本記事では、真庭市職員採用試験の面接対策で必要な、真庭市の特徴・基礎データ・行政課題・重点政策・面接の流れ・想定される質問・評価の観点についてまとめています。

真庭市役所の面接試験では、「なぜ真庭市を志望したのか」「市職員として何に取り組みたいのか」「これまでの経験を市の仕事にどう生かすのか」といった、市の姿を知らないままでは中身の薄くなる質問が想定されます。市の広さと産業の方向づけを先に押さえておけば、どの自治体にも当てはまる答えを避けられます。

なお、この記事の第2部で扱う試験の内容は、真庭市が令和8年度に実施している通年募集(専門職)のものです。事務職など他の区分は別の枠組みで募集されますので、ご自身が受ける区分は市の採用情報で必ず確認してください。

第1部|自治体研究編

真庭市の特徴

面接の準備に入る前に、真庭市がどんな市なのかをひととおり掴んでおきましょう。(急ぐ方はこの章だけでも構いません)

  • 9つの町村の合併で誕生した市で、面積828km²は岡山県内で最も広いと市自身が説明している。
  • 人口は3万9,917人(令和8年1月1日現在の住民基本台帳人口)。
  • 隣接するのは津山市・高梁市・新見市・吉備中央町・美咲町・鏡野町・新庄村と、鳥取県の倉吉市・三朝町・江府町。10の市町村と境を接し、うち3つは鳥取県にある。
  • 森林資源を生かした「バイオマス産業杜市」を掲げ、木質バイオマスエネルギーを推進している。
  • 蒜山高原は年間約250万人が訪れる観光地(市の観光戦略による)。
  • 市域のうち旧湯原町・美甘村・川上村・八束村・中和村の区域が、国の豪雪地帯に指定されている。
  • 令和8年度は、土木技術職・建築技術職・保健師の3区分について通年募集(専門職)を実施している。

真庭市の基礎データ

統計を細かく覚え込む必要はありません。ただ、人口4万人に対して面積828km²という組み合わせだけは、面接の前に頭へ入れておいてください。

真庭市の仕事の性格は、この2つの数字にほとんど表れています。

下の表には、規模を問われたときにそのまま使える項目をまとめました。

項目内容
総人口39,917人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)
65歳以上人口1万6,333人(40.9%。岡山県全体は31.0%)
75歳以上人口9,666人(24.2%。岡山県全体は18.7%)
総面積828.53km²(岡山県全体7,114.44km²の約12%)
人口密度約48人/km²(上記の総人口と総面積から算出)
隣接自治体津山市、高梁市、新見市、加賀郡吉備中央町、久米郡美咲町、苫田郡鏡野町、真庭郡新庄村、鳥取県倉吉市・東伯郡三朝町・日野郡江府町
市役所の所在地真庭市久世

人口と年齢別人口、および岡山県全体の割合は、総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」令和8年1月1日現在の市区町村別の値によります。人口密度は、この表の総人口を面積で割って求めた値です。面積と隣接自治体は当研究会が整理した基礎データからまとめました。岡山県が国勢調査や毎月流動人口調査で公表する人口とは集計の基準が異なりますので、この表の値と国勢調査系列の値を続けて増減を出すことはできません。比較は同じ基準の値どうしで行ってください。

数字から考えられる市政課題

まず年齢構成です。65歳以上が40.9%、75歳以上が24.2%。

岡山県全体の31.0%・18.7%と並べると、その差は10ポイント近くになります。県内の平均像で市を語ると実態から外れる、ということです。(出典:住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数|令和8年1月1日現在)

そこへ人口密度約48人/km²という条件が重なります。9つの町村が一つになった市ですから、旧町村ごとに生活の中心があり、そこへ市の機能を届け続ける必要があります。

たとえば面接では、この2つを次のようにつないで話せます。

「真庭市は人口が4万人ほどですけれども、面積は岡山県で一番広いと聞きました。65歳以上の方が4割を超えていますので、広い市域のどこに住んでいても必要な支援が届くようにすることが、いちばん大きな課題になるのではと感じています」

