本記事では、つがる市職員採用試験の面接対策で必要な、つがる市の特徴基礎データ行政課題重点政策面接の流れ想定される質問評価の観点についてまとめています。

つがる市役所の面接試験では、「なぜつがる市を志望したのか」「市職員として何に取り組みたいのか」「自分の強みや経験を市政でどう活かしたいか」といった、自治体への理解を前提とする質問が想定されます。つがる市の後期試験では、第二次試験が集団討論と面接試験の2種目で構成されているため、面接官と一対一で向き合う場面だけでなく、他の受験者と議論する場面でも同じ理解が問われます。

本記事の掲載内容を参考に、自分の強みや関心とつがる市政の接点を考え、面接での回答作りに役立ててください。

第1部|自治体研究編

つがる市の特徴

本格的な面接対策をはじめる前に、まずはつがる市の全体像を把握しておきましょう。(時間のない方はここだけでもチェック)

  • 青森県の西部、津軽地域に位置する市で、人口は28,166人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)。市役所は市内の木造若緑に置かれている。
  • 隣接するのは弘前市・五所川原市と、北津軽郡鶴田町・中泊町、西津軽郡鰺ヶ沢町の5市町。県庁所在地の青森市とは接していない。
  • 総面積は253.55km²、人口密度は111人/km²で、青森県全体の人口密度(122.8人/km²・2023年)をやや下回る。
  • 同じ時点の数値で比べると、県内10市のうち最も人口が少ない市にあたる。
  • 市の花はニッコウキスゲ、市の木はクロマツ。
  • 職員採用試験は前期・後期の年2回に分けて実施されている。令和8年度の後期試験では、初級行政・初級行政(障害者限定)・社会福祉士・消防の4職種が募集の対象となっている。
  • 消防も市の組織であり、事務職と同じ募集要項の中で消防職が募集されている。採用予定人員は職種ごとに数人の規模で、初級行政は4人程度。

つがる市の基礎データ

面接に向けた自治体研究では、厳密な統計値等を大量に暗記する必要はありませんが、「つがる市の大体のスケール感」を知っておくことは重要です。

つがる市単独の市内総生産や事業所統計について、当研究会が確認できている公式資料は限られています。ここでは市の基礎的なプロフィールを整理し、比較の物差しとして青森県全体の数値をあわせて示します。

項目内容
総人口28,166人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)
総面積253.55km²
人口密度111人/km²(上記の総人口と総面積から算出)
市役所所在地青森県つがる市木造若緑61-1
隣接自治体弘前市・五所川原市・鶴田町・中泊町・鰺ヶ沢町
(参考)青森県の総人口1,164,752人(令和6年10月1日現在の推計人口・全国31位)
(参考)青森県の年齢3区分別割合年少9.9%/生産年齢54.2%/老年35.9%(令和6年10月1日現在)
(参考)青森県の総面積9,645km²(全国8位)

つがる市の面積・所在地・隣接自治体は、自治体の公表値をもとに整理した数値です。市の公式公表値とは時点や集計方法が異なる可能性があるため、面接では「およそ2万8千人規模」といった概数で押さえておくのが安全です。青森県の数値は、県「令和6年 青森県の人口」(令和6年10月1日現在の推計)および県の統計資料によります。総人口は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」(令和8年1月1日現在)の数値で、人口密度はこの総人口を総面積で割って算出しました。

数字から考えられる市政課題

つがる市の姿は、単独の数字より青森県全体の動きと重ねると輪郭がはっきりします。県の推計人口は令和6年10月1日現在で1,164,752人、前年から19,806人(1.67%)の減少です。

内訳は、令和5年10月からの1年間で死亡が出生を上回る自然減が15,405人、転出が転入を上回る社会減が4,401人でした。(出典:令和6年 青森県の人口

県全体が1年で失った人数は、つがる市の人口の7割を超える規模です。

人口が2万8千人台の市では、この流れの影響は学校・交通・医療・除排雪といった生活の基盤に直接及びます。たとえば面接では、つがる市の現状について説明する際、次のように数字と課題を結び付けられます。

