本記事では、上天草市職員採用試験の面接対策で必要な、上天草市の特徴・基礎データ・行政課題・重点政策・面接の流れ・想定される質問・評価の観点についてまとめています。

上天草市役所の面接では、「なぜ熊本県庁ではなく上天草市役所を志望したのですか」「市職員としてどんな仕事に取り組みたいですか」「上天草市の魅力と課題を教えてください」といった、自治体への理解を前提とする質問が想定されます。採用予定数が各職種1人程度という規模の試験だからこそ、上天草市そのものをどれだけ具体的に語れるかが効いてきます。

なお、本記事の試験に関する記述は、令和8年度上天草市職員採用試験(A日程・B日程)について市が公表していた範囲にもとづきます。まずは全体を通して読み、自分の関心と重なる事実を探してみてください。

第1部|自治体研究編

上天草市の特徴

面接対策に入る前に、上天草市の基本的な事実を確認しておきましょう。(時間が限られている方は、下の一覧だけでも押さえてください)

  • 天草諸島の北部を占める市で、南に隣接する天草市とは別団体。「天草諸島」「天草四郎」といった広域・歴史的な呼称と、上天草市という自治体名は区別して使う必要がある。
  • 隣り合うのは熊本県内の宇城市・天草市の2市。ほかに海を挟んで八代市、島原湾を挟んで長崎県南島原市とも向き合う。
  • 総面積は126.67平方キロメートル。島々からなる市域で、有明海・八代海に囲まれた立地にある。
  • 令和8年1月1日現在の人口は22,851人で、熊本県内では中小規模の市にあたる。
  • 令和8年度の採用試験は、大学卒業程度のA日程・高等学校卒業程度のB日程とも、採用予定数が各職種おおむね1人程度という少数採用である。
  • 市の花はサクラ、市の木はマツ。市役所は大矢野町上に置かれている。

上天草市の基礎データ

上天草市の輪郭は、二つの数字で見えてきます。人口は2万人台にとどまる一方、高齢化率は熊本県全体を10ポイント以上も上回るという組み合わせです。

島ごとに集落が分かれる市ですので、まずは市全体の合計から押さえていきます。

項目内容
総人口22,851人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)
65歳以上人口10,361人(高齢化率45.3%)
75歳以上人口5,920人(総人口の25.9%)
総面積126.67km²
人口密度約180人/km²(上記の総人口と総面積から算出)
隣接自治体宇城市・天草市(熊本県内)、八代市(海を挟んで)、長崎県南島原市(島原湾を挟んで)
市の花・木サクラ(花)・マツ(木)
市役所の所在地上天草市大矢野町上1514番地

総人口・65歳以上人口・75歳以上人口は、総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」令和8年1月1日現在の数値です。熊本県が公表している国勢調査ベースの統計とは調査の基準が違うため、両方の数字を並べて増減を計算しないようにしてください。総面積・隣接自治体・市の花と木・市役所の所在地は、当研究会が整理した基礎データによります。

4人に1人以上が75歳以上という年齢構成

上天草市の高齢化率は45.3%で、熊本県全体32.5%を12.8ポイントも上回ります。75歳以上率も25.9%で、県全体18.5%より7.4ポイント高い水準です。

4人に1人以上が75歳以上という計算になり、県内でもかなり高齢化が進んだ市だと言えます。

人口密度は1平方キロメートルあたり約180人です。

島々からなる市域という地理的な条件が、高齢化の進み方にも関わっていると考えられます。福祉や医療、移動支援に関心がある人は、この年齢構成を出発点にして志望動機を組み立てると説得力が増します。

「上天草市の高齢化率は45%を超えると聞きました。県全体よりもかなり高い水準なので、島の暮らしを支える仕事には、通院や買い物への同行のような具体的な支援が欠かせないと感じています」

上天草市の経済・産業

島々からなる立地という条件

上天草市は天草諸島の北部にあり、宇城市・天草市に接するほか、海を挟んで八代市、島原湾を挟んで長崎県南島原市とも向き合う位置にあります。有明海・八代海に面した立地は、漁業や海運と結びつきやすい一方、島々からなる市域は本土側の市とは異なる行政上の条件を持ちます。

