本部の全体像を把握しておきましょう(時間のない方はここだけでもチェック)。

  • 光地区消防組合は、山口県東南部の光市・田布施町・周南市の一部(平成15年4月20日における熊毛町の区域に限る)で構成する一部事務組合である。周南市は市域全体ではなく旧熊毛町区域に限られ、周南市のその他の区域は別組織の周南市消防本部が管轄している。
  • 管内人口は約7万4千人、管内面積は約213平方キロメートルである。
  • 組織は消防総務課・企画財務課・予防課・警防課の4課で、体制は本部1・消防署1・出張所2、3部制24時間交替勤務をとる。
  • 職員定数・職員数は124人(令和8年4月1日現在)、うち消防吏員(消防士などの階級を持つ職員)は122人(うち女性5人・令和7年4月1日現在)である。
  • 令和6年中の出動は火災44件・救急4,595件・救助40件で、救急が出動全体の大部分を占めている。
  • 消防職の採用試験は、光地区消防組合が直接実施する「光地区消防組合職員採用試験」である。光市・田布施町・周南市それぞれの職員採用試験とは別系統で、光市の職員採用試験に消防職の募集区分はない。この点は面接で管轄や採用主体を問われたときの基本の押さえどころになる。
  • 令和8年度は、A(大学卒業程度)2人程度、B(高校卒業程度)2人程度、C(消防経験者)若干名の3区分で募集された。

光地区消防組合消防本部の基礎データ

面接に向けた組織研究では、厳密な統計値を大量に暗記する必要はありませんが、光地区消防組合消防本部のおおよそのスケール感を知っておくことは大切です。

下の表には、光地区消防組合消防本部の体制がどれほどの規模なのかが分かるよう、管内人口・職員体制・出動件数を集めました。

項目内容
管内人口約7万4千人
管内面積約213平方キロメートル
職員定数・職員数124人(令和8年4月1日現在)
消防吏員数122人(うち女性5人)※令和7年4月1日現在
火災出動件数44件(令和6年中)
救急出動件数4,595件(令和6年中)
救助出動件数40件(令和6年中)

管内人口・管内面積・職員定数は光地区消防組合公式サイト「消防組合紹介」、消防吏員数・出動件数は総務省消防庁が公表する消防本部別データによります。(出典:消防組合紹介|光地区消防組合/総務省消防庁が公表する消防本部データ|令和7年4月1日現在)職員定数・職員数(124人)は事務職員を含む数字であり、消防吏員数(122人)とは基準が異なるため、同じ人数として扱わないでください。

数字から考えられる光地区消防の課題

最初に押さえたいのが、火災44件に対して救急が4,595件という開きです。件数の差は100倍を超えており、消防の仕事の大部分を救急対応が占めている実態が数字に表れています。

構成する光市・田布施町では高齢化率が3割を超えており、こうした人口構成が救急需要と密接に結び付いていることがうかがえます。

「光地区消防組合の管内では、令和6年中の救急出動が4,500件を超えていると聞きました。火災の100倍以上という数字を見ると、消防の仕事のうち救急にあたる時間が大きな割合を占めているのではと感じています」

管轄地域の特性と災害リスク

管轄地域の全体像

  • 管轄区域は光市・田布施町の全域と、周南市のうち平成15年4月20日における熊毛町の区域に限られる。周南市の組織一覧にも「光地区消防組合中央消防署北出張所(熊毛地区)」が掲載されており、この線引きは公式に整合している。
  • 光市の虹ケ浜・室積海岸は瀬戸内海国立公園に含まれる白砂青松の海岸で、「快水浴場百選」等に選定されている。
  • 山口県の南海トラフ巨大地震被害想定(令和7年見直し公表)では、構成市の一つである光市で最大津波高3.7mが想定されている。

つまり光地区消防組合消防本部は、2市1町にまたがる管轄と、瀬戸内海に面する津波リスクの両方に向き合う本部だと整理できます。

南海トラフ地震のリスク

山口県が公表する南海トラフ巨大地震の被害想定(令和7年見直し公表)では、最大震度6強(柳井市)、最大津波高3.7m(光)、死者502人(うち津波474人)、負傷者1,446人、全壊・焼失9,738棟、経済被害約1.9兆円にのぼるとされています。