真庭市の経済・産業

森林資源とバイオマス

真庭市は、森林資源を生かした「バイオマス産業杜市」を掲げ、木質バイオマスエネルギーの活用を進めています。9町村の合併で誕生し、県内で最も広い面積を持つ市の特性を、そのまま産業の方向づけに変えている形です。(出典:バイオマス産業杜市の取組|真庭市)

エネルギーの話は、環境分野だけの話題ではありません。木材をどう集め、誰が運び、どこで使うか。

産業振興、林業、まちづくり、財政のいずれの分野を志望しても接点があります。志望動機でこの取組に触れるなら、名称を挙げるだけでなく、自分がどの段階に関わりたいのかまで下ろしてください。

蒜山高原と観光

蒜山高原は、市の観光戦略によれば年間約250万人が訪れる観光地です。人口4万人ほどの市に、その何十倍もの人が季節ごとに訪れることになります。(出典:真庭市観光戦略|真庭市)

来訪者の多さは、そのまま道路・上下水道・消防・ごみ処理といった行政の負荷になります。観光を語るときは、にぎわいの側だけでなく、それを支える裏側の仕事に目を向けると、市職員としての視点が伝わります。

岡山県全体の産業構造のなかで

岡山県の製造業は県南に大きく偏っています。水島臨海工業地帯の製造品出荷額等は3兆2,104億円で、岡山県全体の45.5%を1つの地区が占めます(令和2年・事業所数245、従業者数2万5,061人)。

県はまた、温暖な気候を生かした農業が営まれている県だとも説明しています。(出典:水島臨海工業地帯の概要|令和2年)

県内の産業の重心が県南にあるという前提に立てば、真庭市が森林と観光を軸に据えている理由も見えてきます。

県と同じ絵を描くのではなく、自分たちの資源で組み立てています。その判断が市の産業政策の骨格です。

真庭市の主な行政課題

ここまでの数字から、真庭市が向き合う論点を4つに整理します。面接で「市の課題」を問われたときの持ち駒にしてください。

人口減少と高齢化の深さ

岡山県の人口が最も多かったのは2005年の約196万人で、以後は減少が続き2020年時点で約189万人。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、2050年に2020年から20.0%減の約151万人になると見込まれています。

合計特殊出生率は現況値(2023年)が1.32、目標値(2028年)が1.37。県は2005年以降、死亡者数が出生者数を上回る自然減の時代に入っています。(出典:岡山県人口ビジョン|令和7年3月改訂版)

真庭市の高齢化率40.9%は、この県全体の流れの中でも先を行く数字です。県の平均が到達する将来像を、市が先に経験しているという読み方もできます。

広い市域と冬の条件

岡山県内で国の豪雪地帯に指定されているのは8市町村(特別豪雪地帯はなし)で、真庭市は旧湯原町・美甘村・川上村・八束村・中和村の区域が指定を受けています。県の最上位計画も、中山間地域における農山村の諸機能の弱体化や地域コミュニティの衰退を課題として挙げています。(出典:豪雪地帯・特別豪雪地帯の指定地域一覧|国土交通省)

828km²という市域に、雪の多い区域と少ない区域が同居しています。除雪の体制、通院や買い物の足、集落ごとの見守り。

市の仕事は、地区ごとに条件を読み替えながら組み立てることになります。

災害への備え

岡山県が13年ぶりに見直した被害想定(令和7年度公表)では、南海トラフ巨大地震による死者数が最大3,778人(冬・深夜、堤防被災パターン1)と、前回想定の3,111人から増えました。

今回の見直しで新たに加えられた災害関連死は、最大1,247人と算定されました。県は南海トラフのほか、大原断層や中央構造線の一部など断層型地震7地震も想定の対象としています。(出典:南海トラフ巨大地震等の被害想定|令和7年度)