「つがる市の人口は2万8千人ほどで、青森県の中では小さな市だと聞きました。県全体でも1年におよそ2万人減っていますので、限られた人数でどう暮らしを支えるかが大事になると思います。私は、住民の方との距離が近いという小さな市の強みを生かして働きたいです」

つがる市の経済・産業

経済・産業構造の概要

つがる市の経済を語る土台になるのは、市が位置する青森県全体の産業構造です。まずは県のスケールで輪郭をつかんでおきましょう。

  • 県の耕地面積は14万7,300haで全国第4位(令和6年)。内訳は田53%、普通畑24%、樹園地15%、牧草地9%。
  • りんごの生産量は令和5年で全国第1位、にんにく・ごぼうの生産量も同じく全国第1位。畜産の産出額は1,090億円。
  • 製造業は、製造品出荷額等1兆6,765億円、事業所数1,272、従業者数55,763人(令和3年経済センサス活動調査)。
  • 令和6年の県の観光入込客数は延べ3,237万8千人(対前年比103.8%)、観光消費額は1,984億7千万円(同103.9%)。

つまり、「農業の存在感が全国平均より大きい県の、その平野部に位置する市」という構造を押さえておくと、産業振興や雇用の話題に対応しやすくなります。(出典:青森県の農業|令和5年経済センサス活動調査(製造業)|令和3年

津軽平野という土台

青森県の地勢は、中央を走る奥羽山脈を境に、東部の県南地域と西部の津軽地域に大別されます。県資料は、西部を「広大な沖積低地と山地」と説明し、岩木川流域に肥沃な津軽平野が形成されているとしています。

県の耕地の半分以上(53%)が田であることとあわせて読むと、この平野部が県の農業を支える土台の一つになっていることが分かります。つがる市は、その津軽地域に位置する市の一つです。

産業を語るときは「青森=りんご」で止めず、市の周辺に広がる田畑の姿まで含めて話せると、地元をきちんと見てきた印象になります。(出典:青森県の農林水産業の概要|令和7年版

交流人口と観光の位置づけ

令和6年の県の観光入込客数は、実人数でも1,386万3千人(対前年比107.6%)と前年を上回りました。

定住人口が減っていく地域にとって、外から訪れる人をどう地域の売上や雇用につなげるかは、行政の重要なテーマです。市町村の側でも、農産物の直売や体験、地域の行事といった資源を、消費や交流に結び付ける工夫が求められます。

面接で観光や地域振興に触れるなら、名所を挙げるのではなく「訪れた人にどこでお金を使ってもらうか」という視点まで進めておきましょう。(出典:青森県観光入込客統計|令和6年

つがる市の主な行政課題

ここまでの数字と産業の姿を踏まえると、つがる市が県内の小規模な市として向き合っている課題が見えてきます。面接で「市の課題」を聞かれたときの引き出しとして、次の4つを押さえておきましょう。

人口減少と若い世代の県外流出

青森県の人口は昭和58年の1,529,269人をピークに減少に転じ、以後ほぼ一貫して減り続けています。県の基本計画は、人口減少の大きな要因を若い世代の県外流出とそれに伴う少子化と認識しており、2040年には県人口が100万人を下回り、老年人口比率が40%を超えると見込んでいます。

人口2万8千人台のつがる市にとって、この見通しは「将来の話」ではなく、進学や就職で市外へ出た若い世代が戻ってくるかどうかという、いま起きている問題として現れます。

高齢化のもとでの福祉と専門職の確保

県の年齢3区分別割合は、令和6年10月1日現在で老年人口が35.9%と大正9年以降で最も高く、75歳以上は224,032人にのぼります。一方で生産年齢人口は54.2%まで下がりました。

支える側が減り、支えられる側が増える構図の中で、福祉・介護の担い手をどう確保するかは市町村の切実な課題です。つがる市が令和8年度の後期試験で社会福祉士を3人程度募集していることは、この課題に人で応えようとしている姿勢の表れとも読めます。