あわせて津波浸水面積(1cm以上)9,768ha、避難者数(1日後)245,720人、災害関連死者数641〜1,282人も見込まれ、瀬戸内海沿岸の全15市町が南海トラフ地震防災対策推進地域に指定されていることが公表されています。

構成市である光市の最大津波高が県内でも高い水準にある点は、光地区消防組合消防本部を志望するうえで押さえておきたい事実です。(出典:南海トラフ巨大地震における被害想定の見直し|山口県)

主な消防課題

2市1町という管轄の姿と出動の数字を重ねると、光地区消防組合消防本部がいま抱えている課題の輪郭が見えてきます。面接で課題に触れる場面を想定して、次の4点を押さえておきましょう。

救急需要の増加

救急需要の増加は全国に共通する流れです。令和6年中の救急自動車の出動件数は全国で771万8,380件に達し、昭和38年に集計が始まって以来の最多となりました。

搬送人員に占める65歳以上の割合は63.3%です(いずれも令和6年中の確定値)。

光地区消防組合の令和6年中の救急出動4,595件もこの流れの中にあり、構成する光市の高齢化率は36.7%、田布施町は38.5%(いずれも令和8年1月1日現在)と3割を大きく超えており、救急需要への対応は今後も本部の中心的な業務であり続けると考えられます。(出典:令和7年版 救急・救助の現況)

大規模災害への備え

全国の消防本部の約99%にあたる718本部(6,661隊・令和6年4月1日現在)が緊急消防援助隊に登録されており、光地区消防組合消防本部もこの登録本部の一つとして、大規模災害時には広域応援の一翼を担います。

南海トラフ地震のような広域災害では、本部1・出張所2という限られた拠点だけで対応しきれない事態が想定されるため、応援を受ける側・送る側の双方の動きを知っておくと、災害対応を語るときの説得力が変わります。

指令業務の広域連携

光地区消防組合は、周南市・下松市と消防通信指令業務の共同運用を進めています。令和6年10月16日に消防通信指令事務協議会の調印式が周南市役所で行われ、令和8年4月から周南市及び光地区消防組合(光市・田布施町・周南市熊毛地域)で共同運用を先行開始し、下松市は令和12年度から加わる予定です。

すでに令和7年12月23日からは、光地区消防組合管内からの119番通報の受付場所が周南市指令庁舎へ変わっています。

共同運用に伴い、119番通報に関する問合せ先や火災等の自動音声案内の電話番号も変更されており、住民に向けた周知も進められています。

119番の受信という消防の入口部分を周南市と共同で担う体制に移すもので、指令機能を近隣の本部と分かち合う広域運用の一例です。(出典:消防指令業務の共同運用について|光地区消防組合)

人材確保と女性消防吏員の活躍

光地区消防組合消防本部の消防吏員122人のうち女性は5人で、割合は約4.1%です。

全国では消防吏員168,230人のうち女性は6,386人・約3.8%にとどまっており(令和7年4月1日現在)、国は「令和8年度当初までに5%」という目標を掲げています。

光地区消防組合の水準はこの全国平均をわずかに上回りますが、目標の5%にはまだ距離があります。

令和7年度以降は消防経験者が独立した1区分として置かれるようになり、多様な人材の確保に向けた模索が続いています。(出典:女性消防吏員の活躍推進|消防庁)

重点方針|光地区消防組合の運営の考え方

光地区消防組合として独自に公表されている総合計画や運営方針の名称は、2026年9月時点では見当たりません。ここでは、採用試験の設計と広域体制の工夫から、組合の方向性を読み解いていきます。

採用試験の区分は令和6年度までの上級・中級・初級から、令和7年度以降は大学卒業程度・高校卒業程度・消防経験者へ再編されています。従来は上級・中級・初級の中に置かれていた消防経験者が、再編後は独立した1区分(C)として立てられ、第1次試験日現在に山口県外の消防の職務に従事し消防学校の初任教育課程を修了した人が対象と定められています。

