和歌山市役所では、行政職Ⅰ種・行政職Ⅲ種・障害者対象などの区分で、論文試験が実施されています。近年は、市職員として大切にしたい行動、情報発信、DX、働き方改革、市民ニーズ、中心市街地、定住・観光、官民連携など、市民生活に近いテーマが多く出題されています。
本記事では、和歌山市職員採用試験の論文試験について、試験概要、過去問、出題傾向、対策方法をまとめています。まずは自分が受験する区分の過去問を確認し、設問で問われている視点をつかんでください。
論文・作文試験の概要
受験区分ごとの試験形式・文字数・試験時間
以下は、和歌山市役所で実施されている主な論文・作文試験の実施条件です。年度により変更される可能性があるため、出願時には必ず最新の受験案内も確認してください。
| 区分 | 形式 | 試験時間 | 文字数 |
|---|
| 行政職Ⅰ種・1型 | 論文 | 90分 | 1200字程度 |
| 行政職Ⅰ種・2型 | 論文 | 90分 | 1200字程度 |
| 行政職Ⅲ種・障害者対象 | 論文 | 90分 | 1200字程度 |
論文・作文試験の過去問
以下に、和歌山市職員採用試験の論文・作文試験の過去問を、年度・区分別に整理します。まずは受験予定の区分を確認してください。
行政職Ⅰ種・事務職(1型)の過去問
- 問題形式:論文
- 試験時間:90分
- 文字数:1200字程度
事務職(1型)
過去問を表示
解答例を読む
2025(令和7)年度
あなたは市職員として、より良い市のためにどのような行動を大切にしたいと考えるか、これまでの経験や出来事も含めて、あなたの考えを述べてください。
2024(令和6)年度
情報発信は、市の取組みを推進するうえで重要な役割を果たしています。本市が、情報発信を効果的に行う方法について、多様化する住民サービスの周知、防災情報の提供、市域内外への各種PRなど、具体例を挙げてあなたの考えを述べてください。(1200字)
2023(令和5)年度
マイナンバーカードの普及により、行政サービスがどのように変化するか、期待できる点と注意すべき点を踏まえて、あなたの考えを述べてください。
2022(令和4)年度
地方公務員の定年延長が導入されるにあたり、より弾力的な働き方を可能にする仕組みが求められています。このような状況で職員のワーク・ライフ・バランスを実現するために、自治体はどのように取り組むべきか、あなたの考えを述べてください。
2021(令和3)年度
自治体がDX(デジタル・トランスフォーメーション)を推進することの意義について、あなたの考えを述べてください。
2020(令和2)年度
人口が減少し、地方自治体間の財政面での格差が拡がりつつある現状を踏まえ、今後、国と地方の間における役割分担はどのようにあるべきか、あなたの考えを述べてください。
2019(令和元)年度
多様化する市民のニーズを的確に捉えて対応していくために、市職員としてどのような意識や能力が必要であるか、あなたの考えを述べてください。
2018(平成30)年度
近年、ワーク・ライフ・バランスの重要性が認識され、「働き方改革」の取組が広がりを見せている。ワーク・ライフ・バランスの実現に向けた自治体の果たすべき役割と具体策について、あなたの考えを述べてください。
2017(平成29)年度
自治体には、専門業務に特化したスペシャリストではなく、ゼネラリストとして多様な職務経験を積む職員が多数存在する。そのような環境において、公務員に求められる能力とはどのようなものか、あなたの考えを述べてください。
行政職Ⅰ種・事務職(2型)の過去問
- 問題形式:論文
- 試験時間:90分
- 文字数:1200字程度
事務職(2型)
過去問を表示
解答例を読む
2025(令和7)年度
あなたは市職員として、より良い市のためにどのような行動を大切にしたいと考えるか、これまでの経験や出来事も含めて、あなたの考えを述べてください。
※ 事務職(1型)と同一問題
2024(令和6)年度
情報発信は、市の取組みを推進するうえで重要な役割を果たしています。本市が、情報発信を効果的に行う方法について、多様化する住民サービスの周知、防災情報の提供、市域内外への各種PRなど、具体例を挙げてあなたの考えを述べてください。(1200字)
※ 事務職(1型)と同一問題
2023(令和5)年度
コロナ禍を経て、従来の社会活動等が変わりつつある状況において、自治体職員が地域の未来をリードするためにどのような役割を果たすべきか、あなたの考えを述べてください。
2022(令和4)年度
新型コロナウイルス感染症は、いまだ我々の社会生活に多大な影響を及ぼしているが、コロナ禍の収束を見通した世の中のあり方を考えるべき状況でもある。コロナ禍の収束後に向け、自治体に求められる役割と具体的な取組について、あなたの考えを述べてください。
2021(令和3)年度
市役所の職員には、行政サービスを提供することと同時に、市の事業や魅力等を発信する役割がある。その役割を果たすためにどのような発想や取組みが求められるのか、あなたの考えを述べてください。
2020(令和2)年度
新型コロナウイルス感染症により生活に影響を受けた市民に対し、あなたは職員としてどのような仕事をしたいと考えるか、あなたの考えを述べてください。
2019(令和元)年度
定住人口の維持や観光客の増加に資するものとして、本市は、まちに対する市民の誇りや愛着をどのように醸成していくべきか、あなたの考えを述べてください。
2018(平成30)年度