限られた人員と財源での行政運営

青森県の令和5年度決算の健全化判断比率は、実質公債費比率13.4%、将来負担比率64.6%で、実質赤字比率・連結実質赤字比率はいずれも該当なしでした。県の令和6年度一般会計当初予算は7,022億円と、前年度から362億円(4.9%)減っています。

市の財政指標は本記事で扱える範囲を超えますが、人口が減っていく地域で行政サービスの水準を保つという条件は、県にも市にも共通します。

職種ごとの採用予定人員が数人にとどまる規模は、裏を返せば、職員一人が受け持つ業務の幅が広いということでもあります。(出典:健全化判断比率|令和5年度決算

災害への備えをどう確認するか

青森県が令和3年度に公表した地震・津波被害想定調査のうち、当研究会が確認できているのは太平洋側の海溝型地震(Mw9クラス)を対象とした想定です。冬の18時に発生した場合、県全体の死者数は約53,000人、避難者は1日後で最大約31万人と見込まれています。

この想定は県の太平洋沿岸を主な対象としたもので、津軽地域にそのまま当てはめられるものではありません

だからこそ、市の地域防災計画やハザードマップで、自分が受験するまちの想定を確かめておくことに意味があります。防災を志望動機に入れるなら、県全体の規模感と市の備えを分けて話せるようにしておきましょう。(出典:青森県地震・津波被害想定調査|令和3年度

重点政策|青森県の基本計画とつがる市の位置づけ

つがる市独自の総合計画の名称や重点施策について、当研究会が確認できている公式資料は限られています。ここでは、市が属する青森県の最上位計画を「県内の背景」として押さえ、市政を理解する土台にします。

県の基本計画は「青森新時代」への架け橋(計画期間2024年度〜2028年度)です。(出典:青森県基本計画「青森新時代」への架け橋

計画が置いている問題意識

この計画が人口減少の要因として名指ししているのは、若い世代の県外流出とそれに伴う少子化です。そのうえで、若い世代が「ここで暮らしたい」と思える魅力ある青森県にすることが最も重要だとしています。

受験生としては、①なぜ若い世代が出ていくのか ②残る・戻るために何が足りないのか ③その一つを市の仕事のどこで埋められるのか、という三段階で自分の考えを組み立てておくとよいでしょう。

県の計画を市の仕事に置き換える

県の計画は県全体の方向を示すものです。つがる市を受験する人が語るべきなのは、その方向を市の現場でどう形にするかという一段下の話になります。窓口での手続き、子育てや高齢者の相談、地域の産業や行事の支援、災害時の対応がそれにあたります。

県の計画が掲げる大きな目標は、市役所ではこうした日常の業務に分解されて現れます

志望動機は、この分解された場面のどこに自分が立ちたいかまで言えると、借り物ではない言葉になります。

POINT|計画名を覚えることが目的ではない

市独自の計画名が見つからなくても、対策は十分にできます。①つがる市の人口規模と県内での位置を知る → ②県全体が抱える課題(人口減少・高齢化)を押さえる → ③自分が携わりたい仕事を市の業務の中から選ぶ → ④その仕事に自分の経験や強みをどうつなげるかを言葉にする、という順で準備しましょう。

悪い例「つがる市の発展に貢献したいです」

改善例「まずは窓口の仕事で、市民の方の質問に正確に答えられるようになりたいです。その上で、青森県は65歳以上の方が3人に1人を超えていると知りましたので、つがる市でも高齢の方が相談しやすい窓口づくりに関わっていきたいと考えています」

あわせて確認したい公式資料

すべてを読む必要はありません。志望動機に関係する資料を選び、重要な部分を自分の言葉で説明できるように準備しておきましょう。

  • つがる市職員採用試験の募集要項(志望する職種・実施回のもの)
  • つがる市公式サイトの市政情報のページと広報紙
  • つがる市の地域防災計画・ハザードマップ
  • 青森県基本計画「青森新時代」への架け橋(県内の背景を知る参考として)