即戦力となる人材を組織の外から迎える姿勢がうかがえます。

あわせて、本募集(第1次募集)で定員に達しなかった場合には第2次募集を実施する予定であることも公表されており、限られた人員体制のなかで採用の機会を絶やさない工夫がうかがえます。

前章で触れた周南市・下松市との消防指令業務の共同運用も、組織運営の姿勢を示す取組みです。2市1町にまたがる管轄という組織の成り立ちを踏まえ、近隣本部との連携によって指令機能の質を保とうとする方向性が読み取れます。

POINT|制度を覚えるより、なぜその設計かを説明できるように

独自の総合計画が見当たらない分、「なぜ採用区分を再編したのか」「なぜ近隣本部と指令業務を共同化するのか」といった質問には、自分の言葉で理由を組み立てておく必要があります。2市1町にまたがる組織だからこその工夫として説明できると、評価につながります。

悪い例「体力に自信があるので、光地区消防組合消防本部を志望します」

改善例「部活動で複数の学年をまとめる役割を担い、立場の違うメンバーをどう束ねるかを考えてきました。光地区消防組合が2市1町にまたがる組織だと知り、地域ごとの事情を踏まえて動く力を活かせる職場だと感じています。管内のどの地域でも、住民に寄り添った対応を大切にしたいです」

あわせて確認したい公式資料

2市1町にまたがる組織の成り立ちと選考の設計は、次の3点を突き合わせて読むことで具体的につかめるようになります。

  • 光地区消防組合公式サイト「消防組合紹介」(管轄区域・体制・組織構成)
  • 光地区消防組合職員採用試験受験案内(募集区分・試験構成・受験資格)
  • 総務省消防庁が公表する光地区消防組合消防本部の吏員数・出動件数データ

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、光地区消防組合消防本部専用の面接想定問答集をご用意しています。光地区消防組合消防本部の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

光地区消防組合消防本部の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

光地区消防組合消防本部の面接の概要

ここからは、光地区消防組合消防本部の面接の形式と流れ、質問の全体像、合否を分ける質問への備え方を、公式資料と当研究会の分析に基づいて整理していきます。

光地区消防組合消防本部の面接の流れ

光地区消防組合が実施主体である「光地区消防組合職員採用試験」は、令和8年度、第1次試験が区分ごとのSPI3(A=SPI3-U、B=SPI3-H、C=SPI3-P)に加え「面接試験(個別面接の予定)」、第2次試験が作文試験・面接試験(個別面接)・体力検査(握力、シャトルラン)という構成で実施されました。

面接が第1次試験の段階から組み込まれているのが特徴です。(出典:光地区消防組合消防職員採用試験受験案内|令和8年度)

項目内容(令和8年度)
募集区分A(大学卒業程度)2人程度・B(高校卒業程度)2人程度・C(消防経験者)若干名
試験の段階2段階。第1次=SPI3(区分別)+面接試験(個別面接の予定)、第2次=作文試験・面接試験(個別面接)・体力検査
面接の種類第1次から個別面接(予定)、第2次も個別面接。集団討論の実施は記載されていない
面接以外の検査体力検査(握力、シャトルランの2種目のみ)
身体要件視力は両眼で0.7以上・一眼でそれぞれ0.3以上(矯正可)、弁色力は赤色・青色・黄色の識別可、聴力は左右とも正常
居住要件採用後、光地区消防組合の管轄区域(光市、田布施町又は周南市(平成15年4月20日における熊毛町の区域に限る。))に居住できる人
提出書類受験申込書及び受験票(写真1枚貼付)・成績証明書又は卒業証明書(若しくは卒業見込証明書)

注目してほしいのは、面接が第1次試験の段階から2回に分けて実施される点です。SPI3という筆記の負担を抑えた試験を採用しながら、面接の機会を厚くとる設計から、早い段階から人物を丁寧に確かめようとする姿勢が読み取れます。