上天草市だけの産業を金額で示す統計は、市の公表資料と熊本県の統計のなかには見当たりませんでした。そのぶん、この市の産業は数字よりも地理の側から語れます。

市の北側に広がる有明海は、日本で最も干満差が大きい海域(最大約6メートル)で、干潮時には日本最大の干潟が現れます。(出典:有明海(環境省 閉鎖性海域ネット))

これほど潮位が動く海に面した立地は、漁業だけでなく、潮の満ち引きを踏まえた港湾管理や高潮への備えといった業務にもつながります。

県全体の産業構造という背景

熊本県の令和5年の農業産出額は3,757億円で全国第5位です。上位5品目は肉用牛435億円、トマト400億円、米328億円、生乳317億円、豚265億円となっています。(出典:熊本県の農業産出額(農林水産省九州農政局)|令和5年)

また、熊本県は半導体関連企業の立地が続いており、令和5年度の企業立地件数は3年連続で過去最多を更新しました。(出典:くまもと新時代共創総合戦略(熊本県))

上天草市単独の産業を金額の規模で語ろうとするより、県全体の産業構造のなかで海に面した島々の市がどんな役割を担いうるかという視点で考えるほうが実態に近づきます。面接で経済や産業の話題に触れるときは、この点を意識しておきましょう。

観光を支える県全体の追い風

令和6年の熊本県の延べ入込客数は48,288.9千人(前年比+1.1%)、延べ宿泊者数は8,079.6千人(前年比▲3.8%)で、うち外国人延べ宿泊者数は1,471.7千人(前年比+47.1%)と大きく伸びています。(出典:熊本県観光統計表|令和6年)

これらは県全体の数値ですが、島々からなる上天草市も、こうした観光の流れと無縁ではありません。産業や観光を志望理由に挙げる場合は、県全体の伸びをそのまま市の実績として語らず、上天草市がその中でどんな役割を担えるかという形で説明するようにしましょう。

上天草市の主な行政課題

これまで見てきた人口や立地の条件から、上天草市が向き合う課題を3つに絞って整理します。

県内でも高い水準の高齢化への対応

高齢化率45.3%、75歳以上率25.9%という数字は、熊本県全体をそれぞれ12.8ポイント・7.4ポイント上回ります。

通院・買い物・見守りといった日常の支えを、島々からなる市域のなかでどう届けるかが大きな課題になります。人口22,851人という市の規模を踏まえると、少ない職員でこの課題に向き合う必要があります。

地震・津波への備え

熊本県公表の資料によると、平成28年熊本地震の市町村別死者数(令和7年4月11日現在)では、上天草市で1人の死者が確認されています。(出典:熊本地震の被害状況(熊本県)|令和7年4月11日現在)また、内閣府が令和7年3月31日に公表した南海トラフ巨大地震の被害想定の市町村別最大津波高一覧では、熊本県内で掲載されているのは天草市(4メートル)と苓北町(3メートル)のみで、上天草市を含む有明海・八代海の内側に面する市町は掲載されていません。(出典:南海トラフ巨大地震の市町村別最大津波高一覧(内閣府)|令和7年)

数字の掲載がないことは、被害が想定されていないという意味ではなく、この一覧における最大値の対象になっていないという意味です。熊本地震という内陸型地震の経験と、有明海・八代海に面した立地の両方を踏まえた備えが必要という理解にとどめておくのが正確です。

この平成28年の地震とは別の地震として、令和8年(2026年)7月28日16時27分、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.1・最大震度7(宇城市・氷川町で観測)の地震が発生しました。その後も7月28日17時08分にマグニチュード6.1、7月29日22時19分にマグニチュード5.8の地震が起き、いずれも熊本県天草・芦北地方で最大震度5弱が観測されています。(出典:令和8年熊本地震|気象庁)

