本記事では、串間市職員採用試験の面接対策で必要な、串間市の特徴・基礎データ・行政課題・重点政策・面接の流れ・想定される質問・評価の観点についてまとめています。

串間市役所の面接では、「なぜ串間市を志望したのですか」「市職員としてどんな仕事に携わりたいですか」「串間市の魅力と課題は何だと思いますか」といった質問が想定されます。人口の半分近くを65歳以上が占める小規模な市で、幅広い業務にどう向き合おうとしているかが、答えの奥行きを左右します。

なお、本記事に載せた試験の内容は、令和8年度串間市職員採用試験【B日程】の受験案内で確認できた範囲のものです。読み進めながら、自分の経験や関心とつながりそうな事実には印をつけておくと、後半の面接対策編で役立ちます。

第1部|自治体研究編

串間市の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずは串間市の全体像を把握しておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)

  • 令和8年1月1日現在の高齢化率は46.1%で、住民の半数近くを65歳以上が占める。同じ基準でみた宮崎県全体の33.9%を12ポイント以上上回る。
  • 宮崎県の南部、日向灘に面する市で、隣接するのは日南市・都城市(宮崎県内)と志布志市(鹿児島県)。県境に接する市のひとつ。
  • 岬の先端に広がる都井岬には、国の天然記念物に指定された日本在来馬御崎馬が野生の状態で生息し、例年20頭前後の仔馬が生まれる。(出典:串間市観光物産協会)
  • 内閣府が公表した最新の被害想定で、南海トラフ巨大地震の最大津波高は17メートルと宮崎県内で最も高い水準にある。前回(2012年)の想定でも同じ17メートルで、変わっていない。(出典:南海トラフ巨大地震の市町村別最大津波高一覧(内閣府)|令和7年)
  • 人口15,530人(令和8年1月1日現在)という規模でありながら、串間市消防本部を単独で運営している。宮崎県内は10の消防本部(局)体制で、串間市はそのうちの一つ。(出典:宮崎県内の消防体制|令和6年4月1日現在)
  • 市の花はカンナ、市の木はソテツ。市役所は串間市大字西方に置かれている。
  • 令和8年度の職員採用試験は【A日程】と【B日程】の2回に分けて実施され、両方に重複して申し込むことはできない。

串間市の基礎データ

面接に向けた自治体研究で統計値を数多く暗記する必要はありませんが、串間市がどのくらいの規模の市なのかは、体感としてつかんでおきたいところです。

宮崎県全体に対する割合も添えました。県内でどのあたりに位置する市なのかを測る目盛りとして使ってください。

項目内容
総人口15,530人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)
65歳以上人口7,163人(高齢化率46.1%)
75歳以上人口4,047人(総人口の26.1%)
総面積294.92km²
人口密度約53人/km²(上記の総人口と総面積から算出)
隣接自治体日南市・都城市(宮崎県内)、志布志市(鹿児島県)
市の花・木カンナ(花)・ソテツ(木)
市役所の所在地串間市大字西方5550番地

総人口・65歳以上人口・75歳以上人口は、総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」令和8年1月1日現在の数値です。国勢調査を出発点とする人口統計とは調べ方の起点が違いますので、系列をまたいで増減を計算することはできません。総面積・隣接自治体・市の花と木・所在地は、公表値をもとに当研究会が整理したものです。人口密度は上の総人口を総面積で割って求めました。

半分近くが65歳以上という年齢構成

串間市の高齢化率は46.1%、75歳以上は26.1%です。同じ住民基本台帳の基準でみた宮崎県全体は33.9%・19.2%ですから、市の高齢化率は県全体より12.2ポイント高く、75歳以上の割合も約7ポイント高くなっています。

県が長期ビジョンで見通す令和22年(2040年)時点の県全体の高齢化率38.1%と比べても、串間市はすでにその水準を超えている状態です。(出典:宮崎県総合計画長期ビジョン|令和4年9月策定)

「串間市は人口が1万5千人ほどで、65歳以上の方が半分近くを占めていると聞きました。医療や見守りなど暮らしを支えるサービスを維持しながら、地震や津波にも備えていく難しさがあると感じています」