なお、情報を知っていることと、面接でその情報を使って答えられることは、まったく別の能力です。数字を覚えただけの状態では、深掘りの一言で止まってしまいます。

当研究会では「答えられる形」まで仕上げるためのテキストとして、つがる市役所専用の面接想定問答集をご用意しています。つがる市の採用面接で問われる可能性がある質問について、「元公務員監修の回答例」「質問の意図」「回答のコツ」「想定される深掘り」などを収録しています。

つがる市役所の想定問答集を見る

第2部|面接対策編

つがる市役所の面接の概要

ここからは、つがる市役所の試験の構成と面接の位置づけ、質問の全体像、合否を分ける質問への備え方を、公式資料と当研究会の分析に基づいて整理していきます。

つがる市役所の面接の流れ

つがる市の職員採用試験は、前期と後期の年2回に分けて実施されています。令和8年度の後期試験は第一次試験と第二次試験の2段階で、第二次試験は集団討論と面接試験の2種目という構成です。

面接試験は「個人面接により試験を行います」と募集要項に明記されており、集団面接ではありません(出典:つがる市職員採用試験(後期試験)募集要項|令和8年度

項目内容(令和8年度・後期試験)
試験の段階第一次試験 → 第二次試験の2段階
第一次試験の種目教養試験(40題・2時間)は全職種共通。初級行政・初級行政(障害者限定)・社会福祉士はこれに性格特性検査(150題・20分)が加わり、初級行政はさらに論文試験(800字以内・1時間)、社会福祉士は専門試験(30題・1時間30分)が課されます。消防は性格特性検査ではなく消防適性検査(150題・20分)を受け、あわせて体力検査が課されます
第二次試験の種目集団討論と面接試験の2種目。初級行政・初級行政(障害者限定)・社会福祉士・消防の全職種で共通して課されます
面接の種類個人面接(「総合的な人格、見識、人間性について、個人面接により試験を行います」と記載)
集団形式集団討論あり(「職務の遂行に必要な論理性、協調性等をみるために集団討論を行います」と記載)
配点各種目の配点・満点は募集要項に記載がありません。試験結果の開示では、第一次試験の不合格者に総合順位と総合得点、第二次試験の受験者に総合順位が示されます
提出書類第二次試験の詳細は合格者へ個別に通知されるとされ、面接カード等の様式は公表されていません
募集職種・採用予定人員初級行政4人程度、初級行政(障害者限定)若干名、社会福祉士3人程度、消防2人程度

この構成から、準備に直結することが3つ読み取れます。1つ目は、人物を見る種目が集団討論と個人面接の2つあることです。他の受験者と議論する姿と、一対一で掘り下げられる姿の両方が見られます。

2つ目は、募集要項が「一部でも受けない方は、採用の選抜対象から除かれる」と明記していることで、どの種目にも欠席や手抜きの余地はありません。

3つ目は、第二次試験の合格者が試験結果順に採用候補者名簿へ登載され、上位から内定が決まる仕組みだという点です。名簿に登載されても採用されない場合があると書かれている以上、二次を「通過するだけ」ではなく、順位を意識した準備が要ります

上記の試験構成は、つがる市の令和8年度職員採用試験(後期試験)の募集要項にもとづくものです。前期試験や、大学卒業程度の区分については構成が異なります。試験の構成・日程・配点等は年度や受験区分によって変わる可能性があるため、受験の際は必ずご自身の区分の最新の受験案内をご確認ください。

つがる市役所が求める人物像

つがる市の採用試験案内や募集要項に、定型の「求める人物像」にあたるまとまった記載を、公表資料からは確認できません(当研究会調べ)。手がかりになるのは、試験種目そのものに添えられた説明です。

集団討論については「職務の遂行に必要な論理性、協調性等」、面接試験については「総合的な人格、見識、人間性」、性格特性検査については「公務員に求められる資質や性格特性をみる検査」と記されています。

ここから読み取れる評価の軸は、筋道立てて考えを述べられること、他者と協力して結論に近づけること、そして人としての誠実さです。自己PRでは「協調性があります」と述べて終わらせず、その力を使って何をして、周りがどう変わったのかまで話せるようにしておきましょう。

