熊本県上益城消防組合消防本部を受験する方に向けて、面接で問われる前提となる組織研究の材料(本部の特徴・基礎データ・管轄地域の特性・消防課題・重点方針)と、面接本番の流れ・想定される質問・評価の観点を、1ページに整理しました。

上益城消防組合消防本部の面接試験では、「なぜ警察官や自衛官ではなく消防官なのか」「なぜ上益城消防組合消防本部なのか」「自分の強みや経験を消防の仕事でどう活かしたいか」といった、組織への理解を前提とする質問が想定されます。御船町・嘉島町・甲佐町・山都町の4町が共同で設置する本部であることを踏まえ、管内全体への視点を持って準備を進めましょう。

なお、同じ上益城郡の益城町は上益城消防組合の構成外で、常備消防は熊本市消防局が担っている点にも注意が必要です。

本記事でまとめた内容を、自分の強みや関心と上益城消防組合消防本部の仕事の接点を考えるための材料として活用してください。

第1部|組織研究編

上益城消防組合消防本部の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずは上益城消防組合消防本部の全体像を把握しておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)

  • 上益城消防組合消防本部は、御船町・嘉島町・甲佐町・山都町の4町が共同で設置する一部事務組合の消防本部である。同じ上益城郡でも益城町は構成外で、益城町の常備消防は熊本市消防局が担っている。
  • 消防吏員数は97人(うち女性4人・令和7年4月1日現在)で、出動件数は火災52件・救急3,352件・救助62件(令和6年中)である。
  • 採用試験は「令和8年度 上益城消防組合消防職員採用試験」として組合自身が直接実施し、申込先・問い合わせ先は上益城消防組合消防本部総務課である。
  • 令和8年度の募集区分は、高等学校卒業程度の「消防」6人程度である。
  • 試験は2段階制で、第一次が教養試験・適性試験A・適性試験B・職業適性検査・作文試験、第二次が身体検査・面接試験・体力検査という構成である(令和8年度)。最終合格者は第二次試験の総合得点のみで決定し、第一次試験の結果は反映されない点が特徴的である。
  • 採用後はすぐに熊本県消防学校に入校し、約6か月間の初任科研修を受ける。

上益城消防組合消防本部の基礎データ

面接に向けた組織研究では、細かな統計値をすべて暗記する必要はありませんが、「上益城消防組合消防本部の大体のスケール感」をつかんでおくことは重要です。

以下の表には、構成4町を合わせた管内人口、97人の職員体制、出動件数の内訳、令和8年度の試験の骨格を並べています。

項目内容
設置形態一部事務組合(構成団体:御船町・嘉島町・甲佐町・山都町)
管内人口49,930人(4団体合算、令和8年1月1日現在の住民基本台帳)
消防吏員数(うち女性)97人(うち女性4人)※令和7年4月1日現在
出動件数(火災/救急/救助)52件/3,352件/62件(令和6年中)
令和8年度の募集区分消防6人程度(高卒程度)
試験の段階2段階制。第一次=教養試験・適性試験A・適性試験B・職業適性検査・作文試験、第二次=身体検査・面接試験・体力検査(令和8年度)
初任給18歳の場合は1級5号200,300円程度(2026年4月現在)

管内人口は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」令和8年1月1日現在の4団体合算値によります。消防吏員数・出動件数は総務省消防庁の公表データによります(吏員数は令和7年4月1日現在、出動件数は令和6年中)。試験の段階・募集区分・初任給は上益城消防組合が公表した令和8年度の受験案内にもとづく情報です。

数字から考える上益城消防の課題

この表から確認できる特徴の一つが、出動件数の内訳です。火災52件に対し救急は3,352件で、64倍を超える開きがあります。

97人という体制のうち、日々の活動の中心が救急対応に置かれていることがわかります。

もう一つの特徴が、構成4町の高齢化率の幅です(いずれも令和8年1月1日現在)。嘉島町25.0%に対し、山都町は53.0%に達しており、同じ組合の中でも熊本市に近い平野部の町と、山間部の広い面積を抱える町とで、人口構成がまったく異なることがわかります。

