新潟県庁では、大学・高校・民間経験者など、多様な学歴・経歴に応じた試験区分・試験科目を設けて職員を採用しており、その中でも論文・作文試験は、人物評価に直結する極めて重要な試験です。本記事では、新潟県庁の論文・作文試験の概要、出題傾向、過去問などを網羅的にまとめた上で、効率的な対策方法を詳しく解説します。
論文・作文試験の概要
受験区分ごとの試験形式・文字数・試験時間
以下は、新潟県庁で実施されている各区分における論文・作文試験の実施条件です。
受験区分 | 試験形式 | 試験時間 | 文字数 |
---|
大学卒業程度 | 論文 | 75分 (病院経営・警察行政は60分) | 1000字 (病院経営・警察行政は800字) |
高校卒業程度 | 作文 | 60分 | 800字 |
民間企業等 職務経験者 | 論文 | 60分 | 800字 |
論文・作文試験の過去問
以下に、新潟県職員採用試験の論文・作文試験の過去問を年度・区分別に整理します。
大学卒業程度
- 問題形式:論文
- 試験時間:75分
- 文字数:1000字
一般行政
※ 2018年度から「一般行政A」と「一般行政B」を統合し「一般行政」に変更
過去問を表示
2024(令和6)年度
「『選ばれる新潟』に向けた戦略的な情報発信について」
新潟県総合計画(令和4年改定)では、本県の人口減少問題に対し、本県の魅力の 戦略的な発信を掲げており、これまで様々な取組を展開してきた。今年8月には、本県の魅力を首都圏に発信するための新たな拠点である「新潟情報 館 THE NIIGATA」の全面オープンも予定されている。今後、「選ばれる新潟」の実現に向けて、本県の持つ魅力や強みについて、これま で以上に効果的に発信していくためには、誰に・何を・どのように伝えていくことが 効果的か、県による戦略的な情報発信の在り方について、あなたの考えを述べなさい。
2023(令和5)年度
「新潟県における人口減少対策について」
新潟県の令和4年10月1日現在の人口は、2,152,664 人で前年同月から1.1%の減少となり、平成10年以降25年連続で人口が減少している。 人口減少問題は、喫緊の課題であり、本県においても令和4年4月に改訂した「新潟県総合計画~住んでよし、訪れてよしの新潟県~」の中で、最重要課題として挙げられている。 そこで、人口減少が新潟県に与える影響を述べた上で、その解消のためにどういった取組を行政として行うべきか、自由に意見を述べなさい。
2022(令和4)年度
「新潟県の観光振興について」
新潟県では、国内外の方々が新潟県に魅力を感じ、訪ねていただける新潟県を目指すため観光立県推進行動計画を策定し、観光振興に取り組んでいます。行動計画において、観光は、ゆとりや潤いのある生活の実現に寄与するものであるとともに、自然、食、文化、歴史その他の地域資源の活用等を通じた魅力の向上や地域の魅力再発見により地域づくりに貢献するものと位置付けています。そこで、新潟県が観光立県として更に発展するために、あなたが考える新潟県の観光資源とその活用方法について自由に意見を述べなさい。
2021(令和3)年度
「公務への志について」
国家公務員採用総合職試験の申込者数は減少傾向にあり、令和3年度は14,310人(対前年度85.5%)、過去最低となった。地方自治体においても減少の傾向が見られるが、その要因について、あなたの考えを述べるとともに、あなたが公務を志した理由について具体的に述べよ。
2020(令和2)年度
「新型コロナウイルス感染症の影響下における社会・経済活動の活性化に向けた取組について」
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、飲食サービス業や宿泊業等をはじめとした幅広い業種において売上・利益が大幅に減少している。また、現在の状況が長引いた場合、本県の貴重な財産、魅力である文化・スポーツ団体等の存続も危ぶまれている。さらに、安全・安心な県民生活の確保に取り組む方々の活動を支えるとともに、将来に向けて、感染症を含む様々な危機に強い環境づくりも必要となっている。新型コロナウイルス感染症の影響下、社会・経済活動の活性化に向けて、県としてどのような取組を進めるべきか、あなたの考えを述べなさい。