熊本県災害警戒本部の発表(令和8年9月7日14時00分現在・速報値)によれば、県全体で死亡38名・住家被害計65,551棟、避難所開設37か所・避難者1,872名が確認されており、このうち上天草市の住家被害は357棟で、いずれも一部破損と報告されています。

罹災証明書の受付や被災者支援の各種手続きの窓口、避難所の運営は、いずれも市役所が担う業務です。これらは速報値で今後修正されうる数値ですので、参照するときは、どちらの地震の、どの主体がいつ集計した値なのかをそのつど確かめてください。(出典:令和8年熊本地震の被害状況|熊本県災害警戒本部・令和8年9月7日14時00分現在)

少数採用という規模のなかでの人材確保

A日程・B日程とも、採用予定数は各職種おおむね1人程度です。1人の採用が組織に与える影響が大きい規模の市役所だと考えられ、幅広い業務に対応できる人材を、限られた採用機会のなかで確保する必要があります。

上天草市の重点政策|島々をつなぐ小さな市の立ち位置

上天草市が現在どの計画にもとづいて市政を進めているかは、計画名も期間も年度で変わりますので、市の公式サイトに掲載されている最新版で確かめてください。この章では、採用試験の実施要領と公的統計という裏づけの取れる材料だけを使い、市政の向きを読み取っていきます。

少人数で幅広く担う行政

採用予定数が各職種1人程度という規模は、一人ひとりの職員が担う業務の範囲が広くなりやすいことを示しています。人口22,851人、面積126.67平方キロメートルという市の規模のなかで、専門性を持つ人材が少人数ずつ配置される構造だと考えられます。

県全体の動きとの接続

熊本県は半導体産業の集積や農業の高い産出額など、県全体としては成長分野を抱えています。上天草市のような島々からなる市が、こうした県全体の動きにどう関わっていけるかは、志望動機を組み立てるうえで考えておきたい視点です。

海に面した立地を活かした産業や、県内他地域との連携という観点から、自分の関心を接続できると具体性が増します。

POINT|公表情報が少ない市こそ、事実の精度で勝負する

上天草市は公表資料が限られる市です。事業名の暗記に頼るのではなく、①どの分野に関心があるか→②その分野で上天草市が置かれている条件は何か→③島々からなる立地や高齢化がどう関わるか→④自分の経験をどこに差し込めるか、の順で考えてみてください。

悪い例「上天草市の福祉に貢献したいです」

改善例「高齢化率が45%を超えると知りました。島々からなる市域で通院や買い物をどう支えるか、具体的な支援の仕組みづくりに関わりたいです」

あわせて確認したい公式資料

上天草市は公表資料そのものが多くありません。限られた情報を丁寧に読み込み、自分の言葉で説明できるところまで仕上げておくことが、この市では差になります。

  • 上天草市の職員採用のページ(A日程・B日程の実施要領)
  • 上天草市の総合計画・地域防災計画(市公式サイトで公開されている最新版)
  • 熊本県の農業産出額・半導体産業に関する公式資料

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、上天草市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。上天草市の採用面接で問われる可能性がある約60問の質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

上天草市役所の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

上天草市役所の面接の概要

第2部として、上天草市役所の面接がどのような形式・流れで行われ、どんな質問が想定されるのかを、公式の実施要領をもとに見ていきます。

上天草市役所の面接の流れ

令和8年度のA日程(大学卒業程度)・B日程(高等学校卒業程度)はいずれも、第1次試験がテストセンター方式の基礎能力検査のみ、第2次試験が個別面接のみという2段階構成です。

項目内容(令和8年度A日程・B日程)
試験の段階第1次試験(テストセンター方式の基礎能力検査)→第2次試験(個別面接)の2段階
第1次試験の内容基礎能力検査(60分・120題)=言語、数理、論理、常識、英語の5分野。すべて択一式で、一定の合格点に達しない場合は不合格
受験会場の制約テストセンターは九州内の会場に限定。九州外の会場で受験した場合は失格
第2次試験の内容個別面接(個別による口述試験)のみ。実施要領に集団面接・集団討論の記載なし
採用予定数A日程は一般事務職・技術職(土木)・管理栄養士とも各1人程度。B日程は一般事務職1人程度・技術職(土木)2人程度
申込方法「パブリックコネクト」からの申込みに限る(郵送不可)