「上益城消防組合消防本部の管内は、嘉島町が25%程度なのに対し山都町は53%に達すると聞きました。同じ組合の中でも、地域によって高齢化の進み方がまったく違うのだと理解しています」

管轄地域の特性と災害リスク

管轄地域の全体像

  • 上益城消防組合消防本部は御船町・嘉島町・甲佐町・山都町の4町を管轄する。同じ上益城郡に属する益城町は組合の構成外であり、益城町・西原村の常備消防は熊本市消防局が担っている。
  • 4町のうち、御船町・嘉島町・甲佐町は熊本市に近い平野部に位置し、山都町は面積の広い山間部の町である。
  • 上益城消防組合消防本部は上益城消防署(御船町辺田見)と山都消防署(山都町畑)の2つの消防署体制で、令和8年度の試験案内・申込書もこの2署の窓口で直接配布されている。(出典:上益城消防組合消防職員採用試験案内|令和8年度)

つまり上益城消防組合消防本部は、熊本市に近い平野部の3町と、山間部の広い面積を抱える山都町とを、2つの消防署でまたいで守る消防本部だと言えます。平野部と山間部のどちらを志望動機の軸に据えるかで、語れる中身は変わってきます。

平成28年・令和8年、2つの熊本地震

上益城消防組合の管内は、平成28年(2016年)に起きた平成28年熊本地震でも被害を受けています。

熊本県公表の第356報(令和7年4月11日現在・速報値)によると、御船町10人・嘉島町5人・甲佐町3人・山都町3人が犠牲になりました。

震源に近い益城町は組合の構成外であり、益城町の被害は上益城消防組合消防本部の管内事実ではありませんが、御船町・嘉島町・甲佐町・山都町の被害は本部が向き合ってきた現実です。(出典:平成28年熊本地震 被害状況等について(第356報)|熊本県)

もう一つが、令和8年(2026年)7月28日16時27分に発生したマグニチュード7.1の令和8年熊本地震です。最大震度7を観測したのは宇城市と氷川町ですが、上益城消防組合の管内も重い被害を受けました。

震度7を2度観測した平成28年のものとは別の地震ですので、面接で触れるときは必ず「令和8年」「平成28年」の別を言い添えてください。

熊本県災害警戒本部の発表(令和8年9月7日14時00分現在・速報値)によると、上益城消防組合の管内では死亡8名(嘉島町7名・甲佐町1名)が確認され、住家被害は御船町2,890棟・甲佐町1,360棟・嘉島町296棟・山都町116棟に上っています。

他の管内と比べても被害が重い地域の一つであり、震源に近い管内本部として、自らの対応にあたってきました。(出典:熊本地震の被害状況について|熊本県(令和8年9月7日14時00分現在))

管内の主な消防課題

ここまでの数字と地域の姿を踏まえると、上益城消防組合消防本部が今向き合っている課題が見えてきます。面接で「消防の課題」を聞かれたときの引き出しとして、次の4つを押さえておきましょう。

救急需要への対応

全国の救急出動は令和6年中に771万8,380件となり、昭和38年に統計をとりはじめてから最も多い件数を更新しています。(出典:令和7年版 救急・救助の現況)上益城消防組合消防本部でも年間3,352件(令和6年中)の救急出動があり、97人という体制でこの件数にどう向き合うかが課題になります。

大規模災害への備えと地域防災力

大規模災害への備えは、一つの本部だけで完結するものではありません。全国の消防本部の約99%にあたる718本部(6,661隊・令和6年4月1日現在)が緊急消防援助隊に登録し、県境を越えて助け合う仕組みが整えられています。(出典:令和6年版 消防白書)

上益城消防組合消防本部は令和8年熊本地震で管内に死亡8名を含む重い被害を受け、その対応にあたってきました。

97人という体制で管内の重い被害と向き合った経験は、大規模災害への備えを語るうえで重要な材料になります。

予防と住宅防火

放火自殺者等を除く住宅火災の死者のうち、65歳以上が占める割合は全国で74.5%(令和5年中762人)に達しています。(出典:令和6年版 消防白書)山都町の高齢化率が53.0%に達するなど、管内でも高齢化の進み方には大きな差があり、地域ごとの実情に応じた住宅防火の啓発が求められます。