2019(令和元)年度
「インバウンド(訪日外国人旅行)の拡大に向けた取組について」
先日、観光庁が発表した2018年の宿泊旅行統計調査によると、本県の宿泊施設に泊まった外国人の延べ人数は初めて40万人を超え、過去最多となった。前年から約3割の増加となり、全国順位も29位から26位となったところである。インバウンド(訪日外国人旅行)の拡大が見込まれる中、今後、県としてどのような取組を進めるべきか、あなたの考えを述べなさい。
2018(平成30)年度
「人口減少へ向けた取組について」
新潟県の人口は、平成9年の249.2万人をピークに減少が進み、平成30年6月1日現在で225.0万人となっている。自然増減数(出生数-死亡数)、社会増減数(県外からの転入数-県外への転出数)ともに減少が続く中、社会増減数では、特に「15~24歳」の減少が大半を占め、減少の理由は「20~24歳」では「職業」が最大、「15~19歳」では「学業」が最大となっている。上記の状況を踏まえ、新潟県として人口減少へ向けた取組をどのように進めるべきか、あなたの考えを述べなさい。
2017(平成29)年度
・一般行政A
「若年層の県政への関心を高めるための取組について」
平成27年に選挙権年齢が満18歳へと引下げが行われたところであるが、新潟県として、若年層の県政への関心を高めるための取組をどのように進めるべきか、あなたの考えを述べなさい。
・一般行政B
「魚沼、南魚沼及び十日町地域の魅力を発信するために実施すべき施策について」
当該地域の魅力を多くの方に知ってもらうために有効な施策について、地域の特性・課題を踏まえながら、あなたの考えを述べなさい。
2016(平成28)年度
・一般行政A
「新潟県の防災について」
新潟県は、これまで地震や水害など様々な災害に見舞われている。災害発生時の被害を最小限に抑えるために、新潟県はどのような対応をするべきか、あなたの考えを述べなさい。
・一般行政B
「地域外からの移住者を増加させるための取組みについて」
あなたが勤務を希望する地域への移住者を増やすために、県はどのような取組みをすればよいか。その地域の特色を踏まえながら、あなたの考えを述べなさい。
2015(平成27)年度
・一般行政A
「インバウンド観光の促進について」
インバウンド(訪日外国人)観光は、交流人口の拡大による地域経済の活性化のために重要な役割を担っているが、今後、新潟県はどのようにインバウンド観光の促進に取り組むべきか、あなたの考えを述べなさい。
・一般行政B
「地域活性化のための取組について」
あなたが勤務を希望する地域の活性化のために必要な取り組みは何か。また、どのように取り組むべきか、あなたの考えを述べなさい。
2014(平成26)年度
・一般行政A
「子どもを産み育てやすい社会づくりについて」
あなたが考える子どもを産み育てやすい社会とは何か。それを実現させるために県はどのような施策に取り組むべきか、あなたの考えを述べなさい。
・一般行政B
「地域資源を活用した観光・交流人口の拡大について」
あなたが勤務を希望する地域において、観光・交流人口の拡大を図るため、県は地域資源を活用してどのような取組を行うべきか、あなたの考えを述べなさい。
2013(平成25)年度
「住んでみた新潟、行ってみたい新潟」を実現するために、県としてどのような取り組みが必要か、あなたの考えを述べなさい。
2012(平成24)年度
あなたが考える新潟県の強みと弱みは何か。その強みを活かす効果的取組や、弱みを克服する方策について、あなたの考えを述べなさい。
2011(平成23)年度
東日本大震災等の大規模災害を踏まえ、地方自治体の災害時の復旧・復興に向けた役割とは何か、あなたの考えを述べなさい。
2010(平成22)年度
限られた行政資源(財源、人材など)の中で、多様化する県民ニーズにこたえ、県民の満足度を高めていくためには、どのような方策が考えられるか述べなさい。
2009(平成21)年度
今秋開催される新潟国体を活かし、県全体の活性化を図るためには、県はどのような取組を行うべきか。あなたの考えを述べなさい。
2008(平成20)年度