串間市の経済・産業

宮崎県全体の農林水産業という背景

串間市単独の生産額統計を、当研究会は確認できていません。ここでは市が属する宮崎県全体の姿を、背景として置いておきます。

宮崎県の農業産出額は3,720億円で全国6位、畜産は肉用牛全国3位、豚全国3位、ブロイラー全国2位と、いずれも上位に位置しています。近海かつお一本釣り漁獲量は18,076トンで全国1位です。

日向灘に面した沿岸部は、農業と漁業が地域の産業を支える構造にあると考えられます。(出典:全国から見た宮崎県|令和5年前後)

都井岬の御崎馬という唯一の資源

御崎馬は日本在来馬の一種で、都井岬の一帯に野生の状態で暮らしています。国の天然記念物に指定されており、例年20頭前後の仔馬が生まれています。観光資源であると同時に、保護し続けなければならない対象でもあるという二面性を持つ点が、この市の観光行政の特徴です。

単独消防が示す行政の幅

串間市は人口15,530人の規模でありながら、串間市消防本部を単独で運営しています。宮崎県内は延岡市・日向市・都城市・日南市・串間市・西都市の各消防本部と、西諸広域・東児湯・西臼杵広域の組合消防本部、宮崎市消防局の10本部体制です。

近隣には複数の市町村が組合を作って消防を共同運営する例もある中、串間市は単独での運営を続けています。消防という重い機能まで自前で担う体制だと言えます。

串間市の主な行政課題

ここまでの数字と資源を踏まえると、串間市が向き合っている課題が見えてきます。面接で「串間市の課題」を聞かれたときの引き出しとして、次の3つを押さえておきましょう。

進んだ高齢化と人口減少

高齢化率46.1%という水準は、宮崎県全体の33.9%を12ポイント以上上回っています。前の章で見たとおり、県が長期ビジョンで見通す令和22年(2040年)時点の水準を、串間市はすでに超えています。医療・介護・移動・見守りといった分野の需要は、多くの市よりも早い段階で高まっていると考えられます。

南海トラフ巨大地震・津波への備え

串間市の最大津波高17メートルという想定は、宮崎県内でもっとも高い水準です。県が令和8年2月に公表した南海トラフ巨大地震等の被害想定では、早期避難率59.3%の場合で県全体の死者数は約11,000人、負傷者数は約20,000人と見込まれています。

串間市は、この県全体の想定の中でもとりわけ津波の脅威が大きい地域に位置しているということです。避難路の確保や早期の避難行動をどう定着させるかは、串間市にとって特に重い課題だといえます。(出典:宮崎県南海トラフ巨大地震等に係る被害想定|令和8年2月公表)

台風常襲地域としての風水害対策

宮崎県は年間2,000ミリを超える降水があり、古くから「台風銀座」と呼ばれてきました。戦後だけでも、枕崎台風で県内死者76人、ルース台風で48人、昭和29年台風第12号で67人という被害を受けています。(出典:宮崎県の豪雨災害に関する資料)

令和4年の台風第14号でも、県内では51件のがけ崩れと13件の土石流をあわせて64件の土砂災害が起きています。(出典:宮崎県の土砂災害の発生状況|令和4年)串間市もこの台風常襲地域の一部にあり、津波だけでなく風水害への備えも欠かせません。

重点政策|守るべき資源と備えるべき災害

串間市の個別計画については、当研究会が公式資料の本文まで確かめられた範囲が限られています。そこでこの章では、裏付けの取れた事実のうち特に重い二つ、御崎馬という守るべき自然資源と、南海トラフ地震という向き合うべき災害を取り上げ、面接で口に出せる形にほどいていきます。

都井岬と御崎馬を次の世代に残す

御崎馬は国の天然記念物に指定された日本在来馬で、都井岬の一帯に野生の状態で生息しています。例年20頭前後の仔馬が生まれ、観光客を惹きつける存在である一方、個体数や生息環境を維持し続けなければならない保護の対象でもあります。