人材確保と女性消防吏員の活躍

全国の消防吏員のうち女性が占める比率は約3.8%(令和7年4月1日現在、168,230人中6,386人)で、国はこれを令和8年度当初までに5%まで引き上げる目標を示しています。(出典:女性消防吏員の活躍推進|消防庁)上益城消防組合消防本部では97人の吏員のうち女性が4人で、全国平均に近い水準にあります。

重点方針|全国の消防行政の方向性から考える

上益城消防組合消防本部は4町で構成される一部事務組合の本部ですが、独自の消防戦略文書を毎年度公表しているとは限らず、手元に方針文書がない場合は、消防庁が示す全国的な方向性を土台に準備を進めるのが現実的です。

全国的に進む主な取組

取組内容
女性職員の活躍推進令和7年4月1日現在、全国の消防吏員のうち女性は約3.8%(168,230人中6,386人)。国は「令和8年度当初までに5%」を目標に掲げている
緊急消防援助隊としての広域応援全国の消防本部の約99%にあたる718本部(6,661隊・令和6年4月1日現在)が緊急消防援助隊として登録している
広域単位での消防体制の充実単独の市町村では確保しづらい人員・体制を、複数町が共同で消防を設置することで補う取組が全国で進められている

上益城消防組合消防本部を受験する場合も、方針の名称を暗記するよりは、これらの取組がなぜ全国で進められているのかを理解し、4町を管轄するこの本部にどう当てはまるかを、自分の言葉で説明できるようにしておくほうが実践的です。

POINT|4町の違いと益城町との峻別を意識して準備する

御船町・嘉島町・甲佐町・山都町という高齢化率も地勢も異なる4町を管轄する本部です。同じ上益城郡でも益城町は構成外という事実も含め、管轄区域を正確に理解した上で志望動機を組み立てましょう。

悪い例「昔から消防車が好きだったので、消防官を志望します」

改善例「これまでの部活動で培った持久力を消防の現場活動で発揮したいと考えています。上益城消防組合は平野部の3町と山間部の山都町とを管轄していると理解していますので、地域ごとの事情に合わせた消防活動に関わっていきたいです」

あわせて確認したい公式資料

下記の資料のうち、受験案内は試験の仕組みを確かめるためのもの、それ以外は志望動機の材料になるものです。最終合格が第二次試験の総合得点のみで決まる仕組みを踏まえ、まずは試験全体の流れを確認しましょう。

  • 令和8年度上益城消防組合消防職員採用試験の受験案内
  • 上益城消防組合消防本部の公式サイト(試験結果の開示請求の方法等)
  • 総務省消防庁「女性消防吏員の活躍推進」本部別データ検索
  • 御船町・嘉島町・甲佐町・山都町の観光・地域紹介ページ

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、上益城消防組合消防本部専用の面接想定問答集をご用意しています。上益城消防組合消防本部の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

上益城消防組合消防本部の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

上益城消防組合消防本部の面接の概要

ここからは、上益城消防組合消防本部の面接の形式と流れ、質問の全体像、合否を分ける質問への備え方を、公式資料と当研究会の分析に基づいて整理していきます。

上益城消防組合消防本部の面接の流れ

令和8年度の上益城消防組合消防職員採用試験は、第一次試験(教養試験・適性試験A・適性試験B・職業適性検査・作文試験)と第二次試験(身体検査・面接試験・体力検査)の2段階構成です。(出典:上益城消防組合消防職員採用試験案内|令和8年度)