新潟県では、県民が、健康で充実した人生を送っていると感じながら生活できる社会を目指しています。生活習慣病や医師不足などさまざまな課題がありますが、県民の健康づくりを進めるためにはどのような取り組みが必要か、あなたの考えを述べなさい。
病院経営
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2024(令和6)年度
「『住んでよし、訪れてよしの新潟県』をつくるための『強み』と『弱み』について」
「住んでよし、訪れてよしの新潟県」を基本理念に掲げる本県は、多様な地域資源を有している一方、その魅力が県外はもとより県民においても十分に意識されていないといった課題も有している。そこで、「住み続けたい」、「訪れてみたい」と思われる新潟県を実現するに当たり、 活かすことができる本県の「強み」とは何か。また、抱える「弱み」とは何か。それぞれを踏まえながら、今後県としてどのような取組を進めて行くべきか、あなたの考えを述べなさい。
2023(令和5)年度
※ 実施なし
2022(令和4)年度
「デジタル化の取組について」
新潟県では、経済・社会のデジタル化が進展する中、県内経済界とともに策定した県内産業デジタル化構想の下、県内の各産業が有する課題に応じたDXの推進を図るとともに、行政サービスの利便性向上を図っている。各産業が抱える課題とその課題に対しデジタル化の観点から新潟県として取り組むべきことについてあなたの考えを述べなさい。また、デジタル化が進む中で新潟県職員としてあなたはどのような姿勢で取り組むのか述べなさい。
※ DX(デジタルトランスフォーメーション):企業がビジネス環境激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること
2021(令和3)年度
「公務への志について」
国家公務員採用総合職試験の申込者数は減少傾向にあり、令和3年度は14,310人(対前年度85.5%)、過去最低となった。地方自治体においても減少の傾向が見られるが、その要因について、あなたの考えを述べるとともに、あなたが公務を志した理由について具体的に述べよ。
※ 大学卒業程度(一般行政)と同一問題
2020(令和2)年度
「少子高齢化・人口減少の課題と解決に向けた取組について」
本県の総人口は、平成9年(1997年)の249.2万人をピークに減少が続いている。また、本県は全国より速いペースで少子高齢化が進展しており、総人口に占める高齢者の割合は、今後更に上昇していく見込みである。人口減少や少子高齢化に伴い、様々な課題が生じている中で、あなたの関心のある課題を一つ挙げ、その課題解決に向けどのような取組を進めるべきか、あなたの考えを述べなさい。
2019(令和元)年度
「インバウンド(訪日外国人旅行)の拡大に向けた取組について」
先日、観光庁が発表した2018年の宿泊旅行統計調査によると、本県の宿泊施設に泊まった外国人の延べ人数は初めて40万人を超え、過去最多となった。前年から約3割の増加となり、全国順位も29位から26位となったところである。インバウンド(訪日外国人旅行)の拡大が見込まれる中、今後、県としてどのような取組を進めるべきか、あなたの考えを述べなさい。
※ 大学卒業程度(一般行政)と同一問題
2018(平成30)年度
「人口減少へ向けた取組について」
新潟県の人口は、平成9年の249.2万人をピークに減少が進み、平成30年6月1日現在で225.0万人となっている。自然増減数(出生数-死亡数)、社会増減数(県外からの転入数-県外への転出数)ともに減少が続く中、社会増減数では、特に「15~24歳」の減少が大半を占め、減少の理由は「20~24歳」では「職業」が最大、「15~19歳」では「学業」が最大となっている。上記の状況を踏まえ、新潟県として人口減少へ向けた取組をどのように進めるべきか、あなたの考えを述べなさい。
※ 大学卒業程度(一般行政)と同一問題
警察行政
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2024(令和6)年度
「『住んでよし、訪れてよしの新潟県』をつくるための『強み』と『弱み』について」