上記は、令和8年度上天草市職員採用試験(A日程・B日程)について上天草市が公表していた範囲の内容です。配点は公表されていません。試験の構成・日程・配点等は、年度や日程区分によって異なる可能性があります。(出典:令和8年度上天草市職員採用試験(A日程)実施要領|令和8年度)

基礎能力検査で一定の合格点に達しなければ不合格になるという明記は、まず筆記の水準を満たすことが前提になっていることを示しています。そのうえで第2次試験が個別面接のみという設計は、面接1回に人物評価が集約されていることを意味しますので、準備の比重もそこに置くべきです。

上天草市役所が求める人物像

令和8年度A日程・B日程の実施要領と上天草市の採用ページを読んだかぎりでは、求める職員像を定型の言葉で示した記載は置かれていませんでした。新しい年度の要領が出たときは、真っ先にこの点を確かめてください。

公表された言葉がないぶん、手がかりになるのは試験の組み方そのものです。上天草市の試験は、テストセンターの基礎能力検査で一定の合格点を超えた人だけが個別面接に進み、そこから各職種おおむね1人程度の採用枠を争う設計になっています。

狭い枠を突破したうえで、限られた人数の組織に加わる覚悟がある人を見極めようとしている、と読むことはできそうです。加えて、高齢化率45.3%という水準を踏まえると、窓口に立つ機会が多い職種ほど、相手のペースに合わせて丁寧に対応できる人柄も重んじられるとみてよいでしょう。

これは市が述べていることではなく、公表された設計と統計から当研究会が読み取った範囲の話です。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。試験種目が絞られている上天草市でも、この見取り図の上で準備しておけば大きな抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク今日はどうやってここまで来ましたか?準備していない話題への、素の受け答えの自然さ
② 動機・志望なぜ熊本県庁ではなく上天草市役所なのですか?県と市の役割の違いを理解した上での志望かどうか
③ 自己理解自分の長所と短所を教えてください自己分析の深さと、短所への向き合い方
④ 経験・行動一人で判断に迷ったとき、どう対応しましたか?調べたり相談したりしながら物事を進めた経験の具体性
⑤ 学業・経歴学生時代に力を入れたことは何ですか?経験を仕事にどうつなげて語れるか
⑥ 適性・将来希望と違う部署に配属されたらどうしますか?少人数体制の市役所で幅広い業務に対応できる柔軟さ
⑦ 公共性・社会性上天草市の魅力を1つ挙げてください市への関心の具体性と、自分の言葉でまとめる力

この7つは、受ける自治体が変わってもほとんど姿を変えません。上天草市の場合は、面接が第2次試験の1回に絞られているぶん、この場での受け答えの比重がより大きくなります。

合否を分けるのは「上天草市役所ならでは」の質問

「上天草市と天草市の違いを説明できますか」
「上天草市の魅力と課題を、それぞれ教えてください」

前者のような質問には、天草諸島という広域の呼称と上天草市という自治体名を混同していないかが表れます。当研究会では、上天草市の事実のうち面接で使いやすいものを選び、答え方とセットで整理しました。

質問テーマ知っておきたい上天草市の事実答え方のヒント
市の位置と天草市との違い天草諸島の北部に位置し、南に隣接する天草市とは別団体。宇城市とも接する「天草諸島」「天草四郎」は広域・歴史呼称であり、上天草市という自治体名と区別して説明します
人口と高齢化令和8年1月1日現在の人口22,851人、高齢化率45.3%、75歳以上率25.9%。熊本県全体は32.5%・18.5%県平均を大きく上回る高齢化という数字を、通院や見守りといった具体的な生活支援の場面に結びつけて話します
試験の設計A日程・B日程ともテストセンター方式の基礎能力検査→個別面接のみの2段階。テストセンター会場は九州内限定面接が第2次試験の1回に集約されている点を踏まえ、深掘りに耐えられる準備をしていることを示します
地震・津波リスク熊本地震(平成28年)で市内1人の死者。南海トラフの最大津波高一覧には掲載されていない(掲載がない=被害想定なし、ではない)。別の地震である令和8年熊本地震でも市内で住家被害が生じている(速報値)内陸型地震の経験と海に面した立地の両方を踏まえた備えの必要性を、正確な言葉で説明します
採用規模各職種おおむね1人程度の少数採用採用後すぐに一定の役割を任される可能性を踏まえ、幅広い業務に対応する意欲を示します