「本募集で定員に達しなかった場合等には、2次募集を実施する予定です」という記載もあり、採用の機会を柔軟に確保しようとする方針もうかがえます。

受験資格の年齢要件は募集区分ごとに幅が異なり、消防経験者(C)は他の区分より対象となる生年月日の幅が広く設定されています。

C区分は第1次試験日現在に山口県外の消防の職務に従事し、消防学校の初任教育課程を修了していることが条件です。

区分A・Bの採用者は、山口県消防学校(山口市)で約8か月間の教育研修を受けたうえで現場に配属されます。

座学だけでなく実技を含む長期の研修期間が置かれている点は、面接で「採用後の学び」について問われたときの手がかりになります。

上記の試験構成は、光地区消防組合が公表した令和8年度職員採用試験受験案内にもとづくものです。試験の構成・区分・面接の形式(個別面接の予定)等は年度や実施回によって変わる可能性があります。次回以降の募集の有無・内容は、必ず最新の受験案内でご確認ください。

光地区消防組合消防本部が求める人材

光地区消防組合消防本部の「求める人物像」を明文で示す公表資料は、2026年9月時点で当研究会は確認できていません。手がかりになるのは、組織の成り立ちそのものです。

管轄が光市・田布施町・周南市の一部という2市1町にまたがり、本部1・消防署1・出張所2に拠点が分散している体制では、勤務する署所によって受け持つ地域の事情が変わります。

採用後の居住要件も組合の管轄区域全体を対象としており、特定の1市町だけを見ていては足りません。

どの署所・どの地域に配属されても地域の事情をくみ取って動く柔軟性と、離れた拠点どうしで訓練や連携の水準をそろえる意識が問われやすい環境だといえます。

面接で語る自分の姿を組織に合わせて作り替えるのではなく、これまでの経験のどこが2市1町という組織の性格と重なるのかを見つけて、そこから話を組み立ててみてください。

採用区分が大学卒業程度・高校卒業程度・消防経験者の3つに分かれている点も、組織の受け止め方の幅広さを示しています。年齢や経歴の異なる人材を同じ管轄の中で受け入れる体制であることを踏まえ、自分の経歴がどの区分に該当し、そこでどんな強みを発揮できるかを整理しておくと、面接での説明に厚みが出ます。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。光地区消防組合消防本部の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク最近気になったニュースはありますか?緊張をほぐす何気ない話題に、素の受け答えと会話の自然さが表れます
② 動機・志望なぜ光地区消防組合消防本部を志望するのですか?消防官という仕事とこの管轄地域を、自分の言葉で選べているか
③ 自己理解あなたの短所(弱み)は何ですか?自分を客観視できているか。弱みへの向き合い方に人柄が出ます
④ 経験・行動これまでで最も困難だった経験と、どう乗り越えたかを教えてください過去の行動の事実。壁にぶつかったときの対処が現場の仕事に通じるか
⑤ 学業・経歴今の進路を選んだ理由を教えてください進路選択の筋道。自分の決断を順序立てて説明できるか
⑥ 適性・将来体力に自信はありますか?交替制勤務と現場活動を続けるための体力・生活習慣・覚悟
⑦ 公共性・社会性消防官(公務員)に最も必要な資質は何だと思いますか?仕事の公共性への理解と、社会の出来事への当事者意識

この7カテゴリーの見取り図は準備の出発点にすぎません。光地区消防組合消防本部ならではの選考を突破するには、この本部固有の事情を踏まえた質問への備えが欠かせません。

合否を分けるのは光地区消防組合消防本部に固有の質問

「なぜ警察官や自衛官ではなく、消防官なのですか?」
「光地区消防組合の管轄区域について、どのように理解していますか?」

消防官を志した理由に続いて、光地区消防組合の管轄がどこまでを指すのかという理解が問われます。

周南市が市域全体ではなく旧熊毛町の区域に限られるという構成を知らないまま臨むと、管轄の説明でつまずいてしまいます。面接で使いやすい「光地区消防組合の事実」を絞り、答え方とセットで整理しました。

