富山県庁では、初級・職務経験者(UIJターン)(デジタル)・職務経験者(UIJターン)(行政)の区分で、論文・作文試験が実施されています。近年は、UIJターン、デジタル、行政、初級、学校事務、警察事務、地域活性化など、自治体の重点施策や職員としての姿勢と結びついたテーマが出題されています。
本記事では、富山県職員採用試験の論文・作文試験について、試験概要、過去問、出題傾向、対策方法をまとめています。まずは自分が受験する区分の過去問を確認し、設問で問われている視点をつかんでください。
論文・作文試験の概要
受験区分ごとの試験形式・文字数・試験時間
以下は、富山県庁で実施されている主な論文・作文試験の実施条件です。年度により変更される可能性があるため、出願時には必ず最新の受験案内も確認してください。
| 区分 | 形式 | 試験時間 | 文字数 |
|---|
| 初級 | 作文 | 60分 | 不明 |
| 職務経験者(UIJターン)(デジタル) | 論文 | 60分 | 不明 |
| 職務経験者(UIJターン)(行政) | 論文 | 60分 | 不明 |
論文・作文試験の過去問
以下に、富山県職員採用試験の論文・作文試験の過去問を、年度・区分別に整理します。まずは受験予定の区分を確認してください。
初級の過去問
一般事務・学校事務・警察事務
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解答例を読む
2025(令和7)年度
あなたは県職員として 10 年後にどのように活躍していたいか、自由に述べなさい。
2024(令和6)年度
富山県で暮らすことの良さについて、あなたの考えを述べなさい。
2023(令和5)年度
県民と県の組織との距離感を縮め、県職員の存在をもっと身近に感じてもらうためにはどうすればよいか、あなたの考えを述べなさい。
2022(令和4)年度
県民が幸せかどうかをどうやって計ることができるか、あなたの考えを述べなさい。
2021(令和3)年度
県では、新しい県の姿として、『ワクワクすることがたくさんある富山県』を目指していますが、あなたにとってワクワクする富山県とは何ですか、また、どのようにしたら実現できるか、あなたの考えを自由に述べてください。
2020(令和2)年度
公務員としてどのようなことに挑戦したいか、自分の長所短所を踏まえ、自由に述べなさい。
2019(令和元)年度
最近関心を持ったことを一つ挙げ、県職員として採用された場合、そのことにどのように取り組むべきか、あなたの考えを自由に述べなさい。
職務経験者(UIJターン)(デジタル)の過去問
デジタル
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解答例を読む
2025(令和7)年度
県庁職員は、多様化する県民のニーズに応えるため、庁内業務の効率化が重要課題となっています。あなたなら、どのようなデジタルツールを利用し、どのように庁内業務の効率化を図りますか。より多くの庁内業務が効率化できると思われる観点で述べなさい。
2024(令和6)年度
昨年度、富山県では大雨や地震等の自然災害が発生しました。あなたが県職員になった場合、自然災害に備え、庁舎が被災した場合でも業務を継続させるために、どのような取組ができるか、これまでの業務やデジタル技術活用の経験を踏まえて述べなさい。
2023(令和5)年度
生成AIのうち、テキスト生成 AI分野のChatGPTのメリット、デメリットを踏まえ、あなたがこれまで経験してきたどのような業務でどのようにChatGPTを活用できるか、また活用できる場合にどのような点に注意しなければならないかを述べなさい。
職務経験者(UIJターン)(行政)の過去問
行政
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解答例を読む
2025(令和7)年度
本県では現在、県の未来を描く新たな総合計画を策定していますが、県を取り巻く現状や課題を1つ挙げ、あなたが考える10年先の目指すべき姿とともに、その実現に向け県はどのような取組を重点的に進めるべきか述べなさい。
2024(令和6)年度
行政需要の増大が見込まれる中で、富山県における行政サービスを持続可能な形で提供していくために、どのような施策を講じるべきか、あなたの考えを述べなさい。
2023(令和5)年度
県民サービスの向上と地域社会の活性化のため、官民連携が進められていますが、富山県としてどのように取り組むことができるか、あなたの考えを述べなさい。
2022(令和4)年度
富山県では、新たな課題にスピード感をもって対応できるよう、予算の一部に、「サンドボックス予算(1,000万円)」を設けています。あなたなら、この予算を使いどのようなことをして県政に役立てたいか、考えを述べなさい。
※ サンドボックス予算 … 行政では原則として、予算やその使途は議会の承認を得てあらかじめ決定し、執行するが、各部局の判断で必要な時期に現場の視点やアイディアを生かして活用できる予算