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 市職員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

上天草市は配点も人物試験の比重も公表していませんので、観点をたどる手がかりは、公表された試験の組み方そのものになります。第1次で問われるのは言語・数理・論理・常識・英語という5分野の基礎能力、第2次で問われるのは個別面接がひとつだけ。

筆記で測れる力と、対話でしか測れない力を、はっきり2段に切り分けた設計です。ここから先の3行は、その設計から当研究会が組み立てた観点であり、市が公表しているものではありません。

行動の実例をたどって適性をみるコンピテンシー評価という考え方が市役所の採用面接で広く使われていることも、読むうえでの前提として添えておきます。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
面接に進むための基礎学力第1次のテストセンター(60分・120題)で、一定の合格点に達しているか言語・数理・論理・常識・英語を偏りなく仕上げます。ここで届かなければ面接に進めないという、順序の決まった前提条件です
一度きりの対話で伝えきる力面接が第2次の1回しかない設計のなかで、志望と経験を筋の通った順序で話しきれるか話す順番を決めて声に出し、途中で質問が挟まっても本筋へ戻れるところまで通し練習しておきます
少人数の職場で自分から動く姿勢各職種おおむね1人という採用規模のもとで、任された範囲の外にも自分から手を伸ばした経験があるか申込時にパブリックコネクトへ任意入力した自己PRと、面接で話す経験がずれないよう、あらかじめ揃えておきます

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。上天草市の場合は面接が第2次試験の1回だけですので、自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを、より丁寧に用意しておく必要があります。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容をもとに、本番までにやるべきことを順番に並べていきます。

  1. 令和8年度の実施要領を読み、自分が受ける日程(A日程・B日程)の試験種目と採用予定職種を確認する
  2. 学校生活と学校の外での経験を分けて棚卸しし、自分で調べたり周囲に確かめたりしながら進めた場面を1つ以上選んでおく
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  4. 上の対応表から、自分の志望に近いテーマを1〜2つ選ぶ
  5. 選んだテーマを「事実 → 自分の問題意識 → やりたいこと」の順に並べ直し、声に出して言えるところまで整える
  6. 基礎能力検査(言語・数理・論理・常識・英語)の対策を並行して進め、第2次試験に確実に進めるよう仕上げる

優先順位に注意

ステップ4と5は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がないときは、ステップ2の経験の棚卸しと、その経験を上天草市の仕事へどうつなぐかという自己分析を先に済ませてください。自分のことを語れない状態で市の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません。

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、上天草市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

上天草市の採用面接で出題が想定される質問について、回答例・質問の意図・NG回答を1問ずつ解説しています。人物を見る場が第2次の個別面接1回に集約されている試験ですので、当日の受け答えを前もって形にしておく値打ちは大きいはずです。準備の時間が足りないと感じている方は、必要に応じてご活用ください。

上天草市役所の想定問答集を見る

さいごに

上天草市役所の令和8年度採用試験は、テストセンター方式の基礎能力検査を通過した人だけが個別面接に進むという、明快な2段階構成です。配点や求める人物像は公表されていませんが、採用予定数が各職種1人程度という規模だからこそ、一人ひとりの受け答えが丁寧に見られるはずです。

天草諸島という広い呼称と上天草市という自治体そのものを区別しながら、高齢化率45%を超える島々の暮らしにどう関わりたいのかを、具体的な言葉にしていってください。