「住んでよし、訪れてよしの新潟県」を基本理念に掲げる本県は、多様な地域資源を有している一方、その魅力が県外はもとより県民においても十分に意識されていないといった課題も有している。そこで、「住み続けたい」、「訪れてみたい」と思われる新潟県を実現するに当たり、 活かすことができる本県の「強み」とは何か。また、抱える「弱み」とは何か。それぞれを踏まえながら、今後県としてどのような取組を進めて行くべきか、あなたの考えを述べなさい。
2023(令和5)年度
「安全に安心して暮らせる新潟県について」
新潟県では、県民の命を危険にさらす地震や豪雨などの頻発な自然災害や、県民の暮らしを脅かす犯罪など、予期せぬ事象から県民の命と暮らしを守るために、被害を未然に防止し、軽減するための対策を講じる必要がある。 そこで、県民が安全に安心して暮らせる新潟県であるための方策として、あなたが思う新潟県の課題を一つあげ、新潟県として取り組むべきことについて考えを述べなさい。
2022(令和4)年度
「デジタル化の取組について」
新潟県では、経済・社会のデジタル化が進展する中、県内経済界とともに策定した県内産業デジタル化構想の下、県内の各産業が有する課題に応じたDXの推進を図るとともに、行政サービスの利便性向上を図っている。各産業が抱える課題とその課題に対しデジタル化の観点から新潟県として取り組むべきことについてあなたの考えを述べなさい。また、デジタル化が進む中で新潟県職員としてあなたはどのような姿勢で取り組むのか述べなさい。
※ DX(デジタルトランスフォーメーション):企業がビジネス環境激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること
※ 大学卒業程度(病院経営)と同一問題
2021(令和3)年度
「ウィズコロナ・アフターコロナにおける取組について」
新型コロナウイルス感染症対策として、最も期待されていたワクチンの接種が始まったが、集団免疫を獲得する段階には至っておらず、また、変異株の拡大や人々の自粛疲れなどの状況が見られる。長引くコロナ禍において、医療・教育などの確保や経済活動の維持といった直接的な課題だけでなく、格差や差別、自殺率の増加や、プラスチックゴミの増加など、様々な社会問題が深刻化したと言われているが、このような状況の中、私たちはより良い社会を目指し、ウィズコロナ、アフターコロナにおける取組を進めていく必要がある。コロナ禍で生じた課題を一つ挙げ、その解決や今後の発展に向けてどのような取組を進めるべきか、あなたの考えを述べなさい。
※ ウィズコロナ:新型コロナウイルス感染症の拡大を予防しつつ、経済活動を停止せずに進めていく期間
※ アフターコロナ:新型コロナウイルス感染症のワクチンが普及し、混乱が終わった後の時代
2020(令和2)年度
「少子高齢化・人口減少の課題と解決に向けた取組について」
本県の総人口は、平成9年(1997年)の249.2万人をピークに減少が続いている。また、本県は全国より速いペースで少子高齢化が進展しており、総人口に占める高齢者の割合は、今後更に上昇していく見込みである。人口減少や少子高齢化に伴い、様々な課題が生じている中で、あなたの関心のある課題を一つ挙げ、その課題解決に向けどのような取組を進めるべきか、あなたの考えを述べなさい。
2019(令和元)年度
「『住んでよし、訪れてよしの新潟県』の実現に向けた取組について」
新潟県では、県民の皆様が、新潟の魅力・新潟らしさ「新潟ブランド」を意識し、新潟に住んでいることを誇りに思い、これからも住み続けたいと思える新潟県、そして、国内外の方々が新潟に魅力を感じ、訪ねてきていただける新潟県を目指している。あなたの考える「住んでよし、訪れてよしの新潟県」とはどのようなものか、また、そのような新潟県をつくるためにどのような取組を進めるべきか、あなたの考えを述べなさい。
2018(平成30)年度
「『新潟県の魅力』の活用に向けた取組について」
「地域ブランド調査2017(株式会社ブランド総合研究所)」において、新潟県の魅力度ランキングは26位であった。あなたの考える「新潟県の魅力」とはどのようものか、また、その魅力を活用するためにどのような取組を進めるべきか、あなたの考えを述べなさい。
2017(平成29)年度
「県民の防災意識を高めるための取組について」