質問テーマ知っておきたい光地区消防組合の事実答え方のヒント
管轄区域の構成光市・田布施町の全域と、周南市のうち平成15年4月20日における熊毛町の区域に限られる(詳細は第1部3章)市域全体ではなく地区限定であることを正確に理解していると伝える
救急需要の増加令和6年中の救急出動は4,595件で、火災44件の100倍以上(詳細は第1部2章)倍率の高さを紹介するだけでなく、管内の高齢化とどうつながっているかまで説明する
指令業務の共同運用令和8年4月から周南市・光地区消防組合で消防指令業務の共同運用を先行開始、下松市は令和12年度から(詳細は第1部4章)近隣本部との連携が、日々の活動にどう関わっているかを考えておく
選考の設計第1次試験から個別面接(予定)が組み込まれ、第2次試験でも個別面接と体力検査を実施(詳細は第2部1章)早い段階から人物を見られていることを意識し、一貫した受け答えを準備する
採用区分の再編令和7年度以降、大学卒業程度・高校卒業程度・消防経験者の3区分に再編(詳細は第1部5章)自分が該当する区分の特徴を理解したうえで、志望理由に反映させる

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 消防吏員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

光地区消防組合消防本部の職員採用試験は、配点までは公表されていませんが、選考の設計そのものが公表されています。

第1次試験から個別面接(予定)を組み込み、第2次試験でも個別面接と体力検査を課す構成から、早い段階から人物と適性の両面を確かめようとする姿勢が読み取れます。

この構成をふまえ、評価の観点を3つに整理しました。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
早期段階での人物の一貫性第1次試験の個別面接と第2次試験の個別面接とで、語る内容に一貫性があるか第1次で何をどう話したかを試験当日のうちに書き留め、第2次でも同じ軸から答えられるようにしておく
管轄地域への理解2市1町にまたがる管轄の成り立ちを正確に理解し、自分の言葉で説明できるか特定の1市町だけでなく、管轄区域全体の事情に目を向けて準備する
体力面の適性握力・シャトルランという体力検査の2種目で、現場活動に必要な基礎体力が備わっているかこの2種目に絞って、日頃から数値を意識したトレーニングを重ねておく

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。光地区消防組合消防本部のように第1次試験から個別面接がある試験ではなおさら、自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. 光地区消防組合職員採用試験の実施状況を確認し、自分が該当する募集区分(大学卒業程度・高校卒業程度・消防経験者)をチェックする
  2. 高校・大学生活の経験を棚卸しする。部活動・アルバイト・学業から、立場の違う相手と関わった具体例を1つずつ用意する
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  4. 組織研究のインプットをする。この記事の前半部分を読み返し、管轄区域や指令業務の共同運用など、志望分野に近い事実を2〜3個、自分の言葉で説明できるようにする
  5. 固有質問の材料を対応表から集め、「事実 → 自分の問題意識 → やりたいこと」の一続きの話に編む
  6. 第1次試験から個別面接があることを踏まえて模擬面接を重ね、握力・シャトルランの体力検査にも並行して備えていく

優先順位に注意

ステップ4〜5の組織研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ2の経験の棚卸しと、その経験を消防の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。自分のことを語れない状態で光地区の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません。

第1次試験の段階から面接がある光地区消防組合消防本部の選考では、早い段階での受け答えが最終的な評価にも影響してきます。話す内容を紙の上で固めるだけでなく、実際に声に出して伝わり方を確かめる練習まで進めておく価値があります。

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、光地区消防組合消防本部専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

光地区消防組合消防本部の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。

光地区消防組合消防本部の想定問答集を見る

さいごに

光地区消防組合消防本部は、光市・田布施町・周南市の一部(旧熊毛町区域)という2市1町にまたがる約7万4千人を、122人の消防吏員で守る一部事務組合です。

令和6年中の救急出動は4,595件と火災の100倍を超え、令和8年4月からは周南市・下松市との消防指令業務の共同運用も始まります。

令和7年度からは採用区分を大学卒業程度・高校卒業程度・消防経験者へ再編し、幅広い経歴の人材を受け入れる姿勢も打ち出しています。

第1次試験の段階から個別面接が組み込まれる選考では、早い段階からの準備がそのまま結果につながります。

管轄区域の成り立ちを正確に理解したうえで、自分の言葉で志望理由を語れるようにしておいてください。

2市1町の暮らしを守る仕事を志す一歩を、当研究会も応援しています。