観光資源としての活用と、種の保存という責任を同時に担っている点が、この場所の行政課題の特徴です。

日向灘の脅威にどう備えるか

串間市の最大津波高17メートルという想定は、宮崎県内でもっとも高い水準にあります。この規模の想定に対しては、避難路の確保、避難行動の周知、要配慮者への支援など、行政が担うべき備えは幅広くあります。この二つの脅威にどう向き合うかは、防災を志望する人にとって、串間市を語るうえで欠かせない視点になります。

POINT|すべてを一度に語ろうとしない

公表資料が少ない市では、事業名をいくつ言えるかで差はつきません。都井岬の保全か、津波への備えか、暮らしを支える福祉か、まず一つに的を絞ってください。そのうえで①その分野で串間市がいま抱えている困りごとは何か → ②なぜこの市ではそれが起きるのか → ③自分は何を見てそう思ったのか → ④入庁後にどこから手をつけたいか、と降りていくと、話が一本につながります。

悪い例「串間市の防災に貢献したいです」

改善例「都井岬の御崎馬を守りながら南海トラフ地震にも備えるまちだと知りました。まずは地域の防災訓練や見守りの活動に加わって、そこで気づいたことを仕事に生かしていきたいです」

あわせて確認したい公式資料

串間市は申込書とあわせて面接カードを郵送で提出します。面接カードに何を書くかが決まれば、下の資料のどこを読むべきかもおのずと定まりますので、書く内容を考えるほうが先です。

  • 串間市職員採用試験の受験案内(A日程・B日程、最新年度)
  • 串間市の総合計画・地域防災計画等の個別計画(串間市公式サイト)
  • 串間市の統計・人口に関する資料
  • 内閣府・宮崎県が公表している南海トラフ巨大地震の被害想定資料

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、串間市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。串間市の採用面接で問われる可能性がある約60問の質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

串間市役所の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

串間市役所の面接の概要

ここからは、串間市役所の面接の形式と流れ、質問の全体像、合否を分ける質問への備え方を、公式資料と当研究会の分析にもとづいて整理していきます。

串間市役所の面接の流れ

串間市は令和8年度の職員採用試験を【A日程】と【B日程】の2回に分けて実施しており、両方への重複申込みはできません。(出典:職員の募集(串間市))【B日程】は、上級試験(建築技師・土木技師・社会福祉士)、保健師採用試験、初級試験(一般事務・建築技師・土木技師・農業技師)、消防士採用試験の4区分で、いずれの区分も採用予定人員は若干名です。

ここで先にお断りしておきたいことがあります。【B日程】に含まれる一般事務は初級試験だけで、大卒程度にあたる上級の一般事務は入っていません。

上級・一般事務の試験構成は【A日程】側にあり、その案内ページは本記事の作成時点では準備中の表示で本文を確認できませんでした。上級の一般事務を志望する方は、以下に整理する【B日程】の構成を自分の試験のものとして読まないよう注意してください。

試験は1次から3次までの3段階選抜で、2次試験と3次試験の両方に人物試験が置かれています。1次は基礎能力検査(SCOA-A・B)と性格検査、2次は専門試験(建築技師・土木技師のみ)と人物試験(集団面接および個人面接)、3次は人物試験(個人面接)です。

消防士採用試験ではこれに加えて、消防適性検査と実技試験(握力、20mシャトルラン、腕立て伏せ、反復横跳び)が1次で課されます。(出典:令和8年度串間市職員採用試験(B日程)受験案内)

項目内容(令和8年度【B日程】)
試験の段階1次試験 → 2次試験 → 3次試験の3段階選抜
面接の種類2次試験は集団面接および個人面接、3次試験は個人面接
集団形式2次試験の人物試験に集団面接を実施
配点配点は公表されていません。最新の受験案内でご確認ください。
提出書類申込書(写真貼付)と面接カードをあわせて提出。返信用はがきを同封し、簡易書留で郵送

上記の試験構成は、串間市の令和8年度【B日程】職員採用試験の受験案内にもとづくものです。試験の構成・日程・配点等は、年度や日程・受験区分によって異なる可能性があります。受験の際は、必ずご自身の区分の最新の試験情報をご確認ください。