項目内容(令和8年度)
受験資格平成14年4月2日から平成21年4月1日までに生まれた人
試験の段階2段階制。第一次=教養試験・適性試験A・適性試験B・職業適性検査・作文試験、第二次=身体検査・面接試験・体力検査
教養試験時事・社会人文・自然に関する一般知識20題+文章理解・判断数的推理・資料解釈20題の計40題・90分
体力検査握力・上体起こし・反復横跳び・立ち幅跳び・懸垂・往復持久走(20mシャトルラン)の6種目。第二次試験で実施
面接の種類第二次試験で「人柄などについての面接等による試験」を実施(個別・集団の別は明記されていない)
身体検査(第二次)視力(両眼とも裸眼0.6以上。特に適格な者は矯正1.0以上まで緩和可)・色覚・聴力・握力(男性左右30kg以上・女性左右20kg以上)等を書面で審査

この試験でもっとも押さえておきたいのは、最終合格が第二次試験の総合得点のみで決まり、第一次試験の結果は最終合否に反映されないという仕組みです。

第一次試験は教養試験・適性試験のいずれかで一定の合格点に達しなければ不合格になりますが、そこを通過すれば第二次試験からは新たな勝負になります。

また、身体検査の基準として握力(男性左右30kg以上・女性左右20kg以上)が置かれている点も、体力検査とは別枠の基準として理解しておく必要があります。

作文試験・職業適性検査も第一次試験で実施しますが、採点は第二次試験の採点の際に行われ、成績は第二次試験の合否評価に含まれます。

第一次試験(教養・適性・作文)の会場は熊本県立御船高等学校です。

上記の試験構成は、上益城消防組合が公表した令和8年度の受験案内にもとづく情報です。受験の際は、必ず志望年度の最新の受験案内でご確認ください。

上益城消防組合消防本部が求める人材

上益城消防組合消防本部は、「求める人物像」を独立した形では公表していません(2026年9月時点・当研究会調べ)。

手がかりの一つになるのが、4町で構成される一部事務組合という組織の性格です。

上益城消防署と山都消防署の2署で4町をカバーする体制である以上、どちらの署に配属されても動ける柔軟さと、町ごとの事情を踏まえて判断できることが重視されやすいと考えられます。

嘉島町25.0%から山都町53.0%まで高齢化率に大きな幅があり、特定の1つの町だけを見て志望動機を組み立てると、管内全体への視点を問われたときに弱くなります。

地域外の出身であっても、なぜこの4町の枠組みに関わりたいのか、どの課題に向き合いたいのかを具体的に語れれば、十分に補える部分です。

自己PRは一つの言い回しで終えず、自分の強みを発揮した具体的な場面と、そこで周囲に生まれた変化をセットで用意しておきましょう。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。上益城消防組合消防本部の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク今日はよく眠れましたか?緊張をほぐす何気ない雑談に、素の受け答えと会話の自然さが表れます
② 動機・志望なぜ消防官を、それも上益城消防組合消防本部を志望するのですか?消防官という仕事とこの地域を、自分の言葉で選べているか
③ 自己理解あなたの短所(弱み)は何ですか?自分を客観視できているか。弱みへの向き合い方に人柄が出ます
④ 経験・行動これまでで最も困難だった経験と、どう乗り越えたかを教えてください過去の行動の事実。壁にぶつかったときの対処が現場の仕事に通じるか
⑤ 学業・経歴学校生活やアルバイトで、力を入れて取り組んだことは何ですか?経験の中身と、そこでの役割・行動を具体的に語れるか
⑥ 適性・将来体力検査の6種目のうち、自信があるものは何ですか?交替制勤務と現場活動を続けるための体力・生活習慣・覚悟
⑦ 公共性・社会性消防官(公務員)に最も必要な資質は何だと思いますか?仕事の公共性への理解と、社会の出来事への当事者意識

7つのカテゴリーは大都市の消防局から一部事務組合の本部まで共通する骨格です。上益城消防組合を選んだ理由にどこまで踏み込めるかは、このあとの固有質問で明らかになります。