近年、全国的に地震をはじめ、豪雨被害や土砂崩れなどが頻発しているなか、新潟県として県民の防災意識を高めるための取組をどのように進めるべきか、あなたの考えを述べなさい。
高校卒業程度
- 問題形式:作文
- 試験時間:60分
- 文字数:800字
一般事務・警察事務・学校事務職員
過去問を表示
2024(令和6)年度
「他人のために行動した経験と学びを踏まえ、今後に活かしたいこと」
あなたが他人のために行動した経験について具体的に述べるとともに、 自分自身がその経験から学んだことを述べなさい。また、県職員として働く上で、自分の経験をどのように活かしていきたいか、考えを述べなさい。
2023(令和5)年度
「職員として働くために必要なこと」
新潟県民の暮らしを支える職員が県民からどのような働きを期待されているか、 あなたの考えを述べるとともに、そのような職員になるためにあなた自身が心掛けた り、努力したいことについて、考えを述べなさい。
2022(令和4)年度
「10年後の新潟県と私について」
新潟県の 10 年後の展望についてあなたの考えを述べるとともに、その新潟県においてあなたがどのような役割を果たそうと考えているか述べなさい。
2021(令和3)年度
あなたが考える「住み続けたい新潟県」とはどんな県か。
2020(令和2)年度
あなたが最近、インターネットやテレビ、新聞等で関心を持った新潟県に関する話題を一つあげ、その話題について、あなたの考えを述べなさい。
2019(令和元)年度
あなたが考える新潟県の誇れるところ、好きなところについて
2018(平成30)年度
最近の自然災害を踏まえ、あなたが考えたことについて
2017(平成29)年度
あなたが考えるこれからの公務員像について
大学卒業程度・民間企業等職務経験者(キャリア採用・ジョブ型採用枠)
- 問題形式:論文
- 試験時間:60分
- 文字数:800字
一般行政(ICT・財務以外)
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2023(令和5)年度
※ 出題なし
2022(令和4)年度
新潟県では、「住んでよし、訪れてよしの新潟県」を基本理念に掲げて取り組んでいますが、新潟県政へのあなたの思いを自由に述べるとともに、自分の職務経験や社会経験を活かして、新潟県職員としてどのような役割を果たしていけるか述べてください。
2021(令和3)年度
これまでの職歴において、あなたが自発的に工夫し、取り組んだことを具体的に挙げ、今後、新潟県職員としてその経験をどのように生かすことができるか記述してください。
2020(令和2)年度
本県を取り巻く社会経済状況が近年大きく変化している中、あなたが考える新潟県の持っている特性や課題を挙げ、それに対して県としてどのような取組をしていくべきか、述べてください。なお、あなたの民間企業等での経験をどのように活用することができるかという点にも触れながら記述してください。
2019(令和元)年度
あなたが考える新潟県の課題を1つ挙げ、それに対して行政はどのように取り組んでいくべきか述べてください。なお、あなたの民間企業等での経験をどのように活用することができるかという点にも触れながら記述してください。
2018(平成30)年度
新潟県がこれから先も発展し続けていくためには何をすべきか、あなたの考えを述べてください。なお、あなたの民間企業等での経験をどのように活用するかという点にも触れながら記述してください。
2017(平成29)年度
新潟県民の生活をより充実したものとするために、行政は何をするべきか、あなたの考えを述べてください。なお、あなたの民間企業等での経験をどのように活用するかという点にも触れながら記述してください。
2016(平成28)年度
県民の行政に対する要望が多様化する中、限られた資源(ヒト、モノ、カネ等)で効果的な施策を行うために、行政はどのように取り組んでいくべきか、あなたの考えを述べてください。なお、あなたの民間企業等での経験をどのように活用するかという点にも触れながら記述してください。
2015(平成27)年度
新潟県が取り組んでいる又は取り組むべき施策の中から1つを挙げ、民間企業・団体等と連携して施策の推進を図るためにはどうすればよいか、あなたの考えを述べてください。なお、あなたの民間企業等での経験をどのように活用するかという点にも触れながら記述してください。