想定される質問

面接で聞かれることは7つのカテゴリーに分かれる

当研究会では、全国の自治体・官公庁の面接想定問答を分析し、聞かれる質問を7つのカテゴリーに体系化しています。つがる市の面接も、この見取り図の上で準備すれば、基本的な抜け漏れは防げます。

カテゴリー代表質問ここで見られていること
① 導入・アイスブレイク今日は会場まで、どのくらいかかりましたかかしこまった質問の前の一言に、素の表情と受け答えの自然さが表れます
② 動機・志望民間企業ではなく公務員を選んだ理由を教えてください職業選びの筋道が、自分の経験と地続きになっているか
③ 自己理解周りの人から、どんな人だと言われますか自己評価と他者からの評価を突き合わせて話せるか
④ 経験・行動これまでで一番、粘り強く続けたことは何ですか続けた期間の長さではなく、途中でどんな工夫をしたか
⑤ 学業・経歴学校で力を入れて学んだことを教えてください専門外の相手に伝わる言葉へ置き換える力
⑥ 適性・将来希望と違う部署に配属されたら、どうしますか市の仕事への理解の解像度と、配属に対する構え
⑦ 公共性・社会性最近気になった地域の話題はありますか身の回りの出来事を行政の視点で見ているか

ただし、この7カテゴリーはつがる市に限らず全国の官公庁でほぼ共通です。受験者全員が対策してくる領域なので、ここでは大きな差がつきにくいのです。

では、どこで差がつくのか。それが次の「つがる市ならでは」の質問です。

合否を分けるのは「つがる市ならでは」の質問

「なぜ青森県庁ではなく、つがる市役所なのですか」
「つがる市の魅力と課題を、それぞれ挙げてください」

どちらも市の現状を知らなければその場では答えようがない質問ですが、逆に言えば、材料さえ持っていれば、他の受験者との違いをはっきり示せる質問でもあります。

しかもつがる市の場合、同じ材料は集団討論でも効きます。地域の話題が議題になったとき、具体的な事実を一つ出せる受験者は、議論の流れを引き寄せられるからです。

こうした質問に答えるための「つがる市の事実」を、面接で使いやすいものに絞り、答え方とセットで整理しました。

質問テーマ知っておきたいつがる市の事実答え方のヒント
市の規模とスケール感人口28,166人(住民基本台帳・令和8年1月1日現在)で、同じ時点の比較では県内10市のうち最少。面積253.55km²、人口密度111人/km²「小さい市です」で止めず、初級行政の採用予定が4人程度という規模と結び付け、一人の職員が受け持つ範囲の広さを自分の働き方の希望に重ねます
なぜ県庁ではなく市役所か基本計画「青森新時代」への架け橋のもとで県全体の人口減少を扱うのが青森県で、県内10市で最も人口が少ないつがる市では、その影響が学校や交通、除排雪に直接及ぶ。市は窓口・福祉・防災など暮らしに直結する場面を担う役割分担を説明したあと、つがる市の窓口で誰の何を助けたいのかまで一段下げて話すと、志望先を取り違えていない答えになります
つがる市の魅力と課題弘前市・五所川原市など5市町に囲まれた津軽地域の市。県全体では耕地の53%が田で、りんご・にんにく・ごぼうは全国第1位の産地魅力は県の農業の強みに寄りかからず、市の広報紙や実際に訪れて見たものを一つ足します。課題は人口減少を挙げ、そこで自分がしたいことまで言い切ります
集団討論への備え第二次試験の集団討論は「職務の遂行に必要な論理性、協調性等」をみるために行うと募集要項に明記手がかりがこの一文だけなので、結論を先に置いて理由を絞る(論理性)と、他の人の意見を受け止めてから自分の案を足す(協調性)の2つを意識して見せます
高齢化と福祉の担い手青森県の65歳以上の割合は35.9%、75歳以上は224,032人(令和6年10月1日現在)。市は社会福祉士の枠を設けて3人程度を募集数字を挙げるだけでなく、市が専門職の枠を置いている点に触れ、事務職志望でも福祉部門と連携する場面を思い描いて話します