この試験でまず意識しておきたいのは、面接カードを申込みの段階で出してしまうという点です。串間市の申込方法は「申込書及び面接カードの提出」で、写真を貼った申込書と面接カードを、宛先を書いたはがき1枚と一緒に簡易書留で郵送します。

インターネット申込みが広がるなかでは珍しい紙の手続きですが、受験者にとって大きいのは手間よりも順序のほうです。面接で語る内容の骨格を、試験勉強を始める前に文章として固めて提出することになります。

書いてしまった以上は動かせませんから、面接カードを書く時点で、2次の集団面接・個人面接と3次の個人面接、その両方で掘られても耐えられる材料を選んでおく必要があります。

配点は公表されていません。だからこそ2次と3次で計2回受ける人物試験の中身が、そのまま結果に効いてきます。同じ経験を違う角度から尋ねられても答えがぶれないよう、面接カードに書いた線に沿って準備を進めましょう。

串間市役所が求める人物像

令和8年度【B日程】の受験案内を通して読みましたが、「求める職員像」にあたる項目は置かれていませんでした。市が言葉にしていない以上、以下に公表事実はありません。串間市が引き受けている仕事の形から当研究会が逆算したものだと、先にお断りしておきます。

手がかりになるのは、この市が引き受けている仕事の重さです。人口15,530人という規模でありながら、串間市は串間市消防本部を組合に頼らず単独で維持しています。

職員の数が増えないまま守備範囲だけが広い職場では、担当表の線がそのまま仕事の境界にはなりません。自分の持ち場を超えて手を貸す場面に慣れているかどうかが、串間市のような組織では効いてくるのではないかとみています。

もう一つは、地域との距離感です。人口1万5千人台の市では、窓口で応対した相手と、休日の商店や地区の行事でまた顔を合わせることが起こります。

勤務時間の外でも「市役所の人」として見られる前提で、言葉や振る舞いを選べるかどうか。市外から受験するのであれば、都井岬の御崎馬や日向灘への備えといった串間固有のテーマのうち、どれに自分が引っかかったのかを具体的に話せると、地縁の薄さはさほど気にならなくなります。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。串間市の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク串間市までは、どうやって来られましたか緊張の中でも自然に返せる受け答えと表情
② 動機・志望公務員を目指した理由を教えてください民間の仕事でも果たせる動機で終わっていないか
③ 自己理解自分の短所をどう補っていますか自分を客観的に見られているか、短所への向き合い方
④ 経験・行動うまくいかなかった経験を、どう立て直しましたか状況が崩れたときに何を考え、どう動いたか
⑤ 学業・経歴力を入れて取り組んできたことを教えてください経験を仕事にどうつなげて話せるか
⑥ 適性・将来採用されたら、どんな仕事をしてみたいですか配属や職務の幅広さへの理解と柔軟さ
⑦ 公共性・社会性最近気になったニュースを教えてください社会の出来事への関心と自分の考えの持ち方

串間市の場合、この7分野への備えは2次・3次のどちらでも土台として効いてきます。むしろ差がつくのは、ここから見ていく串間市固有の質問に、どれだけ具体的な言葉で応じられるかです。

合否を分けるのは「串間市役所ならでは」の質問

「なぜ宮崎県庁ではなく、串間市役所を志望したのですか」
「串間市の魅力と課題を、それぞれ教えてください」

この2問への答えは、下調べの量がそのまま声の厚みになります。人口1万5千人台で消防本部を単独運営していることも、都井岬に国の天然記念物が野生のまま暮らしていることも、調べずに面接へ向かえば出てこない事実です。下の表には、串間市の事実のうち面接で口に出しやすいものだけを選び、答え方を添えました。