合否を分けるのは上益城消防組合消防本部に固有の質問

「なぜ警察官や自衛官ではなく、消防官なのですか?」
「なぜ上益城消防組合消防本部を志望するのですか?」

1問目は消防官という職業そのものを選んだ理由を、2問目は4町で構成されるこの本部を選んだ理由を確かめる質問です。

特定の1町だけでなく、管内全体をどう理解しているかが問われますので、自分の言葉で説明できる準備が欠かせません。

面接で使いやすい「上益城消防組合の事実」を絞り、答え方とセットで整理しました。

質問テーマ知っておきたい上益城消防組合の事実答え方のヒント
4町を管轄する構造御船町・嘉島町・甲佐町・山都町が共同で設置。益城町は構成外である(第1部1・3章)特定の1町に偏らず、管内全体への理解と益城町との違いを示す
出動の実態吏員97人体制で年間火災52件・救急3,352件・救助62件に対応(令和6年中、第1部2章)件数の開きから、救急対応が日々の業務の中心にあると理解していることを示す
試験構成の特徴最終合格は第二次試験の総合得点のみで決まり、第一次の結果は反映されない(第1部1章)独特な合否決定の仕組みを理解した上で対策していることを伝える
令和8年熊本地震での対応管内で死亡8名(嘉島町7名・甲佐町1名)を含む重い被害を受けた(第1部3章)被害の重い管内で自らの対応にあたってきた事実への理解を示す

使い方のコツは、4つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 消防吏員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

上益城消防組合は、試験の段階と各科目の内容までは公表していますが、科目ごとの配点や求める人物像の公表文言までは明らかにしていません。

教養試験・適性試験A・B・職業適性検査・作文試験・身体検査・面接試験・体力検査という要素を通じて人物を見極める構成からは、知識だけでなく、適性・人柄・体力まで多面的に確かめようとする設計だと読み取れます。

配点は公表されていませんが、公務員試験で広く用いられているコンピテンシー評価(行動の事実をもとに入庁後の再現性を判断する考え方)を一般論として知っておくと、面接準備の道しるべになります。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
管内全体・益城町との違いへの理解4町それぞれの特徴と益城町が構成外である事実を踏まえて志望動機を語れているか1つの町だけでなく、管内全体を見た上での関心を用意しておく
体力と生活面の自己管理体力検査6種目や交替制勤務に耐えられる生活習慣が身についているか日々の体力づくりの取組や生活習慣の管理について、具体的なエピソードを用意しておく

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。自分が実際に経験した場面に基づく答えを、細部まで具体的に語れるよう準備しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. 最新の受験案内を読み、受験資格と提出書類、最終合格が第二次試験のみで決まる仕組みを確認する
  2. これまでの経験を棚卸しする。学業やアルバイトから、周囲と協力して動いた具体例を1つずつ用意する
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  4. 組織研究のインプットをする。この記事の前半部分を読み返し、志望分野に近い事実を2〜3個、自分の言葉で説明できるようにする
  5. 固有質問の材料を対応表から集め、「事実 → 自分の問題意識 → やりたいこと」の一続きの話に編む
  6. 実際に口に出してリハーサルし、答えるたびに「ここを掘られたら何と返すか」を書き足していく。体力検査6種目に向けたトレーニングも並行して進める

優先順位に注意

ステップ4〜5の組織研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。最終合格が第二次試験の結果だけで決まる以上、体力検査と面接試験の両方に向けた準備を優先しつつ、ステップ2の経験の棚卸しも並行して進めてください。自分のことを語れない状態で上益城消防組合の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません。

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、上益城消防組合消防本部専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

上益城消防組合消防本部の採用面接で出題が想定される質問について、回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。

上益城消防組合消防本部の想定問答集を見る

さいごに

上益城消防組合消防本部は、御船町・嘉島町・甲佐町・山都町という4町を、97人という体制で管轄しています。

同じ上益城郡でも益城町は構成外であるという事実を正確に理解しておくことが、志望動機の第一歩になります。

令和8年熊本地震では管内で死亡8名を含む重い被害を受け、自らの対応にあたってきました。試験は最終合格が第二次試験の総合得点のみで決まる独特の仕組みを持っています。

4町それぞれの地域性を理解した上で、自分の経験のどこがこの本部の仕事に活かせるのかを、言葉にして準備を進めていってください。