2021(令和3)年度
移住・UIJターン希望者に選ばれる富山県となるため、本県に欠けているもの、また、それに対してどのような施策を講じるべきか、自身の経験等も踏まえあなたの考えを述べなさい。
2020(令和2)年度
現在最も重要と考える本県の課題を1つ挙げ、そう考える理由と対応策について述べなさい。
2019(令和元)年度
地方創生の時代、富山県を元気にし地域間競争に打ち克つため、県としてどのような施策を講じるべきか、あなたの考えを述べなさい。
2018(平成30)年度
富山県をどのような特徴のある県だと認識しているか、そして、富山県の発展のためにはどのような分野を伸ばせばよいか、あなたの考えを述べなさい。
2017(平成29)年度
現在、政府では、一人ひとりの意思や能力、置かれた個々の事情に応じた、多様で柔軟な働き方を選択可能とする社会を追求するために、働き方改革が進められています。この働き方改革をすすめるためには、どのような課題があり、それをどのように解決していけばよいと思うか、あなたの考えを述べなさい。
2016(平成28)年度
地域間の競争が激化するなかで、住んで働く地域として富山県を選んでもらい、転入者を増やしていくためにはどうすればよいか、あなたの考えを述べなさい。
2015(平成27)年度
本年3月に北陸新幹線が開業しましたが、この新幹線開業効果を長期にわたり活かし、魅力ある富山県にするためにどうすればよいか、あなたの考えを述べなさい。
出題傾向と頻出テーマの分析
富山県庁の論文・作文試験では、一般的な社会課題をそのまま論じるのではなく、富山県の行政課題に引き寄せて考える力が重要です。過去問を確認すると、自治体の重点施策や地域課題を踏まえたうえで、具体的な取組を述べる問題が多く見られます。
初級の出題傾向
- 頻出テーマ:県民の安全を支える警察事務の役割
- 設問の特徴:2025(令和7)年度の問題を見ても、自治体の具体的な政策課題を題材に、課題整理と取組提案を求める形式が目立つ
- 答案のポイント:全国的な一般論に寄せすぎず、地域特性、対象者、行政が取り組む理由、期待される効果をセットで示す
初級の予想テーマ解答例
職務経験者(UIJターン)(デジタル)の出題傾向
- 頻出テーマ:DX・デジタル化・AI活用、防災・減災・安全安心、多様性・共生・包摂
- 設問の特徴:2025(令和7)年度の問題を見ても、自治体の具体的な政策課題を題材に、課題整理と取組提案を求める形式が目立つ
- 答案のポイント:全国的な一般論に寄せすぎず、地域特性、対象者、行政が取り組む理由、期待される効果をセットで示す
職務経験者(UIJターン)(デジタル)の予想テーマ解答例
職務経験者(UIJターン)(行政)の出題傾向
- 頻出テーマ:人口減少・移住定住・地域活性化
- 設問の特徴:2025(令和7)年度の問題を見ても、自治体の具体的な政策課題を題材に、課題整理と取組提案を求める形式が目立つ
- 答案のポイント:全国的な一般論に寄せすぎず、地域特性、対象者、行政が取り組む理由、期待される効果をセットで示す
職務経験者(UIJターン)(行政)の予想テーマ解答例
対策と勉強法のポイント
論点整理・文章構成のコツ
- 富山県の課題に引き寄せる:出題テーマを全国的な一般論で終わらせず、自治体の施策や地域特性と結びつける
- 施策は具体的に書く:対象者、実施主体、支援方法、連携先、期待される効果まで整理する
- 制限時間内の構成を固定する:現状、課題、具体策、効果、職員としての姿勢の順にまとめる
- 受験区分ごとの役割を意識する:大卒・高卒・社会人・障害者対象など、区分ごとに求められる視点を答案に反映する
情報収集と自治体研究のポイント
富山県庁の論文・作文対策では、富山県公式HPに加えて、富山県成長戦略、人口減少、UIJターン、デジタル、産業振興、教育、県民安全などの施策を確認しておくことが大切です。特に、過去問で繰り返し問われているテーマについては、現状・課題・具体策・期待される効果を短く整理し、答案の中で自治体職員としての視点を示せるようにしておきましょう。
本番までの対策フロー
- 受験区分の過去問を読み、出題形式と頻出テーマを確認する
- 富山県の施策を調べ、頻出テーマと関連する行政課題を整理する
- 各テーマについて、現状・課題・具体策・期待される効果を短くメモする
- 制限時間内に答案を書き、抽象論で終わっていないかを確認する
- 最後に、富山県職員としてどのように貢献したいかが伝わる表現に整える
論文・作文試験を通じて問われるのは、知識だけでなく、社会を見つめる目と自らの考えを整理する力です。富山県の未来を支える公務員としての第一歩に向けて、日々の努力がきっと実を結ぶことを願っています。焦らず、自分のペースで、丁寧に準備を進めていってください。
(過去問引用:富山県公式HP)
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