質問テーマ知っておきたい串間市の事実答え方のヒント
人口と高齢化の実情令和8年1月1日現在の人口は15,530人。65歳以上が7,163人で高齢化率46.1%、75歳以上は4,047人で26.1%。宮崎県全体の33.9%・19.2%を大きく上回る半分近くが65歳以上という言い方に直したうえで、通院や買い物、見守りといった暮らしの場面に話をつなげます
なぜ県庁ではなく串間市役所か人口1万5千人ほどの規模ながら、串間市は単独で串間市消防本部を運営している(宮崎県内10消防本部体制の一つ)消防まで自前で持つ市だからこそ引き受けられる仕事の幅を、県庁との違いとして自分の言葉で説明します
都井岬・御崎馬という資源都井岬には国の天然記念物の御崎馬が野生の状態で生息し、例年20頭前後の仔馬が生まれる観光の目玉として紹介するだけでなく、保全と観光をどう両立させるかという行政の役割まで踏み込みます
南海トラフ地震・津波への備え内閣府が令和7年3月31日に公表した想定で、串間市の最大津波高は17メートルと宮崎県内で最も高い(前回想定でも同じ17メートル)数字の大きさに触れたうえで、避難や防災教育の場面で自分にできることをセットで語ります
採用試験の仕組み令和8年度は【A日程】と【B日程】に分けて実施され、両方への重複申込みはできない。1次はSCOA-A・Bと性格検査、2次・3次は人物試験を含む3段階選抜仕組みを説明するだけでなく、そのなかで自分がどう準備してきたかを一言添えます

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 市職員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

【B日程】は2次の集団面接・個人面接と3次の個人面接という順で、人物を三度見る組み立てになっています。申込時に提出した面接カードを土台に、同じ材料を角度を変えて確かめていく設計だとうかがえますから、答えの美しさよりも経験の中身と行動の再現性が問われることになります。

この見方自体はコンピテンシー評価として多くの市役所で使われている一般的な考え方で、串間市が公表しているものではありません。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
守備範囲の広さに耐えられるか自分の担当ではない用件を持ちかけられたとき、突き放さずにどこまで引き受け、誰につないだか部活動やアルバイトで「自分の係ではない仕事」を引き受けた場面を、そう判断した理由ごと書き出しておく
同じ話を角度を変えて話せるか面接カードに書いた経験が、集団面接・個人面接・3次の個人面接で繰り返し掘り下げられるひとつの経験を、起きた事実/その場の判断/後から気づいたこと、の三層に分けて整理しておく
串間で暮らし続ける見通し採用後は原則として串間市内に居住することとされている。この土地で生活する自分を思い描けているか都井岬の保全でも津波避難でも、関心のある分野を一つ決め、住民として関わる場面まで具体化しておく

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。串間市では人物試験の場が三度用意されていますから、浅い準備はどこかで底が抜けます。自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. 串間市の【A日程】【B日程】の募集ページを確認し、自分が対象となる試験区分と、申込書・面接カードの記入項目を確認する
  2. 高校・大学生活や仕事の経験を棚卸しする。学業・課外活動・アルバイトから、話せる具体例を1つずつ用意する
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  4. 自治体研究のインプットをする。この記事の前半部分を読み返し、志望分野に近い事実を2〜3個、自分の言葉で説明できるようにする
  5. 固有質問の材料を対応表から集め、「事実 → 自分の問題意識 → やりたいこと」の一続きの話に編む
  6. 声に出して練習し、答えるたびに「ここを掘られたら何と返すか」を書き足していく

優先順位に注意

ステップ4〜5の自治体研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ2の経験の棚卸しと、その経験を串間市の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。自分のことを語れない状態で市の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません。

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、串間市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

串間市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。特に試験本番までに時間がない方は、必要に応じてご活用ください。

串間市役所の想定問答集を見る

さいごに

串間市の【B日程】は、申込みの段階で面接カードを書き上げ、そこから人物試験を三度くぐる試験です。配点は示されていませんから、点数の組み立てを想像しても意味はありません。

それより、申込書に貼る写真を用意する段階で、御崎馬を守り、日向灘の津波に備え、住民の半分近くを占める高齢世代の暮らしを支えるこの市で自分が何をしたいのかを、書ける言葉にしておくことです。書いた言葉は、そのまま口に出して確かめておきましょう。