2014(平成26)年度
行政への民間手法や活力の導入について、あなたの考えを述べてください。なお、あなたの民間企業等での経験をどのように活用するかという点にも触れながら記述してください。
2013(平成25)年度
組織を支える人材の育成について、あなたの考えを述べてください。なお、あなたの民間企業等での経験をどのように活用するかという点にも触れながら記述してください。
2012(平成24)年度
新潟県の人口は、毎年1万人を超えるペースで減少しています。県が取り組むべき人口の社会減(※)対策について述べてください。なお、それに対して、あなたの民間企業等での経験をどのように活用するのかという点にも触れながら記述してください。
※ 人口の社会減:社会動態(転入、転出)による人口の減少
2011(平成23)年度
新潟県では、将来に希望の持てる魅力ある新潟県を実現するため、『新潟県「夢おこし」政策プラン』を推進しています。同プランに位置づけられている下記の政策展開(4つを抜粋しています)の中から1つを選び、その政策を効果的に推進するためにはどうするべきか、あなたの考えを述べてください。なお、あなたの民間企業等での経験をどのように活用するのかという点にも触れながら記述してください。
- 企業育成の推進
- 新潟のブランド化
- 危機管理体制の整備
- 健康長寿の推進と医療の確保
2010(平成22)年度
官と民の協働について、あなたの考えを述べてください、なお、あなたの民間企業等での経験を県職員としてどのように活用するのかという点にも触れながら記述してください。
2009(平成21)年度
「行ってみたい新潟」の実現に向けて、県として何をすべきかを述べてください。なお、それに対して、あなたの民間企業等での経験をどのように活用するのかという点にも触れながら記述してください。
2008(平成20)年度
あなたが考える新潟県の課題と、県として何をすべきかを述べてください。なお、それに対して、あなたの民間企業等での経験をどのように活用するのかという点にも触れながら記述してください。
大学卒業程度・民間企業等職務経験者(キャリア採用・地域枠)
- 問題形式:論文
- 試験時間:60分
- 文字数:800字
一般行政
過去問を表示
2024(令和6)年度
新潟県庁の社会における役割について、あなたの考えを述べるとともに、 あなたが新潟県職員としてどのような貢献ができるか、これまでの経験等を踏まえて述べてください。
2023(令和5)年度
行政機関と民間企業等が果たすべき役割の最も大きな違いについて、あなたの考えを述べてください。また、それを踏まえて、あなたの職務経験や社会経験を行政機関である新潟県にどのような形で貢献できるか記述してください。
出題傾向と頻出テーマの分析
大学卒業程度(一般行政・病院経営・警察行政)
出題傾向
設問形式(出題の特徴)
- 課題解決型が中心で、県政の実情に即した具体的なテーマが出題されます。
- 特定の行政分野(人口減少、防災、医療、福祉、地域活性化など)に対する提言型設問が多く見られます。
主な着眼点
- 新潟県の課題への理解
- 行政視点からの政策提案の具体性
- 時事的背景や地域特性の考慮
答案のポイント
- 「現状認識 → 課題設定 → 政策提案 → 意義付け」の構成が望ましいです。
- キーワードやデータの活用により説得力を高め、県の総合計画との整合性を意識しましょう。
出題傾向の分析
過去問の傾向から、防災・減災・人口減少・少子高齢化・官民連携といったテーマが繰り返し出題されています。時事性と県政の実情を絡めた行政的視点が重視されており、単なる意見表明ではなく、「県としてどう取り組むべきか」の構想力が問われます。
頻出分野・キーワード
頻出分野・キーワード
- 人口減少・少子高齢化
- 子育て支援、移住定住促進、働き方改革
- 防災・減災
- 地震・水害対策、避難計画の整備、地域防災体制
- 地域活性化
- 地場産業支援、観光振興、スマートシティ
- 福祉・医療
- 高齢者福祉、地域医療の確保、包括的支援体制
- 官民連携・地域共生
- 公共交通の再編、NPOや企業との協働
頻出分野・キーワードの分析