本市における官と民が連携する新たな行政サービスのアイデアを一つ挙げ、その実現に向けた官と民の望ましい役割分担のあり方について、あなたの考えを述べてください。
2017(平成29)年度
自治体は、事業に関する住民説明会や、トラブルが生じた場合のマスコミ対応など、さまざまな場面において説明責任を果たすことが求められている。自治体の説明責任について言及するとともに、自治体はどのように説明責任を果たすべきか、あなたの考えを述べてください。
行政職Ⅲ種・障害者対象の過去問
- 問題形式:論文
- 試験時間:90分
- 文字数:1200字程度
事務職
過去問を表示
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2025(令和7)年度
市職員は市民との信頼関係が大切です。市民対応において、心掛けるべき姿勢や態度について、あなたの考えを述べてください。(1200字)
2024(令和6)年度
地方自治体が実施する事業やサービスについて、あなた自身が感じている困りごとや行政課題は何か、また地方自治体として、それをどのように解決すればよいのか、あなたの考えを述べてください。(1200字)
2023(令和5)年度
あなたが職業を選択するにあたり、最も重視していることは何か、本市を就職先として希望する理由を踏まえて述べてください。
2022(令和4)年度
これまでの人生で挑戦したこと、また、その経験を通して学んだことや身に付けたことを具体的に述べてください。
2021(令和3)年度
中心市街地の人口減少や空き店舗の増加等の商業機能の低下など、多くの地方都市で中心市街地の空洞化が進行しています。中心市街地の空洞化は将来的に市民生活へどのような影響を与えるのか、また、中心市街地の空洞化を解決するにはどのような取組が求められるのか、あなたの考えを述べてください。
2020(令和2)年度
「住みたいと選ばれる魅力があふれるまち」を実現するために、あなたはどのような取組を実行するのか、具体的に提案してください。
2019(令和元)年度
規模の大小や難易度に関わらず、新たなことを取り組むにあたって重視することや気を付けることについて、あなたの考えを述べてください。
出題傾向と頻出テーマの分析
和歌山市役所の論文・作文試験では、一般的な社会課題をそのまま論じるのではなく、和歌山市の行政課題に引き寄せて考える力が重要です。過去問を確認すると、自治体の重点施策や地域課題を踏まえたうえで、具体的な取組を述べる問題が多く見られます。
行政職Ⅰ種・事務職(1型)の出題傾向
- 頻出テーマ:市職員として大切にしたい行動、情報発信、マイナンバー、DX、働き方改革、市民ニーズなど
- 設問の特徴:市民対応や行政サービスの改善を、和歌山市職員の視点から論じる問題が多い
- 答案のポイント:市民に近い基礎自治体として、利便性・信頼・公平性をどう高めるかを具体化する
行政職Ⅰ種・1型の予想テーマ解答例
行政職Ⅰ種・事務職(2型)の出題傾向
- 頻出テーマ:情報発信、コロナ後の地域、自治体の役割、定住・観光、官民連携、説明責任など
- 設問の特徴:まちづくりや行政運営について、課題と解決策を幅広く問う問題が多い
- 答案のポイント:市民・事業者・地域団体との連携を意識し、施策の対象と効果を明確にする
行政職Ⅰ種・2型の予想テーマ解答例
行政職Ⅲ種・障害者対象の出題傾向
- 頻出テーマ:市民対応の姿勢、困りごとへの対応、志望理由、挑戦経験、中心市街地、魅力あるまちなど
- 設問の特徴:自己経験型と身近な行政課題型の両方が出題されている
- 答案のポイント:自分の経験から得た学びを、和歌山市職員としての行動に自然につなげる
行政職Ⅲ種・障害者対象の予想テーマ解答例
対策と勉強法のポイント
論点整理・文章構成のコツ
- 和歌山市の課題に引き寄せる:出題テーマを全国的な一般論で終わらせず、自治体の施策や地域特性と結びつける
- 施策は具体的に書く:対象者、実施主体、支援方法、連携先、期待される効果まで整理する
- 制限時間内の構成を固定する:現状、課題、具体策、効果、職員としての姿勢の順にまとめる
- 受験区分ごとの役割を意識する:大卒・高卒・社会人・障害者対象など、区分ごとに求められる視点を答案に反映する
情報収集と自治体研究のポイント
和歌山市役所の論文対策では、和歌山市公式HPに加えて、中心市街地活性化、定住促進、観光、情報発信、DX、窓口サービス、働き方改革、市民協働などの施策を確認しておくことが大切です。和歌山市は県庁所在地でありながら、地域密着型の行政課題も多いため、市民生活に近い目線で施策を考えることが重要です。
本番までの対策フロー
- 受験区分の過去問を読み、出題形式と頻出テーマを確認する
- 和歌山市の施策を調べ、頻出テーマと関連する行政課題を整理する
- 各テーマについて、現状・課題・具体策・期待される効果を短くメモする
- 制限時間内に答案を書き、抽象論で終わっていないかを確認する
- 最後に、和歌山市職員としてどのように貢献したいかが伝わる表現に整える
論文・作文試験を通じて問われるのは、知識だけでなく、社会を見つめる目と自らの考えを整理する力です。和歌山市の未来を支える公務員としての第一歩に向けて、日々の努力がきっと実を結ぶことを願っています。焦らず、自分のペースで、丁寧に準備を進めていってください。
(過去問引用:和歌山市公式HP)
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