これらは県全体の想定です。市の防災を語るときは、県の数字を引いたうえで、広い市域と高い高齢化率という真庭市の条件に引き寄せてください。

避難の呼びかけが届くまでの距離が、そのまま課題になります。

専門職をどう確保するか

真庭市は、土木技術職・建築技術職・保健師の3区分について通年で募集を続けています。土木技術職と建築技術職は毎奇数月の25日が締切で試験日は締切の翌月末、保健師は試験予定日の1か月前が締切であらかじめ複数の試験日が設定されています。

受験した人が次回以降の試験に応募することも可能です。年1回の試験で人を集めきるのが難しい職種を、通年の入口で受け止める仕組みだといえます。

真庭市の重点政策|バイオマス産業杜市と県の生き活きプラン

真庭市の力点は、市が対外的に掲げている産業の方向づけと、岡山県の最上位計画が置いた重点戦略の2つから読み取れます。前者は市が自分の資源をどう見ているかを示すもの、後者は県全体の施策の枠。

市の判断と県の枠組みを重ねて見ると、面接で語る材料が具体的になります。市の総合計画や分野別計画の本文は真庭市の公式サイトに掲載されていますので、関心のある分野は原典まで当たってください。

市が自ら掲げる方向づけ

「バイオマス産業杜市」という言葉は、市が自分たちの資源をどう位置づけているかを一語で表したものです。森林が広がる市域という条件を、負担ではなく産業の材料として扱っています。

この姿勢は、他の分野の施策を読むときの手がかりにもなります。

あわせて押さえておきたいのが、通年募集(専門職)の職務内容です。受験案内は「市長部局等で専門業務及び一般行政事務に従事」と明記しています。

専門職として採用されても、一般行政事務を担うことが前提だということです。

岡山県の最上位計画が置く4つの重点戦略

令和7年度からの4年間を計画期間として岡山県が定めた最上位計画が「第4次晴れの国おかやま生き活きプラン」を策定しました。

重点戦略は、Ⅰ結婚・子育ての希望がかなう社会の実現、Ⅱ夢を育む教育県岡山の推進、Ⅲ地域を支える産業の振興、Ⅳ安心で豊かさが実感できる地域の創造の4つで、少子化対策を新たな最重要課題に位置づけています。県は、県南の都市部でも人口が減る地域が出ており、今後さらに加速すると見ています。(出典:第4次晴れの国おかやま生き活きプラン|令和7年度から4年間)

市の条件から見える優先度

828km²という市域、40.9%の高齢化率、森林を軸に据えた産業の方向づけ、そして技術職と保健師を通年で募る採用の形。この4つが指している先を当研究会なりにたどると、次の3点になります。

市が順位づけて公表したものではありませんので、面接では自分の読みとして述べてください。

  1. 高齢化率40.9%という状況のもとで、保健と福祉の担い手を旧町村単位まで行き渡らせること
  2. 森林資源を使う産業を、雇用と市内の経済循環に結び付けること
  3. 828km²の市域で、道路・上下水道といった基盤を維持し続ける技術職を確保すること

POINT|取組の名前で終わらせない

「バイオマスに関心があります」だけでは、市のパンフレットを読んだ人と同じ位置に立ったにすぎません。「①市が何をしているか → ②そこにどんな課題があると思うか → ③自分はどの段階に関わりたいか」まで進めましょう。

悪い例「真庭市のバイオマスの取り組みに魅力を感じました」

改善例「木を燃料として使うには、山から出して運ぶところが続かないと成り立たないのではと思っています。まずは目の前の仕事を覚えたいですけれども、いずれは林業に関わる方と行政をつなぐ仕事に携わりたいと考えています」

あわせて確認したい公式資料

面接で使う言葉は、公式資料から取るのが確実です。まず自分が受ける区分の受験案内を通して読み、そのうえで関心の近いものを1つ開いてください。

冊数ではなく、1か所を自分の経験と結び付けられたかどうかが効いてきます。

  • 真庭市の職員採用試験受験案内(最新のもの)と、市の採用情報のページ
  • 真庭市の総合計画と、バイオマス・観光など関心分野の計画(市公式サイトの最新版)
  • 第4次晴れの国おかやま生き活きプラン(岡山県)
  • 岡山県の統計・防災情報(人口ビジョン、被害想定)