新潟県が抱える地域課題は多岐にわたりますが、答案では「行政としての関わり方」に焦点を当てることが重要です。分野ごとに背景・影響・県の対応を整理し、時事的な課題と関連づけて論じましょう。
高校卒業程度(一般事務・警察事務・学校事務職員)
出題傾向
設問形式(出題の特徴)
- 体験重視型・意見表明型の作文が中心です。
- 「これまでの経験」や「働く上で大切にしたいこと」など、自分の考えを述べる設問が多く見られます。
主な着眼点
- 誠実さ、協調性、主体性
- 公務員としての意識や姿勢
- 経験からの学びとその活かし方
答案のポイント
- 実際の体験をエピソードで語り、そこから学んだ価値観を丁寧に説明する構成が有効です。
- 論理の一貫性や文章の分かりやすさも重視されます。
出題傾向の分析
抽象的なテーマよりも、体験や価値観を具体的に書く力が重視される傾向があります。誇張せず、等身大の自分を表現することが評価のポイントです。
頻出分野・キーワード
頻出分野・キーワード
- 成長体験
- 部活動・アルバイト・ボランティア経験
- 人間関係
- チームワーク、対人トラブルの克服
- 働く意識
- 責任感、継続力、社会貢献への意欲
頻出分野・キーワードの分析
自分自身の経験から「学んだこと」を軸に作文を組み立てることが大切です。公務員として必要な資質と接続させる工夫が求められます。
大学卒業程度・民間企業等職務経験者(キャリア採用・ジョブ型採用枠)
出題傾向
設問形式(出題の特徴)
- 経験応用型・課題提案型が中心です。
- 職務経験を活かした政策的視点や課題意識が求められます。
主な着眼点
- 実務経験から得た視点・スキル
- 課題設定力と解決に向けた構想
- 民間経験と行政課題の接点
答案のポイント
- 経験を“単なるエピソード”で終わらせず、「行政にどう応用できるか」まで論じることが重要です。
- 地方行政の特性や県の重点施策と整合的な提案が求められます。
出題傾向の分析
県政の実情を理解したうえで、「なぜ自分が行政に貢献できるのか」を論理的に示す必要があります。説得力ある実例と現実的な提案を重視しましょう。
頻出分野・キーワード
頻出分野・キーワード
- 地方創生と産業振興
- 官民連携と地域経済の強化
- 防災・危機管理
- 人材活用・働き方改革
- デジタル化・業務改善
頻出分野・キーワードの分析
民間の視点と行政の目的が交わるテーマであるため、「業務効率化」「持続可能性」「地域密着型施策」などに注目しましょう。多職種連携・データ活用など実践知の応用がカギです。
大学卒業程度・民間企業等職務経験者(キャリア採用・地域枠)
出題傾向
設問形式(出題の特徴)
- 地域課題の理解と提案
- 定住・移住支援への関心
- 地域密着型の業務経験を踏まえた提案
- ジョブ型採用枠と基本的な出題傾向は類似していますが、地域貢献性・定住意欲がより強く問われる傾向にあります。
出題傾向の分析
地域枠では、「なぜ新潟で働きたいか」「地域の課題をどう解決したいか」といった地域愛と現場感覚が評価のポイントです。自らの経験を新潟県の発展とどう結びつけるかを明示しましょう。
頻出分野・キーワード
頻出分野・キーワード
- 地域定住・移住促進
- 空き家活用、定住支援金、UIJターン施策
- 地域課題の把握と連携
- 過疎・少子高齢化、交通空白地帯、地域医療
- 地域資源の活用
- 地産地消、農業・観光・伝統産業の再評価
- 官民連携・地域協働
- NPO・地域団体との協働、社会的インパクト投資
頻出分野・キーワードの分析
キャリア採用・地域枠では、地域とのつながりや定住意欲を前提とした出題が多く見られます。単なる政策提案ではなく、「なぜその地域に関心があるのか」「どのように地域と関わっていきたいのか」といった当事者性のある視点が求められます。過去の業務経験を、地域づくりやコミュニティ強化にどう応用するかを明確に示すことが評価につながります。
対策と勉強法のポイント
論点整理・文章構成のコツ
大学卒業程度(一般行政・病院経営・警察行政)
新潟県庁の論文・作文試験で高評価を得るためには、与えられた課題に対し、「課題の背景把握 → 現状分析 → 解決策の提案 → 実施上の留意点・展望」という構成を意識することが大切です。特に、新潟県庁の出題では「地域の現状や県の計画を踏まえた実践的な提案力」が問われる傾向が強いため、「県の総合計画や重点施策との整合性を意識する」といった対策が重要となります。