使い方のコツは、5つ全部を覚えることではありません。自分の志望分野に近いテーマを1〜2つ選び、「事実 → 自分の問題意識 → 市職員としてやりたいこと」という一続きの話に編んでおくことです。

想定される評価の観点

面接は、前述の募集要項の記載から読み取れる評価の軸に照らして「これまでに実際どう行動してきたか」を確かめる場です。いわゆるコンピテンシー評価が基本にあり、答えの美しさではなく、経験の中身と行動の再現性が見られています。

評価の観点面接でどう確かめられるか準備のポイント
論理性集団討論での発言の組み立てや、面接で理由を尋ねられたときの説明の順序初級行政の第一次試験には800字以内の論文があります。結論を先に置き、理由を2つに絞る書き方を、そのまま話し方にも移しておきます
協調性討論で意見が割れた場面での振る舞いと、集団の中での役割の取り方反対意見を一度受け止めてから自分の案を足す言い方を、実際の言葉として用意します。役割は司会に限らず、時間を管理する・論点を整理するでも構いません
総合的な人格・見識・人間性個人面接で、一つの経験を掘り下げる質問を重ねながら確かめられます面接試験について公表されている観点はこの一文だけです。だからこそ、2万8千人台のまちで市職員として働く自分の姿を、場面まで具体的に描いておくと答えがぶれません

なお、公務員の個人面接では、ひとつの話題に対して「そのとき、あなたは具体的に何をしたのですか」と2回、3回と深掘りされることが多いです。自分の言葉で細部まで語れる実体験に根ざした答えを事前に用意しておきましょう。

本番までの準備6ステップ

ここまでの内容を、準備の手順に落とし込みます。

  1. 志望する職種・実施回の募集要項を読み、第一次試験の種目と受験資格を確認する(初級行政は大学卒業者・卒業見込者が受験できない点にも注意)
  2. 学校生活やアルバイト等の経験を棚卸しする。学業・部活動・地域の活動から、話せる具体例を1つずつ用意する
  3. 7カテゴリーの代表質問に、それぞれ一言メモで答えを作る
  4. 自治体研究のインプットをする。この記事の前半部分を読み返し、志望分野に近い事実を2〜3個、自分の言葉で説明できるようにする
  5. 固有質問の材料を対応表から集め、「事実 → 自分の問題意識 → やりたいこと」の一続きの話に編む
  6. 声に出して練習する。個人面接用には「ここを掘られたら何と返すか」を書き足し、集団討論用には結論から述べる言い回しと、他の人の意見に自分の案を足す言い回しを準備しておく

優先順位に注意

ステップ4〜5の自治体研究は、あくまで他の受験生と差をつけるための工程です。時間がない場合は、ステップ2の経験の棚卸しと、その経験を市の仕事へどうつなぐかという自己分析を優先してください。自分のことを語れない状態で市の知識だけを増やしても、面接の評価にはつながりません

なお、面接対策を独学かつ最短ルートで仕上げたい場合は、つがる市役所専用の面接想定問答集を使う選択肢もあります。

つがる市の採用面接で出題が想定される質問について、1問ごとに回答例・質問の意図・NG回答までをわかりやすく解説しているので、面接での受け答えをより具体的にイメージできるようになります。特に試験本番までに時間がない方は、必要に応じてご活用ください。

つがる市役所の想定問答集を見る

さいごに

つがる市の後期試験では、第二次試験で集団討論と個人面接という2つの人物試験が待っています。配点は公表されていませんが、全種目の受験が選抜の前提とされ、結果は総合順位という形で残ります。

討論で他の受験者と意見を交わすときも、面接官と一対一で向き合うときも、手元にある材料は同じ「つがる市で働く自分」の像です。

人口2万8千人あまり、職員の採用も一度に数人という規模のまちで、誰のどんな場面を支えたいのか。募集要項を手元に置きながら、その像を少しずつ具体的にしていきましょう。