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、真庭市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。真庭市の採用面接で問われる可能性がある約60問の質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

真庭市役所の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

真庭市役所の面接の概要

ここからは、真庭市の通年募集(専門職)の試験がどう組み立てられているかを確かめ、そこから準備の順番を決めます。事務職など他の区分は別の枠組みで募集されますので、以下の内容は通年募集(専門職)に限ったものとして読んでください。

真庭市役所の面接の流れ

令和8年度の通年募集(専門職)は、土木技術職・建築技術職・保健師の3区分がいずれも同じ4種目で実施されます。①事務能力検査(40分)②専門試験(90分)③性格特性検査(20分)④個人面接。

会場は真庭市役所本庁舎で、受付は午前8時30分から8時45分、終了時刻は原則として午前中とされています。筆記から面接までを半日で終える、1日完結型の試験です。

項目内容(令和8年度・真庭市通年募集〈専門職〉)
試験区分3区分。土木技術職、建築技術職、保健師。採用予定人数はいずれも若干名
職務内容市長部局等で専門業務及び一般行政事務に従事
試験の種目
(3区分共通)
①事務能力検査(40分・択一式・事務作業能力診断検査)②専門試験(90分・択一式)③性格特性検査(20分・択一式)④個人面接
専門試験の出題分野土木技術職=数学・物理・情報、土木構造設計、土木基盤力学、測量、社会基盤工学、土木施工/建築技術職=数学・物理・情報、建築構造設計、建築構造、建築計画、建築法規、建築施工/保健師=公衆衛生看護学、疫学、保険統計学、保健医療福祉行政論
面接の種類個人面接(受験案内に「個人面接」と明記)
実施方法会場は真庭市役所本庁舎。受付は午前8時30分から8時45分で、終了時刻は原則として午前中
受付と試験日土木技術職・建築技術職は毎奇数月の25日締切で、試験日は締切日の翌月末(応募者に別途通知)。保健師は試験予定日の1か月前が締切で、試験日をあらかじめ複数設定。受験した人は次回以降の試験にも応募できる
経験者の受験資格通年募集(経験者)は3区分とも申込時点で3年以上の職務経験が共通要件。加えて土木は専門課程修了または土木施工管理技士・測量士補、建築は一級・二級建築士または専門課程修了、保健師は保健師資格が必要

上記は、真庭市の令和8年度通年募集(専門職)の受験案内に記載された内容です。各種目の配点や、事務職など他の試験区分の構成は、この受験案内には含まれていません。募集の区分・時期・内容は変わりますので、受験の際は必ずご自身が受ける区分の最新の受験案内をご確認ください。(出典:真庭市職員採用試験受験案内(通年募集)|令和8年度)

半日で終わるということは、筆記の手ごたえを引きずったまま面接に入る可能性があるということでもあります。専門試験90分の直後に個人面接が控えている前提で、気持ちを切り替える練習まで含めて備えておきましょう。

真庭市役所が求める人物像

真庭市は、通年募集(専門職)の受験案内の冒頭で、次のように受験者へ呼びかけています。

「真庭市では、市民と共に考え何ごとにも積極的に取り組み、課題や目標に意欲を持ってチャレンジする専門職の方を求めています。」

先頭に置かれているのが「市民と共に考え」という言葉である点に注目してください。専門職の募集文でありながら、技術や資格ではなく、住民と一緒に考える姿勢が最初に来ています。