また、文字数条件が1000字と比較的長文であるため、事前に構成メモを作成する習慣をつけておくと、本番でも時間を効率的に使うことができます。各段落の字数配分を把握し、導入と結論の簡潔さ、本文の論理性・具体性を両立させる意識を持ちましょう。
高校卒業程度・学校事務・氷河期枠
高卒区分では、「体験を通じた学び」「人との関わり」「地域や職業への関心」など、自己理解と動機を問う設問が多く見られます。そのため、「経験の具体化 → 学びの要約 → 今後の姿勢への展開」という流れを意識すると、自然で説得力ある文章になります。
また、800字という比較的短い文字数の中で論理的に構成するためには、冒頭に明確な結論を置き、エピソードと結論が一貫していることが重要です。過去問で出題されているテーマに沿って、事前に自身の経験を複数ストックしておくと安心です。
民間企業等職務経験者
キャリア採用枠では、「自らの職務経験をどう行政に活かすか」が中心テーマとなります。そのため、「経験の要点整理 → 活用可能性の提示 → 行政での貢献展望」という流れで記述する構成が適しています。
限られた800字の中で、経験の内容を詳細に語りすぎず、行政課題への対応との接続を意識した記述を心がけましょう。過去問からも、「県政への思いと貢献」が一貫して問われているため、自身の志望動機や経験の活用可能性を常に念頭に置くことが大切です。
情報収集と自治体研究のポイント
新潟県庁の論文・作文試験で高得点を目指すには、新潟県が現在推進している施策や直近の課題を正確に理解することが不可欠です。まず、新潟県庁の公式ホームページや「新潟県総合計画~住んでよし、訪れてよしの新潟県~」、観光立県推進行動計画、人口減少対策に関する資料などを参照し、
- 人口減少対策
- 地域の情報発信
- 観光・インバウンド戦略
- デジタル化(DX)
- 防災・減災
- 若年層定着促進
といった重点分野の現状や施策内容を把握しておきましょう。
また、時事的な話題にもアンテナを張り、地域新聞や行政の広報誌、県政ニュースなどから具体的なデータやエピソードを収集することも重要です。自分なりにまとめた要点をノートやカードに整理し、答案作成時には何らかの具体例を交えて論述することが説得力を高めるポイントとなります。
本番までの対策フロー
新潟県庁の論文・作文試験で高得点を目指すためには、以下の流れで段階的に対策を進めていくことが効果的です。
大学卒業程度・民間経験者枠
- 過去問のテーマ確認と傾向分析
人口減少、観光、情報発信など毎年の頻出テーマを把握する。
- 県の施策理解とまとめ
総合計画や県ホームページをもとに、重点政策や現状課題を整理する。
- テーマごとの構成案練習
対策テーマに沿って、1000字・800字で答案構成メモを作成する。
- 模範答案の作成と添削
時間を測って本番形式で数本書き、客観的に推敲・修正する。
- 語彙・表現力の強化
行政的な表現や社会課題用語を自然に使えるよう練習する。
- 想定外テーマへの対応訓練
初見テーマに対しても、構成と論理展開を即座に考える訓練を行う。
高校卒業程度・学校事務・氷河期世代
- 出題テーマ傾向の確認
「体験→学び→活用」のパターンで過去問を分析。
- 自己分析とエピソード整理
学校生活・人間関係・挑戦経験などから話題を整理しておく。
- 構成の型を習得
冒頭に主張→具体例→学び→職員としての活用、の流れを練習。
- 文章力の底上げ
短文で分かりやすく、読みやすい文構造を目指して書く訓練を行う。
- 時間内答案作成練習
60分で800字の制限内で、何度も書いて時間感覚をつかむ。
以上のプロセスを繰り返すことで、新潟県庁の試験で求められる論理的な文章力と実践的な知識を効率的に身につけることができます。
論文・作文試験を通じて問われるのは、知識だけでなく、社会を見つめる目と自らの考えを整理する力です。新潟県庁の未来を支える公務員としての第一歩に向けて、日々の努力がきっと実を結ぶことを願っています。焦らず、自分のペースで、丁寧に準備を進めていってください。
(過去問引用:新潟県HP)