この語順のまま面接の問いに置き換えれば、専門性を住民に届く形で使えるかが確かめられることになります。資格や実務経験を並べるだけの自己PRでは、この呼びかけに応えたことになりません。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。個人面接が1回という試験でも、この見取り図の上で準備すれば抜けは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク本庁舎までの道はすぐに分かりましたか?広い市域を持つ市の本庁舎です。移動の話題は自然に出る。用意した答えではなく、その場の言葉で返せるか
② 動機・志望なぜ公務員を志望するのですか?民間でも生かせる資格を持つ人が受ける試験です。あえて行政を選ぶ理由が自分の言葉になっているか
③ 自己理解あなたの短所(弱み)は何ですか?性格特性検査を課す市です。自分の傾向を把握し、どう付き合っているかまで語れるか
④ 経験・行動これまでで最も困難だった経験と、どう乗り越えたかを教えてください出来事の重さよりも、その局面で何に迷い、どう決めたか。個人面接1回で深く確かめられる部分
⑤ 学業・経歴専門の勉強や実務で力を入れたことを説明してください専門試験で問われる分野そのものです。専門外の面接官にも伝わる言葉へ置き換えられるか
⑥ 適性・将来入庁後、どんな仕事に取り組みたいですか?職務内容には一般行政事務も含まれます。専門以外の仕事を任されたときに動けるか
⑦ 公共性・社会性最近関心を持ったニュースは何ですか?専門分野に寄りすぎず、市民の暮らしに関わる話題を自分の視点で述べられるか

これらは対策本にも並んでいる質問です。答えられて当然とみなされる領域だと考えてください。

真庭市の個人面接で印象が分かれるのは、次の2問の答え方です。

合否を分けるのは「真庭市役所ならでは」の質問

「なぜ岡山県庁ではなく、真庭市役所なのですか?」
「真庭市の魅力と課題を、それぞれ挙げてください」

この2問は、その場で組み立てられる部分がほとんどありません。市の数字と産業を知っているかどうかが、答えの厚みに直結します。

逆に言えば、調べた分がそのまま返ってくる2問です。使いどころのある事実だけを選び、答え方と組にして並べます。

質問テーマ知っておきたい真庭市の事実答え方のヒント
人口と高齢化の現在地人口3万9,917人、65歳以上40.9%・75歳以上24.2%(令和8年1月1日現在の住民基本台帳人口)。岡山県全体の31.0%・18.7%をはるかに超える水準県との差の大きさに触れたうえで、保健師や技術職の仕事がその中でどう位置づくかまで進めると、志望区分と結び付いた話になります
なぜ県庁ではなく市役所か専門職として採用されても「専門業務及び一般行政事務に従事」と受験案内に明記。住民に近い場所で専門性を使う仕事になる制度の比較で終わらせないことです。自分の専門を誰に届けたいのかという形に置き換えると、市を選ぶ理由になります
市の産業と方向づけ森林資源を生かした「バイオマス産業杜市」を掲げ、木質バイオマスエネルギーを推進取組名を挙げるだけでは足りません。木を運ぶ、燃料として使う、仕組みを続けるのどこに関心があるかまで言えると、具体性が出ます
広さと冬の条件面積828.53km²は県内で最も広く、人口密度は約48人/km²。旧湯原町・美甘村・川上村・八束村・中和村の区域は国の豪雪地帯に指定不便さの指摘で止めないことです。広い市域に基盤や支援をどう行き渡らせるかという問いに変えると、市の仕事の話になります
観光と行政の負荷蒜山高原は年間約250万人が訪れる観光地(市の観光戦略による)にぎわいの話に寄せず、道路や上下水道など受け入れ側の備えに触れると、住民生活を預かる視点が伝わります

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 市職員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

面接は、受験案内が掲げる「市民と共に考え、意欲を持ってチャレンジする専門職」という呼びかけに照らして、これまで実際にどう行動してきたかを確かめる場です。いわゆるコンピテンシー評価が基本にあり、答えの整い方ではなく、経験の中身と行動の再現性が見られています。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
市民と共に考える姿勢専門知識のない相手に説明した経験があるか。相手の言い分を聞いてから判断できたか専門用語を使わずに自分の仕事や研究を説明する練習をしておきます。一度、家族に話して伝わるか試すのが早道です
何ごとにも積極的に取り組む姿勢専門外の仕事を任されたときの動き方。一般行政事務にどう向き合うか職務内容に一般行政事務が含まれる市です。専門から離れた作業を引き受けた経験を1つ用意しておきます
課題や目標に向かうチャレンジ目標を立てて取り組んだ経験。途中で計画を変えた判断があるか資格取得の話に寄りがちな部分です。取った資格そのものより、続けるために工夫したことを語れるようにしておきます

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と掘り下げられます。

真庭市の通年募集は個人面接が1回ですから、この場で深さまで確かめられると考えておくのが無難です。自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを、事前に用意しておきましょう。

真庭市の規模から考える働き方

通年募集の採用予定人数は、3区分ともいずれも若干名です。土木も建築も保健師も、市の中で同じ専門を持つ職員はごく限られます。

しかも職務内容には一般行政事務が含まれます。専門の仕事だけを続けられる職場ではない、ということです。

9つの町村が一つになった828km²の市域を、この人数で受け持つことになります。

専門の判断を求められる場面で、前例がなくても調べて答えを出せること。そして、その答えを住民や関係機関に説明して納得してもらえること。

技術の正しさと伝わり方の両方が要るというのが、小規模自治体の専門職について当研究会が持っている見方です。人口4万人ほどの市では、職員としての振る舞いが勤務時間の内側だけで完結するとも限りません。

約束を守ること、記録を残すこと、私的な立場と職務を混ぜないこと。こうした部分が長く働くうえでの信用になります。

この市に縁がなくても構いません。問われるのは、なぜ真庭市なのか、どの課題に関心があるのか、ここでどう暮らすつもりなのかの3点です。

そこを具体的に語れれば十分に届きます。そして真庭市の通年募集には、受験した人が次回以降の試験にも応募できるという特徴があります。

1回きりの勝負ではないぶん、その場しのぎの答えを作る意味は薄くなります。用意すべきは、専門を使った場面のなかから選んだ出来事を1つ。

何度問われても同じ順序で話せる話が1本あることが、この試験ではいちばん効きます。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、手順に落とし込みます。

  1. 最新の受験案内を読み、自分が受ける区分の試験種目・専門試験の出題分野・締切と試験日の関係を確認する
  2. 専門試験の出題分野を一覧にし、手薄な分野から潰していく(半日で4種目を終える日程を前提に配分する)
  3. これまでの経験を棚卸しする。専門を使った場面、専門外を引き受けた場面、人に説明した場面を1つずつ書き出す
  4. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  5. この記事の第1部に戻り、真庭市の数字と産業から語れるものを2つ選んで固有質問の対応表と結び付ける
  6. 専門用語を使わずに自分の経験を説明する練習をする。声に出したうえで、掘られたときの返し方を書き足していく

優先順位に注意

削る順番だけは先に決めておきましょう。専門試験の勉強と市の研究が両方は回らないとき、先に確保すべきは自分の経験を語る準備です。ステップ3で書き出したものを口に出せる状態にしてから、市の研究へ進んでください。

なお、専門試験と面接の両方を独学で仕上げる負担が重いと感じるなら、真庭市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

真庭市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までを解説しているので、個人面接で何をどこまで話すかを具体的に思い描けるようになります。本番までの時間が限られている方は、必要に応じてご活用ください。

真庭市役所の想定問答集を見る

さいごに

真庭市の通年募集(専門職)は、事務能力検査・専門試験・性格特性検査・個人面接の4種目を半日で終える試験でした。専門試験の直後に、市民と共に考える姿勢を問われることになります。

人口4万人ほど、面積は岡山県で最も広い828km²あまり、森林を産業に変えようとしている市で、自分の専門を誰のために使いたいのか。受験案内の冒頭に置かれた呼びかけに、自分の経歴で答えを返す準備をして本番へ臨んでください。